JP4183233B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、搬送される用紙のジャム発生を検知するために、搬送される用紙が所定位置を通過したか否かを検知する用紙検知センサが設けられている。
【0003】
また、このような画像形成装置においては、用紙に形成する画像の位置を一定にするために、給紙搬送部により給紙した用紙を一旦レジストローラで停止させ、画像形成の進行に同期してレジストローラを駆動させて用紙を送り出すことが行われており、用紙搬送路上のレジストローラに到る直前にレジストセンサが設けられている。このレジストセンサが用紙検知センサとして機能する。
【0004】
すなわち、給紙搬送部による用紙を搬送する搬送動作が開始されてから(例えば給紙搬送部の駆動モータがオンになってから)所定時間が経過してもレジストセンサによって用紙が検知されない場合には、ジャムが発生したと判断される。
【0005】
ジャムが発生したと判断された場合には、給紙搬送部の搬送動作が停止し、画像形成装置はジャム紙が取り除かれるまで画像形成動作ができない待機状態になる。この待機状態から画像形成動作を実行できる状態にするためには、操作者が用紙搬送路からジャム紙を取り除く必要があり、例えば画像形成装置のカバーを一旦開放し、ジャム紙を取り除き、開放したカバーを閉じるというジャム解除作業が実行される。このとき、画像形成装置はカバー付近に設けられた開放検知センサでカバーの開放を検知することによってジャム紙が取り除かれたと判断し、画像形成動作を実行できる状態になる。
【0006】
ここで、このような画像形成装置においてジャムが発生しやすい箇所は、給紙搬送部が備える給紙ローラが用紙と接している所であり、給紙ローラによる用紙の不送り、すなわち紙滑りによってジャムが発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
紙滑りによってジャムが発生した場合には、給紙搬送部の搬送動作が停止し、実際には、ジャム紙が用紙搬送路中に無いのにジャム解除作業を行わないと以後の画像形成動作を行うことができなくなるという問題があり、これは作業を煩雑にする要因になっている。
【0008】
また、画像形成の進行に同期してレジストローラを駆動させて用紙を送り出すことが行われているが、紙滑りによるジャムの発生によってその同期を取ることが困難になるので、用紙に形成する画像の位置が用紙の画像形成領域内からずれてしまうという問題もある。
【0009】
本発明の目的は、紙滑りによるジャム発生を抑えることができる画像形成装置を提供することである。
【0010】
本発明の目的は、紙滑りによるジャム発生によって用紙に形成する画像の位置が用紙の画像形成領域内からずれてしまうことを防止することができる画像形成装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の画像形成装置は、
用紙搬送路(8)と、
該用紙搬送路(8)に用紙を送る給紙部(5,6)と、
前記用紙搬送路(8)にあるレジスト部(20)と、
前記給紙部(5,6)が前記用紙搬送路に送る用紙が前記レジスト部(20)に到達する直前に配置されて前記用紙の通過を検出する用紙検出部(23)と、
電子写真プロセス方式であって、作像動作によって画像が形成される感光体を含み、像担持体に、前記感光体に形成した画像を転写する作像動作を行う画像形成部(4)と、
前記給紙部(5,6)から前記用紙搬送路(8)に用紙を送り込み搬送し、前記用紙検出部が前記用紙を検出すると該搬送を停止し、前記画像形成部(4)が前記像担持体上に形成した画像を前記用紙検出部(23)が検出した用紙に一致させるタイミングで前記用紙を再搬送する用紙搬送部(7)と、
該再搬送の前記用紙に前記像担持体上の画像を転写する転写部(21)と、
該転写部から前記画像形成部への前記像担持体の移動経路において前記像担持体に対して接離自在に設けられ、前記像担持体に接触することにより前記像担持体によって担持された画像を前記像担持体から消去するクリーニングを行う消去部(22)と、
操作者からの操作を受け付けてクリーニングモードを選択するための第1選択操作部(35)と、
前記送り搬送の開始から所定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出されなかった場合に、第1選択操作部がクリーニングモードを選択しているときは、前記消去部を前記像担持体に接触させる動作であるクリーニング動作を行なう消去手段(30)と、
前記クリーニング動作を行なうときには前記画像形成部による作像を停止し、前記所定時間の経過時から設定時間内に前記用紙検出部が用紙を検出すると、用紙に転写せずに前記クリーニング動作により消去した画像の、前記画像形成部による作像を開始する第1再作像手段(30)と、
前記送り搬送の開始から所定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出されなかった場合に、第1選択操作部がクリーニングモードを選択していないときは、前記送り搬送を継続して、前記用紙検出部によって前記用紙が検出されず前記所定時間の経過時から設定時間が経過すると、前記画像形成部の作像動作を停止する作像停止手段(30)と、を備える画像形成装置。
【0012】
なお、理解を容易にするために括弧内には、図面に示し後述する実施の形態の対応又は相当部の記号を、例示として参考までに付記した。以下も同様である。
【0013】
これによれば、用紙検出部により給紙搬送部の搬送動作の開始から所定時間内に用紙が検知されなかった場合に、給紙搬送部に搬送動作を停止させずに設定時間が経過するまで継続させることによって、より長い時間搬送動作が行われ、紙滑りによって搬送されなかった用紙が搬送される機会が増える。
【0014】
設定操作部に対する操作者の操作によって設定時間が設定され、特に、操作者が画像形成装置のクセ(発生頻度の高いエラー内容)を理解している場合、例えば、紙滑りの発生頻度が高い画像形成装置の場合には、設定時間を長く設定することで搬送動作が長く実行され、紙詰まりが発生しやすい画像形成装置の場合には、逆に設定時間を短くすることで搬送動作が短く実行されて、画像形成装置の発生頻度の高いエラー内容に応じて設定時間を変更することが可能になる。
【0015】
所定時間経過後から設定時間内であって用紙検出部によって用紙が検出されるまでの間に消去部を像担持体に接触させる動作であるクリーニング動作を行なうことによって、像担持体がクリーニングされる。クリーニング動作で消去された画像を再び作像する作像動作を画像形成部に行わせることによって、画像が最初から像担持体に形成されて、例えば用紙検出部で用紙を一旦停止させて画像の先端と用紙の画像形成領域の先端とを合わせるタイミング調整を正確に行うことが可能になる。
【0016】
第1選択操作部に対する操作者の操作によって、操作者が自由に、消去手段を許容する動作モードを選択することが可能になる。
【0017】
請求項2に記載の画像形成装置は、
用紙搬送路(8)と、
該用紙搬送路(8)に用紙を送る給紙部(5,6)と、
前記用紙搬送路(8)にあるレジスト部(20)と、
前記給紙部(5,6)が前記用紙搬送路に送る用紙が前記レジスト部(20)に到達する直前に配置されて前記用紙の通過を検出する用紙検出部(23)と、
電子写真プロセス方式であって、作像動作によって画像が形成される感光体を含み、像担持体に、前記感光体に形成した画像を転写する作像動作を行う画像形成部(4)と、
前記給紙部(5,6)から前記用紙搬送路(8)に用紙を送り込み搬送し、前記用紙検出部が前記用紙を検出すると該搬送を停止し、前記画像形成部(4)が前記像担持体上に形成した画像を前記用紙検出部(23)が検出した用紙に一致させるタイミングで前記用紙を再搬送する用紙搬送部(7)と、
該再搬送の前記用紙に前記像担持体上の画像を転写する転写部(21)と、
該転写部から前記画像形成部への前記像担持体の移動経路において前記像担持体に対して接離自在に設けられ、前記像担持体に接触することにより前記像担持体によって担持された画像を前記像担持体から消去するクリーニングを行う消去部(22)と、
操作者からの操作を受け付けてクリーニングモードを選択するための第1選択操作部(35)と、
前記送り搬送の開始から所定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出されなかった場合に、第1選択操作部がクリーニングモードを選択しているときは、前記消去部を前記像担持体に接触させる動作であるクリーニング動作を行わせる消去手段(30)と、
前記クリーニング動作を行なうときには前記画像形成部による作像を停止し、前記所定 時間の経過時から設定時間内に前記用紙検出部が用紙を検出すると、用紙に転写せずに前記クリーニング動作により消去した画像の、前記画像形成部による作像を開始する第1再作像手段(30)と、
前記画像形成部による前記感光体に対する作像位置を検出するための作像位置検出部(24)と、
前記送り搬送の開始から所定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出されなかった場合に、第1選択操作部がクリーニングモードを選択していないときは、前記画像形成部による作像を停止する手段(30)と、
該作像を停止したときの前記作像位置検出部の検出結果に基づいて作像を開始する位置を設定する作像開始位置設定手段(30)と、
前記所定時間経過後から設定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出された場合、前記作像開始位置設定手段によって設定された作像開始位置に基づいて、作像途中の画像を再び作像する作像動作を前記画像形成部に行わせる第2再作像手段(30)と、を備える画像形成装置。
【0018】
したがって、画像形成部に作像動作を停止させることによって、省電力化が実現される。再び画像形成部に作像を行わせることによって、作像途中の画像を途中から形成することが可能になる。像担持体に担持された画像の先端と用紙の画像形成領域の先端とを一致させることができる。
【0019】
請求項3に記載の画像形成装置は、
用紙搬送路(8)と、
該用紙搬送路(8)に用紙を送る給紙部(5,6)と、
前記用紙搬送路(8)にあるレジスト部(20)と、
前記給紙部(5,6)が前記用紙搬送路に送る用紙が前記レジスト部(20)に到達する直前に配置されて前記用紙の通過を検出する用紙検出部(23)と、
電子写真プロセス方式であって、作像動作によって画像が形成される感光体を含み、像担持体に、前記感光体に形成した画像を転写する作像動作を行う画像形成部(4)と、
前記給紙部(5,6)から前記用紙搬送路(8)に用紙を送り込み搬送し、前記用紙検出部が前記用紙を検出すると該搬送を停止し、前記画像形成部(4)が前記像担持体上に形成した画像を前記用紙検出部(23)が検出した用紙に一致させるタイミングで前記用紙を再搬送する用紙搬送部(7)と、
該再搬送の前記用紙に前記像担持体上の画像を転写する転写部(21)と、
該転写部から前記画像形成部への前記像担持体の移動経路において前記像担持体に対して接離自在に設けられ、前記像担持体に接触することにより前記像担持体によって担持された画像を前記像担持体から消去するクリーニングを行う消去部(22)と、
操作者からの操作を受け付けてクリーニングモードを選択するための第1選択操作部(35)と、
操作者からの操作を受け付けて作像停止モードを選択するための第2選択操作部(35)と、
前記送り搬送の開始から所定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出されなかった場合に、第1選択操作部がクリーニングモードを選択しているときは、前記消去部を前記像担持体に接触させる動作であるクリーニング動作を行なう消去手段(30)と、
前記クリーニング動作を行なうときには前記画像形成部による作像を停止し、前記所定時間の経過時から設定時間内に前記用紙検出部が用紙を検出すると、用紙に転写せずに前記クリーニング動作により消去した画像の、前記画像形成部による作像を開始する第1再作像手段(30)と、
前記送り搬送の開始から所定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出されなかった場合に、第1選択操作部がクリーニングモードを選択せず第2選択操作部も作像停止モードを選択していないときは、前記送り搬送を継続して、前記用紙検出部によって前記用紙が検出されず前記所定時間の経過時から設定時間が経過すると、前記画像形成部の作像動作を停止する作像停止手段(30)と、
前記画像形成部による前記感光体に対する作像位置を検出するための作像位置検出部(24)と、
前記送り搬送の開始から所定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出されなかった場合に、第1選択操作部がクリーニングモードを選択せず第2選択操作部が作像停止モードを選択しているときは、前記画像形成部による作像を停止する手段と(30)、
該作像を停止したときの前記作像位置検出部の検出結果に基づいて作像を開始する位置を設定する作像開始位置設定手段(30)と、
前記所定時間経過後から設定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出された場合、前記作像開始位置設定手段によって設定された作像開始位置に基づいて、作像途中の画像を再び作像する作像動作を前記画像形成部に行わせる第2再作像手段(30)と、を備える画像形成装置。
【0020】
第1,第2選択操作部に対する操作者の操作によって、操作者が自由にクリーニングモードと作像停止モードを選択することが可能になり、作像停止モードが選択された場合にだけ画像形成部による作像動作が停止される。請求項3は、請求項1および2の機能手段を備えるので、請求項3に記載の画像形成装置によれば、請求項1および2の上記効果が同様に得られる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図5に基づいて説明する。本実施の形態の画像形成装置は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ機能等の複合機能を有する複合機1への適用例である。
【0022】
図1は、複合機1を概略的に示す縦断側面図である。図1に示すように、複合機1は、画像読取部2でコンタクトガラス3上の原稿画像を光学的に読み取り、光学的に読み取った原稿画像等の画像データに基づいて画像形成部4で電子写真プロセスによる画像形成を行い、これを給紙部5又は手差給紙部6から給紙搬送部7により用紙搬送路8を経て搬送された転写材である用紙(図示せず)に転写し、用紙の転写画像を定着部9で加熱加圧することにより定着して排紙トレイ10に排紙する構造である。画像読取部2は、コンタクトガラス3上の原稿画像を所定の線密度で読み取るスキャナ機構2aやコンタクトガラス3上の原稿読取位置に向けて原稿を自動搬送するADF機構2b等を備えている。
【0023】
画像形成部4は、イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックKの4色を用いてフルカラーで画像を形成するフルカラー画像形成部である。給紙搬送部7は、給紙部5から用紙を給紙する給紙ローラ5aや手差給紙部6から用紙を給紙する手差給紙ローラ6a等の複数のローラを備え、用紙搬送部として機能する。
【0024】
図2は、画像形成部4を概略的に示す縦断側面図である。図2に示すように、画像形成部4は、回転するドラム状の感光体11を帯電部12により帯電し、露光部13による感光体11の表面に対する露光走査によってイエロー画像用の画像データに基づく静電潜像を感光体11上に形成し、イエロー画像用の現像部14Yにより静電潜像にトナーを付着させて可視像であるトナー像を形成し、複数のローラに支持された像担持体である中間転写ベルト15上に中間転写部16でトナー像を転写させる。この後、中間転写ベルト15上に転写されず感光体11上に残留するトナーをクリーニング部17で掻き落し、感光体11上の電荷を除電部18で除電する。ここで、感光体11や中間転写ベルト15等は同期を取って駆動モータ(図示せず)により駆動される。なお、現像部14Yよりも感光体11の回転方向上流側に位置するイレーサ19は、画像形成領域以外を消去する機能を持つ。
【0025】
再び、画像形成部4は、回転するドラム状の感光体11を帯電部12により帯電し、露光部13による感光体11の表面に対する露光走査によってマゼンタ画像用の画像データに基づく静電潜像を感光体11上に形成し、マゼンタ画像用の現像部14Mにより静電潜像にトナーを付着させて可視像であるトナー像を形成し、中間転写ベルト15上に中間転写部16でトナー像を転写させる。このとき、トナー像(マゼンタ)は、中間転写ベルト15上に先に転写されたトナー像(イエロー)に重なるように転写される。
【0026】
他のシアン画像用とブラック画像用との各々の画像データにおいても、同様にして、各々の画像データに基づく静電潜像を感光体11上に形成し、各々対応する現像部14(14C,14K)により静電潜像にトナーを付着させて各々のトナー像を形成し、中間転写部16で中間転写ベルト15上に各々のトナー像を転写させる。この際、各々のトナー像は、中間転写ベルト15上に先に転写されたトナー像に順次重なるように転写される。
【0027】
そして、給紙搬送部7により給紙部5又は手差給紙部6から用紙搬送路8を経て搬送された用紙をレジスト部20で一時停止させ、中間転写ベルト15上のトナー像の先端と用紙の画像形成領域の先端とを一致させるタイミング調整を行い、転写部21で中間転写ベルト15上のトナー像を用紙上に一括転写させる。この際、用紙上に転写されず中間転写ベルト15上に残留するトナーを消去部であるベルトクリーニング部22で掻き落す。このベルトクリーニング部22は、中間転写ベルト15に対して接離自在に設けられ、転写部21によるトナー像の一括転写後に中間転写ベルト15に当接することで残留するトナーを掻き落す。また、用紙搬送路8上には、レジストセンサ23がレジスト部20に到る直前位置に配置され、この位置を用紙が通過するときにレジストセンサ23はオン状態になる。
【0028】
図3は、感光体11を概略的に示す外観斜視図である。図3に示すように、感光体11は、その端部の面にトナー像の作像位置を検出するための被検出部である複数のマーク11aを備えている。この複数のマーク11aは感光体11の回転方向に沿って一定間隔で並べられて形成されている。このような感光体11の端部の近傍には、複数のマーク11aが通過する位置にレーザ光を照射してその反射光を検出する反射型フォトセンサである作像位置センサ24が設けられており、作像位置センサ24は、検出する反射光の強度がマーク11aの有無により変化することでマーク11aの通過を検出し、ON/OFF信号を生成する。このような複数のマーク11a及び作像位置センサ24が作像位置検出部として機能する。
【0029】
本実施の形態では、複数のマーク11aは感光体11の端部の面に2°毎に1つ形成されて180個設けられている。したがって、作像位置センサ24により生成されたON/OFF信号に基づいて、レーザ光の照射位置を通過したマーク数をカウントすることができる。これにより、感光体11の回転開始時からマーク数をカウントし、例えば、カウント数が180になると一周したことが分かり、90になると半周したことが分かる。また、カウント中に作像開始時や作像停止時等のカウント数を記憶することで、感光体11の表面における回転方向の作像位置を設定することができる。例えば、作像開始時のカウント数が45である場合には、そのカウント数45を記憶し、作像開始位置として設定する。
【0030】
なお、本実施の形態においては、作像位置検出部として、複数のマーク11aや作像位置センサ24を設けているが、これに限るものではなく、例えばロータリー式のエンコーダを設けても良い。また、感光体11の端面に複数のマーク11aを設けているが、これに限るものではなく、例えば感光体11の円周面に設けても良く、あるいは、感光体11に同期して駆動される中間転写ベルト15や中間転写部16等に設けても良い。なお、作像位置センサ24は複数のマーク11aを検出できる位置に設けられる。
【0031】
また、本実施の形態においては、画像形成部4として用紙にカラー画像を形成する画像形成部4を用いたが、これに限るものではなく、例えば、単色のトナー像を用紙に形成する画像形成部4でも良い。
【0032】
図4は、本実施の形態の複合機1が備える各部の電気的接続を概略的に示すブロック図である。図4に示すように、複合機1はマイクロコンピュータ(以降、マイコンとする)30を内蔵し、このマイコン30が各部を駆動制御する。マイコン30は、各部を集中的に制御するCPU(Central Processing Unit)31、CPU31が実行する各種制御プログラム等を格納するROM(Read Only Memory)32、CPU31のワークエリアとして機能するRAM(Random Access Memory)33等をバスライン34で接続することによって構成されている。
【0033】
RAM33には、作像位置センサ24により生成されたON/OFF信号に基づいてカウントされたマーク数が格納されるカウントエリア、露光部13に送信される書き込み開始信号の送信タイミングに応じてカウントエリアに格納されたマーク数が格納される作像開始位置エリア、露光部13に送信される書き込み停止信号の送信タイミングに応じてカウントエリアに格納されたマーク数が格納される作像停止位置エリアが設けられている。マイコン30には、バスライン34を介して、操作表示部35、EEPROM32a、給紙搬送部7、画像読取部2、画像蓄積部36、画像形成部4、符号化復号化部37、通信制御部38、レジストセンサ23、作像位置センサ24等が接続されている。
【0034】
操作表示部35は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示部、ハードキー及びタッチパネル等によって構成される複数の操作キーを具備する操作部(いずれも図示せず)を備え、マイコン30から伝送される表示データを表示部に表示し、操作者によって操作された操作キーに応じた信号をマイコン30に向けて出力する。そして、操作表示部35の操作部に対する操作者の操作によって、例えば、複写動作のスタートや複写部数の設定等が行われ、さらに、後述する設定時間の設定や各種の動作モードの選択等が行われる。すなわち、操作表示部35は、設定時間を設定するための設定操作部として機能し、複数の動作モードから動作モードを選択するための第1選択操作部及び第2選択操作部として機能する。EEPROM32aは、不揮発性の記憶部であり、操作表示部35の操作部に対する操作者の操作によって設定された設定時間を格納する設定時間エリアを備えている。
【0035】
給紙搬送部7は、マイコン30からの制御信号に基づいて駆動モータ(図示せず)を駆動制御することによって、給紙部5又は手差給紙部6から用紙搬送路8を経てレジスト部20に用紙を搬送する。
【0036】
画像読取部2は、マイコン30からの制御信号に基づいて、スキャナ機構2aやADF機構2bを駆動制御することにより原稿の画像を光学的に読み取り、光学的に読み取った原稿画像の光信号を電気信号に光電変換することにより色毎の画像データを作成する。
【0037】
画像蓄積部36は、画像読取部2で読み取って作成された画像データや通信制御部38によって送受信するファクシミリ送受信用の画像データ等を一時的に記憶する。画像蓄積部36に一時記憶される画像データは、通信制御部38によって外部装置へ送信されたり、画像形成部4によって用紙に作像されて出力されたりする。
【0038】
画像形成部4は、マイコン30からの制御信号に基づいて駆動モータ(図示せず)を駆動制御することにより、画像蓄積部36に記憶された画像データに基づく画像を用紙に形成する。なお、画像形成部4の露光部13は、レーザ光を出射するLD(Laser Diode)等の光学部品(図示せず)を備え、LDは、作像動作に際して書き込み開始信号に応じて露光走査を開始し、所定の色画像データに基づいて時間に応じてON/OFFが制御され、書き込み停止信号に応じて露光走査を停止する。
【0039】
通信制御部38には、画像データの送受信に際して画像データ等のデジタル信号をアナログ信号に変調したり逆に復調したりするモデム39や、モデム39で変調されたアナログ信号を公衆回線に向けて送信したり公衆回線からアナログ信号を受信したりする網制御部40が接続されている。
【0040】
符号化復号化部37は、通信制御部38におけるファクシミリに関する画像データの送受信に際して、画像蓄積部36に一時的に記憶された画像データを圧縮する符号化や、圧縮された画像データを復元する復号化を行う。例えば、画像読取部2で読み取った画像データをファクシミリ送信する場合、符号化復号化部37は、画像読取部2で読み取られて画像蓄積部36に一時記憶された画像データを符号化により圧縮する。また、通信制御部38によってファクシミリ用の画像データが受信された場合、符号化復号化部37は、受信した画像データを圧縮状態から復号化して元の画像データに解凍する。
【0041】
レジストセンサ23は、用紙搬送路8を経てレジスト部20に搬送される用紙の通過に応じて生成されるON/OFF信号をマイコン30に送信する。また、作像位置センサ24は、感光体11の複数マーク11aの有無に応じて生成されるON/OFF信号をマイコン30に送信する。これに応じて、マイコン30は感光体11の回転開始時からのマーク数をカウントしてRAM33のカウントエリアに格納する。ここで、例えば、複数マーク11aの総マーク数が180である場合には、RAM33のカウントエリアに格納されたマーク数が180に達したときにクリアされ、再び1からカウントされたマーク数がRAM33のカウントエリアに格納される。
【0042】
このような構成において、ROM32に格納された制御プログラムがマイコン30に実行させる機能について説明する。なお、本実施の形態においては、従来の複合機1によって行われる処理と同様の処理については説明を省略し、本実施の形態の複合機1における特徴的な画像形成処理を図5に基づいて説明する。図5は、画像形成処理の流れを示すフローチャートである。
【0043】
操作者が操作表示部35の操作部を操作することで複写動作等をスタートさせると、マイコン30は、画像読取部2にコンタクトガラス3上の原稿画像を光学的に読み取らせて色毎の画像データを生成させ、給紙搬送部7に給紙搬送動作を開始させて、(ステップS1)、所定時間の経過を判断するためのタイマT1をスタートさせる(S2)。なお、この所定時間は、工場出荷前等に予め設定されている。次いで、画像形成部4に作像動作を開始させる(S3)。すなわち、帯電部12により感光体11を帯電し、色毎の画像データに基づく露光部13からの露光走査によって静電潜像を感光体11上に形成し、色毎の現像部14(14Y,14M,14C,14K)により静電潜像に各トナーを付着させて可視像であるトナー像を形成し、このトナー像を順次中間転写ベルト15上に転写させる。このとき、露光部13に対する書き込み開始信号の送信タイミングに応じて、RAM33のカウントエリアに格納されたマーク数を作像開始位置としてRAM33の作像開始位置エリアに格納する(S4:作像開始位置設定手段)。カウント数は、作像位置センサ24により生成されたON/OFF信号に基づいてカウントされる。
【0044】
レジストセンサ23がONになるか否かを判断し(S5)、すなわち、用紙が給紙搬送部7により給紙部5又は手差給紙部6から用紙搬送路8を経てレジスト部20まで搬送されたか否かを判断し、タイマT1が所定時間、例えば5秒に達するまで、レジストセンサ23がONになるか否かの判断を繰り返す(S6のN:搬送手段)。用紙がレジスト部20まで搬送され、レジストセンサ23がONになると(S5のY)、給紙搬送部7に給紙搬送動作を一旦停止させ(S7:搬送停止手段)、レジスト部20に用紙を停止させた状態で画像形成部4による作像動作の完了を待ち(S8のN)、作像動作が完了すると(S8のY)、露光部13に送信される書き込み開始信号の送信タイミングとレジストセンサ23から用紙搬送路8上に沿って用紙にトナー像を一括転写させる転写位置までの距離とに基づいて中間転写ベルト15上のトナー像の先端と用紙の画像形成領域の先端とを一致させるタイミング調整を行い、給紙搬送部7に給紙搬送動作を再開させて転写部21及び定着部9に転写・定着動作を実行させ(S9)、画像が形成された用紙を排紙トレイ10に排紙して、処理が終了する。
【0045】
用紙がレジスト部20まで搬送されず、タイマT1が所定時間に達すると(S6のY)、設定時間の経過を判断するためのタイマT2をスタートさせる(S10)。この設定時間は、操作者が操作表示部35の操作部を操作することによって設定される。特に、操作者が複合機1のクセ(発生頻度の高いエラー内容)を理解している場合、例えば紙滑りの発生頻度が高い複合機1の場合には、設定時間を長く設定することで給紙搬送部7による給紙搬送動作が長く実行されるので、紙滑りの発生を抑える機会が増えて不要なジャム解除作業の実行が抑制され、紙詰まりが発生しやすい複合機1の場合には、逆に設定時間を短くすることで給紙搬送部7による給紙搬送動作が短く実行されるので、時間の節約や省電力化が実現される。したがって、操作者は不要なジャム解除作業の実行の抑制又は時間の節約や省電力化の実現という目的に応じて設定時間を変更することができる。
【0046】
次いで、動作モードがクリーニングモードに設定されているか否かを判断する(S11:第1許容手段)。クリーニングモードは、操作者が操作表示部35の操作部を操作することによって設定される。動作モードがクリーニングモードに設定されていると判断した場合には(S11のY)、画像形成部4に作像動作を停止させ(S12:作像停止手段)、ベルトクリーニング部22を中間転写ベルト15に接触させる動作であるクリーニング動作を行なう(S13:消去手段)。ベルトクリーニング部22が中間転写ベルト15に接触すると中間転写ベルト15上のトナー像が掻き落とされる。すなわちクリーニングが行われる。クリーニング動作を終えると、すなわちベルトクリーニング部22を中間転写ベルト15に接触させると、レジストセンサ23がONになるか否かを判断し(S14)、すなわち、用紙が給紙搬送部7により給紙部5又は手差給紙部6から用紙搬送路8を経てレジスト部20まで搬送されたか否かを判断し、タイマT2が設定時間、例えば8秒に達するまで、レジストセンサ23がONになるか否かの判断を繰り返す(S15のN:搬送継続手段)。
【0047】
用紙がレジスト部20まで搬送され、レジストセンサ23がONになると(S14のY)、給紙搬送部7に給紙搬送動作を一旦停止させ(S16:搬送停止手段)、レジスト部20に用紙を停止させた状態で、画像形成部4に作像動作を再び開始させる(S17:第1再作像手段)。このとき、ベルトクリーニング部によるクリーニングで消去された画像が再び最初から色毎の画像データに基づいて形成される。なお、感光体11や中間転写ベルト15等の再駆動時には、これらの回転が安定するまで多少の時間を必要とするので、回転が安定してから作像は行われる。
【0048】
その後、画像形成部4による作像動作の完了を待ち(S8のN)、作像動作が完了すると(S8のY)、露光部13に送信される書き込み開始信号の送信タイミングとレジストセンサ23から転写位置までの距離とに基づいて中間転写ベルト15上のトナー像の先端と用紙の画像形成領域の先端とを一致させるタイミング調整を行い、給紙搬送部7に給紙搬送動作を再開させて転写部21及び定着部9に転写・定着動作を実行させ(S9)、画像が形成された用紙を排紙トレイ10に排紙して処理が終了する。
【0049】
用紙がレジスト部20まで搬送されず、タイマT2が設定時間に達すると(S15のY)、給紙搬送部7に給紙搬送動作を停止させ(S18)、給紙ジャムエラーをランプの点灯等により操作者に報知し(S19)、処理が終了する。
【0050】
所定時間が経過しタイマT2をスタートしたときに(S6−S10)、ステップS11において、動作モードがクリーニングモードに設定されていないと判断した場合には(S11のN)、動作モードが省電力モードに設定されているか否かを判断する(S20:第2許容手段)。省電力モードは、操作者が操作表示部35の操作部を操作することによって設定される。動作モードが省電力モードに設定されていると判断した場合には(S20のY)、画像形成部4に作像動作を停止させ(S21:作像停止手段)、露光部13に対する書き込み停止信号の送信タイミングに応じて、RAM33のカウントエリアに格納されたマーク数を作像停止位置としてRAM33の作像停止位置エリアに格納する(S22:作像停止位置設定手段)。
【0051】
次いで、レジストセンサ23がONになるか否かを判断し(S23)、すなわち、用紙が給紙搬送部7により給紙部5又は手差給紙部6から用紙搬送路8を経てレジスト部20まで搬送されたか否かを判断し、タイマT2が設定時間、例えば8秒に達するまで、レジストセンサ23がONになるか否かの判断を繰り返す(S24のN:搬送継続手段)。
【0052】
用紙がレジスト部20まで搬送され、レジストセンサ23がONになると(S23のY)、給紙搬送部7に給紙搬送動作を一旦停止させ(S25:搬送停止手段)、レジスト部20に用紙を停止させた状態で、RAM33の作像停止位置エリアに格納された作像停止位置に基づいて画像形成部4に作像動作を再び開始させる(S26:第2再作像手段)。
【0053】
例えば、イエローYによるトナー像が中間転写ベルト15上に途中まで形成されて作像動作が停止した場合には、RAM33の作像停止位置エリアに格納された作像停止位置に基づいて、イエローYによる作像途中のトナー像を形成し、その後、RAM33の作像開始位置エリアに格納された作像開始位置に基づいて、マゼンタM、シアンC、ブラックKによる作像を行う。なお、感光体11や中間転写ベルト15等の再駆動時には、これらの回転が安定し同期するまで多少の時間を必要とするので、回転が安定してから作像は行われる。
【0054】
その後、画像形成部4による作像動作の完了を待ち(S8のN)、作像動作が完了すると(S8のY)、感光体11の作像開始位置とレジストセンサ23から転写位置までの距離とに基づいて中間転写ベルト15上のトナー像の先端と用紙の画像形成領域の先端とを一致させるタイミング調整を行い(タイミング調整手段)、給紙搬送部7に給紙搬送動作を再開させて転写部21及び定着部9に転写・定着動作を実行させ(S9)、画像が形成された用紙を排紙トレイ10に排紙して、処理が終了する。
【0055】
用紙がレジスト部20まで搬送されず、タイマT2が設定時間に達すると(S24のY)、ベルトクリーニング部22を中間転写ベルト15に接触させる動作であるクリーニング動作を行なう(S27)。これによりベルトクリーニング部22が中間転写ベルト15に接触する。このクリーニング動作により中間転写ベルト15上のトナー像を掻き落しが始まる。すなわちクリーニングが始まる。次いで、給紙搬送部7に給紙搬送動作を停止させ(S18)、給紙ジャムエラーをランプの点灯等により操作者に報知し(S19)、処理が終了する。
【0056】
ステップS20において、動作モードが省電力モードに設定されていないと判断した場合には(S20のN)、レジストセンサ23がONになるか否かを判断し(S28)、すなわち、用紙が給紙搬送部7により給紙部5又は手差給紙部6から用紙搬送路8を経てレジスト部20まで搬送されたか否かを判断し、タイマT2が設定時間、例えば8秒に達するまで、レジストセンサ23がONになるか否かの判断を繰り返す(S29のN:搬送継続手段)。
【0057】
用紙がレジスト部20まで搬送され、レジストセンサ23がONになると(S28のY)、給紙搬送部7に給紙搬送動作を一旦停止させ(S7:搬送停止手段)、レジスト部20に用紙を停止させた状態で、画像形成部4による作像動作の完了を待ち(S8のN)、作像動作が完了すると(S8のY)、感光体11の作像開始位置とレジストセンサ23から転写位置までの距離とに基づいて中間転写ベルト15上のトナー像の先端と用紙の画像形成領域の先端とを一致させるタイミング調整を行い(タイミング調整手段)、給紙搬送部7に給紙搬送動作を再開させて転写部21及び定着部9に転写・定着動作を実行させ(S9)、画像が形成された用紙を排紙トレイ10に排紙して、処理が終了する。
【0058】
用紙がレジスト部20まで搬送されず、タイマT2が設定時間に達すると(S29のY)、画像形成部4に作像動作を停止させ(S30)、ベルトクリーニング部22を中間転写ベルト15に接触させる動作であるクリーニング動作を行なう(S27)。このクリーニング動作によって、ベルトクリーニング部22が中間転写ベルト15に接触する。これにより中間転写ベルト15上のトナー像の掻き落し、すなわちクリーニングが始まる。クリーニング動作に次いで、給紙搬送部7に給紙搬送動作を停止させ(S18)、給紙ジャムエラーをランプの点灯等により操作者に報知し(S19)、処理が終了する。
【0059】
このように本実施の形態においては、レジストセンサ23により給紙搬送部7の給紙搬送動作の開始から所定時間内に用紙が検知されなかった場合に、給紙搬送部7に給紙搬送動作を停止させずに設定時間が経過するまで継続させることによって、より長い時間給紙搬送動作が行われるので、紙滑りにより搬送されなかった用紙が搬送される機会を増やすことができ、その結果、紙滑りによるジャム発生を抑えることができる。これにより、紙滑りの発生による不要なジャム解除作業の実行が抑えられる。
【0060】
また、操作表示部35の操作部に対する操作者の操作によって、複数の動作モードからクリーニングモードや省電力モード等が選択されるので、操作者は画像形成速度向上や省電力等の目的に応じて自由に動作モードを選択することができる。クリーニングモードでは、レジストセンサ23によって用紙が検出される(S14のY)までにベルトクリーニング部22を中間転写ベルト15に接触させること(S13)によって、早い段階で中間転写ベルト15上からトナー像が消去されるので、レジストセンサ23により用紙が検出されなかった場合には、すぐに次の処理が実行され、時間の節約を実現することができ、省電力モードでは、画像形成部4に作像動作を停止させることによって、省電力化を実現することができる。
【0061】
さらに、中間転写ベルト15にベルトクリーニング部22を接触させる動作であるクリーニング動作の後に再び画像形成部4に作像動作を行わせること(S17)によって、トナー像が再び最初から中間転写ベルト15上に形成され、例えばレジストセンサ23で用紙を一旦停止させてトナー像の先端と用紙の画像形成領域の先端とを合わせるタイミング調整を正確に行うことが可能になるので、紙滑りによるジャム発生によって用紙に形成する画像の位置が用紙の画像形成領域内からずれてしまうことを防止することができる。
【0062】
また、感光体11に対する作像開始位置を検出し、その検出結果に基づいて作像開始位置を設定することによって、設定された作像開始位置に応じた制御が可能になる。例えば作像開始位置に基づいて作像動作を行うと、画像のずれが生じないので、画像の画質劣化を防止することができる。
【0063】
さらに、感光体11に対する作像開始位置とレジストセンサ23から転写位置までの距離とに基づいて中間転写ベルト15上のトナー像の先端と用紙の画像形成領域の先端とを一致させるタイミング調整を行うことによって、正確なタイミング調整が行われ、中間転写ベルト15上のトナー像の先端と用紙の画像形成領域の先端とが確実に一致するので、正確な位置合わせを実行することができ、紙滑りによるジャム発生によって用紙に形成する画像の位置が用紙の画像形成領域内からずれてしまうことを防止することができる。
【0064】
【発明の効果】
用紙検出部により給紙搬送部の搬送動作の開始から所定時間内に用紙が検知されなかった場合に、給紙搬送部に搬送動作を停止させずに設定時間が経過するまで継続させることによって、より長い時間搬送動作が行われ、紙滑りによって搬送されなかった用紙が搬送される機会が増える。
【0065】
設定操作部に対する操作者の操作によって設定時間が設定され、特に、操作者が画像形成装置のクセ(発生頻度の高いエラー内容)を理解している場合、例えば、紙滑りの発生頻度が高い画像形成装置の場合には、設定時間を長く設定することで搬送動作が長く実行され、紙詰まりが発生しやすい画像形成装置の場合には、逆に設定時間を短くすることで搬送動作が短く実行されて、画像形成装置の発生頻度の高いエラー内容に応じて設定時間を変更することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の一形態の複合機を概略的に示す縦断側面図である。
【図2】 画像形成部を概略的に示す縦断側面図である。
【図3】 感光体を概略的に示す外観斜視図である。
【図4】 複合機が備える各部の電気的接続を概略的に示すブロック図である。
【図5】 画像形成処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 画像形成装置(複合機)
4 画像形成部
7 用紙搬送部(給紙搬送部)
8 用紙搬送路
11 感光体
11a 作像位置検出部(マーク)
15 像担持体(中間転写ベルト)
22 消去部(ベルトクリーニング部)
23 用紙検出部(レジストセンサ)
24 作像位置検出部(作像開始位置センサ)
35 設定操作部(操作表示部),第1選択操作部(操作表示部),第1選択操作部(操作表示部)
Claims (4)
- 用紙搬送路と、
該用紙搬送路に用紙を送る給紙部と、
前記用紙搬送路にあるレジスト部と、
前記給紙部から前記用紙搬送路に送る用紙が前記レジスト部に到達する直前に配置されて前記用紙の通過を検出する用紙検出部と、
電子写真プロセス方式であって、作像動作によって画像が形成される感光体を含み、像担持体に、前記感光体に形成した画像を転写する作像動作を行う画像形成部と、
前記給紙部から前記用紙搬送路に用紙を送り込む給紙ローラを含み、該給紙ローラを駆動して前記給紙部から前記レジスト部に用紙を送り搬送し、前記用紙検出部が前記用紙を検出すると該送り搬送を停止し、前記画像形成部が前記像担持体上に形成した画像を、前記用紙検出部が検出した用紙に一致させるタイミングで、前記用紙を前記レジスト部以降に搬送する用紙搬送部と、
前記レジスト部以降に搬送される前記用紙に前記像担持体上の画像を転写する転写部と、
該転写部から前記画像形成部への前記像担持体の移動経路において前記像担持体に対して接離自在に設けられ、前記像担持体に接触することにより前記像担持体によって担持された画像を前記像担持体から消去するクリーニングを行う消去部と、
操作者からの操作を受け付けてクリーニングモードを選択するための第1選択操作部と、
前記送り搬送の開始から所定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出されなかった場合に、第1選択操作部がクリーニングモードを選択しているときは、前記消去部を前記像担持体に接触させる動作であるクリーニング動作を行なう消去手段と、
前記クリーニング動作を行うときには前記画像形成部による作像を停止し、前記所定時間の経過時から設定時間内に前記用紙検出部が用紙を検出すると、用紙に転写せずに前記クリーニング動作により消去した画像の、前記画像形成部による作像を開始する第1再作像手段と、
前記送り搬送の開始から所定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出されなかった場合に、第1選択操作部がクリーニングモードを選択していないときは、前記送り搬送を継続して、前記用紙検出部によって前記用紙が検出されず前記所定時間の経過時から設定時間が経過すると、前記画像形成部の作像動作を停止する作像停止手段と、を備える画像形成装置。 - 用紙搬送路と、
該用紙搬送路に用紙を送る給紙部と、
前記用紙搬送路にあるレジスト部と、
前記給紙部から前記用紙搬送路に送る用紙が前記レジスト部に到達する直前に配置されて前記用紙の通過を検出する用紙検出部と、
電子写真プロセス方式であって、作像動作によって画像が形成される感光体を含み、像担持体に、前記感光体に形成した画像を転写する作像動作を行う画像形成部と、
前記給紙部から前記用紙搬送路に用紙を送り込む給紙ローラを含み、該給紙ローラを駆動して前記給紙部から前記レジスト部に用紙を送り搬送し、前記用紙検出部が前記用紙を検出すると該送り搬送を停止し、前記画像形成部が前記像担持体上に形成した画像を、前記用紙検出部が検出した用紙に一致させるタイミングで、前記用紙を前記レジスト部以降に搬送する用紙搬送部と、
前記レジスト部以降に搬送される前記用紙に前記像担持体上の画像を転写する転写部と、
該転写部から前記画像形成部への前記像担持体の移動経路において前記像担持体に対して接離自在に設けられ、前記像担持体に接触することにより前記像担持体によって担持された画像を前記像担持体から消去するクリーニングを行う消去部と、
操作者からの操作を受け付けて前記消去手段の実行を許容するクリーニングモードを選択するための第1選択操作部と、
前記送り搬送の開始から所定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出されなかった場合に、第1選択操作部がクリーニングモードを選択しているときは、前記消去部を前記像担持体に接触させる動作である前記消去部にクリーニング動作を行なう消去手段と、
前記クリーニング動作を行なうときには前記画像形成部による作像を停止し、前記所定時間の経過時から設定時間内に前記用紙検出部が用紙を検出すると、用紙に転写せずに前記クリーニング動作により消去した画像の、前記画像形成部による作像を開始する第1再作像手段と、
前記画像形成部による前記感光体に対する作像位置を検出するための作像位置検出部と、
前記送り搬送の開始から所定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出されなかった場合に、第1選択操作部がクリーニングモードを選択していないときは、前記画像形成部による作像を停止する手段と、
該作像を停止したときの前記作像位置検出部の検出結果に基づいて作像を開始する位置を設定する作像開始位置設定手段と、
前記所定時間経過後から設定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出された場合、前記作像開始位置設定手段によって設定された作像開始位置に基づいて、作像途中の画像を再び作像する作像動作を前記画像形成部に行わせる第2再作像手段と、を備える画像形成装置。 - 用紙搬送路と、
該用紙搬送路に用紙を送る給紙部と、
前記用紙搬送路にあるレジスト部と、
前記給紙部から前記用紙搬送路に送る用紙が前記レジスト部に到達する直前に配置されて前記用紙の通過を検出する用紙検出部と、
電子写真プロセス方式であって、作像動作によって画像が形成される感光体を含み、像担持体に、前記感光体に形成した画像を転写する作像動作を行う画像形成部と、
前記給紙部から前記用紙搬送路に用紙を送り込む給紙ローラを含み、該給紙ローラを駆動して前記給紙部から前記レジスト部に用紙を送り搬送し、前記用紙検出部が前記用紙を検出すると該送り搬送を停止し、前記画像形成部が前記像担持体上に形成した画像を、前記用紙検出部が検出した用紙に一致させるタイミングで、前記用紙を前記レジスト部以降に搬送する用紙搬送部と、
前記レジスト部以降に搬送される前記用紙に前記像担持体上の画像を転写する転写部と、
該転写部から前記画像形成部への前記像担持体の移動経路において前記像担持体に対して接離自在に設けられ、前記像担持体に接触することにより前記像担持体によって担持された画像を前記像担持体から消去するクリーニングを行う消去部と、
操作者からの操作を受け付けてクリーニングモードを選択するための第1選択操作部と、
操作者からの操作を受け付けて作像停止モードを選択するための第2選択操作部と、
前記送り搬送の開始から所定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出されなかった場合に、第1選択操作部がクリーニングモードを選択しているときは、前記消去部を前記像担持体に接触させる動作であるクリーニング動作を行なう消去手段と、
前記クリーニング動作を行なうときには前記画像形成部による作像を停止し、前記所定時間の経過時から設定時間内に前記用紙検出部が用紙を検出すると、用紙に転写せずに前記クリーニング動作により消去した画像の、前記画像形成部による作像を開始する第1再作像手段と、
前記送り搬送の開始から所定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出されなかった場合に、第1選択操作部がクリーニングモードを選択せず第2選択操作部も作像停止モードを選択していないときは、前記送り搬送を継続して、前記用紙検出部によって前記用紙が検出されず前記所定時間の経過時から設定時間が経過すると、前記画像形成部の作像動作を停止する作像停止手段と、
前記画像形成部による前記感光体に対する作像位置を検出するための作像位置検出部と、
前記送り搬送の開始から所定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出されなかった場合に、第1選択操作部がクリーニングモードを選択せず第2選択操作部が作像停止モードを選択しているときは、前記画像形成部による作像を停止する手段と、
該作像を停止したときの前記作像位置検出部の検出結果に基づいて作像を開始する位置を設定する作像開始位置設定手段と、
前記所定時間経過後から設定時間内に前記用紙検出部によって前記用紙が検出された場合、前記作像開始位置設定手段によって設定された作像開始位置に基づいて、作像途中の画像を再び作像する作像動作を前記画像形成部に行わせる第2再作像手段と、を備える画像形成装置。 - 操作者からの操作を受け付けて前記設定時間を設定するための設定操作部と、
前記設定操作部に対する操作者の操作によって設定された設定時間を記憶する記憶部と、を備える請求項1,2又は3に記載の画像形成装置。
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