JP4174145B2 - 逆止弁、及び該逆止弁を備えた切換弁 - Google Patents

逆止弁、及び該逆止弁を備えた切換弁 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流路内における流体の流れを一方向に規制して逆流を防止する逆止弁、及び該弁体を備えた切換弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、流体の流れを一方向に規制して逆流を防止するための構造として、逆流防止弁(逆止弁)が知られている。以下、従来の逆止弁について図8〜図10に従って説明する。
【0003】
図8に示すように、逆止弁51は、薄板状のゴム質弾性材料からなるリード弁52と、そのリード弁52を支持する弁体保持部材53とから構成されている。リード弁52の下面には、突部52aが形成されている。そして、この突部52aを、弁体保持部材53に形成された嵌合穴53aに嵌合させることにより、リード弁52は保持部材53に装着される。
【0004】
こうした逆止弁51は、図9に示すように、上流側となる第1流路54と下流側となる第2流路55との間に設けられた配置空間56内に配設される。そして、この配設状態においては、リード弁52が、第1流路54と配置空間56との間の段差部57に密着された状態となる。このため、図9(a)に矢印S1で示すように、第2流路55側から流体が流れたときには、リード弁52が段差部57により密着する方向へ押圧される。よって、該流体の第1流路54への流出が防止される。それゆえ、流体の逆流を防止することができる。
【0005】
また、図9(b)に矢印S2で示すように、第1流路54側から流体が流れたときには、リード弁52が流体によって押圧され、保持部材53に近接する方向へ弾性変形する。よって、第1流路54と第2流路55とが連通し、流体は第1流路54から配置空間56を通じて第2流路55に流れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、配置空間56の深さや、リード弁52の厚さや、保持部材53の高さには、成形上の寸法誤差が必ず生じる。
【0007】
例えば、配置空間56の深さに対してリード弁52の厚さと保持部材53の高さとを加算した寸法が大きい場合、図10(a)に矢印Fで示すように、逆止弁51には段差部57からの応力が加わる。そして、その応力は、最も軟質な材料からなるリード弁52に集中する。これにより、リード弁52に矢印T1,T2で示す方向に応力が加わり、リード弁52が段差部57から遊離する方向へ反ってしまう。このため、リード弁52に対して第1流路54側からの流体圧が作用しなくても、配置空間56と第1流路54との間に隙間が生じてしまう。
【0008】
また、例えば、配置空間56の深さに対してリード弁52の厚さと保持部材53の高さとを加算した寸法が小さい場合、図10(b)に示すように、逆止弁51は、配置空間56内でガタついてしまう。このため、リード弁52と段差部57との間に隙間が生じてしまう。
【0009】
したがって、どちらの場合においても、第2流路55側の圧力が高くなると、隙間を通じて流体が第1流路54に流れ込んでしまうおそれがあった。すなわち、流体の逆流を確実に防止できなくなるおそれがあった。特に、低圧で流量の少ない条件下においてその傾向が顕著であった。
【0010】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、流路内を流れる流体の逆流を確実に防止することができる逆止弁、及び該逆止弁を備えた切換弁を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、流路中に設けられた所定の配置空間に配設され、流路中の流体の流れを一方向に規制して流体の逆流を防止するための逆止弁において、弾性材料からなる薄板状で、一端が接続部に接続される接続端であるとともに他端が自由端である弁体と、前記弁体の接続端を前記流路と前記配置空間との結合部に設けられた段差部に密着させた状態で支持するとともに、前記弁体と前記段差部との間に生じる応力によって弾性変形可能な可撓部を有する弁体保持部材とを備え、前記可撓部は、前記配置空間内に固定される台座と前記接続部との間に設けられ、該可撓部は、前記弁体の接続端が前記応力の作用する方向へ移動させるとともに前記弁体の自由端が前記応力の作用する方向と逆方向へ移動させるように弾性変形可能であることを要旨とする。
【0013】
請求項に記載の発明では、請求項1に記載の逆止弁において、前記弁体保持部材は、複数の弁体を個々に支持する複数の支持部と、それら支持部同士をつなぐとともに前記可撓部として機能する連結部とを備えることを要旨とする。
【0014】
請求項に記載の発明では、内部に移動体収容室を有するケーシングと、その移動体収容室内に移動可能に収容された移動体と、前記ケーシング内に設けられ、前記移動体収容室と排気通路とを連通する複数の連通部を有する連通路を備え、前記移動体収容室内において前記移動体を移動させることにより、前記各連通部と前記移動体収容室との連通切り換えを行う切換弁において、前記連通路内に、請求項1又は2に記載の逆止弁を配設し、該逆止弁によって該連通路側から前記移動体収容室への流体の逆流を防止するようにしたことを要旨とする。
【0015】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1又は2に記載の発明によると、弁体の厚さと弁体保持部材の高さとを加算した寸法が所定空間の深さよりも大きい場合には、逆止弁を所定空間内に配設した際に、弁体と段差部との間に発生する応力によって可撓部が弾性変形する。
換言すれば、可撓部により、弁体と段差部との間に生じた応力が吸収される。このため、該応力による弁体の変形が防止され、弁体が段差部から遊離して隙間が生じるといった不都合が防止される。したがって、弁体の厚さと弁体保持部材の高さとを加算した寸法を、所定空間の深さよりも大きくなるように設定しても、流体の逆流が確実に防止される。さらに、所定空間内に固定される台座と弁体に接続される接続部との間に可撓部を設けることにより、弁体に加わった応力を可撓部によって確実に吸収させることができる。
【0017】
請求項に記載の発明によると、弁体保持部材に複数の弁体を支持させることができる。よって、一つの逆止弁によって複数箇所の流路の逆流を防止させることができる。しかも、連結部を可撓部として機能させることにより、各支持部を単純な形状にすることができる。よって、各支持部を小さく形成する場合でも、簡単に形成することができる。
【0018】
請求項に記載の発明によると、各連通路内に請求項1又は2に記載の逆止弁を配設することにより、該連通路側から移動体収容室への流体の逆流が確実に防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図3に基づき詳細に説明する。
【0020】
図1に示すように、逆止弁11は、略円盤状をなす薄板状のリード弁12と、そのリード弁12を支持可能な弁体保持部材13とを備えている。
リード弁12は、ウレタンゴム等のゴム質弾性部材によって構成されている。同リード弁12の片面(図中においては下面)の周端縁近傍には、突部12aが形成されている。
【0021】
弁体保持部材13は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)等の合成樹脂を金型成形することによって形成されている。同保持部材13は、リード弁12の突部12aと嵌合可能な嵌合穴14aを有する接続部14、流路内に固定される台座15、及び接続部14と台座15との間を連結する連結部16によって構成されている。よって、リード弁12は、突部12aを嵌合穴14aに嵌合させることによって保持部材13に取り付けられている。また、台座15は、複数の棒状物を組んだ状態で形成されている。連結部16は2本の棒状物からなり、各棒状物は、図2にも併せ示すように、下端が台座15に連結され、そこから斜め上方に向かって延び、先端に接続部14が連結されている。このため、図2に示すように、接続部14付近に上方から押圧力Fを付与すると、連結部16が弾性変形する。この連結部16は、リード弁12が変形して段差部23a(図3参照)から遊離する方向に反ってしまう押圧力よりも、小さい力で撓み始める弾性に設定されている。すなわち、該押圧力Fが付与されたときには、連結部16が弾性変形することによって押圧力Fが吸収され、リード弁12が段差部23aから遊離してしまうことが防止される。よって、連結部16は可撓部として機能する。そして、この連結部16の変形により、接続部14が下方(矢印Y方向)に移動するとともに、リード弁12の自由端(突部12aから最も離間した部分)12bが上方に移動する。
【0022】
このように構成された逆止弁11は、図3に示すように、所定の流路20内に配設されて用いられる。詳しくは、逆止弁11は、上流側となる第1流路21と下流側となる第2流路22との間に設けられた所定の配置空間23内に配設される。
【0023】
配置空間23は、各流路21,22よりも大径に設定されており、第1流路21との間に段差部23aを有し、第2流路22との間に段差部23bを有している。また、配置空間23の高さは、リード弁12の厚さと保持部材13の高さとを加算した寸法(逆止弁11の高さ)よりも、やや低く設定されている。換言すれば、逆止弁11の高さは、配置空間23の高さよりもやや高く設定されている。本実施形態において、逆止弁11の高さは、配置空間23の高さよりも0.25〜0.30mm程度高く設定されている。そして、逆止弁11は、台座15が段差部23bに当接し、リード弁12が段差部23aに当接するように配置空間23内に配設されている。このとき、逆止弁11は圧縮された状態で配置空間23内に配設されるため、同逆止弁11と段差部23aとの間には応力が生じる。すなわち、図3(a)に矢印Fで示すように、逆止弁11には、段差部23aからの応力が常に付与されている。そして、その応力により、逆止弁11の連結部16は、弾性変形した状態となっている。よって、リード弁12は、第1流路21を塞ぐ方向へ付勢され、段差部23aに対して確実に密着した状態となっている。
【0024】
次に、流路20内を流れる流体に対する逆止弁11の作用について説明する。エア等の流体が第2流路22から第1流路21に流れようとする場合には、第2流路22及び配置空間23内の圧力が第1流路21内の圧力よりも高くなる。よって、図3(a)に示すように、リード弁12の下面側には、矢印S1で示す方向に流体圧が加わる。そして、リード弁12は、この流体圧によって段差部23aに一層密着した状態となる。このため、第1流路21への流体の流出が防止される。
【0025】
また、流体が第1流路21から第2流路22に流れようとする場合には、第1流路21内の圧力が第2流路22及び配置空間23内の圧力よりも高くなる。よって、図3(b)に示すように、リード弁12の上面側には、矢印S2で示す方向に流体圧が加わる。そして、リード弁12は、この流体圧によって弾性変形し、連結部16に近接する。このため、第1流路21と配置空間23とが連通して、流体は第1流路21から配置空間23を通って第2流路22に流れ込む。
【0026】
したがって、流路20内を流れる流体の流通方向は、逆止弁11によって第1流路21から第2流路22への一方向に規制される。すなわち、逆止弁11によって流体の逆流が防止される。
【0027】
以上詳述した本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)逆止弁11の保持部材13には、弾性変形可能な連結部16が形成されている。また、逆止弁11の高さが、配置空間23の高さよりもやや高く設定されている。このため、逆止弁11は、配置空間23内に配設されたときに、連結部16にて弾性変形した状態となる。換言すれば、リード弁12と段差部23aとの間に生じた応力が、連結部16によって吸収される。このため、該応力によるリード弁12の変形が防止され、リード弁12が段差部23aから遊離して隙間が生じるといった不都合が防止される。したがって、リード弁12の厚さと保持部材13の高さとを加算した寸法を、配置空間23の深さよりも大きくなるように設定しても、流体の逆流を確実に防止することができる。
【0028】
(2)逆止弁11の高さを配置空間23の高さよりもやや大きく設定した場合には、連結部16の弾性変形により、リード弁12は段差部23aに対してより密着した状態となる。このため、リード弁12が段差部23aから遊離して隙間が生じるといった不都合がより確実に防止され、流路20内を流れる流体の逆流をより確実に防止することができる。
【0029】
(3)前記従来の逆止弁51では、リード弁52の厚さと保持部材53の高さとを加算した寸法が、配置空間57の高さよりも大きくても小さくても不都合を生じた。したがって、その不都合を解消するためには、各部材52,53,57の寸法精度を高く維持する必要があった。例えばある実施例においては、逆止弁51の該寸法が配置空間23の高さよりも大きい場合には、各部材52,53と配置空間57の高さとの差を、0.00〜0.15mmの範囲内に収める必要がある。しかし、こうした寸法精度となるように各部材52,53,57を成形することは、部品の製造コストが高騰するうえに、製造性も低下してしまうこととなった。
【0030】
これに対し、本実施形態の逆止弁11においては、逆止弁11の高さが配置空間23の高さよりも0.30mm程度大きくても、連結部16の弾性変形によってリード弁12の変形が生じないことが確認されている。よって、リード弁12、保持部材13、及び配置空間23の寸法精度を厳しく設定する必要がない。したがって、部品の製造コストの高騰や製造性の低下を防止することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図4〜図7に基づいて説明する。ここでは第1実施形態と相違する点を主に述べ、共通する点については同一部材番号を付すのみとしてその説明を省略する。
【0031】
図4及び図5に示すように、本実施形態の逆止弁11は、2枚のリード弁12と弁体保持部材13とを備えている。保持部材13は、PBT等の合成樹脂を金型成形することによって形成されている。同保持部材13は、各リード弁12を個々に支持可能な2つの支持部26と、各支持部26間を連結する連結部27とを備えている。
【0032】
各支持部26の上面には、リード弁12をそれぞれ嵌合可能な嵌合穴26aが設けられている。各リード弁12は、これら各嵌合穴26aに突部12aを嵌合することにより、各支持部26に固定される。また、各支持部26の下面側端縁には、それぞれ突起26bが2つずつ形成されている。このため、保持部材13は、これら突起26bによって支持されている。
【0033】
連結部27は2本の棒状物からなり、互いに平行をなすように両端が各支持部26に一体に形成されている。また、連結部27の略中央には、各棒状物間を結ぶ補強リブ27aが形成されている。
【0034】
このように構成された逆止弁11は、図5(b)に示すように、各リード弁12と各支持部26との嵌合部付近に上方から押圧力Fを付与すると、連結部27が弾性変形する。そして、この連結部27の変形により、各支持部26が下方に移動するとともに、リード弁12における突部12aから最も離間した部分が上方に移動する。よって、連結部27が可撓部として機能し、同連結部27により該押圧力Fが吸収される。
【0035】
こうした逆止弁11は、例えば図6に示す切換弁31内の所定の流路に配設されて用いられる。
切換弁31は、パイロット式電磁弁32と、ポート形成ブロック33とから構成されている。
【0036】
ポート形成ブロック33の側端面には、シリンダAポート34及びシリンダBポート35からなるシリンダ接続用ポートが配列されている。また、流体としてのエア(空気)を供給するための供給Pポート36は、ポート形成ブロック33に貫設されている。そして、シリンダAポート34は流路37に、シリンダBポート35は流路38に、供給Pポート36は流路39にそれぞれ連通している。なお、これらの流路37〜39は、いずれもポート形成ブロック33の左端面33aにおいて開口している。
【0037】
電磁弁32は、右端に主弁部41を備えている。主弁部41のケーシング42には移動体収容室43が設けられており、同収容室43は前記各流路37〜39に連通している。同収容室43内には、移動体44が自身の長手方向に沿って摺動可能に収容されている。移動体44は、スプール44aと、そのスプール44aの両端部に設けられた円形状のピストン44b,44cとから構成されている。スプール44aの所定箇所には、複数のパッキン45が形成されている。
【0038】
また、移動体収容室43の近傍には排気ポート47に連通する連通路46が設けられており、その連通路46には、移動体収容室43と連通する2つの連通部46a,46bが設けられている。そして、逆止弁11は、この連通路46内に配設されている。詳しくは、逆止弁11は、各リード弁12がそれぞれ各連通部46a,46bを閉鎖するように連通路46内に配設されている。なお、連通路46の幅は、逆止弁11のリード弁12の厚さと支持部26の高さとを加算した寸法(逆止弁11の高さ)よりも、やや小さく設定されている。このため、逆止弁11を連通路46内に配設したときには、逆止弁11は、上述したように連結部27にて弾性変形した状態となる。よって、各リード弁12は連通部46a,46bに密着した状態となり、同連通部46a,46bはリード弁12によって確実に閉塞された状態となる。したがって、本実施形態の逆止弁11においても、前記第1実施形態の逆止弁11と同等の作用を奏する。
【0039】
このように構成された切換弁31は、図示しないソレノイドを励磁して各ピストン44b,44cにパイロット圧を作用させることにより、移動体44を上下動させるようになっている。そして、移動体44を上動させてスプール44aを上側に移動させたとき(図6及び図7に示す位置)には、供給Pポート36とシリンダAポート34とが連通する。このため、供給Pポート36から供給された流体(エア)は、シリンダAポート34側に流入する。また、このとき、シリンダBポート35から流入したエアは、図7に示すように、逆止弁11の上側のリード弁12を弾性変形させて、シリンダBポート35と連通路46とを連通させる。よって、該エアは、連通路46を介して排気ポート47側に流入する。
【0040】
これに対し、移動体44を下動させてスプール44aを下側に移動させたときには、供給Pポート36とシリンダBポート35とが連通する。このため、供給Pポート36から供給されたエアは、シリンダBポート35側に流入する。また、このとき、シリンダAポート34から流入したエアは、逆止弁11の下側のリード弁12を弾性変形させて、シリンダAポート34と連通路46とを連通させる。よって、該エアは、連通路46を介して排気ポート47側に流入する。
【0041】
したがって、本実施形態によれば、前記第1実施形態における上記(1)〜(3)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(4)この逆止弁11では、一つの弁体保持部材13に2枚のリード弁12を支持させることができる。このため、一つの逆止弁11によって複数箇所の流路の逆流を防止させることができる。しかも、連結部27を可撓部として機能させることにより、各支持部26を単純な形状にすることができる。よって、各支持部26を小さく形成する必要がある場合でも、簡単に成形することができる。
【0042】
また、各支持部26及びリード弁12を小さく形成した場合でも、逆止弁11全体としては大きくなるため、同逆止弁11を把持しやすく、その配設作業を容易に行うことができる。
【0043】
(5)本実施形態のように2枚のリード弁12を支持するタイプの保持部材13でも、前記第1実施形態のように1枚のリード弁12を支持するタイプの保持部材13でも、その製造コストはそれほど大差ない。よって、本実施形態の逆止弁11によれば、製造コストを低減することができる。
【0044】
(6)本実施形態の逆止弁11を、切換弁31の連通路46内に配設することにより、該連通路46側から移動体収容室43内へのエアの逆流を確実に防止することができる。
【0045】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 第1実施形態の逆止弁11を切換弁31の連通路46に配設するようにしてもよい。
【0046】
・ 前記第1実施形態の逆止弁11では、2本の連結部16を有している。しかし、連結部16は、2本に限らず、1本または3本以上であってもよい。
・ 前記第2実施形態では、逆止弁11を切換弁31内の流路の逆止弁として用いている。しかし、同逆止弁11は、切換弁31内の流路に限らず、どのような流路内に配設して用いられてもよい。
【0047】
・ 前記各実施形態では、リード弁12の材料は、ウレタンゴムに限らず、流体の圧力によって弾性変形可能な程度の弾性力を有するゴム質弾性材料であれば、どのような材料であっても適用可能である。
【0048】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1) 請求項に記載の逆止弁において、前記可撓部、前記台座、及び前記接続部は、一体形成されていること。
【0049】
(2) 請求項に記載の逆止弁において、前記複数の支持部と、前記連結部とは、一体形成されていること。
(3) 請求項1又は2、技術的思想(1),(2)のいずれか1項に記載の逆止弁において、前記可撓部は、前記弁体を弾性変形させるために必要な押圧力よりも小さな押圧力にて弾性変形可能に設定されていること。この技術的思想(3)に記載の発明によれば、逆止弁に押圧力を付与した際に、弁体が弾性変形してしまうことを確実に防止することができる。よって、弁体の弾性変形に起因する不都合を確実に防止することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1又は2に記載の発明によれば、流路内を流れる流体の逆流を確実に防止することができる。
【0051】
請求項に記載の発明によれば、弁体に加わった応力を可撓部によって確実に吸収させることができる。
請求項に記載の発明によれば、一つの逆止弁によって複数箇所の流路の逆流を防止させることができる。
【0052】
請求項に記載の発明によれば、連通路側から移動体収容室への流体の逆流を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の逆止弁の第1実施形態を示す分解斜視図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】(a),(b)は、同実施形態の逆止弁の流路内における作用を示す断面図。
【図4】第2実施形態の逆止弁を示す分解斜視図。
【図5】(a),(b)は、図4のB−B線断面図。
【図6】同実施形態の逆止弁を切換弁内に配設した状態を示す断面図。
【図7】図6の一部を拡大して示す断面図。
【図8】従来の逆止弁を示す斜視図。
【図9】(a),(b)は、従来の逆止弁の流路内における作用を示す断面図。
【図10】(a),(b)は、従来の逆止弁の問題点を示す断面図。
【符号の説明】
11…逆止弁、12…弁体としてのリード弁、13…弁体保持部材、14…接続部、15…台座、16,27…連結部、20…流路、23…配置空間、26…支持部、31…切換弁、42…ケーシング、43…移動体収容室、44…移動体、46…連通路、46a,46b…連通部、47…排気通路。

Claims (3)

  1. 流路中に設けられた所定の配置空間に配設され、流路中の流体の流れを一方向に規制して流体の逆流を防止するための逆止弁において、
    弾性材料からなる薄板状で、一端が接続部に接続される接続端であるとともに他端が自由端である弁体と、前記弁体の接続端を前記流路と前記配置空間との結合部に設けられた段差部に密着させた状態で支持するとともに、前記弁体と前記段差部との間に生じる応力によって弾性変形可能な可撓部を有する弁体保持部材とを備え、前記可撓部は、前記配置空間内に固定される台座と前記接続部との間に設けられ、該可撓部は、前記弁体の接続端が前記応力の作用する方向へ移動させるとともに前記弁体の自由端が前記応力の作用する方向と逆方向へ移動させるように弾性変形可能であることを特徴とする逆止弁。
  2. 前記弁体保持部材は、複数の弁体を個々に支持する複数の支持部と、それら支持部同士をつなぐとともに前記可撓部として機能する連結部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の逆止弁。
  3. 内部に移動体収容室を有するケーシングと、その移動体収容室内に移動可能に収容された移動体と、前記ケーシング内に設けられ、前記移動体収容室と排気通路とを連通する複数の連通部を有する連通路を備え、前記移動体収容室内において前記移動体を移動させることにより、前記各連通部と前記移動体収容室との連通切り換えを行う切換弁において、
    前記連通路内に、請求項1又は2に記載の逆止弁を配設し、該逆止弁によって該連通路側から前記移動体収容室への流体の逆流を防止するようにしたことを特徴とする切換弁。
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