JPH0756157B2 - 柱・梁接合部の補強方法 - Google Patents
柱・梁接合部の補強方法Info
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- JPH0756157B2 JPH0756157B2 JP60178606A JP17860685A JPH0756157B2 JP H0756157 B2 JPH0756157 B2 JP H0756157B2 JP 60178606 A JP60178606 A JP 60178606A JP 17860685 A JP17860685 A JP 17860685A JP H0756157 B2 JPH0756157 B2 JP H0756157B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、鉄筋コンクリート構造物の柱・梁接合部の補
強方法に関する。
強方法に関する。
本発明でいう鉄筋コンクリート構造物とは、通常の鉄筋
コンクリート構造物(RC構造物)及び鉄骨鉄筋コンクリ
ート構造物(SRC構造物)を総称していう。
コンクリート構造物(RC構造物)及び鉄骨鉄筋コンクリ
ート構造物(SRC構造物)を総称していう。
〔従来の技術〕 従来、鉄筋コンクリート構造物に用いるコンクリート
は、材冷28日における圧縮強度が200〜300kg/cm2前後で
ある。このため、柱・梁接合部に地震等によって大変形
が生じた場合や、くりかえし変形が加わつた場合に、パ
ネルゾーンの剪断破壊や梁鉄筋の抜け出し現象を生じ接
合部の著しい靭性低下をまねく恐れがあつた。
は、材冷28日における圧縮強度が200〜300kg/cm2前後で
ある。このため、柱・梁接合部に地震等によって大変形
が生じた場合や、くりかえし変形が加わつた場合に、パ
ネルゾーンの剪断破壊や梁鉄筋の抜け出し現象を生じ接
合部の著しい靭性低下をまねく恐れがあつた。
特に、このような現象は、構造物が高層となり、下層部
の柱・梁接合部に大きな応力が加わつた場合に顕著であ
る。このため、鉄筋コンクリート建造物の構造耐力を損
うことなくパネルゾーン(柱と梁の交差部分)の剪断破
壊を防ぐ方法には、フープ筋(剪断補強筋)を増加させ
る方法、柱・梁接合部の断面寸法を大きくする方法があ
る。一方、梁鉄筋の抜け出し現象を防止する方法として
は、定着板付鉄筋や付着金具付鉄筋を使用したり、柱鉄
筋に梁鉄筋を溶接する方法などが考えられている。しか
しながら、フープ筋を増大させる方法や、定着板類を使
用する方法は、柱鉄筋や梁鉄筋が複雑に錯綜している接
合部内に、さらに鉄筋や金具を挿入するため、コンクリ
ート打設の障害となり最重要部である接合部内に空隙を
作る結果となり、部材の剛性低下を生ずる。
の柱・梁接合部に大きな応力が加わつた場合に顕著であ
る。このため、鉄筋コンクリート建造物の構造耐力を損
うことなくパネルゾーン(柱と梁の交差部分)の剪断破
壊を防ぐ方法には、フープ筋(剪断補強筋)を増加させ
る方法、柱・梁接合部の断面寸法を大きくする方法があ
る。一方、梁鉄筋の抜け出し現象を防止する方法として
は、定着板付鉄筋や付着金具付鉄筋を使用したり、柱鉄
筋に梁鉄筋を溶接する方法などが考えられている。しか
しながら、フープ筋を増大させる方法や、定着板類を使
用する方法は、柱鉄筋や梁鉄筋が複雑に錯綜している接
合部内に、さらに鉄筋や金具を挿入するため、コンクリ
ート打設の障害となり最重要部である接合部内に空隙を
作る結果となり、部材の剛性低下を生ずる。
また、接合部断面を大きくすることは、自重の増大、空
間の喪失等経済的損失が大きい。
間の喪失等経済的損失が大きい。
一方、使用するコンクリートが低強度であると、剪断補
強対策をほどこした接合部でであつても、鉄筋の抜け出
し現象は防止でできないし、定着板等を使用し梁の付着
力を増大させ、抜け出しを防止した場合には、パネルゾ
ーンの剪断破壊を増長させる可能性が高い。また、低強
度コンクリートであると、大変形時に接合部の圧縮領域
が圧壊現象を生じ急激な靭性低下をきたし破破壊に至る
こともある。
強対策をほどこした接合部でであつても、鉄筋の抜け出
し現象は防止でできないし、定着板等を使用し梁の付着
力を増大させ、抜け出しを防止した場合には、パネルゾ
ーンの剪断破壊を増長させる可能性が高い。また、低強
度コンクリートであると、大変形時に接合部の圧縮領域
が圧壊現象を生じ急激な靭性低下をきたし破破壊に至る
こともある。
このため、充填性が良好でかつ圧縮強度の高いものとし
て、レジンコンクリートが検討されているが、レジンコ
ンクリートの場合、体積収縮が著しいこと、耐火性能上
問題があること、また既設コンクリートなどの付着面が
完全に乾いていないと打設できなことなどから実用化に
至つていなかつた。
て、レジンコンクリートが検討されているが、レジンコ
ンクリートの場合、体積収縮が著しいこと、耐火性能上
問題があること、また既設コンクリートなどの付着面が
完全に乾いていないと打設できなことなどから実用化に
至つていなかつた。
本発明者らは、既設コンクリート及び鉄筋への付着性が
高く、かつ、不燃性を有し、さらに現場での打設が可能
なセメント系材料を種々検討した結果、特定のコンクリ
ート又はモルタルを柱・梁接合部に打設することによつ
て、大変形時に鉄筋の抜け出し現象等をなくして、該接
合部が補強される知見を得て本発明を完成するに至つ
た。
高く、かつ、不燃性を有し、さらに現場での打設が可能
なセメント系材料を種々検討した結果、特定のコンクリ
ート又はモルタルを柱・梁接合部に打設することによつ
て、大変形時に鉄筋の抜け出し現象等をなくして、該接
合部が補強される知見を得て本発明を完成するに至つ
た。
即ち、本発明は、鉄筋コンクリート構造物構築時、該構
造物の柱・梁接合部に、セメント質物質100重量部に対
して、5〜35重量部の超微粉と10重量部以下の高性能減
水剤を含む、材令28日の圧縮強度が700kg/cm2以上のコ
ンクリート又はモルタルを打継ぐことを特徴とする鉄筋
コンクリート構造物の柱・梁接合部の補強方法である。
造物の柱・梁接合部に、セメント質物質100重量部に対
して、5〜35重量部の超微粉と10重量部以下の高性能減
水剤を含む、材令28日の圧縮強度が700kg/cm2以上のコ
ンクリート又はモルタルを打継ぐことを特徴とする鉄筋
コンクリート構造物の柱・梁接合部の補強方法である。
以下本発明を詳しく説明する。
本発明は、材令28日の圧縮強度が700kg/cm2以上のコン
クリート又はモルタルを用いることに特徴を有するもの
である。
クリート又はモルタルを用いることに特徴を有するもの
である。
本発明において、前述ような物性を有するコンクリート
又はモルタルを使用する理由を説明すれ、次のとおりで
ある。
又はモルタルを使用する理由を説明すれ、次のとおりで
ある。
図1に示すように、梁1に外力が作用し、梁2のように
大変形した場合、梁上端鉄筋4には曲げモーメントによ
り引張応力が生じる。一方、斜線部分のコンクリート5
には圧縮応力が生ずる。
大変形した場合、梁上端鉄筋4には曲げモーメントによ
り引張応力が生じる。一方、斜線部分のコンクリート5
には圧縮応力が生ずる。
この場合、一般には梁鉄筋の柱内での付着長は、使用す
る鉄筋の径により規定されてはいるものの、梁内の付着
長よりも短かいため、梁鉄筋に引張力が生じた場合に
は、柱内部での付着が切れ、鉄筋の抜け出し現象が生じ
ると共に、斜線部分のコンクリートに圧壊現象が発生し
て著しい靭性の低下をもたらす。このような現象は、く
りかえし載荷された場合に特に顕著である。
る鉄筋の径により規定されてはいるものの、梁内の付着
長よりも短かいため、梁鉄筋に引張力が生じた場合に
は、柱内部での付着が切れ、鉄筋の抜け出し現象が生じ
ると共に、斜線部分のコンクリートに圧壊現象が発生し
て著しい靭性の低下をもたらす。このような現象は、く
りかえし載荷された場合に特に顕著である。
抜け出し現象は通常梁の変形角で判断する。変形角は鉄
筋の量によつて変化し、値として小さければ小さい程よ
い。
筋の量によつて変化し、値として小さければ小さい程よ
い。
接合部に、材令28日の圧縮強度が700kg/cm2以上のコン
クリート又はモルタルを打設することによつて、鉄筋の
周囲に付着性の高い緻密で高強度のセメント硬化体を形
成し、梁鉄筋の抜け出し現象をなくすのである。
クリート又はモルタルを打設することによつて、鉄筋の
周囲に付着性の高い緻密で高強度のセメント硬化体を形
成し、梁鉄筋の抜け出し現象をなくすのである。
本発明に係るコンクリート又はモルタルは材令28日の圧
縮強度が700kg/cm2以上発現するものであれば材料に制
限されるものではない。
縮強度が700kg/cm2以上発現するものであれば材料に制
限されるものではない。
以下具体例を挙げて本発明を更に説明する。
前述のような物性を有するコンクリート又はモルタルの
一例として、例えば、セメント質物質100重量部に対し
て5〜35重量部の超微粉と10重量部以下の高性能減水剤
を含むコンクリートが挙げられる。
一例として、例えば、セメント質物質100重量部に対し
て5〜35重量部の超微粉と10重量部以下の高性能減水剤
を含むコンクリートが挙げられる。
セメント質物質は、セメント質材料と必要に応じて加え
られる膨張材やフライアツシユからなる。
られる膨張材やフライアツシユからなる。
セメント質材料としては、普通、早強、超早強、白色及
び耐硫酸塩の各種ポルトランドセメントが通常用いられ
る。又、高炉スラグ、フライアツシユ等の混和材を混合
した混合セメント及び混合材及び/又は混合されるセメ
ントを粉砕した混合セメントなど、さらには混合セメン
ト以上の高炉スラグ微粉末を含有してなるセメントなど
が使用できる。
び耐硫酸塩の各種ポルトランドセメントが通常用いられ
る。又、高炉スラグ、フライアツシユ等の混和材を混合
した混合セメント及び混合材及び/又は混合されるセメ
ントを粉砕した混合セメントなど、さらには混合セメン
ト以上の高炉スラグ微粉末を含有してなるセメントなど
が使用できる。
膨張材としては、例えば石灰系、石膏系、生石灰−石膏
系及びカルシウムサルホアルミネート系の物が有効であ
る。その膨張性から好ましい使用量はセメント質物質10
0重量部に対し10重量部以下である。
系及びカルシウムサルホアルミネート系の物が有効であ
る。その膨張性から好ましい使用量はセメント質物質10
0重量部に対し10重量部以下である。
フライアツシユの使用は、強度性状をそこなわずに流動
性を改良する意味で、また長さ変化を少なくするという
意味で有効である。フライアツシユは、球形の物が最も
適している。強度の面から好ましい使用量は、セメント
質物質100重量部中30重量部以下であり、さらに好まし
くは5〜25重量部である。
性を改良する意味で、また長さ変化を少なくするという
意味で有効である。フライアツシユは、球形の物が最も
適している。強度の面から好ましい使用量は、セメント
質物質100重量部中30重量部以下であり、さらに好まし
くは5〜25重量部である。
超微粉は、平均粒径1μ以下の粉末であり、成分的な制
限は特にないが、水に易溶性のものは適当でない。本発
明では、シリコン、含シリコン合金及びジルコニアを製
造する際に副生するシリカダスト(シリカヒューム)ヤ
シリカ質ダストが特に好適であり、炭酸カルシウム、シ
リカゲル、オパール質硅石、酸化チタン、酸化アルミニ
ウムなども使用できる。混練物の流動性や成形性から超
微粉の好ましい量は、セメント質材料100重量部に対し
5〜35重量部である。
限は特にないが、水に易溶性のものは適当でない。本発
明では、シリコン、含シリコン合金及びジルコニアを製
造する際に副生するシリカダスト(シリカヒューム)ヤ
シリカ質ダストが特に好適であり、炭酸カルシウム、シ
リカゲル、オパール質硅石、酸化チタン、酸化アルミニ
ウムなども使用できる。混練物の流動性や成形性から超
微粉の好ましい量は、セメント質材料100重量部に対し
5〜35重量部である。
高性能減水剤(以下単に減水剤という)とは、セメント
に多量添加しても凝結の過遅延や過度の空気連行を伴な
わないで分散力が大である界面活性剤であつて、メラミ
ンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物の塩、ナフタリン
スルホン酸ホルムアルデヒド縮合物の塩、高分子量リグ
ニンスルホン酸塩、ポリカルボン酸塩などを主成分とす
るものがあげられる。減水剤の標準使用量は、セメント
質材料に対し0.3〜1重量%であるが、本発明では、そ
れよりも多量に添加することが望ましく、好ましくは、
セメント質材料100重量部に対し固形分換算で10重量部
以下さらに好ましくは、1〜5重量部である。
に多量添加しても凝結の過遅延や過度の空気連行を伴な
わないで分散力が大である界面活性剤であつて、メラミ
ンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物の塩、ナフタリン
スルホン酸ホルムアルデヒド縮合物の塩、高分子量リグ
ニンスルホン酸塩、ポリカルボン酸塩などを主成分とす
るものがあげられる。減水剤の標準使用量は、セメント
質材料に対し0.3〜1重量%であるが、本発明では、そ
れよりも多量に添加することが望ましく、好ましくは、
セメント質材料100重量部に対し固形分換算で10重量部
以下さらに好ましくは、1〜5重量部である。
又、骨材は、一般の砂、砂利でも可能ではあるが、モー
ス硬度6以上又はヌープ圧子硬度700kg/mm2以上のいず
れかの規準で選定された硬質骨材を使用すれば強度及び
弾性率の向上にきわめて有効である。
ス硬度6以上又はヌープ圧子硬度700kg/mm2以上のいず
れかの規準で選定された硬質骨材を使用すれば強度及び
弾性率の向上にきわめて有効である。
この規準を満足するものを例示すれば、硅石、黄鉄鉱、
赤鉄鉱、磁鉄鉱、黄玉、ローソン石、コランダム、フエ
ナサイト、スピネル、緑柱石、金緑石、電気石、花崗
岩、紅柱石、十字石、ジルコン、焼成ボーキサイト、炭
化硼素、炭化タングステン、フエロシリコンナイトライ
ド、窒化硅素、溶融シリカ、電融マグネシア、炭化硅素
等がある。
赤鉄鉱、磁鉄鉱、黄玉、ローソン石、コランダム、フエ
ナサイト、スピネル、緑柱石、金緑石、電気石、花崗
岩、紅柱石、十字石、ジルコン、焼成ボーキサイト、炭
化硼素、炭化タングステン、フエロシリコンナイトライ
ド、窒化硅素、溶融シリカ、電融マグネシア、炭化硅素
等がある。
以上の材料に水を加え混練物を得る。充てん性の面から
添加水量は好ましくはセメント質物質100重量部に対し1
0〜30重量部、さらに好ましくは15〜25重量部である。
添加水量は好ましくはセメント質物質100重量部に対し1
0〜30重量部、さらに好ましくは15〜25重量部である。
本発明において、以上の材料の他に、以下の焼成CaO及
び/又は急硬材の使用により、よりその効果を発揮す
る。焼成CaOの使用は梁鉄筋への密着及び収縮低減に有
効である。
び/又は急硬材の使用により、よりその効果を発揮す
る。焼成CaOの使用は梁鉄筋への密着及び収縮低減に有
効である。
焼成CaOとしては軟焼、硬焼、熔融品等が使用でき、反
応性から軟焼CaOが好ましい。又、焼成CaOの粒径は反応
性から88μ以下のものが良好である。
応性から軟焼CaOが好ましい。又、焼成CaOの粒径は反応
性から88μ以下のものが良好である。
焼成CaOの使用量は、セメント質物質100重量部に対し1
〜10重量部で、2〜8重量部が好ましい。1重量部より
少ないと硬化体は収縮し、10重量部より多いと過膨張と
なる。
〜10重量部で、2〜8重量部が好ましい。1重量部より
少ないと硬化体は収縮し、10重量部より多いと過膨張と
なる。
焼成CaOは焼成方法により、その消化反応の時期及び程
度が変化するが、本発明に使用する焼成CaOは、1,100〜
1,300℃程度で3〜5時間焼成したものがよく、結晶粒
径が10μ以下のものがさらに好ましい。
度が変化するが、本発明に使用する焼成CaOは、1,100〜
1,300℃程度で3〜5時間焼成したものがよく、結晶粒
径が10μ以下のものがさらに好ましい。
また、急硬材としては、カルシウムアルミネートと無機
硫酸塩の混合物が好適に使用され、その配合割合は、セ
メント質物質の内割重量で10〜40重量%とするのが好ま
しい。急硬材を使用したコンクリート又はモルタルは短
時間の強度発現にすぐれているので、充てん作業性が問
題となるのであれば、凝結遅延剤を添加して可使時間を
自由に調節することができる。凝結遅延剤としては、ク
エン酸、酒石酸、グルコン酸などのヒドロキシカルボン
酸又はその水溶性塩やNa2CO3,NaHCO3,K2CO3,KHCO3など
のアルカリの炭酸塩、重炭酸塩があげられる。
硫酸塩の混合物が好適に使用され、その配合割合は、セ
メント質物質の内割重量で10〜40重量%とするのが好ま
しい。急硬材を使用したコンクリート又はモルタルは短
時間の強度発現にすぐれているので、充てん作業性が問
題となるのであれば、凝結遅延剤を添加して可使時間を
自由に調節することができる。凝結遅延剤としては、ク
エン酸、酒石酸、グルコン酸などのヒドロキシカルボン
酸又はその水溶性塩やNa2CO3,NaHCO3,K2CO3,KHCO3など
のアルカリの炭酸塩、重炭酸塩があげられる。
また、上記材料の他に、カーボンフアイバー、スチール
フアイバー、ビニロンフアイバー、ガラスフアイバーな
どの繊維類や金属片なども併用できる。
フアイバー、ビニロンフアイバー、ガラスフアイバーな
どの繊維類や金属片なども併用できる。
次に上記材料の混合方法について説明する。
上記材料をあらかじめ乾式ブレンドし、これに水を加え
る方法が通常であるが、各々の材料を別々に計量し、同
時にミキシングする方法、さらに、例えば超微粉と減水
剤を除く材料をあらかじめ水で混練し、その後超微粉と
減水剤を加え再混練する方法等も使用できる。ミキシン
グに用いるミキサーは、通常のパドル型モルタルミキサ
ー、オムニミキサー、ハンドミキサー、強制撹拌式ミキ
サー等均一混合が可能であれば、どの形式のものでもよ
い。
る方法が通常であるが、各々の材料を別々に計量し、同
時にミキシングする方法、さらに、例えば超微粉と減水
剤を除く材料をあらかじめ水で混練し、その後超微粉と
減水剤を加え再混練する方法等も使用できる。ミキシン
グに用いるミキサーは、通常のパドル型モルタルミキサ
ー、オムニミキサー、ハンドミキサー、強制撹拌式ミキ
サー等均一混合が可能であれば、どの形式のものでもよ
い。
均一に混練したコンクリート又はモルタルは、ヘツド圧
による注入、流し込等による注入、ポンプによる注入等
の工法が可能であり、特にモルタルに関してはプレパク
ト工法も可能である。
による注入、流し込等による注入、ポンプによる注入等
の工法が可能であり、特にモルタルに関してはプレパク
ト工法も可能である。
なお、本発明で言う柱・梁接合部とは、柱と梁の交差部
分(パネルゾーン)及び、該接合部に連続する接続領域
を示し、通常柱及び梁のせいの3倍の位置までで図2の
斜線部分である。即ち、柱のせいをl1、梁のせいl2又は
l3(l3≧l2)とした場合、柱部分は3l3=L2の範囲、梁
の部分は3l1=L1の範囲が本発明の柱・梁接合部であ
る。
分(パネルゾーン)及び、該接合部に連続する接続領域
を示し、通常柱及び梁のせいの3倍の位置までで図2の
斜線部分である。即ち、柱のせいをl1、梁のせいl2又は
l3(l3≧l2)とした場合、柱部分は3l3=L2の範囲、梁
の部分は3l1=L1の範囲が本発明の柱・梁接合部であ
る。
以下実施例を挙げてさらに詳しく本発明を説明する。
実施例1 図3〜図5に示すように、主筋としてSD30-D16を、剪断
補強筋としてSD30-D10-100及びSD30-D10-150を使用
して、柱・梁接合部を含む模型供試体を作成した。先
ず、柱・梁接合部(図3中斜線部分)を除いた箇所に表
1に示す配合の普通コンクリートを打設し、その後接合
部に表2に示す配合のコンクリートを注入し、材令28日
まで気乾養生した。一方、模型供試体に用いた表‐1の
普通コンクリートと表‐2のコンクリートとを用いて、
各々10φ×20cmの円柱供試体を作製し材令28日まで気乾
養生した後、圧縮強度と弾性率の測定を行つた。結果を
各々表1及び表2に併記する。試験は柱・梁接合部を含
む模型供試体に荷重を載荷して柱・梁接合部のもつ構造
耐力を測定した。
補強筋としてSD30-D10-100及びSD30-D10-150を使用
して、柱・梁接合部を含む模型供試体を作成した。先
ず、柱・梁接合部(図3中斜線部分)を除いた箇所に表
1に示す配合の普通コンクリートを打設し、その後接合
部に表2に示す配合のコンクリートを注入し、材令28日
まで気乾養生した。一方、模型供試体に用いた表‐1の
普通コンクリートと表‐2のコンクリートとを用いて、
各々10φ×20cmの円柱供試体を作製し材令28日まで気乾
養生した後、圧縮強度と弾性率の測定を行つた。結果を
各々表1及び表2に併記する。試験は柱・梁接合部を含
む模型供試体に荷重を載荷して柱・梁接合部のもつ構造
耐力を測定した。
図3に示すように柱に30tonの軸力を加えた状態で、梁
端部に正負繰返しの鉛直荷重を与えた。梁主筋が降伏す
る荷重(降伏荷重)と変形角(降伏変形角)を測定した
後、正負繰返しの荷重をを与えながら次第に変形角を増
大させた。13サイクル目、降伏変形角の6倍の変形角に
達した時の梁の荷重を測定したところ、降伏荷重の95%
を保持しており、接合部の性能の高いことが確認され
た。
端部に正負繰返しの鉛直荷重を与えた。梁主筋が降伏す
る荷重(降伏荷重)と変形角(降伏変形角)を測定した
後、正負繰返しの荷重をを与えながら次第に変形角を増
大させた。13サイクル目、降伏変形角の6倍の変形角に
達した時の梁の荷重を測定したところ、降伏荷重の95%
を保持しており、接合部の性能の高いことが確認され
た。
なお、梁鉄筋の定着方法は図6で示したように、付着長
を550mmとし、模型供試体の端部での引き抜けが生じな
いように溶接を用い固定した。
を550mmとし、模型供試体の端部での引き抜けが生じな
いように溶接を用い固定した。
<使用材料> セメント‐‐‐電気化学工業(株)製、普通ポルトラン
ドセメント 超微粉‐‐‐フエロシリコン製造時のシリカダスト(平
均粒径0.1μ)) 減水剤A---ポゾリス物産(株)製、商品名「Pozz No.5
L」主成分リグニンスルホン酸塩 〃 B---高性能減水剤、電気化学工業(株)製商品名
「FT-500」主成分アルキルナフタレンスルホン酸ホルム
アルデヒド縮合物の塩、固形分換算で使用 細骨材C---相模川産砂、FM=2.8 〃 D---硅砂 1.5mm以下 粗骨材E---相模川産砂利 FM=6.70 〃 F---硅石 Gmax13mm 水 ‐‐‐水道水 実施例2 模型供試体の柱・梁接合部に表2のモルタルを用いたこ
と以外は、実施例1と同様に行つた。なお、模型供試体
に用いたモルタルで、5φ×10cmの円柱供試体を作製し
材令28日まで気乾養生した後、圧縮強度と弾性率の測定
を行つた。結果を表2に併記する。
ドセメント 超微粉‐‐‐フエロシリコン製造時のシリカダスト(平
均粒径0.1μ)) 減水剤A---ポゾリス物産(株)製、商品名「Pozz No.5
L」主成分リグニンスルホン酸塩 〃 B---高性能減水剤、電気化学工業(株)製商品名
「FT-500」主成分アルキルナフタレンスルホン酸ホルム
アルデヒド縮合物の塩、固形分換算で使用 細骨材C---相模川産砂、FM=2.8 〃 D---硅砂 1.5mm以下 粗骨材E---相模川産砂利 FM=6.70 〃 F---硅石 Gmax13mm 水 ‐‐‐水道水 実施例2 模型供試体の柱・梁接合部に表2のモルタルを用いたこ
と以外は、実施例1と同様に行つた。なお、模型供試体
に用いたモルタルで、5φ×10cmの円柱供試体を作製し
材令28日まで気乾養生した後、圧縮強度と弾性率の測定
を行つた。結果を表2に併記する。
模型供試体の実験では、13サイクル目降伏変形角の6倍
の変形角に達した時の梁の荷重は降伏荷重の93%であつ
た。
の変形角に達した時の梁の荷重は降伏荷重の93%であつ
た。
比較例1 実施例1と同様の模型供試体を表1に示す配合の普通コ
ンクリートで作製し、材令28日まで気乾養生し、その後
実施例1と同様に載荷試験を行つた。その結果、13サイ
クル目降伏変形角の6倍の変形角に達した時の梁の荷重
は降伏荷重の58%であつた。
ンクリートで作製し、材令28日まで気乾養生し、その後
実施例1と同様に載荷試験を行つた。その結果、13サイ
クル目降伏変形角の6倍の変形角に達した時の梁の荷重
は降伏荷重の58%であつた。
本発明は、現行の設計手法及び施工方法を変えることな
く、梁鉄筋の抜け出し現象を防止し、靭性の高い柱・梁
接合部の補強方法を確立した。
く、梁鉄筋の抜け出し現象を防止し、靭性の高い柱・梁
接合部の補強方法を確立した。
図1は、柱・梁接合部に外力が作用し変形した状態を示
す模式図であり、図2は、柱・梁接合部の斜視図であ
る。又、図3は模型供試体の載荷状態を示す模式図であ
り、図4は図3のa-a断面図、図5は図3のb-b断面図で
ある。更に図6は梁鉄筋の定着状態の断面図である。 符号 1……梁 2……変形後の梁 3……柱 4……梁上端鉄筋 5……圧縮応力が生ずる部分 6……変形角 7……オイルジヤツキ 8……主筋 9……剪断補強筋 10……付着長 11……定着板 12……溶接点
す模式図であり、図2は、柱・梁接合部の斜視図であ
る。又、図3は模型供試体の載荷状態を示す模式図であ
り、図4は図3のa-a断面図、図5は図3のb-b断面図で
ある。更に図6は梁鉄筋の定着状態の断面図である。 符号 1……梁 2……変形後の梁 3……柱 4……梁上端鉄筋 5……圧縮応力が生ずる部分 6……変形角 7……オイルジヤツキ 8……主筋 9……剪断補強筋 10……付着長 11……定着板 12……溶接点
Claims (1)
- 【請求項1】鉄筋コンクリート構造物構築時、該構造物
の柱・梁接合部に、セメント質物100重量部に対して、
5〜35重量部の超微粉と10重量部以下の高性能減水剤を
含む、材令28日の圧縮強度が700kg/cm2以上のコンクリ
ート又はモルタルを打継ぐことを特徴とする鉄筋コンク
リート構造物の柱・梁接合部の補強方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60178606A JPH0756157B2 (ja) | 1985-08-15 | 1985-08-15 | 柱・梁接合部の補強方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60178606A JPH0756157B2 (ja) | 1985-08-15 | 1985-08-15 | 柱・梁接合部の補強方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6241841A JPS6241841A (ja) | 1987-02-23 |
JPH0756157B2 true JPH0756157B2 (ja) | 1995-06-14 |
Family
ID=16051391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60178606A Expired - Fee Related JPH0756157B2 (ja) | 1985-08-15 | 1985-08-15 | 柱・梁接合部の補強方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0756157B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5368656B1 (ja) * | 2013-06-21 | 2013-12-18 | 株式会社ダイナミックデザイン | 複合構造梁 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4182150B2 (ja) * | 2001-11-26 | 2008-11-19 | 株式会社神戸製鋼所 | 透水性固形物及びその製造方法 |
JP4922911B2 (ja) * | 2007-12-20 | 2012-04-25 | 大成建設株式会社 | 柱梁架構 |
JP5404271B2 (ja) * | 2009-09-11 | 2014-01-29 | 鹿島建設株式会社 | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合部構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6237466A (ja) * | 1985-08-12 | 1987-02-18 | 三井建設株式会社 | コンクリ−トの打設方法 |
-
1985
- 1985-08-15 JP JP60178606A patent/JPH0756157B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5368656B1 (ja) * | 2013-06-21 | 2013-12-18 | 株式会社ダイナミックデザイン | 複合構造梁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6241841A (ja) | 1987-02-23 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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