JP4180558B2 - 車両のスロープ構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両への車椅子の昇降を容易とするための車両のスロープ構造に関する。
車両への車椅子の昇降を容易とするために、車両の後部の開口部に回動可能にスロープを設けることが行われている。このようなスロープ構造に関して、開口部の下縁側の回動軸に一端側が回動可能に支持される第1ゲート部材と、この第1ゲート部材の他端側に回動可能に設けられた第2ゲート部材とを有し、第1ゲート部材を立てた格納状態から、第1ゲート部材を先端が基端よりも下側に位置するように外側に回動させ、さらに第2ゲート部材を外側に回動させることでスロープを形成するものがある(特許文献1)。この特許文献1に示されたスロープ構造においては、基端側の第1ゲート部材の開閉力を補助する構造にはなっていないため、開閉作業が容易でないという問題があった。
一方、水平に沿うスロープ板を車体に対しスライドさせて側方に突出させ、先端側を下降させるように回動させる車両のスロープ構造があり、このスロープ構造においては、スロープ板の繰り出し時における先端側の急激な下降を抑止するために車体とスロープ板との間にコイルスプリングを設け、このコイルスプリングでスロープ板を引き上げ方向に付勢するようになっている(特許文献2)。この構造であるとスロープ板を引き上げ方向に付勢していることから、収納時の先端側の上昇つまり格納に要する力も低減できる。
特開平7−179182号公報 特開2002−19525号公報
しかしながら、コイルスプリングを用いるものは、付勢力を発生可能なストローク領域が比較的短いため、特許文献2に示されたもののようにスロープ板の回動角度が小さい場合には適用可能であるが、特許文献1のように回動角度が大きいものの場合には適用が困難であるという問題があった。
したがって、本発明は、回動角度が大きいスロープであっても展開時の急激な回動を抑止するとともに格納に要する操作力を低減できる車両のスロープ構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車体(例えば実施形態における車体12)の側部または後部に形成された開口部(例えば実施形態における開口部14)の下縁側の回動軸(例えば実施形態における回動軸30)に一端側が回動可能に支持されるとともに、前記開口部に沿う格納状態から他端側が車両外側に移動するように回動するスロープ(例えば実施形態におけるスロープ21)を有する車両のスロープ構造において、一端側が前記スロープの前記回動軸側に係止され他端側が車体の前記回動軸側に係止されるとともに、前記スロープが前記格納状態から回動すると該スロープを前記格納状態に戻す方向に付勢力を発生させるトーションバー(例えば実施形態におけるトーションバー65)を備え、一縁部が前記スロープに回動可能に支持され、前記トーションバーの上側を覆うプレート(例えば実施形態におけるスライドプレート84)を備えたことを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記プレートの他縁部側車体フロア移動可能に設けたことを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、トーションバーを用いて、その一端側をスロープの回動軸側に係止させ他縁部側を車体の回動軸側に係止させて、スロープが格納状態から回動するとこれを格納状態に戻す方向に付勢力を発生させるため、回動角度が大きいスロープであっても、これを格納状態に戻す方向に付勢することができ、展開時の急激な回動を抑止するとともに格納に要する操作力を低減できる。しかも、トーションバーがスロープおよび車体に対してこれらの連結側である回動軸側に設けられるため、これをコンパクトに配設することができる。
請求項2に係る発明によれば、格納状態にあるスロープを回動させると、一縁部がスロープに回動可能に支持され他端側が車体フロア上を移動可能に設けられたプレートがスロープに対し回動しつつ車体フロア上を移動してトーションバーを覆った状態を維持する。したがって、トーションバーをプレートで覆うことができ、外観性が向上する。
本発明の一実施形態の車両のスロープ構造を図面を参照して以下に説明する。
図1は、本実施形態のスロープ構造が適用された車両11を示す斜視図であって、その車体12の後部には車幅方向に沿う軸線を中心に回動するテールゲート13で開閉される開口部14が形成されている。この開口部14は、図2に示すようにリヤバンパ16の下部位置まで開口しており、その結果、開口部14の下部の車幅方向の両外側にはリヤバンパ16の側部を構成する外側分割体17がそれぞれ配置されている。
そして、上記した開口部14には、全体として略板状をなすとともに、車両前後方向に対し略直交して開口部14に沿う図1に示す格納状態から、格納状態における上端側が車両外側つまり車両後方に移動するように回動して車体フロア19と地面20とを結ぶ図2に示す展開状態となるスロープ21が設けられている。ここで、スロープ21は、展開状態において、車両前後方向前側に配置されるフロントスロープ板23と車両前後方向後側に配置されるリヤスロープ板24とを有しており、フロントスロープ板23が開口部14から後ろ下がりに延出しさらにその先にこれと連続するようにリヤスロープ板24が地面20まで後ろ下がりに延出することになる。また、格納状態においてスロープ21は、フロントスロープ板23が車両前後方向に対し略直交する姿勢で開口部14の下端側から上方に延出し、図3に示すように、リヤスロープ板24が車両前後方向に対し略直交する姿勢でフロントスロープ板23の車両前後方向前側においてフロントスロープ板23の上端からフロントスロープ板23と重なり合うように下方に延出する状態となる。
図2に示すように、車体12の開口部14の車幅方向両側の下縁部近傍の取付部27には、それぞれ取付ブラケット28がボルト止めされており、図4に示すように、これら取付ブラケット28に車幅方向に沿うように回動軸30がそれぞれ取り付けられている。そして、これら回動軸30にスロープ21が回動可能に支持されている。つまり、スロープ21は、車体12の後部に形成された開口部14の下縁側の回動軸30に一端側が回動可能に支持されるとともに、開口部14に沿う格納状態から他端側が車両外側に移動するように回動する。
スロープ21は、各回動軸30に回動可能に支持される一対の支持ブラケット33と、これら支持ブラケット33を結ぶようにこれら支持ブラケット33に固定される車幅方向に長いロアゲートパネル34と、このロアゲートパネル34の一面側にこのロアゲートパネル34を覆うよう取り付けられるリヤバンパ16の中央分割体35とを有している。図1に示すように格納状態にあるときに、中央分割体35は車幅方向両側の外側分割体17と連続する状態となってリヤバンパ16を構成する。
図4および図5に示すように、ロアゲートパネル34は、その中間所定範囲に、その周囲部分の基板部36よりも板厚方向に盛り上がる盛上部37が形成されており、この盛上部37は、その頂上部分であって基板部36と略平行な頂板部38と、頂板部38の回動軸30側の端縁部と基板部36とを結ぶ下板部39と、頂板部38の車幅方向両側の端縁部と基板部36とを結ぶ一対の側板部40と、頂板部38の下板部39とは反対側の図1に示す上板部41とを有しており、基板部36において各支持ブラケット33にそれぞれボルト止めされる。
スロープ21のフロントスロープ板23は、略板状をなしており、ロアゲートパネル34の盛上部37の頂板部38に、この頂板部38に沿いかつ頂板部38から回動軸30に対し反対側に延出するように固定されている。リヤスロープ板24は、フロントスロープ板23の回動軸30とは反対側に回動可能に連結されている。
フロントスロープ板23は、ロアゲートパネル34の盛上部37の頂板部38にネジ止めされる平板状の基板部46と、この基板部46の車幅方向両側の端縁部から基板部46に対し垂直にロアゲートパネル34とは反対側に立ち上がる一対の立板部47とを有している。
このフロントスロープ板23は、車幅方向両側が一対の補強プレート50によってロアゲートパネル34にさらに固定されている。つまり、各補強プレート50は、それぞれロアゲートパネル34の対応する一方の側板部40にボルト止めされるとともにこの一方の側板部40と車幅方向同側にあるフロントスロープ板23の立板部47にネジ止めされている。なお、フロントスロープ板23の基板部46における立板部47の突出側の面には、案内する車椅子の滑りを防止する滑止シート54が貼付されている。
また、フロントスロープ板23の車幅方向両側における回動軸30から最も離れた位置に、立板部47とは反対側に突出するように脚部57が取付部材58を介して取り付けられている。これら脚部57は、フロントスロープ板23が回動軸30を中心に車両前後方向後方に回動し展開状態になったときに、地面20に当接してその状態を維持する。なお、展開状態にあるときにフロントスロープ板23は上記したように後ろ下がりに傾斜する。
図1に示すように、ロアゲートパネル34の上板部41には、テールゲート13を閉状態でロックするためのストライカ60が固定されており、また上板部41およびフロントスロープ板23には断面L字状の補強プレート61がストライカ60を跨いで車幅方向両側に延在するように固定されている。この補強プレート61は、フロントスロープ板23に溶接されるとともに上板部41にボルト止めされている。
ここで、一方の回動軸30用の取付ブラケット28が取り付けられる車体12の車幅方向一側の取付部27(図6参照)と、ロアゲートパネル34の下板部39の車幅方向他側とに、図4および図5に示すように、トーションバー65が架設されており、同様に、車幅方向他側の取付部27と、ロアゲートパネル34の下板部39の車幅方向一側とにもトーションバー65が架設されている。
各トーションバー65は、中央の基軸部66と基軸部66の両端から略垂直に立ち上がる立上軸部67,68と一方の立上軸部67の基軸部66とは反対側から基軸部66と平行をなすように内側に延出する内側軸部69とを有しており、捻り力が入力されない状態で両立上軸部67,68が互いに基軸部66に対し略同側に位置している。そして、車体12の回動軸30の近傍に設けられた取付部27に図6に示すようにボルト止めされる取付部材72に図5に示すように一方側の立上軸部68が回動不可に係止されており、基軸部66のこの立上軸部68側も、車体12側の取付部27にボルト止めされる取付部材73に回動不可に係止されている。
また、各トーションバー65は、ロアゲートパネル34における回動軸30の近傍の下板部39にボルト止めされる取付部材74に、立上軸部67、基軸部66の立上軸部67側および内側軸部69が回動不可に係止されている。つまり、トーションバー65は、その一端側がスロープ21の回動軸30側の下板部39に係止され他端側が車体12の回動軸30側の取付部27に係止されている。
ここで、ロアゲートパネル34は、スロープ21が格納状態にあるときにその下板部39が取付部27に車両前後方向において近接することになり、この状態でトーションバー65は、図5に二点鎖線で示すように両立上軸部67,68が互いに車両前後方向に近接する。また、ロアゲートパネル34は、スロープ21が格納状態から車体外側に回動するとその下板部39が回動しながら取付部27から車両前後方向に離間することになり、この状態でトーションバー65は、両立上軸部67,68が図5に実線で示すように互いに車両前後方向に離間する状態となって戻り方向に付勢力を発生させる。つまり、両トーションバー65は、スロープ21が格納状態から回動するとスロープ21を格納状態に戻す方向に付勢力を発生させる。
ロアゲートパネル34の下板部39の頂板部38側には、車幅方向に離間して一対のヒンジ77が取り付けられている。各ヒンジ77は、ヒンジ軸78を中心に互いに回動する一対の取付板79,80を有しており、ヒンジ軸78を車幅方向に沿わせかつ頂板部38の近傍に配置した姿勢で一方の取付板79において下板部39に取り付けられている。そして、両ヒンジ77の他方の取付板80に、車幅方向に沿って長い長方形状をなすスライドプレート(プレート)84がその一縁部において取り付けられている。このスライドプレート84は、両ヒンジ77の取付板80に固定される平板状の基板部85と、この基板部85の車幅方向両側の端縁部から基板部85に対し垂直に上方に立ち上がる一対の立板部86とを有している。
スライドプレート84の他縁部側である車両前後方向前側端部の車幅方向両側には、取付部材83を介して車幅方向に沿う支持軸90がスライドプレート84よりも下方に設けられ、各支持軸90にはスライドプレート84よりも下方に突出する状態でローラ91が回動可能に支持されている。このスライドプレート84の他縁部側はこれらローラ91において車体フロア19上に置かれることになる。スライドプレート84は、スロープ21がいずれの回動位置にあっても常にローラ91を車体フロア19上に位置させることが可能な前後長さを有しており、スロープ21と車体フロア19と繋ぐとともに、両トーションバー65を上側で常に覆うようになっている。
ここで、図7に示すように、車体フロア19には、各ローラ91が車両前後方向後方に移動したときに各ローラ91を進入させるガイド溝92が形成されている。各ガイド溝92は、車両前後方向に沿って延在するとともに車体フロア19の上面から後ろ下がりに凹む形状をなしており、後部の深さがスライドプレート84の下面からローラ91の下端までの長さよりも深くなっている。スロープ21のフロントスロープ板23が図7に二点鎖線で示す格納状態から実線で示す展開状態となる方向に回動すると、スライドプレート84は、スロープ21のフロントスロープ板23に対し回動しながら車両前後方向後方に引っ張られて移動することになり、フロントスロープ板23が展開状態になる前段階で、その前部のローラ91がガイド溝92に沿って下降し、他縁部側を下降させて車体フロア19の上面に近接させる。そして、最終的にフロントスロープ板23が脚部57を地面20に当接させる展開状態まで回動すると、スライドプレート84は、他縁部が車体フロア19の上面に載置されてローラ91をガイド溝92から離すことになり、車体フロア19の上面との段差をなくす状態になるとともに、フロントスロープ板23と同様に傾斜する状態となる。ここで、ローラ91をガイド溝92から離しスライドプレート84の他縁部つまり車両前後方向の前縁部を車体フロア19の上面に載置させることでスライドプレート84は車椅子の荷重を撓むことなく受けることができるようになっている。スライドプレート84は、上記したように一縁部がスロープ21に回動可能に支持され他縁部側が車体フロア19上を移動可能とされており、トーションバー65を常時上側で覆うとともに、展開状態にあるフロントスロープ板23と車体フロア19とを略段差なく繋ぐことになる。スライドプレート84の基板部85における立板部86の突出側の面には、図3に示すように、案内する車椅子の滑りを防止する滑止シート88が貼付されている。
図4に示すように、フロントスロープ板23の両立板部47における回動軸30とは反対側の端部に、上記した脚部57を取り付けるための取付部材58がそれぞれボルト止めされており、これら取付部材58には、フロントスロープ板23の回動軸30とは反対側の端部近傍位置において車幅方向に沿うように支持軸94がそれぞれ取り付けられている。そして、これら支持軸94にリヤスロープ板24が回動可能に支持されている。
リヤスロープ板24は、平板状の基板部96と、この基板部96の車幅方向両側の端縁部から基板部96に対し垂直に立ち上がる一対の立板部97とを有しており、これら立板部97の延在方向における一端側にはそれぞれ支持部材98がボルト止めされている。そして、これら支持部材98においてリヤスロープ板24はフロントスロープ板23の支持軸94に回動可能に支持されている。これにより、リヤスロープ板24は、支持軸94を中心にフロントスロープ板23の滑止シート54側に重なり合うように折り畳まれる折畳状態から、フロントスロープ板23から離れるように回動して支持軸94とは反対側の端縁部を地面20に当接させる後ろ下がりの展開状態まで回動することになる。
ここで、図2に示すように、フロントスロープ板23が展開状態にあり、かつリヤスロープ板24が展開状態にあるとき、つまりスロープ21が展開状態にあるときに、フロントスロープ板23、リヤスロープ板24およびスライドプレート84のそれぞれの基板部46,96,85が略同一平面上に配置されて連続することになり、車幅方向同側にある立板部47,97,86が、車幅方向両側とも基板部46,96,85の上側において略同一直線上に配置されて略連続する状態となる。リヤスロープ板24の基板部96における立板部97の突出側の面にも、案内する車椅子の滑りを防止する滑止シート100が貼付されている。
リヤスロープ板24の基板部96における滑止シート100に対し反対側の面には、立板部97の延在方向における中間位置であって、車幅方向一側具体的には左側の端部に、車幅方向外側に突出するハンドル軸102が回転自在に支持されている。このハンドル軸102はリヤスロープ板24が折畳状態にあるときフロントスロープ板23から側方に突出することになり、使用者はこのハンドル軸102を持ってリヤスロープ板24を折畳状態と展開状態との間で回動させる。また、基板部96における滑止シート100に対し反対側の面には、立板部97の延在方向における支持軸94とは反対側に、車幅方向両外側に突出するストッパ板103が固定されている。
フロントスロープ板23の車幅方向両側に取り付けられる補強プレート50のそれぞれの車幅方向外側つまりスロープ21の車幅方向外側の両側縁部には、フロントスロープ板23の長さ方向の中間所定位置にロック機構部(係合部)106がそれぞれ設けられている。これらロック機構部106は、図2に示すように車体12の開口部14における車幅方向両側縁側に設けられた取付部107(図2において一方のみ図示)に取付ブラケット108を介して取り付けられたストライカ(被係合部)109を、スロープ21が格納状態になると、図8に示すように、自動的にラッチ110に係合させることでスロープ21を図1に示す格納状態でロックする。ここで、各ストライカ109は、前後に離間して配置される一対の軸部111,112と、これら軸部111,112の先端部同士を連結させる連結軸部113とを有している。
そして、各ロック機構部106は、フロントスロープ板23が展開状態から格納状態に向け移動すると前方に開口する口部115からストライカ109の車両前後方向後部の軸部111を進入させることになり、この軸部111がラッチ110を乗り越えると、図示略のスプリングの付勢力によってラッチ110の回動を規制し、その結果、軸部111をラッチ110と口部115の底側とで挟持することになる。これにより、フロントスロープ板23が格納状態でロックされる。
取付ブラケット108には、格納状態にあるリヤスロープ板24のストッパ板103に当接して、リヤスロープ板24をフロントスロープ板23の方向に押し付けることでリヤスロープ板24をフロントスロープ板23に対し折畳状態に保持するストッパラバー117が車両前後方向後方に向けて突出するように取り付けられている。
図3に示すように、フロントスロープ板23の基板部46における立板部47とは反対側の面の回動軸30とは反対側の端部には、回動軸30から離間する方向に突出するハンドル部(把持部)120が固定されている。このハンドル部120は、図9に示すように、それぞれに固定された取付板部121を介してフロントスロープ板23に取り付けられる車幅方向両側の取付軸部122と、これら取付軸部122の相互近接側からフロントスロープ板23に略沿って回動軸30とは反対方向に突出する突出軸部123と、これら突出軸部123の先端部同士を連結させる車幅方向に沿う把持軸部124とを有している。このハンドル部120は、スロープ21が格納状態にあるときを含んでリヤスロープ板24が折畳状態にあるときには、常にスロープ21の回動軸30とは反対側の端縁部にあってこの端縁部から回動軸30とは反対側に突出しており、使用者はこのハンドル部120を把持してフロントスロープ板23を折畳状態と展開状態との間で回動させる。
ハンドル部120の近傍であって、使用者がハンドル部120の把持軸部124を把持した手で操作可能な位置に、ロック機構部106のストライカ109に対する係合を解除するための解除レバー(解除操作部)127が設けられている。
解除レバー127は、ハンドル部120の把持軸部124の回動軸30側に設けられるもので、車幅方向に沿う操作軸部128と、操作軸部128の車幅方向両側から回動軸30の方向に延出する一対のガイド軸部129と、これらガイド軸部129の操作軸部128とは反対側同士を連結させる基軸部131とを有する四角枠状をなしている。解除レバー127は、車幅方向両側のガイド軸部129がフロントスロープ板23に支持部材130を介して摺動可能に支持されており、その結果、操作軸部128をハンドル部120の把持軸部124に対し近接および離間させるようにフロントスロープ板23に沿って移動する。
解除レバー127の基軸部131には、把持軸部124から離間する方向、つまり回動軸30の方向に突出するラックギア132が固定されており、このラックギア132には車幅方向の一側部にギア部133が形成されている。そして、このギア部133に噛み合うピニオンギア135が支持軸136に固定されこの支持軸136を介してフロントスロープ板23に回転可能に支持されている。支持軸136には半径方向両側に突出するように揺動レバー138が固定されており、この揺動レバー138の各先端部にそれぞれロック解除ケーブル140のケーブルインナ141の一端側が係合されている。これらロック解除ケーブル140のケーブルアウタ142の一端側は取付部材139によってフロントスロープ板23に係合されており、各ロック解除ケーブル140の他端側はそれぞれロック機構部106に接続されている。
そして、解除レバー127の操作軸部128をハンドル部120の把持軸部124に近接させるとラックギア132がピニオンギア135を回転させることになり、その結果、揺動レバー138が揺動して両ケーブルインナ141を引き、両ロック機構部106のラッチ110によるストライカ109の係合を解除することになる。これにより、スロープ21の格納状態でのロックが解除されて展開可能となる。
ここで、解除レバー127には、ロック機構部106のラッチ110をストライカ109に対し係合状態に維持するための図示略のスプリングの付勢力が、両ケーブルインナ141、揺動レバー138およびピニオンギア135を介してハンドル部120の把持軸部124から離間する方向に導入されており、解除レバー127に使用者が操作力を導入しない状態では、基軸部131がフロントスロープ板23のストッパ145に当接している。このとき、解除レバー127の操作軸部128は、使用者がハンドル部120の把持軸部124と一緒に把持可能な所定距離だけ把持軸部124から離間している。なお、解除レバー127のラックギア132およびピニオンギア135等は、フロントスロープ板23に取り付けられた図1に示すカバー146で覆われている。
以上に述べた本実施形態のスロープ構造において、使用者が、図1に示すようにテールゲート13を揺動させて車体12の後部の開口部14を開放させた後、開口部14に沿って格納状態にあるスロープ21の上端部のハンドル部120の把持軸部124と解除レバー127の操作軸部128とを把持すると、解除レバー127が把持軸部124に近接する方向に摺動する。すると、両側のロック解除ケーブル140のケーブルインナ141が引かれ、ロック機構部106におけるラッチ110のストライカ109への係合が解除されてスロープ21が回動可能となる。続いて、使用者はハンドル部120の把持軸部124を把持した状態のままスロープ21を回動軸30を中心に車両外側つまり後側かつ下側に回動させ、リヤスロープ板24は折畳状態のままフロントスロープ板23を展開状態とする。すると、フロントスロープ板23の脚部57が地面20に着くことになる。
なお、以上の格納状態からフロントスロープ板23の展開状態への回動で、フロントスロープ板23に一端側が係合され、他端側が車体フロア19側に係合された両トーションバー65が捻られることになり、フロントスロープ板23にこれを格納状態に戻す方向の付勢力を発生させる。その結果、スロープ21は急激な回動が抑止されながら展開状態となる。
また、上記格納状態からフロントスロープ板23の展開状態への回動時に、スロープ21は全体として車両後方に若干移動することになるが、スロープ21のフロントスロープ板23に回動可能に連結されたスライドプレート84が後方に移動しつつローラ91をガイド溝92に沿って下降させ、車体フロア19とフロントスロープ板23とを連続させるようにこれらを繋ぐことになる。しかも、このスライドプレート84は格納状態からフロントスロープ板23の展開状態までの間、車体12側とフロントスロープ板23との連結側に設けられたトーションバー65を上側から覆い隠すことになる。
次に、使用者はリヤスロープ板24のハンドル軸102を持ってリヤスロープ板24を支持軸94を中心に後側に回動させることによりフロントスロープ板23から後方に延出させ、その先端側を地面20に着ける展開状態とする。
以上により、スロープ21のリヤスロープ板24、フロントスロープ板23およびスライドプレート84を介して地面20から車体フロア19までが結ばれることになり、リヤスロープ板24の基板部96、フロントスロープ板23の基板部46およびスライドプレート84の基板部85の上を移動させることで、地面20にあった車椅子を車体フロア19に載せたり、車体フロア19にあった車椅子を地面20に降ろしたりする。
上記のように展開状態にあるスロープ21を格納する場合、使用者は、上記とは逆に、リヤスロープ板24のハンドル軸102を持ってリヤスロープ板24を支持軸94を中心に前側に回動させることによりフロントスロープ板23に重ね合わせて折畳状態とする。使用者は、これによりスロープ21から突出することになるハンドル部120の把持軸部124を持って、スロープ21を上側かつ前側に回動させる。すると、スロープ21の車幅方向両側のロック機構部106が車体12側の車幅方向両側のストライカ109に自動的に係合してロック状態となり、スロープ21が格納状態でロックされる。このとき、スロープ21が格納状態に戻る方向にトーションバー65で付勢されているため、使用者は小さな操作力でスロープ21を格納状態に戻すことができる。
以上に述べた本実施形態のスロープ構造によれば、トーションバー65を用いて、その一端側をスロープ21の回動軸30側に係止させ他縁部側を車体12の回動軸30側に係止させて、スロープ21が格納状態から回動するとこれを格納状態に戻す方向に付勢力を発生させるため、回動角度が大きいスロープ21であっても、これを格納状態に戻す方向に付勢することができ、展開時の急激な回動を抑止するとともに格納に要する操作力を低減できる。しかも、トーションバー65がスロープ21および車体12に対してこれらの連結側である回動軸30側の隙間に設けられるため、これをコンパクトに配設することができる。
また、格納状態にあるスロープ21を回動させると、一縁部がスロープ21に回動可能に支持され他端側が車体フロア12上を移動可能に設けられたスライドプレート84がスロープ21に対し回動しつつ車体フロア12上を走行してトーションバー65を覆った状態を維持する。したがって、トーションバー65をスライドプレート84で覆うことができ、外観性が向上する。
なお、解除レバー127の移動でロック機構部106のストライカ109に対する係合を解除する構造として、図10に示すように、解除レバー127の基軸部131に、各ロック解除ケーブル140のケーブルインナ141を直接連結させるとともに、各ロック解除ケーブル140を回動軸30側に延出させるように各ロック解除ケーブル140のケーブルアウタ142を取付部材139によってフロントスロープ板23に係合させても良い。この場合も、解除レバー127の操作軸部128をハンドル部120の把持軸部124に近接させることで両ケーブルインナ141が引かれることになり、両ロック機構部106のラッチ110によるストライカ109の係合を解除できる。
また、上記実施形態においては、スロープ構造を車体12の後部の開口部14に設ける場合を例にとり説明したが、例えばスライドドアで開閉される車体側部の開口部に設けることも勿論可能である。
本発明の一実施形態の車両のスロープ構造におけるスロープの格納状態を示す斜め後方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態の車両のスロープ構造におけるスロープの展開状態を示す斜め後方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態の車両のスロープ構造におけるスロープの格納状態を示す斜め前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態の車両のスロープ構造におけるスロープの展開状態を示す斜め前方から見た斜視図である。 本発明の一実施形態の車両のスロープ構造におけるスロープの展開状態を示す斜め前方から見た部分拡大斜視図である。 本発明の一実施形態の車両のスロープ構造における取付ブラケット等の取付部を示す部分断面図である。 本発明の一実施形態の車両のスロープ構造におけるスライドプレート等を示す部分側断面図である。 本発明の一実施形態の車両のスロープ構造におけるロック機構部およびストライカ等を示す平断面図である。 本発明の一実施形態の車両のスロープ構造におけるハンドル部周辺を示す部分拡大図である。 本発明の一実施形態の車両のスロープ構造におけるハンドル部周辺を示す変形例の部分拡大図である。
符号の説明
12 車体
14 開口部
19 車体フロア
21 スロープ
30 回動軸
65 トーションバー
84 スライドプレート(プレート)

Claims (2)

  1. 車体の側部または後部に形成された開口部の下縁側の回動軸に一端側が回動可能に支持されるとともに、前記開口部に沿う格納状態から他端側が車両外側に移動するように回動するスロープを有する車両のスロープ構造において、
    一端側が前記スロープの前記回動軸側に係止され他端側が車体の前記回動軸側に係止されるとともに、前記スロープが前記格納状態から回動すると該スロープを前記格納状態に戻す方向に付勢力を発生させるトーションバーを備え
    一縁部が前記スロープに回動可能に支持され、前記トーションバーの上側を覆うプレートを備えたことを特徴とする車両のスロープ構造。
  2. 前記プレートの他縁部側車体フロア移動可能に設けたことを特徴とする請求項1記載の車両のスロープ構造。
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