JP4179062B2 - 車載情報提供装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自車両の進行方向にある道路の情報を取得し、その取得した情報を運転者に提供する車載情報提供装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の技術としては、自車両の進行方向にあるカーブの情報を路車間通信等で取得し、その取得した情報に基づいて自車両のカーブ進入速度が適正な走行速度より大きいと判定されるときにその旨を知らせる警報を行うものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、自車両の進行方向にある障害物の情報を検出し、その検出結果に基づいて自車両が障害物に接触する可能性が大きいと判定されるときにその旨を知らせる警報を行うものがある。(例えば、特許文献2参照。)
【0004】
【特許文献1】
特開平11−143794号広報
【特許文献2】
特開昭54−55923号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の技術を組み合わせて、自車両が障害物に接触する可能性が大きいと判定されるときにその旨を知らせる警報を行い、また自車両のカーブ進入速度が適正な走行速度より大きいと判定されるときにその旨を知らせる警報を行うようにすると、例えば、自車両が障害物に接触する可能性が大きいことを知らせる警報の開始直後に、自車両のカーブ進入速度が大きいと判定されると、その旨を知らせる警報が開始され、その結果、それまでの警報が短時間で中断され、その警報の内容を運転者が認識できなくなってしまう恐れがあった。
【0006】
そこで、本発明は上記従来の技術の未解決の問題点に着目してなされたものであって、重要度が大きい情報の内容を運転者に十分に認識させることができる車載情報提供装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る情報提供装置は、自車両の進行方向にある道路の情報を複数取得したときには、それら複数の情報を運転者に提供する車載情報提供装置において、前記複数の情報に重要度を設定し、その重要度に基づいて前記複数の情報に提供時間及び提供タイミングの少なくとも一方を設定することを特徴とするものである。
【0008】
【発明の効果】
したがって、本発明に係る情報提供装置にあっては、自車両の進行方向にある道路の情報を複数取得したときに、それら複数の情報に重要度を設定し、その重要度に基づいて前記複数の情報に提供時間及び提供タイミングの少なくとも一方を設定するようにしたため、例えば、重要度が大きい情報の提供時間を大きくすることや、当該情報が示す事象に対応する位置に自車両が到達する直前に当該情報を再度提供することで、重要度が大きい情報の内容を運転者に十分に認識させることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、ブラインドコーナに設けられている検出領域にある障害物の状態や路面状態を検出し、その検出結果を電波ビーコンで車両に送信するインフラシステムの概略構成図である。1は、障害物検出センサであり、その障害物検出センサ1の検出領域に停車している車両や道路のカーブ状態をCCDカメラで撮像し、その撮像した画像データをデータ処理装置3に出力する。
【0010】
2は、路面状態検出センサであり、その路面状態検出センサ2の検出領域にある道路をCCDカメラで撮像すると共に温度センサで検出し、その撮像した画像データ及び温度データをデータ処理装置3に出力する。
このデータ処理装置3は、障害物検出センサ1で撮像された画像データから、障害物検出センサ1の検出領域にある障害物の状態(後述する電波ビーコン4と障害物との間の距離Lbo等)や道路のカーブ状態(後述する電波ビーコン4とカーブ開始地点との間の距離Lbc、カーブ曲率半径Rc等)を所定周期毎に検出する。また同時に、路面状態検出センサ2で撮像された画像データと温度データとから、路面状態検出センサ2の検出領域にある道路の路面反射状態や路面温度を検出し、それらの検出結果に基づいて路面の状態(後述する電波ビーコン4と最悪路面状態開始地点との間の距離Lbr、凍結、積雪、水膜、湿潤、乾燥等に対応する路面μ等)を検出する。そして、それらの検出結果を電波ビーコン4に出力する。
【0011】
この電波ビーコン4は、ブラインドコーナの入り口の路側に設けられ、データ処理装置2で検出された障害物の状態(以下、障害物情報とも呼ぶ。)と道路のカーブ状態(以下、カーブ情報とも呼ぶ。)と路面状態(以下、路面情報とも呼ぶ。)とを近くを走行している車両、つまりブラインドコーナに進入しようとしている車両に送信する。なお、電波ビーコン4から送信する情報には情報種別(カーブ情報、路面情報及び障害物情報等の種別)を示すヘッダ識別子を付加するものとする。
【0012】
図2は、本発明の車載情報提供装置を搭載した車両を示す概略構成図であって、図中、5FL、5FRは前輪、5RL、5RRは後輪であって、後輪5RL、5RRは、エンジン6の駆動力が自動変速機7、プロペラシャフト8、最終減速装置9及び車軸10を介して伝達されて回転駆動される。そして、このプロペラシャフト8には、その回転速度に基づいて自車両の走行速度Vhを検出する車速センサ11が取り付けられている。
【0013】
また、車両の上方側には、路側に設置された電波ビーコン4から所定の周波数チャンネルで送信される情報を受信する車載無線機12が設けられ、その情報を情報提供用コントローラ13に出力するようになっている。
この情報提供用コントローラ13は、マイクロコンピュータとその周辺機器を備え、マイクロコンピュータのソフトウェア形態により、図3の制御ブロックを構成している。この制御ブロックは、自車両の走行速度を減速させるのに必要とされる減速距離Lcv、Lrsを算出し、それらの減速距離Lcv、Lrsに基づいて車載無線機12で受信された複数の情報に重要度を設定する情報重要度判定部14と、その情報重要度判定部14で設定された重要度に基づいて前記複数の情報の提供時間や提供タイミングを設定する情報提供時間配分決定部15と、その情報提供時間配分決定部15で設定された提供時間や提供タイミングに基づいて、車室内でディスプレイ17による画像表示やスピーカ18による音声案内を行わせる情報提供タイミング及び切替決定部16とを備えている。
【0014】
また、この情報提供用コントローラ13は、車載無線機12が情報を受信したときに前記制御ブロックに対応する情報提供処理を実行し、図4のフローチャートに示すように、まずそのステップS101では、車載無線機12が電波ビーコン4からカーブ情報、路面情報及び障害物情報の少なくとも1つを受信したか否かを判定する。具体的には、車載無線機12が受信した情報に付加されているヘッダ識別子にカーブ情報、路面情報及び障害物情報を示すヘッダ識別子が少なくとも1つ含まれているか否かを判定し、それらの情報を示すヘッダ識別子が少なくとも1つ含まれている場合には(Yes)ステップS102に移行、つまり電波ビーコン4から交通情報を受信したと判定し、そうでない場合には(No)再びこのステップS101を繰り返す。
【0015】
前記ステップS102(情報重要度判定部14に対応)では、自車両の移動距離Lv(k+1)を“0”のリセット状態とすると共に、経過時間計測用カウンタtを“0”のリセット状態とする。この自車両の移動距離Lv(k+1)は、自車両の走行速度Vh(k)に基づき下記(1)式に従って図示しない別の演算処理によって算出される。また、経過時間計測用カウンタtは、図示しない別の演算処理によってマイクロコンピュータのサンプリング周期ST毎に当該サンプリング周期が加算される。
【0016】
Lv(k+1)=Lv(k)+Vh(k)×ST ………(1)
次にステップS103(情報重要度判定部14に対応)に移行して、車載無線機12で受信されたカーブ情報、路面情報及び障害物情報のうち運転者に提供すべき情報を検出する。具体的には、車載無線機12で受信されたカーブ曲率半径Rcと予め定められている目標横加速度Gcとに基づき、下記(2)式に従って第1目標速度Vcvを算出する。
【0017】
Vcv=(Rc×Gc)1/2 ………(2)
次に、その第1目標速度Vcvと車速センサ11で検出された自車両の走行速度Vhと予め定められた所定減速度αdと運転者が情報提供を受けてから実際に行動を開始するまでの反応時間Tresとに基づき、下記(3)式に従って、現在の自車両の走行速度Vhから所定の所定減速度αdで第1目標速度Vcvまで減速するのに必要とされる減速距離Lcvを算出する。
【0018】
Lcv=(Vh2−Vcv2)/(2×αd)+Vh×Tres ………(3)
さらに、その減速距離Lcvと車載無線機12で受信した電波ビーコン4とカーブ開始地点との間の距離Lbcとに基づき、下記(4)式及び(5)式に従ってカーブ情報提示距離Lcvbを算出する。
Lcvb=Lbc−Lcv ………(4)
Tres=ΔTismin×(Ninf+1) ………(5)
但し、ΔTisminは、各情報の最低提供時間であり、Ninfは、車載無線機12で受信された情報の数である。例えば、カーブ情報、路面情報及び障害物情報が取得された場合には、取得された情報の数Ninfは3となる。
【0019】
また、車載無線機12で受信された路面状態、つまり路面μの大きさに基づいて第2目標速度Vrsを設定し、その第2目標速度Vrsと車速センサ11で検出された自車両の走行速度Vhと予め定められた所定減速度αdと運転者が情報提供を受けてから実際に行動を開始するまでの反応時間Tresとに基づき、下記(6)式に従って、現在の自車両の走行速度Vhから所定の所定減速度αdで第2目標速度Vrsまで減速するのに必要とされる減速距離Lrsを算出する。ここで、第2速度しきい値は、路面μの大きさが小さいほど小さく設定し、またその設定内容を一般道や高速道等の道路種別に応じて変更するようにしてもよい。
【0020】
Lrs=(Vh2−Vrs2)/(2×αd)+Vh×Tres ………(6)
さらに、その減速距離Lrsと車載無線機12で受信した電波ビーコン4と最悪路面状態開始地点との間の距離Lbrとに基づき、下記(7)式に従って路面情報提示距離Lrsbを算出する。
Lrsb=Lbr−Lrs ………(7)
また、車速センサ11で検出された自車両の走行速度Vhと予め定められた所定減速度αdと運転者が情報提供を受けてから実際に行動を開始するまでの反応時間Tresとに基づき、下記(8)式に従って自車両の走行速度Vhから所定の所定減速度αdで停車するまで減速するのに必要な減速距離Lobを算出する。
【0021】
Lob=Vh2/(2×αd)+Vh×Tres ………(8)
さらに、その減速距離Lobと車載無線機12で受信した電波ビーコン4と障害物との間の距離Lboとに基づき、下記(9)式に従って障害物情報提示距離Lobbを算出する。
Lobb=Lbo−Lob ………(9)
次にステップS104(情報重要度判定部14に対応)に移行して、前記ステップS103で算出されたカーブ情報提示距離Lcvb、路面情報提示距離Lrsb及び障害物情報提示距離Lobbに基づいて、車載無線機12で受信されたカーブ情報、路面情報及び障害物情報に重要度を設定する。具体的には、前記ステップS103で算出されたカーブ情報提示距離Lcvb、路面情報提示距離Lrsb及び障害物情報提示距離Lobbのうち最も小さいものを選択し、その選択結果に対応する情報を最も重要な情報(以下、最重要情報とも呼ぶ。)とする。つまりカーブ情報提示距離Lcvbが最も小さいときには車載無線機12で受信されたカーブ情報が最重要情報に設定され、以下同様に、路面情報提示距離Lrsbが最も小さいときには路面情報が最重要情報に設定され、障害物情報提示距離Lobbが最も小さいときには障害物情報が最重要情報に設定される。なお、最重要情報は、サービス種類(カーブ情報、路面情報及び障害物情報等の種類)、情報提示距離L1b(障害物情報提示距離Lobb、カーブ情報提示距離Lcvb及び路面情報提示距離Lrsb)、第1重要情報が示す事象に対応する地点までの距離L1(電波ビーコン4とカーブ開始地点との間の距離Lbc、電波ビーコン4と最悪路面状態開始地点との間の距離Lbr、電波ビーコン4と障害物との間の距離Lbo)及びその他の情報であるサービス付加情報からなるものとする。
【0022】
また、前記ステップS103で算出されたカーブ情報提示距離Lcvb、路面情報提示距離Lrsb及び障害物情報提示距離Lobbのうち2番目に小さいものを選択し、その選択結果に対応する情報を2番目に重要な情報(以下、第2重要情報とも呼ぶ。)に設定する。つまりカーブ情報提示距離Lcvbが2番目に小さいときには車載無線機12で受信されたカーブ情報が第2重要情報に設定され、以下同様に、路面情報提示距離Lrsbが2番目に小さいときには路面情報が第2重要情報に設定され、障害物情報提示距離Lobbが2番目に小さいときには障害物情報が第2重要情報に設定される。なお、第2重要情報は、サービス種類、情報提示距離L2b、第2重要情報が示す事象に対応する位置L及びその他の情報であるサービス付加情報からなるものとする。
【0023】
また、前記ステップS103で算出されたカーブ情報提示距離Lcvb、路面情報提示距離Lrsb及び障害物情報提示距離Lobbのうち3番目に小さいものを選択し、その選択結果に対応する情報を3番目に重要な情報(以下、第3重要情報とも呼ぶ。)に設定する。つまりカーブ情報提示距離Lcvbが3番目に小さいときには車載無線機12で受信されたカーブ情報が第3重要情報に設定され、以下同様に、路面情報提示距離Lrsbが3番目に小さいときには路面情報が第3重要情報に設定され、障害物情報提示距離Lobbが3番目に小さいときには障害物情報が第3重要情報に設定される。なお、第3重要情報は、サービス種類、情報提示距離L3b、第3重要情報が示す事象に対応する位置L3及びその他の情報であるサービス付加情報からなるものとする。
【0024】
前記ステップS105(情報提供時間配分決定部15に対応)では、前記ステップS104で設定された重要度に基づいて、車載無線機12で受信された複数の情報が最低提供時間ΔTismintずつ提供されるように提供タイミングを設定する後述する第1情報提供タイミング設定処理を実行する。
次にステップS106(情報提供時間配分決定部15に対応)に移行して、前記ステップS105の第1情報提供タイミング設定処理で設定された複数の情報の提供タイミングの合間に、重要度が大きく設定された情報が提供されるように提供タイミングを設定する後述する第2情報提供タイミング設定処理を実行する。
【0025】
次にステップS107(情報提供タイミング及び切替決定部16に対応)に移行して、前記ステップS105及びS106の処理結果に基づいて運転者に情報提供を行う。具体的には、まず、経過時間計測用カウンタtが最重要情報の最初の提供開始時間t1b以下であるか否かを判定し、最重要情報の最初の提供開始時間t1b以下である場合には、ディスプレイ17やスピーカ18が停止状態としてから、このステップS107の判定を最初から繰り返し、そうでない場合には、経過時間計測用カウンタtが最重要情報の最初の提供開始時間t1bより大きく且つ最重要情報の最初の提供終了時間t1be以下であるか否かを判定する。
【0026】
最重要情報の最初の提供開始時間t1bより大きく且つ最重要情報の最初の提供終了時間t1be以下である場合には、最重要情報のサービス種類とサービス付加情報とをディスプレイ17に表示させると共にスピーカ18に出力させてから、このステップS107の判定を最初から繰り返し、そうでない場合には、経過時間計測用カウンタtが第2重要情報の提供開始時間t2bより大きく且つ第2重要情報の提供終了時間t2be以下であるか否かを判定する。
【0027】
第2重要情報の提供開始時間t2bより大きく且つ第2重要情報の提供終了時間t2be以下である場合には、第2重要情報のサービス種類とサービス付加情報とをディスプレイ17に表示させると共にスピーカ18に出力させてから、このステップS107の判定を最初から繰り返し、そうでない場合には、経過時間計測用カウンタtが最重要情報の2回目の提供開始時間t1b2より大きく且つ最重要情報の2回目の提供終了時間t1b2e以下であるか否かを判定する。
【0028】
最重要情報の2回目の提供開始時間t1b2より大きく且つ最重要情報の2回目の提供終了時間t1b2e以下である場合には、最重要情報のサービス種類とサービス付加情報とをディスプレイ17に表示させると共にスピーカ18に出力させてから、このステップS107の判定を最初から繰り返し、そうでない場合には、経過時間計測用カウンタtが第3重要情報の提供開始時間t3bより大きく且つ第3重要情報の提供終了時間t3be以下であるか否かを判定する。
【0029】
第3重要情報の提供開始時間t3bより大きく且つ第3重要情報の提供終了時間t3be以下である場合には、第3重要情報のサービス種類とサービス付加情報とをディスプレイ17に表示させると共にスピーカ18に出力させてから、このステップS107の判定を最初から繰り返し、そうでない場合には、経過時間計測用カウンタtが最重要情報の最後の提供開始時間t1bfより大きく且つ最重要情報の最後の提供終了時間t1stt以下であるか否かを判定する。
【0030】
最重要情報の最後の提供開始時間t1bfより大きく且つ最重要情報の最後の提供終了時間t1stt以下である場合には、最重要情報のサービス種類とサービス付加情報とをディスプレイ17に表示させると共にスピーカ18に出力させてから、このステップS107の判定を最初から繰り返し、そうでない場合には、ディスプレイ17やスピーカ18が停止状態としてから、この演算処理を終了する。
【0031】
次に、上記情報提供処理のステップS105で実行される第1情報提供タイミング設定処理について説明する。この第1情報提供タイミング設定処理が実行されると、図5のフローチャートに示すように、まずそのステップS201で、最重要情報の提供開始時間t1bに最低提供時間ΔTismintを加えて最重要情報の最初の提供終了時間t1beを算出する。ここで最重要情報の提供開始時間t1bの初期値は、車速センサ11で検出された自車両の走行速度Vhと前記ステップS104で設定された最重要情報の情報提示距離L1bとに基づき、下記(10)式に従って算出する。
【0032】
t1b=L1b/Vh ………(10)
次にステップS202に移行して、第2重要情報の提供開始時間t2bが前記ステップS201で算出された最重要情報の最初の提供終了時間t1beより大きいか否かを判定し、大きい場合には(Yes)ステップS204に移行し、そうでない場合には(No)ステップS203に移行する。ここで第2重要情報の提供開始時間t2bの初期値は、車速センサ11で検出された自車両の走行速度Vhと前記ステップS104で設定された第2重要情報の情報提示距離L2bとに基づき、下記(11)式に従って算出する。
【0033】
t2b=L2b/Vh ………(11)
前記ステップS203では、第2重要情報の提供開始時間t2bを前記ステップS201で算出された最重要情報の最初の提供終了時間t1beとしてから、前記ステップS204に移行する。
前記ステップS204では、第2重要情報の提供開始時間t1bに最低提供時間ΔTismintを加えて第2重要情報の提供終了時間t2beを算出する。
【0034】
次にステップS205に移行して、第3重要情報の提供開始時間t3bが前記ステップS204で算出された第2重要情報の提供終了時間t2beより大きいか否かを判定し、大きい場合には(Yes)ステップS207に移行し、そうでない場合には(No)ステップS206に移行する。ここで第3重要情報の提供開始時間t3bの初期値は、車速センサ11で検出された自車両の走行速度Vhと前記ステップS104で設定された第3重要情報の情報提示距離L3bとに基づき、下記(12)式に従って算出する。
【0035】
t3b=L3b/Vh ………(12)
前記ステップS206では、第3重要情報の提供開始時間t3bを前記ステップS204で算出された第2重要情報の提供終了時間t2beとしてから、前記ステップS207に移行する。
前記ステップS207では、第3重要情報の提供開始時間t3bに最低提供時間ΔTismintを加えて第3重要情報の提供終了時間t3beを算出する。
【0036】
次にステップS208に移行して、最重要情報が示す事象に対応する位置に自車両が到達する到達予想時間t1sstから最低提供時間ΔTismintを減じて最重要情報の最後の提供開始時間t1bfを算出する。ここで到達予想時間t1sstは、自車両の走行速度Vhと最重要情報が示す事象に対応する地点までの距離L1とに基づき、下記(13)式に従って算出する。
【0037】
t1stt=L1/Vh ………(13)
次にステップS209に移行して、第3重要情報の提供終了時間t3beとなるまえに最重要情報の最後の提供開始時間t1bfとなってしまうか否かを判定する。具体的には、前記ステップS207で算出された第3重要情報の提供終了時間t3beが前記ステップS208で算出された最重要情報の最後の提供開始時間t1bfより小さいか否かを判定し、小さい場合には(Yes)ステップS211に移行し、そうでない場合には(No)ステップS210に移行する。
【0038】
前記ステップS210では、まず、前記ステップS207で算出された第3重要情報の提供終了時間t3beから前記ステップS208算出された最重要情報の最後の提供開始時間t1bfを減じてそれらが重なる時間ΔTを算出する。そして、その重なる時間ΔTを第3重要情報の提供終了時間t3beから減じて新たな提供終了時間t3beを算出し、また同様に、前記重なる時間ΔTを第3重要情報の提供開始時間t3bから減じて新たな提供開始時間t3bを算出してから、前記ステップS211に移行する。つまり、第3重要情報の提供開始時間t3bと提供終了時間t3beとを早めることで、第3重要情報の最低提供時間ΔTismintを確保しつつ、第3重要情報の提供終了時間t3beとなるまえに最重要情報の最後の提供開始時間t1bfとなってしまうことを回避するようにしている。
【0039】
前記ステップS211では、第2重要情報の提供終了時間t2beとなるまえに第3重要情報の提供開始時間t3bとなってしまうか否かを判定する。具体的には、前記ステップS204で算出された第2重要情報の提供終了時間t2beが前記ステップS206で算出された第3重要情報の提供開始時間t3bより小さいか否かを判定し、小さい場合には(Yes)メインルーチンに復帰し、そうでない場合には(No)ステップS212に移行する。
【0040】
前記ステップS212では、まず、前記ステップS204で算出された第2重要情報の提供終了時間t2beから第3重要情報の提供開始時間t3bを減じてそれらが重なる時間ΔTを算出する。そして、その重なる時間ΔTを第2重要情報の提供終了時間t2beから減じて新たな提供終了時間t2beを算出し、また同様に、前記重なる時間ΔTを第2重要情報の提供開始時間t2bから減じて新たな提供開始時間t2bを算出してから、メインルーチンに復帰する。つまり、第2重要情報の提供開始時間t2bと提供終了時間t2beとを早めることで、第2重要情報の最低提供時間ΔTismintを確保しつつ、第2重要情報の提供終了時間t2beとなるまえに第3重要情報の提供開始時間t3bとなってしまうことを回避するようにしている。
【0041】
次に、上記情報提供処理のステップS106で実行される第2情報提供タイミング設定処理について説明する。この第2情報提供タイミング設定処理が実行されると、図6のフローチャートに示すように、まずそのステップS301で、最重要情報の最初の提供終了時間t1beを第2重要情報の提供開始時間t2bとする。
【0042】
次にステップS302に移行して、第3重要情報の提供開始時間t3bから第2重要情報の提供終了時間t2beを減じた値が最低提供時間ΔTismintより大きいか否かを判定し、最低提供時間ΔTismintより大きい場合には(Yes)ステップS303に移行し、そうでない場合には(No)ステップS304に移行する。
【0043】
前記ステップS303では、最重要情報の2回目の提供開始時間t1b2を第2重要情報の提供終了時間t2beとすると共に、最重要情報の2回目の提供終了時間t1b2eを第3重要情報の提供開始時間t3bとしてから、ステップS305に移行する。
一方、前記ステップS304では、第2重要情報の提供終了時間t2be、最重要情報の2回目の提供開始時間t1b2、及び最重要情報の2回目の提供終了時間t1b2eを第3重要情報の提供開始時間t3bとしてから、前記ステップS305に移行する。
【0044】
前記ステップS305では、最重要情報の最後の提供開始時間t1bfを第3重要情報の提供終了時間t3beとしてから、メインルーチンに復帰する。
次に本発明の情報提供装置の動作を具体的状況に基づいて説明する。
まず、障害物検出センサの検出領域に停車している車両があるときに、自車両が電波ビーコン4の情報送信領域を第1目標速度Vtcや第2目標速度Vrsより大きい一定速度で走行し、電波ビーコン4から送信されている情報を車載無線機12が受信したとする。すると、情報提供用コントローラ13で情報提供処理が実行され、図4のフローチャートに示すように、まずそのステップS101の判定が「Yes」となり、ステップS102で、自車両の移動距離Lv(k+1)が“0”のリセット状態とされ、経過時間計測用カウンタtが“0”のリセット状態とされ、ステップS103で、カーブ情報提示距離Lcvb、路面情報提示距離Lrsb及び障害物情報提示距離Lobbが算出され、それらの大きさが障害物情報提示距離Lobb<カーブ情報提示距離Lcvb<路面情報提示距離Lrsbとなったとすると、ステップS104で、障害物情報が最重要情報に設定され、カーブ情報が第2重要情報に設定され、路面情報が第3重要情報に設定され、ステップS105で、第1情報提供タイミング設定処理が実行される。
【0045】
このように、本実施形態では、車載無線機12で受信された情報が示す事象に対して自車両を減速させて対処するときの減速開始タイミング、つまりカーブ情報提示距離Lcvb、路面情報提示距離Lrsb及び障害物情報提示距離Lobbを算出し、その減速開始タイミングが早いほど、つまりカーブ情報提示距離Lcvb、路面情報提示距離Lrsb及び障害物情報提示距離Lobbが小さいほど当該減速開始タイミングに対応する情報の重要度を大きく設定するようにしたため、それらの重要度に基づいて情報提供タイミング等を設定することで、運転者が前記複数の情報から重要な情報をより認識しやすくなり、その重要な情報の内容を運転者により確実に認識させることができる。
【0046】
また第1情報提供タイミング設定処理が実行されると、まずそのステップS201で、最重要情報である障害物情報の最初の提供終了時間t1beが算出され、図8(a)に示すように、その最重要情報である障害物情報の最初の提供終了時間t1beより第2重要情報であるカーブ情報の提供開始時間t2bが大きく算出されたとすると、ステップS202の判定が「Yes」となり、ステップS204で、第2重要情報であるカーブ情報の提供終了時間t2beが算出され、その第2重要情報であるカーブ情報の提供終了時間t2beより第3重要情報である路面情報の提供開始時間t3bが大きく算出されたとすると、ステップS205の判定が「Yes」となり、ステップS207で、第3重要情報である路面情報の提供終了時間t3beが算出され、ステップS208で、最重要情報である障害物情報の最後の提供開始時間t1bfが算出され、その最重要情報である障害物情報の最後の提供開始時間t1bfが第3重要情報である路面情報の提供終了時間t3beより大きく算出されたとすると、ステップS209の判定が「Yes」となり、また第3重要情報である路面情報の提供開始時間t3bfが第2重要情報であるカーブ情報の提供終了時間t2beより大きく算出されたとすると、ステップS211の判定が「Yes」となり、メインルーチンのステップS106に復帰する。
【0047】
このステップS106では、第2情報提供タイミング設定処理が実行される。この第2情報提供タイミング設定処理が実行されると、図6に示すように、まずそのステップS301で、図8(b)に示すように、最重要情報である障害物情報の提供終了時間t1beが第2重要情報であるカーブ情報の提供終了時間t2beとされ、ここで第2重要情報の提供終了時間t2beと第3重要情報の提供開始時間t3bとの間の時間が最低提供時間ΔTismintより大きいとすると、ステップS302の判定が「Yes」となり、ステップS303で、図8(c)に示すように、最重要情報である障害物情報の2回目の提供開始時間t1b2が第2重要情報であるカーブ情報の提供終了時間t2beとされ、最重要情報である障害物情報の2回目の提供終了時間t1b2eが第3重要情報である路面情報の提供開始時間t3bとされ、ステップS305で、最重要情報である障害物情報の最後の提供開始時間t1bfが第3重要情報である路面情報の提供終了時間t3beとされ、メインルーチンのステップS107に復帰する。
【0048】
このように、本実施形態では、車載無線機12で受信された複数の情報を少なくとも最低提供時間ΔTismintずつ運転者に提供するようにしたため、それら複数の情報の内容を運転者により確実に認識させることができる。
また、前記複数の情報が示す事象に対して自車両を減速させて対処するときの減速開始タイミング、つまりカーブ情報提示距離Lcvb、路面情報提示距離Lrsb及び障害物情報提示距離Lobbを算出し、それらカーブ情報提示距離Lcvb、路面情報提示距離Lrsb及び障害物情報提示距離Lobbに自車両が到達したときに当該情報を提供するようにしたため、前記複数の情報を適切なタイミングで提供でき、前記複数の情報の内容を運転者により確実に認識させることができる。
【0049】
ここで、別の演算処理で算出された経過時間計測用カウンタtが最重要情報である障害物情報の最初の提供開始時間t1b以下であるとすると、ステップS107で、ディスプレイ17やスピーカ18が停止状態とされ、そのステップS107の判定が最初から繰り返される。
そのステップS107の判定が繰り返されるうちに、経過時間計測用カウンタtが最重要情報である障害物情報の最初の提供開始時間t1bより大きくなったとする。すると、図8(c)に示すように、最重要情報である障害物情報のサービス種類とサービス付加情報とがディスプレイ17に表示されると共にスピーカ18に出力され、ステップS107の判定が再び繰り返される。
【0050】
また、そのステップS107の判定が繰り返されるうちに、経過時間計測用カウンタtが最重要情報である障害物情報の最初の提供終了時間t1beより大きく、つまり第2重要情報であるカーブ情報の提供開始時間t2bより大きくなったとする。すると、最重要情報である障害物情報の最初の提供が終了し、第2重要情報であるカーブ情報のサービス種類とサービス付加情報とがディスプレイ17に表示されると共にスピーカ18に出力され、ステップS107の判定が再び繰り返される。
【0051】
さらに、そのステップS107の判定が繰り返されるうちに、経過時間計測用カウンタtが第2重要情報であるカーブ情報の提供終了時間t2beより大きく、つまり最重要情報である障害物情報の2回目の提供開始時間t1b2より大きくなったとする。すると、第2重要情報であるカーブ情報の提供が終了し、最重要情報である障害物情報のサービス種類とサービス付加情報とが再びディスプレイ17に表示されると共にスピーカ18に出力され、ステップS107の判定が再び繰り返される。
【0052】
また、そのステップS107の判定が繰り返されるうちに、経過時間計測用カウンタtが最重要情報である障害物情報の2回目の提供終了時間t1b2eより大きく、つまり第3重要情報である路面情報の提供開始時間t3bより大きくなったとする。すると、最重要情報である障害物情報の2回目の提供が終了し、第3重要情報である路面情報のサービス種類とサービス付加情報とがディスプレイ17に表示されると共にスピーカ18に出力され、ステップS107の判定が再び繰り返される。
【0053】
さらに、そのステップS107の判定が繰り返されるうちに、経過時間計測用カウンタtが第3重要情報である路面情報の提供終了時間t3beより大きく、つまり最重要情報である障害物情報の最後の提供開始時間t1bfより大きくなったとする。すると、第3重要情報であるカーブ情報の提供が終了し、最重要情報である障害物情報のサービス種類とサービス付加情報とが再びディスプレイ17に表示されると共にスピーカ18に出力され、ステップS107の判定が再び繰り返される。
【0054】
そして、そのステップS107の判定が繰り返されるうちに、経過時間計測用カウンタtが最重要情報である障害物情報の最後の提供終了時間t1bfeより大きくなったとする。すると、ステップS107で、ディスプレイ17やスピーカ18が停止状態とされ、この演算処理が終了する。
このように、本実施形態にあっては、車載無線機12で複数の情報が受信されたときには、それら複数の情報のうち重要度が大きく設定された情報の提供時間を大きく、つまり最重要情報や第2重要情報の提供時間を大きくするようにしたため、前記複数の情報から運転者が重要な情報をより認識しやすくなり、それらの重要な情報の内容を運転者により確実に認識させることができる。
【0055】
また、前記複数の情報の提供時間の合間が最低提供時間ΔTismintより大きいとき、つまり第1情報提供タイミング設定処理で設定された第2重要情報の提供終了時間t2beから第3提供開始時間t3bまでの間の時間が最低提供時間ΔTismintより大きいときには、それらの合間に最重要情報を提供するようにしたため、前記複数の情報から運転者が最重要情報をより認識しやすくなり、その最重要情報の内容を運転者により確実に認識させることができる。
【0056】
さらに、最重要情報である障害物情報を当該情報が示す事象に対応する地点、つまり障害物がある地点に自車両が到達する直前に最重要情報である障害物情報を運転者に再度提供するようにしたため、ディスプレイ17から最重要情報の提供がなくなってしまうことで、最重要情報が示す事象がなくなった、つまり障害物がなくなったというようにディスプレイ17の表示等に対する誤解を運転者に与えてしまうことを防止することができ、最重要情報である障害物情報の内容を運転者により確実に認識させることができる。
【0057】
また、重要度が大きく設定された情報ほど早いタイミングで運転者に提供、つまり最重要情報、第2重要情報、第3重要情報の順番で運転者に提供するようにしたため、前記複数の情報から重要な情報をより運転者が認識しやすくなり、その重要な情報の内容を運転者により確実に認識させることができる。
一方、第1情報提供タイミング設定処理で設定された第2重要情報の提供終了時間t2beと第3重要情報の提供開始時間t3bとの間の時間が最低提供時間ΔTismint以下であるとすると、第2情報提供タイミング設定処理のステップS302の判定は「Yes」となり、ステップS304で、図8(d)に示すように、第2重要情報の提供終了時間t2be、最重要情報の2回目の提供開始時間t1b2、及び最重要情報の2回目の提供終了時間t1b2eが第3重要情報の提供開始時間t3bとされ、ステップS305で、最重要情報である障害物情報の最後の提供開始時間t1bfが第3重要情報である路面情報の提供終了時間t3beとされ、メインルーチンのステップS107に復帰する。
【0058】
このように、本実施形態では、車載無線機12で受信された複数の情報の提供時間の合間が最低提供時間ΔTismint以下であるとき、つまり第1情報提供タイミング設定処理で設定された第2重要情報の提供終了時間t2beと第3重要情報の提供開始時間t3bとの間の時間が最低提供時間ΔTismint以下であるときには、それらの間の時間にそれまで提供していた情報である第2重要情報を継続して提供するようにしたため、運転者が前記複数の情報から第2重要情報も認識しやすくなり、その第2最重要情報を運転者に確実に認識させることもできる。
【0059】
次に、本発明の車載情報提供装置の第2実施形態について説明する。この実施形態は、第1情報提供タイミング設定処理で設定された第3重要情報の提供終了時間t3beと最重要情報の最後の提供開始時間t1bfとの間に時間があるときには、再び第2重要情報を提供するようにした点が前記第1実施形態とは異なる。具体的には、前記第1実施形態の情報提供用コントローラ13で行われる図4の演算処理のステップS106のすぐ後に、図9の演算処理のステップS106’が追加されている。なお、この実施形態は、前記第1実施形態と同等の構成及びステップSを多く含んでおり、同等の構成及びステップには同等の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0060】
このステップS106’では、前記ステップS105の第1情報提供タイミング設定処理で設定された第3重要情報の提供終了時間t3beと最重要情報の最後の提供開始時間t1bfとの間に、第2重要情報を提供するように提供タイミングを設定する第3情報提供タイミング設定処理を実行する。
この第3情報提供タイミング設定処理は、図10のフローチャートに示すように、まずそのステップS401で、第3重要情報の提供終了時間t3beにΔTisminを加えた値が、最重要情報が示す事象に対応する位置に自車両が到達する到達予想時間t1sstから最低提供時間ΔTismintを減じた値より小さいか否かを判定し、小さい場合には(Yes)ステップS402に移行し、そうでない場合には(No)ステップS405に移行する。
【0061】
前記ステップS402では、第2重要情報の提供終了時間t2beから提供開始時間t2bを減じた値にΔTisminを加えた値を第2重要情報のトータル情報提供時間ttl2とする。また、最重要情報の最初の提供開始時間t1bから提供終了時間t1beを減じた値に、最重要情報の最後の提供終了時間t1sttから第3重要情報の提供終了時間t3beを減じた値を加算し、さらに、最低提供時間ΔTismintを減じて最重要情報のトータル情報提供時間ttl1を算出する。
【0062】
次にステップS403に移行して、前記ステップS402で算出された最重要情報のトータル情報提供時間ttl1が第2重要情報のトータル情報提供時間ttl2より大きいか否かを判定し、大きい場合には(Yes)ステップS404に移行し、そうでない場合には(No)ステップS405に移行する。
前記ステップS404では、第2重要情報の2回目の提供開始時間t2b2を第3重要情報の提供終了時間t3beとし、その第2重要情報の2回目の提供終了時間t2beにΔTisminを加算して第2重要情報の2回目の提供終了時間t2b2eを設定してから、ステップS406に移行する。
【0063】
一方、前記ステップS405では、第2重要情報の2回目の提供開始時間t2b2及び、第2重要情報の2回目の提供終了時間t2b2eを第3重要情報の提供終了時間t3beとしてから、前記ステップS406に移行する。
前記ステップS406では、最重要情報の最後の提供開始時間t1bfを第2重要情報の2回目の提供終了時間t2beとしてから、メインルーチンに復帰する。
【0064】
次に本実施形態の動作を具体的状況に基づいて具体的に説明する。
まず、障害物検出センサの検出領域に停車している車両があるときに、自車両が電波ビーコン4の情報送信領域を第1目標速度Vtcや第2目標速度Vrsより大きい一定速度で走行し、電波ビーコン4から送信されている情報を車載無線機12が受信したとする。すると、情報提供用コントローラ13で情報提供処理が実行され、図9のフローチャートに示すように、ステップS101〜S106を経て、図8(d)に示すように、各情報の提供開始時間や提供終了時間が設定されたのち、ステップS106’で、第3情報提供タイミング設定処理が実行される。
【0065】
この第3情報提供タイミング設定処理が実行され、第3重要情報の提供終了時間t3beにΔTisminを加えた値が、最重要情報が示す事象に対応する位置に自車両が到達する到達予想時間t1sstから最低提供時間ΔTismintを減じた値より小さいとすると、図10に示すように、まずそのステップS401の判定が「Yes」となり、ステップS402で、第2重要情報のトータル情報提供時間ttl2と最重要情報のトータル情報提供時間ttl1とが算出され、この最重要情報のトータル情報提供時間ttl1が第2重要情報のトータル情報提供時間ttl2より大きく算出されたとすると、ステップS403の判定が「Yes」となり、ステップS404で、図11に示すように、第2重要情報の2回目の提供開始時間t2b2が第3重要情報の提供終了時間t3beとされ、第2重要情報の2回目の提供終了時間t2b2eが設定され、ステップS406で、最重要情報の最後の提供開始時間t1bfが第2重要情報の2回目の提供終了時間t2beとされ、メインルーチンに復帰する。
【0066】
このように、本実施形態にあっては、車載無線機12で複数の情報が受信されたときには、それら複数の情報のうち重要度が大きく設定された情報ほど、つまり最重要情報、第2重要情報、第3重要情報の順に提供時間を大きくするようにしたため、前記複数の情報から運転者が重要な情報をより認識しやすくなり、それらの重要な情報の内容を運転者により確実に認識させることができる。
【0067】
また、第2重要情報を運転者に再度提供するようにしたため、ディスプレイ17から第2重要情報の提供がなくなってしまうことで、第2重要情報が示す事象がなくなった、つまりカーブへの進入速度が十分に小さくなったというようにディスプレイ17の表示等に対する誤解を運転者に与えてしまうことを防止でき、第2重要情報の内容を運転者により確実に認識させることができる。
【0068】
次に、本発明の車載情報提供装置の第3実施形態について説明する。この実施形態は、運転者が自車両を減速させ、自車両の走行速度Vhが小さくなることによって情報提供タイミングが早まってしまうことを防止するようにした点が前記第1実施形態とは異なる。具体的には、前記第1実施形態の情報提供用コントローラ13で行われる図4の演算処理のステップS103が別の演算処理によってマイクロコンピュータのサンプリング周期ST毎に実行され、同図の演算処理のステップS105〜S107が、図12の演算処理のステップS501〜S509に変更されている。なお、この実施形態は、前記第1実施形態と同等の構成及びステップSを多く含んでおり、同等の構成及びステップには同等の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0069】
このステップS501では、自車両の移動距離Lvが第3重要情報の情報提示距離L3bより大きいか否かを判定し、大きい場合には(Yes)ステップS506に移行し、そうでない場合には(No)ステップS502に移行する。
前記ステップS502では、自車両の移動距離Lvが第2重要情報の情報提示距離L2bより大きいか否かを判定し、大きい場合には(Yes)ステップS505に移行し、そうでない場合には(No)ステップS503に移行する。
【0070】
前記ステップS503では、自車両の移動距離Lvが最重要情報の情報提示距離L1bより大きいか否かを判定し、大きい場合には(Yes)ステップS504に移行し、そうでない場合には(No)再び前記ステップS501に移行する。前記ステップS504では、最重要情報のサービス種類とサービス付加情報とをディスプレイ17に表示させると共にスピーカ18に出力させてから、ステップS509に移行する。
【0071】
一方、前記ステップS505では、前記ステップS104で設定された重要度に基づいて、第2重要情報と2回目の最重要情報とを最低提供時間ΔTismintずつ提供するための提供タイミングを設定する後述する第4情報提供タイミング設定処理を実行する。
次にステップS506に移行して、前記ステップS505の処理結果に基づいて運転者に情報提供を行う。具体的には、まず、経過時間計測用カウンタtが第2重要情報の提供開始時間t2bより大きく且つ第2重要情報の提供終了時間t2be以下であるか否かを判定し、第2重要情報の提供開始時間t2bより大きく且つ第2重要情報の提供終了時間t2be以下である場合には、第2重要情報のサービス種類とサービス付加情報とをディスプレイ17に表示させると共にスピーカ18に出力させてから、このステップS506の判定を最初から繰り返し、そうでない場合には、経過時間計測用カウンタtが最重要情報の2回目の提供開始時間t1b2より大きく且つ最重要情報の2回目の提供終了時間t1b2e以下であるか否かを判定する。
【0072】
経過時間計測用カウンタtが最重要情報の2回目の提供開始時間t1b2より大きく且つ最重要情報の2回目の提供終了時間t1b2e以下である場合には、最重要情報のサービス種類とサービス付加情報とをディスプレイ17に表示させると共にスピーカ18に出力させてから、このステップS506の判定を最初から繰り返し、そうでない場合には、ディスプレイ17やスピーカ18を停止状態としてから、前記ステップS509に移行する。
【0073】
一方、前記ステップS507では、前記ステップS104で設定された重要度に基づいて、第3重要情報と最後の最重要情報とを最低提供時間ΔTismintずつ提供するための提供タイミングを設定する後述する第5情報提供タイミング設定処理を実行する。
次にステップS508に移行して、前記ステップS507の処理結果に基づいて運転者に情報提供を行う。具体的には、まず、経過時間計測用カウンタtが第3重要情報の提供開始時間t3bより大きく且つ第3重要情報の提供終了時間t3be以下であるか否かを判定し、第3重要情報の提供開始時間t3bより大きく且つ第3重要情報の提供終了時間t3be以下である場合には、第3重要情報のサービス種類とサービス付加情報とをディスプレイ17に表示させると共にスピーカ18に出力させてから、このステップS508の判定を最初から繰り返し、そうでない場合には、経過時間計測用カウンタtが最重要情報の最後の提供開始時間t1bfより大きく且つ最重要情報が示す事象に対応する位置に自車両が到達する到達予想時間t1sst以下であるか否かを判定する。
【0074】
経過時間計測用カウンタtが最重要情報の最後の提供開始時間t1bfより大きく且つ最重要情報が示す事象に対応する位置に自車両が到達する到達予想時間t1sst以下である場合には、最重要情報のサービス種類とサービス付加情報とをディスプレイ17に表示させると共にスピーカ18に出力させてから、このステップS508の判定を最初から繰り返し、そうでない場合には、ディスプレイ17やスピーカ18を停止状態としてから、前記ステップS509に移行する。
【0075】
前記ステップS509では、最重要情報、第2重要情報及び第3重要情報の全ての情報の提供が終了したか否かを判定し、全ての情報の提供が終了した場合には(Yes)この演算処理を終了し、そうでない場合には(No)前記ステップS104に移行する。
次に、上記情報提供処理のステップS505で実行される第4情報提供タイミング設定処理について説明する。この第4情報提供タイミング設定処理は、前記第1実施形態の情報提供用コントローラ13で行われる図5の演算処理のステップS201〜S203が取り除かれ、同図の演算処理のステップS211のすぐ後に図13の演算処理のステップS601が追加され、図5の演算処理のステップS212が図13の演算処理のステップS602に変更されている。なお、到達予想時間t1sstは、この演算処理が実行されたときの自車両の走行速度Vhと最重要情報が示す事象に対応する地点までの距離L1とに基づき、下記(14)式に従って算出する。
【0076】
t1stt=(L1−Lv)/Vh ………(14)
このステップS601は、前記ステップS204〜S211で設定された複数の情報の提供タイミングの合間に、重要度が大きく設定された情報を提供するための提供タイミングを設定する第6情報提供タイミング設定処理を実行してから、この演算処理を終了する。なお、この第6情報提供タイミング設定処理は、図14に示すように、前記第1実施形態の情報提供用コントローラ13で行われる図6の演算処理のステップS301が取り除かれたものである。
【0077】
また、ステップS602では、第3重要情報の提供開始時間t3bを最重要情報が示す事象に対応する位置に自車両が到達する到達予想時間t1sstとし、その第3重要情報の提供開始時間t3bに最低提供時間ΔTismintを加えて第3重要情報の提供終了時間t3beを算出してから、この演算処理を終了する。
次に、上記情報提供処理のステップS507で実行される第5情報提供タイミング設定処理について説明する。この第5情報提供タイミング設定処理は、前記第1実施形態の情報提供用コントローラ13で行われる図5の演算処理のステップS201〜S206、S211〜S212が取り除かれ、同図の演算処理のステップS209のすぐ後に図15の演算処理のステップS701が追加され、図5の演算処理のステップS210が図15の演算処理のステップS702に変更されている。なお、到達予想時間t1sstは、この演算処理が実行されたときの自車両の走行速度Vhと最重要情報が示す事象に対応する地点までの距離L1とに基づき、上記(14)式に従って算出する。
【0078】
このステップS701では、最重要情報の最後の提供開始時間t1bfを第2重要情報の提供終了時間t3beとしてから、この演算処理を終了する。
また、ステップS702では、第3重要情報の提供開始時間t3bを最重要情報が示す事象に対応する位置に自車両が到達する到達予想時間t1sstとし、その第3重要情報の提供開始時間t3bに最低提供時間ΔTismintを加えて第3重要情報の提供終了時間t3beを算出してから、この演算処理を終了する。
【0079】
次に本発明の情報提供装置の動作を具体的状況に基づいて説明する。
まず、障害物検出センサの検出領域に停車している車両があるときに、自車両が電波ビーコン4の情報送信領域を第1目標速度Vtcや第2目標速度Vrsより大きい一定速度で走行し、電波ビーコン4から送信されている情報を車載無線機12が受信したとする。すると、情報提供用コントローラ13で情報提供処理が実行され、図12のフローチャートに示すように、ステップS101〜S104を経て、ステップS501及びS502の判定が「No」となり、またステップS503の判定が「Yes」となり、ステップS504で、最重要情報のサービス種類とサービス付加情報とがディスプレイ17に表示されると共にスピーカ18に出力され、ステップS509の判定が「No」となり、再び前記ステップS104から上記フローが繰り返される。
【0080】
上記フローが繰り返されるうちに、自車両の移動距離Lvが第2重要情報の情報提示距離L2bより大きくなったとする。すると、ステップS502の判定が「Yes」となり、ステップS505で、第4情報提供タイミング設定処理が実行される。
この第4情報提供タイミング設定処理が実行されると、図13に示すように、そのステップS204〜S210を経て、第2重要情報、第3重要情報、最後の最重要情報の提供開始時間及び提供終了時間が設定され、その第2重要情報の提供終了時間t2beが第3重要情報の提供開始時間t3bより小さくなったとすると、ステップS211の判定が「Yes」となり、ステップS601で、第6情報提供タイミング設定処理が実行される。
【0081】
この第6情報提供タイミング設定処理が実行されると、図14に示すように、そのステップS302〜S305を経て、前記ステップS204〜S211で設定された複数の情報の提供タイミングの合間に、重要度が大きく設定された情報を提供するための提供タイミングが設定されてから、メインプログラムのステップS506に復帰する。
【0082】
ここで、別の演算処理で算出された経過時間計測用カウンタtが第2重要情報の提供開始時間t2bより大きく且つ第2重要情報の提供終了時間t2be以下であるとする。すると、ステップS506で、第2重要情報のサービス種類とサービス付加情報とがディスプレイ17に表示されると共にスピーカ18に出力され、このステップS506の判定が繰り返される。
【0083】
そのステップS506の判定が繰り返されるうちに、経過時間計測用カウンタtが最重要情報の2回目の提供開始時間t1b2より大きく且つ最重要情報の2回目の提供終了時間t1b2e以下となったとする。すると、最重要情報のサービス種類とサービス付加情報とがディスプレイ17に表示されると共にスピーカ18に出力され、ステップS509の判定が「No」となり、ステップS104を経て、ステップS501の判定が「Yes」となり、ステップS506で、第5情報提供タイミング設定処理が実行される。
【0084】
この第5情報提供タイミング設定処理が実行されると、図15に示すように、そのステップS207で、第3重要情報の提供終了時間t3beが算出され、ステップS208で、最重要情報の最後の提供開始時間t1bfが算出され、その最重要情報の最後の提供開始時間t1bfより第3重要情報の提供終了時間t3beが大きくなると、ステップS209の判定が「No」となり、ステップS702で、第3重要情報の提供開始時間t3bが最重要情報が示す事象に対応する位置に自車両が到達する到達予想時間t1sstとされ、その第3重要情報の提供開始時間t3bに最低提供時間ΔTismintを加えて第3重要情報の提供終了時間t3beが算出され、メインプログラムのステップS508に復帰する。
【0085】
ここで、別の演算処理で算出された経過時間計測用カウンタtが最重要情報の最後の提供開始時間t1bfより大きく且つ最重要情報の最後の提供終了時間t1bfe以下であるとする。すると、ステップS508で、最重要情報のサービス種類とサービス付加情報とがディスプレイ17に表示されると共にスピーカ18に出力されてから、このステップS508の判定が最初から繰り返される。
【0086】
このように本実施形態では、車載無線機12で複数の情報を受信したときには、最重要情報である障害物情報を当該情報が示す事象に対応する地点、つまり障害物がある地点に自車両が到達する直前に最重要情報である障害物情報を運転者に再度提供するようにしたため、ディスプレイ17から最重要情報の提供がなくなってしまうことで、最重要情報が示す事象がなくなった、つまり障害物がなくなったというようにディスプレイ17の表示等に対する誤解を運転者に与えてしまうことを防止でき、最重要情報である障害物情報の内容を運転者により確実に認識させることができる。
【0087】
このステップS508の判定が繰り返されるうちに、経過時間計測用カウンタtが第3重要情報の提供開始時間t3bより大きくなったとする。すると、第3重要情報のサービス種類とサービス付加情報とがディスプレイ17に表示されると共にスピーカ18に出力されてから、このステップS508の判定が最初から繰り返される。
【0088】
このステップS508の判定が繰り返されるうちに、経過時間計測用カウンタtが第3重要情報の提供終了時間t3beより大きくなったとする。すると、ディスプレイ17やスピーカ18が停止状態とされ、ステップS509の判定が「Yes」となり、この演算処理が終了する。
このように、本実施形態にあっては、車載無線機12で受信された複数の情報のうち重要度が大きく設定された情報ほど提供時間を大きく、つまり最重要情報、第2重要情報、第3重要情報の順に提供時間を大きくするようにしたため、前記複数の情報から運転者が重要な情報をより認識しやすくなり、それらの重要な情報の内容を運転者により確実に認識させることができる。
【0089】
さらに、前記複数の情報の提供タイミングを自車両の走行速度Vhに基づいて随時算出するようにしたため、運転者が自車両を減速させ、自車両の走行速度Vhが小さくなることによって情報提供タイミングが早まってしまうことで、運転者に煩わしさを与えてしまうことを防止できる。
なお、上記実施の形態にあっては、図3の車載無線機12は道路情報取得手段に対応し、図3の情報提供時間配分決定部15、情報提供タイミング及び切替決定部16、ディスプレイ17及びスピーカ18は情報提供手段に対応し、情報重要度判定部14は重要度設定手段に対応する。
【0090】
また、上記実施の形態は、本発明に係る車載情報提供装置の一例を示したものであり、装置の構成等を限定するものではない。
例えば、上記実施の形態では、常に、ディスプレイ17の表示とスピーカ18の出力とを用いて運転者に情報を提供する例を示したが、これに限られるものではなく、例えば、同じ情報を繰り返し提供するときには、1回目はディスプレイ17による画像表示とスピーカ18による音声案内との両方を用いて当該情報を提供し、2回目以降はディスプレイ17による画像表示とスピーカ18による音声案内とのいずれか一方で当該情報を提供するようにしてもよく、そのようにすれば、毎回、ディスプレイ17による画像表示とスピーカ18による音声案内との両方で同じ情報を繰り返し提供することで、運転者に煩わしさを与えてしまうことを防止できる。
【0091】
また、上記第1実施形態では、第1情報提供タイミング設定処理で設定された第2重要情報の提供終了時間t2beと第3重要情報の提供開始時間t3bとの間の時間が最低提供時間ΔTismintより大きいときだけ、それらの間の時間に最重要情報を提供する例を示したが、これに限られるものではなく、例えば、車載無線機12で受信された複数の情報の提供時間の全ての合間に最重要情報を提供するようにしてもよく、そのようにすれば、その最重要情報の内容を運転者により確実に認識させることができる。
【0092】
さらに、上記第2実施形態では、車載無線機12で受信された複数の情報の提供タイミングを自車両の走行速度Vhに基づいて随時算出する例を示したが、これに限られるものではなく、例えば、車載無線機12が情報を受信したときに、その情報が示す事象の対象地点に自車両が到達するまでの自車両の走行速度の状態を推定し、その推定結果に基づいて当該情報の提供タイミングを設定するようにしてもよく、そのようにすれば、前記複数の情報を運転者に適切なタイミングで提供することができ、それら複数の情報の内容を運転者により確実に認識させることができる。なお、自車両の走行速度の状態を推定する方法としては、図16に示すように、運転者が情報の提供を受けたときの一般的な減速パターンを実験で予め調べておき、その減速パターンに基づいて前記自車両の走行速度の状態を推定する方法が挙げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】情報を車両に送信するインフラシステムの概略構成図である。
【図2】本発明の車載情報提供装置を搭載した車両を示す概略構成図である。
【図3】図2の情報提供用コントローラで実行される演算処理の具体的構成を示すブロック図である。
【図4】図2の情報提供用コントローラで実行される情報提供処理を示すフローチャートである。
【図5】図2の情報提供用コントローラで実行される第1情報提供タイミング設定処理を示すフローチャートである。
【図6】図2の情報提供用コントローラで実行される第2情報提供タイミング設定処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の車載情報提供装置の動作を説明するための説明図である。
【図8】本発明の車載情報提供装置の動作を説明するための説明図である。
【図9】本発明の第2実施形態において、図2の情報提供用コントローラで実行される情報提供処理を示すフローチャートである。
【図10】図2の情報提供用コントローラで実行される第3情報提供タイミング設定処理を示すフローチャートである。
【図11】本発明の車載情報提供装置の動作を説明するための説明図である。
【図12】本発明の第3実施形態において、図2の情報提供用コントローラで実行される情報提供処理を示すフローチャートである。
【図13】図2の情報提供用コントローラで実行される第4情報提供タイミング設定処理を示すフローチャートである。
【図14】図2の情報提供用コントローラで実行される第6情報提供タイミング設定処理を示すフローチャートである。
【図15】図2の情報提供用コントローラで実行される第5情報提供タイミング設定処理を示すフローチャートである。
【図16】本発明の変形例を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1は障害物検出センサ
2はデータ処理装置
2は路面状態検出センサ
3はデータ処理装置
4は電波ビーコン
11は車速センサ
12は車載無線機
12は車載無線機
13は 情報提供用コントローラ
14は情報重要度判定部
15は情報提供時間配分決定部
16は情報提供タイミング及び切替決定部
17はディスプレイ
18はスピーカ

Claims (11)

  1. 自車両の進行方向にある道路の情報を取得する道路情報取得手段と、
    前記道路情報取得手段で取得された情報を運転者に提供する情報提供手段と、
    前記道路情報取得手段で取得された情報の重要度を設定する重要度設定手段とを備え、
    前記情報提供手段は、
    前記道路情報取得手段で複数の情報が取得されたときには、前記重要度設定手段で重要度が大きく設定された情報ほど早い提供タイミングを設定し、その設定された提供タイミングで前記複数の情報を提供すると共に、前記重要度設定手段で重要度が最も大きく設定された情報を当該情報が示す事象に対応する地点に自車両が到達する直前にも提し、
    さらに、前記道路情報取得手段で取得された複数の情報の提供時間の合間が所定時間より大きいときには、その合間に前記重要度設定手段で重要度が最も大きく設定された情報を提供すること
    を特徴とする車載情報提供装置。
  2. 自車両の進行方向にある道路の情報を取得する道路情報取得手段と、
    前記道路情報取得手段で取得された情報を運転者に提供する情報提供手段と、
    前記道路情報取得手段で取得された情報の重要度を設定する重要度設定手段とを備え、
    前記情報提供手段は、
    前記道路情報取得手段で複数の情報が取得されたときには、前記重要度設定手段で重要度が大きく設定された情報ほど早い提供タイミングを設定し、その設定された提供タイミングで前記複数の情報を提供すると共に、前記重要度設定手段で重要度が最も大きく設定された情報を当該情報が示す事象に対応する地点に自車両が到達する直前にも提供し、
    さらに、前記道路情報取得手段で取得された複数の情報の提供時間の合間が所定時間以下であるときには、その合間にそれまで提供していた情報を継続して提供すること
    を特徴とする車載情報提供装置。
  3. 自車両の進行方向にある道路の情報を取得する道路情報取得手段と、
    前記道路情報取得手段で取得された情報を運転者に提供する情報提供手段と、
    前記道路情報取得手段で取得された情報の重要度を設定する重要度設定手段とを備え、
    前記情報提供手段は、
    前記道路情報取得手段で複数の情報が取得されたときには、前記重要度設定手段で重要度が大きく設定された情報ほど早い提供タイミングを設定し、その設定された提供タイミングで前記複数の情報を提供すると共に、前記重要度設定手段で重要度が最も大きく設定された情報を当該情報が示す事象に対応する地点に自車両が到達する直前にも提供し、
    さらに、前記道路情報取得手段で取得され複数の情報の提供時間の全ての合間に前記重要度が最も大きく設定された情報を提供すること
    を特徴とする車載情報提供装置。
  4. 自車両の進行方向にある道路の情報を取得する道路情報取得手段と、
    前記道路情報取得手段で取得された情報を運転者に提供する情報提供手段と、
    前記道路情報取得手段で取得された情報の重要度を設定する重要度設定手段とを備え、
    前記情報提供手段は、前記道路情報取得手段で複数の情報が取得されたときには、前記重要度設定手段で重要度が大きく設定された情報ほど早い提供タイミングを設定し、その設定された提供タイミングで前記複数の情報を提供すると共に、前記重要度設定手段で重要度が最も大きく設定された情報を当該情報が示す事象に対応する地点に自車両が到達する直前にも提供し、
    前記重要度設定手段は、前記道路情報取得手段で取得された情報が示す事象に対して自車両を減速させて対処するときの減速開始タイミングを算出し、その算出結果に基づいて当該情報に重要度を設定すること
    を特徴とする車載情報提供装置。
  5. 前記重要度設定手段は、前記減速開始タイミングが早いほど前記情報の重要度を大きく設定することを特徴とする請求項4に記載の車載情報提供装置。
  6. 前記情報提供手段は、前記道路情報取得手段で取得された複数の情報のうち前記重要度設定手段で重要度が大きく設定された情報の提供時間を大きくすることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の車載情報提供装置。
  7. 前記情報提供手段は、前記道路情報取得手段で取得された複数の情報を少なくとも所定時間ずつ運転者に提供することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の車載情報提供装置。
  8. 前記情報提供手段は、前記道路情報取得手段が情報を取得したときに、その情報が示す事象の対象地点に自車両が到達するまでの自車両の走行速度の状態を推定し、その推定結果に基づいて当該情報の提供タイミングを設定することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の車載情報提供装置。
  9. 前記情報提供手段は、前記道路情報取得手段で取得された情報が示す事象に対して自車両を減速させて対処するときの減速開始タイミングを算出し、その減速開始タイミング又はその近くで当該情報提供することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の車載情報提供装置。
  10. 前記情報提供手段は、同じ情報を繰り返し提供するときには、その提供回数に応じて前記同じ情報の提供形態を設定することを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の車載情報提供装置。
  11. 前記情報提供手段は、前記同じ情報の最初の提供時には音声案内と画像表示との両方で当該情報を提供し、2回目以降の提供時には音声案内と画像表示とのいずれか一方で当該情報を提供することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の車載情報提供装置。
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