JP4182679B2 - 打撃工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は打撃工具に関し、特に、先端工具が、工具本体の先端に固定された筒状体に対して着脱可能な打撃工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動ハンマ等の打撃工具としては、工具本体の先端部分に固定された筒状体に先端工具が着脱可能なタイプが従来より知られている。工具本体の先端には、筒状体が固定され、筒状体内には、略棒状をした先端工具が挿入可能に構成されており、先端工具は筒状体に対して着脱可能である。先端工具の一部は、その長手方向に所定長さに渡って半径が小さい縮径部となっている。
【0003】
筒状体の周面であって、先端工具が装着されているときに先端工具の縮径部に対向する位置には貫通孔が形成されており、貫通孔内には略球状をした錠止体が設けられている。錠止体は、貫通孔内において筒状体の半径方向に移動可能である。錠止体よりも筒状体の半径方向外方には、略筒状をした規制部材が筒状体に同軸的に設けられており、規制部材は、筒状体の軸方向に移動可能である。規制部材は規制面と開放面とを有しており、開放位置と規制位置との間で移動可能に構成されている。
【0004】
先端工具が装着され規制面が錠止体に当接しているときには、規制部材は規制位置にあり、錠止体が規制部材の規制面に当接することによって、錠止体の筒状体の半径方向外方への移動が規制され、錠止体が縮径部に係合した状態が維持されて縮径部から脱出不能となる。このため先端工具は、縮径部に係合する錠止体によって軸方向への移動が制限され、先端工具が筒状体から取外し不能となる。錠止体が規制面に当接するときの規制部材の位置は、規制位置に相当する。
【0005】
先端工具が装着された状態で、規制部材を移動させて開放面が錠止体に対向するときには、規制部材は開放位置にある。筒状体の軸からの距離は、開放面の方が規制面よりも長く構成されており、錠止体は、開放面に対向することによって、筒状体に形成された貫通孔内を開放面の方向、即ち、筒状体の半径方向外方へ移動可能となり、縮径部から離脱可能となる。錠止体が縮径部から脱出可能であるため、先端工具の軸方向への移動が錠止体によって制限されることはなく、先端工具は筒状体から取外し可能となる。錠止体が開放面に当接するときの規制部材の位置は、開放位置に相当する。
【0006】
規制部材と筒状体との間には、バネからなる第1付勢部材が設けられている。第1付勢部材は、一端が筒状体に固着され他端が規制部材に固着されており、規制部材を規制位置方向へ付勢する。また、規制部材よりも筒状体の半径方向外方にはグリップ部が設けられており、グリップ部は規制部材と一体に移動可能に構成されている。
【0007】
先端工具を筒状体から取外すときには、打撃工具のユーザはグリップ部を手で握って移動させる。この移動に伴い規制部材もグリップ部と一体に移動され、規制部材は開放位置へ移動され、先端工具は着脱可能の状態となる。そして、ユーザは、着脱可能となった先端工具を筒状体から抜取る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、作業時に先端工具により近い位置を把持することによって作業精度を向上させようとする目的で、グリップ部を把持しながら作業を行うことがあり、この場合に従来の打撃工具では、打撃時の反動等により誤ってグリップ部を移動させることにより規制部材を開放位置へと移動させてしまうことがあった。規制部材が開放位置へ移動させられると、打撃工具の操作中に先端工具が筒状体から抜け落ちてしまう恐れがあった。
【0009】
そこで本発明は、先端工具が工具本体に対して着脱可能であり、且つ、ユーザが打撃作業中に誤って先端工具を取外し可能な状態にしてしまうことを単純な操作にて防止できる打撃工具を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、周面に凹部が形成された先端工具を挿入するために、少なくとも1つの貫通孔が形成され、工具本体の先端に固定された筒状体と、該貫通孔内に設けられ、該貫通孔内で該筒状体の半径方向に移動可能であり、該凹部に係合可能な錠止体と、該錠止体よりも該半径方向外方に設けられ、規制面と開放面とを有し、規制位置と開放位置との間で移動可能な規制部材と、該規制部材を該規制位置方向へ付勢する第1付勢部材と、該規制部材と一体的に該筒状体に対して移動可能であり、該筒状体の半径方向外方に位置するグリップ部とを備え、該規制部材が該規制位置にあるときには、該規制面が該錠止体に当接して該錠止体を該半径方向外方へ移動不能とし該錠止体の該凹部への係合を維持し、該規制部材が該開放位置にあるときには、該開放面が該錠止体に対向して該錠止体を該半径方向外方へ移動可能とし該錠止体を該凹部から離脱させる非係合位置へ移動可能とし、該グリップ部及び該規制部材は該第1付勢部材の付勢力に抗して該開放位置へ移動可能な打撃工具において、該グリップ部は、グリップ部本体と、押込み部と、該押込み部を支持する第2付勢部材とを有し、該押込み部は該第2付勢部材の方向性により規定された非押込み位置と、該第2付勢部材の弾性変形により規定される押込み位置との間で該筒状体の半径方向に移動可能であり、該筒状体は、該押込み部が押込み位置に押込まれたときに該押込み部と係止可能な押込み部係止部を備え、該押込み部が該押込み部係止部に係止されることにより、該グリップ部及び該規制部材が該筒状体に対して移動不能となる打撃工具を提供している。
【0011】
一実施の態様としては、該規制部材は、該筒状体の軸方向に移動可能に設けられる。かかる場合に、該グリップ部本体は略円筒形状をなすと共に該押込み部の通過を許容する貫通穴が形成され、該第2付勢部材は、一端が固定端である基部をなし他端が自由端をなす長尺で片持ちの板バネからなり、該板バネの長手方向は該筒状体の軸方向に略平行に配置され、該押込み部は、該板バネ上の固定端近傍から自由端に渡って固着して設けられ、該板バネの弾性変形により該押込み部は該貫通穴に移動可能に設けられ、該押込み部は該自由端の位置において該押込み部係止部に係止されることが好ましい。
【0012】
また、該板バネは、該自由端に向かって該半径方向外方へ該筒状体から離間するように反返った形状をなしていることが好ましい。
【0013】
また、該規制部材は、該板バネの半径方向内方であって該板バネの該基部近傍の位置に設けられ、該規制部材は該板バネの基部から自由端に向かう所定の位置までの部分に対向する対向面を有し、該対向面は、該自由端に近づくにつれて該半径方向内方へ向かう曲面形状をなしていることが好ましい。
【0014】
また、該グリップ部本体は略円筒形状をなすと共に該押込み部の通過を許容する貫通穴が形成され、該押込み部は該貫通穴に移動可能に設けられたボタンからなり、該第2付勢部材は、該ボタンを該グリップ部本体の半径方向外方に付勢するC字弾性リングにより構成されていることが好ましい。
【0015】
また、該グリップ部本体には該グリップ部の半径方向外方に突出する凸部が設けられていることが好ましい。
【0016】
また、該筒状体は、略筒状をしたフロントカバーと、該フロントカバーの外周に環装され略筒状をしたスリーブカバーとを備え、該フロントカバーの一部であって該スリーブカバーの先端部相当位置は、フランジ状に該半径方向外方へ突出する突部をなし、該突部が該押込み部係止部を構成することが好ましい。
【0017】
また、該筒状体は、略筒状をしたフロントカバーと、該フロントカバーの外周に環装されたスリーブカバーとを備え、該スリーブカバーの先端部が該押込み部係止部を構成することが好ましい。
【0018】
他の実施の形態としては、該規制部材は、該筒状体の周方向に移動可能であることが好ましい。かかる場合に、該グリップ部はプラスチックからなる略円筒形状をなして該グリップ部本体と該第2付勢部材と該押込み部は一体に形成され、該第2付勢部材は該グリップ部本体から該筒状体の軸方向に延び、該押込み部は、該第2付勢部材の反グリップ部本体側に位置して半径方向外方に突出していることが好ましい。
【0019】
また、該押込み部係止部は、該筒状体の先端部に開口し該筒状体の軸方向後方に向かって延びる切欠きにより構成され、該押込み部は押込み動作により該切欠きに係止可能であることが好ましい。
【0020】
また、該グリップ部本体は略円筒形状をなすと共に該押込み部の通過を許容する貫通穴が形成され、該第2付勢部材は、一端が固定端である基部をなし他端が自由端をなす長尺で片持ちの板バネからなり、該板バネの長手方向は該筒状体の軸方向に略平行に配置され、該押込み部は、該板バネ上の固定端近傍から自由端に渡って固着して設けられ、該板バネの弾性変形により該押込み部は該貫通穴に移動可能に設けられ、該押込み部は該自由端の位置において該押込み部係止部に係止されることが好ましい。
【0021】
また、該板バネは、該自由端に向かって該半径方向外方へ該筒状体から離間するように反返った形状をなしていることが好ましい。
【0022】
また、該規制部材は、該板バネの半径方向内方であって該板バネの該基部近傍の位置に設けられ、該規制部材は該板バネの基部から自由端に向かう所定の位置まで対向する対向面を有し、該対向面は、該自由端に近づくにつれて該半径方向内方へ向かう曲面形状をなしていることが好ましい。
【0023】
上述した実施の形態において、該グリップ部はプラスチックからなることが好ましい。
【0024】
また、該凹部は、該筒状体の軸方向に所定長さに渡って半径が小さい縮径部により構成されてなることが好ましい。又は該凹部は、該先端工具の長手方向に延びる少なくとも1個の所定長さの溝からなることが好ましい。
【0025】
また、該筒状体は、略筒状をしたフロントカバーと、該フロントカバーの外周に環装され略筒状をしたスリーブカバーとを備え、該スリーブカバーはプラスチックからなることが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態による打撃工具1について図1乃至図5に基づき説明する。打撃工具1は工具本体10を有しており、工具本体10の先端には、筒状体20が固定されている。筒状体20内には、先端工具2が筒状体20に対して同軸的に挿入されるように構成されており、先端工具2は筒状体20に対して着脱可能である。筒状体20内に挿入される先端工具2は全体的に断面が六角形であり、外周面の一部に長手方向に所定の長さに渡って半径寸法が小さく、断面が円形形状をした縮径部2Aを有する構成をしている。
【0027】
筒状体20は、より具体的には、金属製の筒状をしたフロントカバー21とプラスチック製の筒状をしたスリーブカバー22とからなる。フロントカバー21の一端側の部分21Aは工具本体10の先端に固定されており、スリーブカバー22は、工具本体10に固定されているフロントカバー21の一端側の部分21A近傍の位置から他端21Bへ向かって所定の位置まで、フロントカバー21の外周を環装した状態で設けられている。
【0028】
フロントカバー21の一部であってスリーブカバー22によって環装されていない部分には、円形をした貫通孔21aが形成されている。貫通孔21aは、フロントカバー21の周方向に等間隔で複数個形成されており、先端工具2がフロントカバー21内に装着されているときには、先端工具2の縮径部2Aに対向する位置関係になっている。貫通孔21a内には、貫通孔21aの直径よりも若干小さい球状をした錠止体23が設けられている。錠止体23は、貫通孔21a内においてフロントカバー21の半径方向に移動可能に構成されている。錠止体23よりもフロントカバー21の半径方向外方には、略筒状をした規制部材24がフロントカバー21に同軸的に設けられており、規制部材24は、フロントカバー21の軸方向にのみ移動可能である。
【0029】
規制部材24は、フロントカバー21の軸からの距離が先端工具2の縮径部2A以外の部分の半径と錠止体23の直径との和よりも長い開放面24Aを有している。開放面24Aは、規制部材24の内周面上であって工具本体10から最も離間した端部に設けられている。先端工具2がフロントカバー21に装着され錠止体23が開放面24Aに対向しているときには、規制部材24は開放位置にある。錠止体23は、開放面24Aに対向することによって、貫通孔21a内を開放面24Aの方向、即ち、フロントカバー21の半径方向外方へ移動可能となり、縮径部2Aから脱出可能となる。錠止体23が縮径部2Aから脱出可能であるため、先端工具2の軸方向への移動が錠止体23によって制限されることはなく、先端工具2はフロントカバー21から取外し可能となる。錠止体23が開放面24Aに対向するときの規制部材24の位置は、開放位置に相当する。
【0030】
また、規制部材24は、フロントカバー21の軸からの距離が先端工具2の縮径部2Aにおける半径と錠止体23の直径との和に略等しい規制面24Bを有している。開放面24Aは、規制部材24の内周面であって開放面24A以外の部分により構成されている。先端工具2が装着され錠止体23が規制面24Bに対向し当接しているときには、規制部材24は規制位置にある。錠止体23が規制部材24の規制面24Bに当接することによって、錠止体23の、フロントカバー21の半径方向外方への移動が規制され、錠止体23が縮径部2Aに係合した状態が維持されて縮径部2Aから脱出不能となる。開放位置とは、より具体的には、規制部材24が後述のグリップ部30と共に一体に移動されて、規制部材24が工具本体10に最も接近した状態の位置である。また、規制位置とは、開放位置にあるときよりも規制部材24が工具本体10から離間している位置である。
【0031】
規制部材24とフロントカバー21との間には、第1付勢部材に相当する圧縮バネ25が設けられている。圧縮バネ25は、一端がフロントカバー21に固着され他端が規制部材24に当接しており、規制部材24を規制位置方向、即ち、規制部材24が工具本体10から離間する方向へ付勢する。規制部材24の半径方向外方には、略円筒形状をしたグリップ部30がフロントカバー21に同軸的にかつフロントカバー21に対して軸方向に移動可能に設けられている。
【0032】
グリップ部30は、グリップ部本体31と押込み部32と、第2付勢部材に相当する板バネ部材33とを有している。グリップ部本体31は、略円筒形状をしている。図2に示されるように、グリップ部本体31外周面上であって工具本体10から最も離間した一端31Aの近傍には、グリップ部30の半径方向外方にフランジ状に突出する凸部31Bが設けられている。また、グリップ部本体31内周面上であって工具本体10から最も離間した一端31Aの近傍には、グリップ部本体31の半径方向内方へ突出した半径方向凸部31Cが設けられている。半径方向凸部31Cにより、半径方向凸部31Cが設けられている部分のグリップ部本体31の内径は縮径化されている。
【0033】
半径方向凸部31Cの工具本体10寄りの位置には規制部材24が配置されており、半径方向凸部31Cと規制部材24とは、互いにグリップ部30の軸方向において対向する位置関係にある。前述のように規制部材24は、圧縮バネ25によって工具本体10から離間する方向へ付勢されており、この付勢力により規制部材24は半径方向凸部31Cに当接している。グリップ部30を握って凸部31Bに指先を掛け、フロントカバー21の軸方向に沿って工具本体10に近づける方向にグリップ部30を移動させると、規制部材24は半径方向凸部31Cに押されて工具本体10に近づく方向へグリップ部30と一体に移動する。手を離すと圧縮バネ25の付勢力によって規制部材24は半径方向凸部31Cに当接した状態を維持しながら、工具本体10から離間する方向へグリップ部30と一体に移動するように構成されている。
【0034】
グリップ部本体31の周面であって、凸部31Bが設けられている位置よりも工具本体10寄りの位置には、略楕円形状をした8つの貫通穴31aが形成されている。貫通穴31aの長手方向は、グリップ部30の軸方向に指向している。グリップ部本体31の内周面側であって、半径方向凸部31Cに対向する位置には、板バネ部材33の環状固定端33Aが固着されている。そして図3に示されるように、環状固定端33Aからは、8本の板バネ33Bが片持ちで工具本体10方向に延びており、その長手方向がフロントカバー21の長手方向に指向し、その面はグリップ部30の周方向に指向している。なお、図3はグリップ部本体31を取除いた図である。板バネ33の他端は自由端33Cとなっており、自由端33Cは、貫通穴31a内であって工具本体10に最も接近した位置にある。板バネ33Bは、固定端33Aから自由端33Cに向かってフロントカバー21の半径方向外方へフロントカバー21から離間するように反返った形状をなす。また板バネ部材33の固定端33A近傍は板バネ33Bの基部をなす。
【0035】
板バネ33B上であってグリップ部30の半径方向外方側には、プラスチックからなる押込み部32が固定されている。押込み部32は貫通穴31aと略同一形状をなし、貫通穴31a内を通過可能に設けられ、板バネ33Bによって支持された状態となっている。押込み部32がグリップ部本体31の半径方向内方へ向かって押圧された場合には、板バネ33Bが弾性変形して押込み部32が貫通穴31a内へ没入可能な押込み位置にあり、また押込み部32が押圧されていないときには、板バネ33Bの方向性により押込み部32は貫通穴31a内に押込まれていない非押込み位置にある。即ち、押込み部32は、板バネ33Bの弾性変形により規定される押込み位置と、板バネ33の方向性により規定される非押込み位置との間で移動可能である。
【0036】
グリップ部本体31の他端31D近傍の部分は、スリーブカバー22の半径方向外方に位置しスリーブカバー22と対向しており、スリーブカバー22の先端22A近傍の部分を環装した状態となっている。従って、グリップ部30が軸方向に移動する際には、グリップ部30の内周はスリーブカバー22の外周面上を摺動する。スリーブカバー22の先端22Aは、グリップ部30が規制位置にあるときの貫通穴31aの端部よりもわずかに工具本体10寄りに位置しており、押込み部32の端部32Aに当接する押込み部係止部をなす。押込み部32がグリップ部本体31の半径方向内方へ押込まれた状態でグリップ部本体31が工具本体10に近づく方向へ移動させられたときに、スリーブカバー22の先端22Aは押込み部32の端部32Aに当接するように構成されている。スリーブカバー22の外周であって先端22Aよりも工具本体10寄りの位置には、スリーブカバー22の半径方向外方へフランジ状に突出する凸部22Bが設けられている。押込み部32が押込まれていない状態でグリップ部30が工具本体10の方向へ移動され、この凸部22Bに当接することにより、グリップ部本体31がこれ以上工具本体10側へ移動できないように規制される。グリップ部本体31が凸部22Bに当接したときにグリップ部30の位置が開放位置となるように、凸部22Bの位置が設定されている。
【0037】
打撃工具1の使用時には、ユーザは一方の手で工具本体10を把持し、他方の手でグリップ部30を把持して操作を行う。グリップ部30を把持することにより、図4に示されるように押込み部32が押込まれ、グリップ部本体31の内周面よりも押込み部32が半径方向内方へ突出した状態となる。このとき、押込み部32の端面32Aとスリーブカバー22の先端面22Aとが対向する。この状態でユーザが誤ってグリップ部30をその軸方向へ移動させるように力を加えても、押込み部32の端面32Aとスリーブカバー22の先端面22Aとが当接しているので、グリップ部30は工具本体10方向には移動不能となり、規制部材24の規制位置から開放位置への移動が阻止される。
【0038】
先端工具2を交換するときには、ユーザはグリップ部本体31の凸部31Bを把持し、押込み部32を押込まないようにしてグリップ部30を工具本体10に近づけるように軸方向に移動させる。スリーブカバー22の凸部22Bにグリップ部30が当接してグリップ部30が移動不能になったときに、開放面24Aが錠止体23に対向する。この状態で先端工具2をその軸方向であって工具本体10から離間する方向へ抜いてゆくと、図5に示されるように、錠止体23は縮径部2Aから脱出し、先端工具2の拡径部に当接する。このとき錠止体23は開放面24Aに当接している。この状態では錠止体23によって先端工具2の軸方向の移動は規制させておらず、ユーザが先端工具2を更に軸方向に引抜くことによって先端工具2をフロントカバー21から抜取ることができる。
【0039】
ユーザが打撃工具1を使用中にグリップ部30を握って操作をした場合であっても、グリップ部30が握られることで板バネ33が弾性変形して押込み部32が押込まれるため、規制部材24が規制位置から開放位置へと移動してしまうことを防止することができる。このため、打撃工具1の使用中に先端工具2が不意に飛出してしまうことを防止することができる。
【0040】
また、板バネ33Bが、固定端33Aから自由端33Cに向かってフロントカバー21の半径方向外方へフロントカバー21から離間するように反返っているため、打撃工具1のユーザが押込み部32を不意にわずかに押込んでしまった場合であっても押込み部32の端面32Aがスリーブカバー22の先端22Aに当接することを防止することができる。このため、グリップ部30を移動させたいときに、押込み部32の端面32Aがスリーブカバー22の先端面22Aに当接してしまい移動することができなくなるといった不具合を解消することができる。また、押込み部32の製造に際して高い精度が要求されるのを回避することができる。
【0041】
板バネ33Bの固定端33A近傍の部分のみが規制部材24に対向している。規制部材24は、板バネ33Bの固定端33A相当位置から自由端33Cに向かう所定の領域に設けられており、板バネ33Bに対向する対向面24Cを有する。対向面24Cは、押込み部32が押込まれたときに、板バネ33Bが当接する面である。対向面24Cは、板バネ33Bの基端33Aから自由端33C方向に向かって、フロントカバー21の半径方向内方へ向かう曲面となっている。このため、押込み部32が押込まれ板バネ33Bが対向面24Cに当接したときに、板バネ33Bが規制部材24の端部で折曲げられてしまうのを防止することができる。
【0042】
次に本発明の第2の実施の形態による打撃工具101について図6に基づき説明する。第2の実施の形態による打撃工具101は、押込み部がボタン132により構成され、また、第2付勢部材としてC字弾性リング133が用いられる点において第1の実施の形態による打撃工具1とは異なっており、これら以外は、第1の実施の形態による打撃工具1と同一である。
【0043】
図6に示されるように、グリップ部本体131に形成された貫通穴131aには、貫通穴131aと略同一形状をしたボタン132が、貫通穴131a内をグリップ部130の半径方向に移動可能に設けられている。グリップ部本体131の内周面であって貫通穴131aの周囲には、凹部131dが形成されてる。ボタン132の一部であってグリップ部130の半径方向内側の端部は、フランジ状の凸部132Cが設けられている。凸部132Cは、凹部131dに係合可能に構成されており、この係合により、ボタン132が所定位置よりもグリップ部130の半径方向外方へ移動するのを制限し、ボタン132が貫通穴131aからグリップ部130の外部へと飛出してしまうのを防止している。
【0044】
ボタン132の内面側略中央の位置には環状凹部132aが形成されており、凹部132aには、略円形のC字弾性リング133の外周面側が係合している。C字弾性リング133は、その半径方向外方へ拡径するように弾性変形された状態で環状凹部232aに係合しており、ボタン132をグリップ部本体131の半径方向外方へと常時付勢している。従って、ボタン132に外部から力が作用しておらずボタン132が押込まれていない状態では、凸部132Cが凹部132aに係合する非押込み位置にボタン132が位置するように構成されている。そしてボタン132がC字弾性リング133の付勢力に抗して貫通穴131a内に没入したとき、ボタン132の凸部132Cの端面は、スリーブカバー122の端面122Aに当接可能に設けられている。
【0045】
第1の実施の形態と同様に、先端工具を取外すときは、ボタン132を押圧することなく、単にグリップ部本体131の凸部131Bに指をかけて、グリップ部本体131を後方に移動させる。一方打撃工具101の使用時には、図6に示される状態からグリップ部130を把持してボタン132を押圧することにより、ボタン132の凸部132Cがスリーブカバー122の先端面122Aに当接するので、グリップ部本体131を不意に後方に移動させることが不可能となる。よって、打撃作業時の先端工具2の脱落を防止することができる。
【0046】
次に本発明の第3の実施の形態による打撃工具201について図7に基づき説明する。第3の実施の形態による打撃工具201は、押込み部係止部がスリーブカバー222の先端面ではなく、フロントカバー221の凸部221Cにより構成されている点において第1の実施の形態による打撃工具1とは異なっており、これら以外は、第1の実施の形態による打撃工具1と同一である。具体的には、スリーブカバー222の先端と対向する位置は、フランジ状にフロントカバー221の半径方向外方へ突出する突部221Cが設けられている。突部221Cは、スリーブカバー222の外周面相当位置に至るまでフロントカバー221の半径方向外方へ突出しており、突部221Cの半径方向外方の先端とスリーブカバー222の外周面とは面一になっている。押込み部32がグリップ部30の半径方向内方へ押込まれた状態でグリップ部30が工具本体10の方向へ付勢されたとしても、押込み部32の後端面32Aが凸部221Cの先端面に当接するので、グリップ部30の後方への移動が阻止される。突部221Cは押込み部32の端面32Bに当接する押込み部係止部をなす。
【0047】
次に本発明の第4の実施の形態による打撃工具401について図8乃至図12に基づき説明する。第4の実施の形態による打撃工具401は、グリップ部430及び規制部材424の移動可能な方向がフロントカバー421の周方向である点、及び、押込み部係止部がスリーブカバー422に切欠き422aが形成されてなる点において第1の実施の形態による打撃工具1とは異なっている。
【0048】
上述のようにグリップ部430及び規制部材424は、フロントカバー421の周方向に回動可能に構成されており、規制部材424の開放面424A(図9、12)は、規制部材424の軸方向の略中央の位置に形成された略半球凹部形状の内周面からなる。図9に示されるように、開放面424Aは規制部材424の内周において周方向に等間隔で6つ形成されている。錠止体23もフロントカバー421の周方向に等間隔に6個設けられている。規制部材424が周方向に回転されて開放位置にあるときには、6つの錠止体23が同時に6つの開放面424Aにそれぞれ係合可能に構成されている。規制面424Bは、規制部材424の内周面であって開放面424A以外の部分からなる。規制部材424が規制位置にあるときには、6つの錠止体23が規制面424Bに当接し、規制部材424の半径方向外方へ移動不能とされることにより、錠止体23は先端工具2の縮径部2Aに係合した状態が維持される。このことにより、先端工具2の軸方向への移動が制限され、フロントカバー421から先端工具2を抜取ることができなくなる。
【0049】
規制部材424とフロントカバー421との間には、第1付勢部材に相当するねじりバネ425が設けられている。ねじりバネ425は、一端がフロントカバー421に固着され他端が規制部材424に固着されており、規制部材424を図9に示される位置である規制位置方向へと回転付勢している。また、グリップ部430と規制部材424とは、図示しない手段により回転方向に固定されており、グリップ部430の回転に連動して規制部材424が回転する構成となっている。従って、規制部材424及びグリップ部430に外部から力が作用していないときには、規制部材424は規制位置にあり、ユーザが手でグリップ部430を握り、ねじりバネ425の付勢力に抗して規制部材424と共にグリッブ部430を回転することにより、規制部材424を開放位置へ移動させることが可能に構成されている。
【0050】
第1の実施の形態における板バネ33及び押込み部32(図3)が設けられ、スリーブカバー422の先端422Aは、板バネ33B及び押込み部32よりもスリーブカバー422の半径方向内方に位置しており、スリーブカバー422の半径方向において板バネ33及び押込み部32と対向する位置関係にある。先端422Aの部分には、図10に示されるように、切欠き422aが形成されている。切欠き422aは、先端422Aをなす端面からスリーブカバー422の軸方向にコの字状に切欠いた状態で形成されており、スリーブカバー422の先端422Aにおいて開口した状態となっている。切欠き422aの数は、押込み部32の数と同数の8つであり、スリーブカバー422の周方向に等間隔で形成されており、8つの切欠き422aに8つの板バネ33及び押込み部32が同時に対向可能に構成されている。スリーブカバー422の周方向における切欠き422aの幅は押込み部32の幅に略等しく、板バネ33Bが切欠き422aに対向しているときに押込み部32が押込まれると、板バネ33B及び押込み部32が切欠き422a内に進入することができるようになっている。板バネ33が切欠き422a内に進入した状態では、押込み部32が切欠き422aによって係止された状態となっており、グリップ部430は周方向に回転不能となる。押込み部32が切欠き422a内に進入していない状態では、押込み部32が切欠き422aによって係止されていない状態となっており、グリップ部430は周方向に回動可能である。
【0051】
打撃工具401の使用時には、ユーザは一方の手で工具本体10を把持し、他方の手でグリップ部430を把持して操作を行う。グリップ部430を把持することにより、図11に示されるように押込み部32が押込まれ、グリップ部本体431の内周面よりも押込み部32が半径方向内方へ突出し、板バネ33B及び押込み部32は切欠き422aに係合する。この状態では、作業時に発生する振動等によってユーザが誤ってグリップ部430をその周方向に移動させるように力を加えた場合であっても、グリップ部430は周方向には移動せず、これに伴い規制部材424は規制位置から開放位置へと移動することを阻止される。
【0052】
先端工具2を交換するときには、ユーザはグリップ部本体431を把持し、押込み部32を押込まないようにしてグリップ部430をフロントカバー421の周方向へ回動させる。開放面424Aが錠止体23に対向する位置まで回転したら、先端工具2をその軸方向であって工具本体10から離間する方向へ引抜く。このとき錠止体23は、図12に示されるように、縮径部2Aから脱出し、先端工具2の拡径部に当接する。この状態では錠止体23は開放面424Aに当接しており、錠止体23によって先端工具2の軸方向の移動は制限させておらず、ユーザが先端工具2を更に軸方向に引抜くことによって先端工具2をフロントカバー421から抜取ることができる。
【0053】
次に本発明の第5の実施の形態による打撃工具について図13乃至図14に基づき説明する。第5の実施の形態による打撃工具は、グリップ部本体531と押込み部と第2付勢部材とがプラスチック材料にて一体に形成されている点、及び、スリーブカバーに形成された切欠きの数が8個ではなく12個である点において第4の実施の形態による打撃工具401とは異なっており、これら以外は、第4の実施の形態による打撃工具401と同一である。
【0054】
上述のように、図示せぬスリーブカバーの先端に形成された切欠きの数は12個であり、スリーブカバーの周方向に等間隔で形成されている。グリップ部530はプラスチックからなり、図13に示されるように略筒状をなし、図示せぬフロントカバーに同軸的に設けられている。図示せぬ工具本体に近い側の一端530A近傍は外径が大きくなっており、この部分は押込み部をなす。グリップ部530には、他端530Bへ向かって所定の位置に至るまで12本のスリット530aが形成されている。スリット530aはグリップ部530の周方向に等間隔で形成されており、隣接する2本のスリット530aによって弾性変形可能な長尺状部534が規定されている。長尺状部534の押込み部をなす部分以外の部分は第2付勢部材に相当し、押込み部と第2付勢部材とは一体に設けられている。グリップ部530の他端530B近傍であってスリット530aが形成されていない部分は、グリップ部本体531をなす。従って、第2付勢部材は、グリップ部本体531において軸方向に延びて設けられた状態となっており、押込み部は、第2付勢部材の反グリップ部本体側に位置して半径方向外方に突出した状態となっている。
【0055】
スリーブカバーの先端部は、第4の実施の形態による打撃装置と同様に、長尺状部534よりもスリーブカバーの半径方向内方に位置しており、スリーブカバーの半径方向において長尺状部534の一部であってグリップ部530の一端530Aに相当する部分に対向する位置関係にある。グリップ部530の一端530A近傍の長尺状部534の内周面には、グリップ部530の外周面に対して半径方向内方へ相対的に突出する凸部535がそれぞれ設けられている。凸部535は、図示せぬスリーブカバーに形成された切欠きと略同一形状をしており、切欠きに対向可能且つ進入可能である。より詳細には、凸部535の一部であってグリップ部530の内周面をなす面535Aは、凸部535が設けられていない位置におけるグリップ部530の内周面をなす長尺状部の面534Aと面一である。前述のようにグリップ部530の一端530Aの外周は拡径しており、それに伴い、グリップ部530一端530A近傍における内周面530Bもグリップ部530の他の部分における内周面よりも拡径している。これに対して凸部535の面535Aは面534Aと面一であるため、グリップ部530の外周に対して相対的に半径方向内方へ突出した状態となっている。凸部535が切欠きに対向しているときに押込み部が押込まれると、凸部535が切欠き内に進入することができるようになっている。凸部535が切欠き内に進入した状態では、押込み部が切欠きによって係止された状態となっており、グリップ部530は周方向に回動不能となる。凸部535が切欠き内に進入していない状態では、押込み部が切欠きによって係止されていない状態となっており、グリップ部530は周方向に回動可能である。
【0056】
グリップ部本体531と押込み部と第2付勢部材とが一体に形成されているため、グリップ部530の製造工程を簡略化することができ、打撃工具のコストダウンを図ることができる。
【0057】
本発明による打撃工具は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態による打撃工具1では、先端工具2に縮径部2Aが設けられていたが、縮径部2Aに変えて先端工具の長手方向に延び錠止体が係合可能な所定長さの溝が形成されるようにしてもよい。
【0058】
また、第1の実施の形態によるグリップ部30に代えて、第5の実施の形態によるグリップ部530を用いてもよい。この場合には、第1の実施の形態によるグリップ部30の凸部31Bを、グリップ部530の外周面上であって他端530B近傍の位置に、フランジ状に突出する凸部を設けるのが好ましい。また、この場合には、長尺状部534の内周に凸部を設けなくてもよい。更に、錠止体は球形のみならず、ローラ形状や断面形状が角形状のものであってもよい。
【0059】
また、第2の実施の形態による打撃工具は、グリップ部130が軸方向に移動することにより先端工具2の着脱を行うものであるが、第4の実施の形態による打撃工具のようにグリップ部130が回転することにより先端工具2の着脱を行う構成としてもよい。
【0060】
なお、押込み部係止部の外径をグリップ部内径よりも小さく形成し、押込み部がわずかに押し込まれた場合には押込み部が押込み係止部に係止しない構成とすることにより、ユーザーがグリップ部を軸方向移動あるいは回動操作して規制部材を開放位置へ移動させようとしたときに誤って押込み部をわずかに押込んでしまったとしても、グリップ部が軸方向移動もしくは回動操作できなくなるという不具合を防止することができる。
【0061】
【発明の効果】
請求項1記載の打撃工具によれば、打撃工具の使用時にユーザがグリップ部を握っても、グリップ部が握られることで第2付勢部材が弾性変形して押込み部が押込まれ、押込み部が押込み部係止部に係止されることにより、グリップ部及び規制部材が筒状体に対して移動不能となるので、規制部材を規制位置から開放位置へと移動することを防止することができる。このため、打撃工具の使用中に不意に規制部材が開放位置へ移動され、先端工具が飛出してしまうことを防止することができる。
【0062】
従って、打撃動作中にユーザがグリップ部を握っていないときには、先端工具が脱落してしまうことはないが、打撃動作中にユーザがグリップ部を握ったときであっても、その自然な動作によって第2付勢部材の弾性変形により押込み部がワンタッチで押込み部係止部に係止されるので、打撃動作中に先端工具が不意に脱落することを確実に防止することができる。
【0063】
請求項4、14記載の打撃工具によれば、板バネが自由端に向かって半径方向外方へ筒状体から離間するように反返っているため、打撃工具のユーザが押込み部を不意にわずかに押してしまった場合であっても、押込み部が押込み部係止部に当接してしまうことを防止することができ、グリップ部を移動させたいときに移動することができないといった不具合を解消することができる。また、押込み部の製造に際して高い精度が要求されるのを回避することができる。
【0064】
請求項5、15記載の打撃工具によれば、対向面は、自由端に近づくにつれて半径方向内方へ向かう曲面を有しているため、押込み部が押込まれ板バネが当接面に当接したときに、板バネが、当接面によって折曲げられてしまうの防止することができる。
【0065】
請求項7記載の打撃工具によれば、グリップ部本体にはグリップ部の半径方向外方に突出する凸部が設けられているため、この凸部に指先を掛けて、グリップ部を容易に筒状体の軸方向に移動させることができる。
【0066】
請求項11記載の打撃工具によれば、グリップ部本体と第2付勢部材と押込み部は弾性を具備するプラスチック材料にて一体に形成されるようにしたため、グリップ部の製造工程を簡単にすることができ、コストダウンを図ることができる。
【0067】
請求項16記載の打撃工具によれば、グリップ部はプラスチックからなるため、打撃動作によって工具内部に発生した熱が工具を把持するユーザに伝わりにくくなり、ユーザは快適にグリップ部を把持することができる。
【0068】
請求項19記載の打撃工具によれば、スリーブカバーはプラスチックからなるため、打撃動作によって工具内部に発生した熱が、工具外周側にあるスリーブカバーで防御され、ユーザは安全に工具を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による打撃工具を示す斜視図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による打撃工具の要部断面図。
【図3】第1の実施の形態におけるグリップ部において、グリップ部本体を除いた斜視図。
【図4】本発明の第1の実施の形態による打撃工具のグリップ部の押込み部が押込まれた状態を示す要部断面図。
【図5】本発明の第1の実施の形態による打撃工具の規制部材が、開放位置に移動させられた状態を示す要部断面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態による打撃工具を示す要部断面図。
【図7】本発明の第3の実施の形態による打撃工具を示す要部断面図。
【図8】本発明の第4の実施の形態による打撃工具を示す要部断面図。
【図9】図8のIX−IX線に沿った断面図。
【図10】本発明の第4の実施の形態による打撃工具のスリーブカバーの先端部を示す斜視図。
【図11】本発明の第4の実施の形態による打撃工具のグリップ部の押込み部が押込まれた状態を示す要部断面図。
【図12】本発明の第4の実施の形態による打撃工具の規制部材が、開放位置に移動させられた状態を示す要部断面図。
【図13】本発明の第5の実施の形態による打撃工具のグリップ部を示す斜視図。
【図14】図13のXIV−XIV線に沿った断面図。
【符号の説明】
1、101,201、401 打撃工具
2 先端工具
2A 縮径部
10 工具本体
20 筒状体
21、221 フロントカバー
21a 貫通孔
22、122、222、522 スリーブカバー
23 錠止体
24、424 規制部材
24A、424A 開放面
24B、424B 規制面
24C 対向面
25 圧縮バネ
30、130、430、530 グリップ部
31、131、431、531 グリップ部本体
32 押込み部
33 板バネ部材
33A 固定端
33B 板バネ
33C 自由端
132 ボタン
133 C字弾性リング
221C 凸部
422a 切欠き
535 凸部

Claims (19)

  1. 周面に凹部が形成された先端工具を挿入するために、少なくとも1つの貫通孔が形成され、工具本体の先端に固定された筒状体と、
    該貫通孔内に設けられ、該貫通孔内で該筒状体の半径方向に移動可能であり、該凹部に係合可能な錠止体と、
    該錠止体よりも該半径方向外方に設けられ、規制面と開放面とを有し、規制位置と開放位置との間で移動可能な規制部材と、
    該規制部材を該規制位置方向へ付勢する第1付勢部材と、
    該規制部材と一体的に該筒状体に対して移動可能であり、該筒状体の半径方向外方に位置するグリップ部とを備え、
    該規制部材が該規制位置にあるときには、該規制面が該錠止体に当接して該錠止体を該半径方向外方へ移動不能とし該錠止体の該凹部への係合を維持し、該規制部材が該開放位置にあるときには、該開放面が該錠止体に対向して該錠止体を該半径方向外方へ移動可能とし該錠止体を該凹部から離脱させる非係合位置へ移動可能とし、該グリップ部及び該規制部材は該第1付勢部材の付勢力に抗して該開放位置へ移動可能な打撃工具において、
    該グリップ部は、グリップ部本体と、押込み部と、該押込み部を支持する第2付勢部材とを有し、該押込み部は該第2付勢部材の方向性により規定された非押込み位置と、該第2付勢部材の弾性変形により規定される押込み位置との間で該筒状体の半径方向に移動可能であり、
    該筒状体は、該押込み部が押込み位置に押込まれたときに該押込み部と係止可能な押込み部係止部を備え、該押込み部が該押込み部係止部に係止されることにより、該グリップ部及び該規制部材が該筒状体に対して移動不能となることを特徴とする打撃工具。
  2. 該規制部材は、該筒状体の軸方向に移動可能であることを特徴とする請求項1記載の打撃工具。
  3. 該グリップ部本体は略円筒形状をなすと共に該押込み部の通過を許容する貫通穴が形成され、
    該第2付勢部材は、一端が固定端である基部をなし他端が自由端をなす長尺で片持ちの板バネからなり、該板バネの長手方向は該筒状体の軸方向に略平行に配置され、
    該押込み部は、該板バネ上の固定端近傍から自由端に渡って固着して設けられ、該板バネの弾性変形により該押込み部は該貫通穴に移動可能に設けられ、該押込み部は該自由端の位置において該押込み部係止部に係止されることを特徴とする請求項2記載の打撃工具。
  4. 該板バネは、該自由端に向かって該半径方向外方へ該筒状体から離間するように反返った形状をなしていることを特徴とする請求項3記載の打撃工具。
  5. 該規制部材は、該板バネの半径方向内方であって該板バネの該基部近傍の位置に設けられ、該規制部材は該板バネの基部から自由端に向かう所定の位置までの部分に対向する対向面を有し、
    該対向面は、該自由端に近づくにつれて該半径方向内方へ向かう曲面形状をなしていることを特徴とする請求項3記載の打撃工具。
  6. 該グリップ部本体は略円筒形状をなすと共に該押込み部の通過を許容する貫通穴が形成され、
    該押込み部は該貫通穴に移動可能に設けられたボタンからなり、
    該第2付勢部材は、該ボタンを該グリップ部本体の半径方向外方に付勢するC字弾性リングにより構成されていることを特徴とする請求項2記載の打撃工具。
  7. 該グリップ部本体には該グリップ部の半径方向外方に突出する凸部が設けられていることを特徴とする請求項2記載の打撃工具。
  8. 該筒状体は、略筒状をしたフロントカバーと、該フロントカバーの外周に環装され略筒状をしたスリーブカバーとを備え、
    該フロントカバーの一部であって該スリーブカバーの先端部相当位置は、フランジ状に該半径方向外方へ突出する突部をなし、該突部が該押込み部係止部を構成することを特徴とする請求項2記載の打撃工具。
  9. 該筒状体は、略筒状をしたフロントカバーと、該フロントカバーの外周に環装されたスリーブカバーとを備え、
    該スリーブカバーの先端部が該押込み部係止部を構成することを特徴とする請求項2記載の打撃工具。
  10. 該規制部材は、該筒状体の周方向に移動可能であることを特徴とする請求項1記載の打撃工具。
  11. 該グリップ部はプラスチックからなる略円筒形状をなして該グリップ部本体と該第2付勢部材と該押込み部は一体に形成され、
    該第2付勢部材は該グリップ部本体から該筒状体の軸方向に延び、
    該押込み部は、該第2付勢部材の反グリップ部本体側に位置して半径方向外方に突出していることを特徴とする請求項10記載の打撃工具。
  12. 該押込み部係止部は、該筒状体の先端部に開口し該筒状体の軸方向後方に向かって延びる切欠きにより構成され、
    該押込み部は押込み動作により該切欠きに係止可能であることを特徴とする請求項11記載の打撃工具。
  13. 該グリップ部本体は略円筒形状をなすと共に該押込み部の通過を許容する貫通穴が形成され、
    該第2付勢部材は、一端が固定端である基部をなし他端が自由端をなす長尺で片持ちの板バネからなり、該板バネの長手方向は該筒状体の軸方向に略平行に配置され、
    該押込み部は、該板バネ上の固定端近傍から自由端に渡って固着して設けられ、該板バネの弾性変形により該押込み部は該貫通穴に移動可能に設けられ、該押込み部は該自由端の位置において該押込み部係止部に係止されることを特徴とする請求項10記載の打撃工具。
  14. 該板バネは、該自由端に向かって該半径方向外方へ該筒状体から離間するように反返った形状をなしていることを特徴とする請求項13記載の打撃工具。
  15. 該規制部材は、該板バネの半径方向内方であって該板バネの該基部近傍の位置に設けられ、該規制部材は該板バネの基部から自由端に向かう所定の位置まで対向する対向面を有し、
    該対向面は、該自由端に近づくにつれて該半径方向内方へ向かう曲面形状をなしていることを特徴とする請求項13記載の打撃工具。
  16. 該グリップ部はプラスチックからなることを特徴とする請求項1記載の打撃工具。
  17. 該凹部は、該筒状体の軸方向に所定長さに渡って半径が小さい縮径部により構成されてなることを特徴とする請求項1記載の打撃工具。
  18. 該凹部は、該先端工具の長手方向に延びる少なくとも1個の所定長さの溝からなることを特徴とする請求項1記載の打撃工具。
  19. 該筒状体は、略筒状をしたフロントカバーと、該フロントカバーの外周に環装され略筒状をしたスリーブカバーとを備え、該スリーブカバーはプラスチックからなることを特徴とする請求項1記載の打撃工具。
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