JP4186520B2 - 多視点画像記録装置、および多視点画像フレーム同期処理方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents
多視点画像記録装置、および多視点画像フレーム同期処理方法、並びにコンピュータ・プログラム Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多視点画像記録装置、および多視点画像フレーム同期処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。さらに詳細には、異なる位置に配置した複数のカメラで被写体を撮影した多視点画像の効率的な記録を可能とするものであり、複数のカメラ観測映像をそれぞれデジタル映像に変換し、それらの映像をネットワーク同期機構を備えた汎用PC上のハードディスクまたはメモリなどの蓄積装置にフレーム同期で収録することを可能とした多視点画像記録装置、および多視点画像フレーム同期処理方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、パノラマ、全天球画像など、視点を様々に移動可能とした画像データの利用が盛んになりつつある。例えば、DVD、CD等の記憶媒体に複数の視点位置、視線方向からある被写体を撮影した画像を蓄積し、蓄積画像をCRT、液晶表示装置等に表示する際に、ユーザがコントローラの操作によって、自由な位置に視点を移動させて、被写体の像を観察するシステムが実現されている。また、インターネット等の通信システムを介して複数の視点位置、視線方向からある被写体を撮影した画像を配信し、ユーザがPC等のマウス操作により、好みの視点位置、視線方向からの画像をディスプレイに表示するシステム等が構築されている。
【0003】
コンピュータの処理能力の向上や多様な映像メディア再生機器の発展に伴って、以前困難とされた膨大なポリゴンデータや映像データ(コンテンツ)の処理が可能となり、視点の異なる複数台カメラで撮影された実世界の映像データをコンピュータや映像機器等により処理し、ユーザーの要望に応じた任意視点映像を実時間に生成し表現することができるようになってきている。
【0004】
コンピュータ処理で任意視点映像コンテンツを生成し表現するために、複数カメラからの映像を同期的に収録することが必要である。従来の多視点映像記録システムとしては、例えば、(1)同期機構を有する専用の画像入力システムと専用のリアルタイム映像記録装置を備えることで、複数カメラ映像を同期的に収録するシステムや、(2)デジベター等の映像記録装置を用いて複数カメラ映像を収録すると同時に、音声やキーフレーム画像も記録し、その後のマニュアル操作で複数カメラ映像間の同期を合わせていくといったシステムがある。
【0005】
しかし、これらのシステムにおいて、上記(1)のシステムは、同期機構を有する専用の画像入力システムと映像記録装置が高価であり、また大型化してしまうこと、さらに、長時間映像記録が困難となるといった欠点がある。また、上記(2)の、デジベター等によって映像を収録して、その後のマニュアル操作により各カメラ映像の同期を行うシステムは、同期合わせ作業に膨大な時間と手間がかかり、映像データフォーマット変換にも多くの労力や時間を費やすことになるという欠点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、視点の異なる複数のカメラで撮影した映像をそれぞれDVコンバータによってデジタル映像に圧縮変換し、それらの映像をネットワーク同期機構を備えた汎用PC上のハードディスクに直接に収録することで、多視点映像の記録を小型で簡易なシステムによって実現し、また長時間記録を可能とし、同期合わせ等のマニュアル作業を行なう必要性も排除可能とした多視点画像記録装置、および多視点画像フレーム同期処理方法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することを目的とする。
【0007】
具体的には、外部同期機構を備える全てのカメラに対して、同期信号を供給し、それぞれのカメラで観測された映像をDVコンバータによってデジタル映像に圧縮変換し、ネットワーク同期機構を備えた各汎用PCに装着された例えば1394キャプチャ基板を通して、それらの映像をハードディスクに直接に収録する。
【0008】
その際、汎用PCの1台をサーバーPCにして、その他はクライアントPCに名付けした。映像収録を行う際、まずサーバーPCから各クライアントPCに「キャプチャ開始」のコマンドを送信する。その後、ある時間を経過したら、再びサーバーPCから各クライアントPCに「現在収録中のフレーム番号を記録」(計測ポイント)というコマンドを送信し、各クライアントPCの現在の動作状況(何フレーム目をキャプチャ中)を調べ、計測データとして保存する。さらに、それらの計測データを各クライアントPCよりサーバーPCに報告し、報告された各クライアントPCの計測データ(収録中のフレーム番号)に基づいて、収録映像の同期合わせ処理を自動的に行う。また、同期処理の精度を上げるために、サーバーPCから一定時間間隔内に数回も各クライアントPCに「計測ポイント」コマンドを送信し、各時刻におけるクライアントPCの動作状況(収録中のフレーム番号)を調べる。また、それらの結果をサーバーPCに報告され、サーバーPC上の統計的データ処理によって各クライアントPCに対してより確実な同期合わせ処理を行うことを可能とした装置および方法を提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の側面は、
複数視点からの画像を複数カメラによって撮影し記録する多視点画像記録装置であり、
各々が前記複数カメラを構成する各カメラの撮影画像データを入力するとともに、該入力画像データを記録する記憶手段を備えた複数の画像記録処理装置と、
前記複数の画像記録処理装置に対して処理コマンドを出力するサーバ装置とを有し、
前記サーバ装置は、
前記複数の画像記録処理装置に対して保存要求コマンドを複数回出力する構成であり、先行コマンド送信終了後から次コマンド出力開始間隔:Tを、
T=処理画像フレーム間隔×n、
ただしnは自然数、
とした間隔Tを設定して複数の保存要求コマンドを間欠的に出力し、
前記複数の画像記録処理装置は、
複数回のコマンドの受領に応じて、各コマンドに対応する時刻における収録画像フレーム番号を保存する処理を実行する構成を有し、
前記サーバ装置は、
前記複数の画像記録処理装置に保存された異なる時刻における複数の収録画像フレーム番号に基づいて各画像記録処理装置における処理フレーム番号の差分データを算出し、該算出差分データに基づいて各画像記録処理装置のフレーム同期処理を実行する構成を有することを特徴とする多視点画像記録装置にある。
【0011】
さらに、本発明の多視点画像記録装置の一実施態様において、前記サーバ装置は、前記複数の画像記録処理装置に保存された異なる時刻における複数の収録画像フレーム番号に基づいて、前記複数の画像記録処理装置から選択された基準画像記録処理装置との処理フレーム番号の差分データの平均値を算出し、該算出差分データ平均値に基づいて各画像記録処理装置のフレーム同期処理を実行する構成を有することを特徴とする。
【0013】
本発明の第2の側面は、
複数視点からの画像を複数カメラによって撮影し、記録した多視点画像に関する多視点画像フレーム同期処理方法であり、
複数の画像記録処理装置において、前記複数カメラを構成する各カメラの撮影画像データを入力し、該入力画像データを記録する画像記録ステップと、
前記複数の画像記録処理装置に対して処理コマンドを出力可能なサーバ装置から、前記複数の画像記録処理装置に対して、保存要求コマンドを複数回出力するステップであり、先行コマンド送信終了後から次コマンド出力開始間隔:Tを、
T=処理画像フレーム間隔×n、
ただしnは自然数、
とした間隔Tを設定して複数の保存要求コマンドを間欠的に出力するコマンド出力ステップと、
前記複数の画像記録処理装置において、複数回のコマンドの受領に応じて、各コマンドに対応する時刻における収録画像フレーム番号を保存する処理を実行する収録画像フレーム番号保存ステップと、
前記複数の画像記録処理装置に保存された異なる時刻における複数の収録画像フレーム番号に基づいて各画像記録処理装置における処理フレーム番号の差分データを算出し、該算出差分データに基づいて各画像記録処理装置のフレーム同期処理を実行する同期処理実行ステップと、
を有することを特徴とする多視点画像フレーム同期処理方法にある。
【0015】
さらに、本発明の多視点画像フレーム同期処理方法の一実施態様において、前記同期処理実行ステップは、前記複数の画像記録処理装置に保存された異なる時刻における複数の収録画像フレーム番号に基づいて、前記複数の画像記録処理装置から選択された基準画像記録処理装置との処理フレーム番号の差分データの平均値を算出し、該算出差分データ平均値に基づいて各画像記録処理装置のフレーム同期処理を実行するステップであることを特徴とする。
【0017】
本発明の第3の側面は、
複数視点からの画像を複数カメラによって撮影し、記録した多視点画像に関する多視点画像フレーム同期処理を実行するコンピュータ・プログラムであって、
複数の画像記録処理装置において、前記複数カメラを構成する各カメラの撮影画像データを入力し、該入力画像データを記録する画像記録ステップと、
前記複数の画像記録処理装置に対して処理コマンドを出力可能なサーバ装置から、前記複数の画像記録処理装置に対して、保存要求コマンドを複数回出力するステップであり、先行コマンド送信終了後から次コマンド出力開始間隔:Tを、
T=処理画像フレーム間隔×n、
ただしnは自然数、
とした間隔Tを設定して複数の保存要求コマンドを間欠的に出力するコマンド出力ステップと、
前記複数の画像記録処理装置において、複数回のコマンドの受領に応じて、各コマンドに対応する時刻における収録画像フレーム番号を保存する処理を実行する収録画像フレーム番号保存ステップと、
前記複数の画像記録処理装置に保存された異なる時刻における複数の収録画像フレーム番号に基づいて各画像記録処理装置における処理フレーム番号の差分データを算出し、該算出差分データに基づいて各画像記録処理装置のフレーム同期処理を実行する同期処理実行ステップと、
を有することを特徴とするコンピュータ・プログラムにある。
【0018】
【作用】
本発明の構成によれば、多視点画像を撮影するカメラ撮影画像のフレーム間の同期合わせが正確に実行可能となり、撮影後の映像についての再生、カメラ切り換え処理を行なった場合において、切り換え時の被写体のぶれ等、表示態様の突然の変化が発生することのない良好な画像が提供可能となる。
【0019】
また、本発明の構成によれば、画像記録処理装置に対して、収録画像フレーム番号の保存要求コマンドを複数回出力する処理を実行し、各コマンドに対応する時刻における収録画像フレーム番号に基づいて各画像記録処理装置における処理フレーム番号の差分データを算出し、該算出差分データに基づいて各画像記録処理装置のフレーム同期処理を実行する構成としたので、正確な各画像記録処理装置間の差分算出が可能となり、より正確な同期処理が実現される。
【0020】
さらに、本発明の構成によれば、収録画像フレーム番号の保存要求コマンドの先行コマンド送信終了後から次コマンド出力開始間隔:Tを、T=処理画像フレーム間隔×n、ただしnは自然数とした設定において実行する構成としたので、各画像記録紙を理装置におけるフレーム処理同一タイミングでのフレーム番号保存が実行されることがなく、例えば2フレームの中間での保存要求が連続して発生することがなく、より正確なフレーム番号保存が可能となる。
【0021】
なお、本発明のコンピュータ・プログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、CDやFD、MOなどの記憶媒体、あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なコンピュータ・プログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
【0022】
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施例や添付する図面に基づく、より詳細な説明によって明らかになるであろう。なお、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の多視点画像記録装置、および多視点画像フレーム同期処理方法の実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明の多視点画像記録装置の一実施例を示すブロック図である。異なる視点からの被写体画像を撮影するカメラ1〜Kのカメラ110は、同期信号発生器120より出力された同期信号(水平、垂直同期信号)を各カメラの外部同期入力端子を介して入力し、複数のカメラ1〜Kにより観測された多視点の複数映像を同期映像として出力する。
【0025】
各カメラ出力映像は、例えば輝度信号(Y)とRGB色成分信号の差信号(C)としてのY/C信号等の映像信号であり、各カメラは、映像信号を各カメラに対応して設定されたDVコンバータ130に入力する。DVコンバータ130では、カメラ110から入力する映像信号のデジタルデータへの変換、さらに必要に応じて圧縮データ(例えばモーションJPEG等)への変換処理を実行し、処理後のデータをそれぞれのデータを記録する画像記録処理装置としてのクライアントPC(PC1〜PCk)150、画像モニタ160に出力する。
【0026】
画像記録処理装置としてのクライアントPC(PC1〜PCk)150は、データを記録する記録媒体156、例えばハードディスク、DVD、CD等を備えている。
【0027】
クライアントPC(PC1〜PCk)150にDVコンバータ130から入力した映像信号は、クライアントPC(PC1〜PCk)150内の映像信号処理部155に入力される。映像信号処理部155は、例えば1394DVキャプチャボードにより構成される。
【0028】
クライアントPC150を構成する複数のPC1〜PCkは、汎用PC上で実行可能なDVキャプチャソフトによって、各カメラからのDV映像をそれぞれのPC内ハードディスク156に収録する。各クライアントPC(PC1〜PCk)150とサーバーPC170は、各PCに装着されたネットワークインタフェースとしてのネットワークカード157、およびネットワーク180によって接続されており、サーバーPC170から各クライアントPC(PC1〜PCk)150に対して録画開始コマンドを出力することにより、各クライアントPC150が一斉に録画を開始することが可能となる。
【0029】
クライアントPC150内の例えば1394DVキャプチャボードにより構成される映像信号処理部155の構成例を図2に示す。
【0030】
IEEE1394ポート(以下、1394ポート)214と、LINK/PHY215は、DVコンバータ130によって処理されたDV(デジタルビデオ)信号を取り込む。1394ポート214は、DV信号を取り込む入力ポートであり、入力したDV信号はLINK/PHY215へ送出される。LINK/PHY215は、入力したDV画像データをバッファ手段としてのRAM212に一次蓄積する。
【0031】
RAM212は、取り込まれたDV画像データを記憶するバッファを備えた画像データ記憶手段として機能する。RAM212に一次記録された画像データは、CPU211の制御のもとにHDD、DVD等の記憶手段290に記憶手段I/F217を介して出力され、格納される。前述したように、各クライアントPC(PC1〜PCk)150とサーバーPC170は、各PCに装着されたネットワークインタフェースとしてのネットワークカード157、およびネットワーク180によって接続されており、サーバーPC170から各クライアントPC(PC1〜PCk)150に対して録画開始コマンドを出力することにより、各クライアントPC150が一斉に録画、すなわち、HDD、DVD等の記憶手段290に対するデー格納処理を開始することが可能である。
【0032】
CPU211は、画像データの撮り込み、格納に関する装置全体の制御を行ない、DV画像データの流れ全般を制御する画像データ制御手段として機能する。CPU211は、ROM216に記憶されたプログラムに従って、画像データの流れを制御する。
【0033】
ROM216に記憶されたプログラムは、例えば汎用PC上で実行可能なDVキャプチャソフトであり、サーバーPCからの録画開始コマンドによって、プログラムが実行され、クライアントPCが一斉に録画を開始する。
【0034】
しかし、一般に、サーバーPC170より各クライアントPC150に対してDVキャプチャ実行のコマンドを送信しても、それぞれのPCの状態・個体差によって、必ずしも同時刻のフレーム映像をキャプチャ、すなわち記憶手段に格納することができないので、各クライアントPCにより収録された映像の同期合わせ処理を行う必要がある。
【0035】
図3は、各クライアントPCの収録フレーム番号計測による多視点映像同期方法・タイミングを示す。
【0036】
図3は、左から右に時間(t)経過を示し、図3(a)は、各時刻における各カメラ110がDVコンバータ130に対して出力する出力時系列映像のフレーム番号(フレームNo.)を示している。図3(b)は、DVコンバータ130において、入力フレームの処理を行なってクライアントPC150に出力する出力時系列映像のフレーム番号(フレームNo.)を示している。
【0037】
DVコンバータ130は、カメラ110からの入力画像のデジタル変換および必要に応じて圧縮処理を実行する。図3の例では、その処理時間として、2フレーム画像相当時間(33.3×2)を要することを示している。すなわち、DVコンバータ130は、映像遅延として、2フレーム遅延を発生されている。
【0038】
図3(c)は、サーバーPC170から、各クライアントPC150に対する録画開始及び同期合わせコマンドの送信タイミングを示す。サーバーPC170から録画開始コマンドを各クライアントPC150に送信し、各クライアントPCは、コマンドに基づいて映像収録を開始することになるが、各クライアントPCの状況、例えば他のプログラムの実行状況の差等により、コマンドに対応する処理時間に差が発生することになる。
【0039】
このコマンドに対する応答時間の差異によって、各クライアントPC1〜kの記録映像のフレーム番号が、それぞれ互いに異なるフレームに対して、同一のフレーム番号を付与することになる。
【0040】
例えば図では、(d)クライアントPC1は、自己の設定フレーム番号1を、DV出力フレーム4に対して付与している。図において、(d),(e),(f)に示す2段のフレームNo.中、下段が各クライアントPCが記憶手段に格納したフレームに対して設定する自己設定フレームNo.であり、上段の(x)がDV出力フレームを示している。すなわち、(d)クライアントPC1は、コマンド受信から3フレーム相当分の時間遅延の後、データ記録処理を開始し、DV出力フレーム(4)を自己設定フレームNo.=1として設定している。以降、DV出力フレーム(5)を自己設定フレームNo.=2、さらに、(6)→3・・とした設定を実行している。
【0041】
(e)クライアントPC2は、自己の設定フレーム番号1を、DV出力フレーム7に対して付与している。すなわち、(e)クライアントPC2は、コマンド受信から6フレーム相当分の時間遅延の後、データ記録処理を開始し、DV出力フレーム(7)を自己設定フレームNo.=1として設定している。以降、DV出力フレーム(8)を自己設定フレームNo.=2、さらに、(9)→3・・とした設定を実行している。
【0042】
(f)クライアントPCkは、自己の設定フレーム番号1を、DV出力フレーム5に対して付与している。すなわち、(f)クライアントPCkは、コマンド受信から4フレーム相当分の時間遅延の後、データ記録処理を開始し、DV出力フレーム(5)を自己設定フレームNo.=1として設定している。以降、DV出力フレーム(6)を自己設定フレームNo.=2、さらに、(7)→3・・とした設定を実行している。
【0043】
このように、図3の例では、PC1が3フレーム遅延、PC2が6フレーム遅延、PCkが4フレーム遅延を持った画像データ格納処理を実行していることになる。
【0044】
上述のように、それぞれのクライアントPCにおいて自己の記憶手段に格納する画像データの設定フレームが不一致となると、このまま再生を実行した場合、フレームNo=1フレームの画像は、PC1の場合は、DV出力フレーム(4)であり、PC2の場合は、DV出力フレーム(7)であり、PCkの場合は、DV出力フレーム(5)となってしまい、多視点画像の合成あるいは切り換えにおいて不都合が発生することになる。
【0045】
そこで、各クライアントPCに収録された映像のフレーム番号を合わせる作業が必要になる。この作業は、例えば、収録開始後の一定時間(各クライアントPCの中に反応時間が最も長いもの以上)を経過してから、サーバーPCから各クライアントPCに「現在収録中のフレーム番号を保存せよ」といったコマンドを送信し、各クライアントPCがその時の計測データ(フレーム番号)を保存し、収録終了後、それぞれの計測データをサーバーPCに報告する。最終的には、それらの計測データに基づいて、サーバーPCにより同期合わせ処理を行うことができる。
【0046】
図3においては、録画フレーム計測点301が、サーバーPCから各クライアントPCに対する「現在収録中のフレーム番号の保存」コマンドに相当する。
【0047】
この補正処理について、図3および図4を参照して説明する。図3に示す録画フレーム計測点において、クライアントPC1〜kにおいて、記録画像フレームに対して設定しているフレームNo.は、PC1がフレームNo.6、PC2がフレームNo.3、PCkがフレームNo.5である。
【0048】
すなわち、図4の(a)同期補正前のPC収録時刻τの各PCの設定フレームNo.列に示すように、各クライアントPCは、同時刻に格納する本来同一時刻のフレーム(9)に対してそれぞれ異なるフレームNo.6,3,・・5を設定することになる。このずれは、その後の時刻(τ+1)でも同様であり、本来同一時刻のフレーム(10)に対しては、各クライアントPCは、異なるフレームNo.7,4,・・6を設定することになる。
【0049】
そこで、各クライアントPCに収録された映像のフレーム番号を合わせる作業を実行する。各クライアントPCの中に反応時間が最も長いもの、この場合、最も数値の小さいフレームNo.(時刻τでは、PC2の設定しているフレームNo.=3)に、各クライアントPCの設定フレームNo.を合わせる処理を行なう。
【0050】
この処理を行なったフレームNo.設定状態が、図4(b)同期補正後のデータ状態である。補正の結果、収録時間τにおいて各クライアントPC1〜kが収録したフレームに統一されたフレームNo.=3が再設定される。以下、同様、収録時間τ+1において各クライアントPC1〜kが収録したフレームに統一されたフレームNo.=4が設定され、以下は、同一時間に収録したフレームには、統一されたフレームNo.が設定され、再生時には、フレームNo.の指定により同一時刻の多視点画像を正確に取り出すことが可能となる。
【0051】
しかしながら、上述の補正処理を実行する際、サーバーPC170から各クライアントPC150に送信される録画フレーム計測コマンド(図3の301)の発行タイミングが、各クライアントPC150におけるフレームを切換る時間に相当していた場合、連続する2フレームのどちらのフレーム番号を記録し報告したら良いかを判断できないことがあり、フレーム番号報告を誤ることもある。このような1フレームの同期ずれを防ぐために、各クライアントPCから報告された計測データの精度をあげる必要がある。
【0052】
図5は、本発明の多視点画像記録装置において実行される各クライアントPCにおける記録画像フレームの同期処理を説明する図である。本発明の多視点画像記録装置においては、同期合わせ精度を向上させるために、複数フレーム番号計測を実行する。
【0053】
本発明の多視点画像記録装置では、サーバーPC170から各クライアントPC150に対して、一定時間間隔内に複数回、「現在収録フレーム番号保存」コマンドを送信する。図5に示す計側点1〜4が、これらのコマンド送信タイミングである。
【0054】
各クライアントPC150は、サーバーPC170からの複数回のコマンドに応じて、複数個の計測データ、すなわち、サーバーPC170からのコマンド受信時において、HDD等の記憶手段にデータ記憶を実行中のフレーム番号を保存する。
【0055】
各クライアントPC150は、画像データの収録処理終了後、それらの計測データ、すなわち複数回の計側点に対応する収録フレームデータ、例えば図6に示すような計測点1〜nに対応する収録フレームNo.データを一括してサーバーPC170に送信して報告する。
【0056】
サーバーPC170は、各クライアントPC150より報告された計測データに対して、統計的な処理、例えば、各計測ポイント間の時間差の平均値取得処理を行うことによって、各PCの個体差によるフレームずれを精度よく補正することができる。
【0057】
また、サーバーPC170からクライアントPC150に対して繰り返し送信される「現在収録フレーム番号保存」コマンドが、各クライアントPCにおける同一のフレーム処理タイミングとなることを避けるために先行コマンド送信終了後から次コマンド出力開始間隔:Tを、
T=フレーム間隔×n、
ただしnは自然数とした。
【0058】
フレーム間隔が例えば33.3msであるとき、T=33.3×nに設定される。このようにコマンド送信間隔:Tを設定することで、コマンドの識別に要するタイマーの時間幅をtとすれば、第p回目の「現在収録フレーム番号保存」コマンドと、第p+1回目の「現在収録フレーム番号保存」コマンドとの、各クライアントPCにおける受信タイミングは、T+tとなり、Tがフレーム間隔×nであるので、フレーム処理の同一タイミングでの計側が防止される。なお、計測点の数は最大で33.3ms/t(回数)とする。
【0059】
例えば、クライアントPCが、第p回目の「現在収録フレーム番号保存」コマンドを、2つの処理フレームの中間点で受信した場合であっても、次の計測点は、2つの処理フレームの中間点となることはない。このような設定とすることで、複数回の「現在収録フレーム番号保存」処理は、少なくとも、ほとんどの「現在収録フレーム番号保存処理」を正確に実行することが可能となる。
【0060】
図7を参照して、サーバーPCとクライアントPCにおける処理手順を説明する。図7において、左側列の各処理ステップS101〜S106がサーバーPCの処理であり、右側列の各処理ステップS201〜S205が各クライアントPCの処理である。
【0061】
まず、ステップS101において、サーバーPCより録画開始コマンドを各クライアントPCに送信する。ステップS201において、各クライアントPCは録画開始コマンドを受信する。
【0062】
次に、サーバーPCは、一定時間間隔経過後、フレーム計測点1のコマンドを各クライアントPCに送信する。最初のフレーム計測点1のコマンドは、録画開始コマンド出力後、一定時間間隔経過後に行なう。この一定時間とは、すべてのクライアントPCにおいてデータ収録処理が介しされているであろうと判断される時間として予め設定された時間であり、クライアントPCの処理応答時間の予測最長時間以上の時間として設定される。
【0063】
各クライアントPCは、ステップS202においてフレーム計測点1のコマンドを受信すると、計測点1での収録中フレーム番号を保存する。
【0064】
サーバーPCは、ステップS103において、フレーム計測点1のコマンド出力後、時間間隔T(n×33.3ms)を経過した後、フレーム計測点2のコマンドを各クライアントPCに送信する。各クライアントPCは、ステップS203において、フレーム計測点2のコマンドを受信し、計測点2での収録中フレーム番号を保存する。
【0065】
このような計測を複数回(k回:例えばk=10)を行う。サーバーPCは、ステップS104において、フレーム計測点k−1のコマンド出力後、時間間隔T(n×33.3ms)を経過した後、フレーム計測点kのコマンドを各クライアントPCに送信する。各クライアントPCは、ステップS204において、フレーム計測点kのコマンドを受信し、計測点kでの収録中フレーム番号を保存する。
【0066】
各クライアントPCによる映像収録が完了したら、各クライアントPCはステップS205において、各クライアントPCに保存された計測点1〜kでのフレーム番号をサーバーPCに報告する。
【0067】
サーバーPCは、ステップS105において、各クライアントPCからの計測点(フレーム番号)データを受信する。このデータは、先に説明した図6のような計測点と収録フレームとの対応データである。
【0068】
次に、サーバーPCは、ステップS106において、各クライアントPCからの受信データ(図6参照)に基づいて統計的な処理、例えば、各計測点の時間差の平均値取得処理を行うことによって、各PCの個体差によるフレームずれを補正し、各カメラ映像間の同期調整を実現する。
【0069】
次に、図8を参照して、サーバーPCで実行する同期調整処理の詳細について説明する。まず、ステップS301において、サーバーPCは、各クライアントPCから入力した各計測点における各PCの収録フレーム番号データを読込む。これは、例えば図8のデータ例(a)に示すデータである。
【0070】
ここでは、サーバーPCが複数のクライアントPC(PC1〜PCk)から4回の計測点(計測点1〜4)における収録フレーム番号を取得したものとして説明する。
【0071】
図8の(a)各クライアントPCから入力した各計測点における各PCの収録フレーム番号のリストによれば、例えばPC1は、
計側点1において、収録処理フレーム=6、
計側点2において、収録処理フレーム=10、
計側点3において、収録処理フレーム=14、
計側点4において、収録処理フレーム=19、
を各計測点において、サーバーPCからの「現在収録フレーム番号保存」コマンドに応じて保存したフレーム番号であることを示している。
【0072】
次に、サーバーPCは、ステップS302において、処理遅延量の大きいPC、ここでは、計側点1において、フレームNo.3を処理しているPC2を基準PCとして、各PCにおける基準PCからのフレームずれ量を算出する。
【0073】
この処理の結果、図8に示す(b)各計測点における各PC内収録映像のフレームずれ量が求められる。図8に示す例では、PC2が基準となり、PC2はすべての計測点においてずれ量=0となる。また、例えばPC1のずれ量は、各計測点において、PC1の収録処理フレーム−PC2の収録処理フレームによって求める。その結果、PC1のずれ量は、
計側点1において、ずれ量=6−3=3
計側点2において、ずれ量=10−7=3
計側点3において、ずれ量=14−11=3
計側点4において、ずれ量=19−15=3
となる。
【0074】
他のPC、PC3〜PCkについてもPC2との収録フレームNo.との差分がズレ量として求められる。
【0075】
次に、ステップS303において、基準PC=PC2からの各PCのずれ量の決定処理を行なう。これは、例えば各PCの各計測点におけるずれ量の平均値を算出し、その平均値に基づく整数値を四捨五入により算出することにより実行する。
【0076】
図8(c)が、各PCの各計測点におけるずれ量の平均値を算出したデータである。PC1のPC2に対するずれ量は、
(3+3+3+4)/4=3.25
となる。
【0077】
図8(d)が、各PCの各計測点におけるずれ量の平均値を四捨五入したデータである。
PC1のPC2に対するずれ量は3、
PCkのPC2に対するずれ量は2となる。
このようにして、各クライアントPCの基準PC(PC2)からのずれ量が決定される。
【0078】
次に、ステップS304において、サーバーPCは、算出した各PCのずれ量に基づいて、各クライアントPCの同期調整処理を実行する。
【0079】
各クライアントPCの各時刻1〜4における処理フレームNo.を統一する処理として実行される。図8(e)に示すように、時刻1〜4において、
時刻1においては、全てのPCの収録フレーム=3
時刻2においては、全てのPCの収録フレーム=7
時刻3においては、全てのPCの収録フレーム=11
時刻4においては、全てのPCの収録フレーム=15
とした設定が実行される。
【0080】
例えばPC1設定フレームNo.は、基準PC(PC2)の設定フレームNo.との差が3であると判定されるので、PC1設定フレームNoから差3を差し引いた値を、PC1における新たなフレームNo.として設定する。また、PCk設定フレームNo.は、基準PC(PC2)の設定フレームNo.との差が2であると判定されるので、PCk設定フレームNoから差2を差し引いた値を、PC1における新たなフレームNo.として各時刻において設定する。
【0081】
このように各クライアントPCにおける同期調整処理を実行することにより、正確なフレーム間同期が可能となる。
【0082】
上述した本発明の多視点画像記録装置における処理の効果について、図9および図10を参照して説明する。図9は、上述の同期合わせ処理を実行しない場合における各カメラ画像の各時間における収録フレームを示したものである。横軸が時間経過であり、上段からカメラ1の収録映像、カメラ2の収録映像、カメラkの収録映像を示している。同一時刻における各カメラのフレーム(縦列3画像)において、人物の手の上げ下ろしに差があり、異なる時間におけるフレーム画像が混在してしまっていることが分かる。
【0083】
一方、図10は、上述の同期合わせ処理を実行した場合における各カメラ画像の各時間における収録フレームを示したものである。横軸が時間経過であり、上段からカメラ1の収録映像、カメラ2の収録映像、カメラkの収録映像を示している。同一時刻における各カメラのフレーム(縦列3画像)において、人物の手の上げ下ろしに差がなく、同一時間におけるフレーム画像が各視点画像として設定され、正しい同期処理がなされていることが理解される。
【0084】
以上、特定の実施例を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本発明の要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
【0085】
なお、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。
【0086】
例えば、プログラムは記録媒体としてのハードディスクやROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、磁気ディスク、半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体に、一時的あるいは永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウエアとして提供することができる。
【0087】
なお、プログラムは、上述したようなリムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトから、コンピュータに無線転送したり、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介して、コンピュータに有線で転送し、コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
【0088】
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
【0089】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明の構成によれば、多視点画像を撮影するカメラ撮影画像のフレーム間の同期合わせが正確に実行可能となり、撮影後の映像についての再生、カメラ切り換え処理を行なった場合において、切り換え時の被写体のぶれ等、表示態様の突然の変化が発生することのない良好な画像が提供可能となる。
【0090】
また、本発明の構成によれば、画像記録処理装置に対して、収録画像フレーム番号の保存要求コマンドを複数回出力する処理を実行し、各コマンドに対応する時刻における収録画像フレーム番号に基づいて各画像記録処理装置における処理フレーム番号の差分データを算出し、該算出差分データに基づいて各画像記録処理装置のフレーム同期処理を実行する構成としたので、正確な各画像記録処理装置間の差分算出が可能となり、より正確な同期処理が実現される。
【0091】
さらに、本発明の構成によれば、収録画像フレーム番号の保存要求コマンドの先行コマンド送信終了後から次コマンド出力開始間隔:Tを、T=処理画像フレーム間隔×n、ただしnは自然数とした設定において実行する構成としたので、各画像記録紙を理装置におけるフレーム処理同一タイミングでのフレーム番号保存が実行されることがなく、例えば2フレームの中間での保存要求が連続して発生することがなく、より正確なフレーム番号保存が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多視点画像記録装置の構成を示す図である。
【図2】多視点画像記録装置の画像記録処理装置における映像信号処理部の詳細を示すブロック図である。
【図3】多視点画像記録装置における各時間における処理フレームの遷移を説明する図である。
【図4】多視点画像記録装置における画像記録処理装置におけるフレーム同期処理について説明する図である。
【図5】多視点画像記録装置における各時間における処理フレームの遷移、および処理フレームの保存要求コマンドの発行タイミングについて説明する図である。
【図6】処理フレームの保存要求コマンドに対して画像記録処理装置の生成するデータ例を説明する図である。
【図7】多視点画像記録装置におけるサーバと画像記録処理装置における処理について説明するフロー図である。
【図8】多視点画像記録装置におけるサーバの実行するフレーム同期処理について説明する図である。
【図9】フレーム同期処理を実行していない多視点画像におけるフレーム画像構成について説明する図である。
【図10】フレーム同期処理を実行した多視点画像におけるフレーム画像構成について説明する図である。
【符号の説明】
110 カメラ
120 同期信号発生器
130 DVコンバータ
150 クライアントPC
151 映像信号処理部
152 記憶手段
153 ネットワークカード
160 画像モニタ
170 サーバーPC
211 CPU
212 RAM
213 ROM
214 1394ポート
215 LINK/PHY
216 記憶手段I/F
Claims (5)
- 複数視点からの画像を複数カメラによって撮影し記録する多視点画像記録装置であり、
各々が前記複数カメラを構成する各カメラの撮影画像データを入力するとともに、該入力画像データを記録する記憶手段を備えた複数の画像記録処理装置と、
前記複数の画像記録処理装置に対して処理コマンドを出力するサーバ装置とを有し、
前記サーバ装置は、
前記複数の画像記録処理装置に対して保存要求コマンドを複数回出力する構成であり、先行コマンド送信終了後から次コマンド出力開始間隔:Tを、
T=処理画像フレーム間隔×n、
ただしnは自然数、
とした間隔Tを設定して複数の保存要求コマンドを間欠的に出力し、
前記複数の画像記録処理装置は、
複数回のコマンドの受領に応じて、各コマンドに対応する時刻における収録画像フレーム番号を保存する処理を実行する構成を有し、
前記サーバ装置は、
前記複数の画像記録処理装置に保存された異なる時刻における複数の収録画像フレーム番号に基づいて各画像記録処理装置における処理フレーム番号の差分データを算出し、該算出差分データに基づいて各画像記録処理装置のフレーム同期処理を実行する構成を有することを特徴とする多視点画像記録装置。 - 前記サーバ装置は、
前記複数の画像記録処理装置に保存された異なる時刻における複数の収録画像フレーム番号に基づいて、
前記複数の画像記録処理装置から選択された基準画像記録処理装置との処理フレーム番号の差分データの平均値を算出し、該算出差分データ平均値に基づいて各画像記録処理装置のフレーム同期処理を実行する構成を有することを特徴とする請求項1に記載の多視点画像記録装置。 - 複数視点からの画像を複数カメラによって撮影し、記録した多視点画像に関する多視点画像フレーム同期処理方法であり、
複数の画像記録処理装置において、前記複数カメラを構成する各カメラの撮影画像データを入力し、該入力画像データを記録する画像記録ステップと、
前記複数の画像記録処理装置に対して処理コマンドを出力可能なサーバ装置から、前記複数の画像記録処理装置に対して、保存要求コマンドを複数回出力するステップであり、先行コマンド送信終了後から次コマンド出力開始間隔:Tを、
T=処理画像フレーム間隔×n、
ただしnは自然数、
とした間隔Tを設定して複数の保存要求コマンドを間欠的に出力するコマンド出力ステップと、
前記複数の画像記録処理装置において、複数回のコマンドの受領に応じて、各コマンドに対応する時刻における収録画像フレーム番号を保存する処理を実行する収録画像フレーム番号保存ステップと、
前記複数の画像記録処理装置に保存された異なる時刻における複数の収録画像フレーム番号に基づいて各画像記録処理装置における処理フレーム番号の差分データを算出し、該算出差分データに基づいて各画像記録処理装置のフレーム同期処理を実行する同期処理実行ステップと、
を有することを特徴とする多視点画像フレーム同期処理方法。 - 前記同期処理実行ステップは、
前記複数の画像記録処理装置に保存された異なる時刻における複数の収録画像フレーム番号に基づいて、前記複数の画像記録処理装置から選択された基準画像記録処理装置との処理フレーム番号の差分データの平均値を算出し、該算出差分データ平均値に基づいて各画像記録処理装置のフレーム同期処理を実行するステップであることを特徴とする請求項3に記載の多視点画像フレーム同期処理方法。 - 複数視点からの画像を複数カメラによって撮影し、記録した多視点画像に関する多視点画像フレーム同期処理を実行するコンピュータ・プログラムであって、
複数の画像記録処理装置において、前記複数カメラを構成する各カメラの撮影画像データを入力し、該入力画像データを記録する画像記録ステップと、
前記複数の画像記録処理装置に対して処理コマンドを出力可能なサーバ装置から、前記複数の画像記録処理装置に対して、保存要求コマンドを複数回出力するステップであり、先行コマンド送信終了後から次コマンド出力開始間隔:Tを、
T=処理画像フレーム間隔×n、
ただしnは自然数、
とした間隔Tを設定して複数の保存要求コマンドを間欠的に出力するコマンド出力ステップと、
前記複数の画像記録処理装置において、複数回のコマンドの受領に応じて、各コマンドに対応する時刻における収録画像フレーム番号を保存する処理を実行する収録画像フレーム番号保存ステップと、
前記複数の画像記録処理装置に保存された異なる時刻における複数の収録画像フレーム番号に基づいて各画像記録処理装置における処理フレーム番号の差分データを算出し、該算出差分データに基づいて各画像記録処理装置のフレーム同期処理を実行する同期処理実行ステップと、
を有することを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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