JP4186159B2 - 燃料ガス供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスエンジンに燃料ガスを供給する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
家畜糞尿や生ごみ等の有機廃棄物から発生するメタンガス等のバイオガスを有効活用するため、これを燃料ガスとしてガスエンジンを駆動し、発電やその排熱利用を行うコジェネレーションシステムが提案されている。一方、このようなバイオガスはその発生量や成分が大きく変動し易く、また、着火性が必ずしもよいのものではないため、ガスエンジンの始動が安定して行えないという問題がある。このため、メタンガスを希薄燃焼ガスエンジンの主燃料として用いる場合、ガスエンジンの始動時には、より熱量の大きいプロパンガス等を補助燃料ガスとして用いることが提案されている(特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−165957号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、プロパンガス等の熱量の大きいガスは一般的に高価である。従って、その消費量が可能な限り節約されることが望ましい。
【0005】
従って、本発明の目的は、補助燃料ガスを節約しつつ、ガスエンジンの始動の安定性を向上し得る燃料ガス供給装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、ガスエンジンに主燃料ガスと補助燃料ガスとを供給する燃料ガス供給装置であって、前記ガスエンジンに対する前記補助燃料ガスの供給を遮断する補助燃料ガス用の弁と、前記ガスエンジンに対する前記主燃料ガスの供給を遮断する主燃料ガス用の弁と、前記主燃料ガスの濃度を検出する検出手段と、前記補助燃料ガス用の弁及び前記主燃料ガス用の弁を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記ガスエンジンを始動する際、前記検出手段により検出された前記主燃料ガスの濃度が所定値以上の場合には、前記ガスエンジンに対して、前記主燃料ガスを供給する一方、前記補助燃料ガスの供給を遮断するように前記主燃料ガス用の弁及び前記補助燃料ガス用の弁を制御し、前記検出手段により検出された前記主燃料ガスの濃度が所定値未満の場合には、前記ガスエンジンに対して、前記主燃料ガスの供給を遮断する一方、前記補助燃料ガスを供給するように前記主燃料ガス用の弁及び前記補助燃料ガス用の弁を制御することを特徴とする燃料ガス供給装置が提供される。
【0007】
この装置によれば、ガスエンジンの始動の際、主燃料ガスの濃度に応じて補助燃料ガス用の弁を制御することで、主燃料ガスの濃度が低く主燃料ガスではガスエンジンを始動できない場合に補助燃料ガスを供給する一方、主燃料ガスの濃度が高く主燃料ガスだけでガスエンジンを始動する場合には補助燃料ガスの供給を遮断することができる。このため、必要な場合にのみ補助燃料ガスがガスエンジンに供給され、補助燃料ガスを節約しつつ、ガスエンジンの始動の安定性を向上することができる。そして、主燃料ガスの濃度が所定値以上の場合は、主燃料ガスのみでガスエンジンを始動し、補助燃料ガスを節約することができる。また、主燃料ガスの濃度が所定値未満の場合は、主燃料ガスのみではガスエンジンの始動に支障をきたすおそれがあるので、補助燃料ガスを用いることでガスエンジンの始動の安定化を図ることができる。
【0012】
また、この場合、更に、前記制御手段により制御され、前記ガスエンジンに供給される前記主燃料ガスの流量を調節する流量調節弁を備え、前記制御手段は、前記ガスエンジンを始動する際、前記ガスエンジンに前記主燃料ガスを供給する場合には、前記流量調節弁の開度を経時的に増加するようにすることもできる。主燃料ガスが正圧の場合、これがガスエンジンに急激に進入してエンジン停止等の障害を発生するおそれがあるところ、徐々に主燃料ガスの流量を増加することで係る障害の発生を回避することができる。
【0013】
また、本発明においては、前記主燃料ガスがバイオガスであり、前記燃料ガス供給装置は、更に、廃棄物の発酵処理により前記バイオガスを発生させるガス発生手段を備えることもできる。本発明の装置は発生量や成分が変動するバイオガスに好適であり、これを発生するガス発生手段を設けることで廃棄物の有効利用を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。図1は本発明を適用した発電システムの例を示すブロック図である。この発電システムは、ガスエンジン100の駆動により発電機101から電力を得るシステムであり、ガスエンジン100に供給する燃料ガスのうち、主燃料ガスとしてバイオガス(メタンガス)を、補助燃料ガスとしてプロパンガスを用いたものであり、通常時にはメタンガスのみでガスエンジン100を駆動し、出力不足の場合等、必要に応じてプロパンガスを補助的に用いてガスエンジン100を駆動するものである。
【0016】
主燃料ガスとしては、この他にも木炭ガス、一酸化炭素ガス等も採用可能である。補助燃料ガスとしては、補助燃料ガスとしては主燃料ガスよりも熱量の大きいガスが望ましく、都市ガス、純メタンガス等も採用可能である。
【0017】
まず、主燃料ガス供給系の構成について説明する。発酵槽1は生ごみ等の有機廃棄物の発酵処理におりバイオガスとしてメタンガスを発生する装置である。この発酵槽1には粉砕された生ごみ等が収容されており、これにNi等のメタン菌の栄養源を添加した上で微量の空気を供給すると共に加温することで生ごみ等が発酵し、メタンガスが発生する。加温の際にはガスエンジン100の排熱を利用することができる。発酵槽1で発生したメタンガスは、その後脱硫処理等がされてガスホルダー2に蓄積される。
【0018】
ガスホルダー2に蓄積されたガスは遮断弁3、弁4及びスロットル弁5を介してミキサー(ベンチュリ)6に導入される。遮断弁3はガスエンジン100に対するメタンガスの供給を遮断する弁であり、ステッピングモータ等の駆動部を備えることで制御装置20によりその開閉が制御される。弁4は流量調節弁であり、システムの稼動中一定の開度に維持される。スロットル弁5は、ガスエンジン100に供給されるメタンガスの流量を調節する流量調節弁であり、ステッピングモータ等の駆動部を備えることで制御装置20によりその開度が電気的に制御される。
【0019】
次に、補助燃料ガス供給系の構成について説明する。ガスボンベ7はプロパンガスを収容するボンベである。このガスボンベ7に収容されたプロパンガスは遮断弁8、ゼロガバナ9、弁10及びスロットル弁11を介してミキサー6に導入される。遮断弁8はガスエンジン100に対するプロパンガスの供給を遮断する弁であり、ステッピングモータ等の駆動部を備えることで制御装置20によりその開閉が制御される。ゼロガバナ9はプロパンガスの気圧を大気圧に降圧するためのものである。弁10は流量調節弁であり、システムの稼動中一定の開度に維持される。スロットル弁11は、ガスエンジン100に供給されるプロパンガスの流量を調節する流量調節弁であり、ステッピングモータ等の駆動部を備えることで制御装置20によりその開度が電気的に制御される。
【0020】
次に、スロットル弁12はメタンガス及びプロパンガスと混合される空気の量を調節する流量調節弁でありステッピングモータ等の駆動部を備えることで制御装置20によりその開度が電気的に制御される。このスロットル弁12と、スロットル弁5及び11とにより、空気とメタンガス及びプロパンガスとの空燃比が制御され、ミキサー6内でこれらが混合気体とされる。ミキサー6内の混合気体はスロットル弁13により流量が制御されてインテークマニホールド(インマニ)からガスエンジン100に吸引される。スロットル弁13はステッピングモータ等の駆動部を備えることで制御装置20によりその開度が電気的に制御される。
【0021】
次に、各センサ類について説明する。濃度センサ14は主燃料ガスであるメタンガスの濃度を検出するもので、遮断弁3の上流側に配設されている。この濃度センサ14によりガスエンジン100に供給される濃度を検出することで、該メタンガスが十分な熱量、とりわけガスエンジン100の始動に足る熱量を有するものか否かが分かる。
【0022】
圧力センサ15はインマニ内の気圧を計測する負圧計であり、ガスエンジン100の出力状態を判定し、その判定結果に従って空燃比制御を行うことができる。回転数センサ16はガスエンジン100の出力軸の回転数を計測するセンサであり、その計測結果はガスエンジン100の始動時や発電機101の発電量の制御のため等に用いられる。Oセンサ17はガスエンジン100のエキゾーストマニホールド(エキマニ)から排出される排気ガス中の酸素濃度を検出するセンサであり、その計測結果は空燃比制御に用いられる。温度センサ18は気温を計測するセンサである。
【0023】
制御装置20は、上位装置(図示しない)からの指令に基づき、各センサ類からの検出結果に応じて各弁を制御することでシステム全体を制御するものであり、例えば、CPU等のプロセッサ、記憶デバイス(RAM,ROM等)、入出力インターフェース等から構成され、また、各センサからの出力信号をデジタル形式に変換するA/D変換器、遮断弁3及び8やスロットル弁5及び11乃至13の駆動部を駆動するドライバ回路等を備えることができる。
【0024】
次に、本実施形態の発電システムにおけるガスエンジン100の始動時の処理について説明する。図2はガスエンジン100の始動処理を示すフローチャートである。制御装置20は上位装置から発電開始の指令を受けると、同図のフローチャートに示す処理を実行してガスエンジン100を始動させることになる。
【0025】
S1ではシステムの初期設定を行う。具体的には、遮断弁3及び8を遮断すると共にスロットル弁5、11、12及び13を全閉とする。S2では濃度センサ14の検出結果を取得してガスエンジン100に供給せんとするメタンガスのガス濃度を検出する。S3では検出したメタンガスのガス濃度が所定値以上か否かを判定する。所定値以上の場合、S4のメタンガス始動処理へ移行し、主燃料ガスであるメタンガスのみでガスエンジン100を始動する。一方、所定値未満の場合、S5のプロパンガス始動処理へ移行し、補助燃料ガスであるプロパンガスのみでガスエンジン100を始動する。
【0026】
ここで、ガスエンジン100の通常運転時であれば、例えば、圧力センサ15の検出信号によりインマニ内の負圧の程度を測定することで、ガスエンジン100の出力状態を判定し、補助燃料ガスであるプロパンガスを供給するか否かを定めることもできる。しかし、ガスエンジン100の始動時にはガスエンジン100が駆動していないのでその出力状態に基づき補助燃料ガスの供給の有無を判別することはできない。
【0027】
そこで、本実施形態では、メタンガスの濃度に応じて補助燃料ガスであるプロパンガスをガスエンジン100に供給するか否かを決定している。すなわち、メタンガスの濃度は、これが発生する熱量に比例するため、当該濃度を検出することで、ガスエンジン100の始動が可能か否かを判別するのである。従って、S3の判定に用いられる所定値とは、ガスエンジン100の始動が可能か否かをもって設定されることになる。
【0028】
そして、メタンガスの濃度が所定値以上の場合にはメタンガスのみを用いることで、補助燃料ガスであるプロパンガスを節約することができる一方、メタンガスの濃度が所定値未満の場合にはプロパンガスを用いることで、いずれの場合においてもガスエンジン100の始動を安定して行うことが可能となる。本実施形態によるガスエンジンの始動方式を採用することで、主燃料ガスであるメタンガスの平均的な濃度が45%程度の極めて希薄なガスとしてもガスエンジンを安定した始動が可能となり、希薄燃焼方式に好適である。
【0029】
なお、本実施形態ではメタンガスの濃度に応じてメタンガスかプロパンガスかのいずれかを択一的に選択しているようにしているが、例えば、メタンガスの濃度が所定値未満の場合、メタンガスとプロパンガスとの双方を用いるようにしてもよい。
【0030】
次に、メタンガス始動処理について説明する。図3はメタンガス始動処理を示すフローチャートである。S101では空気の流量を調節するスロットル弁12の初期開度を設定し、当該開度だけスロットル弁12を開く。この初期開度は制御装置20内にデータとして記憶しておいてもよく、また、オペレータに入力させて設定するようにしてもよい。また、同じ開度であっても気温に応じて空気の流量が異なるため、温度センサ18により気温を計測し、当該気温に応じて初期開度を設定するようにしてもよい。
【0031】
S102ではメタンガスの流量を調節するスロットル弁5の初期開度を設定し、当該開度だけスロットル弁5を開く。この初期開度も制御装置20内にデータとして記憶しておいてもよく、また、オペレータに入力させて設定するようにしてもよい。また、スロットル弁13も所定分だけ開く。S103ではセルモータ103を駆動し、ガスエンジン100の始動を開始する。
【0032】
S104では、回転数センサ16によりガスエンジン100の出力軸の回転数を検出し、ガスエンジン100の回転数がクランキング回転数以上か否か、例えば、200rpm以上か否かを判定する。ガスエンジン100の回転数がクランキング回転数以上の場合S105へ進み、そうでない場合はクランキング回転数に至るまでの待ちループとなる。
【0033】
S105ではメタンガスを遮断する遮断弁3を開放し、ガスエンジン100にメタンガスと空気の混合気体が供給されるようにする。その後、セルモータ103をOFFにする。S106では、回転数センサ16によりガスエンジン100の出力軸の回転数を検出し、ガスエンジン100の回転数が始動回転数以上か否か、例えば、600rpm以上か否かを判定する。ガスエンジン100の回転数が始動回転数以上の場合、メタンガスと空気との混合気体がガスエンジン100内で順調に燃焼しガスエンジン100が始動したとしてS109へ進む。そうでない場合はS107へ進み、再度、回転数センサ16によりガスエンジン100の出力軸の回転数を検出し、ガスエンジン100の回転数がクランキング回転数未満に下がったか否かを判定する。
【0034】
ガスエンジン100の回転数がクランキング回転数未満に下がったと判定した場合、混合気体の燃焼がうまくいかなかったとしてS108へ進む。S108でメタンガスの遮断弁3を閉鎖した後、S103へ戻り、上述した処理を行う。S107でガスエンジン100の回転数がクランキング回転数未満ではないと判定した場合は混合気体の燃焼は行われているがガスエンジン100の回転数が上昇途中であるとしてS106へ戻る。
【0035】
S109〜S114の処理は、スロットル弁5の開度を経時的に増加する処理である。本実施形態のような生成方法の場合、メタンガスの気圧は大気圧よりも若干高くなる。従って、スロットル弁5の開度を直ちに定常運転時の標準的な開度にすると、負圧が望ましいガスエンジン100内にメタンガスが一気に侵入してガスエンジン100が停止する等、支障を生じえる。また、メタンガスの気圧は大気圧より若干高い程度であるのでゼロガバナを用いて気圧を下げることは有効ではない。そこで、本実施形態では、スロットル弁5の開度を徐々に増加することでメタンガスの流量を調節し、ガスエンジン100内にメタンガスが一気に侵入することを防止する。また、これにあわせてスロットル弁12の開度も調節する。
【0036】
S109ではスロットル弁5の開度を調節する時間をセットする。例えば、10秒程度である。S110では、スロットル弁5の開度が所定開度に至っているかを判定する。ここでの所定開度とは例えば定常運転時の標準的な開度である。所定開度に至っていない場合、S111へ進みスロットル弁5の開度を所定量(例えば1%)増加する。所定開度に至っている場合はS112へ進む。
【0037】
S112ではスロットル弁12の開度が所定開度に至っているかを判定する。この所定開度も例えば定常運転時の標準的な開度である。所定開度に至っていない場合、S113へ進みスロットル弁12の開度を所定量(例えば5%)増加する。所定開度に至っている場合はS114へ進む。
【0038】
S114ではS109でセットした時間を経過したか否かを判定する。経過していない場合、S110へ戻り、上述した処理を行う。経過している場合はS115へ進む。このようにS110〜S114の処理を所定時間内で繰り返すことで、スロットル弁5及び12の開度が経時的に増加することになり、メタンガスが一気にガスエンジン100へ侵入することを防止することができる。
【0039】
S115では回転数センサ16によりガスエンジン100の出力軸の回転数を検出し、ガスエンジン100の回転数が定常回転数以上か否かを判定する。定常回転数以上の場合、定常運転処理へ移行し、ガスエンジン100の始動処理を終了する。そうでない場合はガスエンジン100の回転数が定常回転数に至るまでの待ちループとなる。定常運転処理では、原則としてメタンガスでガスエンジン100を駆動し、負荷の変動等、メタンガスのみではガスエンジン100の所望の出力が得られない場合に、プロパンガスが補助的に供給されることになる。
【0040】
次に、プロパンガス始動処理について説明する。図4はプロパンガス始動処理を示すフローチャートである。プロパンガスはメタンガスと比較して着火性もよく熱量も大きいため、メタンガス始動処理よりも単純な処理でガスエンジン100を始動する。
【0041】
S201ではプロパンガスの流量を調節するスロットル弁11及び空気の流量を調節するスロットル弁12の初期開度を設定し、当該開度だけスロットル弁11及び12を開く。この初期開度も制御装置20内にデータとして記憶しておいてもよく、また、オペレータに入力させて設定するようにしてもよい。また、スロットル弁13も所定分だけ開く。S202ではセルモータ103を駆動し、ガスエンジン100の始動を開始する。
【0042】
S203ではプロパンガスを遮断する遮断弁8を開放し、ガスエンジン100にプロパンガスと空気の混合気体が供給されるようにする。その後、セルモータ103をOFFにする。S204では、回転数センサ16によりガスエンジン100の出力軸の回転数を検出し、ガスエンジン100の回転数が始動回転数以上か否かを判定する。ガスエンジン100の回転数が始動回転数以上の場合、メタンガスと空気との混合気体がガスエンジン100内で順調に燃焼しガスエンジン100が始動したとしてS205へ進む。そうでない場合はガスエンジンの回転数が始動回転数に至るまでの待ちループとなる。
【0043】
S205では、回転数センサ16によりガスエンジン100の出力軸の回転数を検出し、ガスエンジン100の回転数が定常回転数以上か否かを判定する。ガスエンジン100の回転数が定常回転数以上の場合、S206へ進みそうでない場合はガスエンジンの回転数が定常回転数に至るまでの待ちループとなる。
【0044】
以上によりガスエンジン100の始動が完了するが、S206以下では定常運転処理へ移行する前に、供給する燃料ガスをメタンガスに切り替える処理を行う。S206ではメタンガスの流量を調節するスロットル弁5と、プロパンガスの流量を調節するスロットル弁11との開度をそれぞれ設定し、当該開度にする。この場合、スロットル弁5は例えば定常運転時の標準的な開度とされ、スロットル弁11は状況に応じて例えば定常運転時の標準的な開度か又は閉鎖される。
【0045】
S207では、メタンガスを遮断する遮断弁3を開放し、ガスエンジン100にメタンガスが供給されるようにする。S208ではプロパンガスを遮断する遮断弁8を閉鎖し、プロパンガスの供給を断つ。その後、定常運転処理へ移行する。
【0046】
【発明の効果】
以上述べたとおり本発明によれば、補助燃料ガスを節約しつつ、ガスエンジンの始動の安定性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した発電システムの例を示すブロック図である。
【図2】ガスエンジン100の始動処理を示すフローチャートである。
【図3】メタンガス始動処理を示すフローチャートである。
【図4】プロパンガス始動処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 発酵槽
3 遮断弁(主燃料ガス用)
5、11〜13 スロットル弁
7 ガスボンベ
8 遮断弁(補助燃料ガス用)
14 濃度センサ
20 制御装置
100 ガスエンジン

Claims (3)

  1. ガスエンジンに主燃料ガスと補助燃料ガスとを供給する燃料ガス供給装置であって、
    前記ガスエンジンに対する前記補助燃料ガスの供給を遮断する補助燃料ガス用の弁と、
    前記ガスエンジンに対する前記主燃料ガスの供給を遮断する主燃料ガス用の弁と、
    前記主燃料ガスの濃度を検出する検出手段と、
    前記補助燃料ガス用の弁及び前記主燃料ガス用の弁を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記ガスエンジンを始動する際、前記検出手段により検出された前記主燃料ガスの濃度が所定値以上の場合には、前記ガスエンジンに対して、前記主燃料ガスを供給する一方、前記補助燃料ガスの供給を遮断するように前記主燃料ガス用の弁及び前記補助燃料ガス用の弁を制御し、前記検出手段により検出された前記主燃料ガスの濃度が所定値未満の場合には、前記ガスエンジンに対して、前記主燃料ガスの供給を遮断する一方、前記補助燃料ガスを供給するように前記主燃料ガス用の弁及び前記補助燃料ガス用の弁を制御することを特徴とする燃料ガス供給装置。
  2. 更に、前記制御手段により制御され、前記ガスエンジンに供給される前記主燃料ガスの流量を調節する流量調節弁を備え、
    前記制御手段は、
    前記ガスエンジンを始動する際、前記ガスエンジンに前記主燃料ガスを供給する場合には、前記流量調節弁の開度を経時的に増加することを特徴とする請求項に記載の燃料ガス供給装置。
  3. 前記主燃料ガスがバイオガスであり、
    前記燃料ガス供給装置は、更に、廃棄物の発酵処理により前記バイオガスを発生させるガス発生手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の燃料ガス供給装置。
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