JP4185205B2 - シート仕分け装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機や複写機等の画像形成装置に付設して設けられ又は一体に形成されるシート仕分け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のシート仕分け装置では、印刷機等の画像形成装置から排出される画像形成済みのシートを、搬送経路の下流に設けられた単一のシート排出手段によりビンユニットの複数のビンに分配し、後述する整合手段によりビン内でのバラツキを整えた後取り出すようになっている。整合手段による整合後、綴じ処理等の処理を行うものも知られている。
ビンユニットは、複数のトレイを上下方向に重ね合わせ状態に設けることにより構成され、トレイの数だけのビン(トレイを底面とするシート収容空間)が形成される。
ビンユニットの上記積層構成により、複数のシートを各ビンに分配するためには、画像形成装置からのシートの排出毎にシート排出手段とビンユニットの指定ビンとを対応させる必要がある。その対応方式としては、大別して、シート排出手段を位置固定してビンユニットを上下方向に移動させるビン移動方式と、ビンユニットを位置固定してシート排出手段を上下方向に移動させるデフレクタ移動方式とがある。
【0003】
従来のデフレクタ移動方式の一例について、図22に基づいて概略的に説明する。
例えば画像形成装置としての孔版印刷機800から、ファンの吸引力でベルト上に密着させて搬送する吸着方式の搬送手段802によって排出された画像形成済みのシート(印刷用紙、転写紙、記録紙等の概念を含む。以下、同じ。)804は、装置本体下部に設けられた同様の吸着方式の水平搬送手段806,808で略水平に搬送され、偏向部材810で向きを略垂直方向に変えられ、同様の吸着方式の垂直搬送手段812で搬送される。
ビンユニット814の各トレイ816は、そのシート進入方向(シート搬送方向と同義で、矢印F方向。以下、同じ。)の先端部816aが装置本体に支持されており、後端部816bは装置本体の両側に形成された縦孔818に上下方向に移動自在に設けられた軸部材820に固定されている。各トレイ816の後端部816bには、図示しないヒンジ構成を介して開閉される後端揃え面822が設けられている。
【0004】
縦孔818の外方(紙面の手前側と奥側)には、図示しない縦軸を上下方向に移動するとともに回転駆動されるビン開閉カム824が設けられている。ビン開閉カム824の外周面には螺旋溝824aが形成されており、この螺旋溝824aに軸部材820の小径部820aが係合されている。ビン開閉カム824が回転すると一つのトレイ816の後端部が例えば下方向に移動し、指定されたビン(ここではBn)のシート進入口が拡大される。ビンBnはシート進入口側が下がった傾斜状態となり、シート804の自重による後端揃えが得られ易い状態となる。
ビン開閉カム824の動作に伴って、上下方向に移動可能な偏向爪(デフレクタ)826が指定されたビンBnの位置に対応し、垂直搬送手段812の搬送ベルト828間に爪先が入り込むように回動される。垂直搬送手段812により搬送されてきたシート804は、偏向爪826により先端を掬い上げられて偏向され、シート進入口が拡大されたビンBnへ進入する。ビン開閉カム824と偏向爪826等によってシート排出手段が構成されている。
【0005】
後述する整合手段による整合動作(ジョガー動作)は、シート804が排出される度に、すなわちビンに1枚収容される毎に行われ、シート804の一辺側をその反対側に位置する基準面に押圧することによってなされる。整合動作のタイミングは、シート804のビンへの排出直後に開始され、次のシート804が次のビンに排出される前に完了するようになっている。整合速度(整合部材の移動速度)は開始から完了まで一定となっている。
また、シートの大きさのバラツキなどを考慮して、規定サイズの位置より内方まで整合部材を移動させて、すなわちオーバーランさせて確実に整合するようになっている。
【0006】
シート804の分配及び整合動作が完了すると、ビン毎にシート処理手段としてのステイプラー830による綴じ処理がなされる。
この場合、ステイプラー830と一体に昇降するグリップ手段832によりシート804の束の側部がグリップされ、1番目のビン(最下ビン)で例示するように、後端揃え面822が二点鎖線で示す開放された状態で、グリップ手段832の移動によりステイプラー830側へ、すなわち、シート進入方向と反対方向(矢印AF方向)へ移動させられ、綴じ処理される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、従来においては、シートが排出される度に整合動作を行っていたので、整合動作間隔が短く、画像形成装置が印刷機の場合にはインキが乾燥しないうちに整合動作がなされるため、整合動作によるシート同士の擦れにより画像汚れを生じていた。
画像面を下にして排出する方式では、シート同士間の擦れに限らず、1枚目のシートとビン底面(トレイ)との擦れによって、インキによるトレイの汚れが生じていた。
また、シートが排出される度に整合動作を行っていたので、整合速度が高速となっていた。これは、「シートの排出が行われる度に整合動作を行わなければ揃えが悪くなる」という考えに基づくものであるが、画像形成装置の印刷速度が大きければ大きいほど、この整合速度は大きくなる。
整合速度が大きいと、図23、図24に示すような不具合が発生する。なお、図23、図24において符号836は基準面を、838は整合手段を示す。
図23に示すように、シート804が整合手段838によって速く移動させられると、移動中のシート804は上下に振れて不安定となるため、重なり合うときに擦れ合う機会が多くなる。シート804のビンBnへの排出直後に整合動作がなされるため、シート804の画像は完全に定着又は乾燥しておらず、擦れによって画像汚れが発生する。特に、画像面を下にして排出する方式では、図に示すような両側が上方に反るカールとなるため、シート804の中央を支点にして両側が上下に揺動し、広範囲の汚れを発生させていた。
【0008】
また、図24に示すように、下に積載されているシート804の端部と上のシート804の画像面が接触した状態で整合手段838により急激に移動の力を受けると、上のシート804は二点鎖線で示すように下方に撓むため、接触角θはθ1へと大きくなり、下のシート804の端部が上のシート804の画像面のインキを削ぎ落とすような状態となって端面汚れが発生していた。
【0009】
また、従来においてはシートが排出される度に整合動作を行い、且つ、送り過ぎの動作(オーバーラン動作)を画一的に繰り返すため、図25に示すように、積載枚数が少ない状態ではシート804が山なりになる。これは、図23、24に示すように、両側が上方に反るカールであっても基準面836にシート804の端面が押えられ、整合手段838で整合されると、下側のトレイ816で逃げ場がないために起こる。山なりになると、上のビンのトレイ816に接触する。このようなシート804の挙動により、積載されているシート804同士の擦れやトレイ816との擦れが発生し、画像汚れが生じていた。特に、画像面を上にして排出する方式では画像汚れはひどくなる。なお、図25において符号836は基準面を、838は整合手段を示す。
【0010】
上述のような問題は、整合動作の間隔を長くしてインキの乾燥時間を確保することによってほぼ解決できるが、このようにした場合には印刷速度を遅くするしかなく、画像形成装置の高速印刷機能をわざわざ半減させて使用することとなり、作業能率の観点から好ましくない。
【0011】
本発明は、画像形成装置の印刷速度を遅くすることなく整合動作による画像汚れを低減できるシート仕分け装置の提供を、その主な目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明では、画像形成装置から受け取った画像形成済みのシートを収容するビンが複数重ね合わせ状態に設けられたビンユニットと、上記ビンに収容された上記シートを基準面に押圧してバラツキを整える整合手段と、この整合手段を制御する制御手段を有するシート仕分け装置において、上記制御手段は、上記ビンユニットに上記シートがビンを異ならせて2枚以上収容される毎に整合動作を行うように上記整合手段を制御する、という構成を採っている。
【0013】
請求項2記載の発明では、画像形成装置から受け取った画像形成済みのシートを収容するビンが複数重ね合わせ状態に設けられたビンユニットと、上記ビンに収容された上記シートを基準面に押圧してバラツキを整える整合手段と、この整合手段を制御する制御手段を有するシート仕分け装置において、上記制御手段は、上記ビンユニットの全てのビンに上記シートが2枚以上収容される毎に整合動作を行うように上記整合手段を制御する、という構成を採っている。
【0014】
請求項3記載の発明では、画像形成装置から受け取った画像形成済みのシートを収容するビンが複数重ね合わせ状態に設けられたビンユニットと、上記ビンに収容された上記シートを基準面に押圧してバラツキを整える整合手段と、この整合手段を制御する制御手段を有するシート仕分け装置において、上記制御手段は、1つの原稿による上記シートの最終枚目がビンに収容された後、次の原稿による上記シートの1枚目がビンに収容される前迄の間においてのみ1度の整合動作を行うように上記整合手段を制御する、という構成を採っている。
【0015】
請求項4記載の発明では、請求項3記載の構成において、上記制御手段は、上記次の原稿による上記シートの1枚目がビンに収容される直前に整合動作を行うように上記整合手段を制御する、という構成を採っている。
【0016】
請求項5記載の発明では、画像形成装置から受け取った画像形成済みのシートを収容するビンが複数重ね合わせ状態に設けられたビンユニットと、上記ビンに収容された上記シートを基準面に押圧してバラツキを整える整合手段と、この整合手段を制御する制御手段を有するシート仕分け装置において、上記制御手段は、2つ以上の原稿からなるグループ毎であって1つの原稿のグループの最後の原稿による上記シートの最終枚目がビンに収容された後、次の原稿のグループの最初の原稿による上記シートの1枚目がビンに収容される前迄の間においてのみ1度の整合動作を行うように上記整合手段を制御する、という構成を採っている。
【0017】
請求項6記載の発明では、請求項5記載の構成において、上記制御手段は、上記次の原稿のグループの最初の原稿による上記シートの1枚目がビンに収容される直前に整合動作を行うように上記整合手段を制御する、という構成を採っている。
【0018】
請求項7記載の発明では、請求項1,2,3,4,5又は6記載の構成において、上記整合手段の整合動作が、上記シートを基準面に向けて移動させる寄せ動作と、この寄せ動作と同じか又は大きい速度で上記シートを基準面に突き当てるジョガー動作とからなる、という構成を採っている。
【0019】
請求項8記載の発明では、請求項7記載の構成において、上記ジョガー動作が、周期の短い複数の突き当て動作からなる、という構成を採っている。
【0020】
請求項9記載の発明では、請求項7又は8記載の構成において、上記寄せ動作が複数段階に分けられている、という構成を採っている。
【0021】
請求項10記載の発明では、画像形成装置から受け取った画像形成済みのシートを収容するビンが複数重ね合わせ状態に設けられたビンユニットと、上記ビンに収容された上記シートを基準面に押圧してバラツキを整える整合手段と、この整合手段を制御する制御手段を有するシート仕分け装置において、上記整合手段の整合動作が、上記シートを上記基準面に向けて移動させる寄せ動作と、この寄せ動作と同じか又は大きい速度で上記シートを上記基準面に突き当てて最終的な整列を行うジョガー動作のうち少なくとも上記寄せ動作を含む複数のパターンを有し、上記制御手段は、画像比率の情報に基づいて最適な整合動作パターンを選択して設定する、という構成を採っている。
【0022】
請求項11記載の発明では、請求項7記載の構成において、複数の原稿のうちの最後から1つ前までの原稿については原稿毎にシートが全て収容された後に上記寄せ動作のみを行い、最後の原稿については上記シートが全て収容された後に上記寄せ動作とジョガー動作を行う、という構成を採っている。
【0023】
請求項12記載の発明では、請求項2記載の構成において、上記制御手段は、上記整合手段によって整合する上記シートの枚数を、上記シートの種類によって異ならせ、腰の弱いシートの場合には腰の強いシートに比べて少なくするように制御する、という構成を採っている。
【0024】
請求項13記載の発明では、請求項2記載の構成において、上記シートの揃え性にウェートをおいたモードと、画像汚れの抑制にウェートをおいたモードを任意に選択できる整合モード設定手段を有し、揃え性にウェートをおいたモードでは画像汚れの抑制にウェートをおいたモードよりも上記整合手段によって整合する上記シートの枚数が少ない、という構成を採っている。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図に基づいて説明する。
まず、図1に基づいて本発明の一実施例に係るシート仕分け装置の全体構成を概略的に説明する。
本実施例におけるシート仕分け装置2は、画像形成装置としての孔版印刷機4に付設されている。孔版印刷機4は、例えば特開平7−309520号公報に開示される公知の印刷構成を有するもので、ここではその構成及び説明を省略する。
【0027】
シート仕分け装置2は、下部フレーム6と上部フレーム8とから全体の枠組みが構成されており、下部フレーム6には、孔版印刷機4から搬送手段4aによって排出される画像形成済みのシートSを受け取る搬送手段10と、水平搬送手段12と、偏向部材14と、非仕分けモード時に使用される、昇降可能で大量排紙可能な排紙トレイ手段16等が備えられている。搬送手段10は、水平搬送手段12と排紙トレイ手段16とへ選択的にシートSを案内する搬送路切り換え機能を有している(後述)。シート仕分け装置2の各動作は、制御手段102によって制御される。
【0028】
上部フレーム8には、複数のトレイ18が上下方向に重ね合わせ状態に設けられて形成されたビンユニット20(本実施例ではビン数20)と、偏向部材14により搬送方向を切り換えられたシートSを略垂直方向に搬送する垂直搬送手段22と、この垂直搬送手段22によって搬送されてくるシートS(以下、単にシートと呼ぶ場合もある)を指定されたビンへ排出するシート排出手段24と、後述する整合手段で整合されたシート束をグリップしてシート搬送方向に移動させるグリップ手段26と、グリップ手段26により移動させられたシート束に綴じ処理を行うステイプラー28等が備えられている。
【0029】
シート排出手段24は、指定されたビンのシート進入口を拡大するビン開閉カム30と、ビン開閉カム30を回転駆動するカム駆動手段(後述)と、垂直搬送手段22の搬送面からシートSを掬い上げて拡開されたビンへ導く偏向爪32と、この偏向爪32を駆動する偏向爪切り換え手段(後述)等を有しており、上下方向に昇降可能に設けられている。
孔版印刷機4の搬送手段4a、搬送手段10、水平搬送手段12、垂直搬送手段22はいずれも、ファンの吸引力でシートSを搬送ベルト上に密着させて搬送する吸着搬送構成を有している。これらの構成についても後で詳細に説明する。
【0030】
図2に示すように、ビンの底面を形成するトレイ18は、シート進入方向後端に固定された非開放型の後端揃え面18aを一体に有しており、シート積載面18bには、積載されたシートSをシート進入方向と略直交するシート幅方向から押圧してバラツキを修正する(整える)横方向整合手段34の移動用穴18c,18dと、主にシート進入方向の移動を制限するエンドフェンス36の移動用穴18eが形成されている。移動用穴18eは、シートSのサイズに応じて移動する場合又は縦方向の整合を行う場合の縦移動用穴18fと、この縦移動用穴18fに連設され、グリップ手段26でシート束を移動させるときにエンドフェンス36が退避する退避用穴18gとからなる略L字形に形成されている。
図2では図示しないが、各トレイ18の後端部両側には、ビン開閉カム30の螺旋状のカム溝30aに係合する軸部材としてのトラニオン38(図1)が固定されている。トレイ18の先端部は、図1に示すように、上部フレーム8に固定された支持片40に湾曲凸部18hを介して点接触又は線接触状態に支持されており、ビン開閉時における摩擦が小さいヒンジ機能が得られるようになっている。
【0031】
次に、図2に基づいて、グリップ手段26とステイプラー28をビンユニット20の任意のビンBに対応させるべく同時昇降させる昇降機構及びこれを駆動する駆動源等について説明する。なお、以下に示す軸やプーリ等は上部フレーム8に適宜に支持されており、これについての説明は省略する。
ビンユニット20の3隅に対応して3つの垂直ベルト42,44,46が配置されている。ビンBのシート進入方向後端側の一方に位置する垂直ベルト42は、プーリ48,50間に掛け渡されており、シート進入方向先端側の一方に位置する垂直ベルト44は、プーリ52と、水平に延びる駆動軸54の一端に固定されたプーリ56間に掛け渡されている。駆動軸54の他端にはプーリ58が固定されており、このプーリ58とプーリ60間に垂直ベルト46が掛け渡されている。垂直ベルト42の下方に位置するプーリ50と同軸上に固定されたプーリ62と、垂直ベルト44の下方に位置するプーリ56と同軸上に固定されたプーリ64間には水平ベルト66が掛け渡されており、駆動軸54の回転が垂直ベルト42に伝達されるようになっている。
【0032】
駆動軸54の延長端にはギヤ68が固定されており、このギヤ68は駆動源としてのステッピングモータ70の回転軸に固定されたギヤ72に噛み合っている。従って、ステッピングモータ70が回転すると、3つの垂直ベルト42,44,46が同時に同一方向に回転移動する。
グリップ手段26は、垂直ベルト42と44間に配置された水平軸74に摺動自在に取り付けけられており、シートSの進入方向及びその反対方向に移動できるようになっている。水平軸74の一端は垂直ベルト42に沿って設けられた垂直軸76に摺動自在に設けられた円筒状のスライダ78に取り付けられており、スライダ78は垂直ベルト42に結合されている。水平軸74の他端は、垂直ベルト44に結合されて上下移動可能な二股ジョイント80に取り付けられている。
水平軸74と同時に昇降できるように、ステッピングモータ82と、プーリ84は設けられており、ステッピングモータ82の回転軸に固定されたプーリ86とプーリ84間には水平軸74に沿う水平ベルト88が掛け渡されている。グリップ手段26は水平ベルト88に結合されており、これによりグリップ手段26はステッピングモータ82を駆動源として、その昇降動作とは独立してシートSの進入方向及びその反対方向への水平移動ができるようになっている。
【0033】
ステイプラー28は、垂直ベルト44と46間に配置された水平軸90に摺動自在に取り付けけられており、シートSの進入方向と略直交するシート幅方向に水平移動できるようになっている。水平軸90の一端は垂直ベルト44に結合された二股ジョイント80に取り付けられており、他端は垂直ベルト46に結合されたジョイント92に取り付けられている。従って、グリップ手段26とステイプラー28はステッピングモータ70の回転により同時に昇降する。
本実施例によれば、単一の駆動源(ステッピングモータ70)でグリップ手段26とステイプラー28を同時に昇降させることができるので、低コスト及び簡易な構成で昇降機構を実現できる。
【0034】
水平軸90と同時に昇降できるように、ステッピングモータ94と、プーリ96は設けられており、ステッピングモータ94の回転軸に固定されたプーリ98とプーリ96間には水平軸90に沿う水平ベルト100が掛け渡されている。ステイプラー28は水平ベルト100に連結されており、これによりステイプラー28はステッピングモータ94を駆動源として、その昇降動作とは独立してシートSの進入方向と略直交するシート幅方向への水平移動ができるようになっている。
【0035】
次に、図3に基づいて、シート仕分け装置2の動作を制御する制御手段102について説明する。
なお、制御手段102は、CPU、I/Oインターフェース、RAM、ROM等を含めたマイクロコンピュータを意味する。
制御手段102は、グリップ手段26とステイプラー28を同時昇降させる駆動源であるステッピングモータ70、グリップ手段26の水平移動駆動源としてのステッピングモータ82、ステイプラー28の水平移動駆動源としてのステッピングモータ94、縦方向整合手段としてのエンドフェンス36の駆動源であるステッピングモータ176(後述)、横方向整合手段34の駆動源としてのステッピングモータ218(後述)等を制御する。
また、シート仕分け装置2に設けられた操作パネル104や孔版印刷機4の制御手段106との間で信号の授受を行う。
なお、上記操作パネル104はシート仕分け装置2に一体に設ける必要はなく、孔版印刷機4に設けてもよく、孔版印刷機4の操作パネルと兼用してもよい。また、上記制御手段102も孔版印刷機4の制御手段と兼用してもよい。
【0036】
次に、各ビンBに収容されたシートSのバラツキを修正する縦方向整合手段としてのエンドフェンス36や横方向整合手段34等について説明する。
図4に示すように、ビンユニット20のシート進入方向先端側には、ビンユニット20の周囲をシート進入方向と略直交するシート幅方向に取り囲む枠体125が設けられており、枠体125はシート進入方向及びその反対方向に移動可能となっている。枠体125は、上部横枠126、下部横枠128、右側縦枠130、左側縦枠132を有しており、シートSの進入方向の移動を制限する突き当て面としてのエンドフェンス36は、上部横枠126と下部横枠128間に支持されている。位置的基準について説明すると、右側は装置の手前側、左側は装置の奥側である(以下、同じ。)
制御手段102は、孔版印刷機4からシートSのサイズ情報を受けると、枠体125を移動させ、エンドフェンス36をシートSのサイズに対応した位置に位置させる。
【0037】
本実施例では、ビンユニット20に収容され又は処理が終了したシートSは、ビンユニット20の右側面から手前側(矢印N方向)へ引き出されて取り出される。この右側面のシート進入方向後端側には、横方向整合手段34の基準面としての基準フェンス134が設けられている。
基準フェンス134は、上部フレーム8に支持片136,137を介して回転自在に支持された垂直軸138に基端を固定されており、垂直軸138に固定されたギヤ140とこれに噛み合うウォームギヤ142及びステッピングモータ144等からなる駆動構成によって回動される。グリップ手段26が小サイズのシートSをグリップするときはグリップ手段26と基準フェンス134が干渉するため、この場合には実線で示す整合位置から外方に回動されて二点鎖線で示す退避位置に位置付けられる。
【0038】
枠体125の右側縦枠130の内面(破線ハッチングで表示)は、同じく横方向整合手段34の基準面としての移動基準フェンス130aであり、この移動基準フェンス130aと整合位置にある基準フェンス134とは面一となるように設定されている。従って、横方向整合手段34(図2)による矢印N方向への押圧動作において、シートSのシート進入方向における後端側は基準フェンス134で揃えられ、先端側は移動基準フェンス130aで揃えられる。シートSの縦方向の整合は、トレイ18の後端揃え面18aに対するエンドフェンス36の押圧動作によってなされる。
【0039】
移動基準フェンス130aの幅w(図7)は、グリップ手段26が小サイズのシートSの略中央部をグリップしてステイプラー28へ向けて移動させた際、グリップ手段26と移動基準フェンス130aが干渉しない大きさ(幅)に設定されており、また、シートSの取り出し性、枠体125の円滑な移動を得るための簡易・軽量構成等を考慮して最小限に設定されている。シートSが小サイズの場合には基準フェンス134と移動基準フェンス130a間の距離が短くなるので、相互の補いによって右側面全体を覆う基準フェンスを設けた場合と同等の整合機能を得ることができるが、大サイズで特に腰の弱い場合には離れすぎて相互補いの効果が得られず、移動基準フェンス130aが整合基準面としての機能を発揮できなくなる虞がある。この懸念を解消するために、補助基準面手段146(図4)が設けられている。
【0040】
補助基準面手段146は、右側縦枠130に回転自在に支持された垂直軸148と、この垂直軸148の上端部に基端を固定された上部水平アーム150と、垂直軸148の下端に基端を固定された下部水平アーム154と、上部水平アーム150の自由端と下部水平アーム154の自由端間に略垂直に支持された基準バー156を有している。補助基準面手段146は、グリップ手段26がステイプラー28側に移動する場合や、シートSを取り出す場合には実線で示す整合位置から二点鎖線で示す退避位置に前述した基準フェンス134と同様に、垂直軸148に固定されたギヤ151とこれに噛み合うウォームギヤ152及びステッピングモタ153等からなる駆動構成によって回動される。なお、ステイプラー28とグリップ手段26を有しないシート仕分け装置では、この補助基準面手段146は手動で回動するようにしてもよい。
基準バー156は、その整合位置では、右側縦枠130に対する上部水平アーム150と下部水平アーム154の摩擦係合等の構成によって固定的に位置決めされ、その内方側面は移動基準フェンス130aと面一となる。
かかる構成によって、グリップ手段26の移動時に干渉することなく、且つ枠体125の大型・重量化を来すことなく、また、シートSの取り出し性を低減させることなく大サイズのシートSの整合を高精度に行うことができる。
【0041】
図5に示すように、上部フレーム8の中央部の上下には、シート進入方向に延びる水平軸158,160が設けられており、これらにはそれぞれ円筒状のスライダ162,164が摺動自在に設けられている。上方のスライダ162は枠体125の上部横枠126に連結されている。上方の水平軸158に沿って、プーリ166、167間に掛け渡された水平ベルト168が設けられており、この水平ベルト168も枠体125の上部横枠126にスライダ162を介して連結されている。水平ベルト168に略直交する状態に、プーリ167と同軸に固定されたプーリ169とプーリ170間に掛け渡された水平ベルト172が設けられている。プーリ170は、ベルト174を介して枠体125の移動駆動源としてのステッピングモータ176により回転駆動される。
【0042】
一方、下方のスライダ164は枠体125の下部横枠128に連結されている。下方の水平軸160に沿って、プーリ178、179間に掛け渡された水平ベルト180が設けられており、この水平ベルト180も枠体125の下部横枠128にスライダ164を介して連結されている。水平ベルト180と略直交する状態に、プーリ179と同軸に固定されたプーリ181とプーリ182間に掛け渡された水平ベルト184が設けられている。上方の水平ベルト172のプーリ169,170とこれに対応する下方の水平ベルト184のプーリ181,182はそれぞれ同軸に固定されている。
従って、上記上方ベルト構成と下方ベルト構成はステッピングモータ176の回転により同時に駆動され、枠体125はシート進入方向又はその反対方向に移動する。
【0043】
図6に示すように、枠体125の上部横枠126の左半部内にはシート進入方向と略直交するシート幅方向に延びる水平軸186が設けられており、この水平軸186にはエンドフェンス36の上端に一体に形成されたスライダ部36aが摺動自在に嵌合されている。また、水平軸186に沿って水平ベルト188が設けられており、スライダ部36aは水平ベルト188に結合され、水平ベルト188はプーリ190と、ステッピングモータ192の回転軸に固定されたプーリ194間に掛け渡されている。図示しないが下部横枠128においても同様な構成となっている。かかる構成により、エンドフェンス36のシート進入方向と略直交するシート幅方向の退避移動が可能となっている。なお、図5及び図6では上部横枠126と下部横枠128の略半分しか表示していない。また、スライダ162と水平ベルト168は上述したように結合されているが、図6では見やすくするために水平方向に離した状態に表示している。
【0044】
図5に示すように、横方向整合手段34は、垂直方向に延びる整合部材としてのジョガーフェンス196と、ジョガーフェンス196上下端から水平に延びるアーム198,200と、アーム198,200の自由端間にジョガーフェンス196と略平行に支持された大サイズシート対応の補助ジョガーバー202等から構成されている。
ジョガーフェンス196の上端は、シート進入方向と略直交するシート幅方向に延びる水平軸204に摺動自在に設けられた円筒状のスライダ206に結合されており、上方のアーム198の基端部はスライダ206に一体に設けられた軸208に回動自在に支持されている。水平軸204に沿って水平ベルト210が設けられており、スライダ206は水平ベルト210に結合され、この水平ベルト210はプーリ212とプーリ214間に掛け渡されている。プーリ214は、ベルト216を介して横方向整合手段34の駆動源としてのステッピングモータ218により回転駆動される。
【0045】
一方、ジョガーフェンス196の下端は、シート進入方向と略直交するシート幅方向に延びる水平軸220に摺動自在に設けられた円筒状のスライダ222に連結されており、下方のアーム200の基端部はスライダ222に一体に設けられた軸224に回動自在に支持されている。水平軸220に沿って水平ベルト226が設けられており、スライダ222は水平ベルト226に結合され、この水平ベルト226はプーリ228とプーリ230間に掛け渡されている。上方の水平ベルト210のプーリ212,214とこれに対応する下方の水平ベルト226のプーリ228,230はそれぞれ同軸に固定されている。従って、ステッピングモータ218の回転により、ジョガーフェンス196及び補助ジョガーバー202が上下同時に駆動されてシート進入方向と略直交するシート幅方向に往復移動可能となっている。
【0046】
図7に示すように、補助ジョガーバー202を支持するアーム198(200)は、捩じりコイルバネ232(234)によってビンBの内方へ回動するように付勢されており、スライダ206(222)に一体に形成された支持部材236(238)によって補助ジョガーバー202とジョガーフェンス196が面一となるように制限されている。ジョガーフェンス196は、コイルスプリング197により基準面側へ付勢されている。なお、捩じりコイルバネ232(234)は上方又は下方のいずれか一方に設けてもよい。
【0047】
シートSが小サイズの場合には、ジョガーフェンス196のみにより横方向の整合がなされる。補助ジョガーバー202の移動用穴18dのビン内方への入り込み長さは、エンドフェンス36との干渉を回避するためにジョガーフェンス196の移動用穴18cより短く設定されている。小サイズのシートSを整合すべく制御手段102によりステッピングモータ218が駆動されて横方向整合手段34がビン内方へ向けて移動させられると、二点鎖線で示すように、補助ジョガーバー202はエンドフェンス36の移動用穴18fに達する手前で移動用穴18dの内方端に当接してそれ以上の移動を制限される。
ジョガーフェンス196は、アーム198(200)が捩じりコイルバネ232(234)の付勢力に抗して回動するため移動を許容され、小サイズのシート束の側部を押圧する。押圧されたシート束の反対側は、基準フェンス134、基準バー156、移動基準フェンス130aによって揃えられる。ジョガーフェンス196の移動用穴18cの内方端は、小サイズのシートSの領域内に入り込むように形成されており、ジョガーフェンス196のいわゆるオーバーランによる確実な揃えができるようになっている。
【0048】
シートSが大サイズの場合には、ジョガーフェンス196と補助ジョガーバー202とによってシート束の側部を押圧する。実質的には、幅Hの広さの押圧面となるので、大サイズのシート束でもトレイ18との摩擦による回動モーメントを生じさせることなく、すなわちバラケを生じることなく基準フェンス側に移動させることができる。
本実施例における横方向整合手段34によれば、小サイズと大サイズに個別に対応した整合手段を設ける必要がなく、且つ、駆動源を一つにできるため、構成の簡易化及び消費電力の低減を図ることができる。
補助ジョガーバー202の移動用穴18dの内方端は、大サイズのシートSの領域内に入り込むように形成されており、オーバーランによる確実な揃えができるようになっている。
押圧されたシート束の反対側は、基準フェンス134、基準バー156、移動基準フェンス130aによって揃えられる。この場合、基準フェンス134と移動基準フェンス130aの間の距離が大きくなるので、腰の弱いシートSでは基準面不足となって揃え不良が発生する可能性があるが、基準バー156が存在するため、移動基準フェンス130aの基準面幅wは実質的にw1に拡げられた状態となり、上記不具合を抑制することができる。
【0049】
制御手段102は、孔版印刷機4からシートSのサイズ信号を受けると、これに対応した枠体125のホームポジションMからの移動距離をROMから抽出し、これに基づいてステッピングモータ176を駆動して枠体125を移動させ、エンドフェンス36をサイズに対応した位置に位置付ける。この状態でエンドフェンス36はシートSのシート進入方向の移動を制限する突き当て面として機能するが、シートSがビン内に所定枚数収容された後は、縦方向の整合手段として機能する。
すなわち、制御手段102はビン内への排出完了の信号を受けると、枠体125をシート進入方向と反対方向に移動させる。これによりシート束のシート進入方向先端はエンドフェンス36でトレイ18の後端揃え面18aに向けて押圧され、縦方向の整合がなされる。
縦、横の整合動作が完了すると、制御手段102はステッピングモータ176を駆動して枠体125をホームポジションMに戻し、さらにステッピングモータ192を駆動してエンドフェンス36をシート進入方向と略直交するシート幅方向に退避させる。すなわち、グリップ手段26によるシート束移動領域からエンドフェンス36を退避させる。
【0050】
エンドフェンス36の上記動作に伴って、ステッピングモータ70,82(図2)が駆動されてグリップ手段26が所定のグリップ位置に位置付けられ、シート束の側部がグリップされる。この場合、シートSが小サイズの場合には、制御手段102はグリップ手段26の移動に先立って、ステッピングモータ144(図4)を駆動して基準フェンス134を外方に退避させる。同様に、ステッピングモタ153(図4)を駆動して基準バー156を外方に退避させる。グリップ手段26がシート束をグリップした状態でステイプラー28へ向けて移動すると、横方向整合手段34はホームポジションに戻される。
【0051】
次に、本実施例における横方向整合手段34による整合動作の移動開始タイミング、間隔等について詳細に説明する。
例えば現状での印刷機の場合、印刷速度はmaxほぼ120〜130枚/分であり、図8に示すように、従来例のようにビンへのシート進入毎に整合動作(矩形ハッチングで表示)を行うことは印刷速度に対する追従性の点で非常に厳しく、同時に整合速度の高速化を避けられない。整合速度には、画像に与えるダメージを考慮しなくても限界があり、シート進入毎に整合動作を行う従来方式では整合速度のmaxが印刷速度の現実的maxとなる。
従って、印刷速度が整合速度より大きい場合には、画像形成装置の仕様能力を低下させた使用とならざるを得ない。
【0052】
本実施例では、「シートが排出される度に整合動作を行わなければ揃えが悪くなる」という従来の固定観念的考えについて再考するとともに、印刷機では製版工程が存在することに着目し、この、作業工程の中に絶対的に存在する製版工程時間を利用してまとめて整合することとした。
これは、シートが排出される度に整合動作を行った方が揃え性の観点からは最も望ましいのであるが、まとめて整合しても実際上さほど問題がある訳ではなく、画像汚れの観点からの得失を考えるとむしろ有利であるとの実験結果に基づくものである。
【0053】
製版時間内で整合動作を行う場合、最終シートがビンに収容された直後に整合部材としてのジョガーフェンス196を移動させる必要はなく、次の原稿による第1番目のシートがビンへ収容されるまでにジョガーフェンス196が元の位置に戻っていればよい。
原稿の読み取り長さにより異なるが、仮に、製版に15秒、整合動作に2秒、孔版印刷機4からのシートが第1番目のビンへ到達するのに0.5秒かかるとした場合、制御手段102は、第1原稿による最終シートのビンへの収容後、図示しないタイマを管理して13.5秒後にステッピングモータ218をオンさせて横方向整合手段34を動作させる(実施例1)。
すなわち、整合のための時間枠(15秒+0.5秒)の中で、13.5秒の完全な乾燥時間を確保し、残された時間(上記時間枠の経過直前2秒前)に整合動作を行うものである。図8において、図左右方向の時間軸は、個々の動作を見やすくするために合っておらず、従って、整合動作を示す矩形ハッチングの大きさのバラツキは時間的な大きさの違いを示すものではない。
【0054】
最終原稿による最終シートがビンへ収容された後は製版工程が存在しないので、印刷作業を早めに終了させるべく、制御手段102は最終シートがビンへ収容された直後に横方向整合手段34を駆動する。この場合、あくまでも画像への影響を考え遅れ時間を設定してもよい。遅れ時間を設定するかどうかは、状況(画像比率、汚れの許容レベル等)により判断すればよい。
【0055】
1つの原稿による全てのシートが排出されてから整合動作を行うので、インキの乾燥時間又は定着時間を十分に確保でき、画像汚れを抑制することができる。印刷に不可欠な製版時間を利用しているので、印刷速度を低下させることにもならない。
また、本実施例では、次の原稿によるシートの1枚目がビンに収容される直前に整合動作を行うようにしているので、製版時間におけるインキ乾燥時間又は定着時間を最大限に確保でき、画像汚れの抑制度を高めることができる。
【0056】
第nビンへの収容完了(最終シートの収容完了)直後に横方向整合手段34を動作させるようにしてもよい(実施例2)。この場合、製版時間を利用してジョガーフェンス196の移動速度を遅くし、乾燥時間が確保されていない最終シートとその前のシートとの擦れによる画像汚れを抑制することもできる。
また、2原稿以上おきに製版時間内で横方向整合手段34を動作させるようにしてもよい(実施例3)。2原稿以上おきとは、2つ以上の原稿からなるグループ毎である。1つの原稿のグループの最後の原稿による上記シートの最終枚目がビンに収容された後、次の原稿のグループの最初の原稿による上記シートの1枚目がビンに収容される前迄に整合動作を行う。この場合には、ビンにシートが2枚以上収容される毎に整合動作を行う制御方式となる。この方式では極めて長いシートの乾燥時間又は定着時間tを得ることができるので、画像汚れを高度に抑制することができる。この制御方式においても、横方向整合手段34の整合動作は次の原稿によるシートの1枚目がビンに収容される直前に行ってもよく、最終シートの収容完了直後に行ってもよい。
また、製版工程の有無に拘らず、ビンユニット20にシートが2枚以上収容される毎に整合動作を行うようにしてもよい(実施例4)。例えば2枚毎に整合動作を行うようにした場合、従来に比べて画像汚れをほぼ半減させることができ、揃え性の低下もあまり生じない。
【0057】
図9に示すように、本実施例における操作パネル104には、シートの揃え性にウェートをおいたモードと、画像汚れの抑制にウェートをおいたモードを任意に選択できる整合モード設定手段105が設けられている。整合モード設定手段105は、整合モード設定キー105a、105bと、モード内容を表示する表示部105cを有している。
図9では整合モード設定キー105aが押下されて表示部105bには「揃え重点」というモード内容が表示されている。整合モード設定キー105bを押すと、例えば「汚れ重点」というようなモード内容が表示されるようになっている。オペレータは表示部105cに表示されたモード内容を確認し、所望と異なる場合には切り換える。
【0058】
揃え重点のモードの場合には、制御手段102は、例えばビンにシートが2枚収容される毎に整合動作を行う上記実施例3のモードで横方向整合手段34を制御し、画像汚れを抑制するモードの場合には、例えば4原稿おきのモードで横方向整合手段34を制御する。
シートの種類によって横方向整合手段34による整合を行う枚数を異ならせる方式とすることもできる。この場合には、図示しないシート厚み検知センサからの情報や操作パネル104にて入力されるシート種類の情報に基づいて、制御手段102は横方向整合手段34を制御する。腰の弱いシートの場合(例えば厚みの小さいシートの場合)には、積載重量で動かしにくくなるので、例えばビンにシートが2枚収容される毎に整合動作を行う上記実施例3のモードで横方向整合手段34を制御し、腰の強いシートの場合(例えば厚みの大きいシートの場合)には、例えば4原稿おきのモードで横方向整合手段34を制御する。
以上の横方向整合手段34の制御は、エンドフェンス36による縦方向の制御においても同様に実施することができる。
【0059】
次に、本実施例における横方向整合手段34による整合動作について、そのパターン、移動速度等の観点から説明する。
まず、横方向整合手段34とエンドフェンス36のシート進入時位置について説明する。図10に示すように、横方向整合手段34のシート進入時位置P1は、シート進入方向端部より約20mm離れた位置に設定されている。エンドフェンス36のシート進入時位置P1は、シートのバウンドを考慮し、シート進入方向の規定サイズ位置より各サイズとも70mm離れた位置に設定されている。
【0060】
本実施例における横方向整合手段34の整合動作は、基本的に、初期の乱れを矯正しながらシートを基準面に向けて移動させる寄せ動作(実線で表示)と、この寄せ動作と同じか又は大きい速度で上記シートを基準面に突き当てて最終的な整列を行うジョガー動作(破線で表示)とからなっている。
既述のように、端面汚れ等を抑制するためには、ジョガーフェンス196の移動速度は極力遅い方がよい。このため、本実施例では、図11に示すように、従来より遅い速度V1でジョガーフェンス196を移動させている(パターン1)。パターン1は寄せ動作のみからなり、画像比率が低く汚れをあまり気にせず、整合動作音を小さくしたいとき好適である。
【0061】
しかしながら、揃えに関してはある程度の速度が必要となるので、整合動作を2段階に分け、シート進入時位置P1からP2位置(中間停止位置)までは速度V1で寄せ動作を行い、P2位置からオーバーラン位置であるP4位置まではV1と同じか又は大きい速度V2でジョガー動作を行うようにしてもよい(パターン2)。P3は規定サイズ位置である。ジョガー動作は1回で完了してもよいが本実施例では周期の短い複数の突き当て動作からなっている(図12で破線で表示)。パターン2では、P1〜P2の寄せ動作で大きな乱れが矯正され、その後のジョガー動作で整合がなされる。
【0062】
図12に示すように、PI〜P3’(ジョギング開始位置)まで寄せ動作を行い、P3’とP4(オーバーラン位置)との間でジョガー動作を行なってもよい(パターン3)。パターン3は、画像汚れの心配があまりなく、確実に整合性を得るときに好適である。パターン3では、1回目のジョガー動作のP4からの戻り時に2まで戻らずに、振幅を小さくするように制御しているが、P2まで完全に戻すように制御してもよい。
また、パターン3の変形として、寄せ動作を複数段階(本実施例では2段階)に分けてもよい(パターン4)。パターン4は、P1からP2までの寄せ動作でシートの大きな乱れを取り除き、P2〜P3’までさらに慎重に移動させ、極力画像汚れが発生しないようにし、同時に整合性も得ようとする場合に好適である。
【0063】
各パターンにおけるP3’〜P4までのジョガー動作において、その振幅を小さくするように制御してもよい。
図12に示すように、本実施例では、P1〜P2までの距離を約30〜40mm、P3’〜P3までの距離を約10mmに設定している。オーバーラン量xは積載枚数が3枚以下の場合にはゼロ、4枚以上の場合には2〜3mmである。
【0064】
シートの種類や画像比率等の条件と、これらの各条件(単独又は複合)に最適な整合動作のパターンを実験により決定し、このデータを制御手段102のROMに予め格納し、シートの種類や画像比率等の情報に基づいて最適な整合動作パターンを制御手段102が自動的に選択して設定するようにしてもよい。
【0065】
整合モード設定手段105と、上記整合動作の各パターンとを関係付ける制御方式とすることもできる。例えば、制御手段102は、揃え重点の整合モード設定キー105aが押下された場合には、パターン2で横方向整合手段34を制御し、汚れ重点の整合モード設定キー105bが押下された場合には、パターン1で横方向整合手段34を制御する。
【0066】
上記オーバーラン量xを段階的に設定し、ビンに積載されたシートの枚数によって移動量を異ならせる制御方式とすることもできる。制御手段102は、シートの積載枚数が増えるにつれて移動量が大きくなるように横方向整合手段34を制御する。枚数が多くなると、積載シート全体の剛性が高まり、ジョガーフェンス196を基準面側へ付勢しているコイルスプリング197によりオーバーラン分が吸収されるため、シートの変形が防止される。コイルスプリング197に代えて板バネを用いてもよい。
【0067】
横方向整合手段34による1回目の整合動作ではシートを中間ポジションP2に停止させ、その後何枚か積載された後に規定サイズ位置P3まで移動させる制御方式とすることもできる。
この方式では、最初の移動量が少ないためにシート間の擦れによる汚れが少なく、また、擦れの発生し易い一番下のシートには十分な乾燥時間又は定着時間が与えられるので、汚れが少なくなる。エンドフェンス36においても同様に実施できる。
以上の横方向整合手段34の制御は、エンドフェンス36の制御(v1,v2はV1,V2に相当)においても同様である。なお、エンドフェンス36の中間停止位置P2(図11)は、シートのサイズに拘らず、規定サイズの手前10〜40mmの位置に設定している。
【0068】
次に、孔版印刷機4から受け取ったシートSを搬送する構成等について説明する。
搬送路切り換え機能を有する搬送手段10は、図1及び図13に示すように、下部フレーム6内の一対の側板250,250に支持された箱状のベース252と、ベース252内に軸支された駆動プーリ254、従動プーリ255と、これらのプーリ間にその一部がベース252上面に露出するように掛け渡された複数の搬送ベルト256と、ベース252の下面に取り付けられた吸引ファン257等を有している。搬送手段10は、駆動プーリ254の回転軸を支点として上下方向に回動可能に支持されている。
搬送ベルト256には多数の貫通孔hが形成されており、孔版印刷機4から受け取ったシートSは、吸引ファン257の吸引作用により搬送ベルト256上に密着した状態で搬送される。
【0069】
ベース252のシート出口側下部には、搬送手段10の位置を水平搬送手段12に対向させる仕分け位置p1(図1で実線で示す位置)と、排紙トレイ手段16に対向させる非仕分け位置p2(同二点鎖線で示す位置)とに選択的に切り換える切り換え駆動手段258が設けられている。
切り換え駆動手段258は、ベース252の下部に設けられたブラケット260と、ブラケット260に回転自在に支持された軸261と、この軸261の両端に固定されたピニオン262,262と、側板250,250に形成された、ピニオン262,262が噛み合うラック部263,263と、軸261の中央部に固定されたウォームホイール264と、このウォームホイール264に噛み合うウォームギヤ265と、ウォームギヤ265を駆動するモータ266(図15参照)を有している。
一対のラック部263,263は、駆動プーリ254の回転軸を支点とした軸261の変位軌跡に対応して扇形状に形成されている。
【0070】
搬送手段10の仕分け位置p1及び非仕分け位置p2への揺動は、制御手段102によって制御される。制御手段102は、孔版印刷機4からモード信号を受けると、これに基づいてモータ266を駆動する。図1に示すように、仕分け位置p1を検知するポジションセンサ267と、非仕分け位置p2を検知するポジションセンサ268が設けられており、制御手段102はこれらのセンサの検知信号に基づいてモータ266の駆動、回転方向を制御する。
【0071】
水平搬送手段12は、図1、図14に示すように、箱状のベース270と、ベース270内に軸支された駆動プーリ272、従動プーリ273と、これらのプーリ間にその一部がベース270上面に露出するように掛け渡された複数の搬送ベルト274と、ベース270の下面に取り付けられた吸引ファン275等を有している。ベース270のシート進入口側には、搬送手段10により搬送されるシートSの先端が受渡し部位でジャムとならないように搬送手段10側に向かって下方に傾斜した複数の案内片276が設けられている。水平搬送手段12は、搬送手段10と同様に吸着搬送機能を有する。
【0072】
垂直搬送手段22は、図15及び図16に示すように、支柱290と、この支柱290の上下端部に図示しない軸受を介して回転自在に支持された上下ローラ292、294と、ガイド板295と、上下ローラ292、294間にその一部がガイド板295上面に露出するように掛け渡された複数の搬送ベルト296と、吸引ファン298と、この吸引ファン298を支持するとともに周囲空間を遮断して吸引ファン298の吸引作用を生じせしめる外壁部材300等を有している。
駆動ローラとしての下ローラ294の一端部には駆動ギヤ302が固定されており、駆動ベルト304を介してモータ306で回転駆動される。なお、ベース252、270、ガイド板295の搬送ベルト256、274、296で覆われる部分には多数の貫通孔が形成されている。
【0073】
ガイド板295は、搬送ベルト296の支持領域からはみ出すシート両端部のカール等を制限するもので、換言すれば、搬送ベルト296の設置数の必要最小限化に寄与し、モータ306の小型化、低エネルギー化に寄与するものである。また、中間部を支持されることなく上下方向に延びる搬送ベルト296の回転移動時の水平方向の振れを制限し、シートSの垂直搬送時の安定化にも寄与するものである。
【0074】
図15に示すように、ビンユニット20の高さ方向に延びる複数のレール部材308に摺動自在にシート排出手段24のベースとしての昇降枠310が設けられている。昇降枠310は、右側部310aと、左側部310bと、これらを連結する連結部310cとから構成されており、右側部310aと左側部310bは連結部310cに対してコ字形のブラケット312で固定されている。右側部310aと左側部310bにはそれぞれビン開閉カム30が支持されているとともに、右側部310aには、両方のビン開閉カム30を回転させる駆動モータ314等が支持されている。
【0075】
シート搬送方向左側の支持フレーム309には、図17に示すように、円柱状のレール部材308と、細板状のレール部材316が備えられている。昇降枠310の右側部310aの図面上の左側はレール部材308に摺動自在に支持されており、図面上の右側はガイドローラ318を介してレール部材316と支持フレーム309との間をコロ接触で移動するようになっている。上記コ字形のブラケット312は支持フレーム309に上下方向に形成された長孔309aを移動可能に設けられている。また、支持フレーム309には長孔309aに略平行に、トラニオン38の支持軸39(図18)をガイドするガイド溝309bが形成されている。昇降枠310の左側部310bも同様の構成となっている。
【0076】
図18に示すように、昇降枠310にはビン開閉カム30を回転駆動するカム駆動手段320が設けられている。
昇降枠310の右側部310aにおけるカム駆動手段320の構成は、ビン開閉カム30の上側にカム軸322を介して一体に結合されるカムプーリ324と、右側部310aに支持される駆動モータ314と、駆動モータ314の回転軸に固定された駆動プーリ326と、カムプーリ324と駆動プーリ326間に掛け渡された駆動ベルト328と、駆動プーリ326と同軸に固定された駆動ギヤ340(傘歯車)と、この駆動ギヤに噛み合う従動ギヤ342(傘歯車)と、従動ギヤ342の回転軸としての連結軸344を有している。
昇降枠310の左側部310bにおけるカム駆動手段320の構成も駆動モータ314を除いて同様である。符号345は軸受部を示している。
【0077】
ビン開閉カム30の螺旋状のカム溝30aは、図19に示すように、段付きローラ状のトラニオン38の小径部が摺動自在に係合できるように形成されている。本実施例では、ビン開閉カム30の1回転で1つのトラニオン38はビン開閉カム30の上端縁と下端縁の距離だけ上下に移動するように設定されている。昇降枠310の左側部310bにおいても同様の構成となっている。
昇降枠310の右側部310aの駆動モータ314が回転すると、ビン開閉カム30が回転するが、ギヤ列を介して連結軸344が回転するため、同時に左側部310bのビン開閉カム30も回転する。
【0078】
図19では、下から3番目のビンB3へシートSを排出するための動作を示しており、ビンB3のトラニオン38がビン開閉カム30によって下方へ案内されつつある状態を示している。支持フレーム309のガイド溝309bの下端にはビンB1のトラニオン38が当接し、その上にビンB2のトラニオン38が当接しているので、ビン開閉カム30の回転が終了すると、ビンB2のトラニオン38の上にビンB3のトラニオン38が当接するため、昇降枠310はトラニオン38の1個の高さ分上昇する。
これによって指定されたビンB3のシート進入口が拡開される。
【0079】
昇降枠310には、ビン開閉カム30と共にシート排出手段24を構成する偏向爪32と偏向爪切り換え手段346が支持されている。
偏向爪32は、爪先32bの部分に搬送ベルト296が入り込む切欠部32cがシート幅方向に複数形成されており(図16参照)、全体として櫛歯状に形成されている。各爪先32bは偏向爪32の偏向位置q1において搬送ベルト296間に入り込む(図21、図17参照)。
偏向爪切り換え手段346は、図20及び図21に示すように、上述の連結軸344と、この連結軸344に固定された爪揺動カム348と、爪揺動カム348を挟む状態に連結軸344に嵌挿されたH字形状の爪揺動レバー350と、爪揺動レバー350の下端と偏向爪32との間に配されたストローク調整スプリング352と、このストローク調整スプリング352の下端に結合された爪軸354を有している。
【0080】
偏向爪32の係止部32aと昇降枠310の連結部310cとの間にはスプリング356が設けられており、スプリング356によって偏向爪32は常時垂直搬送手段22の搬送面から離れるように付勢され、連結部310cのストッパ358に当接して退避位置q2に保持される。
爪揺動レバー350は一対のレバー片350a,350bと、これらを結合する結合片350cとからなり、レバー片350a,350bの上部には長穴360が、下部には溝362が形成されている。
ビン開閉カム30の回転がなされると、連結軸344が回転し、これと同期して爪揺動カム348が回転する。爪揺動カム348が回転すると、爪揺動レバー350等によって偏向爪32が押圧され、偏向爪32は垂直搬送手段22からシートSを掬い上げる偏向位置q1に位置する。この場合、垂直搬送手段22のガイド板295に対する偏向爪32の接触圧の変動はストローク調整スプリング352によって吸収されるので、耐久性を得ることができる。符号364は、シートセンサを示す。
【0081】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ビンユニットにシートがビンを異ならせて2枚以上収容される毎に整合動作を行う制御方式としたので、シートの乾燥時間又は定着時間を確保でき、全体として整合による画像汚れを低減することができる。
【0082】
請求項2記載の発明によれば、全てのビンにシートが2枚以上収容される毎に整合動作を行う制御方式としたので、シートの乾燥時間又は定着時間を確保でき、全体として整合による画像汚れを低減することができる。
【0083】
請求項3記載の発明によれば、製版時間を利用して整合動作を行うことができるので、印刷速度を低下させることなく画像汚れを低減することができる。
【0084】
請求項4記載の発明によれば、製版時間におけるインキ乾燥時間又は定着時間を最大限に確保でき、画像汚れの抑制度を高めることができる。
【0085】
請求項5記載の発明によれば、2原稿以上の間隔をおき、且つ製版時間を利用して整合動作を行うことができるので、印刷速度を低下させることなく画像汚れを低減することができる。
【0086】
請求項6記載の発明によれば、製版時間におけるインキ乾燥時間又は定着時間を最大限に確保でき、画像汚れの抑制度を高めることができる。
【0087】
請求項7記載の発明によれば、整合動作を、寄せ動作とジョガー動作に分けたので、最初からジョガー動作の速度で行なう場合に比べて、急激な移動によるシートの乱れやシートの折れを回避することができる。
【0088】
請求項8記載の発明によれば、ジョガー動作が複数回の突き当て動作からなるので、揃え性を向上させることができる。
【0089】
請求項9記載の発明によれば、寄せ動作を複数段階に分ける制御方式としたので、シートの移動を慎重にでき、画像汚れを高精度に抑制することができる。
【0090】
請求項10記載の発明によれば、最適な整合動作パターンを選択して設定する制御方式としたので、画像汚れの抑制、揃え性を向上させることができる。
【0091】
請求項11記載の発明によれば、画像の乾燥又は定着時間を十分に確保することができるので、画像汚れを高精度に抑制することができる。
【0092】
請求項12記載の発明によれば、腰の弱いシートの場合には腰の強いシートに比べて少ない枚数で整合動作を行う制御方式としたので、腰の弱いシートでの潰れによる整合不良を防止することができる。
【0093】
請求項13記載の発明によれば、シートの揃え性にウェートをおいたモードと、画像汚れの抑制にウェートをおいたモードを任意に選択できる構成としたので、原稿の種類に応じて最適な作業内容とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るシート仕分け装置の概要正面図である。
【図2】グリップ手段とシート処理手段としてのステイプラーの昇降機構を示す斜視図である。
【図3】制御ブロック図である。
【図4】縦方向と横方向の整合基準面を示す概要斜視図である。
【図5】エンドフェンスと横方向整合手段の駆動機構を示す概要斜視図である。
【図6】エンドフェンスの退避駆動機構を示す概要斜視図である。
【図7】エンドフェンスと横方向整合手段による整合動作を示す概要平面図である。
【図8】整合動作の開始タイミング及び間隔を示すタイミングチャートである。
【図9】操作パネルの要部平面図である。
【図10】横方向整合手段とエンドフェンスのホームポジションを示す概要平面図である。
【図11】整合動作を示す概要平面図である。
【図12】整合動作のパターンを示す図である。
【図13】搬送手段の斜視図である。
【図14】水平搬送手段の斜視図である。
【図15】垂直搬送手段周辺の概要断面図である。
【図16】垂直搬送手段の概要側面図である。
【図17】シート排出手段と垂直搬送手段との関係を示す概要正面図である。
【図18】カム駆動手段の概要側面図で、ビン開閉カムを正規の位置からずらした状態の図ある。
【図19】カム駆動手段の概要要部側面図である。
【図20】偏向爪切り換え手段の斜視図である。
【図21】偏向爪切り換え手段の断面図である。
【図22】従来のシート仕分け装置の概要正面図である。
【図23】整合動作における移動速度が速い場合の不具合(シートの振れ)を示す要部断面図である。
【図24】整合動作における移動速度が速い場合の不具合(端面汚れの発生)を示す要部断面図である。
【図25】積載枚数が少ない段階での整合手段の移動距離との関係を示す要部断面図である。
【符号の説明】
4 画像形成装置としての孔版印刷機
20 ビンユニット
34 整合手段としての横方向整合手段
36 整合手段としてのエンドフェンス
102 制御手段
105 整合モード設定手段
130a 基準面としての移動基準フェンス
134 基準面としての基準フェンス
B ビン
S 画像形成済みのシート
V1,V2,v1,v2 移動速度

Claims (13)

  1. 画像形成装置から受け取った画像形成済みのシートを収容するビンが複数重ね合わせ状態に設けられたビンユニットと、上記ビンに収容された上記シートを基準面に押圧してバラツキを整える整合手段と、この整合手段を制御する制御手段を有するシート仕分け装置において、
    上記制御手段は、上記ビンユニットに上記シートがビンを異ならせて2枚以上収容される毎に整合動作を行うように上記整合手段を制御することを特徴とするシート仕分け装置。
  2. 画像形成装置から受け取った画像形成済みのシートを収容するビンが複数重ね合わせ状態に設けられたビンユニットと、上記ビンに収容された上記シートを基準面に押圧してバラツキを整える整合手段と、この整合手段を制御する制御手段を有するシート仕分け装置において、
    上記制御手段は、上記ビンユニットの全てのビンに上記シートが2枚以上収容される毎に整合動作を行うように上記整合手段を制御することを特徴とするシート仕分け装置。
  3. 画像形成装置から受け取った画像形成済みのシートを収容するビンが複数重ね合わせ状態に設けられたビンユニットと、上記ビンに収容された上記シートを基準面に押圧してバラツキを整える整合手段と、この整合手段を制御する制御手段を有するシート仕分け装置において、
    上記制御手段は、1つの原稿による上記シートの最終枚目がビンに収容された後、次の原稿による上記シートの1枚目がビンに収容される前迄の間においてのみ1度の整合動作を行うように上記整合手段を制御することを特徴とするシート仕分け装置。
  4. 請求項3記載のシート仕分け装置において、
    上記制御手段は、上記次の原稿による上記シートの1枚目がビンに収容される直前に整合動作を行うように上記整合手段を制御することを特徴とするシート仕分け装置。
  5. 画像形成装置から受け取った画像形成済みのシートを収容するビンが複数重ね合わせ状態に設けられたビンユニットと、上記ビンに収容された上記シートを基準面に押圧してバラツキを整える整合手段と、この整合手段を制御する制御手段を有するシート仕分け装置において、
    上記制御手段は、2つ以上の原稿からなるグループ毎であって1つの原稿のグループの最後の原稿による上記シートの最終枚目がビンに収容された後、次の原稿のグループの最初の原稿による上記シートの1枚目がビンに収容される前迄の間においてのみ1度の整合動作を行うように上記整合手段を制御することを特徴とするシート仕分け装置。
  6. 請求項5記載のシート仕分け装置において、
    上記制御手段は、上記次の原稿のグループの最初の原稿による上記シートの1枚目がビンに収容される直前に整合動作を行うように上記整合手段を制御することを特徴とするシート仕分け装置。
  7. 請求項3,4,5又は6記載のシート仕分け装置において、
    上記整合手段の整合動作が、上記シートを基準面に向けて移動させる寄せ動作と、この寄せ動作と同じか又は大きい速度で上記シートを基準面に突き当てるジョガー動作とからなることを特徴とするシート仕分け装置。
  8. 請求項7記載のシート仕分け装置において、
    上記ジョガー動作が、周期の短い複数の突き当て動作からなることを特徴とするシート仕分け装置。
  9. 請求項7又は8記載のシート仕分け装置において、
    上記寄せ動作が複数段階に分けられていることを特徴とするシート仕分け装置。
  10. 画像形成装置から受け取った画像形成済みのシートを収容するビンが複数重ね合わせ状態に設けられたビンユニットと、上記ビンに収容された上記シートを基準面に押圧してバラツキを整える整合手段と、この整合手段を制御する制御手段を有するシート仕分け装置において、
    上記整合手段の整合動作が、上記シートを上記基準面に向けて移動させる寄せ動作と、この寄せ動作と同じか又は大きい速度で上記シートを上記基準面に突き当てて最終的な整列を行うジョガー動作のうち少なくとも上記寄せ動作を含む複数のパターンを有し、上記制御手段は、画像比率の情報に基づいて最適な整合動作パターンを選択して設定することを特徴とするシート仕分け装置。
  11. 請求項7記載のシート仕分け装置において、
    複数の原稿のうちの最後から1つ前までの原稿については原稿毎にシートが全て収容された後に上記寄せ動作のみを行い、最後の原稿については上記シートが全て収容された後に上記寄せ動作とジョガー動作を行うことを特徴とするシート仕分け装置。
  12. 請求項2記載のシート仕分け装置において、
    上記制御手段は、上記整合手段によって整合する上記シートの枚数を、上記シートの種類によって異ならせ、腰の弱いシートの場合には腰の強いシートに比べて少なくするように制御することを特徴とするシート仕分け装置。
  13. 請求項2記載のシート仕分け装置において、
    上記シートの揃え性にウェートをおいたモードと、画像汚れの抑制にウェートをおいたモードを任意に選択できる整合モード設定手段を有し、揃え性にウェートをおいたモードでは画像汚れの抑制にウェートをおいたモードよりも上記整合手段によって整合する上記シートの枚数が少ないことを特徴とするシート仕分け装置
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