JP4175948B2 - スピーカ内蔵アームレスト装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スピーカ内蔵アームレスト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両の後部シート等に設けられるアームレストは、シートバックに下部が回動可能に支持されており、シートクッション上方に略水平に倒した使用位置と、上方に跳ね上げてシートバックの凹所内に嵌まる格納位置(待機位置)とに、選択的に位置切替ができる格納式になっている。
【0003】
従来より、このような格納式のアームレストにサブウーファ等のスピーカユニットを内蔵したものがある(例えば、特許文献1参照)。
図1に示すように、格納式のアームレスト1にスピーカユニット7を内蔵すると、例えば、トランクルームやリアトレイ等の車内にスピーカユニットを設置した場合のように車内に特別なスピーカ設置スペースを確保しなくてよいので、車内スペースの有効利用が図れる。又、例えば、トランクルームにサブウーファを設置した場合よりも、優れた音質の低音再生性能が得られる可能性がある。
【0004】
しかし、アームレスト1を使用位置と待機位置のいずれに切り替えて使用する場合には、スピーカユニット7の音を車内に有効に響かせるには工夫が必要である。
そこで、上記特許文献1に記載の技術では、図1に示したように、アームレスト1の前端(格納時は上端となる位置)にバスレフ空間6と接続されている音響出口(放音口)2を設け、該アームレスト1を格納するシートバック3の格納用凹所4の上端に、アームレスト格納時に音響出口2を塞がないようにするための切欠部5を設けることで、アームレスト1の使用時と不使用時の両方の場合に、それなりの音響効果を発揮できるように工夫している。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−276588号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特許文献1に記載のように、アームレスト使用時と不使用時に同一の音響出口2から音を出す構造は、アームレスト1の姿勢により音の出る場所が大きく異なるので、良質な音響効果を発揮できない可能性がある。本発明が解決しようとする課題としては、上述した従来技術において生じる良質な音響効果を発揮できないという問題が一例として挙げられる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、シートバッグに設定された待機位置とシートクッション上方に設定された使用位置との間を移動自在に設けられたアームレストの内部に、スピーカユニットを取り付けたスピーカ内蔵アームレスト装置であって、前記アームレストを使用位置に移動した際に前記スピーカユニットの振動板の後面が発生する音波を車内空間に放射するアームレスト使用時用放音口と、前記アームレストを待機位置に移動した際に前記スピーカユニットの振動板の後面が発生する音波を車内空間に放射するアームレスト待機時用放音口とが、前記アームレストに別個に設けられていることを特徴とするスピーカ内蔵アームレスト装置を特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明に係わるスピーカ内蔵アームレスト装置の実施の形態について説明する。
本発明のスピーカ内蔵アームレスト装置は、シートバッグに設定された待機位置とシートクッション上方に設定された使用位置との間を移動自在に設けられたアームレストの内部に、スピーカユニットが取り付けられている。このアームレストには、アームレストを使用位置に移動した際に前記スピーカユニットの振動板の後面が発生する音波を車内空間に放射するアームレスト使用時用放音口と、アームレストを待機位置に移動した際に前記スピーカユニットの振動板の後面が発生する音波を車内空間に放射するアームレスト待機時用放音口とが、別個に設けられている。
【0009】
即ち、前記アームレスト使用時用放音口と、前記アームレスト待機時用放音口とを、前記アームレストに別個に設けることにより、アームレストの使用時と不使用時(待機時)にそれぞれ専用の放音口から音を放射させることができ、良好な音響効果を得ることができる。
【0010】
更に、前記スピーカユニットの振動板の後面が発生する音波の誘導先を、アームレスト使用時には前記アームレスト使用時用放音口に切り替える共にアームレスト待機時には前記アームレスト待機時用放音口に切り替える切替機構が、前記アームレスト内に設けられることにより、無駄な音漏れを防止して、良好な音響効果を得ることができる。
【0011】
また、前記スピーカユニットが、低音再生用スピーカユニットであることによって、シートクッション上方において車内空間に良質の低音を響かせることができると共に、この低音によりスピーカ内蔵アームレスト装置の近くに着座した乗員に対してボディソニック効果を及ぼすことも期待できる。
【0012】
また、前記アームレストの筐体内部には、前記スピーカユニットの振動板の後面が発する音波を前記アームレスト使用時用放音口及び前記アームレスト待機時用放音口に誘導する内部空間が形成されており、前記内部空間に設けた前記切替機構が、前記アームレストを使用位置に移動させた時には前記内部空間と前記アームレスト待機時用放音口との連通を遮断し、前記アームレストを待機位置に移動させた時には前記内部空間と前記アームレスト使用時用放音口との連通を遮断するように構成したので、スピーカユニットの振動板の後面が発する音をアームレストの使用時と不使用時とでそれぞれ車内に有効に放射させることができる。
【0013】
又、前記アームレスト使用時用放音口が、前記筐体の一方の外側面から他方の外側面に貫通する貫通型放音口から成ることにより、車内における良好な音響効果を得ることができる。又、その左右に貫通した貫通型放音口から出る低音により、スピーカ内蔵アームレスト装置の左右両側に着席した乗員に対してボディソニック効果を及ぼすことも期待できる。
【0014】
又、前記筐体が、内部に音響空間を形成する外殻壁と、前記貫通型放音口を形成するために前記外殻壁の一方の側板に形成された開口の周縁から他方の側板に形成された開口の周縁に延設された筒壁と、該筒壁を設けることによりその周囲に形成された環状空間と、該環状空間を周方向に遮断する隔壁とを備えており、前記外殻壁には、前記スピーカユニットの振動板の前面より出る音波を車内空間に放出する直接放音口が設けられると共に、前記スピーカの振動板の後面から前記隔壁に至るまでの前記環状空間が前記内部空間とされ、前記隔壁近傍の前記筒壁には、前記内部空間を前記貫通型放音口に連通させる開口が設けられ、アームレスト待機時にシートバック面となる前記筐体の外殻壁には、前記内部空間の中間部分に連通する前記アームレスト待機時用放音口が設けられ、前記内部空間の中間部分には、アームレスト使用時に前記アームレスト待機時用放音口を閉鎖すると共に、アームレスト待機時に前記アームレスト待機時用放音口を開放してその位置より後流側への前記内部空間の連通を遮断する前記切替機構が設けられていることによって、スピーカ内蔵アームレスト装置は、コンパクトな筐体で効率良く良質の音響効果を発揮することができる。
【0015】
【実施例】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施例に係るスピーカ内蔵アームレスト装置を詳細に説明する。
図2は本発明の一実施例に係るスピーカ内蔵アームレスト装置の側面図及び平面図、図3は図2に示したスピーカ内蔵アームレスト装置を使用位置にセットした状態を示す部分断面図、図4は図2に示したスピーカ内蔵アームレスト装置を待機位置にセットした状態を示す部分断面図である。
【0016】
図2に示す本実施例において、符号100で示すものは車両の後部シートであり、該後部シート100はシートクッション101及びシートバック102よりなる。
本実施例のスピーカ内蔵アームレスト装置10は、車両の後部シート100のシートバック102の幅方向中央に設けた格納用凹所103内の待機位置(図4、参照)と、シートクッション101上方に設定された使用位置(図2に図示した位置)との間で回動自在に設けられている。回動支軸110はシートバック102の下端近傍に設定されており、スピーカ内蔵アームレスト装置10は、基端側に設定されたこの回動支軸110により、先端側が上下方向に回動可能(起倒可能)に支持されている。
【0017】
このスピーカ内蔵アームレスト装置10は、格納式のアームレスト20のフレーム部分を構成する中空ボックス型の筐体20Aに、スピーカユニット(以下、単に「スピーカ」という)50を取り付けたものである。
筐体20Aには、前記アームレスト20を使用位置に移動した際に前記スピーカ50の振動板51の後面が発生する音波を車内空間に放射するアームレスト使用時用放音口である貫通型放音口40と、前記アームレスト20を待機位置に移動した際に前記スピーカ50の振動板51の後面が発生する音波を車内空間に放射するアームレスト待機時用放音口60とが、別個に設けられている。
【0018】
前記アームレスト20の筐体20Aの内部には、図3及び図4に示すように、前記スピーカ50の振動板51の後面が発する音波を外部に向けて誘導する内部空間30が形成されている。また、この筐体20Aには、その一方の外側面から他方の外側面へ左右方向に貫通する円孔状の貫通型放音口40が形成されている。
そこで、振動板51の後面が発する音波を内部空間30を通して、その左右に貫通した前記貫通型放音口40に連通させられることで、該内部空間30を伝播して来た音波が、貫通型放音口40から車内空間に向けて放射されるようになっている。貫通型放音口40はバスレス型スピーカのポートとして機能する。
【0019】
この場合のスピーカ50は、低音再生用のウーファーあるいはサブウーファーである。なお、該スピーカ50からは図示しない音響ケーブルが延びており、車両側のケーブルと例えばコネクタ接続できるようになっている。
前記アームレスト20の筐体20Aは、内部に音響空間を形成する外殻壁21を有している。外殻壁21は、全体的に丸みを持たせてあるものの、概略的には上下壁21a,21b、前後壁21c,21d及び左右側壁(側板)21e,21fを有する略直方体形状をなしている。
【0020】
そして、前記貫通型放音口40を形成するために、外殻壁21の一方の側壁21eに形成された開口の周縁から他方の側壁21fに形成された開口の周縁に円筒状の筒壁22が延設されており、該筒壁22を設けることによって、その周囲に環状空間23が形成されている。
【0021】
前記環状空間23は、隔壁24によって周方向を遮断されている。隔壁24は、図3に示すように、前記貫通型放音口40を形成する筒壁22の前方上部から外殻壁21に向けて略垂直に配置されており、該隔壁24の前側には、環状空間23を横切るように略水平にスピーカ取付板25が設けられている。
そして、このスピーカ取付板25に形成された開口26に、振動板51の前面を上方に向けてスピーカ50が取り付けられている。
【0022】
また、前記外殻壁21の上壁21aの前部には、スピーカ50の振動板51の前面より出る音波を車内空間に放出する直接放音口27が設けられている。この直接放音口27は、音波の放射を妨げずにアームレストとしての強度を発揮できる多孔壁やメッシュ板等で覆われている。
【0023】
そして、前述のように隔壁24の前側に設けたスピーカ取付板25にスピーカ50を取り付けることにより、スピーカ50の振動板51の後面から隔壁24に至るまでの前記環状空間23が、スピーカ50の振動板51の後面から出る音波を外部に誘導する内部空間30となっている。
更に、前記隔壁24に近い位置における筒壁22には、前記内部空間30を貫通型放音口40に連通させる開口28が設けられている。
【0024】
また、アームレスト待機時にシートバック面となる前記外殻壁21の下壁21bには、前記内部空間30の中間部分に連通する前記アームレスト待機時用放音口60が設けられており、その近傍には、アームレスト使用時にアームレスト待機時用放音口60を閉鎖する切替機構80が設けられている。
【0025】
この切替機構80は、例えばバランス重り81の作用により、図4に示すように、アームレスト20を起立させて待機位置に移動させた時にアームレスト待機時用放音口60を開放して、その位置より後流側への内部空間30の連通を遮断する開閉蓋82を備える。
【0026】
そこで、前記切替機構80は、前記スピーカ50の振動板51の後面が発生する音波の誘導先を、アームレスト使用時には前記貫通型放音口40に切り替え、アームレスト待機時にはアームレスト待機時用放音口60に切り替えることができる。これにより、アームレスト待機時用放音口60がバスレフ型スピーカのポートとして機能する。尚、前記切替機構80は、バランス重り81の作用による構成に限らず、例えば、モータ等の駆動装置により開閉蓋82を切り替える構成とすることもできる。
【0027】
次に、上述したスピーカ内蔵アームレスト装置10の動作を説明する。
先ず、前記スピーカ内蔵アームレスト装置10をアームレスト20として使用する場合には、図3に示すように、シートクッション101上方の使用位置に略水平に倒す。
すると、前記切替機構80の作用により、アームレスト待機時用放音口60が閉鎖される。その状態でスピーカ50を鳴らすと、振動板51の前面の音波が上面の直接放音口27から上に向けて車内空間に放射されると共に、振動板51の後面の音波が前記内部空間30を伝播して筒壁22の開口28から貫通型放音口40に出て、左右方向に向けて車内空間に放射される。
【0028】
このように、スピーカ内蔵アームレスト装置10の左右に貫通した貫通型放音口40から低音が放射されることで、後部シート100に着座した乗員に対する低音を供給できるとと共に、体感音響効果が発揮される。しかも、この際にはアームレスト待機時用放音口60が閉鎖されているので、無駄な音の漏れがなく、良好な音響効果を発揮することができる。
【0029】
また、前記スピーカ内蔵アームレスト装置10をアームレスト20として使用しない場合には、図4に示すように、シートバック102の格納用凹所103内の待機位置に格納する。
すると、前記切替機構80の作用により、前記アームレスト待機時用放音口60を開放してその位置より後流側への前記内部空間30の連通を遮断するので、前記貫通型放音口40への音波の流れが遮断され、アームレスト待機時用放音口60が開放される。その状態でスピーカ50を鳴らすと、振動板51の後面の音波が内部空間30を伝播しアームレスト待機時用放音口60から車内空間に放射される。
【0030】
尚、前記振動板51の前面の音波は、直接放音口27からシートバック102の後方に向けて放射されるが、低音の場合は無指向性であるので、音響効果への影響は少ない。
そこで、スピーカ内蔵アームレスト装置10の前記貫通型放音口40からの無駄な音の漏れが規制され、アームレスト待機時用放音口60のみから音が出ることにより、良好な音響効果を発揮することができる。
【0031】
即ち、本実施例のスピーカ内蔵アームレスト装置10は、前記隔壁24が前記貫通型放音口40を形成する筒壁22の前方上部から外殻壁21に向けて略垂直に配置され、該隔壁24の前側に環状空間23を横切るように略水平にスピーカ取付板25が設けられ、このスピーカ取付板25に形成された開口26に振動板51の前面を上方に向けてスピーカ50が取り付けられ、該スピーカ50の上面に前記外殻壁21に形成した直接放音口27が配置されているので、シートクッション101上方において車内空間の全域に向けて良質の音を響かせることができる。
【0032】
尚、本実施例のスピーカ内蔵アームレスト装置10においては、アームレスト使用時にアームレスト待機時用放音口60を閉鎖すると共に、アームレスト不使用時には貫通型放音口40への音波の流れを遮断する為に、切替機構80を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0033】
例えば、貫通型放音口40の両端開口が、アームレスト格納時に格納用凹所103の内面により密閉される構造としたり、アームレスト待機時用放音口60が、アームレスト使用時にシートクッション101の上面により密閉される構造とするだけでも、十分な効果を得ることができる。
又、アームレスト待機時用放音口60や貫通型放音口40の開口位置や形状等の構成も、上記実施例の構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の形態を採りうる。
【0034】
又、図5に示したように、スピーカ取付板を省略して直接、筐体20Bを構成する外殻壁21の上面に形成した直接放音口27の内側にスピーカ50を取り付けてもよい。
更に、上記実施例においては、車両の後部シート100に設けられた格納式のアームレスト20について説明したが、本発明のスピーカ内蔵アームレスト装置は前部シートの側面に設けられた可倒式のアームレストに応用することもできる。
また、筐体20A、20Bの内部にサブウーファーを駆動するための増幅装置を
収納し、上壁21aに増幅装置を操作するための音量調整キー、バランスキーなど
の操作キーを取り付けるようにしてもよい。
【0035】
本発明のスピーカ内蔵アームレスト装置10は、シートバッグ102に設定された待機位置とシートクッション101上方に設定された使用位置との間を移動自在に設けられたアームレスト20の内部に、スピーカユニット50が取り付けられている。このアームレスト20には、アームレスト20を使用位置に移動した際に前記スピーカユニット50の振動板51の後面が発生する音波を車内空間に放射するアームレスト使用時用放音口である貫通型放音口40と、アームレスト20を待機位置に移動した際に前記スピーカユニット50の振動板51の後面が発生する音波を車内空間に放射するアームレスト待機時用放音口60とが、別個に設けられている。
【0036】
即ち、前記貫通型放音口40と、前記アームレスト待機時用放音口60とを、前記アームレスト20に別個に設けることにより、アームレスト20の使用時と不使用時にそれぞれ専用の放音口から音を放射させることができ、良好な音響効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスピーカ内蔵アームレスト装置を示す要部断面図である。
【図2】本発明の一実施例に係るスピーカ内蔵アームレスト装置の側面図及び平面図である。
【図3】図2に示したスピーカ内蔵アームレスト装置を使用位置にセットした状態を示す部分断面図である。
【図4】図2に示したスピーカ内蔵アームレスト装置を待機位置にセットした状態を示す部分断面図である。
【図5】本発明の別の実施例に係るスピーカ内蔵アームレスト装置の縦断面図である。
【符号の説明】
10 スピーカ内蔵アームレスト装置
20 アームレスト
40 貫通型放音口(アームレスト使用時用放音口)
50 スピーカ(スピーカユニット)
51 振動板
60 アームレスト待機時用放音口
101 シートクッション
102 シートバック

Claims (6)

  1. シートバッグに設定された待機位置とシートクッション上方に設定された使用位置との間を移動自在に設けられたアームレストの内部に、スピーカユニットを取り付けたスピーカ内蔵アームレスト装置であって、
    前記アームレストを使用位置に移動した際に前記スピーカユニットの振動板の後面が発生する音波を車内空間に放射するアームレスト使用時用放音口と、前記アームレストを待機位置に移動した際に前記スピーカユニットの振動板の後面が発生する音波を車内空間に放射するアームレスト待機時用放音口とが、前記アームレストに別個に設けられていることを特徴とするスピーカ内蔵アームレスト装置。
  2. 前記スピーカユニットの振動板の後面が発生する音波の誘導先を、アームレスト使用時には前記アームレスト使用時用放音口に切り替える共に、アームレスト待機時には前記アームレスト待機時用放音口に切り替える切替機構が、前記アームレスト内に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスピーカ内蔵アームレスト装置。
  3. 前記スピーカユニットが、低音再生用スピーカユニットであることを特徴とする請求項2に記載のスピーカ内蔵アームレスト装置。
  4. 前記アームレストの筐体内部には、前記スピーカユニットの振動板の後面が発する音波を前記アームレスト使用時用放音口及び前記アームレスト待機時用放音口に誘導する内部空間が形成されており、
    前記内部空間に設けた前記切替機構が、前記アームレストを使用位置に移動させた時には前記内部空間と前記アームレスト待機時用放音口との連通を遮断し、前記アームレストを待機位置に移動させた時には前記内部空間と前記アームレスト使用時用放音口との連通を遮断することを特徴とする請求項3に記載のスピーカ内蔵アームレスト装置。
  5. 前記アームレスト使用時用放音口が、前記筐体の一方の外側面から他方の外側面に貫通する貫通型放音口から成ることを特徴とする請求項4に記載のスピーカ内蔵アームレスト装置。
  6. 前記筐体が、内部に音響空間を形成する外殻壁と、前記貫通型放音口を形成するために前記外殻壁の一方の側板に形成された開口の周縁から他方の側板に形成された開口の周縁に延設された筒壁と、該筒壁を設けることによりその周囲に形成された環状空間と、該環状空間の周方向を遮断する隔壁とを備えており、
    前記外殻壁には、前記スピーカユニットの振動板の前面より出る音波を車内空間に放出する直接放音口が設けられると共に、前記スピーカの振動板の後面から前記隔壁に至るまでの前記環状空間が前記内部空間とされ、
    前記隔壁近傍の前記筒壁には、前記内部空間を前記貫通型放音口に連通させる開口が設けられ、
    アームレスト待機時にシートバック面となる前記筐体の外殻壁には、前記内部空間の中間部分に連通する前記アームレスト待機時用放音口が設けられ、
    前記内部空間の中間部分には、アームレスト使用時に前記アームレスト待機時用放音口を閉鎖すると共に、アームレスト待機時に前記アームレスト待機時用放音口を開放してその位置より後流側への前記内部空間の連通を遮断する前記切替機構が設けられていることを特徴とする請求項5に記載のスピーカ内蔵アームレスト装置。
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