JP4179204B2 - 充電装置及び充電方法 - Google Patents

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本発明は、充電装置及び充電方法に関し、特に携帯端末装置等の二次電池を充電する充電装置及び充電方法に関する。
二次電池(充電池)は、多種多様に機器において幅広く使用され、充電池を充電する充電装置にも様々なものが存在する。例えば、特許文献1には、電気自動車のバッテリパックを充電する装置及び方法が開示されている。この装置は、バッテリパックを定電力充電した後、バッテリパックの電圧が第1電圧以上であれば定電流充電を行い、その後、バッテリパックの電圧ピーク値が第2電圧以上になるたびに順次に電流を小さくしながら定電流充電を行い、バッテリパックの電圧が第3電圧以上であれば第4電圧で定電圧充電を行った後、第5電圧以上であれば充電を終了するように制御するものである。
また、特許文献2には、定電流手段又は定電圧手段の損失が許容損失を越える場合、所望のパルス幅を有するパルス信号を生成するパルス幅変調手段と、許容損失を越える定電流手段又は定電圧手段をパルス信号に基づいて断続的に動作させる制御手段とを設けるようにしたことにより、定電流手段又は定電圧手段の損失を抑えて発熱を抑制し得、当該定電流手段及び定電圧手段の損傷を防止し得るような充電装置が開示されている。この装置は、ユーザが適合外の出力電圧及び出力電流を有する直流電源を使用した場合には、定電流回路や定電圧回路に定格値以上の入力電流や入力電圧が供給されることになり、これによって定格値以上の発熱が定電流回路及び定電圧回路に発生して当該定電流回路及び定電圧回路が損傷するといつた問題を防止し得るものである。
さらに、特許文献3には、バッテリーへの充電初期において、充放電制御回路による電力損失を少なくできる充電制御回路が開示されている。この回路は、出力端子接続の負荷に供給する直流電圧を出力端子とセンス端子に接続されたセンス抵抗器の抵抗値(センス抵抗値)によって制御される直流電源と、バッテリーの正端子と出力端子との間に接続され、直流電源から電力が供給されないときにはバッテリーから負荷に電力を供給させ、直流電源から電力が供給されていてしかもバッテリーが放電状態のときには直流電源からバッテリーに充電させる充放電制御回路と、バッテリーへの充電時において、充電初期には直流電源の出力電圧がバッテリーの端子電圧より一定電圧だけ高くなるように、充電終期には定電圧充電となるようにセンス抵抗を制御する充電電圧制御回路とを備えるものである。
特開2001−37097号公報 (図1、図3) 特開平10−225006号公報 (図2) 特開平11−289684号公報 (図1)
最近、携帯端末装置は、高速化、高機能化が進むにつれて、動作時の消費電流が増加してきている。また一方で、携帯端末装置に搭載されるリチウムイオン電池等の二次電池の密度も向上し、二次電池を収容した電池パックの容量も増加してきている。このため、大容量の電池パックの充電において、従来の定電流定電圧充電によって充電を行うと、長時間にわたってより多くの電流を流すために充電を制御している充電回路の発熱が増大する。
一般に携帯端末装置等の充電に用いる充電装置は、図9に示すように、充電中にも携帯端末装置30が着信などに応答できるように電池パック31を携帯端末装置30に取りつけたまま、携帯端末装置30を充電装置10に近接させた状態で充電が行われる。したがって、充電装置10の発する熱が携帯端末装置30自体に直接的に伝わることとなり、充電装置10の発熱が大きいと携帯端末装置30に対して悪影響を与える可能性が無視できなくなってきている。
一方、発熱を抑えるために単に充電電流を少なくするのでは、満充電に至るまでに時間がかかってしまいサービス性の低下を招く。
このため、電池パックの充電中に充電装置の発熱を一定以下に保つように、充電装置における消費電力を一定以下に制御する技術が望まれる。しかしながら、特許文献1、2、3で示される従来の技術では、充電装置における消費電力を一定に保つことに関し、何らの開示がない。したがって、従来の充電装置は、充電装置と充電装置によって充電される電池パックを備える装置とを近接させた状態で充電を行う際に、充電装置の発熱による携帯端末装置への悪影響を防止することができない。
本発明の目的は、充電装置における過大な発熱を抑え、充電中の携帯端末装置に対して悪影響を与えないように安定して動作する充電装置及び充電方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係る充電装置は、第1のアスペクトによれば、電源部から供給される充電電流を二次電池に出力する充電回路と、充電回路を制御する充電制御回路と、を備える。また、充電制御回路は、充電回路における消費電力を一定値以下に保持するように制御する。
本発明に係る充電装置は、第2のアスペクトによれば、電源部から供給される充電電流を二次電池に出力する充電回路と、充電回路を制御する充電制御回路と、を備える。充電制御回路は、充電電流の電流値を検出する充電電流検出回路と、電源部から充電回路に供給される電圧と二次電池の電圧との電圧差を検出する充電電圧検出回路と、電流値と電圧差とから充電回路における消費電力を算出する電力算出回路と、消費電力と所定の値とを比較して比較結果から補正量を求め、補正量に基づき充電制御回路における充電回路の制御を行う充電電流制御回路と、を備える。
本発明において、好ましくは、充電電流制御回路は、消費電力を一定値以下に保持するように充電回路の制御を行ってもよい。
また、本発明において、好ましくは、所定の値をプログラマブルに設定する手段を備え、所定の値によって一定値がプログラマブルに設定されてもよい。
さらに、本発明において、好ましくは、二次電池は、携帯端末装置に装着した電池パックであって、携帯端末装置を近接させた状態で電池パックを充電するようにしてもよい。
本発明に係る充電方法は、第3のアスペクトによれば、電源部から供給される充電電流を二次電池に出力する充電回路と、充電回路を制御する充電制御回路と、を備え、充電制御回路は、充電電流の電流値を検出し、電源部から充電回路に供給される電圧と二次電池の電圧との電圧差を検出し、電流値と電圧差とから充電回路における消費電力を算出する充電装置が二次電池となる電池パックを充電する方法である。この方法は、電池パックの端子電圧が第1の閾値に満たない場合に、第1の電流値で定電流充電するステップと、電池パックの端子電圧が第1の閾値に達した場合に、消費電力を一定値以下に保って充電するステップと、電池パックの端子電圧が第2の閾値に達した場合に定電圧充電するステップと、を含む。
本発明において、好ましくは、消費電力を一定値以下に保って充電するステップにおいて、充電電流が第3の閾値に達した場合に、第2の電流値で定電流充電するステップをさらに含んでもよい。
また、本発明において、好ましくは、消費電力を一定値以下に保って充電するステップは、充電装置における充電中の消費電力と所定の値とを比較して比較結果から補正量を求め、補正量に基づき充電電流を変更してもよい。
本発明によれば、充電装置における消費電力を一定に保って電池パックを充電するので、充電装置における過大な発熱を抑え、充電中の電池パックを装着した携帯端末装置に対して悪影響を与えないようにすることができる。
また、充電中に電池電圧が上がれば、充電回路での電圧降下が少なくなり、その分充電電流が増えるため、単に発熱の影響を抑えるために定電流充電の定電流値を下げた場合に比べて充電時間を短くすることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る充電装置の構成を示すブロック図である。図1において、充電装置は、電源部1から供給される充電電流Iを二次電池3に出力する充電回路2と、充電回路2を制御する充電制御回路4と、を備えている。
また、充電制御回路4は、充電電流Iの電流値を検出する充電電流検出回路5と、電源部1から充電回路2に供給される電圧と二次電池3の電圧との電圧差を検出する充電電圧検出回路6と、充電電流Iの電流値と前記電圧差とから充電回路2における消費電力を算出する電力算出回路7と、消費電力と所定の値とを比較して比較結果から補正量を求め、補正量に基づき充電回路2の制御を行う充電電流制御回路8と、を備えている。
以上のような構成の充電装置において、充電制御回路4は、補正量に基づき充電回路2の制御を行うことで充電回路2および充電電流検出回路5における消費電力を一定値以下に保持するように動作する。充電装置におけるほとんどの消費電力は、充電回路2および充電電流検出回路5、特に充電回路2において発生する。したがって、本発明の充電装置は、充電装置における消費電力を一定に保って二次電池3を充電するので、充電装置における過大な発熱を抑えることができる。
さらに、より具体的な実施例に基づき充電装置の説明を行う。図2は、本発明の実施例に係る充電装置の回路ブロック図である。充電装置は、充電制御回路4aと、ACアダプタなどの電源部1aと、整流用のダイオード20と、コンデンサ19と、充電電流及び充電電圧の制御用のPチャネルMOSFET21と、充電のオン・オフ制御を行うためのPチャネルMOSFET22と、充電電流を検出するための高精度抵抗23と、を備え、携帯端末装置等に取り付けられた、リチウムイオン電池等の二次電池からなる電池パック24を充電する装置である。なお、電源部1aは、充電装置の外部装置として独立に存在してもよい。
電源部1aから出力されるAC電源は、ダイオード20を介して整流され、コンデンサ19に直流信号101(充電器電圧値Vchg)として蓄えられ、充電制御回路4aと、PチャネルMOSFET21の一端とに供給される。PチャネルMOSFET21の他端とPチャネルMOSFET22の一端とが接続され、PチャネルMOSFET22の他端と高精度抵抗23の一端が接続され、高精度抵抗23の他端が電池パック24の正極の端子に接続され、電源部1aから出力される充電電流がダイオード20、PチャネルMOSFET21、PチャネルMOSFET22、高精度抵抗23を介して電池パック24に供給される。なお、電源部1aが直流電源で構成される場合には、ダイオード20とコンデンサ19とは無くともかまわない。
一方、充電制御回路4aは、高精度抵抗23とPチャネルMOSFET22との接続点の信号103の電圧と、高精度抵抗23と電池パック24との接続点の信号104(電圧Vbatt)と、ダイオード20とPチャネルMOSFET21との接続点の信号101(電圧Vchg)とを入力し、PチャネルMOSFET21のゲート端子に信号102を出力して電池パック24の充電を制御する。また、PチャネルMOSFET22のゲート端子に信号109を与えてPチャネルMOSFET22をオン・オフする。
充電制御回路4aは、充電回路のオン・オフを行う充電オン・オフ制御回路11と、充電オン・オフ制御回路11の出力に接続されてPチャネルMOSFET22を駆動するための論理反転回路12と、高精度抵抗23の両端の電位差を検出して充電電流を測定する充電電流モニタ回路13と、高精度抵抗23の両端の電位差が常に一定になるように、すなわち充電電流が一定になるように制御する充電電流制御回路14と、電池電圧が一定値になるように制御する充電電圧制御回路15と、電池パック24の電圧をモニタする電池電圧モニタ回路16と、充電電流値Ichgと充電器電圧値Vchgと電池電圧値VbattとからPチャネルMOSFET21、22及び高精度抵抗23で消費される電力を算出する電力損失算出回路17と、算出される電力のデータから電力損失が一定になるように充電電流制御回路14に対して制限をかける充電電流制限回路18と、を備えている。
充電電流モニタ回路13は、高精度抵抗23の両端の電位差(信号103と信号104の電位差)を検出して充電電流を測定する。測定された充電電流値Ichgは、信号106として電力損失算出回路17内のA/Dコンバータ172と充電オン・オフ制御回路11に供給される。また、充電電流値Ichgが、所定の値(例えば、600mA)を超えると信号105を電力損失算出回路17と充電電流制御回路14とに出力する。
充電電流制御回路14は、信号103と信号104とを入力し、充電電流が定電流になるようPチャネルMOSFET21を制御するためにPチャネルMOSFET21のゲート端に信号102を出力する。また、信号105が入力された場合には、充電電流が固定の電流値(例えば、600mA)となるように信号102を出力する。さらに、充電電流制限回路18から信号108が入力される場合には、信号108における補正量に基づき先の定電流の値を補正するように補正した信号102を出力する。
充電電圧制御回路15は、信号104を入力し、信号104における電圧Vbattが一定値(例えば4.2V)になるようPチャネルMOSFET21を制御するためにPチャネルMOSFET21のゲート端に信号102を出力する。なお、充電電流制御回路14の出力信号と充電電圧制御回路15の出力信号とは競合するが、より高い値(またはより低い値)であった信号が優先され、信号102として出力されるものとする。
電池電圧モニタ回路16は、信号104を入力し、電圧Vbattに相当する値の信号107を電力損失算出回路17と充電オン・オフ制御回路11とに出力する。
充電オン・オフ制御回路11は、信号101の値が例えば6Vを超えた場合(例えば電源部2に異常がある場合)あるいは3.8Vを下回った場合(例えば電源部1aが取り外された場合)、充電電流が40mAを下回ったことを信号106の値が示す場合(充電完了の場合)、電圧Vbattが例えば5Vとなったことを信号107の値が示す場合(例えば電池パック7が異常の場合)、のいずれかの場合に信号109によってPチャネルMOSFET22をオフとして、充電電流を遮断する。
さらに、電力損失算出回路17は、信号101と信号104を入力し、充電器電圧値Vchgと電池電圧値Vbattとの差分をとり、PチャネルMOSFET21、22と高精度抵抗6とでの電圧降下を算出する電圧差分回路171と、電圧差分回路171で算出された電圧降下(電圧差分値)、及び信号107(充電電流値Ichg)を入力してデジタルデータに変換するためのA/Dコンバータ172と、A/D変換された電圧差分値と充電電流値Ichgとから電力損失データを算出する乗算回路173と、から構成される。
また、充電電流制限回路18は、予め設定されたもしくはプログラマブルに設定された定電力の設定データを格納する定電力設定データ格納回路181と、電力損失算出回路17から算出された電力損失データを入力して定電力設定データ格納回路181から出力されるデータと比較する電力比較回路182と、比較結果からどれだけの補正が必要であるかを算出して充電電流を制限する信号108を出力する補正量算出回路183と、から構成される。
なお、図6に示すように、電力損失算出回路17と充電電流制限回路18とが無くとも充電装置そのものを構成することは可能であり、この場合には、電池電圧が既定の電圧に達するまでは、定電流充電が行われることとなる。したがって電池電圧が低いときは、充電電流が一定であるのに対し、充電器の電圧と電池電圧の差分が大きいために電力損失が大きくなり、充電装置において発熱が生じやすくなる。
次に、本発明の充電装置の動作について説明する。図3は、本発明の実施例に係る充電装置の動作を表すフローチャート図である。図3において、充電開始から充電完了及び充電器の取り外しに関する動作フローを記載している。
まず、ACアダプタなどの電源部1aが接続され、ダイオード20を介して充電制御回路4aに電圧が与えられると、充電オン・オフ制御回路11によってPチャネルMOSFET22をオンするとともに、電池電圧モニタ回路16により電池電圧値をモニタする(ステップA1)。
このとき、電池電圧値Vbattがある一定以下であれば(例えば、3.0V)、電池パック24の保護のため、この電圧以上になるまで充電電流を数十mAレベルとしてトリクル充電を行う(ステップA2)。なお、トリクル充電とは、電池の自己放電を補うために、負荷から切り離した状態で絶えず微小電流で充電することをいう場合もあるが、ここでは小電流による連続充電のことを意味する。トリクル充電制御によって電池電圧が一定値を超えると、定電力充電に移行する(ステップA3)。なお、定電力充電における動作については、図4に示すフローチャートを用いて後述する。
この定電力充電は、電池電圧値Vbattがさらに上昇し、電池電圧値Vbattが定電圧充電の電圧(例えば、4.2V)に到達するまで行われる(ステップA4のNo)。電池電圧値Vbattが定電圧充電の電圧(例えば、4.2V)以上になると(ステップA4のYES)、定電力充電を解除し、定電圧充電に移行する(ステップA5)。定電圧充電において、充電電流は減少し、充電電流モニタ回路13によって充電電流がある一定の電流値(例えば、40mA)未満が検出されると(ステップA6のYES)、PチャネルMOSFET22をオフにすることによって充電がオフし、完了状態になる(ステップA7)。一方、充電電流がある一定の電流値以上であれば(ステップA6のNO)、ステップA4に戻る。充電完了状態では、ステップA8において、携帯端末装置による電池の消費等で電池電圧がある一定以下(例えば、4V)になったことを検出すると、ステップA3に進み、再び充電制御が動作を始め、定電力充電を行う。
一方、ステップA1〜A8において電源部1aがはずされた場合、すなわち充電器電圧Vchgがある一定の電圧(例えば、3.8V)を下回ると(ステップA9のYES)、充電回路(PチャネルMOSFET22)がオフし(ステップA10)、電池動作となる。なお、充電器電圧Vchgがある一定の電圧以上であれば、ステップA1に戻る。
次に、ステップA3の定電力充電制御の動作説明に関して説明する。図4は、本発明の実施例に係る充電装置における定電力充電の動作を表すフローチャート図である。
定電力充電では、充電電流モニタ回路13において充電電流値Ichgと、電池電圧モニタ回路16において電池電圧値Vbattとをモニタしている(ステップB1、B2)。ステップB2において、電池電圧値Vbattが定電圧充電の電圧(4.2V)に達する(ステップB2のYES)と、定電力充電が終了する。
電池電圧値Vbattが定電圧充電の電圧に満たない場合(ステップB2のNO)、充電電流値Ichgが定電流充電の電流600mA以上か否かを判定する(ステップB3)。600mA以上であれば、600mAでの定電流充電を行い(ステップB9)、定電力充電を終了する。600mA未満であれば、それぞれのモニタにおいて得られた充電電流値Ichg、及び電池電圧値Vbattと充電器電圧値Vchgとの差分値は、それぞれA/D変換され(ステップB4)、デジタルデータとなって充電回路の電力損失が算出される(ステップB5)。この算出データは、充電電流制限回路18においてが予め設定された、もしくは、プログラマブルに設定された電力損失値と比較される(ステップB6)。比較に基いて、算出された電力損失になるように充電電流の補正を算出する(ステップB7)。充電電流制御回路14は、充電電流を補正するようにPチャネルMOSFET21の制御を行い(ステップB8)、再びステップB1に戻る。
以上説明した動作を充電電流及び充電電圧の変化としてタイムチャートで表したものを図5に示す。図5では、トリクル充電の電流値は、40mAとし、充電電流の最大値は、600mAとしている。トリクル充電の後、定電力充電を行っているため、電池電圧が上がるにつれ、充電器の電圧との差分が小さくなり、その分充電電流が増加している。定電力充電における充電電流の曲線は、Ichg= P(一定)/(Vchg − Vbatt)の式で表される。ただし、Ichgは充電電流、Pは電力損失(一定)、Vchgは充電器電圧、Vbattは電池電圧である。
また、図5において、電池電圧値がある一定の電圧になると、定電流充電(電流値600mA)になることが示される。これは、一定電力の値が高く設定される場合、定電圧充電(電圧値4.2V)に達する前に、充電電流の最大値(電流値600mA)に達することにより生じる。
さらに、電池電圧値が4.2Vに達すると定電圧充電が行われ、充電電流は減少する。充電電流が40mAに達すると充電電流が流れなくなり、充電が完了する。
また、図6に示すような定電力充電のない充電装置の場合における充電のタイムチャートを図7に示す。この場合、電池電圧の低いところでは、充電電流も最大の定電流(電流値600mA)で流れるために、充電が完了するまでの充電時間は短くなるが、充電器電圧と電池電圧との差分が大きいために発熱が大きくなってしまう。
定電力充電のある場合(図2)とない場合(図6)との充電回路の発熱量を図8に示す。図8に示すように、電源部の供給電圧を一定にして電池電圧をパラメータとしたときの発熱量を算出したものである。図6に示すような定電力充電のない充電装置の場合では、電池電圧の低いときに大きな発熱量が生じるのに対し、電力損失を電池電圧に依存せず、一定にする本発明の装置では、発熱量のピークを低く抑えることができる。
したがって、発熱量のピークを低く抑えて電池パックを充電することができ、充電装置と充電装置によって充電される電池パックを備える装置とを近接させた状態で充電を行う際に、携帯端末装置に対して悪影響を与えないようにすることができる。
本発明の実施形態に係る充電装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例に係る充電装置の回路ブロック図である。 本発明の実施例に係る充電装置の動作を表すフローチャート図である。 本発明の実施例に係る充電装置における定電力充電の動作を表すフローチャート図である。 充電電流及び充電電圧の変化を表す図である。 定電力充電のない充電装置の回路ブロック図である。 定電力充電のない充電装置の場合における充電電流及び充電電圧の変化を表す図である。 定電力充電のある場合とない場合との充電回路の発熱量を表す図である。 充電装置による携帯端末装置等の充電の形態を表す図である。
符号の説明
1、1a 電源部
2 充電回路
3 二次電池
4、4a 充電制御回路
5、14 充電電流検出回路
6 充電電圧検出回路
7 電力算出回路
8 充電電流制御回路
10 充電装置
11 充電オン・オフ制御回路
12 論理反転回路
13 充電電流モニタ回路
14、14a 充電電流制御回路
15 充電電圧制御回路
16 電池電圧モニタ回路
17 電力損失算出回路
18 充電電流制限回路
19 コンデンサ
20 ダイオード
21、22 PチャネルMOSFET
23 高精度抵抗
24 電池パック
30 携帯端末装置
101、102、103、104、105、106、107、108、109 信号
171 電圧差分回路
172 A/Dコンバータ
173 乗算回路
181 定電力設定データ格納回路
182 電力比較回路
183 補正量算出回路

Claims (9)

  1. 電源部から供給される充電電流を二次電池に出力する充電回路と、
    前記充電回路を制御する充電制御回路と、
    を備える充電装置において、
    前記充電制御回路は、
    前記充電電流の電流値を検出する充電電流検出回路と、
    前記電源部から前記充電回路に供給される電圧と前記二次電池の電圧との電圧差を検出する充電電圧検出回路と、
    前記電流値と前記電圧差とから前記充電回路における消費電力を算出する電力算出回路と、
    前記消費電力と所定の値とを比較して比較結果から補正量を求め、前記補正量に基づき前記充電制御回路における前記充電回路の制御を行う充電電流制御回路と、
    を備えることを特徴とする充電装置。
  2. 前記充電電流制御回路は、前記消費電力を一定値以下に保持するように前記充電回路の制御を行うことを特徴とする請求項記載の充電装置。
  3. 前記所定の値をプログラマブルに設定する手段を備え、前記所定の値によって前記一定値がプログラマブルに設定されることを特徴とする請求項記載の充電装置。
  4. 前記二次電池は、携帯端末装置に装着した電池パックであって、前記携帯端末装置を近接させた状態で前記電池パックを充電することを特徴とする請求項1〜のいずれか一に記載の充電装置。
  5. 電源部から供給される充電電流を二次電池に出力する充電回路と、前記充電回路を制御する充電制御回路と、を備え、前記充電制御回路は、前記充電電流の電流値を検出し、前記電源部から前記充電回路に供給される電圧と前記二次電池の電圧との電圧差を検出し、前記電流値と前記電圧差とから前記充電回路における消費電力を算出する充電装置が前記二次電池となる電池パックを充電する方法であって、
    前記電池パックの端子電圧が第1の閾値に満たない場合に、第1の電流値で定電流充電するステップと、
    前記電池パックの端子電圧が前記第1の閾値に達した場合に、前記消費電力を一定値以下に保って充電するステップと、
    前記電池パックの端子電圧が第2の閾値に達した場合に定電圧充電するステップと、
    を含むことを特徴とする充電方法。
  6. 前記消費電力を一定値以下に保って充電するステップにおいて、充電電流が第3の閾値に達した場合に、第2の電流値で定電流充電するステップをさらに含むことを特徴とする請求項記載の充電方法。
  7. 前記消費電力を一定値以下に保って充電するステップは、前記充電装置における充電中の消費電力と所定の値とを比較して比較結果から補正量を求め、前記補正量に基づき前記充電電流を変更することを特徴とする請求項記載の充電方法。
  8. 前記一定値は、プログラマブルに設定されることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一に記載の充電方法。
  9. 前記電池パックは、携帯端末装置に装着された電池パックであって、前記携帯端末装置を前記充電装置に近接させた状態で前記電池パックを充電することを特徴とする請求項記載の充電方法。
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