JP4237021B2 - 自動分析装置 - Google Patents

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本発明は、血液や尿等の生体試料や工業用粒子を検体として測定する自動分析装置に関し、特に、緊急検体の測定が可能な自動分析装置に関する。
従来、病院等において、血液等の検体を測定、分析するための自動分析装置として、緊急に検査結果の提供を要するいわゆる緊急検体を測定、分析する機能が搭載された自動分析装置が知られている。例えば、サンプルディスク上に緊急検査に不要な部分を覆うサンプル架設ミス防止用カバーと、キーボード上に操作ミス防止用カバーとを備え、特定のモード(スーパースタット待ちモード)を設定することにより、スタートキーを押すだけで緊急検体の分析を開始する自動分析装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、分析すべき試料を収容した試料容器を設置する容器設置穴を円周上に複数個配列した回転形試料保持テーブルを持ち、その容器設置穴の列は緊急検体設置領域、一般検体設置領域及びその他の検体の設置領域に対応付けて部分的に割り付けられており、それぞれの容器設置穴には番号が割り付けられていて、操作部から試料を設置した容器設置穴の番号と分析したい項目を入力することにより試料毎に異なる分析項目の登録を行って分析を行い、一般検体の分析中に緊急検体の割り込み分析を行うことのできる自動分析装置において、緊急測定用セット項目を入力できる機能と、それを記憶する記憶部と、緊急検体用の容器設置穴に検体を架設すると信号を発する検知器と、検体の架設された位置に対して前記セット項目を登録する制御装置を備え、緊急検体を装置に架設するだけで分析項目の登録と分析を行う自動分析装置が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平6-138131号公報 特開平5-346432号公報
ところで、緊急検体を測定する機能を搭載した自動分析装置を使用するユーザー(操作者)から、このような自動分析装置に対して、様々な要望が寄せられている。例えば、緊急検体については、所定の分析項目で測定を行うことが多い。このため、緊急検体測定の度に自動分析装置のディスプレイに表示される画面で分析項目を確認した後、その分析項目を登録する登録キーを操作したり、あるいは緊急検体測定のスタートキーを操作したりすることが煩わしく、このような操作を簡略化して欲しい、という要望がある。また、緊急検体は未到着であるが分析項目が判明している場合、緊急検体の到着後できるだけ早く測定を行うために予め分析項目を登録しておきたいという要望もある。上述した従来の自動分析装置は、このような要望に十分対応することはできなかった。本発明の目的は、このような要望に対応することのできる自動分析装置を提供することである。
本発明の自動分析装置は、一般検体を収納した一般検体容器を設置するための一般検体設置部と、緊急検体を収納した緊急検体容器を設置するための緊急検体設置部と、一般検体または緊急検体の測定を行う測定部と、所定の画面を表示可能な表示部と、一般検体の分析項目の設定を行うための一般検体登録画面を表示部に表示させ、この一般検体登録画面が有する表示切替キーの入力が行われたとき、緊急検体の分析項目の設定を行うための第1の緊急検体登録画面を表示させるとともに、緊急検体設置部に緊急検体容器が設置されたとき、測定部に緊急検体の測定を開始させる制御部とを備え、前記制御部は、複数の一般検体の連続測定中で且つ緊急検体容器未設置の状態で第1緊急検体登録画面表示の入力を受け付けた場合に、第1緊急検体登録画面を表示させて緊急検体の分析項目の設定を受け付けると共に一般検体の連続測定を継続させる
また、本発明の自動分析装置においては、制御部が、緊急検体設置部に緊急検体容器が設置されたとき、表示部に予め分析項目が設定された第2の緊急検体登録画面を表示させることが好ましい。
また、本発明の自動分析装置においては、制御部が、前記第2の緊急検体登録画面に測定開始までの時間を表示させることが好ましい。
また、本発明の自動分析装置においては、第2の緊急検体登録画面が、分析項目変更キーを有し、制御部が、所定時間が経過するまでに分析項目変更キーの入力が行われたとき、緊急検体の分析項目の変更を受け付ける分析項目登録画面を表示部に表示させ、この分析項目登録画面が分析項目を設定する分析項目設定キーと、測定部に緊急検体の測定を開始させるための測定開始キーとを有することが好ましい。
また、本発明の自動分析装置においては、分析項目登録画面が、第1の緊急検体登録画面と同じ画面であることが好ましい。
また、本発明の自動分析装置においては、制御部が、一般検体の連続測定中に緊急検体設置部に緊急検体容器が設置されたとき、直ちに測定部に次の一般検体の測定を中断させ、緊急検体の測定を開始させることが好ましい。
また、本発明の自動分析装置においては、第1の緊急検体登録画面が、分析項目を設定する分析項目設定キーおよび測定部に緊急検体の測定を開始させるための測定開始キーとを有することが好ましい。
請求項1記載の発明によれば、一般検体の分析項目の設定を行うための一般検体登録画面を表示部に表示させ、表示切替キーが入力されると、緊急検体の分析の設定を行うための第1の緊急検体登録画面が表示部に表示されるので、緊急検体が未到着であっても、予め分析項目を登録し、緊急検体が到着すると速やかに測定を開始することができる。一方、上記自動分析装置は、緊急検体設置部に緊急検体容器が設置されると、緊急検体の測定が自動的に開始されるので、緊急検体測定の度に、その分析項目を登録するキーを操作したり、あるいは緊急検体の測定開始キーを操作したりする手間を省くことができる。
請求項2記載の発明によれば、操作者は、第2の緊急検体登録画面により予め設定された分析項目を確認することができるとともに、この第2の緊急検体登録画面の表示から所定時間が経過すると自動的に緊急検体の測定が開始されるので、分析項目を変更せずに測定を行う場合のキー操作の手間を省くことができる。
請求項3記載の発明によれば、操作者は、測定が開始されるまでの時間を把握することができる。
請求項4記載の発明によれば、緊急検体容器が緊急検体設置部に設置された場合でも、分析項目の変更が可能となり、測定までの操作を中断もしくは中止する必要がなくなる。
請求項5記載の発明によれば、操作者は、緊急検体に関する画面の操作方法を1種類のみ覚えればよいことになり、取り扱いを覚える時間を軽減できる。また、上記分析項目登録画面と、第1の緊急検体登録画面とを同じ画面とすることで、使用するメモリの容量等やコストを低減することができる。
請求項6記載の発明によれば、操作者は、緊急検体の測定を迅速に開始させることができる。
請求項7記載の発明によれば、操作者が、例えば自動分析装置の取り扱いに不慣れであり、一つ一つ操作を確実に行いたいという場合、上記分析項目設定キーを操作することで、緊急検体登録画面の分析項目と、実際に依頼された分析項目とを比較、確認し、分析項目の変更を行うか、そのまま測定を開始するかを選択することができ、分析項目の変更がなければ、上記測定開始キーを操作するだけで測定を開始することができる。
以下、本発明の自動分析装置における最良の形態について説明する。なお、これによってこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態の自動分析装置の外観図である。この自動分析装置は、血液を分析する自動免疫測定装置100である。自動免疫測定装置100は、分析項目他の表示を行い、また画面上の各キーに直接触れることで設定の入力が可能なタッチパネル式の液晶ディスプレイ(表示部)101と、検体設置部102と、カバー103とを備えている。カバー103は、天板に取り付けられた蝶番により開閉可能であり、内部に図5に示された測定部10を備える。また、カバー103を開けることで、操作者は、測定部10の日常メンテナンスや、図5に示された反応プレート26の補充、試薬類の設置等を行うことができる。
図2ないし図4を用いて検体設置部102を説明する。この検体設置部102に、検体を収納した試験管を設置することにより、検体の測定を行うことができる。図2は検体設置部102の正面図である。検体設置部102は、緊急検体設置部102aと、5箇所の一般検体設置部102bとを備えている。ここで緊急検体とは、緊急に検査結果の提供を要する検体のことであり、一般検体とは、緊急検体と比較して緊急度の低い検体のことである。図4に示すように緊急検体設置部102aは、緊急検体ホルダ106と、遮光手段107とを備えており、自動免疫測定装置100の内部に遮光手段107により遮光される図示しないフォトインタラプタを備える。このフォトインタラプタは試験管105の設置の検出手段である。緊急検体ホルダ106は、緊急検体を収納した試験管105を収容するためのものである。遮光手段107は中央部を支点として、両端に緊急検体を収納した試験管105との接触部107aと図示しない上記フォトインタラプタを遮光するための遮光部107bとを有する。この接触部107aの先端は緊急検体ホルダ106の試験管105を収容するスペースに突出している。また、遮光部107bは、緊急検体ホルダ106の後方に突出している。試験管105が緊急検体ホルダ106に収容されると、試験管105の管壁によりこの接触部107aが押し下げられる。このとき遮光手段107の中央部が支点となって遮光部107bは押し上げられる。遮光部107bが押し上げられた状態で取っ手108が閉められることにより、上記フォトインタラプタが遮光されて試験管105の設置が検知される。すなわち、操作者が、試験管105を緊急検体ホルダ106に入れて取っ手108を閉めると、フォトインタラプタによって「緊急検体の設置」が検知される。また、遮光部107bの下方には図示しない弾性体が取り付けられており、試験管105が緊急検体ホルダ106に設置されると、この弾性体が引き伸ばされ、試験管105が緊急検体ホルダ106から取り除かれると、引き伸ばされた弾性体は元に戻る。試験管105が緊急検体ホルダ106に設置されないときは常に、遮光部107bは上記フォトインタラプタが遮光されない位置に維持される。したがって、試験管105が設置されないまま取っ手108が閉められても、遮光部107bは押し上げられることがないため、図示しないフォトインタラプタは遮光されず、緊急検体を収納した試験管105の設置が誤検知されることはない。一方、図3に示すように、各一般検体設置部102bへの検体の設置は、検体を収納した試験管105をラック104に立て掛けて、このラックを挿入し、取っ手108を閉めることにより行われる。なおラック104は10本立てであり、1箇所の一般検体設置部102bに1ラックずつ設置する。
図5は自動免疫測定装置100の測定部10の構成図である。測定部10は、検出ユニット1と、反応ユニット2と、分注ユニット3と、試薬供給ユニット4とから構成される。
分注ユニット3は、検体設置部102に設置された検体、試薬供給ユニット4に収容された各試薬、反応ユニット2で調製された試料等の分注を行う。分注ユニット3は、反応プレートキャッチャー30と、ピペット31と、XY移動手段32とを備えている。反応プレートキャッチャー30は、反応プレート設置部28上の反応プレート26を反応トレイ27上に載置し、かつ、使用済みとなった反応プレート26を反応プレート廃棄部へ移動させるためのものである。ピペット31は、検体、試薬等の吸引、吐出を行うためのものである。XY移動手段32は、ピペット31をテーブル上でXY軸方向(平面方向)に移動させるためのものである。反応プレートキャッチャー30とピペット31は、各々Z軸方向(垂直方向)に移動可能なZ移動手段37を介してXY移動手段32に取り付けられている。ピペット31の一端は可撓性チューブ33を介して分注用シリンジ34に接続され、このチューブ33には制御弁35を備えたシース液供給口部36が分岐している。制御弁35を開き、分注用シリンジ34のピストンを引くと、シース液供給口部から制御弁35を介して分注用シリンジ34にシース液が満たされる。この状態で制御弁35を閉じ、分注用シリンジ34のピストンを押し出すと、チューブ33内にシース液が供給される。チューブ33内にシース液が満たされた状態で、ピペット31は、検体、各試薬等の吸引、吐出が可能になる。また、このシース液は、チューブ33及びピペット31の洗浄液となる。
試薬収納ユニット4は、緩衝液、抗体を結合したラテックス粒子を含むラテックス試薬等の各試薬をそれぞれの容器に収納している。これらの容器に収納されている各試薬は、ピペット31により分注可能である。さらに試薬収納ユニット4は、これら試薬類を保冷する図示しないペルチェ素子を下方に備えている。
反応ユニット2は、反応プレート設置部28、反応プレート26、反応トレイ27とを備えている。反応プレート設置部28は、反応プレート26を測定部10に設置するためのものである。反応プレート26は、検体とラテックス粒子を反応させるためのものであり、反応槽が複数配列されている。反応トレイ27は、反応プレート26を上部に載置し、載置された反応プレート26に分注された検体とラテックス粒子をインキュベーションするため、図示しない恒温ヒータを備える。さらに反応トレイ27は、反応槽中の検体とラテックス粒子を撹拌するための図示しない振盪攪拌部を備える。検体は、反応プレート26上でラテックス粒子が加えられることで抗原抗体反応が開始される。インキュベーションにより、抗原抗体反応は十分なものとなる。検体とラテックス粒子とが反応した試料を反応試料と呼ぶ。この後、反応試料は、ピペット31によりチャンバ13へ分注される。チャンバ13は、予めシリンジポンプ24により希釈液としてのシース液が充填されており、チャンバ13へ分注された反応試料はこのシース液にて希釈される。この希釈液としてのシース液により希釈された反応試料を測定試料と呼ぶ。
検出ユニット1は、チャンバ13と、フローセル11と、光学系12とを備えている。フローセル11には、チャンバ13の測定試料が導かれる。光学系12は、フローセル11を通過する測定試料から光信号を検出するためのものであり、フローセル11を間にして対向するレーザー光源14及び光電変換素子15からなる。フローセル11とチャンバ13とはシース液供給用の配管21で接続され、配管21にはシース液供給口部22、排出口部23、シリンジポンプ24及び複数の制御弁25が接続されている。
図6は、自動免疫測定装置100の制御ブロック構成図である。制御部6は、メモリ、CPU、信号処理回路等を備え、検出ユニット1、反応ユニット2、分注ユニット3、試薬供給ユニット4、ディスプレイ101、検体設置部102等と接続されている。
メモリには、ディスプレイ101に表示する画面の表示、切替等の画面制御プログラム、分析項目の記憶プログラム、検出ユニット1、反応ユニット2、分注ユニット3、試薬供給ユニット4等の動作制御プログラム、測定結果の分析制御プログラム等が格納されている。
CPUは、メモリに格納されたプログラムを読み込み、プログラムの指示に従って、(1)ディスプレイ101に表示する画面の制御、(2)検体設置部102へ緊急検体が設置されたことを示す信号の検知制御、(3)測定部10の測定動作の制御、(4)測定結果の分析制御、等を行う。ディスプレイ101に表示する画面の制御では、後述する通常画面700の表示と一般検体登録の受付、第1の緊急検体登録画面1000の表示と登録の受付、分析結果表示画面1300への分析結果の表示等をさせる。検体設置部102へ緊急検体が設置されたことを示す信号の検知制御では、ディスプレイ101に第2の緊急検体登録画面1100の表示をさせ、測定を開始させる。検出ユニット1、反応ユニット2、分注ユニット3、試薬供給ユニット4の各動作の制御では、測定試料を作成させ、光学系12に光信号の検出をさせる。測定結果の分析制御では、信号処理回路に信号処理をさせ、信号処理回路により処理された信号を分析結果としてメモリに取り込ませる。
信号処理回路は、AD変換部、ディジタル信号処理プログラムを格納する演算素子よりなる。測定試料の測定により光学系12の光電変換部15が得たアナログ信号をAD変換部によりディジタル化し、演算素子によって凝集率P/Tを演算する。なお凝集率P/Tは、凝集ラテックス粒子数Pと未凝集ラテックス粒子数Mから、MとPの和をTとして演算する。
自動免疫測定装置100の測定部10における測定動作について以下に説明する。
検体設置部102の試験管105内に収納された検体を、ピペット31にて吸引後、ピペット31を反応トレイ27に載置された反応プレート26の反応槽26aへ移動させ、吸引した検体を分注する。
試薬収納ユニット4の緩衝液を、ピペット31にて吸引後、検体が収納された反応槽26aへ移動させ、分注する。次に、ピペット31を移動させ、試薬収納ユニット4のラテックス試薬を吸引させた後、ピペット31を反応槽26aに移動させ、吸引したラテックス試薬を検体及び緩衝液が収納された反応槽26aに添加し、図示しない振盪撹拌部を動作させ、検体とラテックス試薬を混合する。
検体、緩衝液、ラテックス試薬が収納された反応プレート26にインキュベーションを施す。これにより抗原抗体反応が十分なものとなる。
反応槽26a内の反応試料を、ピペット31にて吸引後、ピペット31をチャンバ13へ移動させ、吸引した反応試料を分注する。チャンバ13にはシリンジポンプ24により予め希釈液としてのシース液が充填されており、反応試料はこのシース液により希釈され、測定試料が作成される。
次に、フローセル11の下部に備えられた図示しない測定試料吸引手段によりチャンバ13からフローセル11内に測定試料が移送されることにより、フローセル内は測定試料で満たされる。この後、シリンジポンプ24が一定の速度で押し出され、これにより測定試料中の凝集ラテックス粒子及び未凝集ラテックス粒子が一定の速度でフローセル11を通過する。こうして凝集ラテックス粒子及び未凝集ラテックス粒子が光学系12で検出される。
以下、ディスプレイ101に表示される画面について説明する。図7は、通常画面700である。通常画面700は、一般検体測定の登録を行うための画面である。ラック選択キー701は、ラック1ないし5の5つのキーよりなる。このラック選択キー701は、押下されることにより、図2、図3に示された検体設置部102bに設置されたラック104のうち、分析項目等の設定を行うラックが選択される。検体番号キー703は、検体番号を入力するためのキーである。7個の項目キー704は分析項目を設定する分析項目設定キーとしての機能を有するキーであり、CEA、FRN、HBsAg、TP、STS、HBsAb、HCV2EXの7種類の分析項目が割り付けられており、且つ各キーには割り付けられた分析項目名が表示されている。ここで、例えば、「CEA」と表示されたキーが入力されると、自動免疫測定装置100において、分析項目として「CEA」を分析することができる。分析項目表示領域705は、検体番号、分析項目、希釈倍率(検体番号、分析項目、希釈倍率を併せて以下、分析項目等とする。)、分析項目等を設定する検体を選択するためのカーソルを表示するための領域である。ここで検体番号の設定について説明する。操作者により検体番号キー703が押下されると、検体番号を入力するための図示しないテンキーウィンドウが表示される。この図示しないテンキーウィンドウ上にて操作者により検体番号が入力されることで、検体番号キー703の下部に位置する分析項目表示領域705の区画に入力された検体番号が表示される。希釈倍率キー708は、希釈倍率の変更を行うためのキーである。次に分析項目と希釈倍率の設定について説明する。操作者により、分析する項目の項目キー704が押下されると、押下された項目キー704の下部に位置する分析項目表示領域705の区画に分析する項目の希釈倍率が表示される。希釈倍率を変更する項目の項目キー704が押下された後、希釈倍率キー708が押下されると、図示しない希釈倍率変更キーウィンドウが表示される。この希釈倍率変更キーウィンドウはテンキー等を備えており、操作者により希釈倍率が入力されることで、希釈倍率表示が変更される。カーソル上下キー702は、分析項目表示領域705上の登録を行う検体にカーソルを移動させるためのキーである。リピートキー713は、連続する検体の分析項目と希釈倍率が同一の場合、分析項目と希釈倍率を一度に設定することで分析項目等の設定を簡便にするためのキーである。リピートする検体の先頭にカーソルキー702によりカーソルが移動された後、リピートキー713が押下されると、図示しないリピートキーウィンドウが表示される。この図示しないリピートキーウィンドウはテンキー等を備えており、操作者によりリピートする検体の数が入力されることで、分析項目と希釈倍率を一度に設定する。クリアキー715は、カーソル位置の検体番号と希釈倍率を消去するためのキーである。
プリセットキー718は、操作者が分析する項目のうち、頻度が高いものを記憶させておくためのものである。ここで、プリセットとは、分析する項目、希釈倍率等を予め設定しておくことである。プリセットキー718が押下されることにより、予めプリセットキー718に対応して記憶されている分析項目等が設定されるので、分析項目等を簡単に設定することができる。通常画面700はプリセットキー718を2個有しており、各キーには分析項目名が表示されている。分析項目表示領域705において、分析項目等の設定を行いたい検体が表示された区画にカーソルキー702によりカーソルが移動された後、このプリセットキー718が押下されると、プリセットキー718に設定された分析項目と希釈倍率が一度に設定される。プリセット機能選択キー716は、後述するプリセットオーダ設定画面800を表示するためのキーである。プリセット機能選択キー716が押下されると、後述するプリセットオーダ設定画面800が表示され、プリセットキー718のキー名、分析項目、希釈倍率が変更され、変更された内容が記憶される。
登録キー711は、分析項目等の設定を登録するためのキーである。分析項目等の設定後に登録キー711が押下されることにより、設定された分析項目等が登録される。登録解除キー712は、登録された分析項目等について、その登録を解除するためのキーである。測定開始キー719は、測定を開始するためのキーである。分析項目等の登録後、測定開始キー719が押下されると測定が開始される。緊急検体キー1401は表示切替キーとしての機能を有するキーであり、緊急検体の分析項目等の設定を行うための後述する第1の緊急検体登録画面1000を表示するためのものである。終了キー721は、通常画面700をディスプレイ101から消去し、図示しないシャットダウンキーを備えるルート画面を表示させるためのものである。
図8は、プリセットオーダ設定画面800である。プリセットオーダとは、予め設定された分析する項目、希釈倍率等のことであり、プリセットオーダ設定画面800は、このプリセットオーダを設定あるいは変更するためのものである。図7に示されたプリセット機能選択キー716が押下されるとプリセットオーダ設定画面800がディスプレイ101に表示される。801は、プリセットオーダ設定キーであり、押下されると、図9に示されたプリセットオーダ変更ウィンドウ900が表示される。このプリセットオーダ変更ウィンドウ900は、項目選択キー901を備える。この項目選択キー901は、プリセットオーダとして登録された分析項目を変更するためのものである。各項目選択キー901にはAFP、CEA、FRN等の分析項目18種類が割り付けられており、各キーには割り付けられた分析項目名が表示されている。また、各項目選択キー901の下部には希釈倍率を示す数字が表示されている。
以下、プリセットオーダ設定方法を説明する。ディスプレイ101に表示されたプリセットオーダ設定画面800において、プリセットオーダ設定キー801が押下されると、図9に示されたプリセットオーダ変更ウィンドウ900が表示される。登録する分析項目名が表示された項目選択キー901が押下された後、図9に示された希釈倍率キー904が押下されると、図示しない希釈倍率変更ウィンドウが表示される。この希釈倍率変更ウィンドウはテンキー等を備えており、このテンキーにより希釈倍率が入力されると、項目選択キー901の下部に表示される希釈倍率が変更される。このようにして、プリセットキー718に記憶させる分析項目と希釈倍率とが全て変更された後に更新キー902が押下されると、プリセットキー718に記憶されていた分析項目等が更新される。図9に示された設定終了キー903が押下されると、プリセットオーダ変更ウィンドウ900がディスプレイ101から消去され、プリセットオーダ設定画面800が表示される。キー名変更キー802はプリセットオーダ設定キー801に表示されたキー名を変更するためのキーである。プリセットオーダ設定キー801は、工場出荷時の状態では「Order1」〜「Order10」というキー名になっている。例えば、プリセットオーダ設定キー801のうち、「Order1」が押下された後、キー名変更キー802が押下されることにより、図示しないキー名変更ウィンドウを表示する。キー名変更ウィンドウは、アルファベットキー並びにテンキー等を備え、操作者によりキー入力が行われることによりキー名が変更される。そこでこのキー名変更ウィンドウにて設定したい分析項目群(例えば「Cancer」とする。)の名称を入力することで、プリセットオーダ設定キー801の「Order1」という表示は「Cancer」と変更される。803は設定終了キーであり、押下によりプリセットオーダ設定画面800からプリセット機能選択キー716を有する前の画面へ戻る。804はキャンセルキーであり、押下されると設定がキャンセルされる。
また、プリセットオーダ設定画面800並びにプリセットオーダ変更ウィンドウ900は緊急検体キー1401を備える。緊急検体キー1401は、プリセットオーダ設定中に緊急検体が発生した場合に緊急検体の分析項目等を設定するための後述する第1の緊急検体登録画面1000をディスプレイ101に表示するためのものであり、緊急検体キー1401が押下されるだけで第1の緊急検体登録画面1000が表示される。よって、操作者は、プリセットオーダ設定中であっても緊急検体の分析項目等の設定ができる。また、プリセットオーダ設定画面800が備えるカーソル上下キー702、検体番号キー703、項目キー704、分析項目表示領域705、希釈倍率キー708、リピートキー713、クリアキー715、プリセットキー718の各キーまたは表示領域は、通常画面700が備える同一名の各キーまたは表示領域と同一の機能を有する。したがって、通常画面700上のラック選択キー701によって選択されたラックに立て掛けられた一般検体の分析項目等の設定は、通常画面700を用いて行うのと同様にプリセットオーダ設定画面800を用いて行うことができる。
図10は、第1の緊急検体登録画面1000である。この緊急検体登録画面1000は、緊急検体を測定するために緊急検体の分析項目等の設定を行うためのものである。この第1の緊急検体登録画面1000は、上記通常画面700またはプリセットオーダ設定画面800、プリセットオーダ変更ウィンドウ900、並びに後述する分析結果表示画面1300において緊急検体キー1401が押下された場合にディスプレイ101に表示される画面である。また、この第1の緊急検体登録画面1000は、後述する第2の緊急検体登録画面1100において、登録変更キー1103が押下された場合にディスプレイ101に表示される画面である。
以下に第1の緊急検体登録画面1000を用いた緊急検体測定開始までの手順を説明する。第1の緊急検体登録画面1000には、予め検体番号、分析項目、希釈倍率が表示されている。検体番号は、通常画面700にて設定された検体番号がメモリに記憶されており、検体番号キー1003の下部にその連番が割り振られる。分析項目、希釈倍率については、緊急検体の分析項目と希釈倍率が予め登録され、メモリに記憶されており、その記憶された分析項目と希釈倍率がディスプレイ101に表示される。分析項目は、項目キー1004上に表示される。各分析項目に対応する希釈倍率は、各項目キー1004の下部にそれぞれ表示される。また、登録されていない分析項目の希釈倍率は、項目キー1004の下部に「−」が表示されるので、希釈倍率が表示されている分析項目が、予め登録されている分析項目とその希釈倍率であることがわかる。ここでは、「HBsAg」、「TP」、「STS」、及び「HCV2EX」が分析項目として予め登録されている。1002は測定開始キーであり、緊急検体設置部102aに設置された緊急検体の分析項目等を変更することなく測定を開始するためのものである。第1の緊急検体登録画面1000が表示され、図2、図4に示された緊急検体が収納された試験管105が緊急検体設置部102aへ設置され、ディスプレイ101に予め表示された分析項目と希釈倍率が確認された後、測定開始キー1002が押下されると、分析項目等が変更されることなく緊急検体の測定が開始される。
次に、予め登録された分析項目等を変更して緊急検体の分析を行う場合の手順を以下に説明する。検体番号を設定する場合には検体番号キー1003を押下する。検体番号キー1003が押下されると図示しないテンキーウィンドウが表示され、緊急検体の検体番号の設定が可能となる。次に、分析する項目の項目キー1004が押下されると押下された項目キー1004に表示された項目が分析項目として選択され、その後、希釈倍率キー1005が押下されることにより図示しない希釈倍率入力ウィンドウが表示され、希釈倍率の設定が可能となる。また、分析項目並びに希釈倍率の入力において、プリセットキー718が押下されると、プリセットキーに登録された分析項目と希釈倍率が選択される。設定された分析項目等の登録は登録キー1001により行われる。登録キー1001が押下されると、図12に示された緊急検体登録確認ウィンドウ1200がディスプレイ101の一部に表示される。この緊急検体登録確認ウィンドウ1200はOKキー1201とCancelキー1202を有する。緊急検体登録確認ウィンドウ1200の表示後、入力した分析項目等が正しければ、操作者によりOKキー1201が押下される。OKキー1201が押下されると、緊急検体登録確認ウィンドウ1200が表示部101から消去され、ディスプレイ101の表示が第1の緊急検体登録画面1000に戻されるとともに、緊急検体の測定が開始される。また、Cancelキー1202が押下されると、緊急検体登録確認ウィンドウ1200が表示部101から消去されて、画面表示が第1の緊急検体登録画面1000に戻される。その後操作者により、改めて分析項目等の設定が行われる。なお、操作者により、緊急検体が収納された試験管105が緊急検体設置部102aへ設置されるのは、第1の緊急検体登録画面1000が表示されてから、緊急検体登録ウィンドウ1200のOKキー1201が押下される前であればいつでも良い。終了キー1006は、緊急検体の分析項目等の設定を中止するためのものである。この終了キー1006が押下されると、ディスプレイ101に表示される画面が、第1の緊急検体登録画面1000から通常画面700に切り替えられる。
図11は、第2の緊急検体登録画面1100である。この画面は、図2、図4に示された緊急検体設置部102aに緊急検体が収納された試験管105が設置された場合にディスプレイ101に表示される画面である。タイマーウィンドウ1102は、第2の緊急検体登録画面1100がディスプレイ101に表示されてから測定開始までの残り時間を表示するためのものである。第2の緊急検体登録画面1100が表示されると、制御部6に内蔵されたタイマーがスタートし、タイマーウィンドウ1102に表示された測定開始までの残り時間が1秒ごとにカウントダウンされる。登録変更キー1103は、緊急検体の分析項目等の変更を行うため、ディスプレイ101画面表示を上記第1の緊急検体登録画面1000へ切り替えるためのものである。登録変更キー1103が押下されると、上述したタイマーがストップされるとともに、ディスプレイ101に表示される画面が第2の緊急検体登録画面1100から第1の緊急検体登録画面1000に切り替えられる。
以下に緊急検体設置部102aに試験管105が設置されてから緊急検体測定開始までの手順を説明する。上記フォトインタラプタにより、緊急検体設置部102aに試験管105の設置が検知されると、ディスプレイ101に第2の緊急検体登録画面1100が表示されるとともに、予め設定された測定開始までの時間がタイマーウィンドウ1102に表示され、カウントダウンが開始される。カウントダウンの間、いずれの操作も行われず、タイマーウィンドウ1102の分析開始までの残り時間が0.0sec.になると、緊急検体の測定が開始される。カウントダウン中に操作者により登録変更キー1103が押下されると、ディスプレイ101の表示が第1の緊急検体登録画面1000へ切り替えられる。検体番号キー1104は、検体番号キー1104の下部の領域に表示される数字が検体番号であることを示すためのものであり、キー入力はできなくなっている。なお検体番号キー1104の下部に表示される検体番号は、通常画面700にて行われた一般検体の登録にて設定された最後の検体番号がメモリに記憶されており、連番が割り振られて表示される。項目キー1105は、分析する項目を表示するキーであり、キー入力はできなくなっている。また、項目キー1105の下部に表示された希釈倍率は、予め登録され、メモリに記憶されており、メモリの記憶に基づいて分析項目の希釈倍率が表示される。分析が行われる項目(予め登録された分析項目)には希釈倍率が表示され、分析が行われない項目には「−」が表示される。ここでは、「HBsAg」、「TP」、「STS」、及び「HCV2EX」が予め登録された分析項目である。操作者は、試験管105を緊急検体設置部102aに設置し、第2の緊急検体登録画面1100が画面に表示された後、検体番号キー1104とその下部に表示された数字を見ることで、分析すべき緊急検体に割り振られた検体番号を確認でき、項目キー1105とその下部に表示される数字を見ることで、分析すべき緊急検体の分析項目と希釈倍率を確認できる。終了キー1106は、緊急検体の測定を中止するためのものであり、この終了キー1106が押下されるとディスプレイ101の表示は、第2の緊急検体登録画面1100から通常画面700に戻る。この後、緊急検体設置部102aに設置された試験管105が取り除かれ、再度試験管105が緊急検体設置部102aに設置されると、ディスプレイ101には再び第2の緊急検体登録画面1100が表示される。
図13は、分析結果表示画面1300であり、測定され、分析された結果を表示するためのものである。分析項目名表示キー1301は、分析された項目名を表示するためのものである。分析が行われていない項目については項目名が表示されない。検体情報表示部1302は、検体の検体番号、単位、濃度等を表示するための表示部である。分析結果表示部1303は、P/T(%)、測定された粒子の合計数を示すトータル等の分析結果を表示するための表示部である。分析結果のグラフ1304は、測定試料中の粒子について、縦軸を粒子数、横軸を粒子径として表示したグラフである。終了キー1305は、分析結果表示画面1300を通常画面700に切り替えるためのものである。また、分析結果表示画面1300は緊急検体キー1401を備える。緊急検体キー1401は、緊急検体の分析項目等の設定を行うため、第1の緊急検体登録画面1000を表示するためのものである。緊急検体キー1401が押下されると図10に示された第1の緊急検体登録画面1000が表示され、緊急検体の分析項目等の設定が可能となる。したがって、ディスプレイ101上に分析結果表示画面1300が表示されているときも、操作者は、緊急検体キー1401を押下することにより、第1の緊急検体登録画面1000を表示させ、緊急検体の分析項目等を設定することができる。
以下、図14ないし図19に示されたフローチャートに基づいて、一般検体の測定の流れと緊急検体の測定の流れについて説明する。
図14は、自動免疫測定装置100における一般検体の登録制御と緊急検体の検知制御との関係を示す図である。自動免疫測定装置100の電源がONされると、自動免疫測定装置100の制御部6は初期化を開始する(ステップS2001)。初期化が終了すると、一般検体の登録制御(ステップS2002)と、緊急検体の検知制御(ステップS2003)とが開始される。
次に、一般検体の登録制御について図15のフローチャートを用いて説明する。一般検体の登録制御が開始されると、まず、一般検体登録画面(通常画面700)がディスプレイ101に表示される(ステップS201)。また、図3に示されるように、一般検体を収納した試験管105が立て掛けられたラック104が、操作者により、一般検体設置部102bに設置される。
ディスプレイ101に表示された通常画面700において、操作者により一般検体の分析項目等の設定が行われ、登録キー711が押下される(ステップS202)。
分析項目等の登録完了後、測定開始キー719の押下(ステップS203)により、測定開始の信号が制御部6へ出力され(ステップS204)、図19に示される測定制御が開始される。この後、制御はステップS201へ戻され、新たな一般検体の登録を受け付ける。
次に図19のフローチャートを用いて測定制御について説明する。ステップS601では検体分注制御が行われる。検体設置部102の検体用試験管105に収納された検体が、ピペット31により反応プレート26の反応槽26aへ分注される。
ステップS602では試料調製制御が行われる。試料調製制御は以下の(a)ないし(d)の各工程よりなる。(a)試薬収納ユニット4の緩衝液が上記反応槽26aへピペット31により分注される。(b)試薬収納ユニット4のラテックス試薬が上記反応槽26aへピペット31により添加される。(c)反応プレート26にインキュベーションが施され、抗原抗体反応が十分なものになる。次に、(d)反応槽26a内にて十分に反応した検体、緩衝液、ラテックス試薬が、ピペット31により予めシース液で満たされたチャンバ13に分注される。これによりチャンバ13にて測定試料が調製される。
ステップS603では検出制御が行われる。チャンバ13内の測定試料がシリンジポンプ24によりフローセル11に圧送され、フローセル11内を通過した測定試料中のラテックス粒子が光学系12により検出される。
ステップS604では分析制御が行われる。ステップS603にて光学系12により検出されたデータより、凝集ラテックス粒子数Pと未凝集ラテックス粒子数Mが分析され、MとPの和をTとして凝集率P/Tが演算される。
ステップS604の分析制御にて得られた結果を表示するための分析結果表示画面1300がディスプレイ101に表示される(ステップS605)。その後登録された検体の分析がすべて終了したかどうかを判断し(ステップS606)、まだ分析が行われていない検体がある場合にはその検体の分注を行い(ステップS601)、検体の分析がすべて終了した場合には測定制御を終了する。
次に、図16に示されたフローチャートを用いて緊急検体検知制御について説明する。緊急検体設置部102aの図示しないフォトインタラプタにより、緊急検体を収納する試験管105の設置が検知されると(ステップS301)、後述する第2の緊急検体登録画面1100の表示制御が行われる(ステップS302)。
ステップS301において緊急検体設置部102aに緊急検体を収納する試験管105の設置が検知されず、通常画面700、プリセットオーダ設定画面800、プリセットオーダ変更ウィンドウ900、及び分析結果表示画面1300のいずれかの画面にて緊急検体キー1401が押下されると(ステップS303)、後述する第1の緊急検体登録画面1000の表示制御が行われる(ステップS304)。
ステップS302あるいはステップS304の後、緊急検体測定開始の信号が制御部6へ出力され(ステップS305)、図19に示される測定制御が開始される。この後、制御はステップS301へ戻され、緊急検体設置部102aに緊急検体を収納する試験管105の設置が監視される。なお、このとき、一般検体の測定が行われており、登録された一般検体の測定がすべて終了していない場合でも、緊急検体の測定が優先される。例えば、登録された一般検体が10検体であり、そのうちの5検体目を測定中に緊急検体測定開始の信号が出力された場合、この緊急検体の測定順番を6検体目として登録し、予め6検体目として登録されていた一般検体の測定順番を7検体目に変更する。残りの一般検体の測定順番もこれに伴い1検体分ずつ繰り下がる。図19のステップS601においては、緊急検体設置部102aの検体用試験管105に収納された検体が、ピペット31により反応プレート26の反応槽26aへ分注される。この後は、試料調製制御(ステップS602)、検出制御(ステップS603)及び分析制御(ステップS604)が実行される。これにより、緊急検体の分析が行われ、その結果がディスプレイ101に表示される(ステップS605)。その後登録された検体の分析がすべて終了したかどうかを判断し(ステップS606)、この場合は7検体目以降が未測定であるため、7検体目以降の一般検体の検体分注制御が再開される(ステップS601)。
これより以下、図18を用いて第2の緊急検体登録画面1100の表示制御について説明する。第2の緊急検体登録画面1100がディスプレイ101に表示され(ステップS501)、制御部6に内蔵されたタイマーがスタートし、測定開始までの残り時間のカウントを開始する(ステップS502)。ここで第2の緊急検体登録画面1100のタイマーウィンドウ1102には測定開始までの残り時間が表示されている。
ステップS503では、制御部6によりタイマーがスタートしてから所定時間が経過したか否かが監視され、所定時間が経過すると、緊急検体測定開始の信号が出力され(図16のステップS305)、図19に示される測定制御が開始される(ステップS601)。
また、タイマーがスタートしてから(ステップS502)、所定時間が経過するまでに、図10に示された登録変更キー1103の押下の有無が監視され、操作者により登録変更キー1103が押下されると(ステップS504)、後述する第1の緊急検体登録画面1000を表示する(ステップS505)。
次に、図17のフローチャートを用いて、第1の緊急検体登録画面1000の表示制御について説明する。ステップS401にて緊急検体登録画面1000がディスプレイ101に表示されると、ステップS402では、第1の緊急検体登録画面1000上の測定開始キー1002の押下の有無を判定する。測定開始キー1002が押下されると、緊急検体測定開始の信号が出力され(図16のステップS305)、図19に示される測定制御が開始される(ステップS601)。測定開始キー1002が押下されない場合、操作者により緊急検体の分析項目等の設定が行われる(ステップS403)。
測定項目等の設定後、登録キー1001が押下されると、緊急検体登録ウィンドウ1200がディスプレイ101に表示される(ステップS404)。
緊急検体登録ウィンドウ1200が備えるOKキー1201が押下されると(ステップS405)、緊急検体測定開始の信号が出力され(図16のステップS305)、図19に示される測定制御が開始される。
上述した実施形態においては、緊急検体設置部102aに緊急検体が収納された試験管105が設置されると、第2の緊急検体登録画面1100がディスプレイ101に表示されてから所定時間経過すると自動的に緊急検体の測定を開始するように構成されていたが、緊急検体設置部102aに緊急検体が収納された試験管105が設置されると直ちに自動的に緊急検体の測定を開始するようにしても良い。このような構成にすることによって、緊急検体の分析をより迅速に行うことができる。
また、上述した実施形態においては、第2の緊急検体登録画面1100の登録変更キー1103が押下されたときに第1の緊急検体登録画面1000が表示されるが、緊急検体の分析項目等を設定するための別の画面を表示させてもよい。
また、上述した実施形態においては、タッチパネル式液晶ディスプレイ101を用いているが、これを表示部と操作入力部に分けて構成しても良い。この場合表示部としては液晶ディスプレイやCRT等を用いることができ、操作入力部としてはキーボードやマウス等を用いることができる。
また、上述した実施形態においては、全ての構成要素が一体的に構成されているが、一部の構成を別体としても良い。例えば、上述した実施形態の自動免疫測定装置を、検体の測定を行う測定装置と、測定装置の操作入力、測定結果の分析及び各画面の表示等を行うためのパーソナルコンピュータ等の端末とで構成することができる。この場合、測定装置の端末は、通信ケーブル等を介して接続することができる。
また、上述した実施形態においては、自動分析装置として、検体として血液を用いて免疫測定を行う自動免疫測定装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、検体として血液を用いる血球計数装置や血液凝固測定装置、検体として尿を用いる尿分析装置や工業用粒子を検体として用いる工業用粒子分析装置などの各種の自動分析装置に本発明を適用することができる。
自動免疫測定装置の外観図である。 検体設置部を示す図である。 一般検体設置部へ一般検体を設置する様子を示す図である。 緊急検体設置部へ緊急検体を設置する様子を示す図である。 自動免疫測定装置の測定部の構成図である。 自動免疫測定装置の制御ブロック構成図である。 一般検体の登録を行う通常画面を示す図である。 プリセットオーダ設定画面を示す図である。 プリセットオーダ変更ウィンドウを示す図である。 第1の緊急検体登録画面を示す図である。 第2の緊急検体登録画面を示す図である。 緊急検体登録確認ウィンドウを示す図である。 分析結果表示画面を示す図である。 自動免疫測定装置の一般検体登録制御並びに緊急検体検知制御の関係を示す図である。 一般検体登録制御のフローチャートを示す図である。 緊急検体検知制御のフローチャートを示す図である。 第1の緊急検体登録画面表示制御のフローチャートを示す図である。 第2の緊急検体登録画面表示制御のフローチャートを示す図である。 自動免疫測定装置の測定制御のフローチャートを示す図である。
符号の説明
100 自動免疫測定装置
101 タッチパネル式の液晶ディスプレイ
102 検体設置部
102a 緊急検体設置部
102b 一般検体設置部
103 カバー
104 ラック
105 試験管
106 緊急検体ホルダ
107 遮光手段
107a 試験管105との接触部
107b フォトインタラプタの遮光部
108 取っ手
700 通常画面
701 ラック選択キー
702 カーソル上下キー
703 検体番号キー
704 項目キー
705 分析項目表示領域
708 希釈倍率キー
711 登録キー
712 登録解除キー
713 リピートキー
715 クリアキー
716 プリセット機能選択キー
718 プリセットキー
719 測定開始キー
721 終了キー
800 プリセットオーダ設定画面
801 プリセットオーダ設定ボタン
802 キー名変更キー
803 設定終了キー
804 キャンセルキー
900 プリセットオーダ変更ウィンドウ
901 項目選択キー
902 更新キー
903 設定終了キー
904 希釈倍率キー
1000 第1の緊急検体登録画面
1001 登録キー
1002 測定開始キー
1003 検体番号キー
1004 項目キー
1005 希釈倍率キー
1006 終了キー
1100 第2の緊急検体登録画面
1102 タイマーウィンドウ
1103 登録変更キー
1104 検体番号キー
1105 項目キー
1106 終了キー
1200 緊急検体登録確認ウィンドウ
1201 OKキー
1202 Cancelキー
1300 分析結果表示画面
1301 分析項目表示キー
1302 検体情報表示部
1303 分析結果表示部
1304 分析結果のグラフ
1305 終了キー
1401 緊急検体キー

Claims (8)

  1. 検体容器に収納された検体を自動的に測定する自動分析装置において、
    一般検体を収納した一般検体容器を設置するための一般検体設置部と、
    緊急検体を収納した緊急検体容器を設置するための緊急検体設置部と、
    一般検体または緊急検体の測定を行う測定部と、
    所定の画面を表示可能な表示部と、
    一般検体の分析項目の設定を行うための一般検体登録画面を表示部に表示させ、表示切替の入力に応じて、緊急検体の分析項目の設定を行うための第1の緊急検体登録画面を表示させるとともに、緊急検体設置部への緊急検体容器の設置に応じて、測定部に緊急検体の測定を開始させる制御部と、を備え
    前記制御部は、複数の一般検体の連続測定中で且つ緊急検体容器未設置の状態で第1緊急検体登録画面表示の入力を受け付けた場合に、第1緊急検体登録画面を表示させて緊急検体の分析項目の設定を受け付けると共に一般検体の連続測定を継続させることを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記制御部は、緊急検体設置部への緊急検体容器の設置に応じて、予め登録された分析項目を表示する第2の緊急検体登録画面を表示部に表示させ、この第2の緊急検体登録画面の表示から所定時間が経過すると測定部に緊急検体の測定を開始させることを特徴とする請求項1記載の自動分析装置。
  3. 前記制御部は、前記第2の緊急検体登録画面に測定開始までの時間を表示させることを特徴とする請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記第2の緊急検体登録画面は、分析項目変更キーを有し、前記制御部は、所定時間が経過するまでに分析項目変更キーの入力が行われたとき、緊急検体の分析項目の変更を受け付ける分析項目登録画面を表示部に表示させ、この画面は分析項目を設定する分析項目設定キーと、測定部に緊急検体の測定を開始させるための測定開始キーとを有することを特徴とする請求項2または請求項3記載の自動分析装置。
  5. 前記分析項目登録画面が第1の緊急検体登録画面と同じ画面であることを特徴とする請求項4記載の自動分析装置。
  6. 前記制御部は、一般検体の連続測定中に緊急検体設置部に緊急検体容器が設置されたとき、直ちに測定部に次の一般検体の測定を中断させ、緊急検体の測定を開始させることを特徴とする請求項1記載の自動分析装置。
  7. 前記第1の緊急検体登録画面は、分析項目を設定する分析項目設定キーおよび測定部に緊急検体の測定を開始させるための測定開始キーとを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の自動分析装置。
  8. 前記第2緊急検体登録画面は、予め登録された分析項目と希釈倍率とを表示することを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項に記載の自動分析装置。
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