JP4182150B2 - 透水性固形物及びその製造方法 - Google Patents

透水性固形物及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、公園、遊歩道、道路、駐車場等の舗装材となる透水性を有する透水性固形物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境保護の観点から、透水性を有する舗装材が注目され、種々の舗装材が施工されている。例えば、特開平10−194818号公報では、セメント、水の比率0.25の混合物に7号砕石(5〜2.5mm)、6号砕石(13〜5mm)、バインダー、顔料を混合/混練し、被舗装面に打設するか、あるいは型枠内で硬化させ、透水性コンクリートを製造することが開示されている。しかしながら、この方法では、主原料として砕石を用いている。砕石は、資源枯渇の面で懸念されており、また、その製造には環境的負荷を伴う。
【0003】
また、特開平8−239281号公報では、火山砕屑物(火山砂、火山灰、火山岩)1m3に対して、300〜400kgのセメントと、セメント1質量部に対して通常モルタルに使用されているバインダー0.005〜0.1質量部と水0.3〜0.4質量部とを混練し、被舗装面に打設するかあるいは型枠内で加圧硬化させ、透水性コンクリートを製造することが開示されている。ここでは、主原料として火山砕屑物(火山砂、火山灰、火山岩)を使用しているため、材料費は安くなる。しかしながら、使用されているバインダーが適切でないものと推測され、そのため、高い透水性に必要な空隙を確保しつつ強度が発現できていない。
【0004】
また、特開平4−198049号公報では、徐冷スラグ、石灰石、水砕スラグの少なくとも1つと、水砕スラグ微粉末からなる骨材と、セメントや、石膏等のアルカリ刺激材1〜14質量%とからなる透水性組成物について開示されている。なお、バインダーは使用されていない。この方法では、骨材の結合にアルカリ刺激材であるセメントや、石膏等を使用している。そして、固化作用がこれらアルカリ刺激材の反応のみで行われているため、透水性と強度とを兼備した組成物とはなっていない。
【0005】
ところで、近年、火力発電所などから大量に発生する石炭灰は、年々増加傾向にあり、特にボイラーの底部で発生するクリンカーアッシュと呼ばれるものはその廃棄方法に窮しており、有効利用の促進が求められている。そうした中、これら大量に発生する石炭灰を、前述までのような透水性の舗装材として利用する方法が、特開平02−271952号公報で提案されている。ここでは、白色セメント100質量部に対して、石炭灰クリンカー100〜500質量部と、セメント硬化剤10〜20質量部とを混合し、この混合物に加水し、転圧工法により、成型、乾燥して土木用製品を製造することが開示されている。
【0006】
しかし、特開平02−271952号公報による土木用製品は、セメント硬化剤は使用されているが適切な混和剤またはバインダーが使用されておらず、具体的な透水係数が示されていないため明らかではないが、固形物内に形成される空隙が少なくなっているものと推測され、透水係数は低いものと推測される。
【0007】
また、特開2001−114549号公報では、石炭灰を骨材として使用することで、石炭灰のもつポゾラン特性によって、少ないセメントでも高強度で石炭灰を接合することが可能であることが示されている。また、骨材の石炭灰の粒子間に、無機系物質を介在させることで、セメントを少なくした場合でも、強度を損わずに、石炭灰の粒子間の空隙を常に確保しつつ、透水性を保ち、また、一定以上の強度を有した固形物が製造できることが開示されている。
【0008】
しかし、特開2001−114549号公報による土木用製品は、石炭灰のもつポゾラン特性を活用して、少ないセメントで高強度を発現させているために、供用可能な強度の発現に要する時間が長くなる(強度発現性が低い)傾向にある。したがって、透水性舗装等を施工する場合には、施工日数が長くなり、製造コストが高くなることも想定される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、火力発電所などから発生する石炭灰を有効利用して、舗装材としての強度、透水性の両者を兼ね備えた透水性固形物を提供することを第1の目的とする。さらに、強度発現性を向上することによって、舗装を施工する際の施工時間が短縮され、製造コストを低減することを第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明者らは鋭意研究を続け、石炭灰を骨材として使用することで、石炭灰のポゾラン特性によって長期的な高強度を発現しつつ、セメント量を多くすることで、発現速度を高めることが可能であることを見出した。また、高性能減水剤、さらには、石炭灰のフライアッシュを使用することで、水の量を減らして適正量に制御しているので、セメント量を多くするにもかかわらず、粒子間の間隙が常に確保でき、透水性を保ち、また、水セメント比を小さく抑えることにより、一定以上の強度を有した固形物が形成できることを見出し、本発明を完成させた。
【0011】
すなわち、本発明の透水性固形物は、クリンカーアッシュ100質量部に対して、セメント30〜150質量部、水10〜70質量部、高性能減水剤0.3〜1.5質量部を主成分とし、混合・混練後、硬化してなることを特徴とする。これによると、クリンカーアッシュからなる石炭灰を骨材として利用しているので、石炭灰のポゾラン特性によって長期的な高強度を発現し、かつ、透水性をも兼ね備えることが可能となる。また、セメント量を多くすることで強度の発現速度を高めることができ、透水性舗装等を施工する場合には、施工日数が短くなり、製造コストを低減させることが可能となる。また、本発明においては、高性能減水剤を添加することにより、水の量を減らして適正量に制御しているので、セメント量を多くしているにもかかわらず、粒子間の間隙が常に確保でき、透水性を保ち、また、水セメント比を小さく抑えることにより、一定以上の強度を有した固形物を形成することが可能となる。
【0012】
また、本発明の透水性固形物によると、火力発電所のボイラーの底部で大量に発生し、廃棄処理方法に窮していた石炭灰であるクリンカーアッシュを有効利用することができる。
【0013】
また、本発明の透水性固形物は、前記クリンカーアッシュが、粒度10mm以下であることを特徴とする。これによると、硬化体表面の平滑度を高めることできるとともに、強度のバラツキを抑えることができる。
【0014】
また、本発明の透水性固形物は、クリンカーアッシュ100質量部に対して、フライアッシュ100質量部以下、セメント25〜150質量部、水10〜70質量部、高性能減水剤0.3〜1.5質量部を主成分とし、混合・混練後、硬化してなることを特徴とする。これによると、更にフライアッシュを使用しているので、その減水効果により、水量を少なくすることができ、また、ポゾラン反応により水和組織が綴密になることから、化学抵抗性が向上し、また、長期にわたって強度が増加する。
【0015】
また、本発明の透水性固形物は、前記クリンカーアッシュが、粒度10mm以下であることを特徴とする。これによると、透水性固形物の表面を平滑な面とすることができる。
【0016】
また、本発明の透水性固形物は、全ての成分を同時に混合・混練し、硬化させてなることを特徴とする。これによると、材料をミキサー内で、一括に混合・混練するため、製造に要する時間が短くなり、施工の合理化を図ることができる。
【0017】
また、本発明の透水性固形物は、先にセメントの一部と水の一部と高性能減水剤とを除く全ての成分を混合・混練してペレットを形成し、次いで該ペレットとセメントの残部と水の残部と高性能減水剤とを混合・混練し、硬化させてなることを特徴とする。これによると、石炭灰を核に、セメントペーストが周囲を覆ったこのペレットが、透水性固形物の骨材部となる。このペレットは、石炭灰と比較し、強度が強く、また、粒度が均一なことから、透水性固形物の透水係数と強度をより増大することができる。
【0018】
また、本発明の透水性固形物は、更に無機系添加剤2〜7質量部を添加してなることを特徴とする。これによると、セメント量を少なめにした場合においても、固形物の強度をそれほど落とすことなく、高い透水性を得ることができる。
【0019】
また、本発明の透水性固形物の製造方法は、クリンカーアッシュ100質量部と、セメント30〜150質量部と、水10〜70質量部と、高性能減水剤0.3〜1.5質量部とを混合・混練し、硬化させることを特徴とする。これによると、クリンカーアッシュからなる石炭灰を骨材として利用しているので、石炭灰のポゾラン特性によって長期的な高強度を発現し、かつ、透水性をも兼ね備えることが可能となる。また、セメント量を多くすることで強度の発現速度を高めることができ、透水性舗装等を施工する場合には、施工日数が短くなり、製造コストを低減させることが可能となる。また、本発明においては、高性能減水剤を添加することにより、水の量を減らして適正量に制御しているので、セメント量を多くしているにもかかわらず、粒子間の間隙が常に確保でき、透水性を保ち、また、水セメント比を小さく抑えることにより、一定以上の強度を有した固形物を形成することが可能となる。
【0020】
また、本発明の透水性固形物の製造方法は、クリンカーアッシュ100質量部と、フライアッシュ100質量部以下と、セメント25〜150質量部と、水10〜70質量部と、高性能減水剤0.3〜1.5質量部とを混合・混練し、硬化させることを特徴とする。これによると、更にフライアッシュを使用しているので、その減水効果により、水量を少なくすることができ、また、ポゾラン反応により水和組織が綴密になることから、化学抵抗性が向上し、また、長期にわたって強度が増加する。
【0021】
また、本発明の透水性固形物の製造方法は、全ての成分を同時に混合・混練し、硬化させることを特徴とする。これによると、材料をミキサー内で、一括に混合・混練するため、製造に要する時間が短くなり、施工の合理化を図ることができる。
【0022】
また、本発明の透水性固形物の製造方法は、先にセメントの一部と水の一部と高性能減水剤とを除く全ての成分を混合・混練してペレットを形成し、次いで該ペレットとセメントの残部と水の残部と高性能減水剤とを混合・混練し、硬化させることを特徴とする。これによると、石炭灰を核に、セメントペーストが周囲を覆ったこのペレットが、透水性固形物の骨材部となる。このペレットは、石炭灰と比較し、強度が強く、また、粒度が均一なことから、透水性固形物の透水係数と強度をより増大することができる。
【0023】
また、本発明の透水性固形物の製造方法は、更に無機系添加剤2〜7質量部を添加することを特徴とする。これによると、セメント量を少なめにした場合においても、固形物の強度をそれほど落とすことなく、高い透水性を得ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。本発明の透水性固形物を製造する方法には、2種類の方法がある。1つ目の方法は、全ての成分を同時に混合・混練し、硬化させる方法である(以下、「一括製造法」という)。この方法は、全ての各々の成分計量し、ミキサー内に一括して投入し、60秒から180秒間攪拌することにより、製造を行うため、迅速でかつ合理的な製造が可能である。また、本製造に使用するミキサーは、強制二軸型、水平パン型、傾胴式等のコンクリートを練り混ぜるための公知のミキサーを使用することができる。
【0025】
2つ目の方法は、先にセメントの一部と水の一部と高性能減水剤とを除く全ての成分を混合・混練してペレットを形成し、次いで該ペレットとセメントの残部と水の残部と高性能減水剤とを混合・混練し、硬化させる方法である(以下、「ペレット製造法」という)。この方法は、石炭灰と水の一部分とセメントの一部分を、混合・混練して、石炭灰を核に、周囲をセメントペーストで覆った粒状の固形物(ペレット)を作製する。この作製した該ペレットと残りのセメント、水及び高性能減水剤を混合・混練して、製造する。この様にして製造された透水性固形物は、このペレットが骨材部となり、このペレットが、石炭灰と比較し、強度が強く、また、粒度が均一なことから、透水性固形物の透水係数と強度をより増大することができる。なお、製造したペレットは、製造してから24時間程度以上経過してから、使用することが望ましい。これは、製造してからあまり時間の経過していないペレットを用いると、ペレット自身の強度が不十分なため、製造時に割れる恐れがあるためである。本製造に使用するミキサーは、強制二軸型、水平パン型、傾胴式等のコンクリートを練り混ぜるための公知のミキサーを使用することができる。
【0026】
以下、各成分についてそれぞれ説明する。本発明に使用される石炭灰は、火力発電所のボイラーの底部で大量に発生するクリンカーアッシュを使用することができる。この石炭灰(クリンカーアッシュ)は、発明の硬化体表面の平滑度を高めるため、また、強度のバラツキを抑えるためにその粒度を10mm以下としているが、10〜15mmのものであれば、石炭灰の全質量(気乾状態)に対し10%まで含有していても、平滑度には殆ど影響せず、また、強度にも影響しないため使用することができる。
【0027】
本発明において、石炭灰100質量部に対して、セメントを30〜150質量部混合する。これは、セメントの混合量を30質量部より小さくすると、石炭灰と石炭灰を結合するためのセメントペースト量が不足し強度が低下し、また、セメントの混合量を150質量部より大きくすると、セメントペーストの量が過大となり、石炭灰間の空隙が詰まり、空隙りつが小さくなり、透水係数が低下してしまうからである。
【0028】
また、前述の一括製造法にて透水性固形物を製造する場合には、特にセメントの混合量を35〜80質量部とすることが好ましく、35〜75質量部とすると更に好ましい。
【0029】
また、前述のペレット製造法にて透水性固形物を製造する場合には、特にセメントの混含量を50〜140質量部とすることが好ましい。
【0030】
本発明に使用されるセメントは、各種のセメントが挙げられ、例えば、普通ポルトランドセメント、早強セメント、高炉セメント、フライアッシュセメント等である。なお、早強セメントを用いれば、強度発現性を向上させることができる。
【0031】
本発明においては、石炭灰に対して高性能減水剤(または高性能AE減水剤)を混合する。この高性能減水剤は、セメント粒子の界面に吸着し、静電気的な反発作用などにより、セメント粒子を分散し、セメントペーストの流動性を増大するものであり、減水剤と比較し高い減水作用を持つ混和剤のことである。
【0032】
本発明において石炭灰100質量部に対して、高性能減水剤(または高性能AE減水剤)を0.3〜1.5質量部混合する。これは、高性能減水剤の混合量を0.3質量部以下とすると、高性能減水剤の効力が十分発揮されないためであり、また、高性能減水剤の混合量を1.5質量部以上とすると、高性能減水剤量が過大となり、著しく凝結が遅延するおそれがあるためである。更に、混合量を0.3〜0.75質量部とするとより好ましい。また、この高性能減水剤は、セメントに対して1%程度の割合で配合されることが好ましい。
【0033】
本発明に使用される高性能減水剤(または高性能AE減水剤)は、各種の高性能減水剤が挙げられ、例えば、ナフタレン系、メラミン系、ポリカルボン酸系、アミノスルホン酸系等である。原則として、数種類の高性能減水剤を混合せず、そのうちの一種類を使用しることが望ましい。これは、数種の高性能減水剤を混合して使用すると、その効果が発揮されないおそれがあるためである。
【0034】
本発明において石炭灰100質量部に対して、水を10〜70質量部混合する。これは、水の混合量を10質量部以下とするとセメントおよびフライアッシュ等の結合材との水和反応が適切に行われないために、硬化体の強度が不足したり、透水係数が低下するためである。また、水の混合量を70質量部以上とすると、セメントペーストの水セメントが大きくなり、強度が低下したり、セメントペーストの粘性が著しく低下し、石炭灰と石炭灰を結合するための働きをしなくなるためである。更に、混合量を10〜30質量部とするとより好ましい。
【0035】
本発明に使用される水は、各種のものが挙げられ、例えば、水道水、河川水、湖沼水、地下水等である。しかし、上水道以外の水を使用する場合は、JIS A 5308「レディーミクスト」の品質基準、または、土木学会の水品質基準を満足したものを使用することが望ましい。
【0036】
本発明において石炭灰100質量部に対して、更にフライアッシュを100質量部以下の量にて混合してもよい。フライアッシュを添加すると、その主成分である二酸化珪素(Si02)がセメントの水和反応により生成された水酸化カルシウム(Ca(OH)2)と常温で徐々に化合し、不溶性で且つ安定な珪酸カルシウム水和物を生成する。この作用により、セメントペースト部が緻密となり、本発明の固形物の化学抵抗性が向上し、強度が長期的に増加していく。また、フライアッシュ粒子の大部分は、表面が滑らかな球状を呈しているため、粒子がボールベアリングの働きをして、セメントペーストの流動性が向上するため、フライアッシュを混和しない場合と比較して水量を低減することができる。この減水作用によっても、固形物の強度が増加したり耐久性が向上する。しかし、フライアッシュの添加量を多くすると、初期強度の発現が遅れたり、養生日数が増加することがあることから、混和量は50質量部までとすることが好ましく、更に25質量部までとすることがより好ましい。
【0037】
フライアッシュを更に添加する場合には、フライアッシュをセメントと同様に結合剤として考えることができるため、セメントの添加量を低減することができる。具体的には、セメントの混合量の最小値を、先に説明したフライアッシュを添加しない場合の30質量部から低減させて、25質量部とすることができる。なお、これ以外の混合量は先に説明したフライアッシュを添加しない場合と同様に考えることができる。
【0038】
本発明に使用されるフライアッシュは、石炭火力発電所おいて微粉炭を燃焼する際に発生する副産物であるが、その品質は、微粉炭の品質、燃焼条件および収集方法等によって相違するため、JIS A 6201(フライアッシュ)の基準を満足したものを使用することが好ましい。
【0039】
本発明において、更に無機系添加剤を添加してもよい。無機系添加剤を添加すると、セメント量が少なくても、石炭灰の粒子間の空隙の一部に添加剤が侵入し、添加剤がセメントとともに石炭灰の各粒子を架橋して結合した状態となる。この結果、石炭灰の粒子同士が強固に結合することで一定以上の強度を有した固形物となるとともに、石炭灰の粒子間の空隙を常に確保することで透水性を保つことができる。
【0040】
石炭灰100質量部に対して、添加する無機系添加剤が2質量部よりも少ない場合、添加物を入れる効果が余り発現せず、十分な強度が得られない。また、7質量部を超えて混合させると、空隙が埋まってしまい、透水性が悪くなるため、好ましくない。
【0041】
ここで、無機系添加剤としては、例えば、微粒粘土とよばれるシリカ・アルミナ系の焼成粉や、ベントナイト、カオリン、タルク、水ガラス等の無機系物質を挙げることができる。また、これらの無機系物質を単独もしくは複数組み合わせて使用することができる。
【0042】
本発明の硬化体は、石炭灰の素材色(灰色)をしているが、美観を向上させるために、各種セメント混和用着色材料を用いて着色することができる。使用量は、各メーカーが推奨する添加量が本発明においても概ね適合する。
【0043】
【実施例】
以下、実施例により、本発明を具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
【0044】
(実施例1〜6、比較例1〜2)
クリンカーアッシュと呼ばれる石炭灰(図1に粒度分布を示す)、普通ポルトランドセメント、高性能減水剤(ポリカルボン酸を主成分とする)、水道水、フライアッシュ(JIS A 6201適合品)を表1に示す配合割合でそれぞれ混練し、これらの混練物を、型枠(φ100×200mm)に入れ、振動台上(振動数3000rpm、全振幅約1mm)で一軸加圧整形(加圧力0.25kgf/cm2(24.5kPa))し、硬化させて試験用の固形物とした。
【0045】
(強度試験)
強度は、材齢28日における圧縮強度を測定し、強度とした。
【0046】
(透水係数測定)
透水係数測定は、前述したように、JIS A 1218に規格されている土の透水試験方法の「定水位透水試験」に準拠して測定した。
【0047】
以上の強度試験の結果、透水係数測定の結果、及び強度発現性を相対比較した結果を表1にまとめて示す。
【0048】
【表1】
Figure 0004182150
【0049】
まず、強度試験の結果及び透水係数測定の結果に着目する。実施例1は、透水係数と圧縮強度のバランスのとれた透水性固形物が得られた。実施例2は、実施例1と比較しセメント量を減少させた配合である。実施例1と比較し、透水係数は大きく、圧縮強度は低下した。実施例3は、実施例1と比較しセメント量を増加させた配合である。実施例1と比較し、透水係数は小さく、圧縮強度は増加した。実施例4は、実施例1にフライアッシュを混合した配合である。実施例1と比較し、透水係数、圧縮強度ともに増加した。実施例5は、実施例2よりさらにセメント量を減少させ、かつ、無機系添加剤を添加した配合である。セメント量を減少させているにも関わらず圧縮強度の低下は僅かである。一方、透水性は大幅に増加した。実施例6は、先述したペレット製造法によって透水性固形物を製造した例である。高い透水係数と大きな圧縮強度を有する固形物が得られた。比較例1は、実施例2よりさらにセメント量を減少させた配合である。透水係数は増加したが、一方、圧縮強度は、大幅に低下し、路盤としての強度が不十分である。比較例2は、実施例1と比較し高性能減水剤を混合しなかった配合である。実施例1と比較し、透水係数、圧縮強度ともに低下した。
【0050】
次に、強度発現性の相対比較結果に着目する。実施例5及び比較例1は、他の例に比べて強度発現性が劣っている。これは、セメント量が少ないためである。しかし、実施例5が無機系添加剤の作用によって十分な圧縮強度と透水性を確保していることは先述した通りである。また、セメントに早強セメントを使用すれば、強度発現性をある程度改善することが可能である。
【0051】
【発明の効果】
発明によると、クリンカーアッシュからなる石炭灰を骨材として利用しているので、石炭灰のポゾラン特性によって長期的な高強度を発現し、かつ、透水性をも兼ね備えることが可能となる。また、セメント量を多くすることで強度の発現速度を高めることができ、透水性舗装等を施工する場合には、施工日数が短くなり、製造コストを低減させることが可能となる。また、本発明においては、高性能減水剤を添加することにより、水の量を減らして適正量に制御しているので、セメント量を多くしているにもかかわらず、粒子間の間隙が常に確保でき、透水性を保ち、また、水セメント比を小さく抑えることにより、一定以上の強度を有した固形物を形成することが可能となる。
【0052】
また、発明によると、火力発電所のボイラーの底部で大量に発生し、廃棄処理方法に窮していた石炭灰であるクリンカーアッシュを有効利用することができる。
【0053】
また、発明によると、硬化体表面の平滑度を高めることできるとともに、強度のバラツキを抑えることができる。
【0054】
また、発明によると、更にフライアッシュを使用しているので、その減水効果により、水量を少なくすることができ、また、ポゾラン反応により水和組織が綴密になることから、化学抵抗性が向上し、また、長期にわたって強度が増加する。
【0055】
また、発明によると、硬化体表面の平滑度を高めることできるとともに、強度のバラツキを抑えることができる。
【0056】
また、発明によると、材料をミキサー内で、一括に混合・混練するため、製造に要する時間が短くなり、施工の合理化を図ることができる。
【0057】
また、発明によると、石炭灰を核に、セメントペーストが周囲を覆ったこのペレットが、透水性固形物の骨材部となる。このペレットは、石炭灰と比較し、強度が強く、また、粒度が均一なことから、透水性固形物の透水係数と強度をより増大することができる。
【0058】
また、発明によると、セメント量を少なめにした場合においても、固形物の強度をそれほど落とすことなく、高い透水性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る透水性固形物に使用できるクリンカーアッシュの一例の粒度分布を示す図である。

Claims (6)

  1. クリンカーアッシュ100質量部に対して、セメント30〜150質量部、水10〜70質量部、高性能減水剤0.3〜1.5質量部を主成分とし、
    先にセメントの一部と水の一部と高性能減水剤とを除く全ての成分を混合・混練してペレットを形成し、次いで該ペレットとセメントの残部と水の残部と高性能減水剤とを混合・混練し、硬化させてなることを特徴とする透水性固形物。
  2. 前記クリンカーアッシュが、粒度10mm以下であることを特徴とする請求項1に記載の透水性固形物。
  3. クリンカーアッシュ100質量部に対して、フライアッシュ100質量部以下、セメント25〜150質量部、水10〜70質量部、高性能減水剤0.3〜1.5質量部を主成分とし、
    先にセメントの一部と水の一部と高性能減水剤とを除く全ての成分を混合・混練してペレットを形成し、次いで該ペレットとセメントの残部と水の残部と高性能減水剤とを混合・混練し、硬化させてなることを特徴とする透水性固形物。
  4. 前記クリンカーアッシュが、粒度10mm以下であることを特徴とする請求項3に記載の透水性固形物。
  5. クリンカーアッシュ100質量部と、セメント30〜150質量部と、水10〜70質量部と、高性能減水剤0.3〜1.5質量部とを用い、
    先にセメントの一部と水の一部と高性能減水剤とを除く全ての成分を混合・混練してペレットを形成し、次いで該ペレットとセメントの残部と水の残部と高性能減水剤とを混合・混練し、硬化させることを特徴とする透水性固形物の製造方法。
  6. クリンカーアッシュ100質量部と、フライアッシュ100質量部以下と、セメント25〜150質量部と、水10〜70質量部と、高性能減水剤0.3〜1.5質量部とを用い、
    先にセメントの一部と水の一部と高性能減水剤とを除く全ての成分を混合・混練してペレットを形成し、次いで該ペレットとセメントの残部と水の残部と高性能減水剤とを混合・混練し、硬化させることを特徴とする透水性固形物の製造方法。
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