JP4182448B2 - 受信装置、受信方法、プログラム、並びに、記録媒体 - Google Patents

受信装置、受信方法、プログラム、並びに、記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、受信装置、受信方法、プログラム、並びに、記録媒体に関し、特に、受信特性を向上させることができるようにした、受信装置、受信方法、プログラム、並びに、記録媒体に関する。
従来、無線受信機において、1シンボルの信号を複数回サンプリングするFractional SamplingもしくはOver Sampling方式が提案されている。
例えば、DS/SS(Direct Sequence Spread Spectrum:直接スペクトラム拡散)変調方式におけるサンプリング間隔と特性のトレードオフについて(例えば、非特許文献1参照)、また、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing;直交周波数分割多重化伝送)変調方式におけるFractional Samplingによるダイバーシチの効果について(例えば、非特許文献2参照)は、既に検討されており、サンプリングレートが増加することによって特性が良くなることは明らかである。
K. J. Kim, S. Y. Kwon, E. K. Hong, and K. C. Whang, "Effect of Tap Spacing on the Performance of Direct-Sequence Spread-Spectrum RAKE Receiver," IEEE Trans. on Commun., vol.48, no.6, June 2000. C. Tepedelenlioglu, and R. Challagulla, "Low Complexity Multipath Diversity through Fractional Sampling in OFDM," IEEE Trans. on Signal Processing, vol.52, no.11, Nov.2004.
また、従来、CDMA(Code Division Multiple Access;符号分割多重接続)システムの受信機においては、受信信号をオーバーサンプリングした後、チャネル応答を推定し、最適な逆拡散タイミングを検出する機構が考えられてきた(例えば、非特許文献3参照)。
Tu Chunjiang, Zhou Xin, Liu Bo-an; Chen Hongyi, "The design of 802.11b WLAN baseband processor," Proceedings. 5th International Conference on ASIC, 2003, Vol. 2, pp.852-855 Oct. 2003.
その例として、例えば、スライディング相関を用いる方法がある(例えば、特許文献1、特許文献2、および、非特許文献4参照)。図1は、スライディング相関を用いてチャネル応答推定方式で信号を受信する受信装置1のブロック図である。
受信信号はスライディング相関部11に入力される。スライディング相関部11は、拡散符号生成部12から入力された、ある位相τの拡散符号を受信信号に乗算する。乗算されて得られた信号は、積分部13に入力され、1拡散符号周期分積分され、2乗回路14に供給されて、位相τに対応したチャネル応答が検出される。そして、2乗回路14の出力は、チャネル応答推定部15に入力される。チャネル応答推定部15は、位相τ以外の異なる位相に対応したチャネル応答全体を推定する。
米国公開特許 US2003/0123408"CDMA Receiving Apparatus," 米国公開特許 US2004/0139466 "Finger Allocation for a Path Searcher in a Multipath Receiver," J. Mitsugi, M. Mukai, H. Tsurumi, "Path-search algorithm introducing path-management tables for a DS-CDMA mobile terminal," Proceedings. The 13th IEEE International Symposium on Personal, Indoor and Mobile Radio Communications, Vol. 2, pp. 730-734, Sept. 2002.
また、その他の例として、相関を用いる方法もある(例えば、非特許文献5、特許文献3参照)。図2は、相関を用いてチャネル応答を推定する受信装置21の構成を示すブロック図である。
図示しないA/D変換によりオーバーサンプルされた受信信号は、デシメータ31に入力され、適切なサンプル間隔にダウンサンプリングされる。デシメータ31の出力は、相関フィルタ32に入力されて、相関処理(整合フィルタ処理)が実行される。受信信号が所定の相関を有するものである場合、相関フィルタ32の出力は、チャネル応答を直接表すので、チャネル応答推定部33は、これを基に、チャネル応答全体を推定する。この方式においては、チャネル応答を短時間に推定することができる。
H. Hamada, M. Nakamura, T. Kubo, M. Minowa, Y. Oishi, "Performance evaluation of the path search process for the W-CDMA system," Proceesing. 1999 IEEE 49th Vehicular Technology Conference, Vol. 2, pp.980-984, May 1999 米国公開特許US2004/0013218“Receiving Device and Receiving Method,”
また、更にそれ以外の方法として、複数の相関器を用いる方法がある(例えば、特許文献4参照)。図3は、2つの相関フィルタを用いて、必要なときだけ細かいチャネル応答を推定することができる受信装置41の構成を示すロック図である。
受信信号は、デシメータ51に入力される。デシメータ51は、入力された受信信号を、2つのデシメーションレートによってデシメーションを行い、高いデシメーションレート(低いオーバーサンプリング次数)によるデシメーション出力を相関フィルタ52に出力し、低いデシメーションレート(高いオーバーサンプリング次数)によるデシメーション出力を、相関フィルタ53に出力する。そして、必要に応じて、相関フィルタ52により大まかなチャネル応答を推定し、その結果を利用して、相関フィルタ53を必要な遅延でのみ動作させることにより、詳細なチャネル応答を推定することができるようになされている。そして、チャネル応答推定部54は、これらを基に、チャネル応答全体を推定する。
米国特許US6487193 “Path Searched Device and CDMA Receiver with the Same,”
なお、図1乃至図3を用いて説明した、これらの技術は、いずれも、1チップ内のインパルス応答の最大値を検出するためのものであって、1チップ1サンプル以上の検出を行うものではない。
従来の検討によって、サンプリングレートが増加することにより特性が良くなることは明らかである。しかしながら、たとえば、Fractional Samplingを行うと、その次数に応じて回路の動作速度を増加する必要が生じるため、消費電力が増加する。また、並列信号処理を用いる場合、回路の実装面積が増加し、コストが増大する。
特性が良くなるとしても、消費電力の増加、回路の実装面積の増加およびコストアップは、いずれにおいても無線端末には好ましくない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、消費電力の増加、回路の実装面積の増加およびコストアップを抑制しつつ、受信特性を向上させることができるようにするものである。
本発明の一側面の受信装置は、所定の範囲内で、または、複数の値のうちのいずれかでサンプリングレートを切り替えて、異なるサンプリングレートのそれぞれのサンプル点が異なるように受信信号をサンプリングし、チャネル信号を出力するチャネル信号出力手段と、前記チャネル信号出力手段におけるサンプリングレートを制御する制御手段と、前記チャネル信号出力手段により出力されたチャネル信号を基に、応答を推定する応答推定手段と、前記応答推定手段による応答の推定結果に基づいて、受信特性を評価する評価手段と、前記評価手段による複数のサンプリングレートにおける受信特性の評価を基に、前記チャネル信号出力手段におけるサンプリングレートを決定する決定手段とを備える。
主となる情報の受信前に前記主となる情報を受信するために必要な副の情報を受信する期間内において、前記制御手段には、前記応答推定手段が複数のサンプリングレートにおける応答を推定することができるように前記チャネル信号出力手段におけるサンプリングレートを制御させるようにすることができ、前記応答推定手段には、複数のサンプリングレートにおける応答を推定させるようにすることができ、前記評価手段には、複数のサンプリングレートにおける受信特性を評価させるようにすることができ、前記決定手段には、前記評価手段による複数のサンプリングレートにおける受信特性の評価を基に、前記チャネル信号出力手段において前記主となる情報に対応する信号をサンプリングするための所定のサンプリングレートを決定させるようにすることができ、そして、前記主となる情報の受信期間において、前記制御手段には、前記チャネル信号出力手段におけるサンプリングレートが前記所定のサンプリングレートとなるように制御させるようにすることができる。
前記チャネル信号出力手段には、前記受信信号をオーバーサンプリングして、デジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記A/D変換手段により変換されて得られたデジタル信号のレートを変換して、前記制御手段により制御されるサンプリングレートのチャネル信号を出力するレート変換手段とを含ませるようにすることができる。
前記応答推定手段により推定された応答に基づいて、前記受信信号を復調する復調手段を更に備えさせるようにすることができる。
前記応答推定手段により推定された応答に基づいて、RAKE合成のフィンガー数およびタップ係数を制御する合成制御手段を更に備えさせるようにすることができる。
前記応答推定手段により推定された応答に基づいて、ダイバーシチ合成係数を制御する合成制御手段を更に備えさせるようにすることができる。
本発明の一側面の受信方法は、信号を受信する受信装置の受信方法であって、主となる情報の受信前であって、前記主となる情報を受信するために必要な副の情報に対応する信号を受信する期間内に、前記副の情報に対応する信号を、複数のサンプリングレートにおける応答を推定することができるように制御され、所定の範囲内で、または、複数の値のうちのいずれかで切り替えられるサンプリングレートで異なるサンプリングレートのそれぞれのサンプル点が異なるようにサンプリングし、複数のサンプリングレートにおける応答を推定し、推定された応答に基づいて、複数のサンプリングレートにおける受信特性を評価し、複数のサンプリングレートにおける受信特性の評価を基に、前記主となる情報に対応する信号をサンプリングするための所定のサンプリングレートを決定し、前記主となる情報に対応する信号の受信期間に、前記主となる情報に対応する信号をサンプリングするためのサンプリングレートが前記所定のサンプリングレートとなるように制御し、前記所定のサンプリングレートで前記主となる情報に対応する信号をサンプリングするステップを含む。
本発明の一側面のプログラムまたは記録媒体に記録されているプログラムは、受信信号の処理を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、異なるサンプリングレートのそれぞれのサンプル点が異なるサンプリングのサンプリングレートであって、所定の範囲内で、または、複数の値のうちのいずれかでサンプリングレートを切り替えて、複数のサンプリングレートにおける応答を推定することができるようにサンプリングレートを制御し、複数のサンプリングレートにおける応答を推定し、推定された応答に基づいて、複数のサンプリングレートにおける受信特性を評価し、複数のサンプリングレートにおける受信特性の評価を基に、前記主となる情報に対応する信号をサンプリングするための所定のサンプリングレートを決定し、前記主となる情報に対応する信号をサンプリングするためのサンプリングレートが前記所定のサンプリングレートとなるように制御するステップ含む処理をコンピュータに実行させる。
本発明の一側面においては、異なるサンプリングレートのそれぞれのサンプル点が異なるサンプリングのサンプリングレートであって、所定の範囲内で、または、複数の値のうちのいずれかでサンプリングレートを切り替えて、複数のサンプリングレートにおける応答を推定することができるようにサンプリングレートが制御され、複数のサンプリングレートにおける応答が推定され、推定された応答に基づいて、複数のサンプリングレートにおける受信特性が評価され、複数のサンプリングレートにおける受信特性の評価を基に、主となる情報に対応する信号をサンプリングするための所定のサンプリングレートが決定されて、主となる情報に対応する信号をサンプリングするためのサンプリングレートが、決定された所定のサンプリングレートとなるように制御される。
ネットワークとは、少なくとも2つの装置が接続され、ある装置から、他の装置に対して、情報の伝達をできるようにした仕組みをいう。ネットワークを介して通信する装置は、独立した装置どうしであっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックどうしであっても良い。
また、通信とは、無線通信および有線通信は勿論、無線通信と有線通信とが混在した通信、即ち、ある区間では無線通信が行われ、他の区間では有線通信が行われるようなものであっても良い。さらに、ある装置から他の装置への通信が有線通信で行われ、他の装置からある装置への通信が無線通信で行われるようなものであっても良い。
受信装置は、独立した装置であっても良いし、送受信装置の受信処理を行うブロックであっても良い。
本発明の一側面によれば、信号を受信することができ、特に、複数のサンプリングレートの中から受信特性の良いサンプリングレートを選択して、受信時のサンプリングレートを制御するので、消費電力の増加、回路の実装面積の増加およびコストアップを抑制しつつ、受信特性を向上することができる。
本発明を適用した受信機は、例えば、1シンボルをオーバーサンプルするA/D変換器、オーバーサンプルの次数を変更することのできるチャネルフィルタ、通信路応答推定器、合成処理や復調処理を行う信号処理部を含んで構成される。
アンテナで受信された信号は、例えば、バンドパスフィルタ、増幅器を通過して、分配器で分配され、I相(同相成分)信号とQ相(直交成分)信号とに対応して備えられる2つのA/D変換器にそれぞれ入力される。これら2つのA/D変換器は、1シンボルをオーバーサンプルする。そして、オーバーサンプルされた信号は、I相信号およびQ相信号にそれぞれ対応した2つのチャネルフィルタに供給され、受信信号のエイリアス成分が取り出される。そして、前記の2つのチャネルフィルタの出力から、通信路応答が推定され、これを基に、復調処理が実行される。
上述したように、サンプリングレートが増加することにより特性が良くなることは明らかである。しかしながら、たとえば、Fractional Samplingを行うと、その次数に応じて回路の動作速度を増加する必要が生じるため、消費電力が増加する。また、並列信号処理を用いる場合、回路の実装面積が増加し、コストが増大する。
すなわち、消費電力やコストの増加を抑制しつつ、受信特性を良好なものとすることが求められている。
そこで、この受信機においては、チャネルフィルタ出力におけるサンプリングレートは固定値が用いられているのではなく、チャネルフィルタ出力におけるサンプリングレートを可変とすることができるようになされている。この受信機においては、通信路応答に基づいて、チャネルフィルタ出力におけるサンプリングレートとして、設定可能なサンプリングレートのうちのいずれに設定した場合に受信特性が良いかを判定し、受信特性の良いサンプリングレートを設定し、通信が行われるようになされている。
なお、設定可能なそれぞれのサンプリングレートにおけるサンプリング点がそれぞれ異なるものであるほうが、受信特性が向上するため、好適である。
以下、図を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図4は、サンプルレート切り替えが可能なようになされている受信装置81の構成を示すブロック図である。
アンテナ101で受信された信号は、バンドパスフィルタ(BPF)102に供給されるバンドパスフィルタ102は、所定の周波数帯域以外の信号をフィルタリングする。LNA(low noise amplifier)103は、供給されたRF信号を低雑音で増幅する。分配部104は、増幅されたRF信号を分配し、△ΣA/D変換部105−1および△ΣA/D変換部105−2に供給する。
ΔΣA/D変換部105−1およびΔΣA/D変換部105−2は、供給されたRF信号を、1bitのビット列に変換して、高次オーバーサンプルする。オーバーサンプルされた信号は、チャネルフィルタ106−1およびチャネルフィルタ106−2にそれぞれ供給される。
チャネルフィルタ106−1およびチャネルフィルタ106−2は、復調前のサンプリングレートを調整し、フィルタリングを施し、受信信号のエイリアス成分を取り出す。このとき、チャネルフィルタ106−1およびチャネルフィルタ106−2は、通信路応答推定部107の制御に基づいて、サンプリングレートを調整(オーバーサンプルの次数を変更)する。チャネルフィルタ106−1およびチャネルフィルタ106−2においては、予め複数の設定可能なサンプリングレートが定められ、通信路応答推定部107の制御に基づいて、複数のうちのいずれかのサンプリングレートに調整されるものであっても良いし、また、所定の範囲内であれば、いずれのサンプリングレートを取ることも可能なようになされ、通信路応答推定部107の制御に基づいて、所定の範囲内のいずれかのサンプリングレートに調整されるものであっても良い。サンプリングレートの調整については、後述する。
そして、チャネルフィルタ106−1から出力されるI信号(同相成分)とチャネルフィルタ106−2から出力されるQ信号(直交成分)は、それぞれ、合成および復調処理部108、並びに、通信路応答推定部107に供給される。
以下の説明においては、ΔΣA/D変換部105−1およびΔΣA/D変換部105−2を個々に区別する必要がない場合、単に、ΔΣA/D変換部105と称し、チャネルフィルタ106−1およびチャネルフィルタ106−2を個々に区別する必要がない場合、単に、チャネルフィルタ106と称する。
そして、通信路応答推定部107は、チャネルフィルタ106-1およびチャネルフィルタ106−2の出力から通信路応答を推定する。そして、通信路応答推定部107は、通信路応答の推定結果に基づいて、チャネルフィルタ106-1およびチャネルフィルタ106−2におけるオーバーサンプルの次数を変更する。また、通信路応答推定部107は、ダイバーシチ合成またはRAKE合成などの処理を制御するための制御信号を、合成および復調処理部108に供給する。合成および復調処理部108は、オーバーサンプルした信号を、受信信号の形式に即した所定の方法で合成して、復調する。通信路応答推定部107が有する機能については、図6を用いて後述する。
なお、図4においては、アナログデジタル変換に、△ΣA/D変換105を用いているが、△ΣA/D変換以外の他の方法のA/D変換処理を行うA/D変換部を用いるものとしても良い。また、ここでは、A/D変換処理においてあらかじめオーバーサンプルし、チャネルフィルタ106において、復調前のサンプリングレートを調整する構成としたが、例えば、A/D変換時にサンプリングレートを調整するようにしても良いし、従来広く行われているように、ミキサにより周波数変換を行った後、A/D変換を行い、A/D変換時にサンプリングレートを調整するものとしても良い。
すなわち、図4においては、アナログデジタル変換に△ΣA/D変換105を用い、チャネルフィルタ106において復調前のサンプリングレートを調整する構成としたが、アナログの受信信号を取得し、通信路応答推定部107の制御に基づいて、所定の複数のサンプリングレート、または、所定範囲内のサンプリングレートのデジタル信号に変換する機能を有していれば、これ以外の構成をとるものとしてもよい。
次に、チャネルフィルタ106によるサンプリングレートの調整について説明する。
入力された信号のサンプリングレートを、所望のサンプリングレートに変換する場合、通常、2つのクロックの最小公倍数を実現するクロックに一度アップサンプリングし、エイリアシングを除去するフィルタを通過させてから、ダウンサンプリングする方法が取られる(例えば、P.P.VAIDYANATHAN, “Multirate systems and filter banks”, PRENTICE-HALL P T Rの文献に記載されている)。
しかし、このような方法を取ると、それぞれのサンプリングレートによっては、最小公倍数を実現するクロックが大きくなるため、その後段に続くディジタルフィルタの実装を考慮すると、消費電力や実装面積の面で現実的ではない場合がある。
また、例えば、入力サンプルの周波数Fsを1.5Fsに変換する場合、信号が2サンプル入力すると、3サンプル出力する必要があるので、出力の1サンプル分は何かのデータで補完しなければならない。これは、1.5Fs×1/3=0.5Fsの周波数ごとにエイリアシングを発生させることを意味するが、挿入するデータを一つ前のタイミングのデータとすると、発生するエイリアシング信号にSINCフィルタ特性(移動平均フィルタ特性)を加えることができるので、エイリアシング信号を減衰することができる。さらに、1.5Fsを2サンプルごとに加算すれば、SINCフィルタ特性を実現することができ、デシメーション時に干渉するエイリアシング成分を減衰することができる。このようにして得られたシンボルに対して、更にデシメーションを行うとエイリアシングの影響を受けてしまうが、SINCフィルタでエイリアシング信号が許容範囲まで減衰されていれば問題はなく、また、希望信号が狭帯域信号であり、帯域内にエイリアシング信号が干渉しなければ、後段のディジタルフィルタで、その影響を軽減することができる。
このようなシステムは、SINCフィルタを2段形成したものと等価になり、実装コストは非常に小さくなる。しかしながら、アンチエイリアシングフィルタをSINCフィルタと限定することにより、エイリアシングの減衰量が不十分だったり、希望帯域内の振幅を減衰させたり、特性劣化を考慮する必要が生じるなどの問題が発生する。これらの影響を最小限に抑えるために、リサンプルを行う場合は、できるだけ高い周波数とし、変換する周波数レンジを最低限希望帯域以上に設定するものとすると好適である。これにより、エイリアシングは希望帯域内には発生せず、後段のディジタルフィルタを用いてさらにこれらのエイリアシング信号を減衰することができる。また、このようにすることにより、1段目のSINCフィルタのノッチ周波数が大きくなるため、希望帯域の減衰量も小さくなる。
この方法を用いれば、サンプリングレート変換を行うチャネルフィルタ106の実装コストを減少させることが可能である。しかしながら、このような構成においては、前段のディジタルフィルタの要求スピードが上がるため、消費電力が飛躍的に増大してしまう。
その課題を解決するため、チャネルフィルタ106の構成を、例えば、図5に示されるようにしてもよい。
LPF121は、所定の周波数帯域異常の高周波成分の信号をフィルタリングする。デシメータ122は、供給された信号のサンプリングレートを、所定の割合X1で減少させる(1/X1倍する)ものであり、サンプリングレートFs1の入力信号を、所定のタイミングでピックアップして出力するので、所定のサンプリングレートFs2の出力信号のサンプル点は、信号のピックアップのタイミングによって決まる。
サンプリングレート変換部(SRC;Sampling Rate Converter)123は、入力信号のサンプリングレートFs2と、出力信号のサンプリングレートFs3において、Fs2/(Fs3−Fs2)サンプルに1サンプルの割合で、前タイミングで得られたデータを補完する処理を実行する。
SINCフィルタ124は、移動平均演算を実行する。なお、要求されるEVM(Error Vector Magnitude;変調精度)特性によっては、SINCフィルタ124を省略するものとしてもよい。一般に、BPSKやQPSKにおいて要求されるEVM特性は、EVM<-20dB程度であり、16QAMや64QAMなどにおいて要求されるEVM特性は、EVM<-30dB程度である。このような要求仕様を考慮すると、BPSK、QPSKにおいては、SINCフィルタを省略した特性で十分である。
そして、デシメータ125は、供給された信号のサンプリングレートを、所定の割合X2で減少させる(1/X2倍する)ものであり、サンプリングレートFs3の入力信号を、所定のタイミングでピックアップして出力するので、所定のサンプリングレートFs4の出力信号のサンプル点は、信号のピックアップのタイミングによって決まる。LPF126は、所定の周波数帯域異常の高周波成分の信号をフィルタリングする。デシメータ127は、供給された信号のサンプリングレートを、所定の割合X3倍で減少させる(1/X3倍する)ものであり、サンプリングレートFs4の入力信号を、所定のタイミングでピックアップして出力するので、後段のシステムにおいて要求されるサンプリングレートFs5の出力信号のサンプル点は、信号のピックアップのタイミングによって決まる。
すなわち、チャネルフィルタ106においては、デシメータ122、デシメータ125、または、デシメータ127におけるデシメーションの割合とサンプル点の設定、および、サンプリングレート変換部123におけるサンプリングレートの変換係数(補完する信号の発生割合)を適宜設定することにより、ΔΣAD変換部105の出力を、所定のサンプル点の所定のサンプリングレートの信号に変換し、フィルタリングを行うことが可能なようになされている。
図6は、通信路応答推定部107が有する機能を示す機能ブロック図である。すなわち、通信路応答推定部107は、チャネル信号取得部151、応答推定部152、評価関数演算部153、サンプリングレート決定部154、サンプリングレート設定部155、および、復調処理制御部156により表される機能を有している。
チャネル信号取得部151は、チャネルフィルタ106により得られるチャネル信号を取得する。
応答推定部152は、チャネル信号取得部151により取得されたチャネル信号に基づいて、応答を推定する。応答推定の詳細な処理については後述する。
評価関数演算部153は、実際に有効なデータの送受信の前、すなわち、実データが送信される前に、例えば、同期信号や、拡散符号などが送信される区間を利用して、その区間に送信される同期信号や拡散符号の受信応答に基づいて、最も有効なサンプリングレートを決定するために、受信特性を評価する。具体的には、評価関数演算部153は、受信特性を評価するための所定の評価関数の演算を実行する。
サンプリングレート決定部154は、実際に有効なデータの送受信の前に、例えば、同期信号や、拡散符号などが送信される区間内に、サンプリングレート設定部155を制御して、複数のサンプリングレートにおける応答を得ることができるような受信処理を実行させるとともに、それぞれにおいて得られた応答に基づいた評価関数演算部153による評価関数の演算結果を基に、有効なデータの受信のサンプリングレート(必要に応じてサンプル点)を決定する。
上述したように、チャネルフィルタ106においては、予め複数の設定可能なサンプリングレート、および、それぞれのサンプリングレートにおけるサンプル点が定められ、通信路応答推定部107の制御に基づいて、複数のうちのいずれかのサンプリングレートに調整されるものであっても良いし、また、所定の範囲内であれば、いずれのサンプリングレートおよびサンプル点を取ることも可能なようになされ、通信路応答推定部107の制御に基づいて、所定の範囲内のいずれかのサンプリングレートおよびサンプル点に調整されるものであっても良い。
サンプリングレート決定部154は、実際に有効なデータの送受信の前に、サンプリングレート設定部155を制御して、予め設定可能になされている複数のサンプリングレートおよびサンプル点、または、所定範囲内の複数のサンプリングレートおよびサンプル点で受信処理を実行させ、そのうち、最も適するサンプリングレート(必要に応じてサンプル点)を、評価関数を基に決定する。
サンプリングレート設定部155は、サンプリングレート決定部154の制御に基づいて、チャネルフィルタ106におけるサンプリングレートおよびサンプル点を設定する。
復調処理制御部156は、例えば、DS/SS信号受信時におけるRAKE合成のフィンガー数およびタップ係数や、OFDM信号受信時におけるダイバーシチ合成係数など、合成および復調処理部108における合成処理や復調処理に必要な係数を決定し、その処理を制御するものである。
次に、実際の応答の推定の具体的な例として、DS/SS信号を受信する場合と、OFDM信号を受信する場合における応答の推定およびサンプリングレートの決定について説明する。
まず、受信装置81がDS/SS信号を受信する場合の応答の推定、および、サンプリングレートの決定について説明する。
IEEE802.11bのパケットの先頭では、同一の拡散符号が同期用シンボルとして128回送信される。受信装置81は、このシンボルを受信している期間内にサンプリングレートを選択する処理を実行する。
また、ここでは、例として、チャネルフィルタ106が実際のデータ受信時において取りうるチャネルフィルタ106の出力におけるサンプリングレートが、1シンボル4サンプル、または、2サンプルのうちのいずれかであるものとして説明する。
DS/SS信号を受信する場合の同期用シンボル受信時のチャネルのインパルス応答推定(図6の応答推定部152による応答の推定処理)について、図7を用いて説明する。
チャネルフィルタ106内のデシメータ181(例えば、図5のデシメータ122、デシメータ125、または、デシメータ127)が設定されることにより、所定のサンプリングレートおよび同期点(サンプリング点)でサンプリングが実行される。
サンプリングレート設定部155は、まず、対応可能なサンプリングレートにおけるそれぞれのサンプリング点でのサンプリングが実行されるように、チャネルフィルタ106を設定する。例えば、チャネルフィルタ106が実際のデータ受信時において取りうるサンプリングレートが、1シンボル4サンプル、または、2サンプルのうちのいずれかであり、1シンボル4サンプルのときのサンプル点に2サンプルのときのサンプル点が含まれている場合は、1シンボル4サンプルでサンプルが行われるように設定され、1シンボル4サンプルのときのそれぞれのサンプル点と、1シンボル2サンプルのときのそれぞれのサンプル点とが異なっている場合は、それぞれのサンプル点においてサンプルが行われる、すなわち、1シンボル6サンプルでサンプリングが行われるように設定されるものとすると好適である。
そして、相関フィルタ182における拡散符号の自己相関関数は、次の式(1)のように定義される。
Figure 0004182448
ここで、Mは拡散符号長、Gは1チップのサンプル数(オーバーサンプルの次数)、p(m)は拡散符号波形のmサンプル目、dは自己相関関数の位相差である。そして、相互相関行列は、次の式(2)とし、式(2)のrは、式(3)で表される。
Figure 0004182448
Figure 0004182448
ここで、Dはインパルス応答の最大遅延に対応したサンプル数、Tは転置、Hは複素共役転置を表す。
そして、平均化回路183の出力は、次の式(4)に示される。
Figure 0004182448
ここで、x(d)は、d番目の拡散符号のサンプルに対応する平均化回路の出力である。
そして、 チャネルのインパルス応答行列は、次の式(5)に示される。
Figure 0004182448
式(5)において、c(d)は、d番目のサンプルの遅延に対応するインパルス応答とする。
メモリ185には、相互相関行列Rの擬似逆行列R+が記憶されている。インパルス応答推定部184は、メモリ185に記憶されているRの擬似逆行列R+を用いて、次の式(6)のように、チャネルのインパルス応答を推定する。
Figure 0004182448
ここで、相関行列Rの特異値分解が行われる。次の式(7)が満たされたとしたとき、Rの特異値σ1,…,σqより、式(8)が成り立つ。
Figure 0004182448
Figure 0004182448
これに対して、擬似逆行列R+の特異値は1/σ1,…,1/σqで与えられ、その特異値分解を行うと、式(9)および式(10)が得られる。
Figure 0004182448
Figure 0004182448
ここで、あまりに小さい特異値を擬似逆行列の計算に用いると、誤差が大きくなってしまう。そこで、特異値の閾値を決め、それ以下の特異値を0として擬似逆行列を計算するようにしてもよい。
1チップをG倍でオーバーサンプルした場合のg番目のサンプルのnチップ目の応答は、次の式(11)で与えられる。
Figure 0004182448
ここでTcは1チップ時間長である。
図8に、4パルスのインパルス応答が存在した場合の相関フィルタ182の出力を示す。チャネルフィルタ106は、ここでは、1シンボルがYチップである場合、1シンボル中Yサンプル、すなわち、1チップ1サンプルのとき、図中bおよびeのサンプル点でサンプリングを行い、1シンボル中2×Yサンプル、すなわち、1チップ2サンプルのとき、図中a,c,d、およびfのサンプル点でサンプリングを行う。
従来の方式では、1シンボル中の最大出力を基準に1つのポイントでサンプリングされて、RAKE合成が実行されていた。これに対して、サンプリングレート設定部155は、1チップ1サンプルのとき、図中bおよびeのサンプル点でサンプリングを行い、1シンボル中4サンプル、すなわち、1チップ2サンプルのとき、図中a,c,d、およびfのサンプル点でサンプリングを行うように、チャネルフィルタ106を制御する。
例えば、1チップ1サンプルのとき、図9に示されるように、図中b、e、および、hのサンプル点でサンプリングされてRAKE合成が実行され、1チップ2サンプルのとき、図10に示されるように、図中a,c,d,f、gおよびiのサンプル点でサンプリングされてRAKE合成が実行されるので、従来における場合のように、最大出力を基準に、図中bで示される1ポイントがサンプリングされる場合と比較して、より多くの信号電力を復調に用いることができる。
上述したようにして、1チップ2サンプルにおける場合の応答と、1チップ1サンプルにおける場合の応答が算出される。
評価関数演算部153は、消費電力量よりも通信品質が重要である場合、式(11)により得られる1チップ2サンプルにおける場合の応答、および、1チップ1サンプルにおける場合の応答を基に、次の式(12)に示される評価関数を演算し、式(12)が成り立つ場合、1チップ2サンプルでデータの受信を行い、式(12)が成り立たない場合、1チップ1サンプルでデータの受信を行う。
Figure 0004182448
ここで、RGは、1チップをG倍でオーバーサンプリングした場合の相関フィルタ出力における雑音の共分散行列である。また、式(12)においてh1およびh2は、次の式(13)および式(14)で示される。
Figure 0004182448
Figure 0004182448
また、通信品質よりも消費電力量が重要となる状況において(例えば、装置のバッテリ容量またはバッテリ残量などの条件によって)は、上述した式(12)においてデータ受信のサンプリングレートを決定するとは限らず、消費電力量が有利となるように、低いサンプリングレートを優先的に選択するようにしても良いことはいうまでもない。
また、サンプリングレート決定部154は、通信品質と消費電力量のいずれが重要であるかのみならず、例えば、BER(Bit Error Rate)が所定の値よりも低ければ、消費電力量を優先としてサンプリングレートを選択し、BERが所定の値よりも高いときに、評価関数を基に、BERができるだけ低くなるようなサンプリングレートを選択するものとしても良い。
なお、ここでは、サンプリングレート設定部155が、まず、対応可能なサンプリングレートにおけるそれぞれのサンプリング点でのサンプリングが実行されるように、チャネルフィルタ106を設定して、得られた複数の応答から、評価関数演算部153が対応可能なそれぞれのサンプリングレートにおける場合の評価関数を比較するものとして説明したが、サンプリングレート設定部155が、例えば、対応可能な第1のサンプリングレートでサンプリングを実行して、評価関数演算部153が、得られた応答から、第1のサンプリングレートにおける場合の評価関数を算出し、その後、サンプリングレート設定部155が対応可能な第2のサンプリングレートでサンプリングを実行して、評価関数演算部153が得られた応答から、第2のサンプリングレートにおける場合の評価関数を算出し、同様に、サンプリングレート設定部155が対応可能なサンプリングレートで順次サンプリングを実行して、評価関数演算部153がそれぞれの場合における評価関数を算出した後、評価関数を用いて比較を行うことにより、サンプリングレートを決定するものとしても良いことはいうまでもない。
次に、OFDM信号を受信する場合の応答の推定、および、サンプリングレートの決定処理について説明する。
OFDM変調方式のパイロット信号のように、特定の周波数において重要な信号が受信される場合にも、サンプリングレートを適応的に変化させることは有効である。例えば、図11に示されるような通信路応答を仮定する。このような通信路を経由した信号を図12Aに示されるように1シンボル1サンプルで受信すると、図12Bに示されるような周波数特性を得る。これに対して、図13Aに示されるように1シンボル2サンプルで受信する場合、図13Bおよび図13Cに示されるように、異なる周波数において信号強度の落ち込みが発生する。また、場合によっては、信号強度の落ち込みの程度が小さくなることも考えられる。
IEEE802.11a/gのパケットの先頭においては、同期用シンボルが10回送信される。通信路応答推定部107のサンプリングレート決定部154は、この10回の同期用シンボルを受信する期間内にサンプリングレートを選択する処理を実行する。
また、ここでは、例として、チャネルフィルタ106が実際のデータ受信時において取りうるサンプリングレートが、1シンボル2サンプル、または、1サンプルのうちのいずれかであるものとして説明する。
サンプリングレート設定部155は、まず、対応可能なサンプリングレートにおけるそれぞれのサンプリング点でのサンプリングが実行されるように、チャネルフィルタ106を設定する。例えば、チャネルフィルタ106が実際のデータ受信時において取りうるサンプリングレートが、1シンボル2サンプル、または、1サンプルのうちのいずれかであり、1シンボル2サンプルのときのいずれかのサンプル点に1サンプルのときのサンプル点が含まれている場合は、1シンボル2サンプルでサンプルが行われるように設定され、1シンボル2サンプルのときのそれぞれのサンプル点と、1シンボル1サンプルのときのサンプル点とが異なっている場合は、それぞれのサンプル点においてサンプルが行われる、すなわち、1シンボル3サンプルでサンプリングが行われるように設定されるものとすると好適である。
応答推定部152は、DS/SS信号における場合と同様にして、擬似逆行列を用いてチャネルのインパルス応答を推定する。ただし、OFDMにおける場合では、擬似逆行列として、拡散符号に代わって、ショートプリアンブル信号の時間波形が用いられる。そして、応答推定部152は、インパルス応答の推定値をDFT(discrete Fourier transform)し、周波数応答を計算する。
チャネル応答をh(t)とすると1時間シンボルをG倍でオーバーサンプルした場合のg番目のサンプルのn個目の応答は、次の式(15)で与えられる。
Figure 0004182448
ここで、Tsは1単位時間あたりのシンボル長(1OFDMシンボル長/DFTポイント数)である。そして、g番目のサンプルの周波数応答は、次の式(16)で与えられる。
Figure 0004182448
ここで、Nは、OFDMのサブキャリア数である。
評価関数演算部153は、式(15)または式(16)により与えられる応答に基づいて、次の式(17)に示される評価関数を演算する。
Figure 0004182448
ここで、式(17)のHG[k]は、次の式(18)で、ΓGは、次の式(19)で、γG[k]は、次の式(20)で、γgG[k]は、次の式(21)で、νgG[k]は、次の式(22)で、それぞれ示される。
Figure 0004182448
Figure 0004182448
Figure 0004182448
Figure 0004182448
Figure 0004182448
なお、ν(t)は、受信フィルタを通過した後のガウス雑音である。
そして、評価関数演算部153は、式(17)の評価関数の演算結果から、式(23)が成り立つか否かを判定して、式(23)が成り立つ場合は、1シンボル2サンプルでデータの受信を行い、成り立たない場合、1シンボル1サンプルでデータの受信を行うものとする。
Figure 0004182448
式(17)において、Gは1シンボルのオーバーサンプル数、Hg[k]はサブキャリアkおよびg番目のサブサンプルにおける通信路応答、hgG[n]は時間(n-1)Ts+Tgにおける通信路の時間応答、Tsはシンボル長、Tg=Ts/Gはサブサンプル長である。
図14は、受信信号パルスの相関波形が三角形になる場合のチャネル応答の例である。そして、図14の例の場合において、図15は、1シンボル1サンプルの場合のチャネルのインパルス応答、図16は、その周波数応答であり、図17は、1シンボル2サンプルの場合の1サンプル目のチャネルのインパルス応答、図18は、その周波数応答、図19は、1シンボル2サンプルの場合の2サンプル目のチャネルのインパルス応答、図20は、その周波数応答である。1シンボル2サンプルの場合には、図18および図20の周波数応答をダイバーシチ合成することにより、信号が受信される。
図14において特定のサブキャリア(例えばパイロット信号など)に周波数応答のヌルが当たる場合には、1シンボル2サンプルに切り替えて、ダイバーシチ合成を実行するようにしても良い。
例えば、k番目のサブキャリアが特に保護される場合、次の式(24)が成立すれば、1シンボル1サンプルではなく1シンボル2サンプルに切り替えて、ダイバーシチ合成を実行することにより、信号を受信するようにしても良い。
Figure 0004182448
図21に、1シンボル1サンプルで受信した場合、1シンボル4サンプルで受信した場合、並びに、1シンボル1サンプルおよび1シンボル4サンプルを切り替えて評価関数を比較し、特性が良好だったサンプリングレートで受信した場合(ただし、1シンボル1サンプルと1シンボル4サンプルにおける場合のそれぞれのサンプル点は異なる)の64サブキャリアで構成されるOFDM変調信号の受信特性を示す。1シンボル1サンプルおよび1シンボル4サンプルを切り替えて受信するにあたって、図21に示される受信特性を得たとき、1シンボルを1サンプルする確率と4サンプルする確率は、それぞれ0.55対0.45であった。
BER(Bit Error Rate)は各サブキャリアで独立に記録されており、誤り訂正符号などサブキャリア間の相関は用いていない。また、図中の”SRS Diversity”は通信路の応答により1シンボル1サンプルおよび1シンボル4サンプルを切り替えた場合の特性をしめす。そして、“1 Sample/Symbol”は、Fractional Samplingを用いない場合、”4 Sample/Symbol”は1シンボル4サンプルでFractional Samplingした場合の特性をそれぞれ示す。また、マルチパスは一様の強さで1シンボルあたり4波異なる遅延量で受信機に到来し、4シンボル分遅延スプレッドが存在すると考える。
これらを比較すると、1シンボル1サンプルおよび4サンプルでサンプリングレートを切り替えた場合のほうが、1シンボル1サンプルで受信した場合や、1シンボル4サンプルで受信した場合よりも、ほとんどの場合において、BERが低減することが分かる。また、このとき、1シンボルを1サンプルする確率と4サンプルする確率はそれぞれ0.55対0.45であったので、信号処理の処理量を抑制しつつ、BERを低減することができたと言える。
また、DS/SS信号の場合もOFDM信号の場合も、上述したように、切り替えられるそれぞれのサンプリングレートにおけるサンプリングポイントは、同一ではない方が良い特性を得ることができる。
例えば、1シンボル1サンプルおよび4サンプルでサンプリングレートを切り替えるとき、1シンボル1サンプルにおける場合のサンプル点が、1シンボル4サンプルにおける場合のいずれのサンプル点とも一致していないほうが、いずれかのサンプルレートにおいて、できるだけ良い応答を得ることができる可能性が高くなる。すなわち、1シンボル1サンプルおよび4サンプルのいずれで信号を受信するかを決めるとき、それぞれのサンプル点におけるチャネル応答を取得して、評価関数を算出するので、それらのサンプル点が重なっていないほうが、良い応答を得るサンプル点がいずれかのサンプルレートにおけるサンプル点に含まれる可能性が高くなるため、好適である。
換言すれば、例えば、1シンボル1サンプルおよび4サンプルでサンプリングレートを切り替えるときに、1シンボル1サンプルにおける場合のサンプル点が1シンボル4サンプルにおける場合のいずれかのサンプル点と一致していたり、1シンボル2サンプルおよび4サンプルでサンプリングレートを切り替えるときに、1シンボル2サンプルにおける場合のサンプル点が1シンボル4サンプルにおける場合のサンプル点に含まれるような場合、サンプリングレートの切り替えを行ったときのBER特性は、切り替えを行わないサンプリングの場合のいずれか良い方のBER特性と等しくなる。しかしながら、切り替えられるそれぞれのサンプリングレートにおけるサンプリングポイントが同一ではないとき、図21に示されるように、切り替えを行わないサンプリングの場合のいずれか良い方のBER特性と比較しても、ほとんどの場合において、特性が改善される。
このようにすることにより、1シンボルを常にオーバーサンプルする場合より消費電力を抑制することができるとともに、1シンボルを常に1サンプルでサンプリングする場合よりも良い特性を得ることができる。
次に、図22のフローチャートを参照して、OFDM信号受信時における受信処理について説明する。
ステップS1において、通信路応答推定部107は、同期用シンボルの受信が開始されるか否かを判断する。ステップS1において、同期用シンボルの受信が開始されないと判断された場合、開始されると判断されるまで、ステップS1の処理が繰り返される。
ステップS1において、同期用シンボルの受信が開始されたと判断された場合、ステップS2において、通信路応答推定部107のサンプリングレート設定部155は、まず、対応可能なサンプリングレートにおけるそれぞれのサンプリング点でのサンプリングが実行されるように、チャネルフィルタ106を設定して、サンプリングレートを、サンプリングレート決定のための所定の値とする。
ステップS3において、チャネル信号取得部151は、チャネル信号を取得し、応答推定部152は、擬似逆行列を用いて、具体的には、例えば、上述した式(15)および式(16)を演算することにより、応答を推定し、それによって得られた、それぞれのサンプリングレートにおけるサンプル点の応答を、評価関数演算部153に供給する。
ステップS4において、評価関数演算部153は、取り得るサンプリングレートのうち、評価関数の演算が終了していない1つのサンプリングレートを選択する。
ステップS5において、評価関数演算部153は、例えば、上述した式(17)を用いて、選択されたサンプリングレートにおける評価関数を演算する。
ステップS6において、評価関数演算部153は、取り得るサンプリングレートの全ての評価関数の算出は終了したか否かを判断する。ステップS6において、取り得るサンプリングレートの全ての評価関数の算出は終了していないと判断された場合、処理は、ステップS4に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS6において、取り得るサンプリングレートの全ての評価関数の算出は終了したと判断された場合、ステップS7において、サンプリングレート決定部154は、通信品質要求および消費電力要求に応じて、サンプルレートおよび同期点(サンプル点)を決定する。
具体的には、例えば、消費電力量よりも通信品質が重要であれば、式(23)または式(24)が成り立つ場合、1サンプリング2サンプルでデータの受信を行い、式(23)または式(24)が成り立たない場合、1サンプリング1サンプルでデータの受信を行うものとしてもよいし、BERが所定の値よりも低ければ、消費電力量を優先してサンプリングレートを選択するものとし、BERが所定の値よりも高いときに、評価関数を基に、BERができるだけ低くなるようなサンプリングレートを選択するものとしてもよい。
ステップS8において、復調処理制御部156は、決定されたサンプリングレートにおける応答推定の結果に基づいて、ダイバーシチ合成係数を決定して、合成および復調処理部108を制御して係数値を設定する。
そして、ステップS9において、通信路応答推定部107は、チャネルフィルタ106を制御して、決定されたサンプリングレートおよびサンプル点を設定して、受信信号のサンプリングを行って、データシンボルの受信を開始し、処理が終了される。
このような処理により、1シンボルを常にオーバーサンプルする場合より消費電力を抑制することができるとともに、1シンボルを常に1サンプルでサンプリングする場合よりも良い受信特性を得ることができる。
次に、図23のフローチャートを参照して、DS/SS信号受信時における受信処理について説明する。
ステップS41において、通信路応答推定部107は、同期用シンボルとなる拡散符号の受信が開始されるか否かを判断する。ステップS41において、拡散符号の受信が開始されないと判断された場合、開始されると判断されるまで、ステップS41の処理が繰り返される。
ステップS41において、拡散符号の受信が開始されたと判断された場合、ステップS42において、通信路応答推定部107のサンプリングレート設定部155は、まず、対応可能なサンプリングレートにおけるそれぞれのサンプリング点でのサンプリングが実行されるように、チャネルフィルタ106を設定して、サンプリングレートを、サンプリングレート決定のための所定の値とする。
ステップS43において、チャネル信号取得部151は、チャネル信号を取得し、応答推定部152は、擬似逆行列を用いて、具体的には、例えば、上述した式(1)乃至式(11)を演算することにより、チャネル応答を推定し、それによって得られた、それぞれのサンプリングレートにおけるサンプル点のチャネル応答を、評価関数演算部153に供給する。
ステップS44において、評価関数演算部153は、取り得るサンプリングレートのうち、評価関数の演算が終了していない1つのサンプリングレートを選択する。
ステップS45において、評価関数演算部153は、例えば、上述した式(12)のいずれか1辺に示されるようにして、選択されたサンプリングレートにおける評価関数を演算する。
ステップS46において、評価関数演算部153は、取り得るサンプリングレートの全ての評価関数の算出は終了したか否かを判断する。ステップS46において、取り得るサンプリングレートの全ての評価関数の算出は終了していないと判断された場合、処理は、ステップS44に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
ステップS46において、取り得るサンプリングレートの全ての評価関数の算出は終了したと判断された場合、ステップS47において、サンプリングレート決定部154は、通信品質要求および消費電力要求に応じて、サンプルレートおよび同期点(サンプル点)を決定する。
具体的には、例えば、消費電力量よりも通信品質が重要であれば、式(12)が成り立つ場合、1チップ2サンプルでデータの受信を行い、式(12)が成り立たない場合、1チップ1サンプルでデータの受信を行うものとしてもよいし、BERが所定の値よりも低ければ、消費電力量を優先してサンプリングレートを選択するものとし、BERが所定の値よりも高いときに、評価関数を基に、BERができるだけ低くなるようなサンプリングレートを選択するものとしてもよい。
ステップS48において、決定されたサンプリングレートにおける応答推定の結果に基づいて、復調処理制御部156は、RAKE合成のフィンガー数およびタップ係数を決定して、合成および復調処理部108を制御してこれらの値を設定する。
そして、ステップS49において、通信路応答推定部107は、チャネルフィルタ106を制御して、決定されたサンプリングレートおよびサンプル点を設定して、受信信号のサンプリングを行って、データシンボルの受信を開始し、処理が終了される。
このような処理により、1シンボルを常にオーバーサンプルする場合より消費電力を抑制することができるとともに、1シンボルを常に1サンプルでサンプリングする場合よりも良い受信特性を得ることができる。
上述した一連の処理は、ソフトウェアにより実行することもできる。そのソフトウェアは、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体などからインストールされる。この場合、例えば、図4を用いて説明した受信装置81は、図24に示されるようなパーソナルコンピュータ301により構成される。
図24において、CPU(Central Processing Unit)311は、ROM(Read Only Memory)312に記憶されているプログラム、または記憶部318からRAM(Random Access Memory)313にロードされたプログラムにしたがって、各種の処理を実行する。RAM313にはまた、CPU311が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU311、ROM312、およびRAM313は、バス314を介して相互に接続されている。このバス314にはまた、入出力インタフェース315も接続されている。
入出力インタフェース315には、キーボード、マウスなどよりなる入力部316、ディスプレイやスピーカなどよりなる出力部317、ハードディスクなどより構成される記憶部318、モデム、ターミナルアダプタなどより構成される通信部319、および、信号受信部320が接続されている。通信部319は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
信号受信部320は、図4を用いて説明したアンテナ101、BPF102、LNA102、分配部104、ΔΣAD変換部105、および、チャネルフィルタ106を有しているか、または、同様の機能を実行可能なようになされており、図6を用いて説明した通信路応答推定部107の機能を有するCPU311の制御に基づいて、上述した場合と同様の処理を実行する。また、合成および復調処理部108の機能は、CPU311が有していても良いし、信号受信部320が有していても良い。
入出力インタフェース315にはまた、必要に応じてドライブ321が接続され、磁気ディスク331、光ディスク332、光磁気ディスク333、もしくは、半導体メモリ334などが適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部318にインストールされる。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、図24に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを供給するために配布される、プログラムが記憶されている磁気ディスク331(フロッピディスクを含む)、光ディスク332(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク333(MD(Mini-Disk)(商標)を含む)、もしくは半導体メモリ334などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに供給される、プログラムが記憶されているROM312や、記憶部318に含まれるハードディスクなどで構成される。
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
なお、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
従来の受信装置の構成を示すブロック図である。 従来の受信装置の構成を示すブロック図である。 従来の受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明を適用した受信装置の構成を示すブロック図である。 図4のチャネルフィルタの構成例を示すブロック図である。 図4の通信路応答推定部の機能を示す機能ブロック図である。 応答推定について説明するための図である。 4パルスのインパルス応答が存在した場合の相関フィルタの出力例を示す図である。 1チップ1サンプルにおけるサンプル点の例について説明するための図である。 1チップ2サンプルにおけるサンプル点の例について説明するための図である。 通信路応答の一例について説明するための図である。 1シンボル1サンプルの場合の周波数特性について説明するための図である。 1シンボル2サンプルの場合の周波数特性について説明するための図である。 受信信号パルスの相関波形が三角形になる場合のチャネル応答の例について説明するための図である。 1シンボル1サンプルの場合のチャネルのインパルス応答を示す図である。 1シンボル1サンプルの場合のチャネルの周波数応答を示す図である。 1シンボル2サンプルの場合の1サンプル目のチャネルのインパルス応答を示す図である。 1シンボル2サンプルの場合の1サンプル目のチャネルの周波数応答を示す図である。 1シンボル2サンプルの場合の2サンプル目のチャネルのインパルス応答を示す図である。 1シンボル2サンプルの場合の2サンプル目のチャネルの周波数応答を示す図である。 OFDM変調信号の受信特性について説明するための図である。 OFDM信号受信時における受信処理について説明するためのフローチャートである。 DS/SS信号受信時における受信処理について説明するためのフローチャートである。 パーソナルコンピュータの構成を示すブロック図である。
符号の説明
81 受信装置, 101 アンテナ, 102 BPF, 103 LNA, 104 分配部, 105 ΔΣAD変換部, 106 チャネルフィルタ, 107 通信路応答推定部, 108 合成および復号処理部, 122 デシメータ, 123 サンプリングレート変換部, 124 SINCフィルタ, 125,127 デシメータ, 151 チャネル信号取得部, 152 応答推定部, 153 評価関数演算部, 154 サンプリングレート決定部, 155 サンプリングレート制御部, 156 復調処理制御部, 181 デシメータ, 182 相関フィルタ, 183 平均化回路, 184 インパルス応答推定部, 185 メモリ

Claims (9)

  1. 所定の範囲内で、または、複数の値のうちのいずれかでサンプリングレートを切り替えて、異なるサンプリングレートのそれぞれのサンプル点が異なるように受信信号をサンプリングし、チャネル信号を出力するチャネル信号出力手段と、
    前記チャネル信号出力手段におけるサンプリングレートを制御する制御手段と、
    前記チャネル信号出力手段により出力されたチャネル信号を基に、応答を推定する応答推定手段と、
    前記応答推定手段による応答の推定結果に基づいて、受信特性を評価する評価手段と、
    前記評価手段による複数のサンプリングレートにおける受信特性の評価を基に、前記チャネル信号出力手段におけるサンプリングレートを決定する決定手段と
    を備える受信装置。
  2. 主となる情報の受信前に前記主となる情報を受信するために必要な副の情報を受信する期間内において、
    前記制御手段は、前記応答推定手段が複数のサンプリングレートにおける応答を推定することができるように前記チャネル信号出力手段におけるサンプリングレートを制御し、
    前記応答推定手段は、複数のサンプリングレートにおける応答を推定し、
    前記評価手段は、複数のサンプリングレートにおける受信特性を評価し、
    前記決定手段は、前記評価手段による複数のサンプリングレートにおける受信特性の評価を基に、前記チャネル信号出力手段において前記主となる情報に対応する信号をサンプリングするための所定のサンプリングレートを決定し、
    前記主となる情報の受信期間において、
    前記制御手段は、前記チャネル信号出力手段におけるサンプリングレートが前記所定のサンプリングレートとなるように制御する
    請求項1に記載の受信装置。
  3. 前記チャネル信号出力手段は、
    前記受信信号をオーバーサンプリングして、デジタル信号に変換するA/D変換手段と、
    前記A/D変換手段により変換されて得られたデジタル信号のレートを変換して、前記制御手段により制御されるサンプリングレートのチャネル信号を出力するレート変換手段と
    を含む
    請求項1に記載の受信装置。
  4. 前記応答推定手段により推定された応答に基づいて、前記受信信号を復調する復調手段を更に備える
    請求項1に記載の受信装置。
  5. 前記応答推定手段により推定された応答に基づいて、RAKE合成のフィンガー数およびタップ係数を制御する合成制御手段を更に備える
    請求項4に記載の受信装置。
  6. 前記応答推定手段により推定された応答に基づいて、ダイバーシチ合成係数を制御する合成制御手段を更に備える
    請求項4に記載の受信装置。
  7. 信号を受信する受信装置の受信方法において、
    主となる情報の受信前であって、前記主となる情報を受信するために必要な副の情報に対応する信号を受信する期間内に、
    前記副の情報に対応する信号を、複数のサンプリングレートにおける応答を推定することができるように制御され、所定の範囲内で、または、複数の値のうちのいずれかで切り替えられるサンプリングレートで異なるサンプリングレートのそれぞれのサンプル点が異なるようにサンプリングし、
    複数のサンプリングレートにおける応答を推定し、
    推定された応答に基づいて、複数のサンプリングレートにおける受信特性を評価し、
    複数のサンプリングレートにおける受信特性の評価を基に、前記主となる情報に対応する信号をサンプリングするための所定のサンプリングレートを決定し、
    前記主となる情報に対応する信号の受信期間に、
    前記主となる情報に対応する信号をサンプリングするためのサンプリングレートが前記所定のサンプリングレートとなるように制御し、
    前記所定のサンプリングレートで前記主となる情報に対応する信号をサンプリングする
    ステップを含む受信方法。
  8. 受信信号の処理を制御するコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    異なるサンプリングレートのそれぞれのサンプル点が異なるサンプリングのサンプリングレートであって、所定の範囲内で、または、複数の値のうちのいずれかでサンプリングレートを切り替えて、複数のサンプリングレートにおける応答を推定することができるようにサンプリングレートを制御し、
    複数のサンプリングレートにおける応答を推定し、
    推定された応答に基づいて、複数のサンプリングレートにおける受信特性を評価し、
    複数のサンプリングレートにおける受信特性の評価を基に、前記主となる情報に対応する信号をサンプリングするための所定のサンプリングレートを決定し、
    前記主となる情報に対応する信号をサンプリングするためのサンプリングレートが前記所定のサンプリングレートとなるように制御する
    ステップ含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  9. 請求項8に記載のプログラムが記録されている記録媒体。
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