JP4184098B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、種々の符号化方式に対応して音声データ等をMD等の記録媒体に記録再生可能な電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、MD(Mini Disc)は小型軽量で携帯性に優れ、且つ、書き換え可能であることから、音声データを記録する記録媒体として広く使用されている。MDに音声データを記録する際には、ATRAC(Adaptive Transform Acoustic Coding)、ATRAC3−LP2、ATRAC3−LP4等の音声圧縮技術が用いられる。ATRACとは、デジタル音声信号に対するMDCT(Modified Discrete Cosine Transform)係数を適応ビットに配分してスカラー量子化する高能率符号化方式であり、ATRAC3−LP2、ATRAC3−LP3はそれぞれATRACの約2倍、約4倍の圧縮率を実現することができる。
【0003】
また、近年では、SDカード(Secure Digital Card)、CFカード(Compact Flash Card)、メモリスティック(登録商標)等の超小型の記録媒体に、インターネット等を介して取得した音声データをWMA(Windows(登録商標) Media Audio)、MP3(MPEG Audio Layer3)等の各種音声圧縮技術を用いて記録することも行われている。これらの各種データ符号化方式においても異なる圧縮率(ビットレート)でデータを記録することができる。
【0004】
ところで、所定の符号化方式に従って上記各種記録媒体に音声データの記録または再生を行う電子機器には、音声データの符号化または符号化を行う信号処理回路が設けられる。信号処理回路は符号化方式に応じて分周された分周クロック信号が供給される(例えば、特許文献1参照)。一般に、データ圧縮率の低い符号化方式を採用するほど信号処理回路に供給される分周クロック信号の周波数は高くなり、消費電力も増大する。
【0005】
【特許文献1】
特開平05−036073
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電子機器(特許文献1)ではデータ圧縮率に応じて外部クロック信号を適切な周波数にした分周クロック信号が信号処理回路に供給されるが、信号処理回路の符号化復号化処理を制御する制御部は外部クロック信号に同期し、その周波数は符号化方式によらず一定である。外部クロック信号は信号処理回路の最も重い負荷に対応できるように設定されるため、圧縮率の高いデータを記録再生する際、制御部の負荷はそれほど高くないにも関わらず、圧縮率の低いデータを記録再生する場合と同様に電力が消費されていた。
【0007】
本発明の課題は、データの符号化方式に応じて無駄な消費電力を低減することのできる電子機器を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、音声データを記録媒体に記録する記録部または記録媒体に記録された音声データを取得する取得部と、前記記録部により記録する音声データまたは前記取得部により取得された音声データの符号化方式を判別する判別部と、前記判別部により判別された符号化方式に基づいて音声データを復号化または符号化する信号処理部と、クロック信号に同期して前記各部を制御する制御部と、前記クロック信号を制御部に供給するクロック信号供給部と、を備えた電子機器において、
記記録部または取得部は、UTOC情報に基づいて、前記記録媒体に物理的に連続して複数形成された記録領域を単位として、当該記録領域に音声データを記録し又は当該記録領域に記録されている音声データを取得し
前記判別部は、前記記録部により記録する音声データまたは前記取得部により取得された音声データの符号化方式を、UTOC情報に基づいて、前記記録領域ごとに判別し、
前記クロック信号供給部は、前記判別部により判別された符号化方式に応じた周波数のクロック信号を制御部に供給することを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の電子機器において、
前記記録媒体は、前記複数の記録領域が螺旋状に形成されてなるディスク状記録媒体であり、
前記記録領域は、前記ディスク状記録媒体の最小記録単位であるセクタ、前記セクタの集合体で構成されるクラスタ、前記クラスタの集合体で構成されるパート、又は前記パートの集合体で構成されるトラックの何れかであることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の電子機器において、
前記判別部により判別された符号化方式に基づいて、前記記録部または取得部が前記記録領域に音声データの記録または取得を行うために要する時間を測定しておく測定部を備え、
前記判別部は、前記記録部または取得部により前記記録領域の記録または取得が開始された後、前記測定部により測定された時間が経過したときに、次に記録又は取得する音声データの符号化方式を前記記録領域ごとに判別し、
前記クロック信号供給部は、前記判別部により新たに判別された符号化方式に応じて前記クロック信号を切り換えることを特徴とする。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子機器において、
前記クロック信号供給部は、外部から供給されるクロック信号の周波数を前記判別部により判別される符号化方式に応じた分周比に分周する分周器を備え、この分周器により分周されたクロック信号を前記制御部に供給することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1に、本実施の形態における電子機器1の機能的構成を示す。
電子機器1は音声データをATRAC、ATRAC3−LP2、ATRAC3−LP4のATRAC系の符号化方式により音声データをエンコード(符号化=圧縮)して、記録媒体としてのMDに記録したり、MDに記録された音声データをその符号化方式に応じてデコード(復号化)して再生するものであり、図1に示すように、MDデータ記録取得部2、デジタル信号処理回路3、システムコントローラ4(制御部)、バッファメモリ5、操作部6、表示部7、外部クロック供給回路等を備えて構成される。
【0013】
MDデータ記録取得部2は、スピンドルモータ21と、磁気ヘッド22と、光ピックアップ23と、ヘッドドライバ24と、送りモータ25と、RFアンプ26とを備え、デジタル信号処理回路3から入力されるエンコードされた音声データをMDに記録させたり、MDに記録されたエンコードされた音声データを取得してデジタル信号処理回路3に供給したりするものである。
【0014】
MDはデータを書換え可能な光磁気ディスクであり、垂直磁化膜等からなる光磁気記録層を備えている。光磁気記録層には複数のトラックが螺旋状に形成されている。各トラックには、UTOC(User Table Of Contents)情報や1曲分の音声データ等のデータが記録されている。UTOC情報はMDに記録されたトラック名(曲名)、記録時間、スタートアドレス、エンドアドレス、各トラックに記録された音声データの符号化方式(ATRAC、ATRAC3−LP2、ATRAC3−LP4等)等のインデックス情報が含まれ、所定の内周トラック(UTOCトラック)に記録される。
【0015】
各トラックはパートと呼ばれるクラスタの集合体から構成される。1トラックは記録するデータの容量によって1〜255パートからなる。1パートはさらにクラスタの集合体から構成されている。1クラスタは36セクタからなり、そのうちの4セクタは捨てセクタとなる。実データとなる32セクタは0〜31までのエリアとして管理され1セクタ単位に格納する情報が定められている。例えば、UTOC情報に含まれるトラック名はセクタ1に格納され、記録時間はセクタ2に格納される等の様になっている。これらセクタ、クラスタ、パート、トラックは記録媒体上に形成されたデータの記録領域である。
【0016】
なお、MDデータ記録取得部2では、垂直磁化膜等の磁性体は一般に温度が高くなると保磁力が弱くなるという性質(以下、保磁力が弱くなる温度を「キュリー温度」という。)と、垂直磁化膜にキュリー温度に達しない程度の弱いパワーのレーザービームを照射すると、磁化方向の向きによって反射光の偏光面の回転角度が変化するという性質(以下、「カー効果」という。)を利用して、磁気ヘッド22および光ピックアップ23等により音声データの記録または取得を行う。
【0017】
1セクタ当たりの再生時間は再生する音声データの符号化方式(データ圧縮率)によって異なる。1セクタの再生にATRACの場合は63.84msec、ATRAC3−LP2の場合は127.68msec、ATRAC3−LP4の場合は255.36msec要し、データ圧縮率が高い程、その再生時間は長くなる。同様に1セクタ当たりの記録時間は記録する音声データの符号化方式によって異なる。
【0018】
スピンドルモータ21は、MDの記録時および再生時にMDを回転させるものである。スピンドルモータ21がMDを回転させる速度は、システムコントローラ4により線速度一定(Constant Linear Velocity)になるように制御される。
【0019】
光ピックアップ23と磁気ヘッド22はMDを挟んで互いに対向して配置される。これらは送りモータ25によりMDの半径方向に移動される。送りモータ25は後述するサーボコントローラ35により制御され、光ピックアップ23のトラッキング動作、フォーカシング動作等を制御する。
【0020】
磁気ヘッド22はキュリー温度に達した垂直磁化膜に対して、MDに記録するデータに応じた磁界を与えるもので、いずれか一方の磁極面が垂直磁化膜に対向するように配置されている。
【0021】
ヘッドドライバ24は、デジタル信号処理回路3から供給される所定の符号化方式によりエンコードされたデータに応じて、磁気ヘッド22の磁極面を回転させる。
【0022】
光ピックアップ23はレーザダイオードや偏光ビームスプリッタ、対物レンズ、反射光を検出するためのディテクタ等(いずれも図示略)を備え、レーザダイオードから照射される光ビームを偏光ビームスプリッタ、対物レンズ等の光学系によりトラック上のデータ記録/取得位置に照射する。
【0023】
データ記録時、光ピックアップ23は、垂直磁化膜がキュリー温度以上になるような強度の光ビームをトラック上のデータ記録位置に照射する。
一方、データ取得時、光ピックアップ23はキュリー温度に達しない程度の弱い光ビームをトラック上のデータ取得位置に照射し、ディテクタにより反射光を検出する。これにより、MDに記録された音声データ等のデータを取得し、取得したデータはデータ再生情報としてRFアンプ26に供給される。
【0024】
RFアンプ26は光ピックアップ23から供給されたデータ再生情報を演算処理することにより、再生RF信号、トラッキングエラー信号(TE)、フォーカスエラー信号(FE)、グルーブ情報等を抽出し、デジタル信号処理回路3またはシステムコントローラ4に供給する。
【0025】
再生RF信号は、UTOC情報やATRAC情報が含まれている。再生RF信号は、MDデジタル信号処理回路3のEFMデコーダ32に供給される。
なお、ATRAC情報とは、いずれかのATRAC方式のエンコーダによりエンコードされた圧縮データを指す。
【0026】
トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号は、光ピックアップ23のトラッキングエラー、フォーカスエラーを示す信号で、サーボコントローラ35に供給される。
【0027】
UTOC情報はシステムコントローラ4に供給される。
【0028】
グルーブ情報は、MDにプリグルーブとして記録されている絶対位置情報(ADdress IN Pre-groove on Recordable Disc;ADIP)をいう。このADIP情報は、RFアンプ26からADIPデコーダ31に供給されてデコードされた後、システムコントローラ4に供給され、光ピックアップ23のMDに対するデータ取得位置の制御に供される。
【0029】
デジタル信号処理回路3は、DSP(Digital Signal Processor)等の高速処理可能なマイクロプロセッサにより構成される。デジタル信号処理回路3は、ADIPデコーダ31、EFMデコーダ32、ショックプルーフメモリコントローラ33、ATRACデコーダ・エンコーダ34、サーボコントローラ35を含む。
【0030】
ADIPデコーダ31は、RFアンプ26から入力されるADIP情報をデコードしてアドレス情報を抽出する。ADIPデコーダ31はデコードしたアドレス情報をシステムコントローラ4に供給する。
【0031】
EFMデコーダ32は、RFアンプ26から供給された再生RF信号を解析した後、エラー訂正し、伸張処理を施してデジタル音声信号であるATRAC情報およびUTOC情報を生成して、ショックプルーフメモリコントローラ33に供給する。
【0032】
ショックプルーフメモリコントローラ33は、EFMデコーダ32により提供されるATRAC情報を一旦バッファメモリ5に蓄積すると共に、バッファメモリ5に蓄積されたATRAC情報を所定タイミングで読出し、ATRACデコーダ・エンコーダ34に供給する。
【0033】
ATRACデコーダ・エンコーダ34は、ショックプルーフメモリコントローラ33によりバッファメモリ5から読み出されて供給されるATRAC情報を符号化方式に対応させて伸張処理し、デジタル音声データ形式にデコードした後、D/Aコンバータに供給する。D/Aコンバータではデコードされたデジタル音声データをアナログ音声データに変換した後、出力端子等の出力先に出力する。
【0034】
また、ATRACデコーダ・エンコーダ34では、ATRAC情報のデコード時、システムコントローラ4に対してセクタ再生毎にセクタデコード終了割り込み信号を出力する。
【0035】
サーボコントローラ35は、RFアンプ26から供給されたトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号、システムコントローラ4からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、送りモータ25からのモータ回転速度検出情報等により、各種サーボ駆動信号を発生させ、送りモータ25及び光ピックアップ23を駆動制御し、フォーカス制御及びトラッキング制御を行う。
【0036】
バッファメモリ5は、EFMデコーダ32によりデコードされたATRAC情報を一時的に蓄積する。
【0037】
操作部6は、再生キー、停止キー、サーチキー等の各種入力キーを備え、その押下信号をシステムコントローラ4に供給する。
【0038】
表示部7は、液晶ディスプレイ等により構成され、システムコントローラ4から入力される表示信号に基づいて、MDの再生又は記録中に所定の表示動作を行う。例えば、再生中のトラック番号、動作状態(早送り、巻き戻し、録音等)、符号化方式に対応した記録モード(ATRAC STREO、ATRAC3−LP2、ATRAC−LP4)、各トラックに記録された音声データ(曲)の再生開始から現時点までに経過した再生時間"0:00"または残り再生時間"―0:00、MDに記録された全トラックの総記録時間、等の各種時間情報等を表示する。
【0039】
システムコントローラ4は、図1に示す符号化方式判別部41および分周回路42、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等を備えて構成されたマイコンである。システムコントローラ4は、CPUにおいて、RAMの所定領域を作業領域としてROMに記憶されている各種制御プログラムに従い、各部に制御信号を送って電子機器1の動作全般を制御し、MDに記録された音声データを再生したり、MDに所定の符号化方式で音声データを記録させる。
【0040】
音声データの記録再生に際して、システムコントローラ4は、デジタル信号処理回路3に対して、MDへの音声データの記録またはMDに記録された音声データの再生に際して、トラック等のアドレスサーチの指示、光ピックアップ23の制御の指示、ATRAC情報のデコード開始の指示等を行ったり、ADIPアドレス情報、EFMアドレス情報、バッファメモリ5内のATRAC情報の書込ポインタ、読み出しポインタ等を得たり、デジタル信号処理回路3からのセクタコード終了割り込み信号の入力を受けると、ADIP情報に基づいて表示部7に再生時間または残り再生時間等を表示させるための時間計算(分秒)等を行う等、MDのデータ再生/記録に係る各種付随処理を実行する。
【0041】
符号化方式判別部41は、UTOC情報に基づいて再生または記録するパート又はトラックの音声データの符号化方式を判別する。
【0042】
本実施の形態において、分周回路42は外部から供給されるクロック信号の周波数を符号化方式判別部41により判別された符号化方式に応じて1/L、1/M、1/Nにする。なお、L、M、Nはそれぞれ整数であり、1/L、1/M、1/Nを分周比という。分周比設定処理は後述するように音声再生処理のサブルーチンとして行われ、例えば、ATRACの場合の分周比を1(1/L、L=1)、ATRAC3−LP2の場合の分周比を1/2(1/M、M=2)、ATRAC3−LP4の場合の分周比を1/4(1/N、N=4)の様に設定される。
【0043】
次に、電子機器1における音声データ再生処理を図2に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、音声データ再生処理はROMに記憶された音声データ再生プログラム等の制御プログラムとCPUとの協働によりシステムコントローラ4において実行される。
【0044】
まず、MDのUTOCトラックに記録されたUTOC情報を取得し、再生すべき先頭のパートに記録された音声データの符号化方式を符号化方式判別部41により判別させる(ステップS1)。
【0045】
符号化方式判別部41により判別された符号化方式(ATRAC STERO、ATRAC3−LP2、ATRAC3−LP4)に基づき、分周回路42により、外部から供給されるクロック信号を符号化方式に応じた分周比に分周する(ステップS2)。これにより、システムコントローラ4は分周された分周クロック信号に同期して動作する。
【0046】
次に、デジタル信号処理回路3のATRACデコーダ・エンコーダ34に、パート内のセクタに記録されたデータを符号化方式に応じてデコードさせる(ステップS3)。
【0047】
デジタル信号処理回路3からセクタデコード終了割り込み信号が出力されると(ステップS4:Y)、次に再生すべきパートがあるか否かが判別される(ステップS5)。
【0048】
次に再生すべきパートがある場合(ステップS5:Y)、UTOC情報に基づいて、符号化方式判別部41により符号化方式を判別させ(ステップS2)、再度、分周比設定処理により、外部クロック信号を所定の分周比に分周する。
一方、次に再生すべきパートがない場合(ステップS5:N)、再生処理を終了する(ステップS7)。
【0049】
次に、図3に示すフローチャートに基づいて、上記ステップS2において実行される分周比設定処理について説明する。
【0050】
分周比設定処理が開始されると、符号化方式判別部41により、UTOC情報に基づいて符号化方式はATRACであるか否かが判別される(ステップS21)。符号化方式がATRACである場合(ステップS21:Y)、分周比は1/Lに設定される(ステップS22)。
【0051】
次に、符号化方式がATRACでない場合(ステップS21:N)、その符号化方式がATRAC3−LP2であるか否かが判別される(ステップS23)。ここで、符号化方式がATRAC3−LP2であると判別された場合(ステップS23:Y)、外部クロック信号の分周比は1/Mに設定される(ステップS24)。
【0052】
次に、符号化方式がATRAC3−LP2でない場合(ステップS23:N)、その符号化方式はATRAC3−LP4であると判別され、外部クロック信号の分周比は1/Nに設定される(ステップS25)。
【0053】
なお、音声データ再生処理についてのみ説明したが、音声データをMDに記録する場合も、以上と同様にして符号化方式判別部41により音声データの符号化方式が判別され、判別された符号化方式に応じて外部クロック信号が分周されてシステムコントローラ4に供給される。
【0054】
以上説明した電子機器1によれば、ATRAC、ATRAC3−LP2、ATRAC3−LP4の様に、データ圧縮率が異なる符号化方式を用いて音声データの再生または記録を行う際に、符号化方式に応じた周波数を有する分周クロック信号をシステムコントローラ4に供給するので、システムコントローラ4の負荷を低減することができる。
【0055】
つまり、電子機器1では、デジタル信号処理回路3に供給するクロック信号を符号化方式に応じて切り換えるのではなく、システムコントローラ4に供給するクロック信号の周波数を切り換えるので、MDの再生/記録処理に限らず、システムコントローラ4から供給される制御信号に基づいて実行される時間表示処理やエラー訂正のリカバリー処理等の各種付随処理の処理速度を符号化方式に応じて可変させることができる。
【0056】
これにより、システムコントローラ4の負荷の低い場合(ATRAC3−LP2、ATRAC3−LP4でデータの記録再生を行う場合)にも、システムコントローラ4の負荷が最も高くなる場合(ATRACでデータの記録再生を行う場合等)に合わせた周波数のクロック信号をシステムコントローラ4に常に供給していた場合と異なり、システムコントローラ4を符号化方式に応じた周波数のクロック信号に基づいて動作させることができるので、無駄な消費電力を削減することができる。
【0057】
また、トラック、パート等の記録領域毎に、その記録領域に記録されたデータの符号化方式に基づいて常にシステムコントローラ4に適切な周波数を有する分周クロック信号を供給することができる。
【0058】
【実施例】
以上の電子機器1としての携帯型MD再生装置において消費電力を測定し、従来の携帯型MD再生装置の消費電力と比較した。なお、従来の携帯型MD再生装置とは、符号化方式によらず常に外部クロック信号がシステムコントローラ4に供給されるように構成された以外は本願に係るMD再生装置と同様の構成を備えたものである。
【0059】
本願に係るMD再生装置においてATRAC3−LP4により記録されたデータを再生した場合、21mWの電力が消費され、そのうちシステムコントローラ4が消費する電力は1mWであった。
これに対して、従来のMD再生装置においてATRAC3−LP4により記録されたデータを再生した場合、24mWの電力が消費され、そのうちシステムコントローラ4が消費する電力は4mWであった。
【0060】
したがって、本願に係る携帯型MD再生装置のシステムコントローラ4においては従来のMD再生装置にシステムコントローラに対して、12.5%の電力削減効果を得ることができた。
【0061】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。例えば、上記実施の形態では、MDに音声データ等を記録する場合を例に挙げて説明したが、記録媒体はMDに限定されるものではなく、SDカード、CFカード、メモリスティック(登録商標)等であってもよい。また、音声データの記録/再生に使用する符号化方式としてATRAC、ATRAC3−LP2、ATRAC3−LP4を例に挙げて説明したが、符号化方式はこれに限定されるものではなく、WMA、MP3等であってもよいのは勿論である。WMA、MP3等についても上記と同様にビットレートの違いによって、システムコントローラ4に供給するクロック信号を適宜分周回路により分周すればよい。
【0062】
また、セクタデコード割り込み終了信号が出力される毎に、次に再生すべきパートの符号化方式を判別させるものとしたが、これに限定されるものではない。例えば、符号化方式毎に1セクタの再生時間が異なるので、再生する符号化方式に応じた1パートの再生時間を測定しておき、その1パートの再生時間が終了したときに、次に再生すべきパートの符号化方式を判別して分周比を切り換えるようにしてもよい。
【0063】
【発明の効果】
本発明の電子機器によれば、記録媒体に記録するデータまたは記録媒体から取得するデータの符号化方式に応じてクロック信号の周波数を切り換えるので無駄な消費電力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の電子機器の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】図1のシステムコントローラにより実行される音声再生処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】図1のシステムコントローラにより実行される分周比設定処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 電子機器
2 データ記録取得部(記録部、取得部)
22 磁気ヘッド
23 光ピックアップ
3 デジタル信号処理回路
4 システムコントローラ(制御部)
41 符号化方式判別部
42 分周回路

Claims (4)

  1. 音声データを記録媒体に記録する記録部または記録媒体に記録された音声データを取得する取得部と、前記記録部により記録する音声データまたは前記取得部により取得された音声データの符号化方式を判別する判別部と、前記判別部により判別された符号化方式に基づいて音声データを復号化または符号化する信号処理部と、クロック信号に同期して前記各部を制御する制御部と、前記クロック信号を制御部に供給するクロック信号供給部と、を備えた電子機器において、
    記記録部または取得部は、UTOC情報に基づいて、前記記録媒体に物理的に連続して複数形成された記録領域を単位として、当該記録領域に音声データを記録し又は当該記録領域に記録されている音声データを取得し
    前記判別部は、前記記録部により記録する音声データまたは前記取得部により取得された音声データの符号化方式を、UTOC情報に基づいて、前記記録領域ごとに判別し、
    前記クロック信号供給部は、前記判別部により判別された符号化方式に応じた周波数のクロック信号を制御部に供給することを特徴とする電子機器。
  2. 請求項1に記載の電子機器において、
    前記記録媒体は、前記複数の記録領域が螺旋状に形成されてなるディスク状記録媒体であり、
    前記記録領域は、前記ディスク状記録媒体の最小記録単位であるセクタ、前記セクタの集合体で構成されるクラスタ、前記クラスタの集合体で構成されるパート、又は前記パートの集合体で構成されるトラックの何れかであることを特徴とする電子機器。
  3. 請求項1または2に記載の電子機器において、
    前記判別部により判別された符号化方式に基づいて、前記記録部または取得部が前記記録領域に音声データの記録または取得を行うために要する時間を測定しておく測定部を備え、
    前記判別部は、前記記録部または取得部により前記記録領域の記録または取得が開始された後、前記測定部により測定された時間が経過したときに、次に記録又は取得する音声データの符号化方式を前記記録領域ごとに判別し、
    前記クロック信号供給部は、前記判別部により新たに判別された符号化方式に応じて前記クロック信号を切り換えることを特徴とする電子機器。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子機器において、
    前記クロック信号供給部は、外部から供給されるクロック信号の周波数を前記判別部により判別される符号化方式に応じた分周比に分周する分周器を備え、この分周器により分周されたクロック信号を前記制御部に供給することを特徴とする電子機器。
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