JP4177129B2 - 自動車ボディーの製造方法 - Google Patents
自動車ボディーの製造方法Info
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の製造の仕上げ工程で形成する親水化塗膜の塗膜欠陥を補修して全体にわたって親水化に優れた塗膜を形成する艶に優れた自動車の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の外部は通常は各種の塗膜で保護されている。しかし最外層の塗膜は各種の汚れに常時曝されているため、汚れの付着防止や汚れ除去効果を有する塗膜が形成されている。
【0003】
そうした防汚塗膜としては、撥水性の塗膜と親水性の塗膜があり、それぞれ特徴がある。撥水性塗膜は汚れの除去は容易であるが油などの疎水性の汚れは逆に付着しやすくなっている。
【0004】
一方、親水性塗膜としては、たとえば加水分解性脱離基を有するケイ素化合物を含む親水化塗料の塗膜を少なくとも一方の最外層に形成する方法が知られている(たとえば特許文献1)。
【0005】
こうした親水化塗膜を自動車の最外層に形成する場合、不可避的にブツやムラなどの塗膜欠陥部分が生じてしまう。そこで自動車ボディー塗膜の仕上げ工程で、そうした塗膜の欠陥部分を研磨して削り落としている。その結果、削り落とされた部分は表面親水化不良部分となるため、親水化を補うために、従来は削り落とした部分に親水化塗料を再塗装する方法しかなかったが、この方法では塗膜に段差や垂れが発生したり、塗装ダストが残るなどの外観上の不具合が発生する。そうした部分をなくすためには更に研磨する必要があり、結果として表面親水化不良部分が残るという課題があった。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−229984号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、自動車ボディー塗膜の仕上げ工程で、研磨により生じた表面親水化不良部分に段差や垂れ、ダストなどの外観の不具合を発生させることなく、強固で持続性のある表面親水性を付与し得る自動車の製造方法を提供することにある。すなわち、塗膜ではなく、ワックス状の組成物を塗布して拭き取ることによって形成される薄膜で処理することにより、元の塗膜の外観を損なうことなく、研磨により生じた親水化不良部分を補うものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明は、式(1):
XbSi(OR1)a (1)
[式中、aは2〜4の整数、bは0または1〜2の整数(ただし、a+b=4)、Xは同じかまたは異なりいずれも酸素原子、チッ素原子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいてもよい炭素数1〜5000の1価の有機基または水素原子、R1は同じかまたは異なりいずれも酸素原子(ただし、分子鎖末端は除く)、チッ素原子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいてもよい炭素数1〜1000の1価の有機基、シロキサン残基または水素原子(ただし、R1のうちの少なくとも1つは必ずフッ素原子を含む)を表わす]で示されるケイ素化合物および/またはその縮合物からなる親水化剤を含有する表面親水化塗料を塗装してなる自動車ボディー塗膜の仕上げ工程で、該塗膜の欠陥部分を研磨することにより生ずる表面親水化不良部分に、前記親水化剤を含む親水化ワックス組成物を塗布して拭き取り、水分の存在下に前記親水化剤の加水分解性基をその場で親水性基に変換すると共に縮合して、前記親水化剤を高分子量化することにより、少なくとも該表面親水化不良部分に親水化ワックス組成物の層を形成してその表面を親水化して補修することを特徴とする、艶に優れた自動車ボディーの製造方法に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】
まず、本発明で使用する親水化剤(1)は、自動車のボディー塗装用の親水化塗料と親水化ワックス組成物の両者に含まれる。
【0010】
親水化剤(1)としては前記式(1)で示される化合物であり、そのオリゴマーまたはこれらの2種以上のコオリゴマーでもよい。具体例は特開2000−301054号公報に記載されている。
【0011】
以下、まず本発明において全体的にみた好適な式(1)で示される有機金属化合物の態様を説明する。
【0012】
前記aは、表面配向性(ケイ素化合物の加水分解性基がワックス被膜表面方向に向く性質。これにより、表面で加水分解されやすくなる)、加水分解性、脱離性の点から2〜4の整数である。
【0013】
前記bは、表面配向性、親水性の点から0または1〜2の整数である。
【0014】
前記Xは、水素原子でもよく、またたとえばつぎの(1)〜(3)にあげるような酸素原子、チッ素原子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいてもよい炭素数1〜5000の1価の有機基であることが好ましい。
【0015】
(1)前記有機基Xは、たとえばH(CH2)p、(CH3)2CH、H(CH2)pC=O、F(CF2)q(CH2)p、(CF3)2CH、H(CF2)q(CH2)p(式中、pは0または1〜6の整数、qは1〜10の整数、フッ素原子の一部は塩素原子で置換されていてもよい)などがあげられ、これらの有機基は直鎖でも分岐鎖でもよい。
【0016】
これらの具体例は、たとえばCH3、CH3CH2、CH3CH2CH2、(CH3)2CH、CF3CH2、CF3CF2CH2、(CF3)2CH、F(CF2)4CH2CH2、F(CF2)8CH2CH2、H(CF2)4CH2などがあげられるが、表面配向性、加水分解性、脱離性の点からCF3CF2CH2、(CF3)2CHが好ましい。
【0017】
(2)また前記有機基Xは、たとえばNH2、第二級アミノ基、第三級アミノ基、OH、NCO、CO2H、CO2Na、CO2K、SO3H、SO2Na、SO3K、エポキシ基、オキシエチレン基(CH2CH2O)などの官能基を有する有機基などがあげられる。
【0018】
これらの具体例は、たとえばH2N(CH2)3、OCN(CH2)3、CH3O(CH2CH2O)(CH2)3、CH3O(CH2CH2O)5(CH2)3、CH3O(CH2CH2O)10(CH2)3、
【0019】
【化1】
【0020】
などがあげられるが、親水性、相溶性、密着性の点からOCN(CH2)3、CH3O(CH2CH2O)5(CH2)3が好ましい。
【0021】
(3)また前記有機基Xは、たとえば酸素原子、チッ素原子、フッ素原子、塩素原子、ケイ素原子などを含んでいてもよい重合性の有機基があげられる。
【0022】
これらの具体例は、たとえばCH2=C(CH3)CO2(CH2)3、CH2=CH、CH2=CHCH2、CH2=CHO(CH2)3、CH2=CHOCO(CH2)3、CH2=CHC6H4、CH2=CHCO2(CH2)3などがあげられるが、重合性、入手の容易さの点からCH2=C(CH3)CO2(CH2)3、CH2=CHO(CH2)3が好ましい。
【0023】
なお、本発明においては、このような重合性の有機基を有する式(1)で示される化合物を重合または共重合して得られ、分子量が500〜100,000、好ましくは1000〜20,000の重合体または共重合体も好ましいものである。
【0024】
前記R1は、同じかまたは異なりいずれも酸素原子、チッ素原子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいてもよく、表面配向性、加水分解性、脱離性の点から炭素数1〜1000の1価の有機基、シロキサン残基または水素原子であり、前記炭素数としては1〜100であることが好ましく、1〜16であることがさらに好ましい。
【0025】
前記R1のうちの1価の有機基は、たとえばH(CH2)m、(CH3)2CH、H(CH2)mC=O、F(CF2)n(CH2)m、(CF3)2CH、H(CF2)n(CH2)m、F(CF2)n(CH2)mC=O、H(CF2)n(CH2)mC=O、(F(CF2)n(CH2)m)2N、((CF3)2CH)2N、(H(CF2)n(CH2)m)2N、F(CF2)nO(CF(CF3)CF2O)mCF(CF3)C=O、(F(CF2)n(CH2)m)2C=N、((CF3)2CH)2C=N、(H(CF2)n(CH2)m)2C=N、F(CF2)n(CH2)mC=ONR3、H(CF2)n(CH2)mC=ONR3、F(CF2)n(CH2)mC=CH2、H(CF2)n(CH2)mC=CH2、F(CF2)n(CH2)mC=CF2、H(CF2)n(CH2)mC=CF2(式中、mは0または1〜6の整数、nは1〜10の整数、R3は炭素数1〜6のアルキル基を表わし、アルキル基は直鎖でも分岐鎖でもよい)で示されるものが好ましい。
【0026】
これらの有機基の具体例としては、たとえばCF3CH2、CF3CF2CH2、CF3CHFCF2CH2、CF3(CF2)2CH2、CF3(CF2)3CH2CH2、(CF3)2CH、CF3(CF2)7CH2CH2、H(CF2)2CH2、H(CF2)3CH2、H(CF2)4CH2、CF3C=O、CF3CF2C=O、CF3(CF2)6C=O、CF3(CF2)7C=Oなどがあげられるが、表面配向性、加水分解性、脱離性の点からCF3CH2、CF3CF2CH2、CF3CHFCF2CH2、CF3(CF2)2CH2、CF3(CF2)3CH2CH2、CF3C=O、CF3CF2C=Oが好ましくCF3CH2、CF3CF2CH2、CF3CHFCF2CH2がさらに好ましい。
【0027】
前記R1のうちのシロキサン残基は、たとえば(Si(OR1)2O)nR1(式中、R1は前記したR1のうちの1価の有機基と同じ)などがあげられる。
【0028】
前記R2は、同じかまたは異なっていてもよく、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいてもよいキレート化の能力を有しており、表面配向性、加水分解性、脱離性の点から炭素数が1〜20であり、2〜10であることが好ましい有機基である。
【0029】
本発明においては、このようなキレート化の能力を有する有機基が結合しているケイ素化合物を用いることにより、貯蔵安定性、反応性、溶解性、相溶性により優れているという効果がえられる。
【0030】
このようなキレート化の能力を有する有機基になりうる化合物としては、たとえば2,4−ペンタンジオン、2,4−ヘプタンジオンなどのβ−ジケトン類、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、アセト酢酸ブチルなどのケトステル類、乳酸、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸アンモニウム塩、サリチル酸、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、リンゴ酸、リンゴ酸エチル、酒石酸、酒石酸エチルなどのヒドロキシカルボン酸類またはそのエステル、塩類、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ペンタノン、4−ヒドロキシ−2−ペンタノン、4−ヒドロキシ−2−ヘプタノン、4−ヒドロキシ−4−メチル−2−ヘプタノンなどのケトアルコール類、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルモノエタノールアミン、N−エチルモノエタノールアミン、N,N−ジメチルエタノールアミン、N,N−ジエチルエタノールアミンなどのアミノアルコール類、マロン酸ジエチル、メチロールメラミン、メチロール尿素、メチロールアクリルアミドなどのエノール性活性水素化合物類などが好ましく、これらの水素原子の全部または一部がフッ素原子および/または塩素原子で置換された化合物などが表面配向性の点からさらに好ましい。
【0031】
本発明におけるケイ素化合物(1)のオリゴマーまたはコオリゴマーとしては、直鎖状、分岐鎖状、環状、三次元化などのオリゴマーまたはコオリゴマーがあげられる。
【0032】
本発明におけるオリゴマーまたはコオリゴマーの重合度としては高分子量にはならない程度に縮合したものであり、2〜100が好ましく、4〜20であることがさらに好ましい。重合度が小さくなるとオリゴマーまたはコオリゴマーが低沸点となりやすく、塗装時に揮発しやすくなり、塗膜に取り込まれにくくなる。重合度が100を超えると、合成時に重合度の制御が困難となったり、オリゴマーまたはコオリゴマーの粘度が高くなりやすく、作業性に劣る傾向がある。ただし、オリゴマーまたはコオリゴマーが、式(1)においてaが4、bが0でフッ素原子を有しているとき、その重合度は作業性、処理面の外観、貯蔵安定性などの点から4を超え30以下であることが好ましい。
【0033】
本発明で使用し得る他の親水化剤としては、たとえば
CH3O(Si(OCH3)(CH3)O)nCH3 (n=20)、
C2H5O(Si(OC2H5)2O)mC2H5 (m=8)
で示されるシリケートオリゴマ−などがあげられる。
【0034】
かかる親水化剤を含む自動車ボディー塗装用の親水化塗料としては、塗料用樹脂、親水化剤、溶剤、他の添加剤からなるものがあげられる。塗料用樹脂としては、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂などがあげられる。溶剤としては、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、エーテル類、エステル類、エーテルエステル類、ケトン類,アルコール類などがあげられる。他の添加剤としては、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、粘性調整剤、表面調整剤、顔料などがあげられる。親水化塗料中の親水化剤の配合量は、樹脂100重量部あたり0.1〜20重量部、好ましくは1〜10重量部である。
【0035】
この親水化塗料を用いて自動車を塗装する方法としては従来公知の方法が採用される。たとえば、金属基材や樹脂基材などの被塗物に直接上塗として塗布する方法、あるいは下塗りした後中塗りし中塗り塗膜上に塗布する方法があげられる。また、塗装系としては単独での1コート塗装、ベースコートとの組み合わせでの2コート塗装、3コート塗装、あるいは上塗り上にオーバーコートとして塗装する方法が採用できる。
【0036】
塗装によって形成された塗膜には、前述のとおり不可避的にブツなどの塗膜欠陥が生じているので、その部分を研磨して表面の仕上げを行なう。研磨方法としては特に限定されず、砥石で研磨する方法、耐水ペーパーで研磨する方法、コンパウンドで研磨する方法などが採用される。
【0037】
研磨された自動車ボディーの表面塗膜には当然に親水化状態が損なわれた部分が生ずる。本発明ではかかる親水化不良部分を再度親水化するために前記親水化剤を含む親水化ワックスにより自動車ボディーの表面を処理する。
【0038】
親水化ワックス処理は、親水化ワックス組成物を自動車ボディーの少なくとも研磨により生じた親水化不良部分に塗布して拭き取り、水分の存在下に前記親水化剤の加水分解性基をその場で親水性基に変換すると共に縮合して、前記親水化剤を高分子量化することにより、少なくとも該表面親水化不良部分に親水化ワックス組成物の層を形成してその表面を親水化して補修する処理である。
【0039】
親水化ワックス組成物は、前記親水化剤のほかに、ワックス成分、さらに要すれば充填剤、有機溶媒からなるものである。
【0040】
ワックス成分とは、炭素数が10〜70程度の脂肪族飽和炭化水素や脂肪酸とアルコールとのエステルなどの低分子量体(オリゴマー)が主な成分であり、塗料の造膜成分である樹脂のような高分子体(ポリマー)とは明確に区別されるものである。ワックスの特徴としては、常温で固体、または半固体の有機物であり、塗料で用いる樹脂のように塗布して乾燥後に塗膜(フィルム)を形成するものではなく、基材(塗膜)に塗り付けて拭き取る(圧力をかけて塗り広げる)ことにより、はじめて均一なワックス被覆層を形成し、かつ、艶を出す作用を有するものである。
【0041】
使用するワックス成分としては特に制限はなく、従来公知のものを使用することができる。具体例としては、たとえばカルナバワックス(ロウ)、木ロウ、オウリキュリーロウ、エスパルロウなどの植物ロウ;蜜ロウ、昆虫ロウ、セラックロウ、鯨ロウなどの動物ロウ;パラフィンワックス、マイクロクリスタルワックス、ポリエチレンワックス、エステルワックス、酸化ワックスなどの石油ロウ;モンタンロウ、オゾケライト、セレシンなどの鉱物ロウなどのワックス類、さらに変性ワックス、グリセライド、合成ケトンアミンアマイド、水素化ワックスなどがあげられる。
【0042】
そのほか、パルミチン酸、ステアリン酸、マルガリン酸、べへン酸などの高級脂肪酸;パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、マルガニルアルコール、ミリシルアルコール、エイコサノールなどの高級アルコール;パルミチン酸セチル、パルミチン酸ミリシル、ステアリン酸セチル、ステアリン酸ミリシルなどの高級脂肪酸エステル;アセトアミド、プロピオン酸アミド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、アミドワックスなどのアミド類;ステアリルアミン、ベヘニルアミン、パルミチルアミンなどの高級アミン類などもワックス成分の一種としてあげられる。
【0043】
これらのワックス成分は単独で、または2種以上を組合せて用いることができる。
【0044】
好ましいワックス成分としては、パラフィンワックス、カルナバワックス、ポリエチレンワックスおよび各種アミドワックスがあげられ、特にパラフィンワックス、カルナバワックス、ポリエチレンワックスが、作業性が特に優れた艶出し剤を調製することができる点で好ましい。
【0045】
本発明で用いるワックス組成物には、前記親水化剤およびワックス成分を分散または膨潤(場合によっては溶解)させ、作業性を向上させるために有機溶媒を配合してもよい。そうした有機溶媒としては石油系炭化水素類、アルコール類があげられる。
【0046】
前記石油系炭化水素類としては特に制限はなく、たとえば石油ナフサ、ソルベントナフサ、石油エーテル、石油ベンジン、イソパラフィン、ノルマルパラフィン、デカリン、工業ガソリン、リグロイン、灯油などの1種または2種以上をあげることができる。これらの中でも好ましいのは、灯油、石油ナフサ、ソルベントナフサである。
【0047】
アルコール類としては炭素数1〜20のアルコールが好ましく、たとえばメチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、iso−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、アリルアルコール、クロチルアルコールなどの一価アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールなどの二価アルコール類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテルなどのグリコールエーテル類などの1種または2種以上が例示できる。
【0048】
ワックス組成物は塗布後拭き取ることにより艶が出てくるものであるが、この拭き取りを容易にするため充填剤を含有させてもよい。
【0049】
充填剤としては従来から使用されている粉末状の充填剤を使用することができ、無機粉末および有機粉末のいずれも使用することができる。
【0050】
無機粉末としては、たとえばカオリン、タルク、ケイ石、ケイ砂、珪藻土、無水珪酸、パーライト、炭酸カルシウム、ゼオライト、アルミナ、水酸化アルミニウム、含水珪酸、酸化クロム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化ジルコニウム、酸化ケイ素、酸化セリウム、酸化マグネシウム、フッ化カルシウム、ベントナイト、モンモリロナイト、シラスバルーン、マイカ、雲母、珪酸カルシウム、珪酸ジルコニウム、ダイヤモンド、炭化ケイ素(カーボランダム)、ガラス、その他の各種セラミックスなどの粉末があげられる。
【0051】
有機粉末としては、ポリエチレンなどのポリオレフィン、セルロース、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、高級脂肪酸ビスアマイド、高級脂肪酸金属石鹸、不溶性シリコーン樹脂、ポリアミド、ポリスチレン、アクリル樹脂などの粉末やアミノ酸系粉末などがあげられる。
【0052】
充填剤の粒径としては、通常10μm以下であり、好ましくは1〜5μmである。充填剤の粒径が前記範囲内にあると塗布し拭き取る際に対象物の表面を傷付けるおそれがない。
【0053】
また、表面研磨を行なう場合は、必要に応じて公知の研磨剤を配合してもよい。研磨剤としては、上記の充填剤のうち、研磨作用を有する粒径の比較的大きい粉末が通常使用される。
【0054】
本発明において、前記親水化剤はワックス成分10重量部に対して50重量部以上、好ましくは80重量部以上で、500重量部以下、好ましくは400重量部以下含有されていることが好ましく、この範囲であれば特に親水化作用(防汚性)、拭き取り作業性および艶出し効果が共に良好である。
【0055】
有機溶媒は、ワックス組成物の各成分を分散させ、かつワックス組成物の粘度を下げて塗布作業を容易にする作用をするものであり、そうした作用が奏される範囲の量で使用される。好ましくはワックス組成物全体の10重量%以上、好ましくは30重量%以上であり、95重量%以下、好ましくは85重量%以下である。前記含有量が95重量%より多くなると、相対的に親水化剤、ワックス成分の含有量が少なくなるので親水化作用および艶出し効果が乏しくなる。一方、前記含有量が10重量%より少なくなると粘度が高くなり、塗布や拭き取り時の作業性がわるくなる傾向にある。
【0056】
充填剤は、ワックス成分10重量部に対して20重量部以上、好ましくは30重量部以上で、200重量部以下、好ましくは100重量部以下である。充填剤が20重量部よりも少ないと拭き取り作業性が低下し、200重量部よりも多くなると親水化剤も拭き取られてしまい表面親水性が低下する傾向にある。
【0057】
本発明の親水化ワックス組成物には、必要に応じてさらにシリコーンオイルを配合してもよい。
【0058】
シリコーンオイルとしては特に制限はなく、たとえばジメチルシリコーン、フェニルシリコーン、アミノ変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、ビニル変性シリコーン、メチルフェニルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーンなどの1種または2種以上をあげることができ、表面親水化作用の邪魔になりにくい点からジメチルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーンが特に好ましい。
【0059】
シリコーンオイルの粘度としては、通常1〜15000c/sであり、好ましくは2〜10000c/sである。
【0060】
シリコーンオイルの含有量としては、ワックス成分100重量部に対して通常0.1倍量以上、好ましくは0.3倍量以上で、5.0倍量以下、好ましくは4.0倍量以下である。シリコーンオイルの含有量が5.0倍倍量よりも多いと拭き取り性が低下し、本発明が目的とする表面親水化が低下することがある。
【0061】
本発明においては、さらにその他の成分として防錆剤、低級多価アルコール、蛍光顔料、防塵剤、加水分解助剤、紫外線吸収剤、光安定剤などの適当量を必要に応じて添加することができる。
【0062】
本発明のワックス組成物は、各成分を順次または一括して混合することによって調製することができる。
【0063】
たとえば有機溶媒にワックス成分を分散または溶解させ、ついで親水化剤を加え、さらに充填剤を添加して攪拌混合し、均一に分散させればよい。
【0064】
塗布方法は特に限定されず、ワックス組成物の形態(半固形状かペースト状か乳液状かなど)や粘度などにより、スポンジや布で擦りつける方法、刷毛などで塗布する方法、スプレーで噴霧する方法などの方法の中から適宜選択すればよい。
【0065】
本発明の方法において、塗布後の拭き取りは必須の作業工程であるが、拭き取り作業自体は布で拭き取るなどの通常の方法で行なえばよい。この拭き取り作業によりワックス成分が擦れ、基材(塗膜)表面にしっかりと付着することとなり、艶のある親水化され得るワックス被覆層が形成される。
【0066】
本発明における表面親水化は、前記親水化剤の加水分解性官能基が水分の存在(水洗時の水や雨など)により加水分解して水酸基となることによって発揮される。この際、親水化剤同士が縮合反応を起こして高分子量化したり、基材(塗膜)の官能基(水酸基など)と結合したりするため、長期に亘って基材(塗膜)に密着させることができる。
【0067】
本発明の製造方法が適用され得る自動車ボディーとしては、自動車ボディーのほか、自動車ボディーを構成する部品であってもよく、たとえば自動車のボディーの外板部のほか、バンパーなどの外装品や車の外部部位で塗装されている部分全てが含まれる。そうした車の外部部位で塗装されている部分としては、たとえばスポイラー、ラジエータグリル、フードバルジ、外部ミラー(ドアミラーやフェンダーミラー)、外部ドアハンドル、プロテクトモール、サイドモール、ルーフモール、ルーフガーニッシュ、ピラーガーニッシュ、ルーフレール、リアガーニッシュ(ライセンスプレート、バックドア、トランクなど)などがあげられる。
【0068】
【実施例】
つぎに本発明を実施例をあげて説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0069】
実施例1〜9
以下の成分を使用し、表1に示す配合割合で混合して親水化塗料および親水化ワックス組成物を調製した。これらを用いて試験板を作製し、後述する特性を評価した。結果を表1に示す。
【0070】
ケイ素化合物
A−1:
RO(−Si(OR)2−O)4−R
(式中、Rは−CH3および−CH2CF3であり、−CH3/−CH2CF3=0.6である。)
A−2:
RO(−Si(OR)2−O)10−R
(式中、Rは−CH3および−CH2CF2CFHCF3であり、−CH3/−CH2CF2CFHCF3=0.3である。)
A−3:
RO(−Si(OR)2−O)4−R
(式中、Rは−CH3および−CH2C2F5であり、−CH3/−CH2C2F5=0.5である。)
【0071】
[試験板の作製および評価方法]
(基材の作製)
化成処理アルミニウム板(100mm×100mm×1mm)に、PP用プライマー(関西ペイント(株)製のソフレックス3500、塩素化ポリオレフィン系樹脂塗料)をエアスプレー塗装し、80℃で20分間熱風乾燥して約10μmの下塗り塗膜を形成した。この上に1コートメタリック塗料(関西ペイント(株)製のソフレックス300、2液ウレタン系樹脂塗料)をエアスプレー塗装し、120℃で35分間熱風乾燥して約30μmの上塗り塗料を形成し、試験板作製用の基材を調製した。
【0072】
(クリアー塗料の調製)
ダイキン工業(株)製のフッ素塗料用ワニス(ゼッフルGK550。水酸基価90、樹脂濃度60重量%)100重量部に、表1に示すケイ素化合物(親水化剤)6.0重量部(フッ素樹脂100重量部に対しては10重量部)添加し、タケネートD−140N(武田薬品工業(株)製のイソホロンジイソシアネート系硬化剤)38.1重量部(NCO/OH=1.0)および酢酸ブチルを80重量部加えて充分混合してクリアー塗料用組成物を調製した。
【0073】
(親水化ワックス組成物の調製)
200mlのステンレススチール製の容器に有機溶剤(ノルマルパラフィン23gと灯油23g)を入れ、これにワックス成分(カルバナワックス2gとパラフィンワックス2g)を加え、70〜85℃にて溶解させた後、攪拌機で充分に混合した。ついで、表1に示すケイ素化合物を40g加え、攪拌機により充分に混合して分散させた。最後に充填剤(炭酸カルシウム5gと無水珪酸パウダー5g)を加え、攪拌機で充分混合し、均一に分散したペースト状のワックス組成物を調製した。
【0074】
(試験板の作製)
表1に示すクリアー塗料を上述の基材上にスプレー塗装し、140℃で1時間熱風乾燥して塗装膜厚約40μmの親水化塗膜を形成した。ついでその塗膜の全面積の2/3をコンパウンドで研磨し、研磨した領域の1/2に表1に示すペースト状のワックス組成物をスポンジで均一に塗布し、直ちにネルウエスで拭き取り、塗膜のみの領域部分、研磨された領域部分およびワックス被覆層を有する領域部分の3つの状態を有する試験板を作製した。
【0075】
(曝露試験)
得られた試験板を大阪府下の3階建て建物の屋上にて南西方向に30度傾斜させて設置し、12カ月間外気に曝露した。曝露の前後における試験板表面の各部分の明度を色差計(ミノルタ(株)製のCR−300)にて測定し、その色差(ΔL)の経時変化で評価した。結果を表1に示す。
【0076】
【表1】
【0077】
【発明の効果】
本発明によれば、自動車の製造時における自動車ボディー表面の親水化不良部分を簡便かつ有効に補修でき、また艶に優れた自動車ボディーを製造することができる。
Claims (1)
- 式(1):
XbSi(OR1)a (1)
[式中、aは2〜4の整数、bは0または1〜2の整数(ただし、a+b=4)、Xは同じかまたは異なりいずれも酸素原子、チッ素原子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいてもよい炭素数1〜5000の1価の有機基または水素原子、R1は同じかまたは異なりいずれも酸素原子(ただし、分子鎖末端は除く)、チッ素原子、フッ素原子および/または塩素原子を含んでいてもよい炭素数1〜1000の1価の有機基、シロキサン残基または水素原子(ただし、R1のうちの少なくとも1つは必ずフッ素原子を含む)を表わす]で示されるケイ素化合物および/またはその縮合物からなる親水化剤を含有する表面親水化塗料を塗装してなる自動車ボディー塗膜の仕上げ工程で、該塗膜の欠陥部分を研磨することにより生ずる表面親水化不良部分に、前記親水化剤を含む親水化ワックス組成物を塗布して拭き取り、水分の存在下に前記親水化剤の加水分解性基をその場で親水性基に変換すると共に縮合して、前記親水化剤を高分子量化することにより、少なくとも該表面親水化不良部分に親水化ワックス組成物の層を形成してその表面を親水化して補修することを特徴とする、艶に優れた自動車ボディーの製造方法。
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