JP2007259632A - 充電回路及び充電制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】トリクル充電による過充電を防止する。
【解決手段】充電状態から自然放電する充電池1に対してトリクル充電を行う充電回路10であって、充電池1に対して急速充電を行う再充電部21と、充電池1に対して再充電部21による急速充電よりも少ない電流でトリクル充電を行うトリクル充電部22と、充電値1の電圧を測定する電圧測定部12と、トリクル充電部22による充電池1に対するトリクル充電を、トリクル充電後に電圧測定部12にて測定された電圧が予め決められた規定値V1以下であった場合、トリクル充電における充電電流を増加させ、その後に電圧測定部12にて測定された電圧が規定値V1よりも高い規定値V2を超えた場合、トリクル充電における充電電流を初期値に戻すように制御する充電制御部11とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、充電池に対してトリクル充電を行う充電回路及び充電制御方法に関する。
従来より、電源に接続されて使用される電子機器においては、充電池が内蔵あるいは装着され、電源に接続された状態でこの充電池に対して充電を行うことにより、電源に接続されていない状態でも使用できるように構成されたものが実用化されている。このように充電池が内蔵あるいは装着された電子機器においては、充電池が満充電状態となるまで充電された場合であっても、その後、自然放電によって充電池の残量が徐々に減少していく。
そこで、このような充電池に対する充電方法として、充電池が満充電状態になるまで行う急速充電の他に、充電池が満充電状態となった後に自然放電による充電池の残量の減少を補うために行うトリクル充電が実施されている(例えば、特許文献1参照。)。トリクル充電は、急速充電に比べで少ない充電電流で充電池を充電するものであって、充電池に供給する電流量そのものを少なくしたり、一定の電流値を有するパルス電流の充電池に対する電流供給期間と電流供給休止期間との比について電流供給休止期間を長くすることにより平均の電流量を少なくしたりする。
このようなトリクル充電を用いて充電池に充電を行う場合は、まず、充電池が満充電状態となるまで急速充電を行い、充電池が満充電状態となった後に、充電池に対する充電を急速充電からトリクル充電に切り替え、急速充電よりも少ない充電電流で充電池の充電を引き続き行うことになる。
特開昭62−123930号公報
上述したように、トリクル充電は、充電池が満充電状態となった後における自然放電による充電池の残量の減少を補うために行うものであるため、その充電電流は充電池の自然放電量と等しいことが好ましい。ところが、充電池は、自然放電や充電の特性にばらつきがあるため、実際には、充電池の自然放電量よりも多少多めの電流量でトリクル充電が行われている。
図9は、従来のトリクル充電を説明するための図であり、(a)は充電池の自然放電量及びトリクル充電における充電電流量を示す図、(b)はトリクル充電による充電池の充電量を示す図である。
上述したように、充電池は自然放電によってその残量が減少していくが、その自然放電量は図9(a)に示すように、充電池の残量が多いほど大きく、残量が少なくなるにつれて徐々に減少していき一定値に近づく。そのため、従来のトリクル充電においては、充電池が満充電状態における自然放電量よりも多少多い充電電流で充電が行われている。
そのため、図9(b)に示すように、充電池においては、トリクル充電によって充電量が100%に保たれるものの、実際には100%を超えるような充電電流で充電が行われていることになり、過充電状態となってしまう。充電池が過充電状態になると、特に長期間の使用においては、充電池を用いた電子機器の使用可能時間が大きく減少してしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、トリクル充電による過充電を防止することができる充電回路及び充電制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
充電状態から自然放電する充電池に対してトリクル充電を行う充電制御方法であって、
前記トリクル充電後の前記充電池の電圧が予め決められた第1の電圧値以下であった場合、前記トリクル充電における充電電流を増加させ、その後、前記充電池の電圧が前記第1の電圧値よりも高い第2の電圧値を超えた場合、前記トリクル充電における充電電流を初期値に戻す。
また、充電状態から自然放電する充電池に対してトリクル充電を行う充電回路であって、
前記充電池に充電を行う充電手段と、
前記充電池の電圧を測定する電圧測定手段と、
前記充電手段による前記充電池に対するトリクル充電を、前記トリクル充電後に前記電圧測定手段にて測定された電圧が予め決められた第1の電圧値以下であった場合、前記トリクル充電における充電電流を増加させ、その後に前記電圧測定手段にて測定された電圧が前記第1の電圧値よりも高い第2の電圧値を超えた場合、前記トリクル充電における充電電流を初期値に戻すように制御する充電制御手段とを有する。
上記のように構成された本発明においては、充電状態から自然放電する充電池に対してトリクル充電を行う際に、トリクル充電を行った後の充電池の電圧を測定し、測定された電圧が予め決められた第1の電圧値以下であった場合は、トリクル充電における充電電流を増加させてトリクル充電を行う。その後、充電池の電圧を再度測定し、測定された電圧が第1の電圧値よりも高い第2の電圧値以下である場合は、充電電流をそのままとしてトリクル充電を行い、また、測定された電圧が第2の電圧値を超えた場合は、トリクル充電における充電電流を初期値に戻してトリクル充電を行う。
このように、トリクル充電された後の充電池の電圧に応じてトリクル充電における充電電流が設定されるので、充電池がトリクル充電によって過充電状態になることはない。
また、トリクル充電後の充電池の電圧が予め決められた第1の電圧値以下であった場合にトリクル充電における充電電流を増加させる処理を繰り返し行い、充電電流を処理毎に段階的に増加させていく構成とすることも考えられる。
また、トリクル充電後の充電池の電圧が予め決められた第1の電圧値以下であった場合であっても、トリクル充電における充電電流値が予め決められた値以上である場合、トリクル充電における充電電流を増加させない構成とすることも考えられる。
また、充電電流が充電池の温度に対応して段階的に複数設定されており、充電池の温度に対応する充電電流を設定し、トリクル充電後の充電池の電圧が予め決められた第1の電圧値以下であった場合、充電電流を、当該充電電流が増加するように1段階変更する構成とすることも考えられる。
以上説明したように本発明においては、充電状態から自然放電する充電池に対してトリクル充電を行う際に、トリクル充電後の充電池の電圧が予め決められた第1の電圧値以下であった場合、トリクル充電における充電電流を増加させ、その後、充電池の電圧が第1の電圧値よりも高い第2の電圧値を超えた場合、トリクル充電における充電電流を初期値に戻す構成としたため、トリクル充電された後の充電池の電圧に応じてトリクル充電における充電電流が設定されることになり、トリクル充電による過充電を防止することができる。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の充電回路の第1の実施の形態を示す図である。
本形態は図1に示すように、電源2を用いて充電池1に充電を行う充電回路10であって、充電池1に充電を行う充電部20と、充電部20による充電池1に対する充電を制御する充電制御部11と、充電池1の電圧を測定する電圧測定部12と、記憶部13とから構成されている。充電部20は、充電池1に対して急速充電を行う再充電部21と、充電池1に対して再充電部21による急速充電よりも少ない電流でトリクル充電を行うトリクル充電部22とから構成されており、充電制御部11の制御によって切り替わる。また、記憶部13には、トリクル充電部22によるトリクル充電量と、トリクル充電量を決定するための充電池1の電圧値とが記憶されている。また、充電池1は、その自然放電量が残量によって変動し、充電池1が満充電状態の場合に最も大きく、残量が少なくなるにつれて徐々に減少していく特性を有している。
以下に、上記のように構成された充電回路10の動作について説明する。
図2は、図1に示した充電回路10の動作を説明するためのフローチャートである。
再充電部21によって充電池1に対して急速充電が行われている状態において(ステップS1)、充電池1においては、内部に設けられた残量測定部(不図示)において残量が測定されており、満充電状態になると、満充電信号が充電制御部11に対して出力される。
充電制御部11においては、充電池1から出力された満充電信号が受信されると、充電池1が満充電状態になったと判断される(ステップS2)。なお、このように、充電制御部11において、充電池1から出力された満充電信号によって充電池1が満充電状態になったと判断されるのではなく、充電制御部11から充電池1に対して充電残量指示信号を出力し、この充電残量値指示信号に対して充電池1から出力されてきた残量率によって、充電池1が満充電状態であるかどうかを判断することや、充電池1の満充電状態における残量値を記憶部13に記憶しておき、充電池1から出力されてきた残量値の記憶部13に記憶された残量値に対する割合を算出することにより、充電池1が満充電状態であるかどうかを判断することも考えられる。
充電制御部11においては、充電池1が満充電状態になったと判断されると、記憶部13に記憶された初期充電量がトリクル充電量に設定され、トリクル充電部22に対して、設定されたトリクル充電量とともにトリクル充電開始信号が出力され、それにより、充電池1に対する電源2を用いた充電が、再充電部21による急速充電からトリクル充電部22による充電に切り替えられ、トリクル充電部22によって充電池1に対してトリクル充電が行われる(ステップS3)。
図3は、図1に示した記憶部13に記憶されたトリクル電流量を示す図である。なお、図3にて示される数値は、4000mAhのニッケル水素電池に適用する場合の一例である。
図3に示すように、記憶部13においては、トリクル充電部22によるトリクル充電量として、初期充電量と上限充電量とが設定されている。初期充電量として0.08mAが設定され、また、上限充電量として3.13mAが設定されている。これらのトリクル充電量は、一定の電流値である1.2Aを有するパルス電流の充電池1に対する電流供給期間と電流供給休止期間との比について電流供給休止期間を変えることにより異ならせている。具体的には、1.2Aの電流を15000秒の休止間隔をあけて1秒ずつ印加することによりトリクル充電量として0.08mAが設定され、また、1.2Aの電流を382秒の休止間隔をあけて1秒ずつ印加することによりトリクル充電量として3.13mAが設定されている。なお、このように、一定の電流値を有するパルス電流の充電池1に対する電流供給期間と電流供給休止期間との比について電流供給休止期間を変えることによりトリクル充電量を異ならせるのではなく、充電池1に供給する電流量そのものを変えることによってトリクル充電量を異ならせることも考えられる。
充電制御部11においては、充電池1に対してトリクル充電が行われた後、電圧測定部12を用いて充電池1の電圧が測定される(ステップS4)。
そして、電圧測定部12を用いて測定された充電池1の電圧が、記憶部13に記憶された第1の電圧値である規定値V1と比較され、充電池1の電圧が規定値V1以下である場合(ステップS5)、充電池1に対するトリクル充電量が、記憶部13に記憶された上限値、すなわち、上限充電量未満であるかどうかが確認される(ステップS6)。ここで、記憶部13に記憶された規定値V1は、充電池1の残量が少なく充電不足の状態における充電池1の電圧よりも大きく、かつ、充電池1が満充電状態における電圧未満であって、例えば、充電池1の残量が90%程度の状態における電圧である。なお、上述した充電不足の状態における充電池1の電圧が、急速充電が必要となる際の電圧であれば、充電池1の残量が、急速充電しなければならない残量となることがなくなり、好ましい。
充電池1に対するトリクル充電量が、記憶部13に記憶された上限充電量未満である場合は、充電池1に対するトリクル充電量がその上限充電量に設定され(ステップS7)、トリクル充電量が増加してトリクル充電部22にて充電池1に対するトリクル充電が引き続き行われる。
また、充電池1に対するトリクル充電量が、記憶部13に記憶された上限充電量以上である場合、すなわち、記憶部13に記憶された上限充電量である場合は、その上限充電量を用いて充電池1に対するトリクル充電が引き続き行われる。
その後、充電制御部11において、電圧測定部12を用いて充電池1の電圧が測定され、電圧測定部12を用いて測定された充電池1の電圧が、記憶部13に記憶された第2の電圧値である規定値V2以下であるかどうか確認される(ステップS8)。ここで、記憶部13に記憶された規定値V2は、充電池1の残量が少なく充電不足の状態における充電池1の電圧及び規定値V1よりも大きく、かつ、充電池1が満充電状態における電圧未満であって、例えば、充電池1の残量が95%程度の状態における電圧である。
電圧測定部12を用いて測定された充電池1の電圧が記憶部13に記憶された規定値V2以下である場合は、トリクル充電部22において現在のトリクル充電量を用いて充電池1に対するトリクル充電が引き続き行われる。
また、電圧測定部12を用いて測定された充電池1の電圧が記憶部13に記憶された規定値V2を超えた場合は、充電池1に対するトリクル充電量が、記憶部13に記憶された初期充電量に戻され(ステップS9)、この初期充電量を用いて充電池1に対するトリクル充電が引き続き行われる。
このように本形態においては、充電状態から自然放電する充電池1に対してトリクル充電を行う際に、トリクル充電後の充電池1の電圧が規定値V1以下であった場合、トリクル充電における充電電流を増加させ、その後、充電池の電圧がV1よりも高い規定値V2を超えた場合、トリクル充電における充電電流を初期値に戻す構成としたため、トリクル充電された後の充電池1の電圧に応じてトリクル充電量が設定されることになり、トリクル充電による過充電を防止することができる。
なお、本形態においては、トリクル充電の充電量を2段階で説明したが、初期充電における電流供給の休止間隔を100秒ずつ少なくするなどして、多段階的に充電電流を変化させてもよい。
(第2の実施の形態)
図4は、本発明の充電回路の第2の実施の形態を示す図である。
本形態は図4に示すように、電源2を用いて充電池1に充電を行う充電回路110であって、充電池1に充電を行う充電部20と、充電部20による充電池1に対する充電を制御する充電制御部11と、充電池1の電圧を測定する電圧測定部12と、トリクル充電量を決定するための充電池1の電圧値や充電池1の温度に応じたトリクル充電値を記憶した記憶部13と、充電池1の温度を測定する温度測定部14とから構成されている。充電部20は、充電池1に対して急速充電を行う再充電部21と、充電池1に対して再充電部21による急速充電よりも少ない電流でトリクル充電を行うトリクル充電部22とから構成されており、充電制御部11の制御によって切り替わる。また、充電池1は、その自然放電量が残量によって変動し、充電池1が満充電状態の場合に最も大きく、残量が少なくなるにつれて徐々に減少していく特性を有しているが、この特性は、充電池1の使用時の温度によって異なる。
図5は、図4に示した充電池1の温度による自然放電量の違いを説明するための図である。
図4に示した充電池1は、図5に示すように、その自然放電量が、使用時の温度によって異なっており、温度が高くなるほどその放電量は多くなる。そのため、充電池1の使用時の温度における自然放電量に基づいてトリクル充電の充電電流を設定することが好ましい。
以下に、上記のように構成された充電回路110の動作について説明する。
図6は、図4に示した充電回路110の動作を説明するためのフローチャートである。
再充電部21によって充電池1に対して急速充電が行われている状態において(ステップS11)、充電池1においては、内部に設けられた残量測定部(不図示)において残量が測定されており、満充電状態になると、満充電信号が充電制御部11に対して出力される。
充電制御部11においては、充電池1から出力された満充電信号が受信されると、充電池1が満充電状態になったと判断される(ステップS12)。なお、このように、充電制御部11において、充電池1から出力された満充電信号によって充電池1が満充電状態になったと判断されるのではなく、充電制御部11から充電池1に対して充電残量指示信号を出力し、この充電残量値指示信号に対して充電池1から出力されてきた残量率によって、充電池1が満充電状態であるかどうかを判断することや、充電池1の満充電状態における残量値を記憶部13に記憶しておき、充電池1から出力されてきた残量値の記憶部13に記憶された残量値に対する割合を算出することにより、充電池1が満充電状態であるかどうかを判断することも考えられる。
充電制御部11においては、充電池1が満充電状態になったと判断されると、まず、温度測定部14に対して温度測定信号が出力される。
温度測定部14においては、充電制御部11から出力された温度測定信号が受信されると、充電池1の温度が測定され、測定された温度が充電制御部11に通知される(ステップS13)。
充電制御部11においては、温度測定部14から充電池1の温度が通知されると、記憶部13に記憶されたトリクル充電量の中から、温度測定部14から通知された充電池1の温度に対応するトリクル充電量が検索され、このトリクル充電量がトリクル充電部22におけるトリクル充電量に設定される(ステップS14)。
図7は、図4に示した記憶部13に記憶されたトリクル充電量を示す図である。なお、図7にて示される数値は、4000mAhのニッケル水素電池に適用する場合の一例である。
図7に示すように、記憶部13には、充電池1の温度に応じてトリクル充電量が段階的に複数設定されている。充電池1の温度が0℃以上25℃未満の場合はトリクル充電量として0.08mAが設定され、また、充電池1の温度が25℃以上35℃未満の場合はトリクル充電量として0.31mAが設定され、また、充電池1の温度が35℃以上45℃未満の場合はトリクル充電量として1.01mAが設定され、また、充電池1の温度が45℃以上60℃未満の場合はトリクル充電量として3.13mAが設定されている。また、これらのトリクル充電量は、一定の電流値である1.2Aを有するパルス電流の充電池1に対する電流供給期間と電流供給休止期間との比について電流供給休止期間を変えることにより異ならせている。具体的には、充電池1の温度が0℃以上25℃未満の場合は、1.2Aの電流を15000秒の休止間隔をあけて1秒ずつ印加することによりトリクル充電量として0.08mAが設定され、また、充電池1の温度が25℃以上35℃未満の場合は、1.2Aの電流を3900秒の休止間隔をあけて1秒ずつ印加することによりトリクル充電量として0.31mAが設定され、また、充電池1の温度が35℃以上45℃未満の場合は、1.2Aの電流を1190秒の休止間隔をあけて1秒ずつ印加することによりトリクル充電量として1.01mAが設定され、また、充電池1の温度が45℃以上60℃未満の場合は、1.2Aの電流を382秒の休止間隔をあけて1秒ずつ印加することによりトリクル充電量として3.13mAが設定されている。なお、このように、一定の電流値を有するパルス電流の充電池1に対する電流供給期間と電流供給休止期間との比について電流供給休止期間を変えることによりトリクル充電量を異ならせるのではなく、充電池1に供給する電流量そのものを変えることによってトリクル充電量を異ならせることも考えられる。
充電制御部11においては、トリクル充電量が設定されると、トリクル充電部22に対して、設定されたトリクル充電量とともにトリクル充電開始信号が出力され、それにより、充電池1に対する電源2を用いた充電が、再充電部21による急速充電からトリクル充電部22による充電に切り替えられ、トリクル充電部22によって充電池1に対してトリクル充電が行われる(ステップS15)。
このように、充電池1の使用時の温度における自然放電量に基づいてトリクル充電の充電電流を設定することにより、充電池1の自然放電量に応じた充電電流でトリクル充電を行うことができるが、充電池1の経年変化によって充電池1の放電特性が変化し、充電池1の使用時の温度における自然放電量に基づいてトリクル充電の充電電流を設定しても、充電池1の自然放電量に応じた充電電流でトリクル充電を行うことができない場合がある。
図8は、図4に示した充電池1の経年変化によって充電池1の放電特性が変化した状態を説明するための図である。
図8に示すように、充電池1の使用時の温度における自然放電量に基づいてトリクル充電の充電電流を設定した場合であっても、充電池1の経年変化によって充電池1の放電特性が変化して充電池1の自然放電量が増えた場合、充電池1に対するトリクル充電量が充電池1の自然放電量よりも大きく下回り、それにより、トリクル充電による効果が薄れてしまう。そこで、以下の処理を引き続き行う。
充電制御部11においては、充電池1に対してトリクル充電が行われた後、電圧測定部12を用いて充電池1の電圧が測定される(ステップS16)。
そして、電圧測定部12を用いて測定された充電池1の電圧が、記憶部13に記憶された第1の電圧値である規定値V1と比較され、充電池1の電圧が規定値V1以下である場合(ステップS17)、充電池1に対するトリクル充電量が、記憶部13に記憶された上限値、すなわち、充電池1の温度が45℃以上60℃未満の場合として設定された上限充電量未満であるかどうかが確認される(ステップS18)。ここで、記憶部13に記憶された規定値V1としては、充電池1の残量が少なく充電不足の状態における充電池1の電圧よりも大きく、かつ、充電池1が満充電状態における電圧未満であって、例えば、充電池1の残量が90%程度の状態における電圧である。
充電池1に対するトリクル充電量が、記憶部13に記憶された上限充電量未満である場合は、充電制御部11において、充電池1に対するトリクル充電量が、記憶部13に記憶されたトリクル充電量のうち、現在のトリクル充電量に対して1段階増加するように変更されて設定され(ステップS19)、トリクル充電部22にて充電池1に対するトリクル充電が引き続き行われる。具体的には、トリクル充電部22における充電池1に対する現在のトリクル充電量が0.08mAである場合はトリクル充電量が0.31mAに変更され、また、トリクル充電部22における充電池1に対する現在のトリクル充電量が0.31mAである場合はトリクル充電量が1.01mAに変更され、また、トリクル充電部22における充電池1に対する現在のトリクル充電量が1.01mAである場合はトリクル充電量が3.13mAに変更される。
また、充電池1に対するトリクル充電量が、記憶部13に記憶された上限充電量以上である場合、すなわち、記憶部13に記憶された上限充電量である場合は、その上限充電量を用いて充電池1に対するトリクル充電が引き続き行われる。
その後、充電制御部11において、電圧測定部12を用いて充電池1の電圧が測定され、電圧測定部12を用いて測定された充電池1の電圧が、記憶部13に記憶された第2の電圧値である規定値V2以下であるかどうか確認される(ステップS20)。ここで、記憶部13に記憶された規定値V2としては、充電池1の残量が少なく充電不足の状態における充電池1の電圧及び規定値V1よりも大きく、かつ、充電池1が満充電状態における電圧未満であって、例えば、充電池1の残量が95%程度の状態における電圧である。
電圧測定部12を用いて測定された充電池1の電圧が記憶部13に記憶された規定値V2以下である場合は、トリクル充電部22において現在のトリクル充電量を用いて充電池1に対するトリクル充電が引き続き行われる。
また、電圧測定部12を用いて測定された充電池1の電圧が記憶部13に記憶された規定値V2を超えた場合は、充電池1に対するトリクル充電量が、充電池1の温度に応じて設定された充電量に戻され(ステップS21)、この充電量を用いて充電池1に対するトリクル充電が引き続き行われる。
このように本形態においては、充電池1の使用時の温度における自然放電量に基づいてトリクル充電の充電電流を設定することにより、充電池1の自然放電量に応じた充電電流でトリクル充電を行うことができ、さらには、充電池1が経年変化によって放電特性が変化した場合であっても、トリクル充電された後の充電池1の電圧に応じてトリクル充電量が設定されることにより、トリクル充電による過充電を防止することができる。
なお、本形態においては、充電池1の温度に応じてトリクル充電量が段階的に複数設定され、トリクル充電後の充電池1の電圧によって、この段階的に設定された複数のトリクル充電量を用いてトリクル充電量を増加させているが、充電池1の温度とは無関係にトリクル充電量を段階的に複数設定しておくことや充電電流の供給休止間隔を100秒ずつ少なくすること等も考えられる。
また、上述した2つの実施の形態のようにトリクル充電量に上限値を設けることなく、充電池1の電圧が記憶部13に記憶された規定値V1以下である場合に、充電池1に対するトリクル充電量を増加させる構成とすることも考えられるが、上限値を設けた方が好ましい。
また、上述した2つの実施の形態においては、再充電部21における充電を急速充電として説明したが、再充電部21において、充電電流を減少させながら満充電まで充電するテーパ充電を行う構成としてもよい。
本発明の充電回路の第1の実施の形態を示す図である。 図1に示した充電回路の動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示した記憶部に記憶されたトリクル電流量を示す図である。 本発明の充電回路の第2の実施の形態を示す図である。 図4に示した充電池の温度による自然放電量の違いを説明するための図である。 図4に示した充電回路の動作を説明するためのフローチャートである。 図4に示した記憶部に記憶されたトリクル充電量を示す図である。 図4に示した充電池の経年変化によって充電池の放電特性が変化した状態を説明するための図である。 従来のトリクル充電を説明するための図であり、(a)は充電池の自然放電量及びトリクル充電における充電電流量を示す図、(b)はトリクル充電による充電池の充電量を示す図である。
符号の説明
1 充電池
2 電源
10,110 充電回路
11 充電制御部
12 電圧測定部
13 記憶部
14 温度測定部
20 充電部
21 再充電部
22 トリクル充電部

Claims (7)

  1. 充電状態から自然放電する充電池に対してトリクル充電を行う充電回路であって、
    前記充電池に充電を行う充電手段と、
    前記充電池の電圧を測定する電圧測定手段と、
    前記充電手段による前記充電池に対するトリクル充電を、前記トリクル充電後に前記電圧測定手段にて測定された電圧が予め決められた第1の電圧値以下であった場合、前記トリクル充電における充電電流を増加させ、その後に前記電圧測定手段にて測定された電圧が前記第1の電圧値よりも高い第2の電圧値を超えた場合、前記トリクル充電における充電電流を初期値に戻すように制御する充電制御手段とを有する充電回路。
  2. 請求項1に記載の充電回路において、
    前記充電制御手段は、前記充電手段による前記充電池に対するトリクル充電を、前記トリクル充電後に前記電圧測定手段にて測定された電圧が予め決められた第1の電圧値以下であった場合に前記トリクル充電における充電電流を増加させる処理を繰り返し行い、前記充電電流を前記処理毎に段階的に増加させていくように制御することを特徴とする充電回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載の充電回路において、
    前記充電制御手段は、前記充電手段による前記充電池に対するトリクル充電を、前記トリクル充電後に前記電圧測定手段にて測定された電圧が予め決められた第1の電圧値以下であった場合であっても、前記トリクル充電における充電電流値が予め決められた値以上である場合、前記トリクル充電における充電電流を増加させないように制御することを特徴とする充電回路。
  4. 請求項2に記載の充電回路において、
    前記充電電流が前記充電池の温度に対応して段階的に複数設定された記憶手段を有し、
    前記充電制御手段は、前記充電池の温度に対応する前記充電電流を設定し、前記充電手段による前記充電池に対するトリクル充電を、前記トリクル充電後に前記電圧測定手段にて測定された電圧が予め決められた第1の電圧値以下であった場合、前記充電電流を、当該充電電流が増加する方向に1段階変更するように制御することを特徴とする充電回路。
  5. 充電状態から自然放電する充電池に対してトリクル充電を行う充電制御方法であって、
    前記トリクル充電後の前記充電池の電圧が予め決められた第1の電圧値以下であった場合、前記トリクル充電における充電電流を増加させ、その後、前記充電池の電圧が前記第1の電圧値よりも高い第2の電圧値を超えた場合、前記トリクル充電における充電電流を初期値に戻す充電制御方法。
  6. 請求項5に記載の充電制御方法において、
    増加させた充電電流での前記トリクル充電後の前記充電池の電圧が予め決められた第1の電圧値以下であった場合に、前記トリクル充電における充電電流を増加させる処理を繰り返し行い、
    前記トリクル充電後の前記充電池の電圧が予め決められた第1の電圧値以下であった場合であっても、前記トリクル充電における充電電流値が予め決められた値以上である場合、前記トリクル充電における充電電流を増加させないことを特徴とする充電制御方法。
  7. 請求項5または請求項6に記載の充電制御方法において、
    前記充電電流が前記充電池の温度に対応して段階的に複数設定されており、前記充電池の温度に対応する前記充電電流を設定し、前記トリクル充電後の前記充電池の電圧が予め決められた第1の電圧値以下であった場合、前記充電電流を、当該充電電流が増加するように1段階変更することを特徴とする充電制御方法。
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