JP4171335B2 - 繊維積層体の製造方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使い捨て吸収性物品として最適な繊維積層体の製造方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転する小孔あきドラム内に、解繊された繊維を空気搬送して分散させるとともにドラムの小孔から突出させて、このドラムの下方を走行するバキュームコンベアの吸引力により、突出された繊維を集めてバキュームコンベア上に積層させるようにした繊維積層体の製造方法および装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
そして、解繊された繊維を回転しているドラム内に回転軸方向に真っ直ぐ空気搬送するとともに、ドラム内の繊維をニードルシリンダで攪拌することによって、繊維を均等に分散させるようにしている。
【0004】
【特許文献1】
特許第2519204号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1では、ドラム内で繊維の分散が迅速かつ均等に行なわれにくいから、繊維塊ができたり、ドラムの小孔からの繊維の突出量にバラツキが生じて、繊維積層体の密度が不均等になったり、形態が安定しなくなる。
【0006】
また、特許文献1には、長繊維の突出を増大させるために、ドラムに長方形孔を形成し、さらに内部に設けたニードルシリンダを繊維流れの速度よりも著しく速い速度で回転させる技術が開示されているが、繊維を分散させたり、ドラムの内部に付着した繊維を掻き落としたりするために、ニードルシリンダのような物理的な方法を用いると、繊維が必要以上にクリンプする、繊維が曲がってしまって嵩張る、絡みやすくなって繊維塊になるなど、繊維にダメージが生じるおそれがある。つまり、特許文献1では、繊維の突出量は増大するものの、繊維塊を生じさせないように繊維を均一に分散させることを充分に達成できるものではない。
【0007】
本発明は、上記問題を解消するためになされたもので、密度が均等で形態が安定な繊維積層体をインラインで連続製造するために、ドラム内で繊維の分散が迅速かつ均等に行なわれるように工夫した繊維積層体の製造方法および装置を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1は、回転する小孔あきドラム内に、解繊された繊維を空気搬送して分散させるとともにドラムの小孔から突出させて、このドラムの下方を走行するバキュームコンベアの吸引力により、突出された繊維を集めてバキュームコンベア上に積層させるようにした繊維積層体の製造方法において、
上記繊維をドラム内に空気搬送するときに、空気とともに繊維を誘導して、ドラムと同じ方向若しくは逆方向に回転させながらドラム奥方向に移動するように旋回させることを特徴とする繊維積層体の製造方法を提供するものである。
【0009】
請求項2のように、上記ドラムの両側から上記繊維をドラム内に空気搬送する構成が好ましい。
【0010】
本発明の請求項3は、回転する小孔あきドラム内に、解繊された繊維を空気搬送して分散させるとともにドラムの小孔から突出させて、このドラムの下方を走行するバキュームコンベアの吸引力により、突出された繊維を集めてバキュームコンベア上に積層させるようにした繊維積層体の製造装置において、
上記繊維をドラム内に空気搬送するときに、空気とともに繊維を誘導して、ドラムと同じ方向若しくは逆方向に回転させながらドラム奥方向に移動するように旋回させる旋回部材が設けられていることを特徴とする繊維積層体の製造装置を提供するものである。
【0011】
請求項4のように、上記旋回部材は、上記ドラムの両側に設けられている構成が好ましい。
【0012】
請求項5のように、上記旋回部材は、上記繊維をドラム内に空気搬送するダクト内に設けられた螺旋状の邪魔板部材である構成とすることができる。
【0013】
請求項6のように上記旋回部材は、上記繊維をドラム内に空気搬送する螺旋状のダクトである構成とすることができる。
【0014】
請求項7のように、上記旋回部材は、上記繊維をドラム内に回転軸方向に真っ直ぐ空気搬送するダクトと、空気をドラムの回転方向と同じ方向若しくは逆方向でドラム奥方向に向かって噴出する噴出穴を有するドラム端部材とを組み合わせてなる構成とすることができる。
【0015】
請求項8のように、上記ドラムの小孔は、内面側が皿状に座繰りされている構成が好ましい。
【0016】
請求項9のように、上記繊維積層体は、使い捨て吸収性物品であるのが好適である。
【0017】
【発明の作用および効果】
本発明の請求項1の製造方法によれば、繊維をドラム内に空気搬送するときに、空気とともに繊維を誘導して、ドラムと同じ方向若しくは逆方向に回転させながらドラム奥方向に移動するように旋回させることにより、この旋回流によって、ドラム内で繊維の分散が迅速かつ均等に行なわれるようになる。
【0018】
これによって、ドラム内で繊維塊ができないとともに、ドラムの小孔からの繊維の突出量にバラツキが生じなくなって、密度が均等で形態が安定な繊維積層体をインラインで連続製造することができるようになる。
【0019】
また、ドラムの両側から繊維をドラム内に空気搬送すると(請求項2)、ドラム内で多量の繊維の分散が迅速かつ均等に行なわれて、ドラムの小孔からの繊維の突出量が増加するので、繊維積層体の製造時間が大幅に短縮するようになる。
【0020】
本発明の請求項3の製造装置によれば、繊維をドラム内に空気搬送するときに、旋回部材によって、空気とともに繊維を誘導して、ドラムと同じ方向若しくは逆方向に回転させながらドラム奥方向に移動するように旋回させることにより、この旋回流によって、ドラム内で繊維の分散が迅速かつ均等に行なわれるようになるから、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0021】
また、旋回部材をドラムの両側に設けると(請求項4)、請求項2と同様の効果を得ることができる。
【0022】
さらに、旋回部材を、螺旋状の邪魔板部材(請求項5)、螺旋状のダクト(請求項6)、回転しているドラム内に回転軸方向に真っ直ぐ空気搬送するダクトと空気の噴出穴を有するドラム端部材との組み合わせ(請求項7)とすれば、いずれも構造がシンプルで耐久性が良く、空気とともに繊維を確実に旋回させることができる。
【0023】
また、ドラムの小孔の内面側を皿状に座繰りすると(請求項8)、空気搬送される繊維は、皿部の傾斜で誘導されて小孔からスムーズに突出されるとともに小孔から突出されなかった繊維は、皿部の傾斜で誘導されてドラム内にスムーズに戻されて、小孔に引っ掛かりにくくなって、目詰まりしにくくなる。
【0024】
そして、この繊維積層体を使い捨て吸収性物品とすれば(請求項9)、密度が均等で形態が安定な超薄型の使い捨て吸収性物品(例えば、生理用ナプキン、子供用おむつ、大人用おむつの吸収体)を簡単かつ安価にインラインで連続製造することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0026】
図1は、繊維積層体である使い捨て吸収性物品1(図7参照)の製造装置の要部断面正面図、図2は図1の側面図である。
【0027】
上記製造装置には、外周囲に多数個の小孔10aがあけられた小孔あきのドラム10〔解繊ロータ…図5(a)参照〕が設けられている。このドラム10は、例えば、外径が450mm程度、長さ390mm程度、小孔10aの内径が2.5〜3mm程度のものであって、狭い横幅(例えば390mm)の使い捨て吸収性物品(繊維積層体)1をインラインで連続製造するのに適したサイズに設定しているが、これらの寸法に限られるものではない。
【0028】
上記小孔10aは、図5(b)に詳細に示すように、内面側が皿状に座繰りされている。このように小孔10aの内面側を皿状に座繰りすれば、後述する空気搬送される繊維(長さが2〜5mm程度)2は、皿部10bの傾斜で誘導されて小孔10aからスムーズに突出されるとともに(矢印a参照)、小孔10aから突出されなかった繊維2は、皿部10bの傾斜で誘導されてドラム10内にスムーズに戻されて(矢印b参照)、小孔10aに引っ掛かりにくくなって、目詰まりしにくくなる。なお、従来では、小孔10aの目詰まりを防止するために、ドラム10内に設けたニードルシリンダで目詰まりした繊維2を掻き落とす作業が頻繁に必要であったが、本実施形態のように、小孔10aに皿部10bを形成するだけで、目詰まりを長期間に亘って防止することができる。
【0029】
このような皿部10bを有する小孔10aは、上記特許文献1のようなドラムにも適用することができる。なお、小孔10aは、上記特許文献1のようなストレート形状であっても差し支えはない。
【0030】
上記ドラム10の左右両側には、左右一対の円筒状ダクト11(L,R)が配置されて、この各ダクト11(L,R)の内側フランジ部11aに、両側からドラム10内に嵌入する支持リング部材12がボルト13でそれぞれ固定されている。
【0031】
上記各支持リング部材12の外周と上記ドラム10の両端部に固定したプーリ14の内周との間にベアリング15が介装されて、ドラム10は、図6に示した電動モータ16によって、連動ベルト17を介して一方向回り(図2および図6において左回りL)に連続高速回転(例えば最高1200rpm程度)されるようになる。
【0032】
上記左右のダクト11(L,R)には、ドラム10の中心Cよりも回転方向の反対側にオフセットした位置で、導入ダクト18(L,R)が接線方向から連結されて、この各導入ダクト18(L,R)から各ダクト11(L,R)を介して、同時に両側からドラム10内に繊維2が空気搬送されるようになる。
【0033】
上記左右のダクト11(L,R)の位置は、空気とともに繊維2を誘導して、ドラム10と同じ方向Lに回転させながらドラム10の奥方向に移動するように旋回させる時に採用されるものであるが、空気とともに繊維2を誘導して、ドラム10と逆方向Rに回転させながらドラム10の奥方向に移動するように旋回させる時には、ドラム10の中心Cよりも回転方向と同じ側にオフセットした位置で、導入ダクト18(L,R)を接線方向から連結すれば良い。要するに、ドラム10の中心Cからいずれかの側にオフセットした位置で、導入ダクト18(L,R)を接線方向から連結すれば良い。
【0034】
上記各ダクト11(L,R)内には旋回部材20が設けられている。この旋回部材20は、図3(a)に第1例を詳細に示すように、螺旋状(スクリューフィダー状)の邪魔板部材20Aで構成されて、矢印mで示すように、空気とともに繊維2を誘導して、ドラム10と同じ方向Lに回転させながらドラム10の奥方向に移動するように旋回させるものである。
【0035】
上記邪魔板部材20Aは、図3(b)から明らかなように、邪魔板支持軸21で中心を支持されていて、軸方向視で約3/4の円周角(約270度)の円板状であり、側面視で螺旋状に湾曲されていて、この邪魔板部材20Aの側面に沿って、空気とともに繊維2が旋回されながらドラム10内に誘導されるようになる。
【0036】
上記邪魔板部材20Aは、回転中心に近くなるほど回転半径が小さいので、繊維2が分散しにくくなる。そこで、邪魔板支持軸21を設けることにより、繊維2を回転中心から遠ざけて分散し易くなるようにしている。この邪魔板支持軸21を中空軸として、この中空軸からドラム10内に吸水性樹脂(SAP)を導入することも可能である。
【0037】
上記旋回部材20は、図3(c)に第2例を詳細に示すように、螺旋状に捻ったダクト20Bで構成することができる。
【0038】
この構成であれば、螺旋状のダクト20Bによって、矢印mで示すように、空気とともに繊維2を誘導して、ドラム10と同じ方向Lに回転させながらドラム10の奥方向に移動するように旋回させるものである。
【0039】
上記旋回部材20は、図4に第3例を詳細に示すように、繊維2をドラム10内に回転軸方向に真っ直ぐ空気搬送する(矢印c参照)ダクト20Cと、空気をドラム10の回転方向Lと同じ方向でドラム奥方向に向かって噴出する(矢印d参照)ように傾斜状態であけた噴出穴20aを有するドラム端部材20Dとを組み合わせて構成することができる。なお、噴出穴20aをストレートとして、傾斜状態のノズルから噴出穴20aに空気を供給するようにしても良い。
【0040】
この構成であれば、ダクト20Cから繊維2をドラム10内に回転軸方向に真っ直ぐ空気搬送するとともに、噴出穴20aから傾斜状態で噴出される空気とともに繊維2を誘導して、ドラム10と同じ方向Lに回転させながらドラム10の奥方向に移動するように旋回させるものである。
【0041】
上記各旋回部材20では、空気とともに繊維2をドラム10と同じ方向Lに回転させながらドラム10の奥方向に移動するように旋回させるようにしているが、空気とともに繊維2をドラム10と逆方向R〔図3(a)参照〕に回転させながらドラム10の奥方向に移動するように旋回させるようにしても良い。
【0042】
図6は、使い捨て吸収性物品1の製造設備の全体側面図である。
【0043】
フロア25に基礎支柱26が立設され、この基礎支柱26の上部に上記ドラム10が電動モータ16で左回りLに回転するように支持されている。
【0044】
上記ドラム10の下方には、バキュームコンベア27が右側から左側に走行するように配置されている。
【0045】
上記ドラム10の外周は風洞(カバー)28で覆われて、この風洞28の下部開口28aが上記バキュームコンベア27の上方に臨まされているとともに、風洞28の上部には吸気口28bが設けられている。
【0046】
上記ドラム10の右側には、下層キャリアシート29のロールと上層キャリアシート30のロールとが配置されて、下層キャリアシート29は、ドラム10の下方をガイドされて、バキュームコンベア27の上に引き出されるとともに、上層キャリアシート30は、ドラム10の上方をガイドされてバキュームコンベア27の左側で下層キャリアシート29と重ね合わされるように引き出されている。
【0047】
上記製造設備によれば、ドラム10が電動モータ16で左回りLに回転されながら、導入ダクト18(L,R)からダクト11(L,R)を介して、同時に両側からドラム10内に繊維2が空気搬送されるようになる。
【0048】
このとき、ダクト11(L,R)内には、螺旋状(スクリューフィダー状)の邪魔板部材20Aで構成された旋回部材20が設けられているから、空気とともに繊維2が誘導されて、ドラム10と同じ方向L(若しくは逆方向R)に回転されながらドラム10の奥方向に移動するように旋回されるようになる。この旋回流によって、ドラム10内で繊維2の分散が迅速かつ均等に行なわれるとともに繊維2がドラム10の小孔10aから突出されるようになる。
【0049】
そして、このドラム10の下方を走行するバキュームコンベア27の吸引力により、突出された繊維が集められて、バキュームコンベア27の下層キャリアシート29に積層されるようになる。なお、下層のキャリアシート29の上には、繊維2の積層前にホットメルト接着剤31(図7参照)が塗布されて、繊維2が接着されるようになる。
【0050】
その後、この積層された繊維2の上に上層キャリアシート30を重ね合わせて接着して〔図7(c)参照〕、使い捨て吸収性物品1を連続製造しながらロール状に巻き取るようになる。
【0051】
このように、旋回部材20(20A〜20D)による旋回流によって、ドラム10内で繊維2の分散が迅速かつ均等に行なわれるようになるから、ドラム10内で繊維塊ができないとともに、ドラム10の小孔10aからの繊維2の突出量にバラツキが生じなくなって、密度が均等で形態が安定な狭い横幅(例えば50〜500mm)の使い捨て吸収性物品1を連続製造することができるようになる。
【0052】
また、ドラム10の両側から繊維2をドラム10内に空気搬送することにより、ドラム10内で多量の繊維の分散が迅速かつ均等に行なわれて、ドラム10の小孔10aからの繊維2の突出量が増加するので、使い捨て吸収性物品1の製造時間が大幅に短縮するようになる。
【0053】
さらに、旋回部材20(20A〜20D)は、いずれも構造がシンプルで耐久性が良く、空気とともに繊維2を確実に旋回させることができる。
【0054】
さらにまた、基本的には旋回部材20(20A〜20D)を設けるだけであるから、既存の設備を僅かに改造するだけで適用することができる。
【0055】
図6は、使い捨て吸収性物品1を連続製造しながらロール状に巻き取るようにしたものであるが、図7(a)に略画的に示すように、下層キャリアシート29の上に繊維2を連続で積層しながら送り出すようにすれば〔図7(d)参照〕、密度が均等で形態が安定な超薄型の使い捨て吸収性物品1を簡単かつ安価にインラインで連続製造することができる。
【0056】
また、図7(b)に略画的に示すように、パターンドラム32を設ければ、下層キャリアシート29の上に繊維2を間欠で積層しながら送り出すようにすることができる。
【0057】
上記各実施形態は、使い捨て吸収性物品1の内、主として吸収体を製造することを前提として説明してきたが、表面材(肌面側シート)や拡散層(セカンドシート)を製造することもできる。
【0058】
そして、表面材や拡散層の場合でも、図6のように、ロール状に巻き取ってから製造ラインに導入しても良いし、図7のように、使い捨て吸収性物品の製造ラインにインラインで組み込むこともできる。
【0059】
吸収体の場合には、繊維2としては、解繊パルプ繊維が主繊維となり、それに合成繊維(熱融着性繊維、吸水性繊維等)を混合したものが用いられ、1〜7mmの繊維長(より好ましくは2〜5mm)が主となる。
【0060】
表面材の場合には、繊維2としては、主に親水性繊維(レーヨン等)、界面活性剤で親水化処理した疎水性繊維(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド等)が用いられ、熱処理、あるいはバインダーによって接合して成形する。その際には、例えば図6の各キャリアシート29,30の合流部に熱処理用のオーブンやエンボスロールを設けることができる。
【0061】
表面材の場合には、主に繊度0.5〜3.5デシテックスの繊維2が用いられ、拡散層の場合には、好ましくは、表面材よりも大きい繊度(4.0〜80デシテックス)、より好ましくは繊度5.0〜50デシテックスの繊維2が好ましい。
【0062】
表面材、拡散層では、10〜30mmの繊維長(より好ましくは15〜25mm)が主となる。この場合には、上記ドラム10の小孔10aの大きさや形状を適当なものに選択すれば良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 使い捨て吸収性物品の製造装置の要部断面正面図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 (a)は第1例の旋回部材の斜視図、(b)は邪魔板部材の側面図、(c)は第2例の旋回部材の斜視図である。
【図4】 (a)は第3例の旋回部材の斜視図、(b)は要部正面図、(c)は断面図である。
【図5】 (a)はドラムの正面図、(b)は小孔の拡大断面図である。
【図6】 使い捨て吸収性物品の製造設備の全体側面図である。
【図7】 (a)(b)は、それぞれ使い捨て吸収性物品の製造設備の略画的側面図、(c)(d)は、それぞれ使い捨て吸収性物品の断面図である。
【符号の説明】
1 使い捨て吸収性物品(繊維積層体)
2 繊維
10 ドラム
10a 小孔
10b 皿部
11(L,R) ダクト
16 電動モータ
18(L,R) 導入ダクト
20(A〜D) 旋回部材
27 バキュームコンベア

Claims (10)

  1. 回転する小孔あきドラム内に、解繊された繊維を空気搬送して分散させるとともにドラムの小孔から突出させて、このドラムの下方を走行するバキュームコンベアの吸引力により、突出された繊維を集めてバキュームコンベア上に積層させるようにした繊維積層体の製造方法において、
    上記繊維をドラム内に空気搬送するときに、空気とともに繊維を誘導して、ドラムと同じ方向若しくは逆方向に回転させながらドラム奥方向に移動するように旋回させることを特徴とする繊維積層体の製造方法。
  2. 上記ドラムの両側から上記繊維をドラム内に空気搬送する請求項1記載の繊維積層体の製造方法。
  3. 回転する小孔あきドラム内に、解繊された繊維を空気搬送して分散させるとともにドラムの小孔から突出させて、このドラムの下方を走行するバキュームコンベアの吸引力により、突出された繊維を集めてバキュームコンベア上に積層させるようにした繊維積層体の製造装置において、
    上記繊維をドラム内に空気搬送するときに、空気とともに繊維を誘導して、ドラムと同じ方向若しくは逆方向に回転させながらドラム奥方向に移動するように旋回させる旋回部材が設けられていることを特徴とする繊維積層体の製造装置。
  4. 上記旋回部材は、上記ドラムの両側に設けられている請求項3記載の繊維積層体の製造装置。
  5. 上記旋回部材は、上記繊維をドラム内に空気搬送するダクト内に設けられた螺旋状の邪魔板部材である請求項3または4記載の繊維積層体の製造装置。
  6. 上記旋回部材は、上記繊維をドラム内に空気搬送する螺旋状のダクトである請求項3または4記載の繊維積層体の製造装置。
  7. 上記旋回部材は、上記繊維をドラム内に回転軸方向に真っ直ぐ空気搬送するダクトと、空気をドラムの回転方向と同じ方向若しくは逆方向でドラム奥方向に向かって噴出する噴出穴を有するドラム端部材とを組み合わせてなる請求項3または4記載の繊維積層体の製造装置。
  8. 上記ドラムの小孔は、内面側が皿状に座繰りされている請求項3〜7のいずれか1項に記載の繊維積層体の製造装置。
  9. 上記繊維積層体は、使い捨て吸収性物品である請求項1または2に記載の繊維積層体の製造方法。
  10. 上記繊維積層体は、使い捨て吸収性物品である請求項3〜8のいずれか1項に記載の繊維積層体の製造装置。
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