JP4184721B2 - ユーザインターフェイスおよびそれを備えた分析装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば血液分析装置、尿分析装置、検体中の細菌の有無を検出する細菌検出装置などの分析装置に好適に用いることのできるユーザインターフェイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、分析装置の小型化が進んでいる。分析装置には通常、操作者からの測定指示などを受け付け、分析結果を表示するユーザインターフェイスが備えられており、分析装置の小型化に伴ってユーザインターフェイスも小型化されている。
【0003】
例えば、特開平9−65452に記載されている医療福祉施設管理システムに用いられているユーザインターフェイスにおいては、平面図上にポップアップ画面を展開するボタンを表示することによって、ユーザインターフェイスの小型化を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ポップアップ画面や階層メニューは、少ないスペースに多くのメニューを表示できるという利点がある一方、ポップアップ画面の裏側に表示されている画面を隠してしまうという欠点がある。
【0005】
そこでこの発明は、必要なときだけ階層メニューを表示するためのボタンを表示することによって、操作性が良好でかつ小型のユーザインターフェイスを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明は、検体を分析する分析装置用のユーザインターフェイスであって、第1層と第2層と第3層とを含む階層メニューを表示するためのメニューボタンを含み、記憶部に記憶された複数の検体の測定データを選択可能に表示し、測定データの処理を行うための第1の画面を表示するための第1ボタンと、測定画面、試薬交換画面、状態表示画面又はシャットダウン画面であって、階層メニューを表示するためのメニューボタンを含まない第2の画面を表示するための第2ボタンとを含むメイン画面を表示する第1表示手段と、前記メイン画面が表示されているときに、前記第1ボタン及び前記第2ボタンのうちの1つの選択を受け付ける選択手段と、前記メイン画面の前記第1ボタンが選択されたときに、前記第1の画面を表示する第2表示手段と、前記メイン画面の前記第2ボタンが選択されたときに、前記第2の画面を表示する第3表示手段と、前記第1の画面が表示されているときに、前記メニューボタンの選択を受け付ける第2選択手段と、前記メニューボタンが選択されたときに、測定データを前記分析装置の外部に出力するために使用される第1メニュー項目を含む前記第1層を表示する第4表示手段と、前記第1層が表示されているときに、前記第1メニュー項目の選択を受け付ける第3選択手段と、前記第1メニュー項目が選択されたときに、前記記憶部に記憶された測定データのうち出力対象として選択する測定データの範囲を指定するために使用される第2メニュー項目を含む前記第2層を表示する第5表示手段と、前記第2層が表示されているときに、前記第2メニュー項目の選択を受け付ける第4選択手段と、前記第2メニュー項目が選択されたときに、出力先を指定するために使用される第3メニュー項目を含む前記第3層を表示する第6表示手段と、を備え、第1および第2の画面が画面上部の第1領域、画面下部の第3領域、及び第1及び第3領域の間の第2領域からなり、第1画面においては、前記メニューボタンが第3領域に表示され、階層メニューが第2領域に表示され、検体の測定を開始するためのボタンであって、測定画面でのみ有効な測定開始ボタンが第1領域に表示される分析装置用ユーザインターフェイスを提供する。
この発明の分析装置用ユーザインターフェイスは、上記のような構成とすることで、どの画面で階層メニューが表示可能であるかがユーザにとって一目瞭然となり、操作に不慣れなユーザが簡単に操作することを可能とした。
【0007】
【発明の実施の形態】
【0008】
この発明の分析装置用ユーザインターフェイスは、前記第2表示手段は、前記メイン画面の前記第1ボタンが選択されたときに、前記メイン画面から前記第1の画面へ表示を切り換えるように構成されており、前記第3表示手段は、前記メイン画面の前記第2ボタンが選択されたときに、前記メイン画面から前記第2の画面へ表示を切り換えるように構成されていてもよい。
画面がタッチパネル式ディスプレイで構成されてもよい。これによってこの発明の分析装置用ユーザインターフェイスはさらに小型化されるとともに、操作性が向上する。
【0009】
【実施例】
この発明のユーザインターフェイスは、血液分析装置(例えば、XE-2100(シスメックス株式会社製))、尿分析装置(例えばUF-100(シスメックス株式会社製))など、種々の分析装置に適用できる。ここでは、この発明のユーザインターフェイスを細菌検出装置に適用した場合を例にとり説明する。
【0010】
細菌検出装置の構成
図1は、細菌検出装置100の概観を示す斜視図である。細菌検出装置本体1には、ユーザインターフェイス2が組み込まれている。ユーザインターフェイス2は、後に詳述するが、タッチパネルで構成されており、ユーザからの各種操作命令の入力を受け付けるとともに、分析結果などの各種情報を表示することができる。タッチパネルは、液晶等で構成される画面に感圧センサが取り付けられたものである。そして画面上の特定領域にボタン等のアイコンが表示され、測定者が、そのアイコンの表示されている領域に触れると、それを上記特定領域に対応した感圧センサが感知して信号を発する仕組みになっている。
細菌検出装置本体1には、検体の分析を行うのに必要な試薬として、シース液3、染色液4がチューブを介して接続されている。また、細菌検出装置本体1には、検体測定後に排出される排液を貯留するための排液タンク5がチューブを介して接続されている。
【0011】
図2は細菌検出装置100の構成を示す図である。この図に示すように細菌検出装置100は、尿などの検体を収容するキュベット70(キュベットの一例を図3に示す)をセットする検体セットテーブル6、キュベット70を加温する加温部11、キュベット70を廃棄するキュベット廃棄部12、希釈・染色などの処理を終えた検体を収容するキュベット70を設置する測定前検体設置部13、測定前検体設置部13に設置されたキュベット70から検体を吸引し、測定する測定部14、検体セットテーブル6に設置された検体を希釈・染色して測定部14に吸引させる準備をするとともに、キュベット70を所定位置に移送する検体調整機構7、液体を所定量だけ移送させる定量ポンプ10、各部に圧力を供給する空圧源16、ユーザインターフェイス2、各部の動作を制御する制御装置17などから成る。検体調整機構7には、キュベット70を移送するためのキャッチャ8、検体や試薬を吸引・吐出するピペット9が備えられている。測定部14には、測定前検体設置部13に設置されたキュベット70から検体を吸引するためのピペット15が備えられている。
なお、各部を接続する電気配線、液体の流路、圧力を供給する圧力チューブについては図示を省略する。
【0012】
ユーザインターフェイスの構成
図4はユーザインターフェイス2の機能を説明するためのブロック図である。ここで説明する機能は、制御の中心となるCPU、BIOS等の基本プログラム等を記憶するROM、作業領域として働くRAM、アプリケーションやデータを記憶する機能を有するHDD(ハードディスク)またはコンパクトフラッシュメモリ(登録商標)、入力手段および表示手段を兼ねるタッチパネル式ディスプレイ等を用いて実現される。
【0013】
ユーザインターフェイス2は、図4に示すように、メイン画面表示部30、リンクボタン表示部31、第1領域表示部33、固定ボタン表示部34、固定ボタン記憶部35、実行可能判断部38、第2領域表示部39、画面表示部40、画面選択部41、画面記憶部42、階層メニュー表示部51、階層メニュー選択部52、第3領域表示部53、選択ボタン表示部54、ボタン選択部55、階層メニュー記憶部56、選択ボタン記憶部57、入力部200と表示画面201を備えている。
入力部200と表示画面201はタッチパネル式ディスプレイを構成している。
【0014】
メイン画面表示部30は、表示画面201にメイン画面(図5参照)を表示させる。メイン画面には、後述する各種画面(測定画面(図6参照)、記憶検体画面(図7参照)、精度管理画面(図8参照)、試薬交換画面(図9参照)、状態表示画面(図10参照)、メンテナンス画面(図11参照)、設定画面(図12参照)、シャットダウン画面(図13参照))にリンクするためのリンクボタン101、102,103,104,105,106,107,108(以下、リンクボタン101〜108と表記する)がリンクボタン表示部31によって追加される。リンクボタン101〜108には各種画面(図6〜図13参照)にリンクするためのコマンドが対応付けられて記憶されている。
なお、以下で説明するボタンについても所定のコマンドが対応付けられて記憶されている。
【0015】
各種画面(図6〜図13参照)は、画面上部の第1領域120、その下に画面の大半を占める第2領域121、その下の第3領域122によって構成されている(図6参照)。第1領域120は第1領域表示部33、第2領域121は第2領域表示部39、第3領域122は第3領域表示部53によって表示される。
【0016】
第1領域表示部33は、固定ボタン表示部34を備え、固定ボタン表示部34は固定ボタン記憶部35から所定のボタン(ヘルプボタン36とスタートボタン37)を抽出し、表示する。
実行可能判断部38はスタートボタン37が選択されたとき、検体の測定開始が可能か否かを判断する。
【0017】
第2領域表示部39は、画面表示部40を備える。画面選択部41は、選択されたリンクボタン101〜108に従って画面記憶部42からいずれかの画面を選択し、表示すべき画面を画面表示部40に伝達する。画面表示部40はその画面を表示する。
画面記憶部42には、各種画面(図6〜図13参照)の第2領域121に表示される画面として検体表示部130、テンキー131、記憶検体表示部140、精度管理画面150などが記憶されている。
【0018】
第2領域表示部39はさらに、階層メニュー表示部51を備える。階層メニュー選択部52は、階層メニュー記憶部56からいずれかの階層メニューを選択し、表示すべき階層メニューを階層メニュー表示部51に伝達する。階層メニュー表示部51はその階層メニューを表示する。階層メニューについては、後に詳細を述べる。
【0019】
第3領域表示部53は、選択ボタン表示部54を備える。ボタン選択部55は、選択ボタン記憶部57から表示すべきボタン(ファンクションボタン58、マークボタン59など)を選択し、表示すべきボタンを選択ボタン表示部54に伝達する。選択ボタン表示部54はそのボタンを表示する。
【0020】
ユーザインターフェイスの動作フロー
次にユーザインターフェイス2の動作フローについて説明する。
図18はユーザインターフェイス2の動作フロー図である。
【0021】
(st100)
細菌検出装置100の電源が投入されると、ユーザインターフェイス2にも電力が供給され、OS(オペレーションシステム:この実施例ではOSとしてLINUXを使用)が立ち上がり、その後に、細菌検出装置100の制御プログラムがコンパクトフラッシュメモリ(登録商標)から読み出され、処理が開始される。
【0022】
(st102、st101)
制御プログラムが立ち上がると、「測定画面」が表示される(st102)。図6は測定画面を示す図である。測定画面については後で詳述するが、この画面中のリターンボタン135をユーザが選択すると、「メイン画面」が表示される(st101)。図5はメイン画面を示す図である。メイン画面において、画面の上部に第1領域120、その下に画面の大半を占める第2領域121、その下に第3領域122が表示されている。
この画面のうち、第2領域121には各種画面(図6〜図13参照)へリンクするためのリンクボタン101〜108が表示されている。
【0023】
なお、リンクボタン101には画像部101aに文字部101bが付加されている。画像部101aは、そのボタンに対応するコマンドの内容を直感的に理解しやすくするためのものであり、コマンドにより実行する機能に関連した絵が採用されている。文字部101bは、コマンドの内容を簡潔な文字で表示している。その他のリンクボタン102,103,104,105,106,107,108についても同様である。従ってユーザインターフェイス2は、ユーザにとって、ボタンに対応するコマンドの内容をその右脳および左脳の両方で理解することができ、きわめて使いやすいものとなっている。
【0024】
(st102)
メイン画面(図5)において、リンクボタン101が選択されると、画面は図6に示す測定画面へと変化する。この画面は検体の測定を行うために使用される。
【0025】
第1領域120には、ユーザに装置の使用方法等を説明するためのヘルプ画面(図示せず)にリンクするためのヘルプボタン36、細菌検出装置100の測定動作を開始させるためのスタートボタン37、細菌検出装置100の状態を表示するための状態表示部125(この図には、細菌検出装置が測定開始可能であることを示す“Ready”が表示されている)が表示されている。なお、ヘルプボタン36、スタートボタン37は固定ボタン記憶部35から抽出される(図4参照)。
検体の測定開始が可能かどうかの判断は、リンクボタン101が選択されたことを実行可能判断部38が認識し、細菌検出装置100の状態を確認することにより行われる。その結果、測定開始可能であれば、状態表示部125に“Ready”と表示させる。
この状態でユーザがスタートボタン37を選択すれば測定を開始できる。
【0026】
第2領域121には、検体番号やその検体の設置場所などを表示するための検体表示部130と、検体番号などを入力するために使用するテンキー131などが表示されている。なお、これらの画面は、リンクボタン101が選択されたことを画面選択部41が認識することにより画面記憶部42から抽出される(図4参照)。
【0027】
第3領域122には、測定モードを変更するためのモードボタン133(この細菌検出装置100には、測定モードとして検体中の白血球の数を表示するモードと表示しないモードがある)、検体表示部に表示されている検体番号を1つずつインクリメントするためのインクリメントボタン134、メイン画面(図5)にリンクするためのリターンボタン135が表示されている。なお、これらのボタンは、リンクボタン101が選択されたことをボタン選択部55が認識することにより選択ボタン記憶部57から抽出される(図4参照)。
【0028】
(st103)
メイン画面(図5)において、リンクボタン102が選択されると、画面は図7に示す記憶検体画面へと変化する。この画面は記憶検体の処理を行うために使用される。
【0029】
第1領域120には、測定画面(図6)と同様にして、ヘルプボタン36、スタートボタン37、状態表示部125が表示される。
但し、この画面においては、ユーザがスタートボタン37を選択しても細菌検出装置100は測定動作を開始しない(すなわちこのスタートボタン37は無効である)。なお、スタートボタン37は、リンクボタン102が選択されたことを実行可能判断部38(図4)が認識することによって有効/無効が決定される。
【0030】
第2領域121には、測定済みの検体の測定結果の一覧表を表示するための記憶検体表示部140などが表示される。なお、この画面は、リンクボタン102が選択されたことを画面選択部41が認識することにより画面記憶部42から抽出される(図4参照)。
【0031】
第3領域122には、ファンクションボタン58、マークボタン59、リターンボタン135が表示されている。
ファンクションボタン58は、階層メニューを表示させるためのボタンである。ユーザがファンクションボタン58を選択すると、図14に示すように階層メニュー144が第2領域121に表示される。なお、この階層メニュー144は、リンクボタン102が選択されたことを階層メニュー選択部52が認識することにより階層メニュー記憶部56から抽出される。階層メニューは第1層144a、第2層144b、第3層(図中で選択したボタン(消去ボタン145b)の場合は表示されない)の3層構造となっている。第1層144aには、出力ボタン145a、消去ボタン145b、検証ボタン145cが配置されている。
【0032】
図15は階層メニュー144を説明する説明図である。この図に示すように、ファンクションボタン58が選択されると第1層144aに出力ボタン145a、消去ボタン145b、検証ボタン145cが表示される。出力ボタン145aが選択されると、第2層に全検体ボタン、選択検体ボタン、最新検体ボタン、キャンセルボタンが表示される。全検体ボタンが選択されるとGPグラフボタン、GPリストボタン、DPボタン、HCボタンが表示される。同様にして、消去ボタン145bが選択されると、第2層に全検体ボタン、選択検体ボタン、最新検体ボタンが表示される。また、検証ボタン145cが選択されると、第2層に選択検体ボタン、最新検体ボタンが表示される。
【0033】
なお、出力ボタン145aは、測定データを装置外部に出力するために使用される。消去ボタン145bは、測定データを消去するために使用される。検証ボタン145cは、ユーザによる検証が終了した測定データにマークを付けるために使用される。全検体ボタンは全ての測定データを選択するために使用され、選択検体ボタンは、マークの付いた測定データ(図7においては測定データ146)のみを選択するために使用され、最新検体ボタンは最新の測定データを選択するために使用され、キャンセルボタンは出力中の測定データの出力を中止するために使用される。GPグラフボタンは、グラフィックプリンター(GP)に測定データのグラフを出力するために使用され、GPリストボタンはグラフィックプリンター(GP)に測定データのリストを出力するために使用され、DPボタンはデータプリンター(DP)に測定データを出力するために使用され、HCボタンはホストコンピュータ(HC)に測定データを出力するために使用される。
マークボタン59は測定データの選択を行い、マークを付ける(図7においては測定データ146にマークが付けられている)ために使用される。
リターンボタン135は、メイン画面(図5)に戻るために使用される。
【0034】
(st104)
メイン画面(図5)において、リンクボタン103が選択されると、画面は図8に示す精度管理画面へと変化する。この画面は精度管理を行うために使用される。
【0035】
第1領域120には、測定画面(図6)と同様にして、ヘルプボタン36、スタートボタン37、状態表示部125が表示される。但し、この画面においては、ユーザがスタートボタン37を選択しても細菌検出装置100は測定動作を開始しない(すなわちこのスタートボタン37は無効である)。なお、スタートボタン37は実行可能判断部38(図4)によって有効/無効が決定される。
【0036】
第2領域121には、精度管理の結果を示す精度管理画面150などが表示される。なお、この画面は、リンクボタン103が選択されたことを画面選択部41が認識することにより画面記憶部42から抽出される(図4参照)。
【0037】
第3領域表示部122には、ファンクションボタン58、ファイルボタン151、設定ボタン152、リターンボタン135が表示されている。
ファイルボタン151は、精度管理の結果を複数のファイルに保存している場合にそのファイルを選択するために使用される。
設定ボタン152は、精度管理の方法など各種の設定をするために使用される。
ユーザがファンクションボタン58を選択すると、図16に説明図を示す階層メニューが第2領域121に表示される。この階層メニューは精度管理の結果の装置外部への出力や精度管理の結果の消去に用いられる。
【0038】
(st105)
メイン画面(図5)において、リンクボタン104が選択されると、画面は図9に示す試薬交換画面へと変化する。
この画面は、試薬交換をしたときに、試薬のロット番号や交換日の入力をするために使用される。
なお、画面の基本的な構成は測定画面や記憶検体画面などと同様であるので詳細な説明は省略する。
【0039】
(st106)
メイン画面(図5)において、リンクボタン105が選択されると、画面は図10に示す状態表示画面へと変化する。
この画面は、細菌検出装置100の各部の温度や圧力を確認するために使用される。
なお、画面の基本的な構成は測定画面や記憶検体画面などと同様であるので詳細な説明は省略する。
【0040】
(st107)
メイン画面(図5)において、リンクボタン106が選択されると、画面は図11に示すメンテナンス画面へと変化する。
この画面は、細菌検出装置100の各部の洗浄やテストを行うために使用される。
なお、画面の基本的な構成は測定画面や記憶検体画面などと同様であるので詳細な説明は省略する。
【0041】
この画面でファンクションボタン58が選択されると、図17に説明図を示す階層メニューが第2領域121に表示される。
この階層メニューについて図17を参照して説明する。ファンクションボタン58が選択されると第1層に洗浄ボタン、復帰処理ボタン、染色液入替ボタン、タッチパネルボタン、テストボタンが表示される。洗浄ボタンが選択されると、第2層に自動洗浄ボタン、ピペットボタン、フローセルボタンが表示される。テストボタンが選択されると第2層にテーブルボタン、LCDボタン、出力ボタンが表示される。
【0042】
自動洗浄ボタンが選択されると、第3層にシース洗浄ボタン、全洗浄ボタンが表示される。出力ボタンが選択されると第3層にGPグラフボタン、GPリストボタン、DPボタン、HCボタンが表示される。
なお、シース洗浄ボタンはシース液が流れる流路のみの洗浄を行うために使用される。全洗浄ボタンは流路全体の洗浄を行うために使用される。ピペットボタンは、ピペット9,15(図2)の洗浄を行うために使用される。フローセルボタンは、測定部14(図2)の構成部品の1つであるフローセルの洗浄を行うために使用される。復帰処理ボタンは、エラー復帰シーケンスを実行するために使用される。染色液入替ボタンは流路中の染色液を入替るために使用される。タッチパネルボタンは、タッチパネルの校正を行うために使用される。テーブルボタンは検体セットテーブル6(図2)の動作テストを行うために使用される。LCDボタンは表示画面201(図4)のLCDのテストを行うために使用される。GPグラフボタン、GPリストボタン、DPボタン、HCボタンは装置外部へのデータの出力が正常に行われるかどうかのテストを行うために使用される。
【0043】
(st108)
メイン画面(図5)において、リンクボタン107が選択されると、画面は図12に示す設定画面へと変化する。
この画面は、外部出力のルール設定を行うためなどに使用される。
なお、画面の基本的な構成は測定画面や記憶検体画面などと同様であるので詳細な説明は省略する。
この画面でファンクションボタン58が選択されると、図19に説明図を示す階層メニューが第2領域121に表示される。設定画面では、測定結果の外部出力やプリンタや他のコンピュータとの接続方法の設定、正常値の範囲設定(限界値設定)、日付などの設定を行うことができる。
なお、プリントボタン150を選択することによって、設定値の一覧を印刷することも可能である。
【0044】
(st109)
メイン画面(図5)において、リンクボタン108が選択されると、画面は図13に示すシャットダウン画面へと変化する。
この画面は、装置のシャットダウンを行うために使用される。
なお、画面の基本的な構成は測定画面や記憶検体画面などと同様であるので詳細な説明は省略する。
【0045】
【発明の効果】
この発明によれば、必要なときだけ階層メニューを表示するためのボタンを表示することによって、操作性が良好でかつ小型のユーザインターフェイスを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 細菌検出装置100の概観を示す斜視図である。
【図2】 細菌検出装置100の構成を示す図である。
【図3】 キュベット70の斜視図である。
【図4】 ユーザインターフェイス2の機能を説明するためのブロック図である。
【図5】 メイン画面を示す図である。
【図6】 測定画面を示す図である。
【図7】 記憶検体画面を示す図である。
【図8】 精度管理画面を示す図である。
【図9】 試薬交換画面を示す図である。
【図10】 状態表示画面を示す図である。
【図11】 メンテナンス画面を示す図である。
【図12】 設定画面を示す図である。
【図13】 シャットダウン画面を示す図である。
【図14】 階層メニューの一例を示す図である。
【図15】 階層メニューを説明する図である。
【図16】 階層メニューを説明する図である。
【図17】 階層メニューを説明する図である。
【図18】 ユーザインターフェイス2の動作フロー図である。
【図19】 階層メニューを説明する図である。
【符号の説明】
1 細菌検出装置本体
2 ユーザインターフェイス
3 シース液
4 染色液
5 排液タンク
6 検体セットテーブル
7 検体調整機構
8 キャッチャ
9 ピペット
10 定量ポンプ
11 加温部
12 キュベット廃棄部
13 測定前検体設置部
14 測定部
15 ピペット
16 空圧源
17 制御装置
30 メイン画面表示部
31 リンクボタン表示部
33 第1領域表示部
34 固定ボタン表示部
35 固定ボタン記憶部
36 ヘルプボタン
37 スタートボタン
38 実行判断部
39 第2領域表示部
40 画面表示部
41 画面選択部
42 画面記憶部
51 階層メニュー表示部
52 階層メニュー選択部
53 第3領域表示部
54 選択ボタン表示部
55 ボタン選択部
56 階層メニュー記憶部
57 選択ボタン記憶部
58 ファンクションボタン
59 マークボタン
70 キュベット
100 細菌検出装置
101,102,103,104,105,106,107,108 リンクボタン
101a 画像部
101b 文字部
120 第1領域
121 第2領域
122 第3領域
125 状態表示部
200 入力部
130 検体表示部
131 テンキー
133 モードボタン
134 インクリメントボタン
135 リターンボタン
140 記憶検体表示部
144 階層メニュー
144a 第1層
144b 第2層
145a 出力ボタン
150 プリントボタン
Claims (4)
- 検体を分析する分析装置用のユーザインターフェイスであって、
第1層と第2層と第3層とを含む階層メニューを表示するためのメニューボタンを含み、記憶部に記憶された複数の検体の測定データを選択可能に表示し、測定データの処理を行うための第1の画面を表示するための第1ボタンと、測定画面、試薬交換画面、状態表示画面又はシャットダウン画面であって、階層メニューを表示するためのメニューボタンを含まない第2の画面を表示するための第2ボタンとを含むメイン画面を表示する第1表示手段と、
前記メイン画面が表示されているときに、前記第1ボタン及び前記第2ボタンのうちの1つの選択を受け付ける第1選択手段と、
前記メイン画面の前記第1ボタンが選択されたときに、前記第1の画面を表示する第2表示手段と、
前記メイン画面の前記第2ボタンが選択されたときに、前記第2の画面を表示する第3表示手段と、
前記第1の画面が表示されているときに、前記メニューボタンの選択を受け付ける第2選択手段と、
前記メニューボタンが選択されたときに、測定データを前記分析装置の外部に出力するために使用される第1メニュー項目を含む前記第1層を表示する第4表示手段と、
前記第1層が表示されているときに、前記第1メニュー項目の選択を受け付ける第3選択手段と、
前記第1メニュー項目が選択されたときに、前記記憶部に記憶された測定データのうち出力対象として選択する測定データの範囲を指定するために使用される第2メニュー項目を含む前記第2層を表示する第5表示手段と、
前記第2層が表示されているときに、前記第2メニュー項目の選択を受け付ける第4選択手段と、
前記第2メニュー項目が選択されたときに、出力先を指定するために使用される第3メニュー項目を含む前記第3層を表示する第6表示手段と、
を備え、
第1および第2の画面が画面上部の第1領域、画面下部の第3領域、及び第1及び第3領域の間の第2領域からなり、第1画面においては、前記メニューボタンが第3領域に表示され、階層メニューが第2領域に表示され、検体の測定を開始するためのボタンであって、測定画面でのみ有効な測定開始ボタンが第1領域に表示される分析装置用ユーザインターフェイス。 - 前記第2表示手段は、前記メイン画面の前記第1ボタンが選択されたときに、前記メイン画面から前記第1の画面へ表示を切り換えるように構成されており、
前記第3表示手段は、前記メイン画面の前記第2ボタンが選択されたときに、前記メイン画面から前記第2の画面へ表示を切り換えるように構成されている請求項1に記載の分析装置用ユーザインターフェイス。 - 画面がタッチパネル式ディスプレイで構成される請求項1又は2に記載の分析装置用ユーザインターフェイス。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の分析装置用ユーザインターフェイスを備えた分析装置。
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