JP4176395B2 - 低比重珪酸カルシウム硬化体の製造方法 - Google Patents

低比重珪酸カルシウム硬化体の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低比重珪酸カルシウム硬化体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
化石燃料の枯渇が危惧され、省エネルギー化が求められている現在、住宅やビルなどにおける生活活動を営む場においても省エネルギー化は強く求められている。中でも、快適な生活空間を実現するために使用される冷暖房によるエネルギーコストを低減化することが求められ、その対策として高断熱高気密化が進んでいる。その役割を担う材料として、安価で、かつ熱伝導率が低く、かつ不燃性で、かつ強度の高い断熱材が求められている。
【0003】
そこで、気泡コンクリートを軽量化することにより、上記の断熱材を実現することが検討されてきた。その製造方法には、発泡剤を用いる方法と起泡剤を用いる方法に大別される。
発泡剤を用いる場合、セメント、珪石粉を主原料とし、これに必要に応じて生石灰粉、石膏等を加え、水を添加してスラリー状にし、軽量化するために、固体原料の総重量に対する水の比が小さいスラリーに発泡剤としてアルミニウム粉等を多量に添加し発泡させることにより成型体を得ようとしていたが、かさ比重が0.14未満の成型体を得るために発泡剤を多量に添加した結果、発泡時に気泡の合一や脱泡が発生し、目的のかさ比重の成型体が得られない、強度が著しく低下する等の問題が発生していた。
【0004】
一方、起泡剤を用いる方法にはプレフォーム法とミックスフォーム法が挙げられるが、いずれも予め界面活性剤等で起泡させ泡沫を作り、また、その泡沫を攪拌槽等に移送する必要があり、そのための設備が不可欠となるため、新たに設備費が必要となるなどの問題が生じていた。さらに、かさ比重が0.25以下の成型体を得るためには、モルタルスラリーの中に大量の泡沫を混ぜ攪拌することから、気泡の合一や脱泡が発生し、成型体が陥没しやすい等の問題が発生していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、断熱性および強度に優れた低比重珪酸カルシウム硬化体の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、硬化体を構成する物質の結晶性および硬化体中の微細組織、および高い水/固体比である原料スラリー中で発泡剤を用いることに注目し、低比重珪酸カルシウム硬化体、ならびにその製造方法を鋭意研究を行なった結果、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は
(1)原料スラリーを型枠に注入し、予備硬化した後にオートクレーブで養生し、珪酸カルシウム硬化体を製造する方法であって、少なくとも珪酸質原料とセメントと石灰質原料と硫酸アルミニウムもしくはその含水物とその他の硫酸化合物と水を含み、上記固体原料の総重量に対する水の重量比が3.5を超えて5.5以下になるように混合した後に、発泡剤を固体換算で固体原料の総重量に対して0.03重量%以上0.95重量%以下で混合し、型枠内で発泡させることを特徴とする低比重珪酸カルシウム硬化体の製造方法。
【0007】
)発泡剤がアルミニウム粉末、アルミニウムスラリーまたはアルミニウムペーストであることを特徴とする()に記載の低比重珪酸カルシウム硬化体の製造方法。
)硫酸アルミニウムもしくはその含水物が、酸化物換算(Al)で固体原料の総重量に対して0.09重量%以上10重量%以下、その他の硫酸化合物を、上記硫酸アルミニウムもしくはその含水物を含めて、SO量換算で固体原料の総重量に対して0.15重量%以上15重量%以下含有することを特徴とする()または()に記載の低比重珪酸カルシウム硬化体の製造方法。
【0008】
)珪酸質原料が、50重量%以上が結晶質であり、かつブレーン比表面積で5000cm/g以上、300000cm/g以下の微粉珪石であることを特徴とする(1)(3)のいずれかに記載の低比重珪酸カルシウム硬化体の製造方法。
)その他の硫酸化合物が二水石膏もしくはその含水物であることを特徴とする(1)(4)のいずれかに記載の低比重珪酸カルシウム硬化体の製造方法。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について、特にその好ましい態様を中心に、詳細に説明する。
本発明によって得られる低比重珪酸カルシウム硬化体とは、珪酸カルシウム化合物を含み、かつ硬化して得られる任意の形状を有する材料の総称であるが、特にかさ比重が0.14未満のものを指す。
本発明によって得られる低比重珪酸カルシウム硬化体は、粉末X線回折において観察される、2つのトバモライトの回折線(220)、(222)に挟まれた角度領域における回折強度の最低値Iaに対するトバモライトの(220)回折ピーク強度Ibの比(Ib/Ia)が3.0以上である。ここで、粉末X線回折とは、X線としてCuKα線を用いた粉末X線回折を言う。珪酸カルシウム硬化体中に低結晶性珪酸カルシウム水和物(CSH)が多量に存在すると、乾湿繰り返し時の寸法安定性が低下する。さらに長期間大気中に放置されると、これらCSHは大気中の二酸化炭素と容易に反応して、炭酸カルシウムと非晶質珪酸に分解する炭酸化反応を起こす。この時、体積の収縮を伴うことから亀裂、組織劣化が発生する。トバモライトとCSHが共存する硬化体について、粉末X線回折を行うと、トバモライトの(220)回折ピークと(222)回折ピークにはさまれた領域に、ブロードなCSHの回折ピークが認められる。このCSHの回折ピークは通常29.1〜24.4°(2θ)付近に出現する。また、CSHがトバモライトに比べて少ない場合、CSHの回折ピークは、トバモライトの回折線に吸収された形になり、通常CSHの回折強度の測定は不可能になる。
【0010】
ところがCSHが多量に存在する場合、トバモライトの(220)回折ピークと(222)回折ピークに挟まれた領域におけるX線の回折強度は、バックグランドに比べて高い値となることから、CSHの存在の有無を判定することができる。珪酸カルシウム硬化体がCSHを全く含まず、かつ高結晶性のトバモライトを主体とする場合、同領域におけるX線強度の最低値はバックグランド強度と一致する。
【0011】
一方、たとえCSHが存在しない場合でも、トバモライトの結晶性が低い場合には、Ib/Iaは小さくなる。これは(220)と(222)が近接しているために、ピークのすそのが重なり合うためである。トバモライトの結晶性が低いと、珪酸カルシウム硬化体の強度低下、および耐候性の低下が起こる。
従って、2つのトバモライトの回折線(220)と(222)に挟まれた角度領域における回折強度の最低値Iaに対するトバモライトの(220)面の回折ピーク強度Ibの比(Ib/Ia)が大きいほど、珪酸カルシウム硬化体中に含まれるトバモライトの結晶性が高いことを示す。また、珪酸カルシウム硬化体中にCSHが存在する場合においては、Ib/Iaが大きいほど、珪酸カルシウム硬化体中に含まれるトバモライトの結晶性が高く、かつCSHの含有量が少なくなることを示す。
【0012】
本発明によって得られる低比重珪酸カルシウム硬化体においては、いずれの場合でも、Ib/Iaの値は3.0以上であることが必要であり、好ましくは4.0以上、さらに好ましくは4.5以上である。なお、ここでの強度IaおよびIbは、バックグランド強度を含めた値である。Ia、Ibの算出方法を図1に示すが、2つのトバモライト回折線(220)、(222)に挟まれた角度領域におけるバックグランドを含めた回折強度の最低値をIa、バックグランドを含めたトバモライトの回折線(220)の最大強度をIbとする。
【0013】
本発明によって得られる低比重珪酸カルシウム硬化体のかさ比重は0.05以上0.14未満であり、好ましくは0.07以上0.14未満、より好ましくは0.07以上0.12以下である。ここで言うかさ比重とは、105℃で24時間乾燥させた際のかさ比重、すなわち絶乾比重を指す。0.05未満では強度が低くハンドリング性が低下し、0.14以上では熱伝導率が大きくなる。
本発明によって得られる珪酸カルシウム硬化体は、水銀圧入法で測定される微分細孔分布曲線における最大値の1/4の高さにおける対数分布幅が0.4以上2.0以下であることが必要である。かさ比重が0.05以上0.1未満では、好ましくは0.4以上1.95以下、より好ましくは0.4以上1.9以下である。また、かさ比重が0.1以上0.14未満では、好ましくは0.4以上1.8以下、より好ましくは0.4以上1.7以下である。
【0014】
ここで、水銀圧入法とは、硬化体内部へ水銀を圧入させて、その時の圧力と侵入量の関係から細孔径の分布を測定するものであり、細孔の形状が円筒形であると仮定して計算されたものである。水銀圧入法により細孔径の測定可能範囲は6nm〜360μmであるが、この値は実際の細孔の直径を表すものではなく、構成物質間の間隙の大きさの指標として使用され、特に本発明によって得られる珪酸カルシウム硬化体の細孔構造を記述する際には有効な解析手段である。水銀圧入法で測定された微分細孔分布は、測定された細孔径に対する細孔量の積算曲線を1次微分して得られる。通常、かさ比重が0.05〜0.14のかさ比重が低い珪酸カルシウム硬化体の場合には、その測定範囲内の細孔径6nm〜50μmの間に微分細孔分布が存在する。
【0015】
微分細孔分布曲線における最大値の1/4の高さにおける対数分布幅(対数1/4値幅)とは、細孔径分布の広がりを表す1つの指標であり、微分細孔分布曲線における最大値の1/4の高さにおける細孔分布の幅を対数にて表示したものである。その算出方法を図2に示すが、水銀圧入法により測定された細孔径に対する細孔量の積算曲線を1次微分して得られる微分細孔分布曲線における最大値の1/4の高さを与える細孔径が2つである場合(図2(A))、大きい順にA、Aとすると、対数1/4値幅はA、Aそれぞれの常用対数の差となる。なお、図2(B)に示すように、微分細孔分布曲線における最大値の1/4の高さを与える細孔径が2つより多い場合は、それらのうち最大の細孔径Aの常用対数と最小の細孔径Aの常用対数の差となる。かさ比重が0.14未満になると、構成物質間の空隙が大きく傾向にあるが、対数1/4値幅が2.0を超えると、細孔径が50μm以下の細孔領域における細孔径分布は広い分布を持つことになり、応力を担う骨格を形成する部分(以下「マトリックス」という)の間隙の均一性が低いことを示す。そのため、局所的な応力集中が生じやすくなり、曲げ強度や圧縮強度が低下し、耐磨耗性も低下する。該対数分布幅は小さい方が強度が高くなる傾向にあるが、本発明をもってしても0.4未満の対数分布幅を得ることは難しい。
【0016】
ところで、一般にCSHは繊維状、粒状、塊状の粒子形態をとり、結晶質のトバモライトより微細であることに加えて、ゲル細孔と呼ばれる0.1μm以下の細孔を多量に含有している。そのため、珪酸カルシウム硬化体中にCSHが多量に存在する場合にも対数1/4値幅が非常に小さくなることがある。しかしながら、対数1/4値幅が小さい場合でも、CSHを多量に含有している場合もしくはトバモライトの結晶性が低い場合には、それらに起因して本発明によって得られる低比重珪酸カルシウム硬化体の特徴である高い強度は得られない。
【0017】
本発明によって得られる低比重珪酸カルシウム硬化体は、主としてトバモライトからなり、トバモライトの結晶性の高い、すなわち上記Ib/Iaが3.0以上の珪酸カルシウム硬化体であり、そのマトリックスを構成するトバモライトの板状あるいは短冊状粒子間の空隙径分布、すなわちマトリックスにおける細孔分布を均一化していることが特徴である。
本発明によって得られる低比重珪酸カルシウム硬化体は粉末X線回折において観察されるトバモライトの回折ピークのうち、(220)面の回折ピーク強度I(220)に対する(002)面の回折ピーク強度I(002)の比(I(002)/I(220))が好ましくは0.25以上、さらに好ましくは0.30以上である。トバモライトの板状あるいは短冊状の粒子は、平面に垂直な方向すなわち厚み方向が結晶のC軸方向と考えられている。従ってI(002)の相対強度が増加することは、C軸方向の相対的な規則性が増すことであり、それに伴い板状結晶の厚みも増加することを意味する。JCPDSカードNo.19−1364によれば、理想的なトバモライト結晶のI(002)/I(220)は0.8と記載されており、この値に近づくことで結晶の厚みが増し、単一結晶の強度が増加する。結果として、これら結晶から構成される硬化体の強度も増加する。これら、I(002)、I(220)の算出方法を図3に示すが、I(002)は回折角6〜9°(2θ)付近にかけて、バックグランドを直線近似して得られた真の回折強度であり、I(220)は回折角20〜40°(2θ)付近にかけて、バックグランドを直線近似して得られた真の回折強度である。
【0018】
以下、本発明につい説明する。
本発明は、原料スラリーを型枠に注入し、予備硬化した後にオートクレーブで養生し、珪酸カルシウム硬化体を製造する方法であって、少なくとも珪酸質原料とセメントと石灰質原料と硫酸アルミニウムもしくはその含水物とその他の硫酸化合物と水を含み、上記固体原料の総重量に対する使用した水の重量比が3.5を超えて5.5以下になるように混合した後に、発泡剤を固体換算で固体原料の総重量に対して0.03重量%以上0.95重量%以下で混合し、型枠内で発泡させることを特徴とする。
【0019】
本発明において、珪酸質原料とは、SiOの含有量が70重量%以上の原料を言う。たとえば、結晶質の珪石、珪砂、石英およびそれらの含有率の高い岩石、並びに珪藻土、シリカヒューム、フライアッシュ、天然の粘土鉱物およびそれらの焼成物等である。これらのうちで結晶質の珪酸質原料とは、珪石、珪砂、石英およびそれらの含有率の高い岩石であり、粉末X線回折においてα−石英あるいはクリストバライト等のシャープな回折ピークを呈するものをいう。また、非晶質珪酸原料とは、珪藻土、シリカヒューム、フライアッシュ等の粉末X線回折において固有の明瞭な回折ピークを示さないものを言う。
【0020】
本発明において、セメントとは普通ポルトラントセメント、早強ポルトラントセメント、ビーライトセメント等の珪酸成分とカルシウム成分を主体とするセメントを言う。また、石灰質原料とは酸化物換算でCaOを50重量%以上含む原料であり、生石灰あるいは消石灰等を言う。
本発明において、硫酸アルミニウムもしくはその含水物における硫酸アルミニウムとは、化学式(Al(SO)からなる物質を言い、その含水物とは例えば、化学式(Al(SO・17HO)で示されるような結晶水を含む化合物を言う。いずれの場合においても結晶水を除いた状態で(Al(SO)として80重量%以上含有するものを言う。原料形態としては粉末、スラリーいずれでもかまわない。さらに、その他の硫酸化合物とは、特に限定されるものではなく、SOあるいはSOを含有する化合物であればよい。例えば、亜硫酸、硫酸、無水石膏(CaSO)、二水石膏(CaSO・2HO)、半水石膏(CaSO・1/2HO)、硫酸マグネシウムなどのアルカリ土類金属の硫酸塩、硫酸ナトリウムなどのアルカリ金属の硫酸塩、硫酸銅や硫酸銀などの金属硫酸塩等であり、これらを単独で用いても、複数同時に用いても良い。
【0021】
本発明において、かさ比重が0.05以上0.14未満の珪酸カルシウム硬化体を得るためには、上記の固体原料の総重量に対する使用した水の重量比が3.5を超え5.5以下、好ましくは3.5を超え5.0以下、より好ましくは3.7以上5.0以下になるようにスラリー状態で混合された後に、発泡剤を固体換算で固体原料の総重量に対して0.03重量%以上0.95重量%以下、好ましくは0.05重量%以上0.7重量%以下、より好ましくは0.08重量%以上0.5重量%以下になるようにスラリーに混合した後に型枠内に注入し、型枠内で発泡させる必要がある。つまり、目的とするかさ比重は、スラリーの固体原料の総重量に対する使用した水の重量比と発泡剤の添加量により初めて達成される。
【0022】
本発明において、発泡剤とはアルミニウム粉末、アルミニウムスラリー、アルミニウムペーストなどの金属アルミニウム類、金属シリコン粉末などを言い、好ましくはアルミニウム粉末、アルミニウムスラリー、アルミニウムペーストを用いる。
本発明において、硫酸アルミニウムもしくはその含水物の添加量は、本発明を用いて珪酸カルシウム硬化体を製造する際の固体原料の総重量に対して酸化物換算(Al)で0.09重量%以上10重量%以下が好ましく、より好ましくは0.2〜10重量%であり、さらに好ましくは0.5〜8重量%である。添加量は、固液分離防止の点で0.09重量%以上、また、スラリー粘度の上昇抑制の点で10重量%以下が好ましい。
【0023】
その他の硫酸化合物の添加量は上記の硫酸アルミニウムもしくはその含水物を含めてSO換算で、珪酸質原料、セメント、硫酸化合物原料石灰質原料を含む固体原料の総重量に対して0.15重量%以上15重量%以下が好ましく、より好ましくは0.2重量%以上10重量%以下である。添加量は、予備硬化体の硬化速度の点で0.15重量%以上、得られる硬化体中の十分なトバモライト含有率を確保する点で15重量%以下が好ましい。
【0024】
本発明において、硫酸アルミニウムもしくはその含水物と、その他の硫酸化合物を用いることは、固体原料の総重量に対する使用した水の重量比が3.5を超え5.5以下のような高い値でも固液分離を防ぎ、発泡に好適なスラリー粘度になり、かつ予備硬化反応を促進し、結果として得られる低比重珪酸カルシウム硬化体の強度の向上をもたらすため、本発明において必須の原料である。
【0025】
本発明を用いて低比重珪酸カルシウム硬化体を製造するにあたっては、用いる珪酸質原料のうち50重量%以上が結晶質であることが好ましい。珪酸質原料の中でもシリカヒュームに代表される非晶質珪酸質原料は、結晶質珪酸質原料に比べて著しく高い反応性を持っている。その著しく高い反応性のために、セメント、石灰質原料と予備硬化させる段階で、CaO/SiOモル比が1付近のCSHが常温下でも特に容易に生成することが知られている。これらCSHは非常に安定な物質であることから、その後に高温高圧の養生を行っても、トバモライトへの変化は遅く、硬化体中には寸法安定性、耐候性を低下させるCSHが残留しやすい。また、トバモライトの結晶性も低下する傾向があることが知られている。従って、珪酸質原料は50重量%以上が結晶質であることが好ましく、より好ましくは60重量%以上である。
【0026】
結晶質の珪酸質原料としては、結晶質の珪石が安価であることから好ましく、中でも微粉砕したブレーン比表面積で測定して5000cm/g以上の微粉珪石が好ましく、より好ましくは7000cm/g以上である。微粉珪石は余り細かくしても、却って取り扱いにくいという弊害が生じることからブレーン比表面積で測定して300000cm/g以下であることが好ましい。微粉珪石は結晶質であるために予備硬化段階ではほとんど反応しない。しかし、オートクレーブ養生中の反応性は著しく高いために結晶性の高いトバモライトを多量に生成させることが可能になる。珪石の粒度が、ブレーン比表面積で測定して5000cm/g以上と細かいことは、オートクレーブ養生後に珪石が未反応のままで残留した場合にも、マトリックス中の残留珪石の界面に生成される空隙の大きさを小さくする効果も有する。
【0027】
本発明において、その他の硫酸化合物が二水石膏もしくはその含水物であることを特徴とする。二水石膏もしくはその含水物は、その構成元素が通常の珪酸カルシウム硬化体に含まれ、かつ高結晶のトバモライトをより多量に生成するため強度を高める効果を有する。
本発明において使用される全ての原料は、CaO/SiOモル比が好ましくは0.5以上1.5以下、より好ましくは0.6以上1.3以下、さらに好ましくは0.65以上1.1以下になるようにスラリー状態で混合される。このモル比は、高結晶性のトバモライト形成に必要な珪酸質成分の確保の点で1.5以下が好ましい。また、未反応の珪酸原料が多量に残留しトバモライトの生成量が低下するのを抑制する観点から0.5以上が好ましい。
【0028】
本発明においては、少なくとも珪酸質原料とセメントと石灰質原料と硫酸アルミニウムもしくはその含水物とその他の硫酸化合物と水を含むスラリーを攪拌する。該スラリー温度は40℃以上100℃以下であることが好ましく、より好ましくは50℃以上80℃以下である。また、攪拌時間は10分以上が好ましく、より好ましくは30分以上である。これら固体原料と水を含むスラリーの混合には、通常工業的に使用されるミキサーが使用可能であるが、好ましくは低粘度モルタル用の高速回転羽根を持った攪拌機、例えば邪魔板付きのパドルミキサーが用いられる。
【0029】
本発明において、用いられる石灰質原料の全部を珪酸質原料およびセメントと同時に混合すると、石灰質原料がセメントの初期水和を遅らせる場合もある。従って、予備硬化を早めたい場合には、石灰質原料以外の固体原料と水を40℃以上で、スラリー状態で10分以上混合する第一工程を行った後に、石灰質原料の一部または全部を加えて、さらに40℃以上で好ましくは30秒以上1時間以内、より好ましくは1分以上30分以内で混合する第二工程を経てから型枠に注入して予備硬化させる方法も好ましく用いられる。ここで原料の投入にあたり、最初の第一工程におけるスラリーへの添加を一次投入、後の第二工程におけるスラリーへの添加を二次投入と称する。
【0030】
硫酸アルミニウムもしくはその含水物は、固体の沈降を防ぐ効果と同時に予備硬化を早める効果を有する。これら二つの効果を得るためには、硫酸アルミニウムもしくはその含水物をそれ以外の固体原料および水と一緒に第一工程に於いて添加し40℃以上で10分以上混合することが好ましい。
発泡剤はそれ以外の固体原料を投入した後に添加することが好ましく、発泡剤を添加した後の攪拌時間は10秒以上3分以内が好ましく、20秒以上1分以内がより好ましい。10秒未満では、発泡剤が均一に分散せず、気泡の合一による粗大気泡が発生しやすい。また、3分を超えると攪拌中に発泡剤が反応し気泡の合一や脱泡が発生し、目標とするかさ比重の成型体が得られにくい。
【0031】
本発明によって得られる低比重珪酸カルシウム硬化体はプレフォーム法でも得られる。すなわち、起泡剤またはその水溶液に空気を送り込んでフォームを形成し、そのフォームを本発明に用いられるスラリーに混合させる方法(特開昭63−295487号公報参照)、起泡剤をスラリーに混合した後に起泡機によってフォームを形成される方法が好ましく用いられる。ここで、起泡剤はこの分野で従来用いられているもの用いることができ、その種類は特に限定されないが、例えば、合成界面活性剤系起泡剤、樹脂セッケン系起泡剤、加水分解たんぱく質系起泡剤などが挙げられる。
【0032】
本発明において、珪酸カルシウム硬化体の物性に悪影響を与えない範囲で、パルプ、有機あるいは無機軽量骨材、増粘剤、分散剤、炭酸塩化合物、硬化促進剤および遅延剤、発泡促進剤および発泡遅延剤等を任意のタイミングで混合することができる。その中で、パルプは安価な上、オートクレーブ中での劣化が少ないため好適に用いられる。パルプは広葉樹、針葉樹を問わずバージンパルプ、古紙パルプ等を使用できる。これらパルプは増粘剤、分散安定剤、予備硬化時の硬化収縮低減剤としても有効である。パルプの中で、微粉砕パルプはスラリーの水/固体比が高いときの固体の沈降を防ぐ効果、スラリーに適度な粘度を付与する効果がある他、予備硬化段階またはオートクレーブ中での亀裂の発生を抑制する働きがある他、それ自身も硬化体の加工性、強度に貢献することから好適に用いられる。これら微粉砕パルプは市販品あるいは、乾式粉砕品、あるいはスラリー状態で高圧ホモジナイザー等により微粉砕したものを用いることができる。パルプの含有量は好ましくは0.1〜5.0重量%であり、さらに好ましくは0.2〜4.0重量%である。含有量は、上記効果の十分な発現の観点から0.1重量%以上、また、スラリーに混合した時の粘度上昇、型枠への注入不良、巻き込み気泡等を抑制する観点から5.0重量%以下が好ましい。
【0033】
この様にして混合されたスラリーに、必要に応じて撥水性物質あるいは補強繊維が混合され、そのまま型枠に流しこまれ成形される。この時、必要に応じて補強鉄筋あるいは補強金網が配置された型枠に流し込まれ成形される。この時、補強鉄筋あるいは補強金網は防錆処理が施されていることが好ましい。型枠に注入されたスラリーは、自己発熱あるいは外部加熱等により、好ましくは40〜100℃の間で1時間以上かけて予備硬化される。予備硬化は、蒸気養生室等の水分が蒸発を抑制した環境下で行うことが好ましい。得られた予備硬化体は、必要に応じて任意の形状に切断された後に、オートクレーブを用いて高温高圧養生される。切断は軽量気泡コンクリートの製造に一般に用いられるワイヤーによる切断法も使用できる。オートクレーブの条件としては160℃(ゲージ圧力:約0.53MPa)以上、220℃(ゲージ圧力:約2.3MPa)以下が好ましい。得られた硬化体は乾燥され、本発明における珪酸カルシウム硬化体が得られる。
【0034】
本発明において、撥水性物質は、型枠に注入する前のスラリー、あるいは予備硬化体、あるいはオートクレーブ後の硬化体、いずれの工程においても添加することが可能であり、好ましくは0.1〜3重量%、さらに好ましくは0.5〜2重量%添加される。ここで、スラリーに添加される場合は、そのままで、予備硬化体、オートクレーブ後の硬化体に添加する場合は噴霧等の手法とその後の乾燥等の熱処理を併用することが好ましい。
【0035】
以下に実施例により本発明を具体的に説明する。なお、本発明において使用される各種の測定方法は以下の通りである。
[水銀圧入法:対数分布幅]
オートクレーブ後の硬化体を粉砕した後に分級して得た2〜4mm部分を、105℃にて24時間乾燥させて測定用試料とした。これら試料を、Micrometritics社製、Pore Sizer 9320を用いて細孔径分布を測定した。この時、水銀と硬化体の接触角は130度、水銀の表面張力は484dyn/cmとして計算を行った。測定された細孔径に対する細孔量の積算曲線を1次微分して得られる微分細孔分布の最大値の1/4の高さを与える細孔径が二つ場合、大きい順にA、Aとすると、対数分布幅は、A、Aそれぞれの常用対数の差となる。微分細孔分布の最大値の1/4の高さを与える細孔径が二つより多い場合は最大値を与える細孔径の常用対数と最小値を与える細孔径の常用対数の差となる。それぞれの場合の算出方法を図2(A)、(B)に示す。
【0036】
[粉末X線回折:Ia,Ibの測定]
強度測定に用いた試料を乳鉢中で粉砕した後に、理学電気(株)製RINT2000において、CuのKα線を用いて測定した。測定条件は、加速電圧40kV、加速電流200mA、受光スリット幅0.15mm、走査速度4゜/分、サンプリング0.02゜である。なお回折線はグラファイトのモノクロメーターにより単色化されてカウントされた。2つのトバモライト回折線(220),(222)に挟まれた角度領域におけるバックグランドを含めた回折強度の最低値をIa、およびバックグランドを含めたトバモライト回折線(220)の最大強度をIbとする。なおこれら2つの回折線はそれぞれ29.0゜、30.0゜(2θ)付近に見られる回折線に対応する。図1に算出方法の模式図を示す。
【0037】
[粉末X線回折:I(002),I(220)の測定]
試料および測定条件は、Ia、Ibの測定と同様に行った。ここでI(002)は、回折角6から9゜(2θ)付近にかけて、バックグランドを直線近似して得られた真の回折強度である。同様にI(220)は、回折角20から40゜(2θ)付近にかけて、バックグランドを直線近似して得られた真の回折強度である。なお、トバモライトの(002)回折線は、7.7゜(2θ)付近に見られる回折線に対応する。図3に算出方法の模式図を示す。
【0038】
[曲げ強度、圧縮強度]
JIS R 5201の曲げ強さおよび圧縮強さの測定に準じて測定した。すなわち、曲げ強度測定に用いた供試体寸法は、40mm×40mm×160mmであり、スパン幅は100mmである。圧縮強度は曲げ試験で割れた半分の試料において、加圧面40mm×40mmで最大荷重を測定した。なお試験体の乾燥条件は、20℃、相対湿度60%の恒温恒湿槽中に硬化体を置き、該硬化体の絶乾状態を基準とした含水量が、10±2%になった時点で測定試料とした。
【0039】
[嵩比重]
曲げ試験に用いたのと同じ寸法の硬化体を、105℃にて24時間乾燥させた時の重量と寸法から算出した。
[熱伝導率]
低温板5℃、高温板35℃でJIS A1412の平板熱流計法に従い測定した。試験体の形状は、200×200mm、厚さ25mmであり、温度20℃、湿度60%条件下で恒量になったものを用いた。
【0040】
[耐磨耗性]
試験体(40×40×20cm)の上におもり(300g)をのせ、サンドペーパー(#60)上を水平に試験体を30cm引っ張り、その前後における重量差を測定することにより磨耗した量を求め、次式により耐磨耗性を評価した。
耐磨耗性=(磨耗した量)/(試験体の重量)×100
[鋸引き性]
木工用鋸を用いて硬化体を切断し、切断しやすさ、切断面の状況から評価した。
【0041】
【実施例1〜4】
これらの実施例において硬化体の原料として表1に示す配合量で次の固体原料および水を用いた。すなわち、珪酸質原料として珪石粉砕粉(ブレーン比表面積11000cm/g)とシリカヒューム(EFACO社製)を用いた。さらに、セメントとして普通ポルトラントセメント(表1ではOPCで表示)、石灰質原料として生石灰、硫酸アルミニウムとしてその18水和物、その他の硫酸化合物として二水石膏、増粘剤としてメチルセルロース、および有機繊維として微粉砕パルプ(実施例2および4)を用いた。ここで、硫酸アルミニウム18水和物および二水石膏は、それらの無水和物の重量部を表1に示している。表1に示した水/固体比とは固体原料の総重量に対する水の重量比である。また、Al量とは、固体原料の総重量に対する硫酸アルミニウムもしくはその含水物の酸化物換算(Al)における重量%であり、SO量とは、固体原料の総重量に対するその他の硫酸化合物を、上記硫酸アルミニウムもしくはその含水物を含めたSO量換算における重量%である。
【0042】
60℃に加温した水を投入したステンレス槽に珪石粉砕粉、シリカフューム、生石灰、普通ポルトラントセメント、硫酸アルミニウム18水和物、二水石膏およびメチルセルロースを一次投入し、60℃で加温しながら回転数1200rpmで水分の蒸発を防ぎながら2時間攪拌、混合した。次いで、生石灰を二次投入し、一次投入と同様の条件下で1分間攪拌、混合した後に、発泡剤としてアルミニウム粉末を投入し20秒攪拌し、得られたスラリーを型枠に流し込み型枠内で発泡させた。型枠にスラリーを流し込んだ直後から水分の蒸発を防いだ状態で60℃で保持して、予備硬化させた。次いで、予備硬化体を脱型して、オートクレーブ中で飽和水蒸気雰囲気下に190℃で4時間、高温高圧養生を行なった後、乾燥して低比重珪酸カルシウム硬化体を得た。
得られた各低比重珪酸カルシウム硬化体の各種物性を表3に示す。鋸引き性は、いずれも良好で、切断面も良好であった。
【0043】
【比較例1】
表2に示される原料を混合直後のスラリー温度が50℃となるように混合した。珪酸質原料として珪石粉砕粉(ブレーン比表面積2600cm/g)を用いた。アルミニウム粉末をスラリーに混合後20秒攪拌し、直ちに型枠に流し込んだ。しかし、発泡中に気泡の合一および脱泡が発生し、目的とするかさ比重の成型体が得られなかった。
【0044】
【比較例2】
表2に示される原料を比較例1と同様にスラリーを得、型枠に流し込んだ。しかし、水と固体が分離し、かつ発泡中に気泡が脱泡したため、目的とするかさ比重の成型体が得られなかった。
【0045】
【比較例3】
表2に示される原料を用いて、実施例1と同様にスラリーを得、型枠に流し込んだ。しかし、水と固体が分離し、目的とするかさ比重の成型体が得られなかった。
【0046】
【比較例4】
市販の断熱用ALCからサンプルを採取し、各種物性を測定した。得られた結果を表4に示す。
【0047】
【表1】
Figure 0004176395
【0048】
【表2】
Figure 0004176395
【0049】
【表3】
Figure 0004176395
【0050】
【表4】
Figure 0004176395
【0051】
【発明の効果】
本発明により、軽量でかつ、断熱性に優れ、かつ強度が高く不燃の成型体が得られることから、各種断熱材等として好適な建築材料を提供できる。また、従来用いられてきた軽量気泡コンクリートの設備を用い、高い生産性を維持することを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 粉末X線回折における実施例1に対するIa、Ibの算出方法の説明図である。
【図2】 水銀圧入法における微分細孔分布の対数半値幅算出方法の説明図である。
(A):実施例1の微分細孔分布の最大値の1/4の高さにおける対数分布幅の算出例。
(B):比較例4の微分細孔分布の最大値の1/4の高さにおける対数分布幅の算出例。
【図3】 粉末X線回折における、実施例1に対するI(002)、I(220)の算出方法

Claims (5)

  1. 原料スラリーを型枠に注入し、予備硬化した後にオートクレーブで養生し、珪酸カルシウム硬化体を製造する方法であって、少なくとも珪酸質原料とセメントと石灰質原料と硫酸アルミニウムもしくはその含水物とその他の硫酸化合物と水を含み、上記固体原料の総重量に対する水の重量比が3.5を超えて5.5以下になるように混合した後に、発泡剤を固体換算で固体原料の総重量に対して0.03重量%以上0.95重量%以下で混合し、型枠内で発泡させることを特徴とする低比重珪酸カルシウム硬化体の製造方法。
  2. 発泡剤がアルミニウム粉末、アルミニウムスラリーまたはアルミニウムペーストであることを特徴とする請求項に記載の低比重珪酸カルシウム硬化体の製造方法。
  3. 硫酸アルミニウムもしくはその含水物が、酸化物換算(Al)で固体原料の総重量に対して0.09重量%以上10重量%以下、その他の硫酸化合物を、上記硫酸アルミニウムもしくはその含水物を含めて、SO量換算で固体原料の総重量に対して0.15重量%以上15重量%以下含有することを特徴とする請求項またはに記載の低比重珪酸カルシウム硬化体の製造方法。
  4. 珪酸質原料が、50重量%以上が結晶質であり、かつブレーン比表面積で5000cm/g以上、300000cm/g以下の微粉珪石であることを特徴とする請求項のいずれかにに記載の低比重珪酸カルシウム硬化体の製造方法。
  5. その他の硫酸化合物が二水石膏もしくはその含水物であることを特徴とする請求項のいずれかに記載の低比重珪酸カルシウム硬化体の製造方法。
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