JP4185173B2 - 両親媒性キトサン誘導体及びこれを含有する皮膚外用剤 - Google Patents

両親媒性キトサン誘導体及びこれを含有する皮膚外用剤 Download PDF

Info

Publication number
JP4185173B2
JP4185173B2 JP22740597A JP22740597A JP4185173B2 JP 4185173 B2 JP4185173 B2 JP 4185173B2 JP 22740597 A JP22740597 A JP 22740597A JP 22740597 A JP22740597 A JP 22740597A JP 4185173 B2 JP4185173 B2 JP 4185173B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sugar
chitosan derivative
chitosan
skin
amphiphilic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP22740597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1160605A (ja
Inventor
泰三 関
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noevir Co Ltd filed Critical Noevir Co Ltd
Priority to JP22740597A priority Critical patent/JP4185173B2/ja
Publication of JPH1160605A publication Critical patent/JPH1160605A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4185173B2 publication Critical patent/JP4185173B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、両親媒性を有し、乳化剤として有用な両親媒性キトサン誘導体、及びそれらの1種又は2種以上を含有して成る、保湿性,抗菌性,安定性及び安全性に優れる皮膚外用剤に関する。さらに詳しくは、キトサン又は部分脱アセチル化キチンのアミノ基に、疎水化した還元糖の1種又は2種以上と、親水性を示す還元糖の1種又は2種以上とを導入して成る両親媒性キトサン誘導体、及びこれらの1種又は2種以上を含有する皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
キトサンは、甲殻類や節足動物の甲殻,腱等に豊富に存在するキチンを脱アセチル化して得られる、アミノ基を含有する多糖類である。キトサンについては、抗菌性を有することが知られており、抗菌剤としての利用が開示されている(特公平1−56755)。また、う蝕や歯槽膿漏等の防止効果を目的とした口腔用組成物への応用(特公平3−15604,同7−72123)も提案されている。その他、毛髪用組成物や浴用剤への応用もなされている(特公平4−60570,同4−53844,同7−68114)。
【0003】
一方、種々のキトサン誘導体が合成され、ヒドロキシプロピル基,ヒドロキシブチル基,アルキルヒドロキシプロピル基等を導入したもの(特公平4−17928,同6−67966)や、4級化キトサン誘導体(特公平6−27121,同6−67965)の毛髪或いは皮膚用組成物への応用が知られている。
【0004】
さらには、乳化剤としての利用も検討され、キトサン又はキトサングリコール誘導体を用いた乳化組成物も開示されている(特公平4−5489)。また、キトサンのアミノ基に還元糖を導入して成る誘導体について、増粘剤及びゲル化剤としての利用が検討されており、皮膚化粧料,皮膚洗浄料,毛髪用洗浄料に応用されている(特開平2−133401,同2−134308,同2−134310,同2−134312)。
【0005】
しかしながら、キトサンはそのままでは水溶性に乏しく、また種々の誘導体が合成されているが、それらの多くは水溶性又は親油性を付与したり、陽電荷を付与するものであり、皮膚外用剤において安定な乳化物を得るのに十分な両親媒性を有するキトサン誘導体は知られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明においては、十分な両親媒性を有し、皮膚外用剤において分散安定化剤又は乳化剤として好適に使用でき、安全で抗菌性及び保湿性も期待できる新規な両親媒性キトサン誘導体を得ること、及びその利用により、安定性及び安全性が高く、良好な抗菌性及び保湿性を有する皮膚外用剤を得ることを目的とした。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明においては、キトサン又は部分脱アセチル化キチンのアミノ基に、疎水性基を有する糖類と親水性の糖類とを導入することを試みた。その結果、本発明の目的に適う両親媒性キトサン誘導体を得ることができ、さらに導入する疎水性基を有する糖類及び親水性の糖類の種類や導入量,導入割合、疎水性及び親水性の程度、或いはキトサン又は脱アセチル化キチンの分子量等を変化させることにより、HLB値や増粘性,レオロジー挙動等を制御し得ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち本発明における両親媒性キトサン誘導体は、疎水性基を導入した還元糖の1種又は2種以上と、還元糖の1種又は2種以上を、キトサン又は部分脱アセチル化キチンのアミノ基に導入して成る。疎水性基を導入した還元糖としては、式 R1CO-NH-X (式中R1は炭素数2以上のアルキル又はアルケニル基,Xは還元糖) で表されるN-アシルアミノ糖、式 R2-NH-X (式中R2は炭素数2以上のアルキル又はアルケニル基,Xは還元糖) で表されるN-アルキルアミノ糖又はN-アルケニルアミノ糖、式 R3CO-X (式中R3は炭素数1以上のアルキル又はアルケニル基,Xは還元糖)で示される糖エステル、及び下記の式(式中R4,R5は水素又は炭素数1以上のアルキル或いはアルケニル基で、R4及びR5が同時に水素となることはない,Xは還元糖)で表されるホスファチジル化糖又はリゾホスファチジル化糖が好適なものとして挙げられる。
【化1】
【0009】
そして、本発明に係る皮膚外用剤は、上記の両親媒性キトサン誘導体より選択された1種又は2種以上を含有して成る。
【0010】
【作用】
本発明に係る両親媒性キトサン誘導体は、良好な親水性と親油性を示し、油性物質の可溶化能に優れ、乳化安定化剤として有用である。また、皮膚親和性が高く且つ低刺激性で、さらに高分子であるため経皮吸収性が低く、皮膚に対する一次刺激反応,感作反応を示さない。さらに良好な抗菌性,保湿性を有する。
【0011】
そして、本発明に係る両親媒性キトサン誘導体の1種又は2種以上を含有して成る皮膚外用剤は、安定性及び安全性に優れ、良好な抗菌性,皮膚親和性及び保湿性を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明において、両親媒性キトサン誘導体を調製するのに用いるキトサンは、キチンを脱アセチル化して得られる。また完全に脱アセチル化して得られるキトサンの他、脱アセチル化度が45%以上の部分脱アセチル化キチンをも用いることができる。これらキトサン又は部分脱アセチル化キチンとしては、分子量1,000〜1,000,000程度のものが物性等の面で好適である。
【0013】
本発明において、キトサン等に導入する疎水性糖鎖を調製するのに用いる還元糖としては、D-グリセルアルデヒドといったアルドトリオース、D-エリスロース,D-トレオース等のアルドテトロース、D-及びL-アラビノース,D-キシロース,D-及びL-リキソース,D-リボース等のアルドペントース、D-グルコース,D-及びL-ガラクトース,D-マンノース,D-タロース,L-ラムノース等のアルドヘキソース、D-グリセロ-D-ガラクトヘプトース,D-グリセロ-D-マンノヘプトース,D-グリセロ-D-グルコヘプトース等のアルドヘプトース、ジヒドロキシアセトンといったケトトリオース、D-及びL-エリスルロースといったケトテトロース、D-及びL-リブロース,D-及びL-キシルロースといったケトペントース、D-フルクトース,D-プシコース,L-ソルボース,D-タガトース等のケトヘキソース、D-セドヘプツロース,D-マンノヘプツロース,D-タロヘプツロース等のケトヘプトース、D-アピオース,D-ハマメロース,L-ミカロース等の分枝糖類といった単糖類、キシロビオース,キシロトリオース,キシロテトラオース,キシロペンタオース,アガロビオース,カラビオース,マルトース,マルトトリオース,マルトテトラオース,マルトペンタオース,マルトヘキサオース,ソホロース,ソホロトリオース,セロビオース,セロトリオース,セロテトラオース,マンノビオース,マンノトリオース,イヌロビオース,イヌロトリオース,ラクトース,マルツロース,ラクツロース等のホモ又はヘテロオリゴ糖で還元性を有するものが挙げられ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。
【0014】
本発明において、キトサン等に導入する疎水性基を導入した還元糖として好適な、式 R1CO-NH-X (式中R1は炭素数2以上のアルキル又はアルケニル基,Xは還元糖) で表されるN-アシルアミノ糖、及び式 R2-NH-X (式中R2は炭素数2以上のアルキル又はアルケニル基,Xは還元糖) で表されるN-アルキルアミノ糖又はN-アルケニルアミノ糖は、D-グルコサミン,D-ガラクトサミン,3-アミノ-3-デオキシ-D-リボース,カノサミン,D-グロサミン,D-タロサミン,ノイモサミン,D-フコサミン,L-フコサミン,D-マンノサミン,ミコサミン,D-ムラミン酸,D-ガラクトサミヌロン酸,D-グルコサミヌロン酸,D-マンノサミヌロン酸,ノイラミン酸,キトビオース,キトトリオース,ヒアロビオウロン酸,ヘパロシン,コンドロシン,ラクトサミン,ラクト-N-ビオース,ラクト-N-トリオース,ラクト-N-テトラオース,ラクト-N-フコペンタオース等、上記還元糖のアミノ化生成物のアミノ基にアシル基又はアルキル基或いはアルケニル基を導入したものである。
【0015】
アミノ基に導入するアシル基としては、プロピオニル,ブチリル,ペンタノイル(バレリル),オクタノイル,デカノイル,ヘキサデカノイル(パルミトイル),オクタデカノイル(ステアロイル),エイコサノイル,ドコサノイル,ヘキサコサノイル,トリアコンタノイル等の炭素数3以上の直鎖アルキロイル基、イソプロピオニル,イソブチリル,イソペンタノイル,イソパルミトイル,イソステアロイル等の炭素数3以上の分岐鎖を有するアルキロイル基、プロペノイル,ヘキセノイル,デセノイル,ウンデセノイル,オレオイル等の炭素数3以上のアルケノイル基が、アルキル基としては、エチル,プロピル,ブチル,オクチル,デシル,ドデシル(ラウリル),テトラデシル(ミリスチル),ヘプタデシル(パルミチル),オクタデシル(ステアリル),エイコシル,ドコシル(ベヘニル),テトラコシル(リグノセリニル),ヘキサコシル(セロチニル),イソプロピル,イソブチル,イソパルミチル,イソステアリル等の炭素数2以上の直鎖又は分岐鎖アルキル基が、アルケニル基としては、エテニル(ビニル),プロペニル,ブテニル,オクテニル,デセニル,オクタデセニル(オレイル),ドコセニル等の炭素数2以上のアルケニル基が挙げられる。
【0016】
アミノ糖のアミノ基へのアシル基の導入は、酸塩化物,酸無水物等のアシル化試薬を用いて行うことができ、アルキル基及びアルケニル基の導入は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤の存在下に、アルデヒドと反応させることにより容易に行うことができる。
【0017】
本発明においてキトサン等に導入する疎水性基を導入した還元糖として好適な、式 R3CO-X (式中R3は炭素数1以上のアルキル又はアルケニル基,Xは還元糖)で示される糖エステルとしては、上記還元糖と炭素数2以上の直鎖又は分岐鎖飽和もしくは不飽和脂肪酸とのエステルを用いることができる。
【0018】
かかる糖エステルは、アノメリック炭素上の水酸基をベンジル基等で保護した後、酸塩化物,酸無水物等を用いてエステル化する方法や、エステル交換法等により合成することができる。
【0019】
本発明においてキトサン等に導入する疎水性基を導入した還元糖として好適な、下記の式(式中R4,R5は水素又は炭素数1以上のアルキル或いはアルケニル基で、R4及びR5が同時に水素となることはない,Xは還元糖)で表されるホスファチジル化糖又はリゾホスファチジル化糖としては、ホスファチジルコリン,ホスファチジルエタノールアミン,ホスファチジルセリン,ホスファチジルイノシトール,リゾホスファチジルコリン,リゾホスファチジルエタノールアミン,リゾホスファチジルセリン,リゾホスファチジルイノシトールといったリン脂質をホスファチジル基又はリゾホスファチジル基供与体とし、上記の還元糖との間でエステル交換反応を行って調製することができる。エステル交換反応は、ホスフォリパーゼDを用いた酵素反応によるのが効率の点で好ましい。
【化1】
【0020】
一方、本発明においてキトサン等に導入する親水性の還元糖としては、上記したような還元糖類の他、それらのアミノ化誘導体等を用いることができる。
【0021】
本発明においては、上記したN-アシル,N-アルキル又はN-アルケニルアミノ糖、糖エステル及びホスファチジル化糖或いはリゾホスファチジル化糖より1種又は2種以上を選択し、還元糖より選択した1種又は2種以上とともにキトサン又は部分脱アセチル化キチンの遊離アミノ基に導入する。これらの還元糖は、シアノ水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤の存在下に、一段階でキトサン等に導入することができる。キトサン又は部分脱アセチル化キチンに対するこれら還元糖の導入は、置換度が0.1〜1.0の範囲で行うことができる。導入する疎水性及び親水性糖鎖の種類,長さ,割合、及びキトサン等における置換度などにより、両親媒性キトサン誘導体の親水性及び親油性(HLB値),増粘性,レオロジー的挙動等を制御できる。
【0022】
また本発明においては、上記のようにして調製される両親媒性キトサン誘導体より選択される1種又は2種以上を含有させ、皮膚外用剤とする。本発明は、油性成分や粉体等の不溶性成分、難溶性成分を乳化或いは分散して成る皮膚外用剤、又は適度な粘性を必要とする皮膚外用剤に好適に応用でき、ローション剤,乳剤,ゲル剤,クリーム剤,軟膏剤等の剤型で提供し得る。さらに、化粧水,乳液,ゲル,クリーム,パック等の皮膚用化粧料、メイクアップベースローション又はクリーム,乳液状又はクリーム状ファンデーション,乳化型アイカラー,乳化型チークカラー,乳化型口紅等のメイクアップ化粧料、ヘアーシャンプー,ヘアーリンス,ヘアートリートメント等の毛髪用化粧料,クレンジングローション,ゲル,クリーム等の洗浄用化粧料などの形態で提供することができる。かかる皮膚外用剤への両親媒性キトサン誘導体の配合量としては、0.01〜10.0重量%程度が適当である。
【0023】
なお、本発明に係る皮膚外用剤には、補助的に他の界面活性剤や分散安定化剤、水溶性高分子化合物等の増粘剤を含有させることもできる。その他、油脂類,ロウ類,炭化水素類,脂肪酸類,低級アルコール類,高級アルコール類,多価アルコール類,エステル類,皮膚細胞賦活剤,抗炎症剤,抗酸化剤,美白剤,保湿剤,紫外線吸収剤,防腐剤,香料等、通常皮膚外用剤に用いられる成分を含有させることができる。
【0024】
【実施例】
さらに本発明について、実施例により詳細に説明する。
【0025】
本発明に係る両親媒性キトサン誘導体として、実施例1〜実施例10を調製した。主鎖として用いたキトサン類,導入した疎水性基導入還元糖(SL),及び親水性糖(SH),反応系におけるキトサン類の遊離アミノ基に対する還元糖のモル比(M1),疎水性基導入還元糖と親水性還元糖とのモル比(SL:SH),反応時間及び置換度について、表1に示した。なお、表1中のキトサンとしては、分子量10,000程度のものを、部分脱アセチル化キチンとしては、分子量30,000程度のキチンを脱アセチル化したものを用いた。これらは、1容量%の酢酸・メタノール1:1混合溶液中において、アミノ基の5倍モル量のシアノ水素化ホウ素ナトリウムを水溶液として添加し、室温で攪拌しながら36時間〜144時間反応させ、析出した生成物をろ別してメタノール及びエーテルにて繰返し洗浄して調製した。これら両親媒性キトサン誘導体の化学構造の一例として、実施例1について下記に示した。
【表1】
Figure 0004185173
【化2】
Figure 0004185173
(式中、m,n,oは1以上の整数で、m+n+o=60〜65,(n+o)/(m+n+o)=0.82である。)
【0026】
表1に示した実施例1〜実施例10について、各1.0重量%水溶液のレオロジー挙動を、コーン・プレート型粘度計により25℃において測定した。その際、実施例1においてN-ステアロイルグルコサミンをラクトースに代替して調製したラクトース導入キトサン誘導体を比較例1とし、同時に測定を行った。また、実施例1〜実施例10の各0.1重量%水溶液1.0ml中に、流動パラフィン15μlを加えて超音波処理を行って水中油型エマルションを形成させ、その安定性を−5℃,25℃及び50℃で3カ月間保存して状態変化を観察し、評価した。結果は、「○;均一なエマルションの形成を認め、保存期間中状態の変化が見られない」,「△;ほぼ均一なエマルションは得られたが、保存期間中に若干の分離等の状態変化が見られた」,「×;均一なエマルションが得られない、或いは保存期間中の分離等の状態変化が著しい」として表した。
【0027】
本発明の実施例1〜実施例10の各1.0重量%水溶液は、いずれも顕著なWeissenberg効果を示し、曳糸性に優れており、ダイラタント流動を示した。この物性は比較例1の1.0重量%水溶液においては見られなかった。
【0028】
【表2】
Figure 0004185173
実施例1〜実施例10及び比較例1の各1.0重量%水溶液について測定された粘度と、各0.1重量%によるエマルションの安定性評価結果とを表2に示した。表2において明らかなように、表1に示す本発明の実施例1〜実施例10の水溶液はいずれも良好な増粘性を示し、また良好な両親媒性を有しており、流動パラフィンを油相として形成させた水中油型エマルションは均一で、温度安定性にも優れていた。これに対し、本発明に係る両親媒性キトサン誘導体の替わりにラクトース導入キトサン誘導体を用いた比較例1では、増粘効果は認められるものの、流動パラフィンの乳化安定化作用は十分ではなく、−5℃及び50℃に保存した場合は著しい分離を呈した。
【0029】
次に、本発明に係る皮膚外用剤について、実施例の処方を示す。
【0030】
[実施例11] 皮膚用ローション剤
(1)エタノール 5.00(重量%)
(2)両親媒性キトサン誘導体(実施例3) 1.00
(3)クエン酸 0.05
(4)精製水 93.95
製法:(1)〜(3)を順次(4)に添加,溶解し、均一とする。
【0031】
[実施例12] 皮膚用乳剤
(1)セタノール 1.50(重量%)
(2)ワセリン 3.00
(3)流動パラフィン 7.00
(4)酢酸トコフェロール 1.00
(5)両親媒性キトサン誘導体(実施例2) 0.60
(6)グリセリン 5.00
(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.05
(8)精製水 81.85
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合,加熱して均一に溶解し、70℃に保つ。一方、(5)〜(8)の水相成分を混合,加熱して均一とし、70℃とする。この水相成分に前記油相成分を攪拌しながら徐々に添加して乳化し、冷却する。
【0032】
[実施例13] 皮膚用ゲル剤
(1)ジプロピレングリコール 10.00(重量%)
(2)両親媒性キトサン誘導体(実施例1) 1.50
(3)両親媒性キトサン誘導体(実施例5) 0.50
(4)乳酸 0.50
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.02
(6)精製水 87.48
製法:(6)に(2),(3)を均一に溶解した後、(4)を加え、さらに(1)に(5)を溶解して添加,混合する。
【0033】
[実施例14] 皮膚用クリーム
(1)ミツロウ 6.00(重量%)
(2)セタノール 5.00
(3)還元ラノリン 8.00
(4)スクワラン 27.50
(5)グリセリル脂肪酸エステル 4.00
(6)両親媒性キトサン誘導体(実施例4) 2.00
(7)両親媒性キトサン誘導体(実施例6) 2.00
(8)1,3-ブチレングリコール 5.00
(9)2-ヒドロキシ酢酸 0.20
(10)パラオキシ安息香酸メチル 0.01
(11)精製水 40.29
製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,溶解して75℃に加熱する。一方、(6)〜(11)の水相成分を混合,溶解して75℃に加熱する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化し、冷却する。
【0034】
[実施例15] 水中油型乳剤性軟膏
(1)白色ワセリン 25.0(重量%)
(2)ステアリルアルコール 25.0
(3)グリセリン 12.0
(4)両親媒性キトサン誘導体(実施例7) 1.5
(5)両親媒性キトサン誘導体(実施例9) 2.0
(6)両親媒性キトサン誘導体(実施例10) 2.0
(7)精製水 32.0
(8)グリチルリチン酸ジカリウム 0.5
製法:(1),(2)の油相成分を混合,加熱して均一に溶解し、75℃に保つ。一方、(3)〜(7)の水相成分を混合,加熱して均一とし、75℃とする。この水相成分に前記油相成分を攪拌しながら徐々に添加して乳化し、冷却後40℃にて(8)を添加,溶解する。
【0035】
[実施例16] 美容液
(1)エタノール 10.00(重量%)
(2)プロピレングリコール 4.00
(3)1,3-ブチレングリコール 2.00
(4)両親媒性キトサン誘導体(実施例8) 0.80
(5)コハク酸 0.50
(6)パラオキシ安息香酸メチル 0.02
(7)香料 0.10
(8)精製水 82.58
製法:(8)に(4),(5)を添加し均一として十分増粘させた後、(1)〜(3)に(6),(7)を溶解して添加,混合する。
【0036】
[実施例17] ゼリー状パック剤
(1)両親媒性キトサン誘導体(実施例2) 1.00(重量%)
(2)両親媒性キトサン誘導体(実施例7) 1.00
(3)グリセリン 5.00
(4)エタノール 5.00
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.02
(6)香料 0.10
(7)精製水 87.88
製法:(7)に(1),(2)を加えて溶解し、増粘させる。これに、(5),(6)を(3),(4)に溶解して添加,混合する。
【0037】
[実施例18] クレンジングローション
(1)グリセリン 2.00(重量%)
(2)プロピレングリコール 6.00
(3)ジプロピレングリコール 2.00
(4)両親媒性キトサン誘導体(実施例10) 1.20
(5)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 0.50
モノオレイン酸エステル
(6)エタノール 10.00
(7)パラオキシ安息香酸メチル 0.02
(8)香料 0.10
(9)精製水 78.18
製法:(1)〜(5)を順次(9)に添加して溶解,均一化し、これに(7),(8)を(6)に溶解して添加,混合する。
【0038】
[実施例19] メイクアップベースクリーム
(1)スクワラン 12.0(重量%)
(2)セタノール 2.0
(3)自己乳化型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.0
(4)両親媒性キトサン誘導体(実施例3) 1.0
(5)プロピレングリコール 3.0
(6)グリセリン 3.0
(7)精製水 75.4
(8)香料 0.1
(9)二酸化チタン 1.0
(10)ベンガラ 0.1
(11)黄酸化鉄 0.4
製法:(4)を(7)に溶解し、これに(9)〜(11)を(5)及び(6)で練って添加,混合し、70℃に加熱する。一方、(1)〜(3)の油相成分を混合,加熱して70℃とし、これを前記水相に攪拌しながら添加して乳化する。乳化後冷却して40℃にて(8)を添加,混合する。
【0039】
[実施例20] 乳液状ファンデーション
(1)ホホバ油 2.40(重量%)
(2)モノステアリン酸プロピレングリコール 2.00
(3)セトステアリルアルコール 0.20
(4)液状ラノリン 2.00
(5)流動パラフィン 3.00
(6)ミリスチン酸イソプロピル 8.50
(7)グリセリルモノステアリルエーテル 3.50
(8)両親媒性キトサン誘導体(実施例5) 1.20
(9)ベントナイト 0.50
(10)イソプレングリコール 4.00
(11)パラオキシ安息香酸メチル 0.02
(12)精製水 54.58
(13)香料 0.10
(14)酸化チタン 8.00
(15)タルク 4.00
(16)ベンガラ 3.00
(17)黄酸化鉄 2.50
(18)黒酸化鉄 0.50
製法:(14)〜(18)の顔料を混合後、粉砕機により粉砕する。(12)を70℃に加熱し、(9)を加えてよく膨潤させ、これに(8)を加え、さらに(10),(11)を添加し、溶解させる。(1)〜(7)の油相は混合し、加熱,溶解して80℃とする。前記顔料を水相に攪拌しながら加え、コロイドミルを通して75℃とし、前記油相を攪拌しながら加えて乳化し、冷却後40℃にて(13)を添加,混合する。
【0040】
[実施例21] ヘアーシャンプー
(1)アルキルエーテル硫酸ナトリウム 15.00(重量%)
(2)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 2.00
(3)両親媒性キトサン誘導体(実施例4) 1.50
(4)パラオキシ安息香酸メチル 0.10
(5)青色1号1.0重量%水溶液 0.01
(6)香料 0.10
(7)精製水 81.29
製法:(1)〜(6)を順次(7)に添加し、均一に混合,溶解させる。
【0041】
[実施例22] ヘアーリンス
(1)セタノール 2.00(重量%)
(2)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 2.00
(3)シリコーン油 3.00
(4)両親媒性キトサン誘導体(実施例9) 0.50
(5)グリセリン 5.00
(6)緑色3号1.0重量%水溶液 0.01
(7)香料 0.10
(8)精製水 87.39
製法:(8)に(4)〜(6)を加え、70℃に加熱する。一方、(1)〜(3)を混合,溶解し、70℃に加熱する。この油相を攪拌しながら先に調製した水相に徐々に加えて予備乳化し、ホモミキサーで処理して均一とした後冷却し、40℃にて(7)を添加,混合する。
【0042】
上記の実施例11〜実施例22について、まず保存安定性及び抗菌活性を評価した。その際各実施例において、配合した両親媒性キトサン誘導体すべてを、表3に示すようにそれぞれキトサン塩,脱アセチル化キチン,親水性還元糖導入キトサン誘導体,非イオン性又は陰イオン性界面活性剤或いは陽イオン性ポリマーに代替して調製した比較例2〜比較例13についても、同時に評価した。
【表3】
Figure 0004185173
【0043】
(1)保存安定性の評価 実施例及び比較例の各試料を−5℃,25℃及び50℃で3カ月間保存し、状態の変化を観察した。評価結果は、「○;状態の変化を認めない」,「△;配合成分の分離,凝集,析出等がわずかに認められる」,「×;配合成分の分離,凝集,析出等が顕著に認められる」として表し、表4に示した。
【0044】
(2)抗菌活性の評価 細菌として、大腸菌(Escherichia coli),黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus),緑濃菌(Pseudomonas aeruginosa)及びアクネ菌(Propionibacterium acnes)を、真菌としてカンジダ菌(Candida albicans),黒カビ(Aspergillus niger)及びフケ菌(Pityrosporum ovale)を用い、試料1g当たり細菌は1×106個,真菌は1×105個を植菌し、37℃及び25℃でそれぞれ培養して、2週間後の生菌数を測定した。結果は表5において、細菌については生菌が認められなかった場合を○、真菌については生菌が植菌数の1/1000に相当する102個以下となった場合を○として示した。
【0045】
【表4】
Figure 0004185173
表4において明らかなように、本発明の実施例11〜実施例22は、−5℃,25℃及び50℃の各試験温度において、すべて良好な安定性を示した。これに対し、本発明に係る両親媒性キトサン誘導体を脱アセチル化キチンに代替して調製した乳化組成物である比較例3と、親水性還元糖導入キトサン誘導体に代替して調製した乳化組成物である比較例11では、各試験温度において顕著な状態変化を認め、安定性は悪かった。また、両親媒性キトサン誘導体の替わりにキトサン塩を用いて調製したゲル剤である比較例4では、−5℃及び50℃において若干の状態変化を認めており、脱アセチル化キチン又は還元糖類導入キトサン誘導体で増粘又は乳化させた比較例7,比較例8及び比較例13では、−5℃において若干の状態変化を示していた。
【0046】
【表5】
Figure 0004185173
表5より明らかなように、本発明の実施例11〜実施例22は、一般の防腐剤を全く含有しないか、或いは低濃度含有するのみであるにもかかわらず、いずれもすべての試験菌に対して十分な抗菌活性を示していた。これに対し、本発明に係る両親媒性キトサン誘導体を従来の非イオン性又は陰イオン性界面活性剤に代替した比較例5,比較例6,比較例9,比較例10、及び陽イオン性ポリマーに代替した比較例12では、一部の試験菌或いはすべての試験菌について十分な抗菌活性が認められていなかった。
【0047】
続いて、実施例11〜実施例15及び比較例2〜比較例6について使用試験を行い、保湿性,皮膚との馴染み,皮膚刺激性及び皮膚の異常症状発生状況について評価した。使用試験は20才〜50才代の女性パネラー20名を1群とし、各群に実施例及び比較例のそれぞれをブラインドにて1週間使用させて行った。保湿性については「高い;5点」,「やや高い;4点」,「普通;3点」,「やや低い;2点」,「低い;1点」、皮膚との馴染みについては「良い;5点」,「やや良い;4点」,「普通;3点」,「やや悪い;2点」,「悪い;1点」として官能評価させて点数化し、20名の平均値を求めた。また皮膚刺激性は、使用試験期間中に痛みやかゆみ、或いはヒリヒリ感,チクチク感といった不快感を感じたか否かを回答させ、その程度を表6に示す基準に従って点数化させて20名の平均値を求めて評価した。皮膚の異常症状についても、使用試験期間中に発赤,発疹,浮腫等の異常症状が生じたか否かを回答させ、その程度を表7に示す基準に従って点数化させ、各パネラーの合計点の平均値を算出して評価した。以上の結果は表8にまとめて示した。
【表6】
Figure 0004185173
【表7】
Figure 0004185173
【0048】
【表8】
Figure 0004185173
表8より明らかなように、本発明の実施例においては、いずれも保湿性及び皮膚との馴染みについて非常に高い評価が得られている。各実施例は両親媒性キトサン誘導体をキトサン塩又は脱アセチル化キチン、或いは非イオン性又は陰イオン性界面活性剤に代替した各比較例に比べて有意に高い評価を得ていた。また、本発明の実施例については、いずれにおいても明確な皮膚刺激性や皮膚異常は認められていない。これに対し、両親媒性キトサン誘導体を非イオン性或いは陰イオン性界面活性剤に代替した比較例5及び比較例6では、若干の皮膚刺激性及び皮膚異常症状の発生を認めていた。
【0049】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により、十分な両親媒性を有し、皮膚外用剤において分散安定化剤又は乳化剤として好適に使用でき、安全で抗菌性及び保湿性も期待できる新規な両親媒性キトサン誘導体を得ることができ、さらにそれらの1種又は2種以上を含有させることにより、安定性及び安全性が高く、良好な抗菌性及び保湿性を有する皮膚外用剤を得ることができた。

Claims (1)

  1. 式R1CO-NH-X(式中R1は炭素数2以上のアルキル又はアルケニル基,Xは還元糖)で表されるN-アシルアミノ糖、式R2-NH-X(式中R2は炭素数2以上のアルキル又はアルケニル基,Xは還元糖)で表されるN-アルキルアミノ糖又はN-アルケニルアミノ糖、式R3CO-X(式中R3は炭素数1以上のアルキル又はアルケニル基,Xは還元糖)で示される糖エステル、及び下記の式(式中R4,R5は水素又は炭素数1以上のアルキル或いはアルケニル基で、R4及びR5が同時に水素となることはない,Xは還元糖)で表されるホスファチジル化糖又はリゾホスファチジル化糖より成る群から選ばれる疎水性基を導入した還元糖の1種又は2種以上と、還元糖の1種又は2種以上を、キトサン又は部分脱アセチル化キチンのアミノ基に導入して成る両親媒性キトサン誘導体を含有して成る皮膚外用剤。
    Figure 0004185173
JP22740597A 1997-08-07 1997-08-07 両親媒性キトサン誘導体及びこれを含有する皮膚外用剤 Expired - Fee Related JP4185173B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22740597A JP4185173B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 両親媒性キトサン誘導体及びこれを含有する皮膚外用剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22740597A JP4185173B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 両親媒性キトサン誘導体及びこれを含有する皮膚外用剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1160605A JPH1160605A (ja) 1999-03-02
JP4185173B2 true JP4185173B2 (ja) 2008-11-26

Family

ID=16860325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22740597A Expired - Fee Related JP4185173B2 (ja) 1997-08-07 1997-08-07 両親媒性キトサン誘導体及びこれを含有する皮膚外用剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4185173B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1958639A1 (en) 2007-02-14 2008-08-20 Polichem S.A. Use of chitosans for the treatment of nail inflammatory diseases
EP2153836A1 (en) 2008-08-04 2010-02-17 Polichem S.A. Film-forming liquid formulations for drug release to hair and scalp
EP2116237A1 (en) 2008-08-05 2009-11-11 Polichem SA Compositions for treating rosacea comprising chitosan and a dicarboxylic acid
CN112920369B (zh) * 2021-01-28 2022-07-26 孝感市易生新材料有限公司 自抗菌性乳酸基水性聚氨酯、其制备方法及其乳液
CN113087814B (zh) * 2021-04-14 2022-04-29 浙江工业大学 一种两亲性木聚糖载体及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1160605A (ja) 1999-03-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5384334A (en) Alkoxylated alkyl glucoside ether quaternaries useful in personal care
US5100655A (en) Arginine derivatives and cosmetic compositions containing the same
KR100881611B1 (ko) 외용제
KR970001639B1 (ko) 피부용 양이온 조성물
KR100509327B1 (ko) 항진균제 및 인지질을 함유하는 조성물
US20100075882A1 (en) External Skin Preparation And Skin Cleanser
JP4563194B2 (ja) 外用組成物
JP4185173B2 (ja) 両親媒性キトサン誘導体及びこれを含有する皮膚外用剤
JP3701617B2 (ja) 水中油型乳化物およびその製造法
JP3977470B2 (ja) 両親媒性キトサン誘導体及びこれを含有する皮膚外用剤
JP4179651B2 (ja) 両親媒性キトサン誘導体及びこれを含有する皮膚外用剤
JPH06145023A (ja) 乳化組成物
EP1369102B1 (en) Oil-in-water emulsion and process for producing the same
JPH09235301A (ja) 新規多糖誘導体、その製造方法及びそれを含有する化粧料
KR20220150910A (ko) 피부를 보습하기 위한 식물 헬리크리섬 스토에카스의 탈분화 세포의 국소 투여 가능한 용해물
JP3506627B2 (ja) キトサン誘導体及びそのキトサン誘導体を含有する皮膚外用剤並びに化粧料
JP2006199634A (ja) ベシクル系外用組成物
JPH0672823A (ja) 糖類のアルケニルコハク酸エステルを含有する化粧料
JP2003055129A (ja) 乳化型化粧料
JP2013231023A (ja) 化粧料及び化粧料の製造方法
CN1195978A (zh) 阳离子生物聚合物在制备抗皮屑制剂中的应用
JPS61225114A (ja) 皮膚外用剤
JPH0489494A (ja) メチル分岐アルキルグリコシド及びこれを含有する化粧料
WO2020034202A1 (en) A cleansing composition
JP2024044293A (ja) 液状水中油型乳化化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20070530

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070601

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070718

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080902

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080905

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110912

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120912

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130912

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees