JP4176939B2 - 自転車用子供同乗席 - Google Patents

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JP4176939B2 JP2000033770A JP2000033770A JP4176939B2 JP 4176939 B2 JP4176939 B2 JP 4176939B2 JP 2000033770 A JP2000033770 A JP 2000033770A JP 2000033770 A JP2000033770 A JP 2000033770A JP 4176939 B2 JP4176939 B2 JP 4176939B2
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    • B62J1/00Saddles or other seats for cycles; Arrangement thereof; Component parts
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自転車用子供同乗席に係り、自転車におけるハンドルバーの左右立上がり部間又は後部荷台等に装着して使用されるものである。
【0002】
【従来の技術】
自転車用子供同乗席(子供(幼児)載せ籠又は同乗器ともいう)として、これを荷籠に兼用できるように構成したものは、例えば、特開平11−49058号公報等で公知ある。
また、実公平6−50309号公報には、「同乗席本体と、該本体の前側底面部を構成する前側底面板とからなり、該前側底面板の前端には足載せ台を固定し、前側底面板の後端部を前記本体の後側底面部前端に回動可能に枢着し、前記前側底面板と前記本体の前端部との左右中央を一本の所定長さのバンドで係止し、前記前側底面板と前記本体の対応個所にはそれぞれ係止具を設けている。」子供同乗席が提案されており、この子供同乗席は、自転車のハンドルバーの左右立ち上がり部により左右から挟むような形で、ハンドルステムの頂部に取り付けられ、しかも、子供を乗せる時は、同乗席の上方に子供を持ち上げている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の子供同乗席は、子供(幼児)の背中(肩を含む場合もある)を支える背もたれがいずれも固定されており、これでは子供の体格差があるとき、子供(幼児)は窮屈な姿勢で同乗することがある。又、子供が同乗中にってしまったときは、前のめり又は左右に動き、同乗中の子供の姿勢が安定せず子供の就寝の妨げとなるだけでなく自転車の操縦性が悪くなるという課題があった。
更に、同乗席を荷籠兼用としたときは、荷物を積む関係上、同乗席本体の背もたれとなる背部壁が高くなっているので、この同乗席に子供を乗せたり降ろしたりするとき、子供を前記同乗席本体の上方まで持ち上げなければならず、面倒でかつ相当大なる労力を要するという課題があった。
【0004】
そこで、本発明にあっては、自転車用子供同乗席において背もたれをリクライニングとすることによって、子供の体格差があっても居住空間(同乗空間)を充分に確保でき、しかも、子供が同乗中にったとしても、この子供を安眠姿勢に支えての操縦(運転)ができるようにしたことを第1の目的とするものである。
また、本発明は、前述の第1の目的を達成しつつ、子供の乗せ降ろしを容易にかつ楽に行ないうる自転車用子供同乗席を提供することが第2の目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前述の第1の目的を達成する手段として、本発明に係る自転車用子供同乗席は、座部となる底壁と、この底壁の左右両端から上方へ起立した左右側壁と、この左右側壁の前端に連結した前壁とを備えていて自転車に固定される同乗席本体と、この同乗席本体の前記左右側壁の後端間に装着された背もたれとからなる自転車用子供同乗席であって、前記背もたれの下部に形成された縦長の挿通孔に、前記同乗席本体の前記左右側壁に亘って取り付けられた左右方向に延びるヒンジ軸を挿通することで、前記背もたれの下部を前記同乗席本体の前記左右側壁に対して上下移動自在に且つその上部を前後揺動自在に支持しており、前記同乗席本体は、その左右側壁に左右内方へ突出形成された係合体を備え、前記背もたれは、持ち上げた状態で前記係合体を前後に案内するように前後方向に延びる案内孔と、下ろした状態で前記係合体の前後移動を規制するように前記案内孔の上縁から上向きに形成された前後複数の係止孔と、前記ヒンジ軸に枢支された作動具を回動させて係入可能な被係合溝とを備え、前記作動具は、前記係合体が前記係止孔に嵌入しているときに前記ヒンジ軸を中心に回動して前記被係合溝に係入させることにより、前記背もたれの上方移動を規制可能に形成されており、前記背もたれを下ろした状態で前記係合体を前記係合孔に嵌入することで前記背もたれの前後揺動を規制し、前記作動具を前記被係合溝に係入することで前記背もたれの上方移動を規制して、前記背もたれのリクライニング角度を保持することを特徴とするものである。
【0006】
また、前記背もたれは、前記案内孔に連通して前方を開放するよう形成されて前記係合体を挿脱可能とする開口窓を備え、前記開口窓を介して前記同乗席本体の前記係合体を前記背もたれの前記案内孔及び係止孔から離脱させることで、前記背もたれを前記同乗席本体に対し下方揺動させて前記左右側壁間に乗降空間を形成することを特徴とするものである。
さらに、前記同乗席本体の前下部には、前記同乗席本体における前記底壁の前半部、前記左右側壁の前半部及び前記前壁の下半部とからなる足乗せ部が、前記同乗席本体の前記 底壁に対して左右方向のヒンジを介して上下揺動自在に枢支されていることとしてもよい。
【0007】
そして、前記背もたれには左右背もたれ側壁が備えられ、この左右背もたれ側壁は、側面視において上方にかけて前後に幅広く略三角形状に形成され、前記案内孔及び前記係止孔は、前記左右背もたれ側壁に設けられていることとしてもよい。
また、この同乗席本体の背もたれをリクライニングとしたことを特徴とするものである。
このように背もたれをリクライニングすることによって、そのリクライニングの角度を調節することで、子供に体格差があっても同乗空間を充分に確保できるとともに、子供が同乗中にったとしても安眠姿勢に支えながらの操縦が可能となったのである。
【0008】
なお、リクライニングする背もたれに、ヘッドレストを付帯させておけば、子供の安眠姿勢の支えがより確実にできる。
また、前述の第2の目的を達成する手段として、本発明に係る自転車用子供同乗席は、背もたれをリクライニングしたとき、同乗席本体に対して子供(幼児)の乗降空間を形成するように構成したことを特徴とするものである。
このように同乗席本体に乗降空間を形成したことにより、子供の乗降が容易かつ軽快に行え得るのである。
【0009】
更に、同乗席本体の左右側壁間に背もたれが装着されており、この背もたれの下部が左右側壁に対してリクライニング支点部により前後揺動自在に支持されており、背もたれの上部に前記支点部を中心として背もたれを前後揺動したとき、前記左右側壁に対してリクライニング位置を保持する節度手段を備えていることが推奨される。
このように節度手段を備えることによって、リクライニングされる背もたれの角度を任意にでき、かつその角度位置(リクライニング位置)を確実に保持できて同乗中(運転中)に背もたれが振動等で不測に動くのが阻止できるのである。
【0010】
また、リクライニング支点部に、前記節度手段を係脱自在にする作動具を備えていることが推奨される。
このように、作動具を備えることによって、節度手段による背もたれのリクライニング位置での保持と作動具によるロック・アンロックという二重の保持ができるのである。
更に、背もたれには左右側壁が備えられ、この左右側壁が同乗席本体の左右側壁に摺動自在として重ね合されていることが望ましい。
【0011】
また、前述した第1の目的を達成する手段として本発明に係る自転車用同乗席は、同乗席本体の左右側壁に背もたれの左右側壁が摺動自在として重ね合されており、背もたれの左右側壁は同乗席本体から離れる方向にそれぞれ延伸され、前記背もたれの下部にこの背もたれをリクライニングする支点部を備えていることを特徴とするものである。
ここで背もたれの左右側壁が同乗席本体から離れる方向に延伸されとは、一般に後方に延伸されたことを意味する。
【0012】
背もたれの左右側壁を前方に延伸させることもできるが、これでは、この左右側壁が子供の側位に露出することになるので、この左右側壁を後方に延伸することによって子供の側位に露出するのを防止できて有利となる。但し、背もたれの左右側壁を前方に延伸したものであっても良い。
更に、本発明においては、前記支点部を中心として背もたれをリクライニングしたとき、そのリクライニング位置を保持する節度手段を備え、この節度手段は、同乗席本体の左右側壁からそれぞれ内向に突出する係合体と背もたれの左右側壁に開設されていて前記係合体を係脱自在にする被係合体とで構成されていることが推奨される。
【0013】
このような構成としたことによって、節度手段の係合体と被係合体とが同乗席本体の左右側壁によって目隠状態にできて有利となるし、また、背もたれの左右側壁に節度手段としての被係合体と前後に大きく形成できてリクライニング量を充分に採れるのである。
なお、節度手段を構成する係合体を背もたれの左右側壁に外方突出状として設け、被係合体を同乗席本体の左右側壁に形成したものを含むものである。
また、被係合体は、係合体を挿脱する開口窓を背もたれの左右側部に連通して備えており、この開口窓を介して前記係合体を離脱した状態で背もたれはリクライニング支点を中心として下向姿勢に回動されて同乗席本体の左右側壁間に乗降空間を形成していることが推奨される。
【0014】
このように構成することによって、乗降空間を介しての子供の乗降が容易かつ軽快にでき、特に、荷かごを兼用したときは、背もたれの高さが比較的高くなることから有利となる。
更に、節度手段を係脱自在にする作動具をリクライニング支点部に回動自在として備えており、この作動具は、背もたれの背後でかつ左右側壁間に配置されており、この作動具には手動操作部分とロック部分とを備えていることが望ましい。
【0015】
このように構成することによって、前述した作用効果を達成できながら、作動具のロック・アンロック動作が容易かつ軽快にできるのである。
なお、背もたれには、ヘッドレストを付帯させることが有利であり、これによれば、就寝した子供の安眠を妨げることがない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1および図2は、左右に立ち上がり部1を備えた自転車のハンドルバー2の前記立ち上がり部1間に装着される自転車用子供同乗席(以下同乗席という)3を示している。
勿論、本発明に係る同乗席3は、自転車の荷台(一般に後部荷台)に装着されるものであっても良い。
【0017】
本発明に係る同乗席3は、同乗席本体4の背もたれ5を図1の矢示Aで示すようにリクライニングとしたものであり、これによって、子供の体格差に応じて背もたれ5に角度をもたせることができるとともに、就寝した子供の背中を安眠姿勢に支え得るのである。
また、背もたれ5を図1の矢示A,B,Cのようにリクライニングしたとき、同乗席本体4に対して子供(幼児)の乗降空間6(図6参照)を形成するように構成したものであり、これによって、背もたれ5を図1の矢示Cの如く下向とした状態で、乗降空間6を介して同乗席本体4に子供を乗降させることができるのである。
【0018】
より具体的に説明すると、図1及び図2において、同乗席本体4は、座部となる底壁(底板)7に左右側壁8を起立させて、例えば合成樹脂によって一体成形された箱形(立方形)に形成されている。
左右側壁8の前後方向中間部にはその外側に高さ方向に延伸する嵌合溝9が形成されていて、この左右の嵌合溝9が自転車のハンドルにおける左右の立上り部1に嵌入されてビス等の固定手段10によって着脱自在として取付けられている。
【0019】
同乗席本体4はこれを荷かごと兼用しているため、左右方向のヒンジ11を支点として底壁7の一部(前半部12)を左右側壁8の一部(前半部13)と、前壁16の一部(高さ方向中途部14)とからなる足乗せ部(ステップ又はフットレスト)15が回動自在として支持(枢支)され、この足乗せ部15を図1の姿勢Dとしたとき、すなわち、開放したとき、同乗席本体4には、座部7に着座した子供Q(図3参照)の両脚の挿通部17が形成可能であり、この足乗せ部15で挿通部17を閉じて荷かごに兼用可能であり、このため、足乗せ部15を開閉自在にロックするためのロック手段18を例えばノブ(取手)を有するネジ棒等によって構成して備えられている。
【0020】
なお、同乗席本体4には子供(同乗者)が着座したときの手元握り19を例えば前壁16等に備えることが望ましい。
また、リクライニングする背もたれ5には、ヘッドレスト20を備えることが望ましく、このヘッドレスト20は弾じゅく材料(スポンジ)を布、レザー等で被覆してなる弾性を有する受け20Aを高さ方向に調節自在にすることが望ましい(例えば支脚20Bを二重パイプ構成として伸縮自在とし、ノブを有するネジ棒等で固定解除可能にする)。
【0021】
勿論、フットレスト15の構成については任意であり、荷かご兼用でないときには同乗席本体4の前壁16を全面開放形としてこの同乗席本体4に固定式又は折畳式とした左右一対のフットレストを下設しても良いし、フットレストを付帯させなくとも良い。
更に、同乗席本体4の左右側壁8間に背もたれ5が装着されており、この背もたれ5の下部が左右側壁8(同乗席本体4)に対してリクライニング支点部21により前後揺動自在に支持されており、背もたれ5の上部に、前記リクライニング支点部21を中心として背もたれ5を図1の矢示Aのように前後揺動したとき、前記左右側壁8(同乗席本体)に対してリクライニング位置を保持する節度手段22を備えている。
【0022】
また、リクライニング支点部21に、前記節度手段22を係脱自在にする作動具23を備えている。
更に、背もたれ5には左右側壁(背もたれ側壁)5Aが備えられ、この左右側壁(背もたれ側壁)5Aが同乗席本体4の左右側壁8に摺動自在として重ね合わされている。
背もたれ5の左右側壁(背もたれ側壁)5Aは、これを前方(図1,図2において左方)に延伸させることもできるが、図1及び図2で示す例では、同乗席本体4から離れる方向、即ち後方に延伸されており、これによって座部7に着座した子供Qの側位に左右側壁(背もたれ側壁)5Aの延伸端が接触することもなく、子供Qの着座上有効である。
【0023】
図3〜図6を併せて参照して説明すると、背もたれ5の左右側壁(背もたれ側壁)5Aは側面視でほぼ三角形状に形成されていて、その上部の前後幅が広く下方に先細りに形成されている。
ここで左右側壁(背もたれ側壁)5Aの上部を前後幅が広く形成されることにより、節度手段22の形成代を大きくできて有効となる。
ヒンジ手段(リクライニング支点部)21は、同乗席本体4における左右側壁(側板)8の下部にヒンジ軸25の挿通孔8Aを形成し、左右側壁8間の乗降空間6に嵌入された背もたれ5における左右側壁(背もたれ側壁)5Aの下部に上下方向の長孔として形成した挿通孔24Aを有する左右ボス24を隆起形成するとともに左右ボス24間に、挿通孔23Aを有する作動具23を介在させ、図3に示すようにヒンジ軸25を各挿通孔8A,24A,23Aに貫通させ、ヒンジ軸25の両端に袋ナット等による抜け止め固定具26を取着(ネジ止め)することによってヒンジ手段21を構成している。
【0024】
ここに、節度手段22を係脱自在にする作動具23をリクライニング支点部21に回動自在として備えており、この作動具23は背もたれ5の背後でかつ左右側壁(背もたれ側壁)5A間に、具体的にはボス24間に挟持され、かつヒンジ軸25を中心に回動自在に支持されて背もたれ5の左右方向中央部に配置されており、この作動具23には手動操作部分23Bとロック部分23Cとを備えている。
節度手段(リクライニング量を角度調節する手段又は、背もたれ5の前後位置決め手段)22は、係合体27とこの係合体27を係脱自在とする被係合体28とで構成されており、同乗席本体4における左右側壁8の上部、背もたれ5における左右側壁(背もたれ側壁)5Aの上部のいずれか一方に係合体27を他方に被係合体28を備えている。
【0025】
図3〜図6で例示した実施の形態においては、節度手段22は、同乗席本体4の左右側壁8からそれぞれ内向に同軸心(共通軸心)として突出する係合体27と背もたれ5の左右側壁(背もたれ側壁)5Aに開設されていて前記係合体27を係脱自在にする被係合体28とで構成されている。
左右の係合体27は同乗席本体4における左右側壁8に着脱自在として取着されて左右方向で水平に延びる軸部27Aとこの軸部27Aの突出端に膨出形成された頭部27Bとで構成されており、背もたれ5の左右側壁(背もたれ側壁)5Aを、同乗席本体4における左右側壁8の各内面と頭部27Bとで実質的に挟持している。
【0026】
一方、左右の被係合体28は、背もたれ5の左右側壁(背もたれ側壁)5Aの上部に前後方向に形成された案内孔(案内窓)28Aと、この案内孔28Aの上縁に上向として前後に並設された係止孔28Bとを備えて構成されており、係合体27における軸部27Aが図5で示すように、案内孔28Aに嵌入されているときは、リクライニング支点部21を中心として背もたれ5の前後揺動を許容して角度調整(リクライニング量の調節)が可能であり、軸部27Aが図4で示すように、係止孔28Bに嵌入されているときは、背もたれ5はリクライニング支点部21を中心として前後揺動不能で、ここに、背もたれ5は角度調節された下で前後方向に位置決め可能とされている。
【0027】
すなわち、図4で示すように係合体27と被係合体28とで背もたれ5の前後位置決め(前後動不能に係合)しているときは、作動具23におけるロック部分23Cが左右ボス24間の底部5Bに係入して所謂突張り状態となって背もたれ5の上方への抜けが固定(ロック)され、ここに、背もたれ5は節度手段22において前後位置決めと作動具23のロック作用との二重ロックによって固定保持され、背もたれ5の不測の離脱(回動)、すなわち、走行振動等の外力を受けたとしても子供Qの背中を確実に保持するのである。
【0028】
一方、背もたれ5の角度調節を行うときは、作動具23における手動操作部分23Bを図4の矢示Eのように持ち上げてヒンジ軸25を中心に作動具23を回動することでロック部分23Cのロックを解除することにより、背もたれ5の持ち上げ(上下方向の長孔で形成した挿通孔24の範囲内での上下動許容)を可能とした状態にしてから(図5参照)、軸部27Aを案内孔28Aに図5で示すように合致するように背もたれ5を持ち上げ、この背もたれ5をリクライニング支点部21を中心として前後動することでリクライニング角度を調節し、作動具23を図4で示した矢示Eと逆方向にヒンジ軸25を支点に回動してそのロック部分23Cを底部の被係合溝5Bに係入させて突張り状態でロックし、このとき、軸部27と係止孔(係止歯)28Bを係合するのである。
【0029】
なお、作動具23を反矢示E方向(ロック方向)にヒンジ軸25を支点に回動させるとき、ロック部分23Cの係止力(摩擦力)が徐々に強くなるようにロック部分23Cをカム形状とすることが望ましい。また、作動具23はロックとロック解除を行なうことから、ある程度の硬さを有し、かつ弾性変形可能な硬質合成樹脂(ナイロン等)で作成することが推奨される。勿論、アルミ合金等の軽合金で作動具23を作成することは可能であり、このときは、ロック部分23Cに摩擦増強体(ゴム等)を接合乃至インサート成形しておくことも推奨される。
【0030】
更に、左右の被係合体28は、左右の係合体27を挿脱する開口窓28Cを背もたれ5の左右側部に案内孔28Aと連通して備えており、この開口窓28Cを介して図6で示すように前記係合体27を離脱した状態で背もたれ5はリクライニング支点部21を中心として図1の矢示Cで示すように下向姿勢に回動されて同乗席本体4の左右側壁8間に乗降空間6を形成している。
このように、背もたれ5を下向姿勢に倒伏してリクライニング支点部21で保持しておいて、子供Qの乗降は乗降空間6を介して軽快かつ容易に行い得るのであり、一方、背もたれ5を旧位に復帰させるには、背もたれ5をリクライニング支点部21を中心に図1の矢示C,Bとは逆方向に持上げ回動して開口窓28Cを介して係合体27を被係合体28に嵌入するのである。
【0031】
前述したように、背もたれ5はこれを前後揺動するものであることから、同乗席本体4における座部7と背もたれ5との間に揺動許容空間30が形成されることになる。そこで、該揺動許容空間30を閉塞するようにヒダ(アコーデオン伸縮)を有する閉鎖シート29を背もたれ5と座部7との間に係着させておくことが望ましい。勿論、この閉鎖シート29は、背もたれ5の回動を許容しつつ揺動許容空間30を閉塞するものであれば良いことから、ヒダ付ではなく弾性変形可能なシート材で構成することも可能である。
【0032】
本発明に係る同乗席3は以上の通りであるが、種々の設計変更は可能である。
例えば、同乗席本体4および背もたれ5はこれらを合成樹脂(例えばP.P)で作成したときは、平板形態はもとより、紐織形態に成形したり、網目(格子)模様形態に成形することもできるし、金属製とすることも可能である。
また、座部7および背もたれ5には、弾じゅく体(座布団、背当てパット)を装着することも可能である。
更に、背もたれ5はこの形状を後方弯曲形状(図4の符号5C参照)とすることによって、子供Qの背中を支えるとき背中を抱込むことができて有利である。
【0033】
また、節度手段22は、係止28Bを3段以上にすることも可能であり、ヒンジ手段21はヒンジ25を左右に貫挿することなく、左右に分散させても良い。
更に、作動具23については矢示E方向をロック方向とし、反矢示E方向をアンロック方向としてもよく、このときは被係合溝(突起)5Bは背もたれ5の背面に形成される。
【0034】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、子供(幼児)の体格差、好みに応じて背もたれの角度を調節できるし、仮りに子供が就寝しても安眠姿勢にできるし、荷かごを兼用したときには、子供の乗降を軽快かつ容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自転車用子供同乗席の実施形態の一例を示す全体側面図である。
【図2】 同じく平面図である。
【図3】 同じく組立て要領を示す分解斜視図である。
【図4】 背もたれロック(前後動不能)したときの要部斜視図である。
【図5】 背もたれをアンロック(前後動可能)したときの要部斜視図である。
【図6】 背もたれを倒伏したときの一姿勢(中途)を示す要部斜視図である。
【図7】 座部と背もたれとの回動部分を示す側面図である。
【符号の説明】
3 子供同乗席(同乗器)
4 同乗席本体
5 背もたれ
21 リクライニング支点部
22 節度手段

Claims (4)

  1. 座部となる底壁と、この底壁の左右両端から上方へ起立した左右側壁と、この左右側壁の前端に連結した前壁とを備えていて自転車に固定される同乗席本体と、この同乗席本体の前記左右側壁の後端間に装着された背もたれとからなる自転車用子供同乗席であって、
    前記背もたれの下部に形成された縦長の挿通孔に、前記同乗席本体の前記左右側壁に亘って取り付けられた左右方向に延びるヒンジ軸を挿通することで、前記背もたれの下部を前記同乗席本体の前記左右側壁に対して上下移動自在に且つその上部を前後揺動自在に支持しており、
    前記同乗席本体は、その左右側壁に左右内方へ突出形成された係合体を備え、
    前記背もたれは、持ち上げた状態で前記係合体を前後に案内するように前後方向に延びる案内孔と、下ろした状態で前記係合体の前後移動を規制するように前記案内孔の上縁から上向きに形成された前後複数の係止孔と、前記ヒンジ軸に枢支された作動具を回動させて係入可能な被係合溝とを備え、
    前記作動具は、前記係合体が前記係止孔に嵌入しているときに前記ヒンジ軸を中心に回動して前記被係合溝に係入させることにより、前記背もたれの上方移動を規制可能に形成されており、
    前記背もたれを下ろした状態で前記係合体を前記係合孔に嵌入することで前記背もたれの前後揺動を規制し、前記作動具を前記被係合溝に係入することで前記背もたれの上方移動を規制して、前記背もたれのリクライニング角度を保持することを特徴とする自転車用子供同乗席。
  2. 前記背もたれは、前記案内孔に連通して前方を開放するよう形成されて前記係合体を挿脱可能とする開口窓を備え、
    前記開口窓を介して前記同乗席本体の前記係合体を前記背もたれの前記案内孔及び係止孔から離脱させることで、前記背もたれを前記同乗席本体に対し下方揺動させて前記左右側壁間に乗降空間を形成することを特徴とする請求項1に記載の自転車用子供同乗席。
  3. 前記同乗席本体の前下部には、前記同乗席本体における前記底壁の前半部、前記左右側壁の前半部及び前記前壁の下半部とからなる足乗せ部が、前記同乗席本体の前記底壁に対して左右方向のヒンジを介して上下揺動自在に枢支されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自転車用子供同乗席。
  4. 前記背もたれには左右背もたれ側壁が備えられ、
    この左右背もたれ側壁は、側面視において上方にかけて前後に幅広く略三角形状に形成され、
    前記案内孔及び前記係止孔は、前記左右背もたれ側壁に設けられていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の自転車用子供同乗席。
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