JP4179794B2 - 室外機および空気調和システム - Google Patents

室外機および空気調和システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室外機および空気調和システムに係り、特に室内機および室外機を有する空気調和装置がネットワークを介して互いに接続された空気調和システムを構成する室外機および空気調和システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気調和システムにおいては、空気調和装置を構成する室外機及び室内機がネットワークを介して互いに接続されたものがある。
【0003】
このような空気調和システムにおいて、室外機の機能拡張を行う場合に、室外機の主制御基板に拡張する機能に対応するオプション制御基板を装着することが従来より一般的に行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成において、室外機の主制御基板とオプション制御基板(副制御基板)とは連携して動作するために互いに通信を行う必要がある。
【0005】
ところで、互いに機能の異なる複数種類のオプション制御基板が存在する場合に、通信バスのバス幅などの制限より、相異なる種類のオプション制御基板に対し、室外機の制御基板から同一のコマンドを出力して、相異なる機能を実現させる場合が考えられる。このような場合に、室外機の主制御基板は、装着されたオプション制御基板の種類を判別して制御を行っているわけではないため、誤った制御を行ってしまう可能性が生じる。
【0006】
一方、機能拡張された室外機を有する空気調和装置以外の他の空気調和装置が当該拡張された機能を利用するためには、オプション制御基板の機能を特定して通信を行う必要がある。
【0007】
このため、空気調和システムの施工時にオプション制御基板に通信アドレスを設定する必要があるが、実際の制御は拡張された機能について対応する室外機の制御を行うものであるので、オプション制御基板の通信アドレスと、当該オプション制御基板が装着される主制御基板の通信アドレスとが、対応づけられていなければならない。
【0008】
しかしながら、オプション制御基板の通信アドレスを施工者がディップスイッチなどにより手動設定するような構成とすると、オプション制御基板の通信アドレスは当該オプション制御基板が装着される主制御基板の通信アドレスと対応づけられていなくても設定が可能となる。このような場合には、実際の室外機の制御を行うことができなくなるという不具合が生じることとなる。そして、この不具合を避けるためには、施工者が設定したオプション制御基板の通信アドレスが当該オプション制御基板が装着される制御基板の通信アドレスと対応づけられているか否かを施工者が別途判別する必要があった。
【0009】
そこで、本発明の目的は、室外機の機能拡張を行うためにオプション制御基板を装着する場合に、室外機の制御基板側で制御対象の機能に基づいてオプション制御基板を特定して通信を行えるとともに、オプション制御基板の通信アドレスを手動設定することなく、オプション制御基板が装着されて機能拡張された室外機を有する空気調和装置以外の他の空気調和装置が当該拡張された機能を利用することが可能な室外機および空気調和システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、空気調和システムを構成するとともに、室内機あるいは他の室外機とネットワークを介して接続される室外機において、前記ネットワークを介して通信を行う際に用いる、メインアドレスとサブアドレスとを有する第1通信アドレスがあらかじめ設定された主制御部と、仮のメインアドレスと、室外機の機能を拡張するオプション機能に割り当てられたサブアドレスとを有する第2通信アドレスがあらかじめ設定された副制御部とを備え、前記主制御部に副制御部が装着された状態で、副制御部の仮のメインアドレスを主制御部のメインアドレスに置き換えて、前記ネットワークを介して通信を行う際に用いる、副制御部の第2通信アドレスを生成することを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、副制御部は、主制御部に装着された状態で、第1通信アドレスの関数としてネットワークを介して通信を行う際に用いる第2通信アドレスが設定される。
【0012】
前記ネットワークは、前記主制御部に接続された第1通信ラインと、前記副制御部に接続された第2通信ラインとを有し、前記主制御部は、前記第1通信アドレスを用い、前記第1通信ラインを介して通信を行い、前記副制御部は、前記第2通信アドレスを用い、前記第2通信ラインを介して通信を行うようにしてもよい。
【0013】
室内機および室外機がネットワークを介して互いに接続された空気調和システムにおいて、前記室外機は、前記ネットワークを介して通信を行う際に用いる、メインアドレスとサブアドレスとを有する第1通信アドレスがあらかじめ設定された主制御部と、仮のメインアドレスと、室外機の機能を拡張するオプション機能に割り当てられたサブアドレスとを有する第2通信アドレスがあらかじめ設定された副制御部とを備え、前記主制御部に副制御部が装着された状態で、副制御部の仮のメインアドレスを主制御部のメインアドレスに置き換えて、前記ネットワークを介して通信を行う際に用いる、副制御部の第2通信アドレスを生成し、前記室外機は、前記室内機との間で通信を行う際には、前記第1通信アドレスを用いて行い、他の室外機との間で通信を行う際には、前記第1通信アドレスあるいは前記第2通信アドレスのいずれかを用いて行う、ことを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
【0023】
図1は、実施形態の空気調和システムの系統図である。
【0024】
空気調和システム1は、大別すると、第1室外機11、第2室外機12、第3室外機13、第4室外機14、第1室内機15-1、第2室内機15-2、第3室内機15-3、……、第16室内機15-16を備えている。ここで、第1室内機15-1にはリモートコントローラ16が設けられている。
【0025】
また、第1室外機11、第2室外機12、第3室外機13、第4室外機14、第1室内機15-1、第2室内機15-2、第3室内機15-3、……、第16室内機15-16は、第1データ通信ライン(伝送路)17により相互に接続され、空気調和システム1内で第1のネットワークが構築されている。
【0026】
さらに、第1室外機11、第2室外機12および第3室外機13は、第2データ通信ライン(伝送路)18により相互に接続され、空気調和システム1内で第2のネットワークが構築されている。
【0027】
さらにまた、第1室外機11、第2室外機12、第3室外機13、第4室外機14、第1室内機15-1、第2室内機15-2、第3室内機15-3、……、第16室内機15-16は、図示しない共通冷媒配管(ガス管および液管)により接続されている。
【0028】
上記構成において、第1室外機11は、当該室外機全体を制御するとともに第1データ通信ライン17に接続された主制御基板11M、および主制御基板11Mが提供可能な機能を拡張するための各種制御を行うと共に、第2データ通信ライン18に接続されたオプション制御基板である副制御基板11Sを備えている。
【0029】
同様に第2室外機12は、当該室外機全体を制御するとともに第1データ通信ライン17に接続された主制御基板12Mおよび主制御基板12Mが提供可能な機能を拡張するための各種制御を行うと共に、第2データ通信ライン18に接続されたオプション制御基板である副制御基板12Sを備えている。同じく、第3室外機13は、当該室外機全体を制御するとともに第1データ通信ライン17に接続された主制御基板13M、および主制御基板13Mが提供可能な機能を拡張するための各種制御を行うとともに、第2データ通信ライン18に接続されたオプション制御基板である副制御基板13Sを備えている。
【0030】
一方、第4室外機14は、当該室外機全体を制御するとともに第1データ通信ライン17に接続された主制御基板14Mのみを備えている。
【0031】
ここで、実施形態の動作説明に先立ち、各室外機、各室内機あるいはリモートコントローラを通信時に特定するためのアドレスの割当について説明する。
【0032】
この場合において、各アドレスは、メインアドレスおよびサブアドレスにより構成され、メインアドレスおよびサブアドレスはそれぞれ8ビットで表すものとする。さらに、メインアドレスおよびサブアドレスのそれぞれを構成する8ビットを上位4ビット、下位4ビットに分けて表記するものとする。
【0033】
また、初期状態において、室外機の主制御基板11M、12M、13M、14Mは、メインアドレスおよびサブアドレスが割り当てられているが、オプション制御基板である副制御基板11S、12S、13Sについては、当該副制御基板11S、12S、13Sの種類(提供拡張機能)に応じてサブアドレスのみが割り当てられている。
【0034】
例えば、室外機のメインアドレスは、「00」〜「0F」の16個が割当可能であり、室外機のサブアドレスは、「00」が割り当てられる。
【0035】
また、室内機のメインアドレスは、「10」〜「1F」の16個が割当可能であり、室内機のサブアドレスは、「00」が割り当てられる。
【0036】
さらに、リモコンのメインアドレスとしては、「40」〜「4F」の16個が割当可能であり、リモコンのサブアドレスは、「00」が割り当てられる。
【0037】
以上のような条件の下で、アドレス割当を行ったものが、図1に示すものであり、図1中、[XX−YY]という表記は、「XX」がメインアドレスを表し、「YY」がサブアドレスを表す。また、(YY)という表記は、副制御基板のサブアドレスを表している。
【0038】
より具体的には、室外機の主制御基板および室内機の割当アドレスは以下の通りとなる。
【0039】
主制御基板11M :メインアドレス=「01」、サブアドレス=「00」
主制御基板12M :メインアドレス=「02」、サブアドレス=「00」
主制御基板13M :メインアドレス=「03」、サブアドレス=「00」
主制御基板14M :メインアドレス=「04」、サブアドレス=「00」
第1室内機15-1 :メインアドレス=「10」、サブアドレス=「10」
第2室内機15-2 :メインアドレス=「11」、サブアドレス=「11」
第3室内機15-1 :メインアドレス=「12」、サブアドレス=「10」
………
第16室内機15-16:メインアドレス=「1F」、サブアドレス=「11」
リモコン16 :メインアドレス=「40」、サブアドレス=「40」
次に副制御基板のアドレス割当について詳細に説明する。
【0040】
まず、副制御基板11Sのアドレス割当について説明する。
【0041】
図2は、副制御基板のアドレス設定処理の処理フローチャートである。
【0042】
初期状態(工場出荷時固定設定)において、副制御基板11Sに割り当てられているサブアドレス=「04」である。
【0043】
まず、副制御基板11Sは、主制御基板11Mに装着された状態で、電源が投入されると(ステップS1)、制御基板間通信ライン11Lを介して、主制御基板11Mのアドレス(第1通信アドレス)を取得する(ステップS2)。
【0044】
次に、副制御基板11Sは、自己のメインアドレスが設定されているか否かを判別する(ステップS3)。
【0045】
ステップS3の判別において、自己のメインアドレスが設定されていない場合には(ステップS3;No)、自己のメインアドレスを「00」に一旦設定し、制御基板11Mのアドレス=「01−00」と、自己の仮アドレス「00−04」との論理和(OR)をとることにより、自己のアドレスを生成する(ステップS4)。すなわち、自己のアドレス=「01−04」を生成する。
【0046】
副制御基板11Sは、生成したアドレスを図示しない不揮発性のメモリに書込むアドレス登録を行って処理を終了する(ステップS5)。
【0047】
ステップS3の判別において、自己のメインアドレスが設定されている場合には(ステップS3;Yes)、主制御基板11Mのメインアドレスが自己のメインアドレスと一致しているか否かを判別する(ステップS6)。この判別を行う理由は、副制御基板11Sが自己のメインアドレスを設定後に、誤装着あるいは他の室外機への流用などにより他の室外機に新たに装着された場合のアドレスの不一致を防止するためのものである。
【0048】
従って、主制御基板11Mのメインアドレスが自己のメインアドレスと一致している場合には(ステップS6;Yes)、正しいアドレスが設定されているので、処理を終了する。
【0049】
一方、主制御基板11Mのメインアドレスが自己のメインアドレスと一致していない場合には、自己のメインアドレスを設定後に、他の室外機に装着された場合であるので、自己のメインアドレスを「00」に再設定し、制御基板11Mのアドレス(第1通信アドレス)=「01−00」と、自己の仮アドレス「00−04」との論理和(OR)をとることにより、自己のアドレス(第2通信アドレス)を新たに生成する(ステップS4)。すなわち、制御基板11Mのアドレスの関数として自己のアドレス=「01−04」を新たに生成する。
【0050】
そして、副制御基板11Sは、生成したアドレス(第2通信アドレス)を図示しない不揮発性のメモリに書込むアドレス登録を行って処理を終了する(ステップS5)。
【0051】
同様にして、副制御基板12Sは、主制御基板12のアドレス(第1通信アドレス)=「02−00」および自己のサブアドレス=「04」に基づいて、自己のアドレス(第2通信アドレス)=「02−04」を生成し、生成したアドレスを図示しない不揮発性のメモリに書込むアドレス登録を行って処理を終了する(ステップS5)。また、副制御基板13Sは、主制御基板13のアドレス(第1通信アドレス)=「03−00」および自己のサブアドレス=「03」に基づいて、自己のアドレス(第2通信アドレス)=「03−03」を生成し、生成したアドレスを図示しない不揮発性のメモリに書込むアドレス登録を行って処理を終了する(ステップS5)。
【0052】
次に通信データのデータフォーマットについて説明する。
【0053】
図3は通信データのデータフォーマットの一例である。なお、実際にはヘッダなどが追加されるが、説明の簡略化のため省略している。
【0054】
通信データ40は、大別すると、送信元アドレスデータ41、第1送信先アドレスデータ42、第2送信先アドレスデータ43、第3送信先アドレスデータ44、送信データ45およびエラーチェックデータ46を備えている。
【0055】
送信元アドレスデータ41は、当該通信データ40の送信元の装置を特定するためのアドレスデータである。
【0056】
第1送信先アドレスデータ42は、当該通信データ40の送信時の第1番目の送信先(第1経由先)の装置を特定するためのアドレスデータである。
【0057】
第2送信先アドレスデータ43は、当該通信データ40の第2番目の送信先(第2経由先あるいは最終送信先)の装置を特定するためのアドレスデータである。
【0058】
第3送信先アドレスデータ44は、当該通信データ40の第3番目の送信先(最終送信先)の装置を特定するためのアドレスデータである。
【0059】
送信データ45は、送信元から送信先に送信したいデータであり、各種通信制御用のデータ、送信先装置に対する制御内容を表すコマンドデータ、当該通信データ40のデータ量を表すサイズデータなど各種のデータを含む。
【0060】
エラーチェックデータ46は、通信の信頼性の確保などのために必要な場合に付加されるデータであり、例えば、送信先装置においてフレームエラーチェックを行うためのフレームチェックコードなどが含まれる。
【0061】
次に実施形態の動作について説明する。
【0062】
図4は、第1室内機15-1に設けられたリモートコントローラ16が第1室外機11の主制御基板11Mに対して、第1データ通信ライン17を介して運転、停止などの指示のための通信を行う場合の通信データの説明図である。
【0063】
リモートコントローラ16は、ユーザの操作に対応する操作内容に基づいて通信データ40Aを生成する。
【0064】
具体的には、リモートコントローラ16は、送信元アドレスデータ41として、送信元である当該リモートコントローラ16に対応する送信元メインアドレスデータ=「40」、送信元サブアドレスデータ=「00」を設定する。
【0065】
次にリモートコントローラ16は、第1送信先アドレスデータ42として、第1経由先である第1室内機15-1に対応する第1送信先メインアドレスデータ=「10」、第1送信先サブアドレスデータ=「00」を設定する。
【0066】
さらにリモートコントローラ16は、第2送信先アドレスデータ43として、最終送信先である第2室外機12の主制御基板11に対応する第2送信先メインアドレスデータ=「02」、第2送信先サブアドレスデータ=「00」を設定する。
【0067】
続いて、リモートコントローラ16は、第3送信先アドレスデータ44を設定することとなるが、この場合には、第3送信先は存在しないので、第3送信先が存在しないことを示すべく、第3送信先メインアドレスデータ=「EF」、第3送信先サブアドレスデータ=「EF」を設定する。
【0068】
さらに、リモートコントローラ16は、ユーザの操作内容に応じた送信データ45を設定し、必要に応じて当該通信データに対応するエラーチェックデータ46を設定する。
【0069】
通信データ40Aの設定が終了すると、リモートコントローラ16は、第1室内機15-1およびデータ通信ライン17を介して第1室内機15-1に当該通信データ40Aを送信する。
【0070】
通信データ40Aを受信した第1室内機15-1は、第2送信先アドレスデータ43を参照して、第2室外機12に当該通信データ40Aを第1データ通信ライン17を介して転送する。
【0071】
これらの結果、全室外機11〜13、21、22は、第1室内機14からの通信データ40Aを受信することとなるが、送信先アドレスデータ43を参照することにより、第2室外機12を除く他の室外機11、13、14は、自己に対して送信された通信データではないとして制御は行わず、必要に応じて当該通信データ40Aの内容を記憶するか、あるいは、当該通信データ40Aを廃棄する。
【0072】
一方、第2室外機12の主制御基板12Mは、受信した通信データ40Aにエラーチェックデータ46が含まれている場合には、当該エラーチェックデータ46に基づいて通信データ40Aのエラーチェックを行うとともに送信データ45を参照しリモートコントローラ16におけるユーザの操作内容に対応して、当該主制御基板12M自身が第2室外機12の弁制御などの各種制御を行い、あるいは副制御基板12Sに対して、拡張された機能に対応する第2室外機12の制御を行わせる。
【0073】
さらに必要に応じて、他の室外機11、13、14についても主制御基板12Mあるいは副制御基板12Sが第1通信ライン17あるいは第2通信ライン18を介して制御を行う。また、第2室外機12の主制御基板12Mは、メインアドレスおよびサブアドレスを用いて各室内機15-1〜15-16との間の定期通信や状態変化報告通信を行う。これらの通信についても、他の室外機11、13、14も通信データを受信し、その内容を記憶し、あるいは、廃棄する。
【0074】
なお、全ての室外機11〜14の主制御部11M〜14Mは、空気調和システム1の構築時、空気調和システム1の構成変更時(装置の新規追加時、点検のための一時的な電源遮断後の再電源投入時など)に当該空気調和システム1を構成する全ての装置について、メインアドレスおよびサブアドレスの双方が一致する装置が存在するか否かを判別し、重複設定されている旨が検出された場合には、その旨を警報ランプ、警報表示、警報音声などにより施工者などに通知することとなる。
【0075】
図5は、第3室外機13が第1室外機11の主制御基板11Mに対して、第2データ通信ライン18を介して運転、停止などの指示のための通信を行う場合の通信データの説明図である。
【0076】
第3室外機13の主制御基板13Mは、制御しようとする内容に基づいて通信データ40Bを生成する。
【0077】
具体的には、主制御基板13Mは、送信元アドレスデータ41として、送信元である当該主制御基板13Mに対応する送信元メインアドレスデータ=「03」、送信元サブアドレスデータ=「00」を設定する。
【0078】
次に主制御基板13Mは、第1送信先アドレスデータ42として、第1経由先である当該第3室外機13の副制御基板13Sに対応する第1送信先メインアドレスデータ=「03」、第1送信先サブアドレスデータ=「03」を設定する。
【0079】
続いて、主制御基板13Mは、第2送信先アドレスデータ43として、第2経由先である第1室外機11の副制御基板11Sに対応する第2送信先メインアドレスデータ=「01」、第2送信先サブアドレスデータ=「04」を設定する。
【0080】
さらに主制御基板13Mは、第3送信先アドレスデータ44として、最終送信先である第1室外機11の主制御基板11Mに対応する第3送信先メインアドレスデータ=「01」、第3送信先サブアドレスデータ=「00」を設定する。
【0081】
さらに、主制御基板13Mは、制御しようとする内容に応じた送信データ45を設定し、必要に応じて当該通信データに対応するエラーチェックデータ46を設定する。
【0082】
通信データ40Bの設定が終了すると、主制御基板13Mは、制御基板間通信ライン13Lを介して、副制御基板13Sに当該通信データ40Bを送信する。
【0083】
通信データ40Bを受信した副制御基板13Sは、第2送信先アドレスデータ43を参照し、第2データ通信ライン18を介して第1室外機11の副制御基板11Sに当該通信データ40Bを転送する。
【0084】
通信データ40Bを受信した第1室外機11の副制御基板11Sは、第3送信先アドレスデータ44を参照して、制御基板間通信ライン11Lを介して主制御基板11Mに当該通信データ40Bを転送する。
【0085】
これらの結果、第1室外機11の主制御基板11Mは、受信した通信データ40Bにエラーチェックデータ46が含まれている場合には、当該エラーチェックデータ46に基づいて通信データ40Aのエラーチェックを行うとともに送信データ45を参照し主制御基板13Mにおける制御内容に対応して、当該主制御基板11M自身が第1室外機12の弁制御などの各種制御を行い、あるいは副制御基板11Sに対して、拡張された機能に対応する第1室外機11の制御を行わせる。
【0086】
さらに必要に応じて、室内機15-1〜15-16についても主制御基板11Mあるいは副制御基板11Sが第1通信ライン17を介して制御を行う。また、第1室外機11の主制御基板11Mは、メインアドレスおよびサブアドレスを用いて各室内機15-1〜15-16との間の定期通信や状態変化報告通信を行う。
【0087】
以上の説明のように、本実施形態によれば、オプション制御基板である副制御基板11S〜13Sは、固有のサブアドレスを有し、このサブアドレスと主制御基板11M〜13Mのアドレス(メインアドレスおよびサブアドレス)に基づいて自己のアドレス(メインアドレスおよびサブアドレス)を生成するので、主制御基板のアドレスと副制御基板のアドレスの対応関係を保つことが容易にでき、施工時のアドレス設定作業およびアドレス確認作業を省略し、制御を確実に行うことができる。さらに主制御基板11M〜13Mと副制御基板11S〜13Sとの間の連携を容易に図った制御が行える。
【0088】
また、副制御基板にも通信に用いるアドレスが容易に設定されるので、副制御基板を介したネットワーク経由で通信を容易に行うことができる。
【0089】
以上の説明においては、主制御基板のアドレスから副制御基板のアドレスを生成するに際し、関数として論理和(OR)を用いていたが、これに限られるものではなく、他の論理関数や、算術関数を用いてアドレスを生成するようにしてもよい。
【0090】
以上の説明においては、第1通信アドレスである主制御基板のアドレスと第2通信アドレスである副制御基板のアドレスとを異なるものとしていたが、同一に設定するように構成することも可能である。この場合には、送信データとして主制御基板の機能あるいは副制御基板の機能のいずれ(あるいは双方)を用いることを記述するようにすればよい。
【0091】
以上の説明においては、副制御基板11S〜13Sについても生成した自己のアドレスを不揮発性のメモリに記憶するように構成していたが、生成した自己のアドレスは電源投入中に有効であればよいので、電源が投入されるたびに自己のアドレスを生成するように構成すれば、揮発性のメモリに記憶するように構成することも可能である。
【0092】
以上の説明においては、主制御基板11M〜主制御基板13Mの相互間は、第1通信ライン17により接続されていたが、副制御基板11S〜13Sのアドレスは、主制御基板11M〜主制御基板13Mのアドレスに基づいて生成されているため、副制御基板11S〜13Sの相互間が第2通信ライン18により接続されていれば、主制御基板11M〜主制御基板13Mの相互間の第1通信ライン17による接続がなくても副制御基板11S〜13Sを介して主制御基板11M〜主制御基板13Mのいずれか二つを特定した相互間通信が可能となる。
【0093】
以上の説明においては、共通冷媒管がガス管および液管で構成されている空気調和システムについて説明したが、室内機毎に冷房あるいは暖房のいずれかを選択的に行えるいわゆる3wayシステムのように、共通冷媒管が高温高圧ガス管(暖房用)、低温低圧ガス管(冷房用)、中温中圧液管(暖房/冷房共用)で構成されているものについても同様に適用が可能である。
【0094】
【発明の効果】
本発明によれば、室外機の主制御部と副制御部との間の連携を図りつつ、ネットワークを介した空気調和システムの制御を円滑に行えるとともに、主制御部に副制御部を装着した際に副制御部のアドレス設定作業およびアドレス確認作業を行う必要が無くなり、作業時間の削減および作業の簡易化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の空気調和システムの系統およびアドレス割当の説明図である。
【図2】副制御基板のアドレス設定処理の処理フローチャートである。
【図3】通信データのデータフォーマットの一例である。
【図4】第1室内機に設けられたリモートコントローラが第2室外機と通信を行う場合の通信データの説明図である。
【図5】第3室外機が装着された副制御基板および第1室外機に装着された副制御基板を介して第1室外機と通信を行う場合の通信データの説明図である。
【符号の説明】
1 空気調和システム
11 第1室外機
11M〜13M 主制御基板(主制御部)
11S〜11M 副制御基板(副制御部)
12 第2室外機
13 第3室外機
14 第4室外機
15-1 第1室内機
15-2 第2室内機
15-3 第3室内機
15-16 第16室外機
16 リモートコントローラ
40、40A、40B 通信データ
41 送信元アドレスデータ
42 第1送信先アドレスデータ
43 第2送信先アドレスデータ
44 第3送信先アドレスデータ
45 送信データ
46 エラーチェックデータ

Claims (3)

  1. 空気調和システムを構成するとともに、室内機あるいは他の室外機とネットワークを介して接続される室外機において、
    前記ネットワークを介して通信を行う際に用いる、メインアドレスとサブアドレスとを有する第1通信アドレスがあらかじめ設定された主制御部と、
    仮のメインアドレスと、室外機の機能を拡張するオプション機能に割り当てられたサブアドレスとを有する第2通信アドレスがあらかじめ設定された副制御部とを備え、
    前記主制御部に副制御部が装着された状態で、副制御部の仮のメインアドレスを主制御部のメインアドレスに置き換えて、前記ネットワークを介して通信を行う際に用いる、副制御部の第2通信アドレスを生成することを特徴とする室外機。
  2. 請求項1記載の室外機において、
    前記ネットワークは、前記主制御部に接続された第1通信ラインと、前記副制御部に接続された第2通信ラインとを有し、
    前記主制御部は、前記第1通信アドレスを用い、前記第1通信ラインを介して通信を行い、前記副制御部は、前記第2通信アドレスを用い、前記第2通信ラインを介して通信を行う、ことを特徴とする室外機。
  3. 室内機および室外機がネットワークを介して互いに接続された空気調和システムにおいて、
    前記室外機は、前記ネットワークを介して通信を行う際に用いる、メインアドレスとサブアドレスとを有する第1通信アドレスがあらかじめ設定された主制御部と、仮のメインアドレスと、室外機の機能を拡張するオプション機能に割り当てられたサブアドレスとを有する第2通信アドレスがあらかじめ設定された副制御部とを備え、
    前記主制御部に副制御部が装着された状態で、副制御部の仮のメインアドレスを主制御部のメインアドレスに置き換えて、前記ネットワークを介して通信を行う際に用いる、副制御部の第2通信アドレスを生成し、
    前記室外機は、前記室内機との間で通信を行う際には、前記第1通信アドレスを用いて行い、他の室外機との間で通信を行う際には、前記第1通信アドレスあるいは前記第2通信アドレスのいずれかを用いて行う、
    ことを特徴とする空気調和システム。
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