JP4175958B2 - 軸挿入方法及び軸挿入装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸挿入方法及び軸挿入装置に関し、例えば、スピンドルモータの回転軸の支承に利用される流体動圧軸受において、ステータに回転軸を挿入する場合等に適用される軸挿入方法及びその方法を実施するための軸挿入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の機械装置の組立に際して、回転軸、芯軸、ボルト類等の軸を保持孔に挿入する場合、軸を保持孔の開口端に衝接したりすることなく、正確に位置決めして挿入する必要がある。
【0003】
特に近年、磁気ディスクや光ディスク等のデータ記憶装置で使用されているスピンドルモータの流体動圧軸受では小型軽量化、回転精度の高度化が要請されており、流体動圧軸受のステータのスリーブ内に回転軸を挿入する場合、回転軸を挿入すべきスリーブの開口端部に衝接して損傷を生じたりすることなく、回転軸とスリーブの軸心を正確に合わせて挿入することが望ましい。
【0004】
従来は、挿入すべき軸を把持する把持機構で、軸を保持孔に対して精度よく機械的に位置決めしてから挿入する手段が採用されていたが、この位置決め精度には限界がある。特に、近年、上記スピンドルモータ等において益々小型化する軸受等の精密技術分野の組立においては、位置決め高精度化が求められており把持機構で位置決めすることは困難である。
【0005】
このような問題を解決する手段として、棒状部品を組み入れるべき孔の反対側から作動ロッドの吸気孔で棒状部品を吸引して組み入れるという手段は知られている(特許文献1参照。)。
【0006】
さらに、基板に形成された支持孔に軸体を上方から挿入する場合に、軸体をロボットアームのヘッドに設けた被挿入ワークの保持孔内に吸引しながら周囲から圧力気体を噴出させて保持孔の軸心位置に軸体を保持して支持孔内に挿入するという技術も知られている(特許文献2参照。)。
【0007】
【特許文献1】
特開平1−306135号公報(第3図参照。)
【特許文献2】
特開昭63−7237号公報(第1、2図参照。)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献1に開示されているような棒状部品を作動ロッドで吸引して孔に組み込む手段は、棒状部品、孔及び作動ロッドの軸心を一致させるものではないので、棒状部品を孔と軸心を一致させて挿入することはできない。しかも、この手段では吸引動作を停止させないと棒状部品から作動ロッドを分離することができない。
【0009】
又、特許文献2に開示されているような軸体を保持孔内で周囲から圧力気体を噴出させて吸引する手段は、保持孔内に軸体を互いの軸心を一致させて保持するものであり、軸体を支持孔内に互いの軸心を一致させて挿入するものではない。もし、軸体を支持孔内に互いの軸心を一致させて挿入するのであれば、保持孔を支持孔と互いに軸心を一致させなければならないという問題がある。
【0010】
本発明は上記従来の問題点を解決することを目的とするものであり、各種の機械装置の組立に際して、回転軸、芯軸、ボルト類等の軸を保持孔に挿入する手段として、把持機構により挿入すべき軸を孔に互いの軸心を精度良く機構的に一致させる場合の機構的な精度の限界を考慮して、把持機構により軸を機構的に孔と軸心を一致させてから挿入するのではなく、全く新規な発想の下に、軸を孔の開口端に衝接したりすることなく、挿入開始から挿入終了後迄、常時、正確に位置決め動作をしながら挿入していく挿入方法及び挿入装置を実現するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、保持孔の形成された被挿入ワークを、中心孔を有する昇降可能な被挿入ワーク支持部材で下方から支持し、上記被挿入ワーク支持部材の中心孔を通して昇降可能である中空孔を有する案内シャフトを、上記保持孔に下方から挿通させて、該案内シャフトの上端面が該保持孔の上方になる位置にまで上昇させ、挿入ワークである軸を上記案内シャフトの上端面に上記中空孔を塞がないようにして載置してから、該案内シャフトを下降させて上記保持孔に上記軸を挿入する軸の挿入方法であって、上記被挿入ワーク支持部材と上記案内シャフトとの間の隙間の圧力を大気圧Paより低い第1の圧力P1に保持し、上記案内シャフトの中空孔の圧力を上記第1の圧力より低い第2の圧力P2に保持し、上記案内シャフトを下降させて上記保持孔に上記軸を上方から近づかせて挿入する際に、大気圧Paと上記第1の圧力P1との圧力差で上記隙間に上方から第1の空気流を発生させるとともに、大気圧Paと上記第2の圧力P2との圧力差で上記中空孔に第2の空気流を発生させることにより、上記軸と上記保持孔の互いの軸心を一致させて、挿入することを特徴とする軸挿入方法を提供する。
【0012】
上記軸挿入方法では、被挿入ワークを被挿入ワーク支持部材で下方から支持する際に、上記被挿入ワークを上記被挿入ワーク支持部材とともに昇降するチャック装置でクランプすることが好ましい。
【0013】
上記軸挿入方法では、上記案内シャフトの上端面に上記中空孔から放射方向に伸びる複数の溝を設けることにより、上記軸を上記案内シャフトの上端面に載置しても上記中空孔を塞がないようにしたことが好ましい。
【0014】
本発明は上記課題を解決するために、中心孔を有する昇降可能な被挿入ワーク支持部材と、上記被挿入ワーク支持部材の中心孔を通して昇降可能である中空孔を有する案内シャフトとを備え、保持孔が形成された被挿入ワークの該保持孔に、上記被挿入ワークの上方から挿入ワークとして軸を挿入する装置であって、上記被挿入ワーク支持部材は、上記被挿入ワークを下方から受けて支持し、上記案内シャフトは、上記被挿入ワークの保持孔を下方から挿通し、該案内シャフトの上端面が該保持孔の上方になる位置にまで上昇可能であり、上記軸を上記保持孔の上方から上記案内シャフトの上端面に上記中空孔を塞がないようにして載置させてから下降して上記保持孔に上記軸を挿入させるものであり、上記被挿入ワーク支持部材と上記案内シャフトとの間の隙間の圧力P1に保ち、上記案内シャフトの中空孔の圧力を上記第1の圧力より低い第2の圧力P2に保ち、上記案内シャフトを下降させて上記保持孔に上記軸を上方から近づかせ挿入する際に、大気圧と第1の圧力との差で上記隙間に上方から第1の空気流を発生させるとともに、大気圧と第2の圧力との差で上記中空孔に第2の空気流を発生させることにより、上記軸と上記保持孔の互いの軸心を一致させて挿入可能であることを特徴とする軸挿入装置を提供する。
【0015】
本発明は上記課題を解決するために、中心孔を有する昇降可能な円筒状の被挿入ワーク支持部材と、上記被挿入ワーク支持部材の中心孔を通して昇降可能な中空孔を有する案内シャフトと、第1の吸引ポンプと、第2の吸引ポンプとを備え、保持孔の形成された被挿入ワークの該保持孔に、該被挿入ワークの上方から挿入ワークとして軸を挿入する装置であって、上記被挿入ワーク支持部材は、上記被挿入ワークを下方から受けて支持し、上記案内シャフトは、上記被挿入ワークの保持孔を下方から挿通し、該案内シャフトの上端面が該保持孔の上方になる位置にまで上昇可能であり、上記軸を上記保持孔の上方で上記案内シャフトの上端面で上記中空孔を塞がないようにして受けてから下降して上記保持孔に上記軸を挿入させるものであり、上記被挿入ワーク支持部材と上記案内シャフトとの間の隙間に上記第1の吸引ポンプを連通して吸引し、該隙間の圧力を大気圧Paより低い第1の圧力P1とし、上記案内シャフトの中空孔に上記第2の吸引ポンプを連通して吸引し、該中空孔の圧力を上記第1の圧力より低い第2の圧力P2とし、上記案内シャフトを下降させて上記保持孔に上記軸を上方から近づかせ挿入する際に、大気圧と第1の圧力の差で上記隙間に上方から第1の空気流を発生させるとともに、大気圧と第2の圧力の差で上記中空孔に第2の空気流を発生させることにより、上記軸を上記保持孔に、該軸と該保持孔の互いの軸心を一致させて挿入可能であることを特徴とする軸挿入装置を提供する。
【0016】
上記軸挿入装置では、上記案内シャフトの上端面に上記中空孔から放射方向に伸びる溝孔が形成されていることが好ましい。
【0017】
上記軸挿入装置では、上記被挿入ワーク支持部材とともに昇降可能な被挿入ワークチャック装置を設け、該被挿入ワークチャック装置は、被挿入ワークを、被挿入ワーク支持部材で下方から支持する際に、クランプすることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に係る軸挿入方法及び軸挿入装置の実施の形態を実施例に基づいて図面を参照して説明する。
【0019】
本発明に係る軸挿入方法及び軸挿入装置は、断面円形の孔内に軸を孔の中心に軸心を合わせて挿入する技術であり、各種の装置の組立、メインテナンス等の作業に利用できるが、この実施例では、スピンドルモータのステータのスリーブに、ロータの回転軸を挿入するものについて説明する。
【0020】
説明の都合上、この実施例で組み立てるべきスピンドルモータの概略を、図7(a)で説明する。このスピンドルモータ1は、コンピュータに使用される磁気ディスクや光ディスク等のデータ記憶装置のモータとして利用され、全体的には、ステータアッシー2とロータアッシー3とから構成される。
【0021】
ステータアッシー2は、データ記憶装置本体に固定されるフレーム4を有する。フレーム4に、流体動圧軸受6を構成するスリーブ7が嵌着されている。フレーム4には、ステータスタック(ステータコア)8が取り付けられている。ステータスタック8には、その周方向に複数対のコイル9が隔設されている。
【0022】
ロータアッシー3は、ハブ5を有し、このハブ5は回転軸11の上端部に固定されており、回転軸11とともに回転する。回転軸11は、軸受部であるスリーブ7内に装入され、スリーブ7により回転可能に支承されている。ハブ5の下部10はフレーム4の内側で回転するが、このフレーム4の下部10の内周面にはヨーク13が装着されている。ヨーク13の内側には、マグネット14が嵌入固定され、N極及びS極の複数極に着磁されている。
【0023】
コイル9は、通電することにより磁場を形成し、この磁場内に配置されたマグネット14に作用しロータアッシー3は回転する。ロータアッシー3の上端部15の外周面には、データ記憶装置の図示しない回転ディスク(例.磁気ディスク)が装着され、スピンドルモータ1で回転・停止し、記録用のヘッドで情報の書き込み読み出しのデータ処理が行われる。
【0024】
このようなスピンドルモータ1における流体動圧軸受6は、スリーブ7の下端部に、下方に向けて開口する大径の第1の凹部16が形成されており、さらにこの第1の凹部16の頂面(上面)には小径の第2の凹部17が形成されている。大径の第1の凹部16内には、カウンタプレート(スラスト受板)18が嵌合され、例えば、カウンタプレート18と第1の凹部16を溶着することによりスリーブ7内が気密状態となるように固着されている。
【0025】
回転軸11の下端部にはスラストプレート19が嵌圧されて固定されている。このスラストプレート19は、スリーブ7の第2の凹部17内で、カウンタプレート18に対向して回転軸11とともに回転するように配置されている。回転軸11の上端にはネジ孔20が形成されている。
【0026】
スリーブ7と回転軸11との隙間(第1の隙間)21、スラストプレート19と第2の凹部17との隙間(第2の隙間)22及びスラストプレート19とカウンタプレート18との隙間(第3の隙間)23は、互いに連通しており、スリーブ7と回転軸11との間から潤滑油12が注入されて、これら互いに連通する第1〜3の隙間21〜23には潤滑油12が封入されている。
【0027】
(実施例)
本実施例では、以上の構成から成るスピンドルモータ1のステータ2のスリーブ7(「被挿入ワーク」に相当する。)に、ロータ3の回転軸11(「挿入ワーク」に相当する。)を挿入するものであるが、図7(b)に示すように、ステータ2を上下逆方向に配置して、スラストプレート19を既に嵌着した回転軸11を、上方から挿入する。この挿入のための方法及び装置を図1〜6で説明する。
【0028】
なお、図1〜6ではステータ2及び回転軸11を上下逆方向に配置しているが、説明の都合上、ステータ2及び回転軸11については、図1〜6の図中の上下に則して上下を表現する。例えば、図7(a)では「回転軸11の上端部」であるが、図1〜6では「回転軸11の下端部」として説明する。
【0029】
この実施例の軸挿入装置24は、ステータ2を載置するターンテーブル25と、挿入すべき回転軸11をターンテーブル25のほぼ中心部上方に位置決めして把持するための位置決め把持装置26と、ターンテーブル25のほぼ中心部下方に配置され昇降可能なスリーブ位置決め装置27と、スリーブ位置決め装置27内に挿通され独自に昇降可能な中空孔28を有する案内シャフト29とを備えている。
【0030】
ターンテーブル25は、図1(a)に示すように、その上面には、内周面にテーパ面30を有する円形の凹部31と、この凹部31の中心と一致する中心を有する貫通孔32が形成されている。ステータ2は、通常の使用時とは上下逆向きにされて、その下端周縁(図7(a)の使用時では上端周縁。)がテーパ面30に当接するように載置されて、その軸心がターンテーブル25の中心に位置決めされ、スリーブ7の下端(図7(a)の使用時では上端。)は貫通孔32内に突出するように、ターンテーブル25上に載置されて支持される。
【0031】
位置決め把持装置26は、開閉可能な把持アーム33を有し、この把持アーム33でスラストプレート19が嵌着された回転軸11を、通常の使用時とは上下逆の姿勢で把持し、ターンテーブル25で支持されているステータ2のほぼ中心部上方に位置決めする。そして、把持アーム33を開くと回転軸11の把持を解放することができる。
【0032】
スリーブ位置決め装置27は、スリーブ支持部材35(被挿入ワークであるスリーブ7を固定する部材であるから、「被挿入ワーク支持部材」に相当する。)とスリーブチャック装置34とを備えている。スリーブ支持部材35とスリーブチャック装置34とは、図示はしないがスリーブ支持部材35及びスリーブチャック装置用の昇降駆動機構(第1の昇降駆動機構)を設け、この昇降部に取り付けて昇降可能な構造とする。
【0033】
スリーブ支持部材35の中心には、大径孔36、小径孔37、中径孔38及び細径孔39とから成る中心孔40が形成されている。スリーブ支持部材35の中心孔40内に、案内シャフト29が昇降可能に挿通されている。この案内シャフト29は、図示はしないが、案内シャフト用の昇降駆動機構(第2の昇降駆動機構)を設け、この昇降部に取り付けて昇降可能な構造とする。
【0034】
第1の昇降駆動機構及び第2の昇降駆動機構は夫々、駆動用モーターと昇降可動機構から成る周知の昇降駆動機構を利用するものであり、この昇降駆動機構の構造自体は本発明の要旨ではないので図示及び詳細な説明は省略するが、本発明に利用する昇降駆動機構は、特に第2昇降駆動機構は、その昇降動作のスピードをコントロールでき、精度の良い位置決め制御(昇降の停止位置を精度良くコントロールする。)ができる構成であることが好ましい。
【0035】
例えば、昇降駆動機構の駆動用モータとしては、ステップモーター(このモーターは、入力パルス数に比例して回転角が変位し、又入力周波数に比例して回転速度変化することを特徴とする。)や、インダクションモーター(このモーターも電源周波数により回転数を制御できる。)が利用される。そして、昇降駆動機構の可動機構としては、例えば、モーターの回転を精度良く直線動作に変換するボールネジ、リニアベアリング、ラック・ピニオン等が利用される。
【0036】
スリーブチャック装置34は、スリーブ支持部材35とともに昇降するが、その昇降動作とは別に、スリーブ7を掴んだり放したりすることが可能なクランプアーム34’を備えている。このクランプアーム34’は、スリーブ支持部材35の外側に位置し、図示はしないがスリーブ支持部材35の半径方向に開閉可能であり、クランプ及び解放動作を選択的に行うことができる。
【0037】
この案内シャフト29は、全体的には中空孔28が形成された管から成るが、その上端に、図1(b)に示すようなヘッド41が形成されている。案内シャフト29の上端面(ヘッド41の上端面)42には、図1(b)の上の平面図で示すように、平面十字状の十字溝43が形成されている。
【0038】
これにより、案内シャフト29のヘッド41の上端面42に回転軸11を載置しても、中空孔28を外部から塞ぐことなく、常に中空孔28と案内シャフト29の周囲との連通を保持するような構造としている。さらに、このヘッド41には、中空孔28の一部であって、ヘッド41上端面42の十字溝43の交叉部で開口する細孔44が形成されている。
【0039】
この実施例では十字溝43を形成したが、中空孔28から均等に放射方向に伸びており、中空孔28と案内シャフト29の周囲とを均等に連通させて、案内シャフト29のヘッド41の上端面42に回転軸11を載置しても中空孔28を外部から塞ぐことなく、周囲との連通を保持する構造であればよい。これにより、後述するが、案内シャフト29の外側の隙間47、47’内の空気の流れ(副流)とは別に、案内シャフト29の中空孔28内に周囲から流れ込む空気の流れ(主流)を発生させ、これにより、挿入不良を低減させて、挿入動作を精度よく行えるようにする。
【0040】
(作用)
以下、本発明の作用の説明を通して、さらに特徴的な構造について補足して説明する。回転軸11をスリーブ7に挿入する際には、スリーブチャック装置34とともにスリーブ支持部材35を第1の昇降駆動機構により上昇させて、スリーブ支持部材35の上部内にスリーブ7が嵌合する状態で停止させる。そして、スリーブチャック装置34のクランプアーム34’を動作させて、スリーブ7をクランプしその位置決めした状態で保持する。
【0041】
さらに、第2の昇降駆動機構により案内シャフト29を上昇させ、これを回転軸11の下端面46(図1(b)ではスリーブ7の上端面として示されている。)に当接して支持する状態で停止させる。即ち、把持アーム33で把持された回転軸11を、十字溝43の形成された案内シャフト29のヘッド41の上端面42で吸着することなく載置し支持している状態となる。この状態を図2(a)、(b)((a)の一部を拡大した図。)で示す。
【0042】
図2(a)、(b)において、スリーブ7の第1の凹部16、第2の凹部17、回転軸11及び案内シャフト29等は、大気圧Pa下に晒されている。そして、案内シャフト29とスリーブ支持部材35との間の隙間47及び案内シャフト29とスリーブ7との間の隙間47’は、第1のパイプ48を通して第1の吸引ポンプ(真空ポンプ)49に連通し、この第1の吸引ポンプ49により吸引され、大気圧Paより低い第1の圧力P1となっている。そして、案内シャフト29の中空孔28は、第2のパイプ50を通して第2の吸引ポンプ(真空ポンプ)51に連通し、この第2の吸引ポンプ51により吸引され、大気圧Paより低い第2の圧力P2となっている。
【0043】
ここで重要なことは、本発明では、第1の圧力P1、第2の圧力P2及び大気圧Paを、次のような大小関係となるように、第1の吸引ポンプ49及び第2の吸引ポンプ51の夫々動作を制御して、夫々の吸引力を調整する構成とすることである。
P2<P1<Pa
【0044】
このように、第1の吸引ポンプ49及び第2の吸引ポンプ51の動作を制御し第1の圧力P1、第2の圧力P2及び大気圧Paの大小関係を上記のとおり保持している状態で、把持アーム33を開いて回転軸11の把持を解き、その重力で案内シャフト29の上端面に載った状態とさせる。
【0045】
大気圧Paは第1の圧力P1、第2の圧力P2より大きいことから、図2(b)に示すように、第1の凹部16及び第2の凹部17から空気が案内シャフト29とスリーブ7との間の隙間47’乃至隙間47に周囲から流れ込み第1の空気流L1(後述の「主流」に対して「副流」という。)が生じる。さらに、第1の凹部16から空気が案内シャフト29のヘッド41の上端面42に形成された十字溝43と通して案内シャフト29の細孔44乃至中空孔28内に流入し第2の空気流L2(主流)が生じる。
【0046】
この第2の空気流L2により、回転軸11の下端面46(図7(a)に使用時は上端。)に案内シャフト29のヘッド41の上端面42への吸引力が作用する。しかしながら、この吸引力は、十字溝43が形成されているから、回転軸11の下端面46をヘッド41の上端面42に真空的に吸着するような強いものではない。回転軸11の外周面に放射方向から均等に作用する大気圧Paや第1の空気流のL1の作用により、回転軸11がヘッド41の上面に対して互いに軸心を一致させることが可能とするように、水平方向にスライドすることを許す程度の吸引力である。
【0047】
図2に示す状態において把持アーム33が回転軸11の把持を解放してから、案内シャフト29を、第2の昇降駆動機構により、下降速度(挿入スピード)を比較的低速(例えば、14mm/秒)で下降させ、図3に示す状態から、さらに図4に示すような回転軸11の下端がスリーブ7の中心孔40内に2mm程度挿入された状態とする。
【0048】
図3(a)〜(c)((b)、(c)は(a)の一部拡大図)は、回転軸11の下端面46がスリーブ7の中心孔40内に入り込む直前の状態を示しており、図4(a)〜(c)((b)、(c)は(a)の一部拡大図)は、回転軸11の下端面46がスリーブ7の中心孔40内に僅かに(例えば2mm程度)入った状態を示している。
【0049】
図3(a)〜(c)では、大気圧Paが回転軸11の外周面に放射方向から均等に作用するとともに、第1の空気流L1が回転軸11の外周面に沿って隙間47’内に流入するから、回転軸11は、スリーブ7の第1の凹部16及び第2の凹部17の中心に位置するような状態で、案内シャフト29に従って下降する。
【0050】
さらに、上記の通り、P2<P1<Paであるために、大気からの第2の空気の流れL2は、案内シャフト29の十字溝43を通って細孔44から中空孔28に流入するとともに、案内シャフト29とスリーブ7の中心孔40の隙間内に外周方向から均等に流入する。このような第2の空気の流れL2により、上述の通り、回転軸11の下面46を案内シャフト29の上端面42に吸引しかつスライドを許しながら、回転軸11と中心孔40の軸心を一致させるように下降する。
【0051】
そして、図4(a)〜(c)で示すように、スリーブ7の中心孔40に回転軸11の下端面46が2mm程度入った状態では、大気から回転軸11とスリーブ7との間の第1の隙間21を通して回転軸11の外周面に均等に空気が流れ込み、上記第2の空気の流れL2と同様の空気の流れL2’が案内シャフト29の十字溝43を通して細孔44から中空孔28に流入する。
【0052】
しかしながら、スリーブ7の中心孔40内に回転軸11の下端面46が入った状態では、大気と隙間47’とは第1の隙間21を介して連通はしているが、大気からの圧力の影響もやや弱くなり、しかもP2<P1であるから、圧力P1の隙間47’(案内シャフト29とスリーブ7との隙間)から、圧力P2のスリーブ7の中心孔40内へ十字溝43を通して外周から空気が流れ込み、第3の空気流L3が生じる。
【0053】
この第3の空気流L3は、回転軸11の外周面沿って均等に流れるから、回転軸11はスリーブ7の中心孔40に入った後で下降する際にも、回転軸11の軸心とスリーブ7の軸心が一致するように作用しながら下降する。これにより、回転軸11のスリーブ7内への挿入後も、回転軸11がスリーブ11の中心孔40の内面に当接し損傷するようなことが防止される。
【0054】
このような空気の流れの状態において、図4(a)〜(c)で示す状態からさらに図5(a)、(b)に示すような状態まで、案内シャフト29の下降速度を(挿入スピード)を上げて(例えば、20mm/秒)下降させて、回転軸11をスリーブ7の中心孔40への挿入をさらに行う。
【0055】
図5(a)、(b)は、回転軸11の上端(図7(a)中では下端。)に嵌着されたスラストプレート19が第2の凹部17内に入り込み、その下降が規制されて停止した状態であり、回転軸11がスリーブ7の中心孔40内に完全に挿入された挿入終了状態を示している。この状態では、案内シャフト29のヘッド41及びその上に載置された回転軸11の下端面46は、スリーブ支持部材35の小径孔37内まで下降している。
【0056】
この図5(a)、(b)に示す状態では、スラストプレート19がスリーブ7の第2の凹部17内に当接し中心孔40は回転軸11及びスラストプレート19の自重で閉じられた状態となるから、大気圧Paは第1の隙間21内にはほとんど作用しない。
【0057】
そして、隙間47内の圧力P1は、案内シャフト29の細孔44及び中空孔28の圧力P2より低いので、隙間47から十字溝43を通過して案内シャフト29の細孔44に流入する第3の空気流L3が生じている。この第3の空気流L3によりなおも、回転軸11の下端面46を案内シャフト29のヘッド41の上端面42に吸着している吸引力が作用している。しかしながら、この吸引力は上述のとおりそれ程大きくないので、案内シャフト29が下降すれば、回転軸11の下端面46から簡単に離れることができる。
【0058】
図5に示す挿入終了状態の後は、図6(a)、(b)((a)の一部拡大図)に示すように、案内シャフト29を高速(例えば、40mm/秒)でターンテーブル25の下方に下降させてから、スリーブチャック装置34のクランプアーム34’によるスリーブ7のクランプを解放し、第1の昇降駆動機構により、スリーブチャック装置34とともにスリーブ支持部材35も下降させる。
【0059】
(実験例)
上述のとおり、本発明では、隙間47の第1の圧力P1を案内シャフト29の中空孔28の第2の圧力P2より大きくし、案内シャフト29の上端の溝43を形成したことにより、溝43を通して周囲から中空孔28内に流れ込む空気の流れ(主流)を発生させるとともに、隙間47に空気の流れ(副流)を発生させている。本発明者は、単に中空孔28内に空気の流れのある構成(副流のみの構成)と、本発明のように主流と副流の生じる構成について、夫々2回にわたって挿入試験を実施した。
【0060】
この挿入試験では、各回に数千本の回転軸(挿入ワーク)をスリーブ(被挿入ワーク)への挿入を行い、挿入不良の件数をデータとしてとり、挿入不良の生じる頻度を把握した。この挿入試験の結果を次に示す。
(1)単に主流のみの場合
▲1▼1回目
挿入ワークの数6393本、挿入不良本数102本、挿入不良率1.6%
▲2▼2回目
挿入ワークの数4529本、挿入不良本数116本、挿入不良率2.56%
(2)主流と副流を設けた場合(本発明の構成)
▲1▼1回目
挿入ワークの数6504本、挿入不良本数31本、挿入不良率0.48%
▲2▼2回目
挿入ワークの数4222本、挿入不良本数22本、挿入不良率0.52%
【0061】
この実験結果から、単に主流のみ発生する場合に較べて、本発明のように主流と副流を発生させる場合は、挿入不良率が各段を低減することが判明し、本発明に係る軸挿入方法及び軸挿入装置は大きな効果があることが実証された。
【0062】
以上、本発明に係る軸挿入方法及び軸挿入装置の実施の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】
以上の構成から成る本発明に係る軸挿入方法及び軸挿入装置24によれば、次のような効果が生じる。
(1)本発明では、軸を孔に挿入する過程において、孔の形成されたスリーブをスリーブチャック装置でしっかりと位置決めし、挿入開始から挿入終了後迄、常時、空気流により軸と孔の軸心を一致させるようにするので、軸を孔の開口端に衝接し損傷させたりすることなく、孔に正確に軸心を一致させて挿入することができる。
【0064】
(2)案内シャフトのヘッド上端面に溝孔を形成したので、ヘッド上端面に挿入すべき軸を吸引しながらも、軸にその外周面から均等な圧力をかけながらヘッド上端面に対して軸を軸心を一致させるように水平方向に移動可能とすることができ、しかも挿入終了後、吸引ポンプによる圧力保持作用を停止することなく、ヘッドを軸から離すように移動させることができる。さらに、この溝孔を形成したことにより、案内シャフトの中心孔に空気の流れ(主流)を発生させるとともに、案内シャフトとスリーブとの間の隙間に空気の流れ(副流)を発生させることで、挿入不良を低減させて生産性を向上させることができる。
【0065】
(3)本発明によれば、従来の把持機構により挿入すべき軸を孔に互いの軸心を精度良く機構的に一致させてから挿入する技術手段は利用していないので、従来の機構的な位置決め精度の限界を打破する、きわめて精密機械装置や部品における、軸を孔に挿入する各種組立や組み付け工程の作業性の改善をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軸挿入方法及び軸挿入装置の実施例を説明する図である。
【図2】本発明に係る軸挿入方法及び軸挿入装置の実施例を説明する図である。
【図3】本発明に係る軸挿入方法及び軸挿入装置の実施例を説明する図である。
【図4】本発明に係る軸挿入方法及び軸挿入装置の実施例を説明する図である。
【図5】本発明に係る軸挿入方法及び軸挿入装置の実施例を説明する図である。
【図6】本発明に係る軸挿入方法及び軸挿入装置の実施例を説明する図である。
【図7】本発明に係る軸挿入方法及び軸挿入装置の実施例が適用される一例であるスピンドルモータを説明する図である。
【符号の説明】
1 スピンドルモータ
2 ステータ
3 ロータ
4 フレーム
5 ハブ
6 流体動圧軸受
7 スリーブ
8 ステータのスタック
9 コイル
10 ハブの下部
11 回転軸
12 潤滑油
13 ヨーク
14 マグネット
15 ロータの上端部
16 第1の凹部
17 第2の凹部
18 カウンタプレート
19 スラストプレート
20 スラストプレートの連通孔
21 第1の隙間
22 第2の隙間
23 第3の隙間
24 軸挿入装置
25 ターンテーブル
26 位置決め把持装置
27 スリーブ位置決め装置
28 中空孔
29 案内シャフト
30 ターンテーブルの凹部のテーパ面
31 ターンテーブルの凹部
32 ターンテーブルの貫通孔
33 把持アーム
34 スリーブチャック装置
34’ スリーブチャック装置のクランプアーム
35 スリーブ支持部材
36 スリーブ支持部材の大径孔
37 スリーブ支持部材の小径孔
38 スリーブ支持部材の中径孔
39 スリーブ支持部材の細径孔
40 スリーブ支持部材の中心孔
41 案内シャフトのヘッド
42 案内シャフト(のヘッド)の上端面
43 十字溝
44 案内シャフトの中空孔の一部である細孔
45 スリーブの下端面
46 回転軸の下端面
47 スリーブ支持部材と案内シャフトの隙間
47’ シリンダと案内シャフトの隙間
48 第1のパイプ
49 第1の吸引ポンプ
50 第2のパイプ
51 第2の吸引ポンプ
L1 第1の空気流
L2 第2の空気流
L3 第3の空気流

Claims (5)

  1. 保持孔の形成された被挿入ワークを、中心孔を有する昇降可能な被挿入ワーク支持部材で下方から支持し、
    上記被挿入ワーク支持部材の中心孔を通して昇降可能である中空孔を有する案内シャフトを、上記保持孔に下方から挿通させて、該案内シャフトの上端面が該保持孔の上方になる位置にまで上昇させ、
    挿入ワークである軸を上記案内シャフトの上端面に上記中空孔を塞がないようにして載置してから、該案内シャフトを下降させて上記保持孔に上記軸を挿入する軸の挿入方法であって、
    上記案内シャフトの上端面に上記中空孔から放射方向に伸びる複数の溝を設け、
    上記被挿入ワーク支持部材と上記案内シャフトとの間の隙間の圧力を大気圧Paより低い第1の圧力P1に保持し、
    上記案内シャフトの中空孔の圧力を上記第1の圧力より低い第2の圧力P2に保持し、
    上記案内シャフトを下降させて上記保持孔に上記軸を上方から近づかせて挿入する際に、大気圧Paと上記第1の圧力P1との圧力差で上記隙間に上方から第1の空気流を発生させるとともに、大気圧Paと上記第2の圧力P2との圧力差で上記中空孔に第2の空気流を発生させることにより、上記軸と上記保持孔の互いの軸心を一致させて、挿入することを特徴とする軸挿入方法。
  2. 被挿入ワークを被挿入ワーク支持部材で下方から支持する際に、上記被挿入ワークを上記 被挿入ワーク支持部材とともに昇降するチャック装置でクランプすることを特徴とする請求項1記載の軸挿入方法。
  3. 中心孔を有する昇降可能な被挿入ワーク支持部材と、上記被挿入ワーク支持部材の中心孔を通して昇降可能である中空孔を有する案内シャフトとを備え、保持孔が形成された被挿入ワークの該保持孔に、上記被挿入ワークの上方から挿入ワークとして軸を挿入する装置であって、
    上記被挿入ワーク支持部材は、上記被挿入ワークを下方から受けて支持し、
    上記案内シャフトは、上記被挿入ワークの保持孔を下方から挿通し、該案内シャフトの上端面が該保持孔の上方になる位置にまで上昇可能であり、上記軸を上記保持孔の上方から上記案内シャフトの上端面に上記中空孔を塞がないようにして載置させてから下降して上記保持孔に上記軸を挿入させるものであり、
    上記案内シャフトの上端面に上記中空孔から放射方向に伸びる複数の溝を設け、
    上記被挿入ワーク支持部材と上記案内シャフトとの間の隙間の圧力を大気圧Paより低い第1の圧力P1に保持し、上記案内シャフトの中空孔の圧力を上記第1の圧力より低い第2の圧力P2に保ち、
    上記案内シャフトを下降させて上記保持孔に上記軸を上方から近づかせ挿入する際に、大気圧と第1の圧力との差で上記隙間に上方から第1の空気流を発生させるとともに、大気圧と第2の圧力との差で上記中空孔に第2の空気流を発生させることにより、上記軸と上記保持孔の互いの軸心を一致させて挿入可能であることを特徴とする軸挿入装置。
  4. 中心孔を有する昇降可能な円筒状の被挿入ワーク支持部材と、上記被挿入ワーク支持部材の中心孔を通して昇降可能な中空孔を有する案内シャフトと、第1の吸引ポンプと、第2の吸引ポンプとを備え、保持孔の形成された被挿入ワークの該保持孔に、該被挿入ワークの上方から挿入ワークとして軸を挿入する装置であって、
    上記被挿入ワーク支持部材は、上記被挿入ワークを下方から受けて支持し、
    上記案内シャフトは、上記被挿入ワークの保持孔を下方から挿通し、該案内シャフトの上端面が該保持孔の上方になる位置にまで上昇可能であり、上記軸を上記保持孔の上方で上記案内シャフトの上端面で上記中空孔を塞がないようにして受けてから下降して上記保持孔に上記軸を挿入させるものであり、
    上記案内シャフトの上端面に上記中空孔から放射方向に伸びる複数の溝を設け、
    上記被挿入ワーク支持部材と上記案内シャフトとの間の隙間に上記第1の吸引ポンプを連通して吸引し、該隙間の圧力を大気圧Paより低い第1の圧力P1とし、
    上記案内シャフトの中空孔に上記第2の吸引ポンプを連通して吸引し、該中空孔の圧力を上記第1の圧力より低い第2の圧力P2とし、
    上記案内シャフトを下降させて上記保持孔に上記軸を上方から近づかせ挿入する際に、大気圧と第1の圧力の差で上記隙間に上方から第1の空気流を発生させるとともに、大気圧と第2の圧力の差で上記中空孔に第2の空気流を発生させることにより、上記軸を上記保持孔に、該軸と該保持孔の互いの軸心を一致させて挿入可能であることを特徴とする軸挿入装置。
  5. 上記被挿入ワーク支持部材とともに昇降可能な被挿入ワークチャック装置を設け、該被挿入ワークチャック装置は、被挿入ワークを、被挿入ワーク支持部材で下方から支持する際に、クランプすることを特徴とする請求項4記載の軸挿入装置。
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