JP4184892B2 - 弁装置 - Google Patents

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Description

この発明は、例えば床暖房装置等において温水等の熱媒体の流れを制御するために、熱媒体の流路に設けられる弁装置に関するものである。
従来、弁装置としては、形状記憶合金よりなるコイル状の記憶ばねと弁体の作動軸とが連結され、該記憶ばねを加熱収縮させることにより弁体の開閉動作が行われるように構成されたものが知られている(特許文献1参照)。
実開昭60−139981号公報(第2−4頁、第2図)
しかしながら、特許文献1に記載の弁装置では、ねじり弾性を利用するものであるため、コイル状の記憶ばねは線径が大きくなり、電気抵抗が小さい。このため、コイル状の記憶ばねを加熱するには、大電力及び長い通電時間が必要であり、電力を多く消費していた。このため、この弁装置を使用する場合には、電気代が嵩むこととなり不経済であるという問題があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的は、弁体の開閉動作を行う際に消費する電力を低減できて経済的に使用することができる弁装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明においては、流路を開閉するための弁体と、該弁体が取り付けられた弁軸を含む弁機構を備え、温度に応じて変形して前記弁機構の弁体を開閉動作させるように熱応動素子を設けた弁装置において、前記熱応動素子を、直線状の線材により構成し、前記弁軸は軸支部材に挿通支持され、前記弁軸に固着される作動軸は軸支部材に挿通支持され、前記弁軸には保持部材が周方向に回転可能に外嵌支持され、前記熱応動素子に通電が行われると、前記弁軸の軸線方向の移動に伴って前記弁体が開閉動作されるとともに、前記保持部材が周方向に回転されて、前記弁軸を挿通支持する軸支部材と前記作動軸を挿通支持する軸支部材との対向面間に前記保持部材が係止されることによって前記弁体の開閉動作後の状態を機械的に保持することを要旨とするものである。
従って、熱応動素子に対して通電することによって該熱応動素子を加熱変形させる場合、前記熱応動素子をコイルバネ状の線材によって構成した場合と較べると、熱応動素子の張力を利用できるため、線径の小さい線材を使用することができる。そして、線径の小さい線材は、電気抵抗が大きいので、加熱されやすい。このため、消費電力を低減することができ、弁装置を経済的に使用することができる。なお、ここで直線状の線材とは、一部が曲折しているものを含み、例えば、U字状、V字状、W字状、コイル状のものは直線状とする。
さらに、弁体を開放状態または閉成状態において機械的に保持することができる。よって、弁体の開放状態または閉塞状態を維持するために通電を継続する必要がなく、消費電力を低減することができて、経済的に使用することができる。
請求項に記載の発明においては、請求項1において、前記熱応動素子の加熱変形による前記弁体の開閉動作が、梃子の原理を利用したものであることを要旨とするものである。
従って、前記熱応動素子の加熱変形による力が働く点を力点、前記弁体を作用点とした場合、支点を力点側に近づけることにより、熱応動素子の加熱変形の度合いが小さくても、弁体を大きく開放することができる。
請求項に記載の発明においては、請求項1または請求項2において、前記熱応動素子の線材は曲折されており、該熱応動素子の両端部は給電部材と接続され、該熱応動素子の中間部は、梃子部材の一端部に接続されており、前記梃子部材の他端部には、弁機構に連結された連結部材が接続されていることを要旨とするものである。
従って、熱応動素子の線材をU字状等に曲折することで、弁装置をコンパクトにすることができる。
弁体の開閉動作を行う際の消費電力を低減できて経済的に使用することができる弁装置を提供することができるという効果がある。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。
図1に示すように、この実施形態の弁装置10は、熱媒体の通路12を形成する本体11がほぼ円筒形をなしており、その周壁には、温水等の熱媒体の吐出口13が設けられている。通路12内には、通路12から吐出口13への流路を開閉するための弁体15を含む弁機構14が設けられている。
通路12の上流側に位置するように、本体11には、シールリング16を介して供給管18を含む供給管ユニット17が接続されている。供給管ユニット17における通路12との接続部付近には、第一軸支部材19がシールリング20を介して嵌合固定されている。
第一軸支部材19には、弁軸21が一対のシールリング22を介して挿通支持されており、第一軸支部材19と弁軸21との間にはネジ部25が介在されている。弁軸21の一端には、供給管18から通路12への流路を開閉するための弁体23が取り付けられ、他端には、ツマミ24が設けられている。そして、ツマミ24を回転させることによるネジ部25の作用により、弁軸21がその軸線方向に移動されて、弁体23が流路を閉成または開放するようになっている。
通路12の下流側に位置するように、本体11には、排水管26がシールリング27を介して接続されており、その内部には、排水管26内の通路を閉成または開放できるように図示しない弁体が設けられている。この排水管26は、メンテナンス時等において通路12内の熱媒体の排出に使用される。
本体11に、第二軸支部材28がシールリング29を介して固定されている。第二軸支部材28には、前記弁機構14の一部を構成する弁軸30がシールリング31を介して自身の軸線方向へ移動可能に挿通支持され、弁軸30の一端には、前記弁体15が取り付けられている。弁軸30の他端部には、保持手段としての保持機構55の一部を構成する保持部材34が回転可能に外嵌支持されているとともに、作動軸33が固着されている。本体11には、第三軸支部材36が第二軸支部材28と接触するように固定されており、第三軸支部材36には、前記作動軸33が挿通されている。また、第三軸支部材36と第二軸支部材28との間には、空間37が形成されている。
作動軸33の弁軸30側の端部には、その外周に大径部33aが形成されており、この大径部33aと第三軸支部材36の内壁との間には、コイル状のバイアスバネ35が介在されている。そして、このバイアスバネ35の付勢力により弁体15が閉成されるようになっている。
図1、図2及び図5に示すように、前記本体11には、一対の支持部材43が立設され、その先端部間には、軸42により、絶縁材料よりなる梃子部材39が中間部において回動可能に支持されている。梃子部材39の他端には、スリット39cが形成されている。
作動軸33の先端部には、絶縁部材よりなる連結部材38が螺着されている。連結部材38には溝38aが形成されている。連結部材38には、梃子部材39が、その先端の長孔39aにおいて、ピン40により連結されている。
梃子部材39のスリット39cには、熱応動素子として形状記憶合金よりなる直線状の線材41がU字状に曲折された状態で係合されている。つまり、前記直線状の線材41がその中間部のU字状に曲折されている部分であるU字部41aにおいて、梃子部材39のスリット39cに係合されている。そして、図3(a)(b)に示すように、前記線材41の両端部は、それぞれ導電部材よりなる接続部材101の一端にカシメ固定されており、接続部材101の他端には、給電部材としての陰陽の両給電線45がそれぞれカシメ固定されている。すなわち、線材41は、前記接続部材101を介して前記両給電線45と電気的に接続されている。そして、前記両接続部材101は、本体11に固定された絶縁部材よりなる固定部材100に、それぞれネジ102によって固定部材100に螺着されている。このとき、前記線材41は、前記弁体15の作動軸線とほぼ平行になるように張設されている。また、前記両給電線45は、直流(交流またはパルス等でもよい)の電源47とスイッチ46との直列回路103に接続されている。
ここで、前記線材41の両端部の固定構造には、図4に示すように、固定部材100の代りに設けられた絶縁部材よりなる固定部材104を用いてもよい。すなわち、固定部材104の内部には、互いに隔壁104cによって仕切られた一対の収容室104aが設けられており、固定部材104の両側面には、収容室104aと連通する孔104bが設けられている。そして、孔107aを有し、導電部材よりなる板材107を二枚一組として該板材107に前記両給電線45をそれぞれ挟み込み、この両給電線45が挟み込まれた二組の板材107を一組ずつ一対の前記収容室104a内にそれぞれ収容する。そして、各収容室104a内に一組ずつ収容された板材107の一方にそれぞれ前記線材41の両端をはんだ等によって接続する。その後、固定部材104の孔104bからスプリングワッシャ105を介してネジ106を、前記二組の板材107の孔107aにそれぞれねじ込んで固着する。したがって、前記両給電線45は、板材107により挟着固定されている。
そして、図3及び図4の構成において図2に示すように、スイッチ46を閉じたときに、線材41に通電が行われて、線材41自体の電気抵抗により該線材41が発熱して、すなわち加熱されて線材41が収縮変形する。この線材41の収縮変形による力が、梃子の原理を利用して、軸42を支点として梃子部材39を介して弁体15と連動する連結部材38に作用し、弁体15が開放される。なお、弁装置10には、線材41、梃子部材39、第三軸支部材36等が覆われるようにカバー44が設けられている。
図7及び図8に示すように、前記第二軸支部材28内には、その内側壁に沿うように6つの鋸刃状の係止突起50が形成されている。各係止突起50の傾斜した上面の一端部には、軸線方向52位置の異なった係止面48及び係止溝49が交互に形成されている。各係止突起50の係止面48及び係止溝49と係合可能に対応するように、保持部材34の外周には3つの係合片34aが等間隔おきに形成されている。
なお、図8は、保持部材34、第二軸支部材28及び第三軸支部材36を展開して示した図である。そして、図6に示すように、第三軸支部材36には、前記係止突起50と対向するように、傾斜面51を含む鋸刃状の誘導突起54が形成されている。係合片34aには、保持部材34が軸線方向52に移動したときに、誘導突起54の傾斜面51に対応するように斜面部34bが形成されている。
そして、前記保持部材34が軸線方向52上方へ移動すると、係合片34aの斜面部34bが、誘導突起54の傾斜面51に突き当たることによって、斜面部34bが傾斜面51の傾斜方向に沿って移動されて、保持部材34が円周方向53に回転される。この保持部材34の軸線方向52の移動及び円周方向53の回転にともなって、前記係合片34aが前記係止突起50の傾斜面上に乗り上げて、同傾斜面上を傾斜方向に移動する。そして、この移動により、図8に実線で示すように、各係合片34aが係止突起50の係止面48に当接する位置P1に配置されたときには、弁軸30が上方位置に保持され、すなわち弁体15が開放状態に保持されるようになっている。また、図8に鎖線で示すように、各係合片34aが係止突起50の係止溝49に係入する位置P2に配置されたときには、弁軸30が下方位置に保持され、すなわち弁体15が閉成状態に保持されるようになっている。
さて、弁装置10の不使用状態において、供給管18から通路12への流路は、弁体23によって閉成されており、排水管26内の通路は、図示しない弁体により閉成されている。そして、弁装置10の使用状態においては、図2及び図6に示すように、供給管18内を流れる熱媒体を吐出口13から吐出させて所要箇所に供給するために、ツマミ24を回転させると、弁軸21が螺退され弁体23が開放される。これにより、供給管18内を流れる熱媒体が通路12内に流れ込む状態となる。
使用状態において、弁装置10は、前記線材41に対する通電が断たれており、バイアスバネ35の付勢力により弁体15が閉成状態に保持されている。このとき、図8に鎖線で示すように、保持部材34の各係合片34aが係止突起50の係止溝49に係入した位置P2に配置されている。この状態で、スイッチ46が閉じられて線材41に通電が行われると、線材41が加熱して収縮変形され、梃子部材39がバイアスバネ35の付勢力に抗して、図2の2点鎖線で示すように、軸42を支点として線材41側に傾く。
この梃子部材39の傾きにともなって、連結部材38、作動軸33及び弁軸30がバイアスバネ35の付勢力に抗して、図6の軸線方向の上方側に移動される。この移動により、弁体15が開放され、通路12内を流れる熱媒体が吐出口13から吐出され、床暖房装置等に熱媒体が供給される。
このとき、連結部材38、作動軸33及び弁軸30の軸線方向の上方への移動にともなって、図8に示すように、保持部材34が上方へ移動されると、係合片34aの斜面部34bが誘導突起54の傾斜面51に当接し、保持部材34が円周方向53に回転される。この状態で、前記線材41に対する通電を停止すると、保持部材34がバイアスバネ35の付勢力により下方へ移動され、係合片34aが係止突起50の傾斜面上を移動して係止面48に当接した位置P1に配置される。このため、弁体15が開放状態において機械的に保持される。
その後、前記線材41に再び通電が行われると、前述の場合と同様に、線材41が加熱して収縮変形され、連結部材38、作動軸33及び弁軸30がバイアスバネ35の付勢力に抗して、図6の軸線方向の上方側に移動される。すると、図8に示すように、保持部材34が上方へ移動され、係合片34aの斜面部34bが誘導突起54の傾斜面51に当接し、保持部材34が円周方向53に回転される。この状態で、前記線材41に対する通電を停止すると、保持部材34がバイアスバネ35の付勢力により下方へ移動される。このため、係合片34aが係止突起50の傾斜面上を移動して係止面48に当接した位置P1から、隣接する係止突起50の係止溝49に係入した位置P2に切換配置されて、弁体15の開放状態が解除されて、弁体15が閉成される。
以上詳述した第1実施形態によれば次のような効果が発揮される。
・熱応動素子として直線状の線材41を張設状態で用い、その張力を利用して弁体15の開閉を行うため、線材41は線径の小さいものでよい。そして、線径の小さい線材41は、電気抵抗が大きいので、加熱されやすい。このため、消費電力を低減することができ、弁装置10を経済的に使用することができる。
・保持部材34等の保持機構55により、弁体15を開放状態において機械的に保持することができる。よって、弁体15の開放のために通電を継続する必要がなく、消費電力を低減することができて、弁装置10を経済的に使用することができる。
・弁装置10は、梃子の原理を利用して弁体15を開放動作させている。このため、線材41の加熱収縮量が小さくても、弁体15を大きく開放することができる。
・前記線材41が前記弁体15の作動軸線とほぼ平行になるように配置されているので、弁装置10をコンパクトにすることができる。
(第2実施形態)
つぎに、本発明の第2実施形態について、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
この第2実施形態では、図9に示すように、弁装置58の本体11内には、軸支部材56が嵌合固定されている。軸支部材56には、弁軸30が軸線方向へ移動可能に挿通支持され、その先端には、弁体15が設けられている。そして、弁軸30の外周にはコイル状のバイアスバネ35が挿通支持されている。そして、このバイアスバネ35の付勢力により弁体15が閉成状態に保持されるようになっている。
弁軸30の上端には、連結部材38が螺着されている。連結部材38の上端には、固定部材100が固定されており、弁装置58のハウジング57にも、固定部材100が固定されている。そして、前記固定部材100間が一本の直線状の線材41を介して連結固定されている。線材41の両端は、固定部材100においてそれぞれ直列回路103に接続されている。このとき、線材41は、前記弁体15の作動軸線上に位置するように配置されている。なお、弁装置58には、弁体15を開放状態または閉成状態において機械的に保持するための保持機構55は備えられていない。
さて、線材41に通電が行われると、線材41が加熱して収縮変形する。この収縮変形により、弁体15がバイアスバネ35の付勢力に抗して開放され、通路12内を流れる熱媒体が吐出口13から吐出される。その後、線材41への通電を断つと、線材41が収縮変形前の形状に戻り、弁体15が閉成される。
以上詳述した第2実施形態によれば次のような効果が発揮される。
・保持機構55を備えていないので、線材41は、通電中のみ収縮変形して弁体15を開放し、通電を断つと収縮変形前の状態に戻って弁体15を閉成する。このため、弁装置58は、特にフラッシュバルブとして使用するのに都合がよい。この場合、線材41が収縮変形状態から収縮変形前の状態に戻って弁体15を閉成する速度が、電磁弁と較べて緩やかであるので、ウォータハンマを抑制することができる。
・梃子部材39等が設けられていないため、構成が簡単である。
(第3実施形態)
つぎに、本発明の第3実施形態について、前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
この第3実施形態では、図10に示すように、弁装置59の本体11内には、軸支部材56が嵌合固定されている。軸支部材56には、弁軸30が軸線方向へ移動可能に挿通支持され、その先端には、弁体15が取り付けられている。弁軸30の上部には、絶縁部材よりなる作動軸33が螺着されており、本体11の上端にはキャップ60が螺着されている。作動軸33の上端とキャップ60との間には、弁体15の作動軸線と同一軸線上に配置されるように、コイル状のバイアスバネ35が配置されている。そしてこのバイアスバネ35の付勢力により弁体15が閉成されるようになっている。
作動軸33には、大径部33aが形成されており、大径部33aの上端には、導電部材よりなる環状の固定部材61が固定されている。この固定部材61と対向するように本体11の内壁にも、環状の固定部材61が固定されている。そして、前記両固定部材61間が、一対の直線状の線材41により、180度異なる2位置において連結されている。前記線材41の両端は、それぞれ前記両固定部材61を介して、直列回路103から延びる給電線45と接続されており、線材41に通電することができるようになっている。なお、弁装置59には、弁体15を開放状態または閉成状態において機械的に保持するための保持機構55は備えられていない。
さて、線材41に通電が行われると、線材41が加熱して収縮変形する。この収縮変形により、弁体15がバイアスバネ35の付勢力に抗して開放され、通路12内を流れる熱媒体が吐出口13から吐出される。その後、線材41への通電を断つと、線材41が収縮変形前の形状に戻り、弁体15が閉成される。
以上詳述した第3実施形態によれば次のような効果が発揮される。
・前記第2実施形態と同様の効果が得られることに加えて、線材41が本体11内に設けられているので、弁装置59をコンパクトにすることができる。
なお、前記各実施形態は以下のように変更してもよい。
(A)前記第1実施形態において、図11に示すように、作動軸33を無くして弁軸30の上部に連結部材38を螺着させ、梃子部材39の先端を連結部材38に連結させて構成すること。さらに、この構成から、図12に示すように、保持部材34等の保持機構55を無くしてもよい。
(B)前記第2実施形態において、図13に示すように、連結部材38を絶縁部材により形成し、この連結部材38に孔62を設け、その孔62を通るように線材41をU字状に曲折して用いた構成とすること。さらに、この構成に、図14に示すように、保持部材34等の保持機構55を設けて、弁体15を開放状態または閉成状態において機械的に保持することができるようにすること。
(C)図15に示すように、梃子部材39の一端側の上面に、先端に弁体15を備えた弁軸30を配置し、梃子部材39の他端側の下面には、作動軸33を取り付ける。作動軸33には、連結部材38を介して線材41を連結する。そして、図16に示すように、線材41に通電を行って収縮変形させることにより、作動軸33が下方に引き下げられると、梃子の原理により梃子部材39及び支点部材64を介して弁軸30が押し上げられるとともに弁体15が開放されて、浴槽63等の内部の湯水が排水されるように構成すること。
(D)図17及び図18に示すように、前記(B)における図14に記載の弁装置58を、内部に弁座65aを有する汎用弁装置の配管65に用いること。なお、図17は、弁体15が閉成された状態の弁装置58を示し、図18は、弁体15が開放された状態の弁装置58を示している。
(E)前記(D)における図17及び図18に記載の配管65に、図19及び図20に示すように、弁体15が閉成されたときに該配管65内を流れる湯水等を排水するための排水管66を接続すること。すなわち、配管65の弁軸30と排水管66の弁軸67とが連結されており、これらは互いに連動するようになっている。そして、図19に示すように、配管65の弁体15が閉成されているときには、排水管66の弁体68が開放され、図20に示すように、配管65の弁体15が開放されているときには、排水管66の弁体68が閉成されるようになっている。したがって、配管65の弁体15を閉成したときには、配管65内の湯水等が排水管66から排水されて、配管65内に湯水等が残らないようになっている。
(F)図21〜図23に示すように、前記(B)における図13に記載の弁装置58を、湯水混合栓69に用いること。すなわち、湯水混合栓69には、給水管70と給湯管71が接続されている。この場合、湯水混合栓69は、線材41の加熱変形によりバイアスバネ35の付勢力に抗して弁体15が移動されて、給水口72及び給湯口73が開閉されるとともに、その開度が調節されるようになっている。なお、前記湯水混合栓69において、図21は、給水口72が全閉、給湯口73が全開の状態、図22は、給水口72、給湯口73が共に半開の状態、図23は、給水口72が全開、給湯口73が全閉の状態を示している。
(G)図24に示すように、前記(A)における図12に記載の弁装置10を、フラッシュバルブとして用いること。すなわち、弁装置10は、図25に示すように、ボタン74がバイアスバネ76の付勢力に抗して押されることにより、ロッド75を介してスイッチ46が閉じられ、線材41に通電されて同線材41が加熱収縮される。この加熱収縮により、梃子部材39を介して弁軸30がバイアスバネ35の付勢力に抗して引き上げられて弁体15が開放される。その後、ボタン74が押されなくなると、ボタン74及びロッド75がバイアスバネ76の付勢力により元に位置に戻され、スイッチ46が開放され、弁体15が閉成されるようになっている。
(H)図26(a)(b)に示すように、前記(A)における図11に記載の弁装置10を、ボールバルブとして用いること。すなわち、弁軸30の先端には、第一リンク部材77、第二リンク部材78、第三リンク部材79が順次、互いにそれらの軸77a,78a,79aを介して直列に接続されている。そして、前記第一〜第三リンク部材77,78,79は、軸78a及び軸79aにおいて回動部材80と接続されており、前記第一及び第二リンク部材77,78は、回動部材80の軸線を回り込むように、くの字状に配置されている。回動部材80は、その回動軸81を介して回動弁82に接続されている。
さて、図27(a)(b)に示すように、線材41が通電されることにより加熱収縮されると、バイアスバネ83の付勢力に抗して弁軸30が上昇移動されて、前記第一〜第三リンク部材77,78,79が順次、回動部材80の軸線を回り込むようにして上昇移動される。この第一〜第三リンク部材77,78,79の移動により、回動部材80が90度回転されて、回動弁82が開放される。
(I)前記直列回路103のスイッチ46を、温度によってその形状が変化するバイメタルを利用して直列回路103のオンオフを行う、所謂バイメタルスイッチにすること。
(J)前記線材41の加熱を、雰囲気温度や温水等の熱媒体を利用して直接行うこと。
(K)図28及び図29に示すように、四つのリンク部材84よりなる、いわゆる四節リンク機構86を利用して弁の開閉を行うこと。この場合、リンク部材84の1つ84aは、弁装置の本体11に固定されており、線材41とバイアスバネ85とは、前記リンク部材84aと対向するリンク部材84bの両端にそれぞれ接続されている。なお、図28は、線材41を加熱収縮させる前の四節リンク機構86の状態を示し、図29は、線材41を加熱収縮させた時の四節リンク機構86の状態を示している。
(L)図30に示すように、ラック87の一端に線材41が固定され、他端にバイアスバネ85が固定されている。そして、回動部材89にピニオン88が設けられ、ピニオン88の歯と前記ラック87の歯とが噛合されている。回動部材89には、凸部89aが設けられており、凸部89aは、歯車90の歯90aと噛合可能である。そして、線材41の加熱収縮によりラック87が上下動されたときに、ピニオン88を介して回動部材89及びその凸部89aが時計回り方向または反時計回り方向に回動されて、歯車90が回動され、この歯車90の回動を利用して弁の開閉を行うようにすること。
(M)図31に示すように、弁体91は、本体11の内壁に補助バネ94を介して吊設
されており、弁体91には透孔93が形成されている。補助バネ94は、弁体91の開閉動作を補助するためのものであり、付勢力はほとんど働いていない。弁体91の上側と減圧室97とは、透孔92によって連通されている。減圧室97と減圧通路95との間は、減圧弁体96によって開閉できるようになっている。そして、減圧弁体96が閉成された状態では、弁体91の上面の面積が、下面の面積よりも広いので、弁体91の上側の圧力は、下側の圧力よりも大きくなっている。このため、弁体91は、この弁体91の上下の圧力差により閉成された状態になっている。
そして、線材41を加熱収縮させて、減圧弁体96を開放すると、減圧通路95から流体が流れて、弁体91の上面の圧力が、下面の圧力よりも小さくなり、弁体91が、この弁体91の上下の圧力差により開放される。
次に、上記実施形態及び他の実施形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(1)前記熱応動素子を前記弁体の作動軸線とほぼ平行になるように配置したことを特徴とする弁装置。
従って、弁装置をコンパクトにすることができる。
第1実施形態の弁装置の弁体の閉成状態を示す正面断面図。 図1の側面断面図。 (a)は図1の要部拡大断面図、(b)は(a)の要部斜視図。 第1実施形態の弁装置の線材の固定構造の他例を示す要部拡大斜視図。 図2の要部拡大分解斜視図。 第1実施形態の弁装置の弁体の開放状態を示す正面断面図。 図1のA−A線における要部拡大断面図。 第1実施形態の弁装置の保持機構を説明する展開図。 第2実施形態の弁装置を示す断面図。 第3実施形態の弁装置を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 (a)は実施形態の変更例を示す断面図、(b)は(a)の断面図。 (a)は実施形態の変更例を示す断面図、(b)は(a)の断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。 実施形態の変更例を示す断面図。
符号の説明
10,58,59…弁装置、14…弁機構、15,23,68,91…弁体、21,30,67…弁軸、34…保持部材、38…連結部材、39…梃子部材、41…熱応動素子としての線材、55…保持手段としての保持機構。

Claims (3)

  1. 流路を開閉するための弁体と、該弁体が取り付けられた弁軸を含む弁機構を備え、温度に応じて変形して前記弁機構の弁体を開閉動作させるように熱応動素子を設けた弁装置において、
    前記熱応動素子を、直線状の線材により構成し、前記弁軸は軸支部材に挿通支持され、前記弁軸に固着される作動軸は軸支部材に挿通支持され、前記弁軸には保持部材が周方向に回転可能に外嵌支持され、前記熱応動素子に通電が行われると、前記弁軸の軸線方向の移動に伴って前記弁体が開閉動作されるとともに、前記保持部材が周方向に回転されて、前記弁軸を挿通支持する軸支部材と前記作動軸を挿通支持する軸支部材との対向面間に前記保持部材が係止されることによって前記弁体の開閉動作後の状態を機械的に保持することを特徴とする弁装置。
  2. 前記熱応動素子の加熱変形による前記弁体の開閉動作が、梃子の原理を利用したものであることを特徴とする請求項1に記載の弁装置。
  3. 前記熱応動素子の線材は曲折されており、該熱応動素子の両端部は給電部材と接続され、該熱応動素子の中間部は、梃子部材の一端部に接続されており、前記梃子部材の他端部には、弁機構に連結された連結部材が接続されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の弁装置
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