JP3262658B2 - 建築外装用汚れ防止上塗り塗膜の形成方法 - Google Patents

建築外装用汚れ防止上塗り塗膜の形成方法

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JP3262658B2
JP3262658B2 JP31734893A JP31734893A JP3262658B2 JP 3262658 B2 JP3262658 B2 JP 3262658B2 JP 31734893 A JP31734893 A JP 31734893A JP 31734893 A JP31734893 A JP 31734893A JP 3262658 B2 JP3262658 B2 JP 3262658B2
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哲也 広瀬
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築外装用汚れ防止上
塗り塗膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来、建築物の外装には建
築物の美粧及び保護を与えるために塗装が施されてい
る。また、建築物外装用の塗料として、塗り替えの頻度
が少なく、施工にかかるコストが低減できるメンテナン
ス回数の少ないフッ素系樹脂塗料が近年採用されてきて
いる。
【0003】しかしながら、フッ素系樹脂塗料によって
形成された塗膜は、光や水などによって塗膜の劣化は認
められず耐候性などに対しては優れた性質をもつもので
あるが、汚染物質によって汚染されやすくまたその除去
性も劣ることから塗膜に汚染物質が蓄積し建築物の外観
を著しく低下させるといった問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記した問
題点を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、建
築外装用上塗り塗料として特定の硬化型有機溶剤系塗料
を採用することにより耐候耐久性及び耐汚染性に優れた
建築塗装物が提供できることを見い出し、本発明を完成
するに至った。
【0005】即ち、本発明は、無機質基材に、 (1)下塗り塗料を塗装し、 (2)次に、下記水酸基含有ラジカル重合性不飽和単
量体及びその他のラジカル重合性不飽和単量体(第三級
塩基性窒素原子含有ラジカル重合性不飽和単量体を除
く)とを共重合反応して得られるアクリル系ポリオール
樹脂及び/又はフッ素含有ビニル系ポリオール樹脂にポ
リイソシアネート化合物を配合してなる硬化型樹脂組成
物を含有するポリイソシアネート硬化型溶剤系塗料又は
反応性有機珪素基含有ビニルモノマー、脂環式エポキ
シ基含有ビニルモノマー、ヒドロキシル基含有ビニルモ
ノマー及び必要に応じてその他ビニルモノマーを共重合
反応させて得られる共重合体に金属キレート化合物を配
合してなる有機珪素硬化型溶剤系塗料であって、かつこ
のものに下記一般式
【0006】
【化2】
【0007】(式中、Rは同一もしくは異なって水素原
子又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。)で表される
オルガノシリケート及び/又はその縮合物を配合してな
る上塗り塗料であって、かつこのものから形成された硬
化塗膜は酸処理後の塗膜表面が水に対する接触角70度
以下である上塗り塗料(以下、このものを「汚れ防止用
塗料」と略す。)を塗装し、 (3)続いて常温で硬化させることを特徴とする建築外
装用汚れ防止上塗り塗膜の形成方法(以下、この方法を
「新設塗装方法」と略す。)及び無機質基材に塗装した
建築外装用塗膜の旧上塗り塗膜に必要に応じて下地処理
をおこなったのち、上記汚れ防止用塗料を塗装し、改修
をおこなうことを特徴とする建築外装用汚れ防止上塗り
塗膜の形成方法(以下、この方法を「改修塗装方法」と
略す。)に係る。
【0008】本発明方法で用いる無機質基材及び汚れ防
止用塗料について以下に述べる。
【0009】無機質基材 無機質基材としては、建築物の外装又は部材で使用され
ている材料であって、具体的にはセメント類、石灰類、
石膏類などの無機物質を結合剤として含有するもの、例
えばコンクリート、セメントモルタル、石綿スレート
石膏ボードなどが包含される。
【0010】汚れ防止用塗料 汚れ防止用塗料としては、 ポリイソシアネート硬化型溶剤系塗料又は 反応性有機珪素基含有ビニルモノマー、脂環式エポキ
シ基含有ビニルモノマー、ヒドロキシル基含有ビニルモ
ノマー及び必要に応じてその他ビニルモノマーを共重合
反応させて得られる共重合体に金属キレート化合物を配
合してなる有機珪素硬化型溶剤系塗料から選ばれた塗料
であって、かつ選ばれた塗料に下記一般式
【0011】
【化3】
【0012】(式中、Rは同一もしくは異なって水素原
子又は炭素数1〜3個のアルキル基を示す。)で表わさ
れるオルガノシリケート及び/又はその縮合物を配合し
てなる上塗り塗料であって、かつこのものから形成され
た硬化塗膜は酸処理後の塗膜表面が水に対する接触角7
0度以下になるものである。
【0013】ポリイソシアネート硬化型溶剤系塗料 上記塗料は水酸基含有樹脂を基体樹脂とし、そしてポリ
イソシアネート化合物を架橋剤として含有する硬化性樹
脂組成物を有機溶剤に溶解もしくは分散してなるものが
包含される。
【0014】水酸基含有樹脂としては、例えばフッ素含
有ビニル系ポリオール樹脂、アクリル系ポリオール樹脂
などが好ましいものとして挙げられる。フッ素含有ビニ
ル系ポリオール樹脂としては水酸基含有ラジカル重合性
不飽和単量体(a)、フルオロオレフィン(b)及び必
要に応じて他のラジカル重合性不飽和単量体(c)とを
共重合反応させて得られるものが包含される。
【0015】上記水酸基含有ラジカル重合性不飽和単量
体(a)としては、フルオロオレフィンとラジカル共重
合可能なラジカル重合性不飽和二重結合及び水酸基を有
するものであり、具体的には、例えばヒドロキシエチル
ビニルエーテル、ヒドロキシプロピルビニルエーテル、
ヒドロキシブチルビニルエーテル、ヒドロキシペンチル
ビニルエーテル等のヒドロキシアルキルビニルエーテ
ル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレ
ングリコールモノアリルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノアリルエーテルなどのヒドロキシアリルエーテ
ルが好適に使用できる。
【0016】前記フルオロオレフィン(b)としては下
記一般式
【0017】
【化4】
【0018】(式中、R1 、R3 及びR2 はH、F及び
Clを示す。R1 、R2 及びR3 は同一もしくは異なっ
てもよい。)で表わされるものが使用できる。具体的に
は、例えばフッ化ビニル、フッ化ビニリデン、三フッ化
塩化エチレン及び四フッ化エチレン等が挙げられる。中
でも好ましくは耐久性及び耐汚染性に優れた塗膜が得ら
れることから四フッ化エチレン及び三フッ化塩化エチレ
ンである。
【0019】他のラジカル重合性不飽和単量体(c)と
しては、前記フルオロオレフィンとラジカル共重合可能
な不飽和二重結合を有するものであり、要求される塗膜
性能に応じて、従来から公知の単量体から選択して使用
できる。具体的には、例えばエチレン、プロピレン、イ
ソブチレン、ブチレン−1等の如きα−オレフィン類;
エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、ブ
チルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル等
の如きビニルエーテル類;酢酸ビニル、乳酸ビニル、酪
酸ビニル、イソ酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、ピバリ
ック酸ビニル、カプリル酸ビニルなどの脂肪酸ビニルエ
ステル類;酢酸イソプロペニル、プロピオン酸イソプロ
ペニルなどの脂肪酸イソプロペニルエステル類などが挙
げられる。
【0020】また、該フッ素含有ビニル系ポリオール樹
脂はカルボキシル基を有することができる。該カルボキ
シル基は例えばフッ素含有ビニル系ポリオール樹脂中の
水酸基の一部と多塩基酸無水物(例えば無水イタコン
酸、無水コハク酸など)とを付加反応させることにより
導入できる。
【0021】また、上記した以外にもフッ素含有ビニル
系ポリオール樹脂として、パーフルオロアルキル基また
はパーフルオロアルケニル基を一端に有し、他端にエチ
レン性二重結合を有する単量体(d)、水酸基含有ラジ
カル重合性不飽和単量体(e)及びその他のラジカル重
合性不飽和単量体(f)を共重合反応させて得られる重
合体が使用できる。
【0022】パーフルオロアルキル基またはパーフルオ
ロアルケニル基を一端に有し、他端にエチレン性二重結
合を有する単量体(d)としては、好ましくはパーフル
オロブチルエチルメタクリレート、パーフルオロオクチ
ルエチルメタクリレート、パーフルオロイソノニルエチ
ルメタクリレート、パーフルオロデシルエチルメタクリ
レートなどが挙げられる。
【0023】水酸基含有ラジカル重合性不飽和単量体
(e)としては、好ましくはアクリル酸2−ヒドロキシ
エチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸
2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒドロキシプロピ
ル及びこれらのものとラクトン類(ε−カプロラクトン
など)との付加物等が挙げられる。
【0024】その他のラジカル重合性不飽和単量体
(f)としては、好ましくはアクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸イソプロ
ピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリ
ル酸オクチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸シクロ
ヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピル、メ
タクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル
酸オクチル、メタクリル酸ラウリルなどのアクリル酸又
はメタクリル酸のアルキル(C1-18)エステル;アクリ
ル酸、メタクリル酸などのエチレン性不飽和カルボン
酸;スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンな
どのビニル芳香族モノマー;アクリル酸又はメタクリル
酸のアミド化合物及びその誘導体;アクリロニトリル、
メタクリロニトリルなどが挙げられる。
【0025】また、アクリル系ポリオール樹脂として
は、前記水酸基含有ラジカル重合性不飽和単量体(a)
及び/又は(e)及び必要に応じて前記その他のラジカ
ル重合性不飽和単量体(c)及び(f)とを共重合反応
して得られるものが包含される。
【0026】上記水酸基含有樹脂は、数平均分子量約
2,000〜100,000、好ましくは約5,000
〜80,000の範囲を有することができる。分子量が
約2,000を下回ると塗膜の耐久性、耐汚染性の保持
性が低下し、一方、100,000を上回ると硬化剤、
アルキルシリケートとの相溶性が低下し塗料貯蔵安定性
が低下するので好ましくない。
【0027】また、水酸基含有樹脂は、水酸基価約20
〜200、好ましくは約40〜150の範囲を有するこ
とができる。水酸基価が約20を下回ると塗膜の耐久
性、耐汚染性の保持性が低下し、一方、200を上回る
と塗膜の耐久性、耐水性、耐汚染性が低下するので好ま
しくない。
【0028】ポリイソシアネート化合物は1分子中に2
個のイソシアネート基を有する化合物であって、例えば
ヘキサメチレンジイソシアネートまたはトリメチルヘキ
サメチレンジイソシアネート等の脂肪族系、水素添加キ
シリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネー
ト、シクロヘキサンジイソシアネート等の脂環族系、ト
リレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシア
ネート等の芳香族系等のものが挙げられる。これらの中
でも脂肪族及び脂環族のものが好ましい。
【0029】また、水酸基含有樹脂とポリイソシアネー
ト化合物の混合割合は、水酸基含有樹脂の水酸基に対し
ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基を約0.
6〜1.5当量、好ましくは約0.8〜1.2当量の範
囲が良い。配合割合が約0.6当量を下回ると塗膜の耐
候性、耐汚染性、耐候性、耐水性などが低下し、一方、
約1.5当量を上回ると塗膜の耐汚染性、耐候性などが
低下するので好ましくない。
【0030】使用される有機溶剤は、前記硬化性樹脂組
成物に対して実質的に不活性であり、かつ該硬化性樹脂
組成物を溶解もしくは分散が可能なものを従来公知のも
のから適宜選択して使用できる。具体的には例えばトル
エン、キシレン等の炭化水素系溶剤、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸エ
チル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、ジオキサン、エ
チレングリコールジエチルエーテル等のエーテル系溶
剤、ブタノール、プロパノール等のアルコール系溶剤、
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族系炭化水素等
が挙げられる。
【0031】また、上記成分以外に必要に応じてジブチ
ルチンジラウレートなどのスズ系硬化触媒が配合でき
る。
【0032】有機珪素硬化型溶剤系塗料 上記塗料は反応性有機珪素基含有ビニルモノマー、脂環
式エポキシ基含有ビニルモノマー、ヒドロキシル基含有
ビニルモノマー及び必要に応じてその他ビニルモノマー
を共重合反応させてなる共重合体に金属キレート化合物
を配合した硬化性樹脂組成物を有機溶剤に溶解もしくは
分散させてなるものである。
【0033】上記反応性有機珪素基含有ビニルモノマー
は、1分子中に1個のビニル結合と珪素に直接結合した
加水分解性基(例えばC1-5 アルコキシ基、アセトキシ
基など)及び/又はシラノール基を有するものであって
具体的には、例えばγ−(メタ)アクリロキシプロピル
トリメトキシシラン、γ(メタ)アクリロキシプロピル
トリエトキシシラン、γ(メタ)アクリロキシプロピル
トリシラノール、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメ
チルジメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、2−スチリルエチルトリメト
キシシラン、アリルトリエトキシシランなどのアルコキ
シシラン基含有ビニルモノマー、該アルコキシシラン基
含有ビニルモノマーとトリアルコキシシラン又はトリヒ
ドロキシシランとを反応させて得られるポリシロキサン
系マクロモノマー(例えば特開平2−160879号公
報に記載されるポリシロキサン系マクロモノマー)など
が好ましいものとして挙げられる。
【0034】脂環式エポキシ基含有ビニルモノマーは1
分子中にそれぞれ1個のビニル結合と脂環式エポキシ基
を有するものであって、具体的には特開平2−1608
79号公報に記載される一般式(4)〜(18)の脂環
族ビニルモノマーが挙げられる。
【0035】ヒドロキシル基含有ビニルモノマーは1分
子中にそれぞれ1個のビニル結合とアルコール性水酸基
を有するものであって、具体的には前記(a)及び
(e)のものが挙げられる。
【0036】また、その他のビニルモノマーとしては、
例えば前記その他のラジカル重合性不飽和単量体(c)
及び(f)と同様のものが使用できる。
【0037】上記したビニルモノマーを用いて共重合体
を製造するには、従来から公知の方法、例えばキシレ
ン、トルエンなどの不活性有機溶剤中で開始剤(例えば
アゾ系、パーオキサイド系など)の存在下で上記モノマ
ーの混合物を滴下させ約80〜140℃加熱することに
よって製造できる。
【0038】共重合体は、1分子中に平均1個以上、好
ましくは平均2〜40個の反応性有機珪素基、1分子中
に平均1個以上、好ましくは2〜40個のエポキシ基及
び1分子中に平均2〜200個の水酸基を有する平均分
子量1,000〜100,000、好ましくは3,00
0〜60,000のものである。
【0039】また、金属キレート化合物はアルミニウ
ム、チタニウム、ジルコニウムなどの金属類にアルコキ
シル基が結合した金属アルコキシド類にケト・エノール
互変異性体を構成し得るキレート化合物が配位したもの
が好適に使用できる。具体的には、ジイソプロポキシエ
チルアセトアセテートアルミニウム、トリス(エチルア
セトアセテート)アルミニウム、イソプロポキシ・ビス
(エチルアセトアセテート)アルミニウム、モノアセチ
ルアセトナート・ビス(エチルアセトアセテート)アル
ミニウム、トリス(n−プロピルアセトアセテート)ア
ルミニウム、トリス(n−ブチルアセトアセテート)ア
ルミニウム、モノエチルアセトアセテート・ビス(アセ
チルアセトナート)アルミニウム、トリス(アセチルア
セトナート)アルミニウム、トリス(プロピオニルアセ
トナート)アルミニウム、アセチルアセトナート・ビス
(プロピオニルアセトナート)アルミニウムなどの如き
アルミニウムキレート化合物類;ジイソプロポキシ・ビ
ス(エチルアセトアセテート)チタニウム、ジイソプロ
ポキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタニウムなど
の如きチタニウムキレート化合物類;テトラキス(n−
プロピルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラキス
(アセチルアセトナート)ジルコニウム、テトラキス
(エチルアセトアセテート)ジルコニウムなどの如きジ
ルコニウムキレート化合物類などが好適である。
【0040】金属キレート化合物の配合割合は樹脂10
0重量部に対して、0.01〜30重量部、好ましくは
0.1〜10重量部とする。金属キレート化合物が0.
01重量部未満では耐候性、耐汚染性が低下し、30重
量部を上回ると塗膜の耐水性が低下するので好ましくな
い。
【0041】オルガノシリケート及びその縮合物 本発明で用いるオルガノシリケートは、下記一般式
【0042】
【化5】
【0043】(式中、Rは同一もしくは異なって水素原
子又は炭素数1〜3のアルキル基を示す。)で表わされ
るもの及びその縮合物である。Rの炭素数が3を越えた
オルガノシリケートを用いると、加水分解速度が遅くな
り塗膜の耐汚染性、耐久性などが劣る。
【0044】該一般式において炭素数1〜3のアルキル
基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル
基及びイソプロピル基などが例示される。
【0045】オルガノシリケートの好ましい具体例とし
ては、例えばテトラヒドロキシシラン、テトラメトキシ
シラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシラ
ン、テトラブトキシシラン、テトラフェノキシシラン、
ジメトキシジエトキシシランなどが挙げられる。これら
のものは1種もしくは2種以上組合わせたものも使用で
きる。
【0046】また、オルガノシリケートの縮合物として
は、前記一般式で表わされるオルガノシリケート同士の
分枝状もしくは直鎖状の縮合物であって、縮合度が2〜
100のものが好ましく、具体的には式:
【0047】
【化6】
【0048】(式中、Rは前記と同様の意味を示し、n
は2〜50の整数を示す。)で表わされる縮合物が好ま
しい。
【0049】上記一般式において、nが50を越えると
耐汚染性の効果が小さくなるので好ましくない。
【0050】オルガノシリケート及びその縮合物の配合
割合は、前記塗料組成物の樹脂固形分100重量部当た
り、約0.1〜50重量部、好ましくは約1〜40重量
部の範囲が良い。オルガノシリケート及びその縮合物の
配合割合が約0.1重量部を下回ると塗膜の耐汚染性が
劣り、一方、約50重量部を上回ると塗膜が堅くなりワ
レ、光沢低下などの欠陥を生じる恐れがあるので好まし
くない。
【0051】本発明で用いる汚れ防止用塗料には、上記
した以外にも必要に応じて着色剤、充填剤、流動調整
剤、可塑剤、硬化触媒、紫外線吸収剤、前記以外の樹脂
(例えばトリアルコキシシラン、ジアルコキシシラン、
モノアルコキシシラン及びこれらの低縮合物など)など
を配合することができる。
【0052】本発明で用いる汚れ防止用塗料は、最終的
に形成させた硬化塗膜の表面を酸処理し、その塗膜表面
が水に対する接触角で70度以下、好ましくは20〜6
5度の範囲に入るものである。接触角は、硬化直後の塗
膜を2.5重量%硫酸水20℃、24時間処理(浸漬)
し、次いで付着した硫酸水を水洗し、乾燥をおこなった
のち、塗膜表面に0.03cc脱イオン水の水滴を滴下
し、20℃にて3分後の水滴の接触角を協和化学(株)
製コンタクタングルメーターDCAA型にて測定した数
値である。接触角が70度より大きくなると耐汚染性、
耐久性などが劣る。
【0053】次に、本発明の新設塗装方法及び改修塗装
方法について以下に述べる。
【0054】新設塗装方法 この方法は前記無機質基材に(1)下塗り塗料を塗装し
(2)次いで前記汚れ防止用塗料を塗装するものであ
る。
【0055】下塗り塗料としては、未硬化型合成樹脂エ
マルション系複層仕上げ塗料、反応硬化形水溶性エポキ
シ樹脂複層模様仕上げ塗料及び反応硬化形溶剤系エポキ
シ樹脂複層仕上げ塗料などの複層仕上げ塗料を用いるこ
とが特に好ましい。上記未硬化型合成樹脂エマルション
の樹脂成分としては、例えばアクリル系樹脂、酢酸ビニ
ル系樹脂及びこれらの変性樹脂などが包含される。ま
た、上記反応硬化型水性又は溶剤系のエポキシ樹脂の硬
化系としては、例えばエポキシ−ポリアミン系、エポキ
シ−ポリアミド系、エポキシ−ポリアミンポリアミド系
などが包含される。
【0056】下塗り塗料を無機質基材に塗装する方法
は、例えば吹付け塗装、ローラー塗装などによりおこな
うことができる。塗布量は通常0.5〜2.0kg/m2
十分と思われる。また、乾燥は通常1〜3日おこなわれ
るのが一般的である。
【0057】上記下塗り塗料を無機質基材に塗装する前
に、一般的に建築用下地処理に使用されている従来から
公知のプライマー、サーフェサーシーラーなどを塗装し
ておくことができる。また、上記下塗り塗料以外にも溶
剤形エポキシ樹脂系などのシーラーに直接もしくは該シ
ーラーを塗布し、次にイソシアネート硬化型樹脂塗料な
どで平滑仕上げを行なったものも包含される。
【0058】汚れ防止用塗料を下塗り塗膜に塗装する方
法は、例えばローラー塗装、刷毛塗装、吹付け塗装など
によりおこなうことができる。塗布量は0.05〜0.
5kg/m2 、好ましくは0.1〜0.3kg/m2 である。ま
た、乾燥は、常温で1日以上で硬化塗膜が形成できる。
【0059】改修塗装方法 この方法は前記無機質基材に塗装した建築外装用塗膜の
旧上塗り塗膜に必要に応じて下地処理をおこなったの
ち、前記汚れ防止用塗料を塗装し改修をおこなう方法で
ある。
【0060】上記方法において旧上塗り塗膜としては、
特に限定されないがイソシアネート硬化型フッ素樹脂系
塗料、イソシアネート硬化型アクリル樹脂系塗料、シリ
コン変性アクリル樹脂硬化型塗料などの硬化型溶剤系塗
料;カルボニル−ヒドラジド硬化型水性塗料;酢酸ビニ
ル変性アクリル樹脂系塗料などの非架橋溶剤系塗料及び
アクリル樹脂系水性塗料などの非架橋水性塗料によって
形成された塗膜であることが特に好ましい。
【0061】上記旧上塗り塗膜において、イソシアネー
ト硬化型フッ素樹脂系塗料及びイソシアネート硬化型ア
クリル樹脂系塗料としては、前記ポリイソシアネート
硬化型溶剤系塗料と同様のものが挙げられる。また、シ
リコン変性アクリル樹脂系塗料としては、例えば前記反
応性有機珪素基含有ビニルモノマー、前記(メタ)アク
リル酸アルキルエステル及び必要に応じて前記単量体
(e)及び(f)を共重合反応させて得られる共重合体
にスズ系などの硬化触媒を配合してなるものが挙げられ
る。
【0062】また、上記カルボニル−ヒドラジド硬化系
水性塗料としては、カルボニル基含有共重合体水分散液
にジヒドラジド架橋剤及びヒドラジン残基を有する水性
ポリウレタン樹脂を配合してなるもの(例えば特願平4
−171683号)が挙げられる。上記旧上塗り塗膜と
無機質基材との間にはプライマー、サーフェサーが塗装
されていても、また、このものの上に複層塗材が塗装さ
れていても良い。
【0063】旧上塗り塗膜に必要に応じておこなう下地
処理は、例えば下記の下地処理剤を塗布することによっ
て実施できる。該下地処理剤としては、例えばセメント
系((例えばセメント/合成樹脂エマルション系など)
のフィラー又はサーフェサー、反応硬化樹脂系(例えば
エポキシポリアミン系、エポキシポリアミド系など)の
浸透形シーラーなどが好ましい例として挙げられる。
【0064】下地処理方法は上記下地処理剤を例えばロ
ーラー、刷毛などで塗装することによって実施できる。
また、下地処理剤の塗布量は、例えばフィラーのもので
は0.3〜2.0kg/m2 、サーフェサーでは0.1〜
1.0kg/m2 、浸透形シーラーでは0.01〜0.5kg
/m2 で十分と考える。
【0065】また、これらの下地処理剤を塗装したの
ち、更にポリイソシアネート硬化型溶剤系塗料を塗装
することができる。この塗料の塗装方法は、例えばロー
ラー、刷毛、吹付けによっておこなうことができる。ま
た、塗布量は0.05〜0.5kg/m2 で十分と考える。
上記下地処理剤及びポリイソシアネート硬化型溶剤系塗
料の乾燥は通常1〜3回おこなわれる。また、汚れ防
止用塗料の塗装、乾燥は前記した汚れ防止用塗料と同様
の方法でおこなうことができる。
【0066】上記した新設及び改修塗装方法において最
終的に形成された汚れ防止用塗料の硬化塗膜表面は、酸
処理後の塗膜表面が水に対する接触角70度以下、好ま
しくは20〜65度の範囲に入ることが必要である。接
触角が70度より大きくなると耐汚染性、耐久性などが
劣る。
【0067】
【作用及び発明の効果】従来ポリイソシアネート硬化塗
料及び有機珪素硬化塗料によって形成される単独塗膜は
それ自体耐汚染性が悪く、またオルガノシリケート又は
その縮合物の単独膜ではヒビワレ、ワレ、チヂミなどの
欠陥を生じ、このため屋外に晒された際に雨、太陽、
熱、砂塵などの外的因子によってはがれ落ち易くなる
が、本発明で用いるポリイソシアネート硬化塗料、有機
珪素硬化塗料にオルガノシリケート又はその縮合物を配
合した汚れ防止用塗料は、塗膜表面層又はその近傍にオ
ルガノシリケート又はその縮合物成分の多い層を形成す
ることができそしてこれらのものが更に高分子量化され
るので耐汚染性が良くなり、かつオルガノシリケート又
はその縮合物成分はポリイソシアネート硬化型塗料、有
機珪素硬化型塗料によって補強されているので耐久性、
耐汚染保持性に優れた塗膜が形成できたものと推察され
る。
【0068】また、形成された塗膜は屋外などに晒され
た際に酸性雨などの酸成分によって、塗膜表面は水に対
する接触角が徐々に低下し塗膜表面の汚れを防止するこ
とができる。
【0069】また、本発明の塗装系によって形成された
塗膜は耐汚染性以外にも付着性、耐水性、耐候性など建
築外装用としての性能を満足するものである。
【0070】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。 実施例1 コンクリート建築外壁にマルチタイルラフE(関西ペイ
ント社、商品名、合成樹脂エマルション系複層模様仕上
げ塗料)及びアレスタイルトップS(関西ペイント社、
商品名、酢酸ビニル変性アクリル樹脂塗料)の上塗り塗
料を塗装した塗膜を屋外で5年間暴露したものを旧下塗
り塗膜とした。上記旧下塗り塗膜表面にアレスゴムフィ
ラー(関西ペイント社、商品名、セメント系下地調整
剤)を0.7〜1.2kg/m2 (固形分)になるようにロ
ーラー塗装し、20℃、2〜3日乾燥をおこない、次い
でアレスレタン(関西ペイント社、商品名、アクリルイ
ソシアネート硬化溶剤系白塗料)0.15〜0.18kg
/m2 (固形分)になるようにローラー塗装し、20℃、
2〜3日乾燥をおこない、続いてアレスレタン(上記と
同様のもの)の樹脂固形分100重量部に対してテトラ
エチルシリケート20重量部配合した汚れ防止用上塗り
塗料を0.15〜0.18kg/m2 (固形分)になるよう
にローラー塗装し、20℃、2〜3日乾燥をおこなって
塗膜を形成した。
【0071】実施例2 実施例1においてテトラエチルシリケートに代えてエチ
ルシリケート48(コルコート社、商品名、テトラエチ
ルシリケートの低縮合物)を用いた以外は実施例1と同
様にして塗膜を形成した。
【0072】実施例3 実施例1の旧下塗り塗膜表面に、アレスゴムサフ(関西
ペイント社、商品名、セメント系下地調整剤)0.3〜
0.5kg/m2 (固形分)になるようにローラー塗装し、
20℃、2〜3日乾燥をおこない、次にアレスレタン
(前記と同様のもの)0.15〜0.18kg/m2 (固形
分)になるようにローラー塗装し、20℃、2〜3日乾
燥をおこない、続いて実施例1で用いた汚れ防止用上塗
り塗料を実施例1と同様の条件で塗装し塗膜を形成し
た。
【0073】実施例4 コンクリート建築外装にアレスシリコン(関西ペイント
社、商品名、シリコン変性アクリル樹脂硬化型溶剤系塗
料)を上塗り塗料として塗装した塗膜を屋外で5年間暴
露したものを旧下塗り塗膜とした。上記旧下塗り塗膜表
面に浸透形シーラー(関西ペイント社、商品名、エポキ
シポリアミド硬化系浸透形シーラー)0.03〜0.0
5kg/m2 (固形分)になるようにローラー塗装し、20
℃、2〜3日乾燥をおこない、次にアレスレタン(前記
と同様のもの)及び汚れ防止用上塗り塗料(実施例1と
同様のもの)を実施例1と同様の方法で塗膜を形成し
た。
【0074】実施例5 実施例1において汚れ防止用上塗り塗料として下記のも
のを用いた以外は実施例1と同様にして塗膜を形成し
た。γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン1
0.0重量部、3,4エポキシシクロヘキシルエチルメ
タクリレート14.2重量部、2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート12.0重量部、n−ブチルメタクリレー
ト63.8重量部、アゾビスイソブチルバレロニトリル
2.0重量部の混合物をキシレン中でラジカル重合反応
して得られる樹脂固形分50%、数平均分子量40,0
00の樹脂200重量部にトリス(アセチルアセトナ
ト)アルミニウム1重量部及びチタン白80重量部配合
したもの。
【0075】実施例6 コンクリート建築外壁にマルチタイルコンクリートプラ
イマーEPO(関西ペイント社、商品名、ポリアミド硬
化形エポキシ樹脂)を0.03〜0.05kg/m2 (固形
分)になるようにローラー塗装し、20℃、2〜5日乾
燥をおこない、マルチタイルラフRE(関西ペイント
社、商品名、反応硬化形水溶性エポキシ樹脂エマルショ
ン系複層仕上げ塗料)を1.3〜1.5kg/m2 (固形
分)になるように吹付け塗装をおこない、次にアレスレ
タン(前記と同様のもの)を0.15〜0.18kg/m2
(固形分)になるようにローラー塗装し、20℃、2〜
5日乾燥をおこない、続いて実施例1で用いた汚れ防止
用上塗り塗料を0.15〜0.18kg/m2 (固形分)に
なるようにローラー塗装し、20℃、2〜5日乾燥をお
こなって塗膜を形成した。
【0076】比較例1 比較例1において汚れ防止用塗料を塗装しないもの。
【0077】比較例2 実施例1において汚れ防止用上塗り塗料に代えてエチル
シリケート48だけを使用したもの。
【0078】実施例及び比較例の結果を表1に示した。
【0079】
【表1】
【0080】表1中の試験及び評価は次の様におこなっ
た。 塗膜外観:塗膜表面を目視で観察した。 ◎(塗膜にヒビワレ、ツヤボケ、ハガレなどの欠陥のな
いもの) ○(塗膜に若干のヒビワレ、ツヤボケが認められるも
の) △(塗膜にヒビワレ、ツヤボケ、ハガレが認められるも
の) ×(塗膜に著しいヒビワレ、ツヤボケ、ハガレが認めら
れるもの)
【0081】塗膜表面光沢:60度鏡面反射率を測定し
た。
【0082】水に対する接触角:得られた直後の塗膜表
面に0.03cc脱イオン水の水滴を滴下し、20℃にて
3分後の水滴の接触角を協和化学(株)製コンタクタン
グルメーターDCAA型にて測定した数値である。
【0083】酸処理後の水に対する接触角:得られた直
後の塗膜を2.5重量%硫酸水20℃、24時間処理
(浸漬)し、次いで付着した硫酸水を水洗し、乾燥をお
こなったのち、上記と同様の方法で接触角を測定した。
なお、*は溶出して測定不可能であった。
【0084】付着性:JIS K−5400 8.5.
2ゴバン目テープ法に準じて1mm×1mmのマス目を10
0個作成し、その表面にテープを密着させ剥離したマス
目の剥れ程度を評価した。剥れの全くないもの○、少し
マス目のカドが剥れるもの△、マス目が1/3以上剥れ
るもの×。
【0085】色差:暴露前と暴露後の色差をJIS Z
8730に基づいてΔL(明度指数の差)を求めた。
【0086】汚れ外観:塗膜表面の汚れ程度を目視で観
察した。 ◎(汚れの程度がほとんどなく良好である) ○(汚れの程度が少なく良好である) △(汚れが認められ劣る) ×(汚れが著しいもの)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B05D 7/24 302 B05D 7/24 302Y (56)参考文献 特開 昭63−230721(JP,A) 特開 平4−275379(JP,A) 特開 平4−211482(JP,A) 特開 昭62−215662(JP,A) 特開 平2−160879(JP,A) 建築工事標準仕様書・同解説JASS 23吹付け工事(1989) 建築工事標準仕様書・同解説JASS 18塗装工事(1989) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 7/00 B05D 1/36 B05D 5/00 B05D 7/24

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機質基材に、 (1)下塗り塗料を塗装し、 (2)次に、下記水酸基含有ラジカル重合性不飽和単
    量体及びその他のラジカル重合性不飽和単量体(第三級
    塩基性窒素原子含有ラジカル重合性不飽和単量体を除
    く)とを共重合反応して得られるアクリル系ポリオール
    樹脂及び/又はフッ素含有ビニル系ポリオール樹脂にポ
    リイソシアネート化合物を配合してなる硬化型樹脂組成
    物を含有するポリイソシアネート硬化型溶剤系塗料又は
    反応性有機珪素基含有ビニルモノマー、脂環式エポキ
    シ基含有ビニルモノマー、ヒドロキシル基含有ビニルモ
    ノマー及び必要に応じてその他ビニルモノマーを共重合
    反応させて得られる共重合体に金属キレート化合物を配
    合してなる有機珪素硬化型溶剤系塗料であって、 かつこのものに下記一般式 【化1】 (式中、Rは同一もしくは異なって水素原子又は炭素数
    1〜3のアルキル基を示す。)で表されるオルガノシリ
    ケート及び/又はその縮合物を配合してなる上塗り塗料
    であって、かつこのものから形成された硬化塗膜は酸処
    理後の塗膜表面が水に対する接触角70度以下である上
    塗り塗料を塗装し、 (3)続いて常温で硬化させることを特徴とする建築外
    装用汚れ防止上塗り塗膜の形成方法。
  2. 【請求項2】下塗り塗料が、未硬化型合成樹脂エマルシ
    ョン系又は反応硬化型水性(又は溶剤形)エポキシ樹脂
    系の複層仕上げ塗料である請求項1記載の形成方法。
  3. 【請求項3】下塗り塗料が平滑仕上げ塗料である請求項
    1記載の形成方法。
  4. 【請求項4】 無機質基材に塗装した建築外装用塗膜の旧
    塗膜に必要に応じて下地処理をおこなったのち、請求項
    1記載の上塗り塗料を塗装し改修をおこなうことを特徴
    とする建築外装用汚れ防止上塗り塗膜の形成方法。
  5. 【請求項5】 旧塗膜がイソシアネート硬化型フッ素樹脂
    系塗料、イソシアネート硬化型アクリル樹脂系塗料、シ
    リコン変性アクリル樹脂硬化型塗料、カルボニル−ヒド
    ラジド硬化型水性塗料、酢酸ビニル変性アクリル樹脂系
    塗料又はアクリル樹脂系水性塗料で形成された塗膜であ
    る請求項記載の形成方法。
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