JP3604191B2 - 記録再生装置、記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、光ディスクや光磁気ディスクにディジタル音声信号等を記録する記録再生装置、記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
オーディオ信号をディジタル化し、例えば直径64mmの光ディスクや光磁気ディスク(以下、ミニディスクと称する)に記録/再生するようしたディスク記録/再生装置が知られている。このようなミニディスクでは、記録時には、音声信号がディジタル化され、圧縮され、一旦メモリに蓄えられる。そして、このデータがディスクに間欠的に記録される。再生時には、再生データが一旦メモリに蓄えられた後、デコードされ、アナログ信号に変換されて出力される。
【0003】
ミニディスクでは、管理情報の記録エリアとして、P−TOCとU−TOCとが用意されている。このうち、U−TOCは、記録したプログラムに応じて更新されるもので、U−TOCには、プログラムのスタートアドレスやエンドアドレス等が記録される。記録時には、このU−TOCの情報からフリーエリアのアドレスが検出され、このフリーエリアに次のプログラムのディジタル音声信号が記録される。動作終了時やイジェクト時には、そのプログラムのスタートアドレス及びエンドアドレスがU−TOCに記録される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このようなミニディスクの記録/再生装置において、携帯に便利なように、バッテリーが内蔵され、小型、軽量化が図られたものが開発されている。このような携帯型のミニディスクの記録/再生装置では、如何に消費電力を少なくするかが大きな課題である。消費電力が少なくなれば、バッテリーの寿命が伸び、長時間の記録/再生が行なえる。また、言い換えると、消費電力が少なくなれば、同じバッテリーの持続時間を維持するために要求されるバッテリー容量が少なくてすみ、小型のバッテリーが利用可能となる。このため、機器の小型、軽量化が図れる。
【0005】
上述のように、ミニディスク記録/再生装置では、動作終了時やイジェクト時に、ピックアップをU−TOCエリアに移動し、このU−TOCエリアにスタートドレスやエンドアドレスを書き込んでいる。このように、U−TOCに管理情報を書き込む際には、ピックアップをU−TOCエリアに移動し、フォーカスを合わせ、レーザビームのパワーを上げて、書込みを行う必要がある。このため、消費電力が大きくなる。このU−TOCに管理情報を書き込む際の消費電力が低減できれば、全体的な消費電力の低減が図れると考えられる。
【0006】
したがって、この発明の目的は、消費電力の低減が図れ、小型、軽量化を図ることができる記録再生装置、記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明は、圧縮されたデジタルオーデイオ信号を記録するプログラム記録領域と、圧縮されたデジタルオーデイオ信号を管理するための管理情報を記録する管理情報記録領域とを有する記録媒体の記録再生装置において、記録媒体の管理情報記録領域から管理情報を再生するとともに記録媒体のプログラム記録領域より圧縮されたデジタルオーデイオ信号を再生する再生手段と、入力されたデジタルオーデイオ信号に対して圧縮処理を施す圧縮信号処理手段と、圧縮信号処理手段から出力される圧縮されたデジタルオーデイオ信号をプログラム記録領域に記録するとともに管理情報を管理情報記録領域に記録する記録手段と、少なくとも圧縮信号処理手段への電源供給を遮断するスイッチ手段と、圧縮信号処理手段から出力される圧縮されたデジタルオーデイオ信号をプログラム記録領域に記録する場合にはスイッチ手段とオンし、記録/消去に応じて編集された管理情報を管理情報記録領域に記録する場合には、スイッチ手段をオフする制御手段を備えたことを特徴とする記録再生装置である。
この発明は、デジタルオーディオ信号が記録されるプログラム記録領域と上記プログラム記録領域に記録されているデジタルオーディオ信号を管理する管理情報が記録される管理領域とを備えてなる記録媒体に記録を行う記録装置は、上記管理領域に管理情報を記録するとともに上記プログラム記録領域にデジタルオーディオ信号を各々記録する記録手段と、入力されたアナログオーディオ信号を処理する信号処理手段と、上記信号処理手段への電源供給を遮断するスイッチ手段と、上記記録手段にて上記管理領域に管理情報を記録中には上記信号処理手段への電源供給を遮断するように上記スイッチ手段をオフ制御するとともに、上記記録手段にて上記信号処理手段から供給されるデジタルオーディオ信号を記録中には上記信号処理手段への電源供給を行うように上記スイッチ手段をオン制御する制御手段を備えてなる記録装置である。
【0008】
【作用】
記録終了時や停止時に管理情報を記録する際に、プログラム処理に係わる回路部の電源が遮断される。これにより、管理情報を書き込む際の消費電力が低減でき、全体的な消費電力の低減が図れる。
【0009】
【実施例】
以下、この発明の一実施例について図面を参照して説明する。この発明は、例えば、カートリッジに収納された直径64mmのディスク(ミニディスク)にディジタル音声信号を記録/再生するミニディスクプレーヤに適用される。
【0010】
図1は、この発明が適用されたディスク記録/再生装置の一実施例を示すものである。図1において、1はディスクである。ディスク1には、再生専用のディスクと、記録/再生用のディスクがある。図2Aは、再生専用のディスク1Aを示し、図2Bは、記録/再生用のディスク1Bを示している。図2A及び図2Bに示すように、ディスク1A及び1Bの最内周は、リードインエリア51A及び51Bが設けられる。このリードインエリア51A及び51Bは、再生専用のディスク1Aの場合も、記録/再生用のディスク1Bの場合も、ROMエリアとされ、即ち物理的なピットの形態でデータが記録されている。このリードインエリア51A及び51Bには、P−TOC(プリマスタードTOC)が設けられている。
【0011】
再生専用のディスクAの場合には、図2Aに示すように、リードインエリア51Aから、外周に向かって、プログラムエリア52A、リードアウトエリア53Aが設けられる。再生専用のディスク51Aの場合には、全て、ROMエリアとされている。
【0012】
記録/再生用のディスク1Bの場合には、リードインエリア51Bから、外周に向かって、U−TOC(ユーザーTOC)エリア54、プログラムエリア52B、リードアウトエリア53Bが設けられる。U−TOCエリア54、プログラムエリア52Bは、レコーダブルエリアとされ、即ち、光磁気により記録/再生可能とされている。P−TOC及びU−TOCは、ディスクの管理情報を記録するものである。
【0013】
図3はP−TOC情報の1つのセクター(セクター0)を示している。P−TOCセクター0には、先頭位置にオール0又はオール1の1バイトデータよってなる同期パターン、及びクラスタアドレス及びセクターアドレスを示すアドレス等が付加され、これがヘッダーとされる。また、ヘッダーに続いて所定アドレス位置に「MINI」という文字に対応してアスキーコードにより識別IDが付加され、P−TOCの領域であることが示される。更に、続いてディスクタイプや録音レベル、記録されている最初の楽曲の曲番(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TNO)、リードスタートアドレスLO、パワーキャルエリアスタートアドレスPC、U−TOCのスタートアドレスUST、録音可能なエリア(レコーダブルユーザーエリア)のスタートアドレスRST等が記録される。続いて、ピット形態で記録されている各楽曲等を後述する管理テーブル部におけるパーツテーブルに対応させるテーブルポインタ(P−TNO1〜P−TNO255)を有する対応テーブル指示データ部が用意されている。
【0014】
そして、対応テーブル指示データ部に続く領域には、対応テーブル指示データ部におけるテーブルポインタ(P−TNO1〜P−TNO255)に対応して、(01h)〜(FFh)までの255個のパーツテーブルが用意される。なお、「h」を付した数値は、所謂16進表記のものである。それぞれのパーツテーブルには、あるパーツについて起点となるスタートアドレス、終点となるエンドアドレス、及びそのパーツのモード情報(トラックモード)が記録できるようになされている。
【0015】
管理テーブル部における(01h)〜(FFh)までの各パーツテーブルは、対応テーブル指示データ部のテーブルポインタ(P−TNO1〜P−TNO255)によって、そのパーツの内容が示される。つまり、第1曲目の楽曲についてはテーブルポインタP−TNO01としてあるパーツテーブル(例えば(01h))が記録されており、この場合パーツテーブル(01h)のスタートアドレスは第1曲目の楽曲の記録位置のスタートアドレスとなり、同様にエンドアドレスは第1曲目の楽曲が記録された位置のエンドアドレスとある。更に、トラックモード情報はその第1曲目についての情報となる。同様に、第2曲目についてはテーブルポインタP−TNO02に示されるパーツテーブル(例えば(02h))に、その第2曲目の記録位置のスタートアドレス、エンドアドレス、及びトラック情報が記録されている。
【0016】
なお、記録/再生可能なミニディスクの場合、いわゆるプリマスタードの楽曲エリアが存在しないため、対応テーブル指示データ部及び管理テーブル部は用いられず(これらは続いて説明するU−TOCで管理される)、従って各バイトは全て「00h」とされている。
【0017】
次に、U−TOCについて説明する。図4に示すU−TOCセクター0には、P−TOCと同様に、まずヘッダーが設けられ、続いて所定アドレス位置にメーカーコード、モデルコード、最初の楽曲の曲番(First TNO)、最後の楽曲の曲番(Last TNO)、セクター使用状況(Used sectors)、ディスクシリアルナンバ、ディスクID等のデータが記録される。更に、ユーザが録音を行って記録されている楽曲の領域やフリーエリア等を管理テーブル部に対応させることによって識別するため、対応テーブル指示データ部として各種のテーブルポインタ(P−DFA、P−EMPTY、P−FRA、PTON01〜PTNO255)が記録される領域が用意されている。
【0018】
そして、テーブルポインタ(P−DFA〜P−TNO255)に対応させることになる管理テーブル部として、(01h)〜(ffh)までの255個のパーツテーブルが設けられ、それぞれのパーツテーブルには、あるパーツについての起点となるスタートアドレス、終端となるエンドアドレス、そのパーツのモード情報(トラックモード)が記録されている。更に、このU−TOCセクター0の場合、各パーツテーブルを示されるパーツが他のパーツに続いて連結される場合があるため、その連結されるパーツのスタートアドレス及びエンドアドレスが記録されているパーツテーブルを示すリンク情報が記録できるようにされている。
【0019】
なお、1つの楽曲のデータを物理的に不連続に、即ち複数のパーツに渡って記録し、パーツ間でアクセスしながら再生していくことにより再生動作に支障はないため、複数パーツにわけて記録する場合がある。そのため、リンク情報が設けられ、例えば各パーツテーブルに与えられたナンバー(01h)〜(FFh)によって、連結すべきパーツテーブルを指定することによって、パーツテーブルが連結できるようになされている。
【0020】
図1において、ディスク1は、スピンドルモータ2により回転駆動される。ディスク1に対して、光学ヘッド3が設けられる。光学ヘッド3には、レーザービームを照射するレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対物レンズ3A等からなる光学系、ディスク1からの反射光を検出するためのディテクタ等が設けられている。対物レンズ3Aは、2軸デバイス4によって、ディスク半径方向及びディスクに接離する方向に移動可能とされている。光学ヘッド3のレーザーダイオードからのレーザービームは、記録時には記録トラックをキュリー温度まで加熱するために高レベルとなり、また再生時には、ピットのデータ又は磁気カー効果による反射光からデータを検出するために比較的低レベルとなる。
【0021】
6Aは磁気ヘッドである。磁気ヘッド6Aは、光学ヘッド3に対向して配置される。磁気ヘッド6Aは、記録時にデータによって変調された磁界をディスク1に印加するものである。光学ヘッド3全体と磁気ヘッド6Aは、スレッド機構5により、ディスクの半径方向に一体的に移動可能とされている。
【0022】
7はRFアンプであり、RFアンプ7は、光学ヘッド3のディテクタの出力から、演算処理により、再生RF信号、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号等を抽出する。RFアンプ7の出力はディジタルサーボ回路9に供給される。
【0023】
ディジタルサーボ回路9には、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号が与えられる。また、ディジタルサーボ回路9には、システムコントローラ11からのトラックジャンプ指令、アクセス指令、スピンドルモータ2の回転速度検出情報等が与えられる。これに応じて、ディジタルサー回路9から、各種サーボ駆動信号が例えばPWM信号の形態で発生される。ディジタルサーボ回路9の出力は、サーボドライバ8に供給される。サーボドライバ8の出力により、2軸デバイス4及びスレッド機構5が駆動され、フォーカス及びトラッキング制御が行われる。
【0024】
また、サーボドライバ8は、スピンドルエラー信号としてのPWM信号に応じた電力をモータドライバ13に印加する。モータドライバ13は、所謂3相スイッチング駆動モータである。通常の記録/再生時には、スピンドルモータ2の回転速度情報は、再生データから得られる。つまり、ディジタルサーボ回路9において、再生RF信号(EFM信号)のエッジ検出から再生クロックが抽出され、これと基準クロックと比較してスピンドルエラー信号が生成される。このようなスピンドルエラー信号に基づいて、スピンドルモータ2が一定速度(CLV)に制御される。
【0025】
10は信号処理部である。信号処理部10は、エンコーダ/デコーダ部10A、メモリコントロール部10B、エンコーダ/デコーダ部10Cとから構成される。信号処理部10は、記録時には、エンコーダ/デコーダ部10Cでディジタル音声信号を圧縮し、これを一旦バッファRAM12に蓄える。そして、エンコーダ/デコーダ部10Aでエラー訂正符号化処理及びEMF変調して出力する。また再生時には、エンコーダ/デコーダ部10Aでエラー訂正処理及びEMF復調し、このデータを一旦バッファRAM12に蓄える。そして、エンコーダ/デコーダ部10Cで伸長処理して、出力する。
【0026】
14は変換部であり、D/A変換器14A、A/D変換器14Bが設けられている。エンコーダ/デコーダ部10Cの音声圧縮デコード処理により出力されたディジタル音声データは、D/A変換器14Aによってアナログ信号とされ、ライン出力端子15から出力され、例えば、LRオーディオ信号として出力される。若しくは、電子ボリューム16、ヘッドホンアンプ17を介してヘッドホン出力端子18に供給される。
【0027】
再生時において、アドレス情報やサブコードデータ等は、エンコーダ/デコーダ部10Aで抽出され、システムコントローラ11に供給される。これらの情報は、各種の制御動作に用いられる。
【0028】
また、接続されるヘッドホンにリモートコマンダーが設けられている場合、そのリモートコマンダーからの信号は、ヘッドホン出力端子18と同一位置に例えば4端子コネクタの形態のリモコン入出力端子19から、システムコントローラ11に供給される。リモートコマンダーに表示部が存在する場合は、システムコントローラ11は、表示制御信号をリモコン入出力端子19から出力することになる。
【0029】
25は表示部を示し、表示部25は、例えば液晶ディスプレイなどによって構成される。表示部25には、システムコントローラ11の制御に基づいて、動作状態、トラックナンバ、時間情報、文字情報などの表示がなされる。
【0030】
26はユーザ操作に供されるキーが設けられた操作部であり、再生キー、録音キー、停止キー、AMSキー、サーチキー等がユーザ操作に供されるように設けられている。
【0031】
27はステッパドライバ、28はステッパモータであり、磁気ヘッド6Aの上げ下ろし動作などについての駆動部位である。この動作は、シスムテコントローラ11により制御される。
【0032】
29はEEPROMであり、例えばディジタルサーボ方式における各種サーボ係数等が保持されている。システムコントローラ11は、EEPROM29から所要の係数を取り出し、ディジタルサーボ回路9に供給することになる。なお、システムコントローラ11内に示すRAM11Aは、システムコントローラ11におけるワークエリアである。
【0033】
30は時計部を示し、動作電源等とは異なる小型のバッテリーにより、常時、年月日時分秒を計数しており、システムコントローラ11が常に現在日時を判別できるようにされている。
【0034】
31は各部に動作電源を供給する電源回路であり、電源として収納されたバッテリー33を用いる他、DC−IN端子32にACアダプターを接続して商用電源を用いることができる。電源回路31からの電源電圧は、マイコン用電源回路35を介してシステムコントローラ11に供給される。
【0035】
記録時には、音声信号が光/ライン入力端子20又はマイク入力端子21から供給される。光/ライン入力端子20からのアナログ形態の音声信号、又はマイク入力端子21から入力されマイクアンプ22で増幅された音声信号は、AGC回路23及び電子ボリューム24を介してA/D変換器14Bに供給される。A/D変換器14Bで、アナログ音声信号は、16ビット量子化、44.1kHzサンプリングの形態でディジタル音声データとされる。そして、エンコーダ/デコーダ部10Cに供給され、音声圧縮エンコード処理を施される。なお、光/ライン入力端子20からのディジタル形態の音声信号は、直接エンコーダ/デコーダ部10Cに供給される。
【0036】
エンコーダ/デコーダ部10Cにより圧縮された記録データは、メモリコントロール10Bによって、一旦バッファRAM12に書き込まれ、また、所定タイミングで読み出され、エンコーダ/デコーダ部10AでCIRCエンコード、EFM変調等のエンコード処理された後、ディジタルサーボ回路9を介して、磁気ヘッド駆動回路6に供給される。
【0037】
磁気ヘッド駆動回路6は、エンコード処理された記録データに応じて、磁気ヘッド6Aに、磁気ヘッド駆動信号を供給する。つまり、ディスク1に対して磁気ヘッド6によるN又はSの磁界を印加する。また、このときシステムコントローラ11は、光学ヘッドに対して、記録レベルのレーザービームを出力するように、レーザーパワーを制御する。また、記録時にディジタルサーボ回路9は、磁気ヘッド6Aに対する位置サーボを行い、磁気ヘッド6Aとディスク1の相対距離を略一定に保つようにする。また、記録時においてはスピンドルサーボは、ディスク1上のグルーブ(溝)から得られるクロックを基準クロックと比較してサーボエラー信号生成し、CLV制御を行うことになる。
【0038】
再生時には、光学ヘッド3により、ディスク1から情報が間欠的に読み出される。この再生情報は、RFアンプ7に供給される。RFアンプ7からの再生RF信号は、エンコーダ/デコーダ部10Aに供給され、EFM復調、CIRC処理、CD−ROMデコード等の処理が行われる。そして、メモリコントロール部10Bによって一旦バッファRAM12に書き込まれる。バッファRAM12に書き込まれたデータは、エンコーダ/デコーダ部10Cに供給される。そして、音声圧縮処理に対するデコード処理等の再生信号処理を施され、16ビット量子化、44.1KHzサンプリングの形態のディジタル音声データとされる。この音声データは、D/A変換器14Aでアナログ信号に戻され、ライン出力端子15から出力され、例えば、LRオーディオ信号として出力される。若しくは、電子ボリューム16、ヘッドホンアンプ17を介してヘッドホン出力端子18に供給される。
【0039】
ディスク1に対して記録/再生動作を行う際には、ディスク1に記録されている管理情報、即ち、前述したP−TOCやU−TOCを読み出す必要がある。つまり、ディスク装着時には、光学ヘッド3が最内周のリードインエリア51A及び51Bに移動され、P−TOCから管理情報が読み出される。更に、装着されたディスクが記録/再生用のディスク1Bの場合には、U−TOCエリア54から管理情報が読み出される。システムコントローラ11は、これらの管理情報に応じて、ディスク1上の記録すべきエリアのアドレスや、再生すべきエリアのアドレスを判別する。この管理情報は、システムコントローラ11内のRAMに保持される。
【0040】
記録/再生用のディスク1Bで記録を行う場合、記録/消去の度に、U−TOCの情報がデータの記録や消去に応じて編集され、光学ヘッド3がU−TOCエリア54に移動され、U−TOCの情報が書き換えられる。すなわち、録音終了や停止、又はディスク1のイジェクト操作がなされた場合や、電源オフの操作がなされた場合、更に、バッテリー駆動時に、バッテリー33の容量が不足すると、U−TOCを書き換えてから、動作が停止される。
【0041】
このように、U−TOCを書き換える場合には、前述したように、光学ヘッド3をU−TOCエリア54に移動し、フォーカスを合わせてから、レーザーパワーを上げる必要があり、消費電力が大きくなる。この発明が適用された記録/再生装置では、このようにU−TOCのデータを書き換える際に、変換部14や、信号処理部10、RAM12、アンプ17、22、23、電子ボリューム16、24等、オーディオ信号を処理する部分の電源の供給が停止され、消費電力の低減が図られている。
【0042】
つまり、電源回路31からの電源は、記録/再生回路を構成する各部に供給されるが、そのうち、信号処理部10、バッファRAM12、変換部14等のディジタル音声信号を処理する部分、及び、マイクアンプ22、AGC回路23、電子ボリューム24、電子ボリューム16、ヘッドホンアンプ17等のアナログ音声信号を処理する部分には、スイッチ回路41を介して、電源が供給されている。このスイッチ回路41は、システムコントローラ11により、U−TOCを書き換えるときに遮断される。U−TOCのを書き換える際には、ディジタル音声信号の処理及びアナログ音声信号の処理に係わる部分は動作していないので、電源を遮断しておくことができる。このようにすると、消費電力の低減が図れる。
【0043】
図5は、このときの制御を示すフローチャートである。U−TOC書き換え動作が必要になったかどうか、即ち、録音終了や停止、又はディスク1のイジェクトや、電源オフかどうかが判断され(ステップS1)、U−TOCの書き換え動作が必要であると判断されると、スイッチ回路41が遮断される(ステップS2)。そして、光学ヘッド3がU−TOCエリア54に移動され、U−TOCエリアにアクセスされる(ステップS3)。そして、システムコントローラ11内のRAMから、管理情報が読み出され(ステップS4)、この管理情報がU−TOCエリア54に書き込まれる(ステップS5)。
【0044】
【発明の効果】
この発明によれば、記録終了時や停止時、電源オフ時等、U−TOCに管理情報を記録する際に、エンコーダ/デコーダ部、バッファRAM、変換部等のディジタル音声信号を処理する部分、及び、マイクアンプ、AGC回路、電子ボリューム、ヘッドホンアンプ等のアナログ音声信号を処理する部分の電源の供給が停止される。このため、消費電力の低減が図れ、バッテリー寿命を延ばすことができ、装置の小型、軽量化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された光ディスク記録/再生装置の一例のブロック図である。
【図2】この発明が適用された光ディスクの説明に用いる断面図である。
【図3】この発明が適用された光ディスクの説明に用いる略線図である。
【図4】この発明が適用された光ディスクの説明に用いる略線図である。
【図5】この発明が適用された光ディスクの説明に用いるフローチャート略線図である。
【符号の説明】
1 ディスク
3 光学ヘッド
10 エンコーダ/デコーダ
11 システムコントローラ
41 スイッチ回路

Claims (8)

  1. 圧縮されたデジタルオーデイオ信号を記録するプログラム記録領域と、上記圧縮されたデジタルオーデイオ信号を管理するための管理情報を記録する管理情報記録領域とを有する記録媒体の記録再生装置において、
    上記記録媒体の管理情報記録領域から管理情報を再生するとともに上記記録媒体のプログラム記録領域より圧縮されたデジタルオーデイオ信号を再生する再生手段と、
    入力されたデジタルオーデイオ信号に対して圧縮処理を施す圧縮信号処理手段と、
    上記圧縮信号処理手段から出力される圧縮されたデジタルオーデイオ信号をプログラム記録領域に記録するとともに上記管理情報を管理情報記録領域に記録する記録手段と、
    少なくとも上記圧縮信号処理手段への電源供給を遮断するスイッチ手段と、
    上記圧縮信号処理手段から出力される圧縮されたデジタルオーデイオ信号をプログラム記録領域に記録する場合には上記スイッチ手段とオンし、記録/消去に応じて編集された管理情報を上記管理情報記録領域に記録する場合には、上記スイッチ手段をオフする制御手段を備えたことを特徴とする記録再生装置。
  2. 入力されるアナログオーデイオ信号をデジタルオーデイオ信号に変換するA/D変換手段とを更に備え、上記スイッチ手段は上記A/D変換手段への電源供給も遮断することを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  3. 上記再生手段によって上記記録媒体のプログラム記録領域より再生された圧縮されたデジタルオーデイオ信号を伸長する伸長手段と、
    上記伸長手段にて伸長されたデジタルオーデイオ信号をアナログオーデイオ信号に変換するD/A変換手段とを更に備え、上記スイッチ手段は上記D/A変換手段への電源供給も遮断することを特徴とする請求項1記載の記録再生装置。
  4. 上記D/A変換手段にて変換されたアナログオーデイオ信号を増幅するオーデイオ用アンプを更に備え、上記スイッチ手段は上記オーデイオ用アンプへの電源供給も遮断することを特徴とする請求項3記載の記録再生装置。
  5. デジタルオーディオ信号が記録されるプログラム記録領域と上記プログラム記録領域に記録されているデジタルオーディオ信号を管理する管理情報が記録される管理領域とを備えてなる記録媒体に記録を行う記録装置は、上記管理領域に管理情報を記録するとともに上記プログラム記録領域にデジタルオーディオ信号を各々記録する記録手段と、
    入力されたアナログオーディオ信号を処理する信号処理手段と、
    上記信号処理手段への電源供給を遮断するスイッチ手段と、
    上記記録手段にて上記管理領域に管理情報を記録中には上記信号処理手段への電源供給を断するように上記スイッチ手段をオフ制御するとともに、上記記録手段にて上記信号処理手段から供給されるデジタルオーディオ信号を記録中には上記信号処理手段への電源供給を行うように上記スイッチ手段をオン制御する制御手段を備えてなる記録装置。
  6. 上記信号処理手段は、上記入力されたアナログオーディオ信号をデジタルオーディオ信号に変換するA/D変換手段であることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  7. 上記信号処理手段は、上記入力されたアナログオーディオ信号を増幅するオーディオ用アンプであることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
  8. 上記信号処理手段は、上記A/D変換手段にて変換されたデジタルオーディオ信号に圧縮処理を施すエンコーダ部であることを特徴とする請求項に記載の記録装置。
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