JP4171665B2 - レーザ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザ光を出射するレーザ装置に関する。
【0002】
【従来技術】
複数の異なる波長のレーザ光を出射可能なレーザ装置において、省電力、小型化を目的として、固体レーザによる多波長発振可能なレーザ装置が研究されている。そのような背景の中、従来は可視域のレーザ光を得られなかった固体レーザから可視域のレーザ光を得る方法や、複数の異なる波長の光から和周波光を得る方法が提案されている。
【0003】
例えば、1又は複数個のプリズムを使用し、且つ非線形結晶を使用して、複数の異なる波長の光を組合わせることによって和周波光を得ることができるレーザ装置がある。複数の波長のレーザ光をそれぞれ単独でも出射でき、組合わせて和周波光としても出射できる。これにより、例えば、3つの異なる波長のレーザ光を出射させる場合では、2つのレーザロッド及びそれを励起するための励起光源で行うことができ、従来に比べてそれぞれ1つずつ少なくすることができる。(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
米国特許第5528612号明細書
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プリズムによって異なる波長を組合わせる場合、特に1064nmと1342nmといった近赤外域以上の比較的近い波長を組合わせる場合は、プリズムへの入射角の差が非常に小さいため広範囲のスペースが必要となる。また、プリズムを用いて各波長を同一光軸上へ導光するので、共振器内の損失が比較的大きくなり、励起光からレーザ光への変換効率が低くなる。さらにまた、プリズム自体及びその配置位置等に高い精度が要求される。
【0006】
本発明は、上記問題点を鑑み、簡単な構成で、効率良く和周波で得られる波長のレーザ光を出射できるレーザ装置を提供することを技術課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とする。
(1) 第1ビームを発振する第1発振光学系と、前記第1ビームと異なる波長の第2ビームを発振する第2発振光学系とを備え、波長変換素子を用いて第1ビームと第2ビームとによる和周波、第1ビームの第2高調波及び第2ビームの第2高調波を得て、複数の異なる波長のレーザ光を出射するレーザ装置において、前記第1発振光学系からの第1ビームと前記第2発振光学系からの第2ビームの互いに直交する偏光成分のビームを合波する偏光素子と、前記第1及び第2発振光学系と前記偏光素子とを含み、第1ビーム及び第2ビームを共振する第1共振光学系であって、前記偏光素子により第1ビームと第2ビームとが合波された光路に所定角度だけ傾けて配置された出力ミラーと、該出力ミラーの反射方向に配置され、第1ビームと第2ビームの和周波光を発生させる第1波長変換素子と、を有し、前記出力ミラーは前記第1ビーム及び第2ビームを反射して前記和周波光を透過する特性を持ち、前記出力ミラーから前記和周波光の第1レーザ光を出射する第1共振光学系と、前記第1発振光学系及び偏光素子を含み、前記第1ビームを共振させる第2共振光学系であって、前記出力ミラーと前記第1波長変換素子との間の光路に挿脱可能に配置された第1平面ミラーと、該第1平面ミラーの反射方向に配置され、第1ビームの第2高調波を発生する第2波長変換素子と、を有し、前記出力ミラーはさらに前記第1ビームの第2高調波を透過する特性を持ち、前記出力ミラーから前記第1ビームの第2高調波の第2レーザ光を出射する第2共振光学系と、前記第2発振光学系及び偏光素子を含み、前記第2ビームを共振させる第3共振光学系であって、前記出力ミラーと前記第1波長変換素子との間の光路に挿脱可能に配置された第2平面ミラーと、該第2平面ミラーの反射方向に配置され、第2ビームの第2高調波を発生する第3波長変換素子と、を有し、前記出力ミラーはさらに前記第2ビームの第2高調波を透過する特性を持ち、前記出力ミラーから前記第2ビームの第2高調波の第3レーザ光を出射する第3共振光学系と、前記第1平面ミラー及び第2平面ミラーを前記出力ミラーと前記第1波長変換素子との間の光路にそれぞれ選択的に挿脱させる挿脱手段と、を備えることを特徴とする。
(2) (1)のレーザ装置において、前記挿脱手段は、前記第1平面ミラー及び第2平面ミラーの平面と直交する共通の軸を中心にその軸回りに回転する回転駆動機構を持ち、前記第1平面ミラー及び第2平面ミラーをそれぞれの平面方向に移動させることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1はスリットランプを使用する眼科用レーザ光凝固装置の外観図である。図2は装置の光学系及び制御系概略図である。
【0016】
<実施例1>
1はレーザ装置本体であり、後述するレーザ発振器10、レーザ光を患者眼の患部に導光して照射するための導光光学系の一部、制御部20等が収納されている。2は装置のコントロール部であり、レーザ照射条件を設定入力するための各種スイッチが設けられている。3はレーザ照射のトリガ信号を発信するためのフットスイッチである。
【0017】
4はスリットランプであり、患者眼を観察するための観察光学系と導光光学系の一部とが備えられている。5は本体1からのレーザ光をスリットランプ4に導光するためのファイバである。6はスリットランプ4を上下動するための架台である。
【0018】
図2に示すレーザ発振器10の光学系について説明する。まず始めに、光軸L1の発振光学系について説明する。11は励起光源である半導体レーザ(以下、単にLD(Laser Diode))であり、808nmの波長の光を出射する。12はビームを整形するビーム整形部である。LD11は複数のダイオードがアレイ上に並んでいるので、ビーム整形部12は複数のダイオードからのビームを1ヶ所に集光する役目をしている。17は固体レーザ媒質であり、Nd:YVO4結晶が使われている。16は固体レーザ媒質17を冷却するためのサファイヤガラスで作成された冷却用窓材であり、図示なきペルチェ素子等の熱交換器に繋がれ、固体レーザ媒質17の加熱を防ぐ。冷却用窓材16のLD11側にはHT(High Transmissible)808nmの透過膜、固体レーザ媒質17側にはHR(High Reflective) 1064nmの反射膜とHT808nmの透過膜がコーティングされている。固体レーザ媒質17は冷却用窓材16に接着され、接着と反対側の面には、HT1064nmの透過膜がコーティングされている。固体レーザ媒質17はNd:YVO4結晶であり、結晶自身が強い複屈折性を持つため、必然的に直線偏光に制限される。1064nmのレーザ光がS偏光となるようにNd:YVO4結晶の結晶軸が定められている。また、Nd:YVO4結晶の様に、複屈折性を持たないレーザ結晶を用いる場合は、別途偏光方向を制限する素子を光路中に追加すればよい。
【0019】
次に、光軸L2の発振光学系について説明する。LD11とビーム整形部12は光軸L1のレーザ励起部と同じものである。固体レーザ媒質27は、固体レーザ媒質17と同じ材質のNd:YVO4結晶が使われている。冷却用窓材26は固体レーザ媒質27を冷却するためのサファイヤガラスで作成され、図示なきペルチェ素子等の熱交換器に繋がれ、固体レーザ媒質27の加熱を防ぐ。冷却用窓材26のLD11側にはHT808nmと、HT1064nm(T=60%以上)の透過膜、固体レーザ媒質27側にはHR1342nmの反射膜とHT808nmの透過膜がコーティングされている。固体レーザ媒質27は冷却用窓材26に接着され、接着と反対側の面には、HT1342nmの透過膜がコーティングされている。固体レーザ媒質27は、1342nmのレーザ光がP偏光となるようにNd:YVO4結晶の結晶軸が定められている。
【0020】
光軸L1と光軸L2の交点には、光軸L2の入射角がブリュスター角になるように偏光素子である偏光ビームスプリッタ18が斜設されている。偏光ビームスプリッタ18は波長1064nmのS偏光されたレーザ光を反射し、波長1342nmのP偏光されたレーザ光を透過することによって、両波長のレーザ光を合波する。
【0021】
光軸L2上には、出力ミラー15が所定角度だけ傾けて設けられている。出力ミラー15は1064nm、1342nmの波長を全反射するとともに、593nmの波長を透過する特性を持つ。
【0022】
出力ミラー15の反射方向の光軸L3上には、波長変換素子である非線形結晶(以下、単にNLC(Non Linear Crystal)ともいう)13aと全反射ミラー(以下、単にHR(High Reflector)ともいう)HR14bが固定されて設けられている。NLC13aは1064nm、1342nmの波長の和周波を行い、593nmの波長を発生させるように配置されている。なお、非線形結晶としては、KTP結晶、LBO結晶、PPKTP結晶、PPLN結晶等が使用可能であり、本実施形態ではKTP結晶を使用している。HR14bは1064nm、1342nm及び593nmに対して全反射の特性を持つ。
【0023】
以上のような構成を備えるレーザ光凝固装置においてレーザ光(593nm(橙)を発振、出射させる動作を説明する。
【0024】
術者はコントロール部2によりレーザ照射条件等を設定入力する。レーザ光の出射制御はフットスイッチ3を使用して、制御部20に出射のトリガ信号を与えることによって行われる。
【0025】
トリガ信号を受けると制御部20は、2つのLD11に電流を印可し、LD11によって固体レーザ媒質17、27を励起する。なお、固体レーザ媒質17、27は、冷却用窓材16、26によって冷却されている。
【0026】
固体レーザ媒質17、27はLD11からの励起光により、近赤外域の複数の発振線(ピーク波長)を持つビームを放出する。そこで、本実施形態の装置では、複数の発振線の内で出力が高い1064nmの発振線を光軸L1上の固体レーザ媒質17からS偏光されて発振し、複数の発振線の内で次に出力が高い1342nmの発振線を光軸L2上の固体レーザ媒質27からP偏光されて発振させる。S偏光された約1064nmのレーザ光と、P偏光された1342nmのレーザ光は、偏光ビームスプリッタ18により合波される。1064nmと1342nmの波長のレーザ光の和周波を、非線形結晶NLC13aを利用して発生させることにより、593nm(橙)のビームを得る。
【0027】
また、上記のレーザ発振器10の光学系では、光軸L3上のHR14bと、光軸L1上の冷却用窓材16、光軸L2上の冷却用窓材26とが対向する一対の共振器構造を持つ共振光学系が構成され、NLC13aにより、出力ミラー15より593nm(橙)のビームを出射することが可能である。得られた593nmのレーザ光は、出力ミラー15を透過し、ファイバ5へ導光される。そして、スリットランプ4の照射口から患者眼に向けて照射される。これらのレーザ発振器10の光学系により眼底治療に適した593nm(橙)のレーザ光を得ることができる。
【0028】
<実施例2>
図3を用いて実施例2のレーザ発振器100の光学系を説明する。実施例1に対し、実施例2は偏光ビームスプリッタ18の代わりにキューブ型の偏光ビームスプリッタ19を用いており、その他、実施例1と同じものには同一符号が付してある。また、波長1064nmの励起部を光軸L2上に配置し、波長1342nmの励起部を光軸L1'上に配置し、実施例1とは偏光ビームスプリッタ19に対するレーザ光の透過と反射を逆にしている。偏光ビームスプリッタ19の場合、S偏光の反射、P偏光の透過で比較すると、S偏光の反射のほうが高い特性が得られるため、よりゲインの低い波長1342nmのレーザ光をS偏光として反射させ、波長1064nmのレーザ光をP偏光として透過させている。
【0029】
動作については、実施例1と同じであり、S偏光された1342nmのビームと、P偏光された1064nmのビームは、偏光ビームスプリッタ19により合波される。1064nmと1342nmの波長のレーザ光の和周波を、非線形結晶NLC13aを利用して発生させることにより、眼底治療に適した593nm(橙)のレーザ光を得ることができる。
【0030】
<実施例3>
図4を用いて実施例3のレーザ発振器110の光学系を説明する。実施例1に対し、実施例3は多波長(532nm、593nm、671nm)のビームが出射できるように、共振光路(光軸L4、L5)を追加し、その他、実施例1と同じものには同一符号が付してある。なお、LD21はLD11と同じものであるが、説明の都合上、別符号とした。
【0031】
光軸L2上に配置された出力ミラー15'は、所定角度だけ傾けて設けられ、1064nm、1342nmの波長を全反射するとともに、532nm、593nm、671nmの波長を透過する特性を持つ。
【0032】
出力ミラー15'とNLC13aとの間には、平面ミラーであるHR14c、14eが挿脱可能に配置される。HR14cは1064nm及び532nmに対して全反射の特性を持つ。HR14eは1342nm及び671nmに対して全反射の特性を持つ。
【0033】
HR14cの反射方向の光軸L4上には、波長変換素子である非線形結晶NLC13bと全反射ミラーHR14dが固定的に設けられている。NLC13bは1064nmの波長に対して、その第二高調波である532nmの波長を発生させるように配置されている。HR14dはHR14cと同じく1064nm及び532nmに対して全反射の特性を持つ。非線形結晶NLC13bは、本実施形態ではKTP結晶を使用している。
【0034】
HR14eの反射方向の光軸L4上には、波長変換素子である非線形結晶NLC13c、全反射ミラーHR14fが固定的に設けられている。NLC13cは1342nmの波長に対して、その第二高調波である671nmの波長を発生させるように配置されている。HR14fはHR14eと同じく1342nm及び671nmに対して全反射の特性を持つ。非線形結晶NLC13cは、本実施形態ではKTP結晶を使用している。
【0035】
このような光学配置により、HR14cが光軸L3上に挿入された時には、光軸L1上の冷却用窓材16、固体レーザ媒質17、出力ミラー15'を共用し、冷却用窓材16とHR14dとが固体レーザ媒質17を挟んで一対の共振器となる共振光学系が構成される。また、HR14eが光軸L3上に挿入された時には、光軸L2上の冷却用窓材26、固体レーザ媒質27、出力ミラー15'を共用し、冷却用窓材26とHR14fとが固体レーザ媒質27を挟んで一対の共振器となり、共振光学系が形成される。
【0036】
HR14c、HR14eの光軸L3上への挿脱は、挿脱装置30によって行われ、共振光路が切替えられる。図5は挿脱装置30の構成を示した概略図である。
【0037】
31は駆動手段であり、本実施例ではステッピングモータを使用する。また、駆動手段31はステッピングモータに限らず、回転角度の制御ができるような物であればよい。駆動手段31には接合部材33を介して軸部32が接合されており、駆動手段31の駆動により軸部32が回転するようになっている。ミラーホルダ34とミラーホルダ35とは軸部32の回転軸に対して異なる軸角度にて、軸部32上の異なる位置に各々取り付けられている。さらにHR14c、HR14eは、その反射面の平面が軸部32の回転軸に対して直角となるようにミラーホルダ34、35に取り付けられている。このような構成を備える挿脱手段30によって、HR14c、HR14eは回転動作にてその平面方向に移動され、光軸L3上に挿脱されることとなる。
【0038】
以上のような構成を備えるレーザ光凝固装置において3波長のビーム(532nm(緑)、593nm(橙)及び671nm(赤))を選択的に発振、出射させる動作を説明する。
【0039】
<671nmのレーザ光の出射方法>
術者はコントロール部2の波長選択スイッチ2aにより、手術に使用するレーザ光の色(波長)を赤色(671nm)とする。制御部20は挿脱装置30を駆動させ、HR14eを光軸L2上に位置させる(図5の破線位置)。また、制御部20はフットスイッチ3からのトリガ信号によってLD21に電流を印可させ、固体レーザ媒質27を励起させる。
【0040】
固体レーザ媒質27が励起されると、冷却用窓材26とHR14dとの間では1342nmの光が共振され、さらに光軸L5上に配置されたNLC13cによって第2高調波である671nmの光に波長変換される。得られた671nmのビームは、出力ミラー15'を透過し、ファイバ5へ導光される。そして、スリットランプ4の照射口から患者眼に向けて照射される。
【0041】
<532nmのレーザ光の出射方法>
術者は波長選択スイッチ2aにより、手術に使用するレーザ光の色(波長)を緑色(532nm)とする。制御部20は挿脱装置30を駆動させ、HR14cを光軸L2上に位置させる(図5の実線位置)。また、制御部20はフットスイッチ3からのトリガ信号によってLD11に電流を印可させ、固体レーザ媒質17を励起させる。
【0042】
固体レーザ媒質17が励起されると、冷却用窓材16とHR14dとの間では1064nmの光が共振され、さらに光軸L4上に配置されたNLC13bによって第2高調波である532nmの光に波長変換される。得られた532nmのビームは、出力ミラー15を透過し、ファイバ5へ導光される。そして、スリットランプ4の照射口から患者眼に向けて照射される。
【0043】
<593nmのレーザ光の出射方法>
術者は波長選択スイッチ2aにより、手術に使用するレーザ光の色(波長)を橙色(593nm)とする。制御部20は挿脱装置30を駆動させ、HR14c、HR14eを光軸L2上から外す。また、制御部20はフットスイッチ3からのトリガ信号によってLD11及びLD21に電流を印可させ、固体レーザ媒質17及び固体レーザ媒質27を励起させる。以後の動作は、実施例1と同様であるので、その説明は割愛する。実施例3では、網膜治療に有効な3波長(532nm、593nm、671nm)のビームを選択的に得ることができる。
【0044】
また、本実施形態は眼科用のレーザ治療装置に限るものではなく、医療(形成外科を含む)用や産業(測定等)用など様々な用途のレーザ装置に適用することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡単な構成で、効率良く和周波で得られる波長のレーザ光を出射できる。また、波長切替機構を追加することで、和周波を含めた多波長から選択的にレーザ光を出射することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置の外観図である。
【図2】実施例1の装置の光学系及び制御系概略図である。
【図3】実施例2の装置の光学系及び制御系概略図である。
【図4】実施例3の装置の光学系及び制御系概略図である。
【図5】ミラーの挿脱装置の構成を示した図である。
【符号の説明】
1 レーザ装置本体
10 レーザ発振器
11 半導体レーザ
12 ビーム整形部
13a〜13c 非線形結晶
14b〜14f 全反射ミラー
15 出力ミラー
15' 出力ミラー
16 冷却用窓材
17 固体レーザ媒質
18 偏光ビームスプリッタ
19 偏光ビームスプリッタ
20 制御部
21 半導体レーザ
26 冷却用窓材
27 固体レーザ媒質
30 挿脱装置
31 駆動手段
100 レーザ発振器
110 レーザ発振器

Claims (2)

  1. 第1ビームを発振する第1発振光学系と、前記第1ビームと異なる波長の第2ビームを発振する第2発振光学系とを備え、波長変換素子を用いて第1ビームと第2ビームとによる和周波、第1ビームの第2高調波及び第2ビームの第2高調波を得て、複数の異なる波長のレーザ光を出射するレーザ装置において、前記第1発振光学系からの第1ビームと前記第2発振光学系からの第2ビームの互いに直交する偏光成分のビームを合波する偏光素子と、前記第1及び第2発振光学系と前記偏光素子とを含み、第1ビーム及び第2ビームを共振する第1共振光学系であって、前記偏光素子により第1ビームと第2ビームとが合波された光路に所定角度だけ傾けて配置された出力ミラーと、該出力ミラーの反射方向に配置され、第1ビームと第2ビームの和周波光を発生させる第1波長変換素子と、を有し、前記出力ミラーは前記第1ビーム及び第2ビームを反射して前記和周波光を透過する特性を持ち、前記出力ミラーから前記和周波光の第1レーザ光を出射する第1共振光学系と、前記第1発振光学系及び偏光素子を含み、前記第1ビームを共振させる第2共振光学系であって、前記出力ミラーと前記第1波長変換素子との間の光路に挿脱可能に配置された第1平面ミラーと、該第1平面ミラーの反射方向に配置され、第1ビームの第2高調波を発生する第2波長変換素子と、を有し、前記出力ミラーはさらに前記第1ビームの第2高調波を透過する特性を持ち、前記出力ミラーから前記第1ビームの第2高調波の第2レーザ光を出射する第2共振光学系と、前記第2発振光学系及び偏光素子を含み、前記第2ビームを共振させる第3共振光学系であって、前記出力ミラーと前記第1波長変換素子との間の光路に挿脱可能に配置された第2平面ミラーと、該第2平面ミラーの反射方向に配置され、第2ビームの第2高調波を発生する第3波長変換素子と、を有し、前記出力ミラーはさらに前記第2ビームの第2高調波を透過する特性を持ち、前記出力ミラーから前記第2ビームの第2高調波の第3レーザ光を出射する第3共振光学系と、前記第1平面ミラー及び第2平面ミラーを前記出力ミラーと前記第1波長変換素子との間の光路にそれぞれ選択的に挿脱させる挿脱手段と、を備えることを特徴とするレーザ装置。
  2. 請求項1のレーザ装置において、前記挿脱手段は、前記第1平面ミラー及び第2平面ミラーの平面と直交する共通の軸を中心にその軸回りに回転する回転駆動機構を持ち、前記第1平面ミラー及び第2平面ミラーをそれぞれの平面方向に移動させることを特徴とするレーザ装置。
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