JP4186416B2 - カメラ付きドアホン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、留守番モードの実行時には、来訪者の画像と音声とを記録する機能を備えるカメラ付きドアホンの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、住戸などの玄関先には、カメラ付きドアホンが多く設置されており、通常は、テレビインターホンと組み合わせて使用される。カメラ付きドアホンでは、来訪者が呼出操作をすれば、テレビインターホンからは、ドアホンが動作するのに必要な電源が供給され、カメラ付きドアホンはこれを受けて、来訪者の撮影を開始するとともに、マイクやスピーカなど、通話に必要な回路を動作させる。
【0003】
このとき、テレビインターホンでは、所定の呼出音を鳴らせて住人を呼び出すとともに、カメラ付きドアホンによって撮影された映像を表示する。そして、住人が、所定の応答操作をすれば、表示された来訪者の映像を確認しながら、来訪者と通話することが可能となる。
【0004】
また、このようなカメラ付きドアホンでは、住人の留守に備えて、留守番モード機能を備えている。すなわち、住人が留守をする際に留守番モードに設定しておけば、来訪者が呼出操作をしたときには、来訪者を撮影するとともに、来訪者からの音声メッセージを録音し、来訪者の映像と音声メッセージとを記録しておき、住人が帰宅した際に、所定の確認操作をすれば、記録した映像と音声メッセージとを確認することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来のカメラ付きドアホンでは、住人は、留守中に記録された映像と音声メッセージを、帰宅してからでないと確認することができず、長期間留守にするときなどにおいて、外出先から確認したい場合でも、それができず不便であった。
【0006】
本発明は、上記事情を考慮してなされたものであり、住人の留守中にあった来客の映像と音声メッセージを、外出先から確認することのできるカメラ付きドアホンを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載のカメラ付きドアホンでは、インターネットなどの通信ネットワークに接続されるカメラ付きドアホンであって、留守番モードの実行時に呼出操作がされたときには、来訪者を撮影し、予め登録されたメールアドレスを送信先とした電子メールを、撮影した来訪者の映像を添付ファイルとして添付して、通信ネットワークに送信する。
【0008】
ここに、通信ネットワークには、インターネット、電話網やISDNなどの公衆回線、専用線、LAN、WANなどのすべての電気通信回線を含んでいる。
【0009】
請求項2に記載のカメラ付きドアホンでは、来客に対し音声メッセージの入力を促すメッセージをスピーカより出力し、その後、来客の音声メッセージを入力して録音する構成になっており、録音した音声メッセージを、上記来訪者の映像とともに上記電子メールに添付ファイルとして添付する。
【0010】
請求項3に記載のカメラ付きドアホンでは、電子メールには、留守中の来客があったことを通知する所定メッセージが記載されている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面とともに説明する。図1は、本発明のカメラ付きドアホンの要部構成の一例を示すブロック図である。
【0012】
このカメラ付きドアホン1は、CPUなどで構成され、以下の各部を制御する主制御部10と、カメラCによって撮影した画像を処理し映像信号にする映像処理部11と、スピーカSPとマイクMIとを有し、テレビインターホンとの通話を可能とする音声処理部12と、電子メールの送信先となるメールアドレスを登録したRAM13と、このカメラ付きドアホン1が動作するために必要な各種プログラムなどを記憶したROM14とを備える。
【0013】
また、カメラ付きドアホン1は、テレビインターホンが接続され、テレビインターホンへ出力すべき映像信号、音声信号を多重化したり、テレビインターホンから多重化されて入力した音声信号、電源を分離する多重化/分離部15と、呼出ボタン16Aを有する操作部16と、カメラCで撮影した映像を記録する映像メモリ17と、マイクMIを通じて入力された音声メッセージを記録する音声メモリ18と、後述する処理をする電子メール作成部19と、このカメラ付きドアホン1を、通信ネットワークの1つであるインターネットに接続するためのインタフェース20とを備える。
【0014】
このカメラ付きドアホン1では、住人の留守に備えて、留守番モード機能を備えており、この機能を実行する際の動作に特徴がある。これについて、図2のフローチャートとともに説明する。
【0015】
すなわち、留守番モードを実行中には、カメラ付きドアホン1は、操作部16のすべての操作キーの操作を監視(キースキャン)しており(100)、来訪者が呼出ボタン16Aを操作したときには(101)、このカメラ付きドアホン1が動作するのに必要な電源が供給され、カメラCなど撮影に必要な回路を動作させて、来訪者の撮影を開始する(102)。また、マイクMI、スピーカSPなど、通話に必要な回路を動作させる。
【0016】
そして、スピーカSPより、来訪者に対して音声メッセージの入力を促す所定メッセージを出力させ、マイクMIを通じた来訪者からの音声メッセージの録音を開始する(103)。
【0017】
カメラCによる来訪者の映像は、映像処理部11により所定の映像信号に変換されてから映像メモリ17に記録され、マイクMIを通じた来訪者からの音声メッセージは、音声処理部12により所定の音声信号に変換されてから音声メモリ18に記録される。
【0018】
そして、所定時間が経過すれば(104)、来訪者からの音声メッセージの録音を終了する(105)。ついで、電子メール作成部19によって、映像メモリ17から来訪者の映像を読み出し、所定の画像ファイルに変換する。また、音声メモリ18から来訪者からの音声メッセージを読み出し、所定の音声ファイルに変換する。その後、RAM13に登録されたメールアドレスを送信先とした電子メールを作成する。この電子メールには、住人の留守中に来客があったことを通知する所定メッセージが記載され、更に電子メール作成部19は、作成した電子メールに、先述した映像ファイル、音声ファイルを添付ファイルとして添付し、インターネットに送信する(106)。なお、映像ファイルは、インターネットなどの通信ネットワーク上で扱うことのできる形式であればどのような形式であってもよく、例えば、AVI形式やMPEG形式などの動画ファイル、TIFF形式やJPEG形式などの静止画ファイルを用いることができる。
【0019】
また、音声ファイルは、インターネットなどの通信ネットワーク上で扱うことのできる形式であればどのような形式であってもよく、例えば、WAVE形式やMP3形式を用いることができる。
【0020】
このようにして送信された電子メールを、外出先のパソコンなどの通信端末機を用いて、インターネットNにアクセスすることで受信すると、住人は、記載されたメッセージを参照して、外出中に来客があったことを確認でき、更に、添付された映像ファイルを開くことで来訪者の顔を確認し、添付された音声ファイルを開くことで来訪者からの音声メッセージを確認することができる。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明からも理解できるように、本発明の請求項1に記載のカメラ付きドアホンでは、留守番モードの実行時に呼出操作がされたときには、来訪者を撮影し、予め登録されたメールアドレスを送信先とした電子メールを、撮影した来訪者の映像を添付ファイルとして添付して、通信ネットワークに送信するので、住人が、外出先から、パソコンや携帯電話機などを用いて通信ネットワークにアクセスすることによって電子メールを受信し、その電子メールの添付ファイルを参照して、留守中の来訪者の映像を確認することができる。
【0022】
請求項2に記載のカメラ付きドアホンでは、来客の音声メッセージを更に録音するようになっており、録音した音声メッセージを、来訪者の映像とともに電子メールに添付ファイルとして添付するので、請求項1の効果に加えて、電子メールの添付ファイルを参照して、留守中の来訪者の音声を確認することができる。
【0023】
請求項3に記載のカメラ付きドアホンでは、電子メールには、留守中の来客があったことを通知する所定メッセージが記載されているので、その電子メールを参照すれば、留守中に来客があった旨を容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラ付きドアホンの要部構成の一例を示す図である。
【図2】カメラ付きドアホンの動作の一例について説明するための図である。
【符号の説明】
1・・・カメラ付きドアホン
16A・・・呼出ボタン
17・・・映像メモリ
18・・・音声メモリ
19・・電子メール作成部
N・・・インターネット

Claims (3)

  1. インターネットなどの通信ネットワークに接続されるカメラ付きドアホンであって、留守番モードの実行時に呼出操作がされたときには、来訪者を撮影し、予め登録されたメールアドレスを送信先とした電子メールを、撮影した来訪者の映像を添付ファイルとして添付して、上記通信ネットワークに送信することを特徴とするカメラ付きドアホン。
  2. 来客に対し音声メッセージの入力を促すメッセージをスピーカより出力し、その後、来客の音声メッセージを入力して録音する構成になっており、録音した音声メッセージを、上記来訪者の映像とともに上記電子メールに添付ファイルとして添付することを特徴とする、請求項1に記載のカメラ付きドアホン。
  3. 上記電子メールには、留守中の来客があったことを通知する所定メッセージが記載されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のカメラ付きドアホン。
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