JP4177242B2 - 動力送風機 - Google Patents

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Description

本発明は、ハンディブロアの原動機から取っ手に伝播する振動を抑制した動力送風機に関するものである。
ハンディブロアにおいて、ハンディブロアを使用する際に握る取っ手と原動機側との間に振動減衰部材を介在させた防振構造が実用に共されている。
従来の防振構造として、ゴム製の防止部材を筒状に形成し、この防止部材を部材間に介在させた構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
実公平6−049865号公報(第3頁、第6図)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図15は、従来の技術の基本構成を説明する図であり、従来のエンジン付きハンディブロア201は、エンジンカバー202と、ハンドル203と、ハンドル203とエンジンカバー202(取り付け座205)との間に設けた防振部材204とを備え、防振部材204によって優れた防振性能を発揮するというものである。
ここで、図下方の軸は、座標軸であり、直線で動く方向を示し、Xは水平(図の表裏方向)な直線運動を示す軸、YはXに直交する鉛直軸、ZはX,Yに直交する軸である。
しかし、従来のハンディブロア201に用いた防振部材204の構造では、エンジンの振動における、上下方向(Y軸方向)に揺れる振動及び前後方向(X軸方向)に揺れる振動を吸収して、ハンドル203に伝わるのを抑制することはできるが、左右方向(Z軸方向)に揺れる振動を吸収することは、取り付け座205とハンドル203とが干渉することからして困難であり、左右方向(Z軸方向)に揺れる振動はハンドル203に伝わるから、3方向に揺れる振動の全てを抑制することはできない。
また、従来のハンディブロア201に用いた防振部材204の構造では、ハンドル203の取り付けに手間がかる。ハンドル203の取り付けを簡単に説明する。まず、エンジンカバー202の2カ所の取り付け座205,205に防振部材204,204を通して防振部材204,204の中央を嵌め、かつ、落ちないように防振部材204,204を保持する。第1に、この保持に手間がかかる。次に防振部材204,204にハンドル203の半割同士を嵌めるが、第2にこの嵌める作業に手間がかかる。
本発明は、取っ手の組み付けは容易で、動力送風機に用いた原動機及び送風ファンによって起きる3方向に揺れる振動を吸収して、取っ手に伝わる振動を抑制することを課題とする。
請求項1に係る発明は、送風ファンを収納したファンハウジングに制振機構を介して取り付けた取っ手と、ファンハウジングの吐出口に取り付けた吐出ダクトと、を備えた、動力送風機において、制振機構は、ファンハウジングの上部に突出する支持部と、支持部に一端を固定した軸部と、軸部の他端から嵌合し、軸部の段差面に一方の端面が当接する制振部材と、制振部材の外面に、軸部に干渉しない範囲で嵌合するように取っ手に形成した取り付け部と、軸部の他端に取り付けて制振部材の他方の端面を押える抜け止め部材と、からなることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、動力送風機の取っ手を取り付ける制振機構は、ファンハウジングの上部に突出する支持部と、支持部に一端を固定した軸部と、軸部の他端から嵌合し、軸部の段差面に一方の端面が当接する制振部材と、制振部材の外面に、軸部に干渉しない範囲で嵌合するように取っ手に形成した取り付け部と、軸部の他端に取り付けて制振部材の他方の端面を押える抜け止め部材と、からなるので、取っ手を取り付ける場合は、まず、取っ手に制振部材を取り付け、その次に、制振部材を取り付けた取っ手を、ファンハウジングの軸部に軸部の他端から嵌合し、最後に、軸部に抜け止め部材を取り付ける。
つまり、軸部に取っ手を一方向から嵌めることで、取り付けることができ、取っ手の組み付けは容易になり、組み立ての効率化を図ることができるという利点がある。
取り付け部は、外面に当接する当接内周部と、当接内周部の両端に連ねて一体に形成し制振部材の一端、他端を保持する当接端部と、を備えているので、まず、取っ手に制振部材を取り付ける場合に、取り付け部の当接内周部と当接端部とで制振部材を保持することができる。
また、取っ手を取り付ける制振機構では、軸部に嵌めた制振部材を段差面と抜け止め部材と、制振部材の外面に当接する当接内周部と、当接内周部の両端に連ねて一体に形成し制振部材の一端、他端を保持する当接端部とで保持し、一方、制振部材の外面に、軸部側に干渉しない範囲で嵌合するように軸部側に対して移動可能に設定した移動代を有する取り付け部を嵌合したので、制振部材が軸部側からの振動を吸収する際に、段差面と抜け止め部材と、制振部材の外面に当接する当接内周部と、当接内周部の両端に連ねて一体に形成し制振部材の一端、他端を保持する当接端部とで制振部材を保持し、一方、軸部側と取っ手の取り付け部とは移動代によって干渉せず、原動機及び送風ファンからファンハウジングに伝わる3方向の振動を吸収することができる。従って、取っ手に伝わる振動は抑制されるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は、本発明の動力送風機の左側面図であり、動力送風機(携帯型送風機)10は、ファンハウジング12と、このファンハウジング12に収納した送風ファン13と、この送風ファーン13を駆動するためにファンハウジング12に外付けした原動機14と、ファンハウジング12からエアを吐出するためにファンハウジング12の吐出口15に取り付けた吐出ダクト(送風管)16と、ファンハウジング12の吸い込み口17に取り付けたファンカバー18と、ファンハウジング12の上部に取り付けた取っ手(ハンドル)19(前部21、後部22)と、を主要構成とするハンディブロアである。
送風部11は、ファンハウジング12、送風ファン13、ファンカバー18とからなる。C1は吐出ダクト16の軸としての中心軸、C2は吐出ダクト16の中心軸C1に直交する面(図3参照)を示す。
ここで、図下方の軸は、座標軸であり、Xは水平な軸で前後方向に相当し、YはXに直交する鉛直軸で上下方向に相当する軸、ZはX,Yに直交する軸で左右方向に相当する軸である。
吐出ダクト16の中心軸C1に直交する面C2は、動力送風機10の使用状態によっては、垂直な面となることも多く、ここでは、垂直な面と同等なものとし、Y軸(鉛直軸)、Z軸を含む面とする。
図2は、本発明の動力送風機の右側面図であり、吐出ダクト16を取り外した状態を示す。
原動機14は、始動するためのリコイルスタータ用ノブ23と、原動機14に供給する燃料を貯留する燃料タンク24と、この燃料タンク24の給油口25に被せるキャップ26と、原動機14を覆う原動機カバー27と、を備え、シリンダブロック28内をピストンが上下運動する汎用エンジンである。
図3は、本発明の動力送風機の送風部の分解斜視図である。
送風部11は、既に説明したように、ファンハウジング12と、送風ファン13と、ファンカバー18と、からなり、気体の昇圧を主な目的とする。
ファンハウジング12は、ファンカバー18を取り付ける左ファンハウジング31と、原動機14(図1参照)を取り付ける右ファンハウジング32と、から構成する。
左ファンハウジング31は、エアを吸入する吸い込み口17と、ファンカバー18を取り付けるボス部34・・・(・・・は複数を示す。以下同様。)、ファンカバー18を当てる若しくは必要なときに当てるようにした補強リブ35・・・と、吐出口15を形成する吐出口左側部37と、を形成した。
右ファンハウジング32は、原動機14(図1参照)を臨ませる挿入口41と、原動機14を取り付ける取り付け部42・・・と、取っ手19を支持する前・後支持部43,44と、送風部11(図1参照)を自立させるための脚部(スタンド)45と、脚部45に一体的に形成した補助取っ手46と、吐出口15を形成する吐出口右側部47と、を形成した。
送風ファン13は、原動機14(図1参照)に取り付ける軸部48と、この軸部48から放射状に形成した複数の羽根49と、からなる。51は送風ファン13を原動機側に取り付けるナットを示す。
ファンカバー18は、本体53を略盆状に成形するとともに、本体53に空気取入口54及び取り付け用の孔55・・・を成形したもので、ものの入り込みを防ぐ。
吐出ダクト16は、吐出口15に取り付ける後ダクト57と、この後ダクト57に取り付ける前ダクト58とからなる。
図中、図中央の61は原動機14(図1参照)を右ファンハウジング32に取り付けるボルト、62はファンカバー18を左ファンハウジング31に取り付ける取り付けねじ、63は左・右ファンハウジング31,32を組み合わせる取り付けねじである。
原動機カバー27は、本体65にフランジ部66・・・を右ファンハウジング32に取り付け可能に成形し、本体65に通気口67を成形し、本体65の上部に抜け止め部材としての抜け止め部68を取っ手19に干渉しない形状に成形したカバーである。
図4は、本発明の動力送風機の取っ手の分解斜視図であり、図左下のCはZ軸の周りの旋回運動を示す軸である。
取っ手19は、左半割り体71と、この左半割り体71に合わせる右半割り体72と、
からり、制振機構73でファンハウジング12に取り付ける。
また、取っ手19は、操作部を有し、操作部は、スイング自在に取り付けるスロットルレバー76と、このスロットルレバー76に接続するスロットルワイヤ77と、左右半割り体71,72に取り付け、スロットルレバー76を任意の位置で保持するスロットル保持レバー78と、左右半割り体71,72に取り付け、原動機14(図1参照)を始動可能状態若しくは停止状態にする始動スイッチ79と、を備える。
制振機構73は、ファンハウジング12に形成した第1軸部81、第2軸部82と、取っ手19の端(前部21、後部22)に形成した筒状の第1取り付け部83、第2取り付け部84と、第1・第2取り付け部83,84と第1・第2軸部81,82との間に介在するとともに第1・第2取り付け部83,84に複数の山部97,97,97(図5参照)が接触する制振部材85,85とからなる。
第1・第2取り付け部83,84は、左半割り体71と右半割り体72とを合わせて一体的なものとしたときにできる筒状の形態であり、合わせ後のものを意味する。
次に制振機構73を具体的に説明する。
制振機構73は、ファンハウジング12の上部に突出する前・後支持部43,44と、前・後支持部43,44に一端86,86を固定した第1・第2軸部81,82と、第1・第2軸部81,82の他端87,87から(矢印cの方向)嵌合し、第1・第2軸部81,82の段差面88(図6参照),88(図11参照)に一方の端面91,91が当接する制振部材85,85と、制振部材85の外面92に、第1・第2軸部81,82のそれぞれに干渉しない範囲で嵌合するように取っ手19に形成した第1・第2取り付け部83,84と、第1・第2軸部81,82の他端87,87に取り付けて制振部材85,85の他方の端面93,93を押える抜け止め部材としての抜け止め部68、抜け止め部材94からなる。95は抜け止め部68及び抜け止め部材94を取り付けるねじ、96・・・は左半割り体71と右半割り体72とを合わせて一体的に固定するねじを示す。
図5は、本発明の動力送風機に用いた制振部材の斜視図で、斜め下から見上げた状態を示す。
制振部材85は、筒状のベース部96の外周に山部97,97,97を連ねて、周3等配のピッチPで形成し、これらの山部97・・・のそれぞれの中心軸C3とほぼ同心に弾性調整肉抜き孔98・・・を開け、山部97・・・のそれぞれに中央に連ねて回り止め凸部101・・・をほぼ四角形に形成し、ファンハウジングに取っ手を組み付ける際には、図に示すように、1個の山部97v(添え字は鉛直方向に配置したものを示す。)をY軸(鉛直軸)方向に配置する。
制振部材85の材質は、ゴムであり、ゴムの具体的な特性は任意である。
図6は、図1の6−6線断面図であり、取っ手19の前部21の制振機構73の断面を示す。
制振部材85は、既に説明したように、ファンハウジング12の第1軸部81と取っ手19の端(前部21)に形成した筒状の第1取り付け部83との間に介在させたものである。
第1取り付け部83は、制振部材85の外面92に、第1軸部81に干渉しない範囲で嵌合するように形成したもので、詳しくは、当接内周部103と、当接内周部103の両端に連ねて形成した当接端部104,104と、当接内周部103に周3等配のピッチP(図7参照)で、かつ、制振部材85の回り止め凸部101・・・が嵌合可能に形成した嵌合凹部105・・・と、当接端部104に周3等配で形成した回動制限凹部106・・・と、からなるとともに、第1軸部81側に対して、移動可能な移動代S1〜S3を形成し、抜け止め部材としての抜け止め部68側に対して、移動可能な移動代S4,S5を形成したものである。
第1軸部81は、前支持部43に一端86を固定し、軸本体107及び段差面88を形成し、軸本体107の他端87に位置決めボス108を形成し、一端86に周3等配で回動制限凸部109・・・を形成した軸である。
このように、取っ手19の前部21の制振機構73は、第1軸部81の段差面88と抜け止め部68とで固定した制振部材85(山部97・・・)を、当接内周部103と当接端部104とで保持するから、左右(Z軸方向)に揺れる振動に対して制振部材85が移動することはなく、移動代S3,S5などの移動代と相まって、左右(Z軸方向)に揺れる振動を吸収することができる。
図7は、図6の7−7線断面図であり、左半割り体71の合わせ面とともに、取っ手19の前部21の第1取り付け部83に取り付けた制振部材85の断面を示す。
第1取り付け部83の嵌合凹部105に制振部材85の回り止め凸部101を嵌める。同様に、残りの2個も嵌める。
このように各嵌合凹部105・・・に制振部材85の回り止め凸部101・・・を各々嵌めると、制振部材85はC軸回りに回転せず、山部97vを常に鉛直軸方向に固定することができる。
制振機構73では、周3等配の回動制限凹部106・・・と周3等配の回動制限凸部109・・・が干渉することで、必要以上の移動及び回動を防止することができる。
図8は、図6の8−8線断面図である。
制振部材85はまた、取っ手19に形成した第1取り付け部83に3個の山部97,97,97が接触する制振部材である。
このように、取っ手19の前部21の制振機構73では、第1取り付け部83は、制振部材85の山部97,97,97に当接するので、主に山部97,97,97が弾性的に変形して、原動機14(図1参照)や送風ファン13(図1参照)からファンハウジング12及び第1軸部81に伝わる上下(Y軸方向)に揺れる振動、前後(X軸方向)に揺れる振動、左右(Z軸方向)に揺れる振動や斜め(例えば、X軸とY軸の間で2時の方向)に揺れる振動を吸収することができる。
また、制振部材85の1個の山部97(山部97v)を鉛直軸方向(Y軸方向)に配置しので、移動代S1,S2などの移動代と相まって、山部97vで原動機14(図1参照)や送風ファン13(図1参照)からファンハウジング12や第1軸部81に矢印aの如く伝わる上下(Y軸方向)に揺れる振動を吸収し、山部97v以外の上方の山部97,97で特に前後(X軸方向)に揺れる振動を吸収することができる。一方、図6の段差面88で制振部材85を保持するので、左右(Z軸方向)に揺れる振動に対して制振部材85が移動することはなく、移動代S3,S5などの移動代と相まって、制振部材85で左右(Z軸方向)に揺れる振動を吸収することができる。従って、取っ手19に伝わる振動を抑制することができる。
つまり、動力送風機の3方向振動減衰機構73では、上下(Y軸方向)に揺れる振動、前後(X軸方向)に揺れる振動、左右(Z軸方向)に揺れる振動の3方向の振動を吸収することができる。
図9は、本発明の動力送風機のファンハウジングに形成した第1軸部の右側面図である。
第1軸部81は、前に説明したように、前支持部43に一端を固定し、軸本体107及び段差面88を形成し、軸本体107の他端87に位置決めボス108を形成し、一端に周3等配で回動制限凸部109・・・を形成した軸である。
図10(a),(b)は、本発明の動力送風機の制振部材に用いる抜け止め部材の説明図である。
(a)は原動機カバーの正面図であり、原動機カバー27は、本体65の上部に形成した抜け止め部材としての抜け止め部68を有する。
(b)は(a)のb−b線断面図であり、抜け止め部68は、取っ手の第1取り付け部83(図6参照)の当接端部104(図6参照)に干渉しない外径で円柱部111を形成し、円柱部111に当て面112を制振部材85の一方の端面91に当てるように形成するとともに、当て面112に嵌合穴113を第1軸部81(図6参照)に形成した位置決めボス108(図6参照)に嵌るように形成した部位である。
図11は、図1の11−11線断面図であり、取っ手19の後部22の制振機構73の断面を示す。後部22の制振機構73は、前部21(図6参照)の制振機構73(図6参照)とほぼ同様であり、上記図6〜図9に示す実施の形態と同様の構成については、同一符号を付し説明を省略する。
制振部材85は、既に説明したように、ファンハウジング12の第2軸部82と取っ手19の端(後部22)に形成した筒状の第2取り付け部84との間に介在させたものである。
第2取り付け部84は、第1取り付け部83と同様であり、制振部材85の外面92に、第2軸部82に干渉しない範囲で嵌合するように形成したもので、嵌合凹部105・・・(図12参照)と、回動制限凹部106・・・と、からなるとともに、第2軸部82側に対して、移動可能な移動代S1,S2,S6を形成し、抜け止め部材94に対して、移動可能な移動代S7を形成したものである。
第2軸部82は、後支持部44に一端86を固定し、軸本体107及び段差面88を形成し、一端86に周3等配で回動制限凸部109・・・を形成した軸である。
抜け止め部材94は、円板を用いた。
このように、取っ手19の後部22の制振機構73は、前部21の制振機構73と同様の効果を発揮する。すなわち、移動代S6と相まって、左右(Z軸方向)に揺れる振動を吸収することができる。
図12は、図11の12−12線断面図であり、左半割り体71の合わせ面とともに、取っ手19の後部22の第2取り付け部84に取り付けた制振部材85の断面を示す。
このように各嵌合凹部105・・・に制振部材85の回り止め凸部101・・・を各々嵌めると、制振部材85はC軸回りに回転せず、山部97vを常に鉛直軸方向に固定することができる。
図13は、図11の13−13線断面図である。
制振部材85はまた、取っ手19に形成した第2取り付け部84に3個の山部97,97,97が接触する制振部材である。
このように、取っ手19の後部22の制振機構73では、第2取り付け部84は、制振部材85の山部97,97,97に当接するので、第2軸部82からの振動を吸収することができる。
つまり、動力送風機の3方向振動減衰機構73では、上下(Y軸方向)に揺れる振動、前後(X軸方向)に揺れる振動、左右(Z軸方向)に揺れる振動の3方向の振動を吸収することができる。従って、簡単な構成で、取っ手に伝わる振動をより抑制することができるという利点がある。
図14は、本発明の動力送風機のファンハウジングに形成した第2軸部の右側面図である。
第1軸部82は、第1軸部81とほぼ同様であり、後支持部44に一端を固定し、軸本体107及び段差面88を形成し、一端に周3等配で回動制限凸部109・・・を形成した軸である。
次に取っ手19の組み立て手順を図4、図6、図7及び図3で説明する。
まず、図4に示すように、取っ手19に制振部材85,85を取り付ける。その次に、制振部材85,85を取り付けた取っ手19を、ファンハウジング12の第1・第2軸部81,82に一方向(矢印cの方向)から嵌める。最後に、第1・第2軸部81,82に原動機カバー27及び止め部材94を取り付ける。
このように、制振機構73では、制振部材85,85を取り付けた取っ手19を、ファンハウジング12の第1・第2軸部81,82に一方向(矢印cの方向)から嵌めることで、取り付けることができ、取っ手の組み付けは容易になり、組み立ての効率化を図ることができる。
尚、本発明の制振機構は、実施の形態では動力送風機に適用したが、草刈り機にも適用可能であり、一般の機器に適用することは差し支えない。
本発明の制振機構は、動力送風機に好適である。
本発明の動力送風機の左側面図 本発明の動力送風機の右側面図 本発明の動力送風機の送風部の分解斜視図 本発明の動力送風機の取っ手の分解斜視図 本発明の動力送風機に用いた制振部材の斜視図 図1の6−6線断面図 図6の7−7線断面図 図6の8−8線断面図 本発明の動力送風機のファンハウジングに形成した第1軸部の右側面図 本発明の動力送風機の制振部材に用いる抜け止め部材の説明図 図1の11−11線断面図 図11の12−12線断面図 図11の13−13線断面図 本発明の動力送風機のファンハウジングに形成した第2軸部の右側面図 従来の技術の基本構成を説明する図
符号の説明
10…動力送風機、12…ファンハウジング、13…送風ファン、15…吐出口、16…吐出ダクト、19…取っ手、43…前支持部、44…後支持部、68…抜け止め部材(抜け止め部)、73…制振機構、81…第1軸部、82…第2軸部、83…第1取り付け部、84…第2取り付け部、85…制振部材、86…軸部の一端、87…軸部の他端、88…段差面、91…制振部材の一方の端面、92…制振部材の外面、93…制振部材の他方の端面、94…抜け止め部材。

Claims (1)

  1. 送風ファンを収納したファンハウジングに制振機構を介して取り付けた取っ手と、前記ファンハウジングの吐出口に取り付けた吐出ダクトと、を備えた、動力送風機において、 前記制振機構は、ファンハウジングの上部に突出する支持部と、支持部に一端を固定した軸部と、軸部の他端から嵌合し、軸部の段差面に一方の端面が当接する制振部材と、制振部材の外面に、前記軸部に干渉しない範囲で嵌合するように前記取っ手に形成した取り付け部と、前記軸部の他端に取り付けて制振部材の他方の端面を押える抜け止め部材と、からなり、
    前記取り付け部は、前記外面に当接する当接内周部と、該当接内周部の両端に連ねて一体に形成し前記制振部材の一端、他端を保持する当接端部と、前記軸部に干渉しない範囲で嵌合するように前記軸部側に対して移動可能に設定した移動代と、を備えていることを特徴とする動力送風機。
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