JP4172993B2 - 入力装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータや携帯情報端末装置などへの情報入力装置に係わるものであり、特に操作部材のスライド操作によりスライド方向に対応した検出信号を発生する入力装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の入力装置の構成を図6に基づいて説明すると、入力部材51は、固定接点や可動接点を内蔵したケース52と、このケース52に、揺動動作可能に取り付けられた揺動部材53とで構成されて、シーソー式の入力部材51となっている。
【0003】
ゴムからなるキーラバー54は、シート部54aと、このシート部54aに結合されたドーム部54bとで構成され、シート部54aとドーム部54bとで囲まれた空洞部内には、入力部材51が取り付けられて、入力部材51が密閉された状態となっている。
【0004】
シーソーキー55は、その下面がドーム部54bの上面に接着されて取り付けられており、このような構成によって、入力手段が形成されている。
そして、シーソーキー55を押圧した時、ドーム部54bを介して揺動部材53が揺動し、その結果、接点の切換が行われて、検出信号を発生するようになっている。
【0005】
また、このような構成を有する入力手段は、電子機器のパネル56内に配置され、入力部材51とキーラバー54は、プリント基板(図示せず)上に取り付けられると共に、シーソーキー55は、パネル56の孔56aから露出した状態で配置されている。
【0006】
そして、シーソーキー55は、シーソー動作を行うために、パネル56の孔56aにゆとりのある状態、即ち、大きな隙間56cを持たせた状態で配置されると共に、入力部材51とキーラバー54は、パネル56の孔56aに対応した状態で配置されている。(例えば、特許文献1参照)
【0007】
【特許文献1】
特開2001−291455号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の入力装置は、シーソーキー55を押圧することによって、入力部材51を操作するため、シーソーキー55が不用意に押圧される可能性が高く、このため、誤った操作が行われるという問題がある。
また、シーソーキー55とパネル56との間には大きな隙間56bを必要として、この隙間56bから埃等の異物がパネル56内に侵入し易いという問題がある。
また、キーラバー54は、パネル56の孔56aに対応した箇所のみでプリント基板を覆うようになっているため、孔56aから侵入した異物がキーラバー54を越えて、プリント基板上に移行し、プリント基板上の回路の破壊等を起こすという問題がある。
【0009】
本発明は、誤操作が少なく、小型であると共に、防塵性を向上できる入力装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための第1の手段として、スライド移動可能な操作部材、及びこの操作部材のスライド動作によって操作される入力部材を備えた入力手段と、前記操作部材を支持すると共に、前記操作部材の一部を露出させるパネルとを備え、前記操作部材は、操作部と、この操作部の外周から突出する鍔部とを有し、前記操作部は、前記パネルに設けられた孔に位置して、前記パネルから露出すると共に、前記鍔部は、前記パネルの内面と対向し、且つ、前記パネルの内面に当接、或いは近接した状態で配置され、前記操作部材のスライド動作時に、前記鍔部が前記パネルにガイドされて、前記操作部材がスライド移動すると共に、前記入力部材が操作され、前記パネルの内部には、前記入力手段を取り付けるプリント基板と、前記プリント基板上に前記入力部材を囲むように配置され、前記パネルの孔に対向して孔が設けられた防塵部材とを有し、前記防塵部材は、平坦状の基部と、前記基部に繋がり、ゆとり部のある薄肉部とを有し、前記基部が前記プリント基板上に配置されると共に、前記薄肉部が前記防塵部材の孔内に前記鍔部を位置させた状態で前記鍔部の外周部に結合されるようにした構成とした。
【0011】
また、第2の解決手段として、前記鍔部は、前記操作部の全周から突出して設けられ、前記鍔部によって、前記パネルの前記孔を塞ぐようにした構成とした。また、第3の解決手段として、前記入力手段はケースを備え、前記鍔部は、前記ケースと前記パネルによって挟持された状態で、スライド移動するようにした構成とした。
【0012】
また、第4の解決手段として、前記入力手段は、前記操作部に設けられた係合孔と嵌合する可動部材を有し、前記操作部材のスライド移動時、前記可動部材がスライド動作することによって、前記入力部材が操作されるようにした構成とした。
また、第5の解決手段として、前記操作部上には、前記係合孔を塞ぐフイルムが設けられた構成とした。
【0013】
また、第6の解決手段として、前記入力手段は、前記係合孔に対向した状態で、前記入力部材を操作するための上下動可能なステムを有し、前記フイルムの内面には、硬い材料からなる板状部が配置され、前記フイルム上を押圧した時、前記フイルムが撓むと共に、前記板状部を介して前記ステムが押されて、前記入力部材が操作されるようにした構成とした。
【0016】
また、第7の解決手段として、前記パネルは、前記基部を前記プリント基板側に押圧するための突部を有し、前記突部によって、前記薄肉部の近傍の前記基部を押圧した構成とした。
また、第8の解決手段として、複数個の前記突部を有し、前記突部によって、前記基部が複数箇所押圧された構成とした。
【0019】
また、第9の解決手段として、前記操作部材、又は/及び前記パネルは、透光可能な材料で形成され、前記パネルの内部に配置された照光部材によって、前記操作部材、又は/及び前記パネルを照光するようにした構成とした。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の入力装置の図面を説明すると、図1は本発明の入力装置の第1実施例に係る断面図、図2は本発明の入力装置の第1実施例に係り、固定接点を説明するためのケースの要部の平面図、図3は本発明の入力装置の第1実施例に係り、入力手段の動作を説明するための断面図である。
【0021】
また、図4は本発明の入力装置の第1参考例に係り、その概要を示す要部断面図、図5は本発明の入力装置の第2参考例に係り、その概要を示す要部断面図である。
【0022】
次に、本発明の入力装置の第1実施例に係る構成を図1〜図3に基づいて説明すると、合成樹脂の成型品等からなる電子機器のパネル1は、円形状の孔1aと、内部に向けて突出した環状、或いは複数個の突部1bと、孔1aの周囲に設けられた透光材料からなる透光部1cを有する。
【0023】
プリント基板2は、上面に導電パターン(図示せず)が設けられ、このプリント基板2は、パネル1の内部に、パネル1と平行な状態で配置されている。
ゴム材等からなる防塵部材3は、平坦状の基部3aと、この基部3aより薄肉からなり、蛇腹状、或いは折り曲がったゆとり部のある薄肉部3bと、この薄肉部3bの自由端部側に設けられ、中央部に孔3cを備えた結合部3dと、薄肉部3bで形成された空洞部1eを有する。
【0024】
この防塵部材3は、孔3cがパネル1の孔1aに対向し、基部3aがプリント基板2上に載置された状態で、プリント基板2に取り付けられる。
そして、防塵部材3が取り付けられた際、突部1bによって、薄肉部3bの近傍の基部3aがプリント基板2側に押圧されている。
【0025】
また、この基部3aは、突部1bによって環状、或いは複数箇所が押圧された状態となっており、これによって、薄肉部3bで囲まれた空洞部1eを境にして、パネル1の内部が防塵された状態となっている。
【0026】
発光部材4は、LED等からなり、この発光部材4は、空洞部1e内のプリント基板2上に配置されており、この発光部材4によって、パネル1の透光部1cが照光するようになっている。
また、防塵部材3が透孔可能な材料によって形成され、この防塵部材3を通して発光部1eを照光するようにしても良い。
【0027】
入力手段5は、操作部材6と、入力部材8とで構成されている。
合成樹脂の成型品等で形成された操作部材6は、中央部に係合孔6aが設けられた環状の操作部6bと、この操作部6bの全周から外方(径方向)に突出した鍔部6cを有する。
また、操作部6bは、鍔部6cの中央部から上方に突出した状態となっており、操作部6bの上面と鍔部6cとの間には、段差部6dが形成されている。
【0028】
プラスチック材からなるフイルム7は、操作部材6の外周面を覆うように、操作部材6に取り付けられ、このフイルム7によって、係合孔6aが塞がれた状態となっている。
また、フイルム7の操作部材6への取付は、接着、或いは操作部材6の成型時に一体成型する等によって、両者が結合される。
【0029】
そして、このような構成を有する操作部材6は、操作部6bがパネル1の孔1a内に位置して操作部6bを露出させ、鍔部6cが孔1aを塞ぐようにパネル1の内面と対向し、且つ、パネル1の内面に当接、或いは、近接した状態で配置されている。
更に、鍔部6cの全外周部は、防塵部材3の孔3c内に位置した状態で、結合部3dに結合されている。
【0030】
そして、この鍔部6cと防塵部材3との結合によって、防塵部材3の空洞部1e内は、外部から密閉状態となって、防塵性が向上する。
また、操作部材6,及びフイルム7は、透光可能な透光材料で形成されており、発光部材4によって、照光可能となっている。
【0031】
また、この操作部材6は、スライド動作可能にパネル1に支持されており、操作部6bをスライド移動すると、鍔部6cがパネル1をガイドにして、操作部材6が孔1a内の全周にわたってスライド移動可能となっている。
そして、段差部6dが孔1aの縁にぶつかると、操作部材6のスライド移動が停止されるようになり、その間において、薄肉部3bは、蛇腹状等のゆとり部が変形するため、薄肉部3bが引っ張られて切断するようなことがない。
【0032】
次に、入力部材8の構成を説明すると、ケース9は、合成樹脂などの絶縁材で上面が開口された略円形状の箱形に形成されており、このケース9の中央には、円環状の壁部9aで囲まれた有底状の収納部9bが設けられると共に、このケース9には、収納部9bからの外方に延びる底壁9cと、この底壁9cの外周部に設けられた側壁9dを有する。
【0033】
この収納部9bの壁部9aの内側面には、導電性の金属材からなる第1の共通固定接点10が対向された状態で一対配設されており、また、第1の共通固定接点10とは直交する方向に導電性の金属材からなる第2の共通固定接点11が対向された状態で一対配設されている。
また、第1及び第2の共通固定接点10,11の中間には、同じく導電性の金属材からなる個別固定接点12a、12b、12c、12dがそれぞれ離間して配設されたものとなっている。
【0034】
また、第1及び第2の共通固定接点10,11、及び個別固定接点12a〜12dの他端側は、ケース9の内底部を通って、ケース9の外側面から外方へ突出されており、この他端側には、プリント基板2の導電パターンに接続される。
【0035】
また、収納部9bの底部には、導電性の金属材からなる押圧操作用の固定接点13a、13bが配設され、固定接点13aは独立した状態で配設されているが、固定接点13bは第1の共通固定接点10と連接されて導通された状態となっている。
【0036】
また、固定接点13aの他端側は、ケース9の内底部を通って、ケース9の外則面から外方に突出されており、この他端側には、プリント基板2の導電パターンに接続される。
【0037】
固定接点13a、13b上には、導電性の円盤状の金属板からなる押圧用の第1の可動接点14が配設されており、この第1の可動接点14は、中央が膨出したドーム状に形成されている。
そして、第1の可動接点14は、固定接点13a、及び固定接点13bの上面側に被さるように配設されており、この時、第1の可動接点14の周縁部は、固定接点13bと常時接触し、且つ、ドーム状の頂部は、固定接点13aと一定の間隔が保持されて対向した状態となっている。
この状態では固定接点13a、及び固定接点13bはオフ状態となっている。
【0038】
また、ケース9がプリント基板2上に載置して取り付けられた際、側壁9dの上端部は、操作部材6の鍔部6cの下面に当接し、この側壁9dとパネル1とで、スライド可能に鍔部6cを挟持した状態となっている。
【0039】
可動部材15は、例えばシリコンゴムなどの弾性付勢(復元)力に富んでいる絶縁性の弾性材で形成されており、撓むことによりケース9にスライド移動可能なように収納されている。
この可動部材15には、略円盤状からなる基板部15aと、この基板部15aに連設されて略S字状に屈曲して形成された弾性変形自在な弾性変形部15bと、この弾性変形部15bの上面側に突出して形成された係合部15cと、この係合部15cの中央部に設けられた孔15dとが形成されている。
【0040】
そして、この可動部材15は、基板部15aがケース9の底壁9c上に載置され、係合部15cが操作部材6の係合孔6aに嵌合されて取り付けられている。また、可動部材15が取り付けられた際、係合部15cと基板部15aとの間には、変形自在な弾性変形部15bを形成するようにしているので、係合部15cが弾性変形部15bによって容易に押圧変形が行えることから、操作時に大きな作動力を得ることができると共に、係合部15cを容易に初期位置に復帰できるようになっている。
【0041】
即ち、操作部材6をスライド動作した際、係合孔6aで係合部15cを引っかけて、係合部15cが操作部6bと共にスライド移動する。
この時、弾性変形部15bが弾性変形することにより、係合部15cが容易にスライド移動できると共に、操作部材6のスライド動作を解除すると、弾性変形部15bの弾性によって、係合部15cが容易に初期位置に復帰することができるものとなっている。
【0042】
また、係合部15cの下面側には、金属板などからなる保持板16が接着あるいはインサート成形などの方法で一体に固着されている。
この保持板16は、係合部15cがスライド操作される際に、壁部9aの上面の摺動部と摺動するものとなっている。
【0043】
このように、可動部材15に、係合部15cとケース9との摺動部分に金属板からなる保持板16を配設するようにしたので、両者の摺動部分が樹脂と金属との摺動による低摩擦部材の構成となるため、スライド移動をスムーズに行うことができ良好な操作性が得られるものとなる。
【0044】
合成樹脂などの絶縁材からなるステム17は、その下端部に、第1の可動接点14を押圧する突部13aが設けられ、このステム17は、下部の突部17aが第1の可動接点14上に位置した状態で、上部が保持板16の孔16aを通って可動部材15の孔15d内に位置した状態で取り付けられて、昇降(上下動)可能となっている。
【0045】
金属板や合成樹脂板等の硬い材料からなる板状部18は、可動部材15の孔15d内に位置した状態で、フイルム7の内面とステム17の上面との間に配置されている。
そして、ステム17を下方に移動するために、柔軟性のあるフイルム7の上面を押圧すると、フイルム7が撓んで下方に凹んだ状態となるが、この時、硬い材料からなる板状部18を介してステム17が押されるため、ステム17の下方への移動を確実にできる。
【0046】
そして、ステム17が押されると、第1の可動接点14が反転動作して、固定接点13a、13b間がON状態となる。
また、フイルム7の押圧を解除すると、第1の可動接点14の自己のバネ性により、第1の可動接点14が元の状態に戻ってOFFの状態になると共に、この第1の可動接点14により板状部18とフイルム7は、元の状態に押し戻される。
【0047】
ステム17の外周には、合成樹脂などからなるリング状の取付体19が収納部9b内に位置した状態で配置され、この取付体19の開口部19aには、ステム17が挿入されて、取付体19が回転可能となっている。
【0048】
また、取付体19の外周面には、例えば導電ゴムなどの導電性の弾性材からなる第2の可動接点20が保持されている。
この第2の可動接点20は、取付体19の外周面に沿って円環状となるように形成されたものとなっており、これにより、第2の可動接点20は、取付体19と共に、ステム17の外周面に回動可能に保持されたものとなっている。
【0049】
そして、第2の可動接点20を組み込んだ取付体19が取り付けられた状態で、操作部材6をスライド動作すると、可動部材15の係合部15c、保持板16,及びステム17が順次スライド移動する。
すると、ステム17が取付体19を引っかけて、取付体19をスライド移動するため、図3に示すように、第2の可動接点20は、第1及び第2の共通固定接点10,11の何れか一つと、個別固定接点12a、12b、12c、12dの何れか一つに接触して、一つの共通固定接点と一つの個別固定接点間を導通した状態となる。
【0050】
また、スライド部材6のスライド動作を解除すると、可動部材15の弾性変形部15bの弾性によって、操作部材6,係合部15c、保持板16,ステム17,及び取り付けた19と第2の可動接点20は元の状態に復帰するようになる。
【0051】
そして、操作部材6を所望の方向へスライド操作させることにより、第2の可動接点20が接触して変形するのに伴って、第2の可動接点20を介して第1及び第2の共通固定接点10,11と複数の個別可動接点12a、12b、12c、12dとを選択的に導通させるものとなっている。
【0052】
このように、第2の可動接点20を、導電ゴムなどの導電性の弾性材で円環状に形成すると共に、操作部材6を所望の方向へスライド操作させることにより、第2の可動接点20の外周部は、第1及び第2の共通固定接点10,11と複数の個別固定接点12a、12b、12c、12dとを選択的に接触させるようにしたので、操作部材6の操作方向は、360度の全周にわたって操作可能となり、各操作方向に対する検出が可能となることから、多方向の検出が容易に行えるものとなる。
【0053】
また、第2の可動接点20が取付体19を介してステム17の外周面に回動可能に保持されているので、万一、第2の可動接点20が第1及び第2の共通固定接点10,11、及び個別固定接点12a、12b、12c、12dに押し付けられた状態で、操作部材6が回転操作されたとしても、操作部材6のみ回転することになるので、第2の可動接点20が剥がれたり損傷したりするのを防止することができるものとなっている。
【0054】
また、第2の可動接点20を円環状に形成して、第1及び第2の共通固定接点10,11、及び複数の個別固定接点12a、12b、12c、12dをケース9の収納部9bの内側面に沿って略円状にそれぞれ配置するようにしてあるので、操作部材6の縦横方向、及び斜め方向の操作に対応して、円環状の第2の可動接点20が円滑に弾性変形するように形成されていることから、所望の操作方向に対する検出が確実に行えるものとなっている。
このような構成によって、入力部材8が形成されたものとなっている。
【0055】
次に、上記の実施例における入力装置の動作について説明すると、まず、スイッチの押圧(押し込み)操作時には、図1に示す状態で、操作部材6上のフイルム7を押圧する。
すると、板状部18を介してステム17が押圧移動され、その結果、ステム17が第1の可動接点14の頂部を押圧する。
この時、第1の可動接点14は、ドーム状の膨出した頂部が反転されて、固定接点13aと接触することで、固定接点13a、13b同士が第1の可動接点14を介して導通し、固定接点13a、13b間がONオン状態となる。
【0056】
この状態から押圧を除去すると、第1の可動接点14が自らの反転により初期状態に復帰してOFF状態となるのに合わせて、ステム17,板状部18も初期位置に復帰するものとなる。
【0057】
次に、スイッチのスライド操作時について説明すると、まず、操作部材6を指などで横方向(図1の左方向)にスライドさせると、可動部材15の係合部15cが操作部材6に追従して横方向(図1の左方向)にスライド移動して、図3に示す状態となる。
この時、保持板16,ステム17,及び取付体19と第2の可動接点20も連動してスライド移動し、取付体19の外周面に保持された第2の可動接点20は、円環状の外周部がケース9の収納部9b内側面に配設された第1の共通固定接点10と個別固定接点12dとに接触するものとなる。
そして、第1の共通固定接点10と個別固定接点12d同士が第2の可動接点可動接点20を介して導通してON状態となる。
【0058】
この状態から、指の横方向(図1の左方向)の押圧を除去すると、弾性変形部15bの弾性復元力により初期位置に復帰するのに合わせて、操作部材6,保持板16,ステム17,取付体19,及び第2の可動接点20が初期状態に復帰してオフ状態となる。
このように、操作部材6は、360度の全周にわたってスライド動作可能となっており、この操作部材6のスライド動作によって、第1,第2の共通固定接点10,11の何れか一つと、個別固定接点12a、12b、12c、12dの何れか一つの導通を行うことができる。
【0059】
また、図4は本発明の入力装置の第1参考例を示し、この第1参考例は、ゴム材などからなる簿塵部材21がプリント基板2の上面を覆うように、プリント基板2上に載置されると共に、この防塵部材21によって、入力装置8のケース9の外周を囲んだ状態となっている。
【0060】
その他の構成は、前記第1実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
このような構成によって、入力部材8の下面と、その他のプリント基板2の面上への耐防塵性の向上を図っている。
【0061】
また、図5は本発明の入力装置の第2参考例を示し、この第2参考例は、前記第1参考例と同様に、ゴム材などからなる簿塵部材21がプリント基板2の上面を覆うように、プリント基板2上に載置されると共に、この防塵部材21によって、入力装置8のケース9の外周を囲んだ状態となっている。
更に、スペーサ部材22が防塵部材21と操作部材6の鍔部6cとの間に介在して、隙間を少なくしたものとなっている。
【0062】
その他の構成は、前記第1実施例と同様であるので、同一部品に同一番号を付し、ここではその説明を省略する。
このような構成によって、入力部材8の下面と、その他のプリント基板2の面上への耐防塵性の向上を図っている。
【0063】
なお、上記実施例において、フイルム7の上面には、種々の記号や図形を施して、操作時や照光時の表示を行っても良い。
【0064】
【発明の効果】
本発明の入力装置は、スライド移動可能な操作部材、及びこの操作部材のスライド動作によって操作される入力部材を備えた入力手段と、操作部材を支持すると共に、操作部材の一部を露出させるパネルとを備え、操作部材は、操作部と、この操作部の外周から突出する鍔部とを有し、操作部は、パネルに設けられた孔に位置して、パネルから露出すると共に、鍔部は、パネルの内面と対向し、且つ、パネルの内面に当接、或いは近接した状態で配置され、操作部材のスライド動作時、鍔部がパネルにガイドされて、操作部材がスライド移動すると共に、入力部材が操作されるようにした構成とした。
このように、操作部材のスライド動作によって入力部材を操作すると、従来のシーソーキーを押圧動作するものに比して、入力部材の不用意な操作が少なくなり、従って、誤動作の少なく、且つ、小型の入力装置を提供できる。
また、操作部材がスライド操作するものであるため、従来に比して、操作部材とパネルとの間の隙間が極めて小さく、且つ、鍔部とパネルが対向した状態となっているため、パネル内への防塵性が向上できる。
【0065】
また、鍔部は、操作部の全周から突出して設けられ、鍔部によって、パネルの孔を塞ぐようにしたため、鍔部とパネルとの間の隙間を確実に塞ぐことができて、パネル内への防塵性が一層向上できる。
【0066】
また、入力手段はケースを備え、鍔部は、ケースとパネルによって挟持された状態で、スライド移動するようにしたため、操作部材のスライド動作をスムーズに行うことができると共に、鍔部とパネルとの間の隙間を確実に塞ぐことができて、パネル内への防塵性が一層向上できる。
【0067】
また、入力手段は、操作部に設けられた係合孔と嵌合する可動部材を有し、操作部材のスライド移動時、可動部材がスライド動作することによって、入力部材が操作されるようにしたため、操作部材と可動部材との係合が簡単で、生産性が良好であると共に、薄型のものが得られる。
【0068】
また、操作部上には、係合孔を塞ぐフイルムが設けられたため、係合孔からの埃等の侵入が阻止できて、パネル内への防塵性が一層向上できる。
【0069】
また、入力手段は、係合孔に対向した状態で、入力部材を操作するための上下動可能なステムを有し、フイルムの内面には、硬い材料からなる板状部が配置され、フイルム上を押圧した時、フイルムが撓むと共に、板状部を介してステムが押されて、入力部材が操作されるようにしたため、ステムの下方への移動を確実にでき、従って、プッシュ型スイッチを備えた入力部材において、操作の確実なものが得られる。
【0070】
また、パネルの内部には、入力手段を取り付けるプリント基板と、プリント基板上に配置された防塵部材とを有し、防塵部材は、入力部材を囲むように配置されて、操作部材の鍔部に結合されたため、入力部材の下面、及びプリント基板の上面への埃等の侵入を阻止できて、防塵性の良好なものが得られる。
【0071】
また、防塵部材は、平坦状の基部と、この基部に繋がり、ゆとり部のある薄肉部とを有し、基部がプリント基板上に配置されると共に、薄肉部が鍔部に結合されたため、薄肉部が切断されることなく、入力部材の下面、及びプリント基板の上面への埃等の侵入を阻止できる。
【0072】
また、パネルは、基部をプリント基板側に押圧するための突部を有し、突部によって、薄肉部の近傍の基部を押圧したため、基部がプリント基板に密接し、このため、プリント基板と基部との間の隙間からの埃等の侵入を阻止できて、防塵性の良好なものが得られる。
【0073】
また、複数個の突部を有し、突部によって、基部が複数箇所押圧されたため、基部とプリント基板との間の密接度が向上し、このため、プリント基板と基部との間の隙間からの埃等の侵入を一層阻止できて、防塵性の良好なものが得られる。
【0074】
また、パネルの内部には、入力手段を取り付けるプリント基板と、プリント基板上に配置された防塵部材とを有し、防塵部材は、入力部材を囲むように配置されたため、入力部材の下面、及びプリント基板の上面への埃等の侵入を阻止できて、防塵性の良好なものが得られる。
【0075】
また、操作部材の鍔部と防塵部材との間にスペーサ部材が配置されてたため、スペーサ部材が防塵部材と操作部材の鍔部との間の隙間を少なくし、このため、防塵性の一層良好なものが得られる。
【0076】
また、パネルは、防塵部材をプリント基板側に押圧するための突部を有し、突部によって防塵部材を押圧したため、防塵部材がプリント基板に密接し、このため、プリント基板と防塵部材との間の隙間からの埃等の侵入を阻止できて、防塵性の良好なものが得られる。
【0077】
また、操作部材、又は/及びパネルは、透光可能な材料で形成され、パネルの内部に配置された照光部材によって、操作部材、又は/及びパネルを照光するようにしたため、埃等の侵入の少ない状態で照光できるため、照光が曇ることなく、照光の良好なものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の入力装置の第1実施例に係る断面図。
【図2】本発明の入力装置の第1実施例に係り、固定接点を説明するためのケースの要部の平面図。
【図3】本発明の入力装置の第1実施例に係り、入力手段の動作を説明するための断面図。
【図4】本発明の入力装置の第1参考例に係り、その概要を示す要部断面図。
【図5】本発明の入力装置の第2参考例に係り、その概要を示す要部断面図。
【図6】従来の入力装置の要部断面図。
Claims (9)
- スライド移動可能な操作部材、及びこの操作部材のスライド動作によって操作される入力部材を備えた入力手段と、前記操作部材を支持すると共に、前記操作部材の一部を露出させるパネルとを備え、
前記操作部材は、操作部と、この操作部の外周から突出する鍔部とを有し、前記操作部は、前記パネルに設けられた孔に位置して、前記パネルから露出すると共に、前記鍔部は、前記パネルの内面と対向し、且つ、前記パネルの内面に当接、或いは近接した状態で配置され、前記操作部材のスライド動作時に、前記鍔部が前記パネルにガイドされて、前記操作部材がスライド移動すると共に、前記入力部材が操作され、
前記パネルの内部には、前記入力手段を取り付けるプリント基板と、前記プリント基板上に前記入力部材を囲むように配置され、前記パネルの孔に対向して孔が設けられた防塵部材とを有し、
前記防塵部材は、平坦状の基部と、前記基部に繋がり、ゆとり部のある薄肉部とを有し、
前記基部が前記プリント基板上に配置されると共に、前記薄肉部が前記防塵部材の孔内に前記鍔部を位置させた状態で前記鍔部の外周部に結合されたことを特徴とする入力装置。 - 前記鍔部は、前記操作部の全周から突出して設けられ、前記鍔部によって、前記パネルの前記孔を塞ぐようにしたことを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
- 前記入力手段はケースを備え、前記鍔部は、前記ケースと前記パネルによって挟持された状態で、スライド移動するようにしたことを特徴とする請求項1、又は2に記載の入力装置。
- 前記入力手段は、前記操作部に設けられた係合孔と嵌合する可動部材を有し、前記操作部材のスライド移動時、前記可動部材がスライド動作することによって、前記入力部材が操作されるようにしたことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の入力装置。
- 前記操作部上には、前記係合孔を塞ぐフイルムが設けられたことを特徴とする請求項4に記載の入力装置。
- 前記入力手段は、前記係合孔に対向した状態で、前記入力部材を操作するための上下動可能なステムを有し、前記フイルムの内面には、硬い材料からなる板状部が配置され、前記フイルム上を押圧した時、前記フイルムが撓むと共に、前記板状部を介して前記ステムが押されて、前記入力部材が操作されるようにしたことを特徴とする請求項4、又は5に記載の入力装置。
- 前記パネルは、前記基部を前記プリント基板側に押圧するための突部を有し、前記突部によって、前記薄肉部の近傍の前記基部を押圧したことを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の入力装置。
- 複数個の前記突部を有し、前記突部によって、前記基部が複数箇所押圧されたことを特徴とする請求項7に記載の入力装置。
- 前記操作部材、又は/及び前記パネルは、透光可能な材料で形成され、前記パネルの内部に配置された照光部材によって、前記操作部材、又は/及び前記パネルを照光するようにしたことを特徴とする請求項1から8の何れかに記載の入力装置。
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