JP2001099341A - 逆止弁、及び該逆止弁を備えた切換弁 - Google Patents

逆止弁、及び該逆止弁を備えた切換弁

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Abstract

(57)【要約】 【課題】流路内を流れる流体の逆流を確実に防止するこ
とができる逆止弁を提供する。 【解決手段】逆止弁11は、リード弁12と、そのリー
ド弁12を支持可能な弁体保持部材13とを備えてい
る。弁体保持部材13は、接続部14、流路内に固定さ
れる台座15、及び接続部14と台座15との間を連結
する連結部16によって構成されている。台座15は、
複数の棒状物を組んだ状態で形成されている。連結部1
6は2本の棒状物からなり、各棒状物は、下端が台座1
5に連結され、そこから斜め上方に向かって延び、先端
に接続部14が連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路内における流
体の流れを一方向に規制して逆流を防止する逆止弁、及
び該弁体を備えた切換弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、流体の流れを一方向に規制して
逆流を防止するための構造として、逆流防止弁(逆止
弁)が知られている。以下、従来の逆止弁について図8
〜図10に従って説明する。
【0003】図8に示すように、逆止弁51は、薄板状
のゴム質弾性材料からなるリード弁52と、そのリード
弁52を支持する弁体保持部材53とから構成されてい
る。リード弁52の下面には、突部52aが形成されて
いる。そして、この突部52aを、弁体保持部材53に
形成された嵌合穴53aに嵌合させることにより、リー
ド弁52は保持部材53に装着される。
【0004】こうした逆止弁51は、図9に示すよう
に、上流側となる第1流路54と下流側となる第2流路
55との間に設けられた配置空間56内に配設される。
そして、この配設状態においては、リード弁52が、第
1流路54と配置空間56との間の段差部57に密着さ
れた状態となる。このため、図9(a)に矢印S1で示
すように、第2流路55側から流体が流れたときには、
リード弁52が段差部57により密着する方向へ押圧さ
れる。よって、該流体の第1流路54への流出が防止さ
れる。それゆえ、流体の逆流を防止することができる。
【0005】また、図9(b)に矢印S2で示すよう
に、第1流路54側から流体が流れたときには、リード
弁52が流体によって押圧され、保持部材53に近接す
る方向へ弾性変形する。よって、第1流路54と第2流
路55とが連通し、流体は第1流路54から配置空間5
6を通じて第2流路55に流れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、配置空間5
6の深さや、リード弁52の厚さや、保持部材53の高
さには、成形上の寸法誤差が必ず生じる。
【0007】例えば、配置空間56の深さに対してリー
ド弁52の厚さと保持部材53の高さとを加算した寸法
が大きい場合、図10(a)に矢印Fで示すように、逆
止弁51には段差部57からの応力が加わる。そして、
その応力は、最も軟質な材料からなるリード弁52に集
中する。これにより、リード弁52に矢印T1,T2で
示す方向に応力が加わり、リード弁52が段差部57か
ら遊離する方向へ反ってしまう。このため、リード弁5
2に対して第1流路54側からの流体圧が作用しなくて
も、配置空間56と第1流路54との間に隙間が生じて
しまう。
【0008】また、例えば、配置空間56の深さに対し
てリード弁52の厚さと保持部材53の高さとを加算し
た寸法が小さい場合、図10(b)に示すように、逆止
弁51は、配置空間56内でガタついてしまう。このた
め、リード弁52と段差部57との間に隙間が生じてし
まう。
【0009】したがって、どちらの場合においても、第
2流路55側の圧力が高くなると、隙間を通じて流体が
第1流路54に流れ込んでしまうおそれがあった。すな
わち、流体の逆流を確実に防止できなくなるおそれがあ
った。特に、低圧で流量の少ない条件下においてその傾
向が顕著であった。
【0010】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、流路内を流れる流体の逆流を確実
に防止することができる逆止弁、及び該逆止弁を備えた
切換弁を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、流路中に設けられた
所定の配置空間に配設され、流路中の流体の流れを一方
向に規制して流体の逆流を防止するための逆止弁におい
て、弾性材料からなる薄板状の弁体と、前記弁体を前記
流路と前記配置空間との結合部に設けられた段差部に密
着させた状態で支持するとともに、前記弁体と前記段差
部との間に生じる応力によって弾性変形可能な可撓部を
有する弁体保持部材とを備えることを要旨とする。
【0012】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の逆止弁において、前記可撓部は、前記配置空間内に
固定される台座と、前記弁体に接続される接続部との間
に設けられていることを要旨とする。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の逆止弁において、前記弁体保持部材は、複数の弁体
を個々に支持する複数の支持部と、それら支持部同士を
つなぐとともに前記可撓部として機能する連結部とを備
えることを要旨とする。
【0014】請求項4に記載の発明では、内部に移動体
収容室を有するケーシングと、その移動体収容室内に移
動可能に収容された移動体と、前記ケーシング内に設け
られ、前記移動体収容室と排気通路とを連通する複数の
連通部を有する連通路を備え、前記移動体収容室内にお
いて前記移動体を移動させることにより、前記各連通部
と前記移動体収容室との連通切り換えを行う切換弁にお
いて、前記連通路内に、請求項1〜3のいずれか1項に
記載の逆止弁を配設し、該逆止弁によって該連通路側か
ら前記移動体収容室への流体の逆流を防止するようにし
たことを要旨とする。
【0015】以下、本発明の「作用」について説明す
る。請求項1〜3に記載の発明によると、弁体の厚さと
弁体保持部材の高さとを加算した寸法が所定空間の深さ
よりも大きい場合には、逆止弁を所定空間内に配設した
際に、弁体と段差部との間に発生する応力によって可撓
部が弾性変形する。換言すれば、可撓部により、弁体と
段差部との間に生じた応力が吸収される。このため、該
応力による弁体の変形が防止され、弁体が段差部から遊
離して隙間が生じるといった不都合が防止される。した
がって、弁体の厚さと弁体保持部材の高さとを加算した
寸法を、所定空間の深さよりも大きくなるように設定し
ても、流体の逆流が確実に防止される。
【0016】請求項2に記載の発明によると、所定空間
内に固定される台座と弁体に接続される接続部との間に
可撓部を設けることにより、弁体に加わった応力を可撓
部によって確実に吸収させることができる。
【0017】請求項3に記載の発明によると、弁体保持
部材に複数の弁体を支持させることができる。よって、
一つの逆止弁によって複数箇所の流路の逆流を防止させ
ることができる。しかも、連結部を可撓部として機能さ
せることにより、各支持部を単純な形状にすることがで
きる。よって、各支持部を小さく形成する場合でも、簡
単に形成することができる。
【0018】請求項4に記載の発明によると、各連通路
内に請求項1〜3のいずれか1項に記載の逆止弁を配設
することにより、該連通路側から移動体収容室への流体
の逆流が確実に防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図1〜図3に基づき詳細に説
明する。
【0020】図1に示すように、逆止弁11は、略円盤
状をなす薄板状のリード弁12と、そのリード弁12を
支持可能な弁体保持部材13とを備えている。リード弁
12は、ウレタンゴム等のゴム質弾性部材によって構成
されている。同リード弁12の片面(図中においては下
面)の周端縁近傍には、突部12aが形成されている。
【0021】弁体保持部材13は、PBT(ポリブチレ
ンテレフタレート)等の合成樹脂を金型成形することに
よって形成されている。同保持部材13は、リード弁1
2の突部12aと嵌合可能な嵌合穴14aを有する接続
部14、流路内に固定される台座15、及び接続部14
と台座15との間を連結する連結部16によって構成さ
れている。よって、リード弁12は、突部12aを嵌合
穴14aに嵌合させることによって保持部材13に取り
付けられている。また、台座15は、複数の棒状物を組
んだ状態で形成されている。連結部16は2本の棒状物
からなり、各棒状物は、図2にも併せ示すように、下端
が台座15に連結され、そこから斜め上方に向かって延
び、先端に接続部14が連結されている。このため、図
2に示すように、接続部14付近に上方から押圧力Fを
付与すると、連結部16が弾性変形する。この連結部1
6は、リード弁12が変形して段差部23a(図3参
照)から遊離する方向に反ってしまう押圧力よりも、小
さい力で撓み始める弾性に設定されている。すなわち、
該押圧力Fが付与されたときには、連結部16が弾性変
形することによって押圧力Fが吸収され、リード弁12
が段差部23aから遊離してしまうことが防止される。
よって、連結部16は可撓部として機能する。そして、
この連結部16の変形により、接続部14が下方(矢印
Y方向)に移動するとともに、リード弁12の自由端
(突部12aから最も離間した部分)12bが上方に移
動する。
【0022】このように構成された逆止弁11は、図3
に示すように、所定の流路20内に配設されて用いられ
る。詳しくは、逆止弁11は、上流側となる第1流路2
1と下流側となる第2流路22との間に設けられた所定
の配置空間23内に配設される。
【0023】配置空間23は、各流路21,22よりも
大径に設定されており、第1流路21との間に段差部2
3aを有し、第2流路22との間に段差部23bを有し
ている。また、配置空間23の高さは、リード弁12の
厚さと保持部材13の高さとを加算した寸法(逆止弁1
1の高さ)よりも、やや低く設定されている。換言すれ
ば、逆止弁11の高さは、配置空間23の高さよりもや
や高く設定されている。本実施形態において、逆止弁1
1の高さは、配置空間23の高さよりも0.25〜0.
30mm程度高く設定されている。そして、逆止弁11
は、台座15が段差部23bに当接し、リード弁12が
段差部23aに当接するように配置空間23内に配設さ
れている。このとき、逆止弁11は圧縮された状態で配
置空間23内に配設されるため、同逆止弁11と段差部
23aとの間には応力が生じる。すなわち、図3(a)
に矢印Fで示すように、逆止弁11には、段差部23a
からの応力が常に付与されている。そして、その応力に
より、逆止弁11の連結部16は、弾性変形した状態と
なっている。よって、リード弁12は、第1流路21を
塞ぐ方向へ付勢され、段差部23aに対して確実に密着
した状態となっている。
【0024】次に、流路20内を流れる流体に対する逆
止弁11の作用について説明する。エア等の流体が第2
流路22から第1流路21に流れようとする場合には、
第2流路22及び配置空間23内の圧力が第1流路21
内の圧力よりも高くなる。よって、図3(a)に示すよ
うに、リード弁12の下面側には、矢印S1で示す方向
に流体圧が加わる。そして、リード弁12は、この流体
圧によって段差部23aに一層密着した状態となる。こ
のため、第1流路21への流体の流出が防止される。
【0025】また、流体が第1流路21から第2流路2
2に流れようとする場合には、第1流路21内の圧力が
第2流路22及び配置空間23内の圧力よりも高くな
る。よって、図3(b)に示すように、リード弁12の
上面側には、矢印S2で示す方向に流体圧が加わる。そ
して、リード弁12は、この流体圧によって弾性変形
し、連結部16に近接する。このため、第1流路21と
配置空間23とが連通して、流体は第1流路21から配
置空間23を通って第2流路22に流れ込む。
【0026】したがって、流路20内を流れる流体の流
通方向は、逆止弁11によって第1流路21から第2流
路22への一方向に規制される。すなわち、逆止弁11
によって流体の逆流が防止される。
【0027】以上詳述した本実施形態によれば、以下の
ような効果を得ることができる。 (1)逆止弁11の保持部材13には、弾性変形可能な
連結部16が形成されている。また、逆止弁11の高さ
が、配置空間23の高さよりもやや高く設定されてい
る。このため、逆止弁11は、配置空間23内に配設さ
れたときに、連結部16にて弾性変形した状態となる。
換言すれば、リード弁12と段差部23aとの間に生じ
た応力が、連結部16によって吸収される。このため、
該応力によるリード弁12の変形が防止され、リード弁
12が段差部23aから遊離して隙間が生じるといった
不都合が防止される。したがって、リード弁12の厚さ
と保持部材13の高さとを加算した寸法を、配置空間2
3の深さよりも大きくなるように設定しても、流体の逆
流を確実に防止することができる。
【0028】(2)逆止弁11の高さを配置空間23の
高さよりもやや大きく設定した場合には、連結部16の
弾性変形により、リード弁12は段差部23aに対して
より密着した状態となる。このため、リード弁12が段
差部23aから遊離して隙間が生じるといった不都合が
より確実に防止され、流路20内を流れる流体の逆流を
より確実に防止することができる。
【0029】(3)前記従来の逆止弁51では、リード
弁52の厚さと保持部材53の高さとを加算した寸法
が、配置空間57の高さよりも大きくても小さくても不
都合を生じた。したがって、その不都合を解消するため
には、各部材52,53,57の寸法精度を高く維持す
る必要があった。例えばある実施例においては、逆止弁
51の該寸法が配置空間23の高さよりも大きい場合に
は、各部材52,53と配置空間57の高さとの差を、
0.00〜0.15mmの範囲内に収める必要がある。し
かし、こうした寸法精度となるように各部材52,5
3,57を成形することは、部品の製造コストが高騰す
るうえに、製造性も低下してしまうこととなった。
【0030】これに対し、本実施形態の逆止弁11にお
いては、逆止弁11の高さが配置空間23の高さよりも
0.30mm程度大きくても、連結部16の弾性変形によ
ってリード弁12の変形が生じないことが確認されてい
る。よって、リード弁12、保持部材13、及び配置空
間23の寸法精度を厳しく設定する必要がない。したが
って、部品の製造コストの高騰や製造性の低下を防止す
ることができる。 (第2実施形態)次に、本発明を具体化した第2実施形
態を図4〜図7に基づいて説明する。ここでは第1実施
形態と相違する点を主に述べ、共通する点については同
一部材番号を付すのみとしてその説明を省略する。
【0031】図4及び図5に示すように、本実施形態の
逆止弁11は、2枚のリード弁12と弁体保持部材13
とを備えている。保持部材13は、PBT等の合成樹脂
を金型成形することによって形成されている。同保持部
材13は、各リード弁12を個々に支持可能な2つの支
持部26と、各支持部26間を連結する連結部27とを
備えている。
【0032】各支持部26の上面には、リード弁12を
それぞれ嵌合可能な嵌合穴26aが設けられている。各
リード弁12は、これら各嵌合穴26aに突部12aを
嵌合することにより、各支持部26に固定される。ま
た、各支持部26の下面側端縁には、それぞれ突起26
bが2つずつ形成されている。このため、保持部材13
は、これら突起26bによって支持されている。
【0033】連結部27は2本の棒状物からなり、互い
に平行をなすように両端が各支持部26に一体に形成さ
れている。また、連結部27の略中央には、各棒状物間
を結ぶ補強リブ27aが形成されている。
【0034】このように構成された逆止弁11は、図5
(b)に示すように、各リード弁12と各支持部26と
の嵌合部付近に上方から押圧力Fを付与すると、連結部
27が弾性変形する。そして、この連結部27の変形に
より、各支持部26が下方に移動するとともに、リード
弁12における突部12aから最も離間した部分が上方
に移動する。よって、連結部27が可撓部として機能
し、同連結部27により該押圧力Fが吸収される。
【0035】こうした逆止弁11は、例えば図6に示す
切換弁31内の所定の流路に配設されて用いられる。切
換弁31は、パイロット式電磁弁32と、ポート形成ブ
ロック33とから構成されている。
【0036】ポート形成ブロック33の側端面には、シ
リンダAポート34及びシリンダBポート35からなる
シリンダ接続用ポートが配列されている。また、流体と
してのエア(空気)を供給するための供給Pポート36
は、ポート形成ブロック33に貫設されている。そし
て、シリンダAポート34は流路37に、シリンダBポ
ート35は流路38に、供給Pポート36は流路39に
それぞれ連通している。なお、これらの流路37〜39
は、いずれもポート形成ブロック33の左端面33aに
おいて開口している。
【0037】電磁弁32は、右端に主弁部41を備えて
いる。主弁部41のケーシング42には移動体収容室4
3が設けられており、同収容室43は前記各流路37〜
39に連通している。同収容室43内には、移動体44
が自身の長手方向に沿って摺動可能に収容されている。
移動体44は、スプール44aと、そのスプール44a
の両端部に設けられた円形状のピストン44b,44c
とから構成されている。スプール44aの所定箇所に
は、複数のパッキン45が形成されている。
【0038】また、移動体収容室43の近傍には排気ポ
ート47に連通する連通路46が設けられており、その
連通路46には、移動体収容室43と連通する2つの連
通部46a,46bが設けられている。そして、逆止弁
11は、この連通路46内に配設されている。詳しく
は、逆止弁11は、各リード弁12がそれぞれ各連通部
46a,46bを閉鎖するように連通路46内に配設さ
れている。なお、連通路46の幅は、逆止弁11のリー
ド弁12の厚さと支持部26の高さとを加算した寸法
(逆止弁11の高さ)よりも、やや小さく設定されてい
る。このため、逆止弁11を連通路46内に配設したと
きには、逆止弁11は、上述したように連結部27にて
弾性変形した状態となる。よって、各リード弁12は連
通部46a,46bに密着した状態となり、同連通部4
6a,46bはリード弁12によって確実に閉塞された
状態となる。したがって、本実施形態の逆止弁11にお
いても、前記第1実施形態の逆止弁11と同等の作用を
奏する。
【0039】このように構成された切換弁31は、図示
しないソレノイドを励磁して各ピストン44b,44c
にパイロット圧を作用させることにより、移動体44を
上下動させるようになっている。そして、移動体44を
上動させてスプール44aを上側に移動させたとき(図
6及び図7に示す位置)には、供給Pポート36とシリ
ンダAポート34とが連通する。このため、供給Pポー
ト36から供給された流体(エア)は、シリンダAポー
ト34側に流入する。また、このとき、シリンダBポー
ト35から流入したエアは、図7に示すように、逆止弁
11の上側のリード弁12を弾性変形させて、シリンダ
Bポート35と連通路46とを連通させる。よって、該
エアは、連通路46を介して排気ポート47側に流入す
る。
【0040】これに対し、移動体44を下動させてスプ
ール44aを下側に移動させたときには、供給Pポート
36とシリンダBポート35とが連通する。このため、
供給Pポート36から供給されたエアは、シリンダBポ
ート35側に流入する。また、このとき、シリンダAポ
ート34から流入したエアは、逆止弁11の下側のリー
ド弁12を弾性変形させて、シリンダAポート34と連
通路46とを連通させる。よって、該エアは、連通路4
6を介して排気ポート47側に流入する。
【0041】したがって、本実施形態によれば、前記第
1実施形態における上記(1)〜(3)に記載の効果に
加えて、以下のような効果を得ることができる。 (4)この逆止弁11では、一つの弁体保持部材13に
2枚のリード弁12を支持させることができる。このた
め、一つの逆止弁11によって複数箇所の流路の逆流を
防止させることができる。しかも、連結部27を可撓部
として機能させることにより、各支持部26を単純な形
状にすることができる。よって、各支持部26を小さく
形成する必要がある場合でも、簡単に成形することがで
きる。
【0042】また、各支持部26及びリード弁12を小
さく形成した場合でも、逆止弁11全体としては大きく
なるため、同逆止弁11を把持しやすく、その配設作業
を容易に行うことができる。
【0043】(5)本実施形態のように2枚のリード弁
12を支持するタイプの保持部材13でも、前記第1実
施形態のように1枚のリード弁12を支持するタイプの
保持部材13でも、その製造コストはそれほど大差な
い。よって、本実施形態の逆止弁11によれば、製造コ
ストを低減することができる。
【0044】(6)本実施形態の逆止弁11を、切換弁
31の連通路46内に配設することにより、該連通路4
6側から移動体収容室43内へのエアの逆流を確実に防
止することができる。
【0045】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 第1実施形態の逆止弁11を切換弁31の連通路4
6に配設するようにしてもよい。
【0046】・ 前記第1実施形態の逆止弁11では、
2本の連結部16を有している。しかし、連結部16
は、2本に限らず、1本または3本以上であってもよ
い。 ・ 前記第2実施形態では、逆止弁11を切換弁31内
の流路の逆止弁として用いている。しかし、同逆止弁1
1は、切換弁31内の流路に限らず、どのような流路内
に配設して用いられてもよい。
【0047】・ 前記各実施形態では、リード弁12の
材料は、ウレタンゴムに限らず、流体の圧力によって弾
性変形可能な程度の弾性力を有するゴム質弾性材料であ
れば、どのような材料であっても適用可能である。
【0048】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想を以下に列挙する。 (1) 請求項2に記載の逆止弁において、前記可撓
部、前記台座、及び前記接続部は、一体形成されている
こと。
【0049】(2) 請求項3に記載の逆止弁におい
て、前記複数の支持部と、前記連結部とは、一体形成さ
れていること。 (3) 請求項1〜3、技術的思想(1),(2)のい
ずれか1項に記載の逆止弁において、前記可撓部は、前
記弁体を弾性変形させるために必要な押圧力よりも小さ
な押圧力にて弾性変形可能に設定されていること。この
技術的思想(3)に記載の発明によれば、逆止弁に押圧
力を付与した際に、弁体が弾性変形してしまうことを確
実に防止することができる。よって、弁体の弾性変形に
起因する不都合を確実に防止することができる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3に記
載の発明によれば、流路内を流れる流体の逆流を確実に
防止することができる。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、弁体に加
わった応力を可撓部によって確実に吸収させることがで
きる。請求項3に記載の発明によれば、一つの逆止弁に
よって複数箇所の流路の逆流を防止させることができ
る。
【0052】請求項4に記載の発明によれば、連通路側
から移動体収容室への流体の逆流を確実に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の逆止弁の第1実施形態を示す分解斜視
図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】(a),(b)は、同実施形態の逆止弁の流路
内における作用を示す断面図。
【図4】第2実施形態の逆止弁を示す分解斜視図。
【図5】(a),(b)は、図4のB−B線断面図。
【図6】同実施形態の逆止弁を切換弁内に配設した状態
を示す断面図。
【図7】図6の一部を拡大して示す断面図。
【図8】従来の逆止弁を示す斜視図。
【図9】(a),(b)は、従来の逆止弁の流路内にお
ける作用を示す断面図。
【図10】(a),(b)は、従来の逆止弁の問題点を
示す断面図。
【符号の説明】
11…逆止弁、12…弁体としてのリード弁、13…弁
体保持部材、14…接続部、15…台座、16,27…
連結部、20…流路、23…配置空間、26…支持部、
31…切換弁、42…ケーシング、43…移動体収容
室、44…移動体、46…連通路、46a,46b…連
通部、47…排気通路。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路中に設けられた所定の配置空間に配
    設され、流路中の流体の流れを一方向に規制して流体の
    逆流を防止するための逆止弁において、 弾性材料からなる薄板状の弁体と、前記弁体を前記流路
    と前記配置空間との結合部に設けられた段差部に密着さ
    せた状態で支持するとともに、前記弁体と前記段差部と
    の間に生じる応力によって弾性変形可能な可撓部を有す
    る弁体保持部材とを備えることを特徴とする逆止弁。
  2. 【請求項2】 前記可撓部は、前記配置空間内に固定さ
    れる台座と、前記弁体に接続される接続部との間に設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載の逆止弁。
  3. 【請求項3】 前記弁体保持部材は、複数の弁体を個々
    に支持する複数の支持部と、それら支持部同士をつなぐ
    とともに前記可撓部として機能する連結部とを備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の逆止弁。
  4. 【請求項4】 内部に移動体収容室を有するケーシング
    と、その移動体収容室内に移動可能に収容された移動体
    と、前記ケーシング内に設けられ、前記移動体収容室と
    排気通路とを連通する複数の連通部を有する連通路を備
    え、前記移動体収容室内において前記移動体を移動させ
    ることにより、前記各連通部と前記移動体収容室との連
    通切り換えを行う切換弁において、 前記連通路内に、請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    逆止弁を配設し、該逆止弁によって該連通路側から前記
    移動体収容室への流体の逆流を防止するようにしたこと
    を特徴とする切換弁。
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