JPS5913818B2 - 温度調節装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、膨張ダイアフラム又は膨張容器を有する温度
感知装置に関するものであり、この膨張ダイアフラム又
は膨張容器には膨張流体が満たされ、しかも該ダイアフ
ラム又は容器は毛管を介して温度検出要素に接続され且
つ互いに密に連結された２つの薄板部分から構成されて
いる。

この種の従来の膨張容器は上製式接続部材を有しており
、この接続部材に毛管用の接続溝があけられしかも毛管
が側方から結合されている。

この接続部材の製造コストは非常に高いものである。

即ち、毛細管は膨張容器の上製式接続部材に横から装入
溶着しであるが、これは製造時、毛細管の肉厚は非常に
薄く、接続部材は肉厚が非常に厚いという材料の厚さの
ちがいのために、なかなか困難である。

更に、スナップスイッチが伝達レバーに対して縦方向に
配設されている場合には、多額の費用がかかる。

この構造はスナップスイッチと膨張容器が上下に重ねて
設けてあり、この装置の厚さが厚くなるだけでなく、伝
達レバーと棒状部材が何個も必要である。

本発明の目的は、毛管の接続が特に簡単でしかもわずか
な費用で行なわれ、さらに申し分のない中心合せと保持
が行なわれ、これにより特に簡単で機能の確実な温度制
御器又は温度調節器を創ることのＣきる温度感知装置を
創作することである。

以上の目的は、伝達レバーが膨張容器の上をこれに隣接
して延び、少くとも一つのスナップスイッチが伝達レバ
ーの長手方向に対して横に配置されていることによって
達成される。

伝達レバーの長手延長に対して横方向にスナップスイッ
チを設けることによって該スナップスイッチを膨張容器
に隣接して配設することができる。

その結果スイッチの構造は極めて扁平で緊密になる。

本発明に係る膨張容器により特に簡単な温度感知装置を
製作することが可能であり、この場合にハ伝達レバーが
スナップスイッチに作用し、該スイッチはレバーに対し
横方向に配設されている。

簡単な温度調節器としては、２ｍの接点をもつスナップ
スイッチで充分であるが、しかし異なった温度で開閉す
る２つの接点を持ったスナップスイッチを使用すること
もＣきる。

本発明の他の利点と特徴は特許請求の範囲及び図面に関
連した説明により明らかにする。

以下、本発明に係る膨張容器と、この膨張容器を有する
温度感知装置の実施例を図面に従って詳細に脱甲する。

膨張容器１１は、波状の基部を有する２つの肩板部分１
２，１３から成る。

薄板部分１３は接続側の薄板部分１２に嵌め込まれ、両
方の縁部は互いに密着してろう付けされている。

薄板部分はその中央領域に各々平坦な部分を有し、該部
分は毛管２２への接続側に向って高くなっている。

その領域において薄板部分１３の外側には平らな板形状
の圧力部材１５が溶接されている。

これは、調節軸１７の端部に押圧された球１６と協働す
る。

接続側の薄板部分１２は平坦な中央領域において開口部
を有し、該開口部を通して、両方の薄板部分が互いに取
付けられる前に、接続部材１８がさし込まれる。

接続部材１８は本質的に中空リベットの形を有し且つ接
続容器の他の部分と同様にステンレススチールで作られ
ている。

これは、７ランジ１９を形成するように一端にビードが
設けられた管であることが重要であシ、この７ランジ１
９は接触溶接により薄板部分１２の内側に取付けられて
いる。

この溶接は、膨張容器の周囲の溶接と同様に緊密な溶接
である。

この溶接の仕方では、溶接すべき二つの部分を接触させ
て、これら二つの部分を通って流れる電流によって接触
箇所に必要な加熱が行なわれる。

その代表的な例は所謂点溶接Ｃある。

本発明では７ランジを伝達レバーに押しつけて、同時に
強くて低い電圧の電流を流す。

７ランジ１９には管部分２０が接続され、これは短管の
ように膨張容器から突出し且つ膨張容器１１の内部に貫
通ずる開口部２１を有し、ここに毛管２２がろう付は結
合されている。

それからこれは普通の方法で、監視温度に設定された温
度検出要素に案内されている。

管部分２０の端部は傾斜して切り取られている。

管部分２０は毛管より遥かに太く、毛管の外径は管部分
２０の開口部に適合させなければならない。

管部分２０はダイアフラム容器全体の案内に役立つよう
に適合させである。

というのはこれは、ねじれて曲ったりせず、しかも７ラ
ンジ１９のために次のよ１）な危険、即ちそれが膨張容
器の薄板から抜き出たり又はそこで曲がってしまうよう
な危険がないからである。

それにもかかわらず毛管用の確実な接続支持を行なう。

毛管２２が接続される際のろう何工程の＠に管部分２０
が伝達レバー２３の開口部にさし込まれる。

毛管が片側で膨張容器１１に、そして反対側で温度検出
要素にろう付けされているので、毛管が側方出口のない
穴に通されると、膨張容器が伝達レバーから取り除かれ
ることはない。

このレバーは開口部２４の領域に曲折部２５を有し、こ
れは接続部材のあるところで薄板部分１２の平坦面２６
に支持される。

第１図に示したような膨張容器は第２図に示す温度感知
系に取付けられる。

この温度感知糸２７は、スナップスイッチ２８に２組の
接点を有している温度調節器であり、この接点は押なつ
た温度で開閉する。

例えば、２つの力Ｕ熱導線を有している皿形電気コンロ
は、両方の接点が確実な温度差で調整さｎるため、その
温度が非常に良好に制御され、調節温度に近づくとまず
一力の導線が遮断され、それから２番目の導線で温度の
微調整が行なわれる。

このような調節器は２回路調節器と呼ばれている。

本発明に係る膨張容器ではこのような調節器を特に簡単
に取付けることができる。

これは絶縁ケーシング２９を有し、該ケーシングには内
部空所３０と、操作側の貫通開口部３１とが有る。

ここには遮断薄板３２が取付けられ、この中央部にはソ
ケット式のねじ山３３が形成されている。

このねじ山の内側は、外ねじを有する調節軸１７０ナツ
トとして働く。

この軸に、調節ノブ３５が回転できないよう、に取付け
られる。

すでに第１図に示したように、膨張容器１１の圧力部材
１５は、調節軸１７の端部における球１６上に位置して
いる。

伝達レバー２３はその端部にばね部分３６を有し、該部
分はケーシング２９に取付けられている。

これにより、圧力部材１５を介して球１６に支持されて
いる膨張容器１１の接続側に接触圧力を及ぼす。

伝達レバー全体ではなく部分３６だけが板ばねとして作
用するため、特に運動を伝達する作用をなす領域におい
て、これを支える縁曲は部が形成される。

伝達レバー２３ｒ／ｉその取付は部と反対の端部に圧力
部材３７を有し、該部材は、詳細には図示していないス
ナップスイッチ２８の圧力点を押圧する。

すでに述べたようにスナツフスイッチの場合にはそれぞ
れ１組の接点をもつ２つのスナップスイッチの従来装置
が肝要であシ、これらのスナップスイッチは両方共等し
い絶縁部材によって作動される。

ダイヤフラムは、それの必要とされる運動性にもかかわ
らず簡単な方法で案内され、しかもその調節運動は直接
且つ充分な摩擦係合をしてスナップスイッチに伝達され
る。

即ち膨張容器によって作動させられるスナップスイッチ
が電源の一つの極のみを分離する。

切断に際して調節器によって装置を電源からすつかり分
離しようと思えば、調節ノブと絶縁ケーシング２９との
間に間挿されて且つ「ゼロ」設定に際して電源の両極を
遮断するスイッチを附加する必要がある。

所望する場合には、絶縁ケーシングを拡大して２１Ｉｌ
の接点を有するような断路器を調節器に編入することも
でき、この場合調節ねしには四角又はその類似形に形成
された部分を設け、この部分にトリップカムな有する円
板を取付ける。

これは、絶縁ケーシングに取付けられた両方の接触ばね
を作動させる。

第３図に示した温度調節器２１の場合には、特に平らに
形成された膨張容器１１塀使用されている。

これは、２つの波形の薄板部分り１ら組立てられたそれ
の本体の縁部が互に平らに溶接され、第１図に示した膨
張容器が持っていたような、下方へ向いた縁部は形成さ
れていない。

すでに述べたように、接続部材１８が嵌められるが、圧
力部材１５の位置には、下方の薄板部分の下方に、即ち
カウンターレバー４５の方に向けられた凹部が設けられ
ている。

接続部材１８は伝達レバー２３’ｌ’９を案内され、該
レバーは、膨張容器１１′を覆うその領域において、縁
の曲折部を介して支えられている。

それの自由端は、圧力部材３１を介してスナップスイッ
チ２８を押圧し、該スイッチは伝達レバーの長手方向に
対して横に配設されている。

このスナップスイッチ２８は、第２図の場合と同様に１
つ又は２つの接点を有するスナップスイッチを使用でき
、互いに平行に位置する２つのスナップスイッチを設け
ることもでき、このスイッチは等しい圧力部材により作
動される。

伝達レバーの自由端３７と反対の端部にはばね部分３６
′を有し、該部分はカウンターレバー４５の同様なばね
部分４４と共にびょう止めされ、これといっしょにケー
シング２９′に固定されている。

カウンターレバーは、一端に位置するそのばね部分４４
の先端部で支えられ、その自由端に圧力部材４６を担持
し、該部材４６はカム板４１と協働する。

カム板はその自由端面に曲線部分を有し且つ平らに位置
していると共に膨張容器１１の下で共軸的に位置してい
る。

カム板はケーシングに支承され且つその軸に調節ノブ４
８を担持し、該ノブを介してカム板は回転できる。

カウンターレバー４５はその中央部に、上方へ、即ち膨
張容器１１の方に向けられた刻設部を有し、該刻設部は
ダイヤフラムの中央部分に当接している。

伝達レバー２３′とカウンターレバー４５はそれらのば
ね部分３６′と４４の対応して形成された部分により互
いに押圧しこれらが膨張容器又はダイヤフラム容器１１
を確実な接触圧力で保持する。

伝達レバー ２３”、！：カウンターレバー４５との間
に膨張容器１１′を配置したことにより、特に良好に実
施できる膨張系が創られ、この膨張系はユニットとして
簡単にスイッチに組込むことができ、その場合膨張容器
のために別箇に中心合せをする必要はない、ということ
に注意すべきである。

圧力部材４６と３１の配置は必ずしも図示した位置に限
らｎるものではなく、これら圧力部材の位置を適宜変え
ることり（よりカムと膨張容器とスナップスイッチとの
間の伝達比を非常に広い範囲で変えることもできる。

例えば圧力部材３γを伝達レバー２３勺上側に配設する
こともできる。

スナップスイッチはその場合その上に配置される。

図面と上述の説明から、特に小さく簡単に取付けられる
、第３図に示したような調節器を組込むことができるこ
とは明らかであろう。

第２図及び第３図には、上述の２回路調節器の様式に従
って作動し又は簡単に調節できる温度制御装置としての
み作用する温度調節器が示されているが、第４図におい
ては周期的に作動する温度調節器が示されている。

これは、第２図と第３図に示した調節器の場合にも膨張
容器１１又は１１’に加熱装置を備えていればもちろん
可能であり、この加熱装置はスナップスイッチ２８の接
続に依存して作用する。

第４図に示す膨張容器１１は伝達レバー２３′に取付け
られている。

これは膨張容器の中央領域にしか達していない。

ばね部分３６θ：支持領域に移行する位置に、バイメタ
ル４９がびよう止めされ、該バイメタルは接続部ｓｏ、
ｓｉを介して電流が流れるように配置され、且つ加熱さ
れた際にはその自由端５２が上方に曲り、そこに取付け
られた圧力部材３７がスナップスイッチ２８′に作用す
る。

このスイッチは１つだけの接点を有するスナップスイッ
チである。

温度調節器は、ねじ軸として形成された調節軸１１によ
り作動される。

これは真の周期的温度調節器として働き、温度に依存す
る膨張容器の各膨張が平均温度水準を調節し、他方バイ
メタルは周期的に働く。

スナップスイッチが閉じているときはそれは絶えず加熱
され、電気装置がスナップスイッチ２８′により遮断さ
れると冷却される。

ある時間経過して冷却された際にバイメタルの下方動に
よりスイッチ２８′を再び接続するようになっていて、
周期的な出力が、調節ねしで調節された温度に対応して
電気装置に供給される。

バイメタルを間接的に、例えばそれ又はそれの近くに取
付けられたフィラメント巻線により加熱し、及び／又は
それの加熱装置を並列回路に配置することも可能である
。

電流が接続部５１からバイメタル４９を介して接点３７
に到り、次にスナップスイッチ２８′の固定接点に到る
場合には接糾部５１を省略することができる。

そうなるとバイメタルは貫流する主電流によって加熱さ
れる。

成続部の出力はバイメタルを介してスナップスイッチに
供給することもできる。

バイメタルと伝達レバー２３’ との間には電気絶縁物
が配置されている。

かくして非常に小さく構成され簡単なタクト温度調節器
を創ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る膨張容器の拡大断面図第２図は
第１図に示した膨張容器を有する温度感知装置の拡大断
面図、第３図は膨張系を有する温度調節器の断面図、第
４図は膨張容器を備えだ温度調節器を示す図、第５図は
従来の装置を示す図である。 １１．１１’・・・・・・膨張容器、１２，１３・・・
・・・薄板部分、１８・・・・・・接続部材、１９・・
・・・・フランジ、２０・・・・・・管部分、２１・・
・・・・開口部、２２・・・・・・毛管２３．２３′、
２３Ｉｌ・・・・・伝達レバー、２４・・・・・・開口
部、２８・・・・・・スイッチ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 毛管を介して温度検出要素に接続された膨張容器と
   、膨張容器の一方の側に作用する調節要素と、膨張容器
   の他方の側が作用する伝達レバーとを有し、該伝達レバ
   ーを介して少なくとも１つのスナップスイッチが作動さ
   れる電気装置用温度調節装置において、伝達レバー２３
   は膨張容器１１の上をこれに隣接して延び、少なくとも
   １つのスナップスイッチ２８が伝達レバー２３の長手方
   向に対して横に配置されていることを特徴とする温度調
   節装置。