JP4179107B2 - Icカード読取装置 - Google Patents

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本発明は、リーダユニットとユニット収容体とから成るICカード読取装置に関するものである。
従来、この種のICカード読取装置は、非接触ICカードに記録された情報を読み取るリーダユニット(読み取りユニット)を備え、通過希望者の携行する非接触IC力―ドに記録された情報を近距離で読み取ることにより、通過可能な対象者か否かを判別し、別に用意された電気錠の開錠を行うなどの人出退管理の用途に使用されている。このような例としては、特許文献1において開示されたものが知られている。
ICカード読取装置BのリーダユニットRUは、図14、図15に示すように直方体を形成する六つの面のうちの一つにコイル状のアンテナ101が装備されたアンテナ面102を有したユニット本体104と、化粧板105とから成り、アンテナ面102が外向きとなる配置及び向きで、ユニット収容体(ユニット組み込みボックス)103に収容される。具体的には、ユニット収容体103は、略箱体の六つの面のうちの一面に開口部106を有しており、建物の玄関や廊下といった箇所の壁面(図示省略)に形成された取付用開口において、ユニット収容体103を、その開口部106が外向きとなる姿勢で、壁面内に埋設固定される。
ユ二ット収容体103には、その開口部106の縁106aに、矩形環状の取付枠107[図15(b)参照]がボルトやビス(スクリュー)を用いて取付けられる。取付枠107は、ビス等を用いてユニット収容体103に、開口縁106aを隠すように取付けられ、かつ、ICカード読取装置Bとしての最前面に位置する化粧板105が固着されるようになっている。尚、リーダユニットRUは、図15(a)に示すように、アンテナ面102と、回路部(コントロール基板)108と、アンテナ面102のアンテナ101と回路部108とを電気的に接続するアンテナケーブル109等が装備されている。
ICカード読取装置Bの作動原理を簡単に説明すれば、次のようである。即ち、図12、図13に示すように、リーダユニットRUのアンテナ101、及び非接触ICカードKのアンテナ111は、共にループコイル状のアンテナが使用されており、通常は、リーダユニットRUのアンテナ101に交流電流を流して、空中に交流磁界mを発生させてある。従って、ICカードKをリーダユニットRUに近付けると、ICカードKのアンテナ111を交流磁界mが貫くことでアンテナ111に交流電圧が生じ、これを整流することにより、ICカードK内のIC112を動作させることができるのである。
リーダユニットRUのアンテナ101は、通常、平面状に構成され、その発生する交流磁界mの向きは、主としてアンテナ面102に対する垂直方向となる。従って、ICカードKをリーダユニットRUのアンテナ面102にほぼ平行に対向させるようにすれば、リーダユニットRUとICカードKとの間の通信が良好に行われる。
リーダユニットRUからICカードKヘのデータ伝送の原理は次のようである。即ち、リーダユニットRUからの交流磁界mを、送信するデータ列に従い振幅変調を行う。するとICカードK内のアンテナ111で発生する電圧も振幅変調されるため、これを整流した直流電圧も変化する。これをICカードK内のIC112が復調することにより、リーダユニットRUからICカードKへのデータ伝送が行えるのである。
ICカードKからの返信の原理は次のようである。即ち、図13に示すように、ICカードK内のアンテナ101はリーダユニットRUからの交流磁界mを受けているので、ICカードKからの返信データ列に従い、ICカードK内のアンテナ111に接続された負荷スイッチ113をON/FFとすると、リーダユニットRUのアンテナ101とICカードKのアンテナ111は磁気結合している為に、ICカードKの負荷の変化をリーダユニットRUで電圧の変化として検知することができる。これを復調することでICカードKからの返信データをリーダユニットRUは受信している。
しかしながら、このような従来の非接触ICカード読取装置においては、読取動作を確実に行わせるためには、ICカードを極めてリーダユニットに近接させる必要があり、ICカードのリーダユニットへの接近移動操作をやり直さねばならない等、操作が面倒になり易い傾向があった。この原因は、次のように推測される。
リーダユニットのアンテナから発生する磁束は、四角環状の取付枠によって区切られる閉空領域を経時的に大きさを変えて挿通するが、取付枠は、無線信号の送受を行うリーダユニットの外部に位置する金属製であるため、その取付枠に電磁誘導現象が誘起されて渦電流が生じ、それに起因して取付枠にループ電流(閉電流)が容易に流れて、そのループ電流によって逆磁束が生じてしまうようになる。要するに、強度十分に支持するための取付枠が金属製で閉ループ状のものであることにより、リーダユニットのアンテナから発生する磁束の進行を弱めたり、妨げたりするという具合に、悪影響を及ぼしていると考えられる。換言すれば、リーダユニットのアンテナ性能が劣化したようになり、通信特性上、特に、非接触ICカードとのの通信可能最大距離を、所定の間隔に確保できないおそれがあった。
また、建物が旧い等によって、ユニット収容体が金属製である場合には、金属製取付枠を流れるループ電流が、金属製のユニット収容体にも流れるとか、その逆に、ユニット収容体を流れるループ電流が取付枠にも流れることによって悪影響が増大されるという問題があった。加えて、ユニット収容体とリーダユニットのアンテナとの位置がずれていることから、アンテナから発生する磁束の側方成分(磁束がユニット収容体の側壁を横切る方向に作用する)により、弱いループ電流が生じ、取付枠の場合と同様に逆磁束による悪影響も若干生じるおそれがあると思われるので、強度・剛性で有利な金属製ユニット収容体を用いる場合も、アンテナ性能に悪影響を及ぼす点で、改善の余地が残されていた。
特開平9−018381号公報
そこで、本発明は、金属製取付枠の存在に起因した前述の不都合、即ち、リーダユニットのアンテナから発生する交流磁界が妨げられることを解決し、ICカードを極端にリーダユニットに接近させなくても、十分に読取動作が行えて、操作簡単なICカード読取装置を提供することを目的とする。また、ユニット収容体が金属製である場合の上述した不都合を改善させる点も目的とする。
請求項1の構成は、アンテナが装備されたアンテナ面を有して、ICカードに記録されている情報を読み取り可能なリーダユニットと、
前記アンテナ面を外部に覗かせるための開口部を有して、前記リーダユニットを収容するユニット収容体と、
前記リーダユニットを前記ユニット収容体に収容させた状態に組付けるために、該リーダユニットが取付固定されるとともに、前記開口部の縁を覆う状態に形成されて前記ユニット収容体に取付けられる金属製の取付枠とを備え、
前記取付枠が、略四角の外形であって、取付けられた状態における下片に不連続箇所となる切欠部を有した下向き開放の非ループ状の枠本体から構成されていることを特徴とする。
請求項2の構成は、請求項1において、
前記取付枠は、前記枠本体と、この枠本体における前記不連続箇所を連結して連続させる絶縁材と、から成るループ状のものに形成されていることを特徴とする。
請求項3の構成は、請求項1又は2において、
前記ユニット収容体が金属製であり、前記取付枠を前記ユニット収容体に互いに電気的に絶縁状態で取付けるための絶縁取付手段が装備されていることを特徴とする。
請求項1のICカード読取装置においては、金属製の取付枠を不連続箇所を有した非ループ状に形成したので、取付枠に渦電流が発生しても、それに起因したループ電流(閉電流)の発生は抑止される。従って、取付枠を強度・剛性で有利な金属製としながら、リーダユニットのアンテナ面から放射される磁束が金属製の取付枠に発生する磁束の影響を受けずに済み、ひいては、ICカード読取装置とIC力―ドとの間の通信可能最大距離を、より長くして確保することが可能になる。例えば、枠本体に切欠部を形成すれば、簡単で経済的に取付枠の不連続箇所を構成することができる。尚、アンテナの形状としては、平面コイル状のものに形成するのが、場所を取らずに磁束密度を増す点でも好ましい形状である。
請求項2のICカード読取装置においては、請求項1の構成に前記効果に加えて、取付枠の不連続箇所を絶縁材で連結して連続させたので、取付枠が不連続形状である場合に比べて、取付枠の強度を向上させることができ、化粧板の保持など、外力を受け易く耐久性が望まれる部品である取付枠として、さらに好適である。
請求項3のICカード読取装置においては、請求項1又は2の構成によるいずれかの前記効果に加えて、次のような効果がある。即ち、金属製のユニット収容体と取付枠との接合部分に、これら両者を絶縁状態で連結する絶縁取付手段を介在させたので、ユニット収容体と取付枠とが電流経路となってループ電流を発生させることが防止されるので、ユニット収容体を強度・剛性で有利な金属製としながらも、ループ電流に起因して発生する磁束による悪影響を抑制できる。
その結果、リーダユニットのアンテナ面から放射される磁束が、金属製の取付枠に生じるループ電流に起因して発生する磁束の影響を受けずに済み、ひいては、ICカード読取装置とICカードとの間の通信可能最大距離を、より長くして確保することが可能になる。絶縁取付手段としては、例えば、ユニット収容体と取付枠間に介装される絶縁材製のワッシャと、このワッシャが介装されたユニット収容体と取付枠とを締付固定する絶縁材製のボルト又はビスという、簡単、容易で廉価なもので構成することができる。
ICカード読取装置Aは、研究所、ビル、マンション等の建物における所定の壁面(例えば、玄関ロビーの壁や、各部屋への入口壁等)に備え付けられるものであり、図1〜図11に示されるように、アンテナ1が装備されたアンテナ面2を有して、ICカードKに記録されている情報を読み取り可能なリーダユニットRUと、アンテナ面2を外部に覗かせるための開口部6を有して、リーダユニットRUを収容するユニット収容体3と、リーダユニットRUをユニット収容体3に収容させて組付けるべく、開口部6の縁6aを覆う状態に形成されてユニット収容体3に取付けられる金属製の取付枠7と、から構成されている。この基本構造は、以下に示すICカード読取装置Aの種々の実施例において共通のものである。
実施例1によるICカード読取装置Aは、図1、図2に示すように、建物の壁面(図示省略)に埋設支持されるユニット収容体3と、リーダユニットRUと、取付枠7とから構成されている。図1(a)は、組付けられた状態の、そして、図1(b)は分解斜視図としてのICカード読取装置Aが示されている。
リーダユニットRUは、図1(b)、図2(a)に示すように、ユニット本体4と合成樹脂製の化粧板5とから成り、ユニット本体4は、平面コイル状のアンテナ1が装備されたアンテナ面2と、回路部(コントロール基板)8と、アンテナ1と回路部8とを電気的に接続するアンテナケーブル9とを備えて構成されている。
ユニット収容体3は、前面を開口させた開口部6を有した箱状のものであり、開口部6にはフランジ状の縁6aが形成されている。このユニット収容体3には、開口部6からユニット本体4を入れ込むことにより、リーダユニットRUが収容される。
取付枠7は、鋼板のプレス成形等による板金製(金属製)で、下向き開放の略C字形状のもの、即ち、不連続箇所Hを有した非ループ状の枠本体7Aから構成されている。不連続箇所Hは、下枠部7aの左右中央部分を、所定の幅で寸断させた寸断箇所(切欠部)で構成されている。左右の縦枠部7b夫々の上下には、上下一対のボルト挿通用の通し孔7cが計8箇所に形成されており、ユニット収容体3の縁6aのナット穴6bを用いることで、不連続箇所Hを有しながらも、取付枠7をユニット収容体3の前面に、強度十分にボルト止め固定できるように構成されているが、これらのボルト、ナットはいずれも絶縁部材で構成することが望ましい。
リーダユニットRUは、ユニット収容体3にボルト止めされた取付枠7に対して取付固定されている。即ち、ユニット本体4を、厚肉状の化粧板5の裏面側に形成された凹みに圧入的に挿入することでボルト等を用いることなく強固に一体化されてリーダユニットRUが形成されており(図15の部分拡大図を参照)、取付枠7は、計8個のボルト(又はビス)を用いてユニット収容体3の縁6aに締付固定される。
そして、取付枠7の左右端及び上端に折曲げ形成された計3箇所の折返し片7dの各内側面に丁度沿うように、化粧板5を嵌め込み、かつ、その下端部の左右に形成された挿通孔5bを通して、タッピングビス(図示省略)等を用いて取付枠7の下枠部7aに取付固定する。このように、リーダユニットRU、取付枠7、及びユニット収容体3を取付固定するのであり、この取付構造は、以下に述べる実施例2以降においても同じである。
以上の取付構造は一例であり、これには限定されない。例えば、先ず、ユニット本体4を、これが隙間なく収まる寸法に形成されたユニット収容体3に内嵌挿入し、次に、ユニット本体4の抜止めとして、取付枠7を縁6aに螺具(ボルト、ビス、スクリュー等)を用いて取付ける。それから、化粧板5を取付枠7に嵌めいれ、かつ、挿通孔5bを用いて螺着させる、という構造でも良い。また、その他の構造でも良い。
この実施例1によるICカード読取装置Aでは、金属製の取付枠7が不連続箇所Hを有した非ループ状の枠本体7Aから構成されているので、アンテナ1による交流磁界m(図12参照)が取付枠7を貫いても、従来の閉ループ状の場合のような取付枠7を流れるような電流は生じないようになると思われる。
このように、金属製の取付枠7を不連続形状に形成したので、取付枠7にループ電流を生じることが抑制又は解消され、従って、リーダユニットRUのアンテナ面2から放射される無線信号が金属製の取付枠7による逆起電力(逆磁束)の影響を受けずに済み、ひいては、非接触ICカード読取装置Aと非接触IC力―ドK(図12参照)との間の通信可能最大距離を、より長くして確保することが可能になる。
つまり、リーダユニットRUのアンテナ1から発生される交流磁界が実質的に強くなって、ICカードK(図12参照)を化粧板5に近付ける間隔が、従来のものより遠くても読取動作可能になり、ICカードをアンテナ面2に極めて正確に接近操作することや、接近操作をやり直すという面倒が解消され、ある程度近付ける簡単な操作で正確に読取動作できるという、使い勝手に優れる便利なICカード読取装置を提供することができた。尚、これらの好ましい作用効果は、実際に種々の実験データから確認されている。
実施例2によるICカード読取装置Aは、実施例1によるものにおける取付枠7が異なるのみであり、その他は同じである。即ち、図3(a)、(b)に示すように、取付枠7は、実施例1で開示した前記枠本体7Aと、この枠本体7Aにおける不連続箇所Hを連結して連続させる絶縁材10と、から成るループ状のものに形成されている。
この構成では、取付枠7の不連続箇所Hを絶縁材10でめたので、属製の取付枠7が不連続形状の場合に比べて、取付枠7の強度を確保でき、化粧板5の保持など、外力を受け易く耐久性が望まれる部品である取付枠7としては、実施例1によるICカード読取装置Aに比べて、さらに好適である。
つまり、寸断された左右の下枠部7aを、プラスチック(合成樹脂)等による非導通の連結部材で成る絶縁材10を介して(ボルト止め手段等を用いる)連結一体化してあり、取付枠7としての強度・剛性をより高めてある。従って、リーダユニットRUのユニット収容体3への取付強度を、実施例1の構成による場合に比べて、向上させることが可能となる利点がある。
実施例3によるICカード読取装置Aは、図4、図5に示すように、実施例1又は2のICカード読取装置Aを基本としており、違いは、ユニット収容体3が金属製であり、取付枠7をユニット収容体3に互いに電気的に絶縁状態で取付けるための絶縁取付手段11が装備されている点である。即ち、絶縁取付手段11は、図5に示すように、ユニット収容体3と取付枠7との間に介装される絶縁材製のワッシャ12と、このワッシャ12が介装されたユニット収容体3と取付枠7とを締付固定する絶縁材製のボルト13とから構成されている。
このように、絶縁取付手段11を用いれば、旧い建築物等により、ユニット収容体3が金属製である場合でも、不連続箇所Hを有する非ループ状で金属製の取付枠7を、絶縁状態で強固に連結一体化できるので、金属製ユニット収容体3がアンテナ1による交流磁界m(図12参照)に及ぼす悪影響を回避可能となる。
つまり、金属製のユニット収容体3と取付枠7との接合部分に、これら両者3,7を絶縁状態で連結する絶縁取付手段11を介在させたので、ユニット収容体3と取付枠7との相互の電流供給が断たれ、ループ電流の誘発を防止できる。従って、リーダユニットRUのアンテナ面2から放射される無線信号が金属製の取付枠7による逆起電力(逆磁束)の影響を受けずに済み、ひいては、非接触ICカード読取装置Aと非接触ICカードK(図12参照)との間の通信可能最大距離を、より長くして確保することが可能になる。
実施例4によるICカード読取装置Aは、図6、図7に示すように、リーダユニットRUが取付枠7に組付けられた状態では、アンテナ面2が角環状の取付枠17に対して、前側に(ユニット収容体3から遠ざかる方向に)離れるように構成されていることを特徴とする。即ち、化粧板5の厚み内において、ユニット収容体3側に開口する大きな凹部5aを形成し、その凹部5aにアンテナ面2が入り込む状態となるように、アンテナ面2が回路部8に対して大きく突出配備された構造のユニット本体4としてある。
リーダユニットRUのアンテナ面2を、取付枠17よりもユニット収容体3から離れる位置(壁面前面側)に配置させたので、磁束(磁力)が距離の二乗に反比例して弱くなる特性から、取付枠17に発生する渦電流によるループ電流を明確に少なくできることに加え、例え、取付枠17にループ電流が生じても、そのループ電流による悪影響(逆磁束による無線障害)を、リーダユニットRUの磁束授受に及ぼさずに済ませることができる。
その結果、図7に示すように、側面視においてアンテナ面2が取付枠17よりも前面側(ICカードが接近操作される側)に間隔dでもって位置ずれするように構成すれば、アンテナ1に通電することによる交流磁界m(図12参照)のうちの、前側に出る成分には取付枠17による悪影響は、殆ど及ばないようになる。その結果、実質的に磁界が強くなったことに相当し、ICカードの読取に必要な最大距離が増して、接近操作が行い易くなったり、読取精度がより向上する等の効果が得られる。
尚、この実施例4によるICカード読取装置Aにおいて、取付枠17を、図2(b)に示すように不連続箇所Hを有した非ループ状の枠本体7Aから構成すれば、それによる前述した作用効果(ICカード読取装置とIC力―ドとの通信可能最大距離を増大できること)がプラスされ、より優れたものとなる。
実施例5によるICカード読取装置Aは、図8、図9に示すように、リーダユニットRUにおけるアンテナ面2に対して交差する位置関係となる側面に、この側面を覆う状態のフェライト磁性体21が装備されたものである。フェライト磁性体21は板状に形成されており、ユニット本体4の左右側壁、上壁、及び後壁の計四壁の外側に添着装備されている。
このように、リーダユニットRUの外面のうち、少なくとも側面(ユニット収容体3の底面に接する面、ではない面)が、フェライト磁性体21で覆われるように沿わせて設けてあるから、リーダユニットRUの側面から漏洩する漏れ磁束による悪影響(無線障害)を低減させることができる。そのため、リーダユニットRUの設置される環境が変化しても、その影響を少なくすることができ、安定した読取り性能を維持できるようになる。
尚、この実施例5によるICカード読取装置Aにおいて、角環状の取付枠17を、図2(b)に示すように不連続箇所Hを有した非ループ状の枠本体7Aから構成すれば、それによる前述した作用効果(ICカード読取装置とIC力―ドとの通信可能最大距離を増大できること)がプラスされ、より優れたものとなる。
実施例6によるICカード読取装置Aは、図10、図11に示すように、リーダユニットにおける前記アンテナ面に対して交差する位置関係となる側面に、この側面を覆う状態の導電性シート31が装備されたものである。導電性シート31は板状に形成されており、ユニット本体4の左右側壁、上壁、及び後壁の計四壁の外側に添着装備されている。
このように、リーダユニットRUの外面のうち、少なくとも側面(ユニット収容体3の底面に接する面、ではない面)が、導電性シート31で覆われるように沿わせて設けてあるから、リーダユニットRUの側面から漏洩する漏れ磁束による悪影響(無線障害)を低減させることができる。そのため、リーダユニットRUの設置される環境が変化しても、その影響を少なくすることができ、安定した読取り性能を維持できるようになる。特に、導電性シート31を用いる場合には、フェライト磁性体21よりも安価に済む利点がある。
尚、この実施例6によるICカード読取装置Aにおいて、角環状の取付枠17を、図2(b)に示すように不連続箇所Hを有した非ループ状の枠本体7Aから構成すれば、それによる前述した作用効果(ICカード読取装置とIC力―ドとの通信可能最大距離を増大できること)がプラスされ、より優れたものとなる。
ところで、従来図である図15において、リーダユニットRUとユニット収容体103との取付け(組付け)は、ユニット収容体103の端を屈曲させて成るフランジ部103aの内側に固着された縁106aに、取付枠107をボルト止めし、その取付枠107の折り返し片107dの内側面に沿うように、ユニット本体104が取付けられた化粧板105を嵌め入れ、その下端部に形成された左右一対の挿通孔105b(図14参照)を用いたビス止めにより行われる構造である。尚、ユニット本体104は、化粧板105の凹み105hに嵌め込むことで、これら両者104,105が一体化されてリーダユニットRUとなっている。
この構造は、実施例1〜6の場合も同じであり、例えば103→3、105b→5b、107d→7d,17dというように、従来例の符号は、本発明における対応する箇所の符号に置き換えるものとする。
ICカード読取装置を示し、(a)は組付状態、(b)は分解斜視図である。(実施例1) (a)は図1のICカード読取装置の横断断面図、(b)は取付枠の正面図である。(実施例1) 図1に示す取付枠の別構造を示し、(a)は正面図、(b)は斜視図である。(実施例2) ICカード読取装置を示し、(a)は組付状態、(b)は分解斜視図である。(実施例3) 図4のICカード読取装置の横断断面図及び絶縁取付手段の構造図である(実施例3) ICカード読取装置を示し、(a)は組付状態、(b)は分解斜視図である。(実施例4) 図6のICカード読取装置の横断断面図である。(実施例4) ICカード読取装置を示し、(a)は組付状態、(b)は分解斜視図である。(実施例5) 図8のICカード読取装置の平面図である。(実施例5) ICカード読取装置を示し、(a)は組付状態、(b)は分解斜視図である。(実施例6) 図10のICカード読取装置の横断断面図である。(実施例6) ICカード読取装置の動作原理を示す模式図である。 ICカード返信動作のイメージを示すブロック図である。 従来のICカード読取装置を示し、(a)は組付状態、(b)は分解斜視図である。 (a)は図14のICカード読取装置の横断断面図、(b)は従来の取付枠の正面図である。
符号の説明
1 アンテナ
2 アンテナ面
3,103 ユニット収容体
6 開口部
6a 縁
7,17,107 取付枠
7A 枠本体
10 絶縁材
11 絶縁取付手段
A ICカード読取装置
H 不連続箇所
K ICカード
RU リーダユニット
21 フェライト磁性体
31 導電性シート

Claims (3)

  1. アンテナが装備されたアンテナ面を有して、ICカードに記録されている情報を読み取り可能なリーダユニットと、
    前記アンテナ面を外部に覗かせるための開口部を有して、前記リーダユニットを収容するユニット収容体と、
    前記リーダユニットを前記ユニット収容体に収容させた状態に組付けるために、該リーダユニットが取付固定されるとともに、前記開口部の縁を覆う状態に形成されて前記ユニット収容体に取付けられる金属製の取付枠とを備え、
    前記取付枠が、略四角の外形であって、取付けられた状態における下片に不連続箇所となる切欠部を有した下向き開放の非ループ状の枠本体から構成されているICカード読取装置。
  2. 請求項1において、
    前記取付枠は、前記枠本体と、この枠本体における前記不連続箇所を連結して連続させる絶縁材と、から成るループ状のものに形成されているICカード読取装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記ユニット収容体が金属製であり、前記取付枠を前記ユニット収容体に互いに電気的に絶縁状態で取付けるための絶縁取付手段が装備されているICカード読取装置。
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