JP4183145B2 - パイプクランプ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は回転式のパイプカッターや面取り機でパイプを切断したり、パイプ端面の面取りを行う際にパイプを回り止め保持するパイプクランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、パイプの切断時やパイプ端面の面取りを一人で行うには、片手で把持できる小径管を除いてはパイプの回り止めを行うパイプクランプ装置が必要となる。パイプクランプ装置としては一般的に、万力あるいはチェーンをパイプに捲き付けて回り止めを行うチェーンバイスや、カムを利用してパイプの回り止めを行うフットバイス等が知られている。ところが、万力やチェーンバイスでは、パイプの締め付け操作が必要となって、操作に手間がかかるうえに、チェーンバイスでは締め付けた後、チェーンのロックを行うロック機構が必要となり、部品点数が増加してコスト高となるうえに、重量が大となり取り扱いが厄介となる問題があり、また、フットバイスはワンタッチでパイプの回り止めを行うことができるが、パイプを逆回転させると回り止めが解除されるという問題があり、逆方向の回転が加わる場合には、パイプをクランプし直さなければならないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は操作が極めて簡単なうえ、パイプに加わる回転方向が変わってもパイプが外れることのないパイプクランプ装置を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するために本発明は、パイプ抱持部を形成する腕部と、下部に外向きに伸びる脚部と、それらの中間に位置する軸受け部を備えた左部材及び右部材を、左右両部材の腕部の上端間にパイプ挿し込み隙間が形成され、下端が地面と接する接地開脚部と なるように軸受け部を貫通する軸ピンにより遊動自在に枢着した構造を備え、各腕部の上端にはパイプ抱持部内にパイプを進入させ各部材に開脚方向の枢動力が加えられたとき、パイプの上面を挟み込むように押圧する当て面を形成するとともに、各腕部の下部内面にはパイプの下面を滑り止め保持する受け面を形成し、さらに各脚部の下端の接地開脚部に、角度の異なる複数の平面からなる接地端面を形成したことを特徴とするものである。また請求項1の発明において、接地開脚部に形成された接地端面を、クランプするパイプ径が変化した場合にも地面と面接触できるよう角度を異ならせたパイプクランプ装置を請求項2の発明とし、請求項1または2の発明において、滑り止め保持する受け面の当接面幅を、当て面の当接面幅よりも大としたパイプクランプ装置を請求項3の発明とし、請求項1または2または3の発明において、滑り止め保持する受け面がゴムローラよりなるパイプクランプ装置を請求項4の発明とし、請求項4の発明において、ゴムローラが偏心して挟動部材にピン留めされているパイプクランプ装置を請求項5の発明とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の好ましい実施の形態を図に基づいて詳細に説明する。
1は左部材2と右部材3とからなるパイプクランプ装置である。このパイプクランプ装置1は、パイプ抱持部4を形成する腕部2a、3aと、その下部に外向きに伸びる脚部2b、3bと、それらの中間に位置する軸受け部2c、3cとから形成されたプラスチック製の左部材2と右部材3とからなり、その軸受け部2c、3cを軸ピン10により枢着して遊動自在としたものである。また、左右両部材2,3の腕部2a、3aの上端間にパイプ挿し込み隙間4aが形成されており、左右両部材2,3の脚部2b、3bの下端は、地面と接する接地開脚部5となっている。
【0006】
6は前記パイプ抱持部4の上端すなわち、左部材2と右部材3の腕部2a、3aの先端に形成される弧状の当て面であり、後述するようにパイプ抱持部4内にパイプを進入させ各部材2,3に開脚方向の枢動力が加えられたとき、該当て面6によりパイプの上面は押圧される。7は前記パイプ抱持部4の下部内面に形成される受け面であり、該受け面7によりパイプの下面は滑り止め保持される。また、該受け面7は左部材2と右部材3の腕部2a、3aの下部内面にピン8により交換自在、且つ偏心して取り付けられるゴムローラ7a、7a、7b、7bとからなり、ゴムローラ7a、7a、7b、7bを偏心して取り付けることによりゴムローラの回転を防止して、挟持されたパイプが回転されることがないようにするとともに、摩擦抵抗が大なゴムによるパイプの滑り止め効果を高めている。また、ゴムローラ7a、7aおよび、ゴムローラ7b、7bは図3に示されるように、左部材2と右部材3の隔壁9を挟んで前後に配設してパイプを受ける際の安定性を高めるとともに、滑り止め効果を向上させている。
【0007】
また、前記接地開脚部5は左部材2と右部材3の脚部2b、3bからなるもので、該脚部2b、3bの下端を接地端面2d、3dとしている。該脚部2b、3bの接地端面2d、3dを地面に接地させることにより接地開脚部5はパイプ抱持部4に抱持動作を行わせ、パイプを抱持固定するようにしている。また、接地端面2d、3dは2種類のパイプ径に応じて地面と面接触できるよう角度を異ならせた2つの面をもっている。
【0008】
このように構成されたものは、一方の部材の脚部を把持して、パイプ抱持部4のパイプ挿し込み用の隙間4aをパイプの側方から押し付ければ、弧状の当て面6にパイプは進入し、軸ピン10をもって遊動自在に枢着されている他方の部材は、パイプの進入により開かれてゆくこととなり、やがて、左部材2と右部材3の腕部2a、3aよりなるパイプ抱持部4内にパイプは配置されることとなる。この状態で脚部2b、3bをパイプの下側に移動させたうえ、左部材2と右部材3の脚部2b、3bの接地端面2d、3dを接地させて、パイプの上からの押し付け、あるいは接地開脚部5の自重やパイプの重みによって接地開脚部5は軸ピン10を支点として開脚方向に枢動力が加わり、パイプ抱持部4内にパイプを挟持することとなる。このときのパイプを挟み込む力は、図1に示されるベクトルのように、
Fの反力 F′=1/2F
パイプを挟み込む力F″は力の釣合いより(挟動部材の右半分のみで考え反時計回り方向の力を正の値とする)
【数1】
ここで、l1 >l2 であるので、F″の値は正となり、図示の方向(パイプを挟み込む方向)にF″の力が働く。
このようにしてパイプは当て面6とゴムローラよりなる滑り止め用の受け面7との間に挟持され、挟動部材1に回り止め固定されることとなるので、この状態でパイプカッターをパイプに保持させて、パイプカッターを回転させつつパイプの外周をカッターにより切り込んで行けば、パイプは供回りすることがなく確実に切断が行われることとなる。また、面取り機の面取りカッターをパイプの端縁にあてがって回転させればパイプは供回りすることがないので、効率よく面取りを行うことができる。そして、パイプの切断や面取りが終了後、パイプを持ち上げれば、パイプの自重はパイプクランプ装置1にかからないので、パイプの引き上げに応じてパイプ抱持部4は開き、パイプはパイプ抱持部4から自然に取り外すことができる。なお、前記実施態様では受け面7をゴムローラとしているが、表面に滑り止め加工を施した金属でもよい。また、接地端面2d、3dはクランプするパイプ径が変化した場合にも地面と面接触できるよう2の面をもつものとしているが、3個以上の面を持つものとしてもよい。また、当て面6の表面にゴム板等の摩擦抵抗を増す部材を貼り付ければ、パイプの回り止め効果を高めることができる。
【0009】
【発明の効果】
本発明は前記説明によって明らかなように、パイプをパイプ抱持部内に進入させて押し付ければ、パイプ抱持部の当て面と受け面との間にパイプは抱持固定されることとなるので、ロック機構は不要なうえ、パイプの切断の際、正逆いずれの方向にパイプを回転させてもパイプが外れることはなく、確実に固定を行うことができる。また、請求項2のように、接地開脚部に形成された接地端面を、クランプするパイプ径が変化した場合にも地面と面接触できるよう角度を異ならせたものとすることにより、パイプ径が変わっても接地開脚部の接地端面は面接触して接地されるので、挟動部材が不安定となることはない。また、請求項3のように、滑り止め保持する受け面の当接面幅が当て面の当接面幅より大くすることにより、パイプ挟動抱持部に抱持されたパイプは安定したものとなる。さらに、請求項4のように、滑り止め保持する受け面がゴムローラよりなるものとすれば、滑り止め効果を安価に一層高めることができる。また、請求項5のように、ゴムローラを偏心した位置にピン留めすることにより、ゴムローラの回転によるパイプの回転を的確に防ぐことができる等種々の利点を有するものである。
従って、本発明は従来のパイプクランプ装置の問題点を解消したパイプクランプ装置として業界の発展に寄与するところ大なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい実施の形態を示す正面図である。
【図2】 本発明の好ましい実施の形態の状態を異ならせた正面図である。
【図3】 本発明の好ましい実施の形態の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 パイプクランプ装置
2 左部材
2a 腕部
2b 脚部
2c 軸受け部
2d 接地端面
3 右部材
3a 腕部
3b 脚部
3c 軸受け部
3d 接地端面
4 パイプ抱持部
5 接地開脚部
6 当て面
7 滑り止め保持用の受け面
7a ゴムローラ
7b ゴムローラ
8 ピン
9 隔壁
10 軸ピン
Claims (5)
- パイプ抱持部を形成する腕部と、下部に外向きに伸びる脚部と、それらの中間に位置する軸受け部を備えた左部材及び右部材を、左右両部材の腕部の上端間にパイプ挿し込み隙間が形成され、下端が地面と接する接地開脚部となるように軸受け部を貫通する軸ピンにより遊動自在に枢着した構造を備え、各腕部の上端にはパイプ抱持部内にパイプを進入させ各部材に開脚方向の枢動力が加えられたとき、パイプの上面を挟み込むように押圧する当て面を形成するとともに、各腕部の下部内面にはパイプの下面を滑り止め保持する受け面を形成し、さらに各脚部の下端の接地開脚部に、角度の異なる複数の平面からなる接地端面を形成したことを特徴とするパイプクランプ装置。
- 接地開脚部に形成された接地端面を、クランプするパイプ径が変化した場合にも地面と面接触できるよう角度を異ならせたものとした請求項1に記載のパイプクランプ装置。
- 滑り止め保持する受け面の当接面幅を、当て面の当接面幅よりも大とした請求項1または2に記載のパイプクランプ装置。
- 滑り止め保持する受け面がゴムローラよりなる請求項1または2または3に記載のパイプクランプ装置。
- ゴムローラが偏心して挟動部材にピン留めされている請求項4に記載のパイプクランプ装置。
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JP04314598A JP4183145B2 (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | パイプクランプ装置 |
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1998
- 1998-02-25 JP JP04314598A patent/JP4183145B2/ja not_active Expired - Fee Related
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