JP4169722B2 - 画像処理装置、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、原稿画像の画像データに含まれる所定の情報に応じた処理を実行する画像処理装置、プログラム、及び、このプログラムを記憶する記憶媒体に関する。
近年、画像処理技術、画像形成技術の向上によって、デジタルカラー複写機を用いて紙幣や有価証券等を複写した場合、その複写物と原本である本物とが容易に区別できないほど忠実な複写が可能となってきている。このため、紙幣や有価証券等のような特殊原稿については、複写を全く行なうことができないようにするか、あるいは、正しく複写を行なうことができないようにする措置をとることが必要である。
また、例えば企業においては、紙幣や証券など特殊原稿以外の一般文書の場合にあっても、文書内容の機密保持の観点から、複写等の出力が禁止されている機密文書が多数存在する。このような機密文書についても、複写を全く行なうことができないようにするか、あるいは、正しく複写を行なうことができないようにする措置をとることが必要である。
このようなことから、従来、特殊原稿や機密文書等を複写することに規制力を及ぼすことを目的とする種々の発明がなされている。以下、そのような発明の具体的な例を紹介する。
まず、紙幣や有価証券等の特殊原稿を判別する方法として、入力した画像データと予め登録してある特定のマーク(パターンデータ)とをパターンマッチング法で比較し、特定のマークが存在する場合に原稿が特殊原稿であると判別する方法が提案されている。特許文献1や特許文献2に記載された発明は、その代表的な例である。こうして、原稿が特殊原稿であると判定した場合には、その複写を禁止する、つまり、複写しないようにすることが容易である。
次いで、複写禁止された機密文書を判別する発明として、例えば、特許文献3や特許文献4には、機密文書に付された機密文書であることを示すマークを検出するようにした発明が記載されている。これは、複写禁止された機密文書には、一般的に、マル秘の印鑑や複写禁止のマーク等からなる機密文書であることを示すマークが押印されていることを利用している。こうして、原稿が機密文書であると判定した場合には、その複写を禁止する、つまり、複写しないようにすることが容易である。
さらに、特許文献5や特許文献6には、複写を禁止したい原稿画像に地紋を埋め込むことにより複写を抑制する技術が提案されている。これは、原稿画像に用いる用紙の背景にベース領域とメッセージ領域とをもつ地紋パターンが作成された用紙を用いるというものである。地紋パターンは、原稿画像においてはそれほど目立たず、原稿画像に含まれている情報の判読等に支障を及ぼさない。しかしながら、このような地紋パターンが埋め込まれた原稿画像が複写されると、例えばメッセージ領域の模様が浮かび上がる、というものである。そこで、メッセージ領域の模様として、例えば「複写禁止」というような文字を与えておくことにより、その複写物が複写禁止の機密書類であったことが一目瞭然となり、心理的に、複写に対する規制力を生じさせることができる。
特開平6−125459号公報 特開2001-86330公報 特開平7−36317号公報 特開平7−87309号公報 特開平9−164739号公報 特開2001−197297公報
前述したように、入力された画像データを予め登録してある特定のマーク(パターンデータ)とパターンマッチング法で比較し、合致した場合に複写を禁止することで、紙幣や有価証券等の特殊原稿の複写を防止することができる。しかしながら、このような手法によって複写を禁止するとなると、複写を禁止したい原稿のパターンデータを全て予め登録しておかなければならない。したがって、紙幣や有価証券等の特殊原稿に対しては有効であるとしても、不特定多数の一般原稿、例えば機密文書に対して適用することは極めて困難である。
また、前述したように、マル秘マーク等のような機密文書であることを示すマークを検出したときに複写を禁止することで、機密文書の複写を防止することができる。しかしながら、この場合には、マル秘マーク等のような機密文書であることを示すマークの部分を紙などで覆い隠して画像読み取り動作が実行された場合には、当然のことながら機密文書であることを示すマークの存在を判定することができず、よって、複写を禁止すべき機密文書であってもその複写を防止することができないという問題がある。
さらに、前述したように、例えば機密文書については背景に地紋パターンを埋め込んだ原稿画像として生成し、そのような機密文書が複写されると地紋パターンの一部が浮かび上がるようにした場合には、心理的に、複写に対する規制力を生じさせることができる。しかしながら、このような地紋パターンによる手法では、複写抑制効果が得られるに過ぎず、複写行為そのものを規制することができるわけではない。このため、地紋パターンが浮き上がることを気にしない者にとっては、機密文書の複写が可能になってしまうという問題がある。
そこで、原稿画像を作成する際に背景画像などに所定のドットパターン埋め込んでおき、このドットパターン埋め込んだ原稿画像をスキャナにかける際には当該ドットパターンを当該画像データから検出し、この検出したドットパターンを、所定の記憶領域に記憶されている出力を禁止するドットパターンと比較し、その同一性を判定するようにして、原稿画像の画像データの出力を禁止すべきかどうかを判定することが考えられる。
但し、この技術を用いる場合に、原稿画像を読み取るスキャナが走行体を駆動してコンタクトガラス上の原稿の画像を読み取るフラットベットスキャナであり、画像の変倍機能を有していて、副走査方向への変倍は走行体の走行速度を可変して機械的に行なう場合には、スキャナで読取後の原稿画像の画像データは変倍がなされているため、そのままでは背景画像などに埋め込まれたドットパターンと所定の記憶領域に記憶されているドットパターンとを比較することは困難である。
この場合の解決手段としては2通りの手段が考えられる。1つ目は、スキャナで副走査方向に変倍して読み取った画像データを等倍の画像に変倍正規化してから、その変倍正規化後の画像データ中からドットパターンを検出する方法である。2つ目は、スキャナで副走査方向に変倍して読み取った画像データの当該変倍率に応じて所定の記憶領域に記憶されているドットパターンを複数パターン用意し、その変倍率に応じて使い分ける方法である。
しかしながら、入力画像を等倍相当に変倍正規化する前記の1つ目の手段では、拡大変倍の場合はドットパターンの検出の精度を高くできるものの、縮小変倍の場合には、縮小変倍されている画像を等倍相当に変倍正規化するということは副走査方向に画像を拡大することになるので、結果的にその画像の拡大処理において処理ライン数が増加し、単位時間当たりの処理量が増加し、処理のリアルタイム性を損なうという不具合がある。
一方、ドットパターンを複数パターン用意する前記の2つ目の手段では、縮小変倍の場合はともかく、拡大変倍の場合には、変倍率に応じて拡大変倍したドットパターンを使用せねばならず、これは拡大変倍の倍率が大きいときにはドットパターンのサイズが大きくなるため、ドットパターンの比較を行う処理を実行するソフトウェア処理の処理量の増大や、あるいは、かかる処理を実行する回路の規模の増大を招き、やはり処理のリアルタイム性を損なうという不具合がある。
本発明の目的は、変倍倍率にかかわらず常にリアルタイム性の高い処理を実行することができるようにすることである。
(1)本発明は、副走査方向に変倍して原稿画像を読取った画像データの前記変倍の変倍倍率の情報を取得する変倍倍率取得手段と、この取得した変倍倍率が拡大変倍の場合は、前記画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとする変倍正規化手段と、この縮小後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第1の検出手段と、前記取得した変倍倍率が縮小変倍の場合は、前記読取った画像データの画像中の前記画像データの出力の禁止を意味する情報と、前記取得した変倍倍率に対応して予め設けられた画像データの出力の禁止を意味する情報とを比較することにより、前記読取った画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第2の検出手段と、前記第1又は第2の検出手段により前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれていると判断したときは当該判断を行った前記読取った画像データに前記読取った画像データの出力を禁止する処理を行う処理手段と、を備えている画像処理装置である。
別の面から見た本発明は、副走査方向に変倍して原稿画像を読取った画像データの前記変倍の変倍倍率の情報を取得する変倍倍率取得手段と、この取得した変倍倍率が拡大変倍の場合は、前記画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとする変倍正規化手段と、この縮小後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第1の検出手段と、前記取得した変倍倍率が縮小変倍の場合は、前記読取った画像データの画像中の前記画像データの出力の禁止を意味する情報と、前記取得した変倍倍率に対応して予め設けられた画像データの出力の禁止を意味する情報とを比較することにより、前記読取った画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第2の検出手段と、前記第1又は第2の検出手段により前記前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれていると判断したときは当該判断を行った前記読取った画像データに前記読取った画像データの出力を禁止する処理を行う処理手段と、をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムである。
(2)しかし、これらの本発明によっても、縮小率が上がっていくにつれて、縮小変倍時は、検出すべきパターンの参照パターンもより縮小されたパターンに変倍されていくため、検出において、類似パターンとの距離が小さくなっていき、検出すべきパターンと関係のないパターンを誤って検出してしまう可能性が大きくなる不具合がある。すなわち、図17に示すように、出力禁止パターンと、これに類似するパターン1,2があったときに、検出すべきドットパターンを副走査方向に縮小するほど(図17の右方向)、出力禁止パターンとパターン1,2との差が小さくなってしまう。
そこで、別の本発明は、副走査方向に変倍して原稿画像を読取った画像データの前記変倍の変倍倍率の情報を取得する変倍倍率取得手段と、この取得した変倍倍率が拡大変倍の場合は、前記画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとする変倍正規化手段と、この縮小後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第1の検出手段と、前記取得した変倍倍率が縮小変倍かつ所定の変倍率以上の場合は、前記読取った画像データの画像中の前記画像データの出力の禁止を意味する情報と、前記取得した変倍倍率に対応して予め設けられた画像データの出力の禁止を意味する情報とを比較することにより、前記読取った画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第2の検出手段と、前記取得した変倍倍率が縮小変倍かつ所定の変倍率未満の場合は、前記画像データを所定の拡大倍率で拡大変倍した画像データとする拡大変倍手段と、この拡大後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを当該画像データの出力の禁止を意味する情報を前記取得した変倍倍率に前記所定の拡大倍率を乗じた倍率に応じて変えて検出する第3の検出手段と、前記第1、第2又は第3の検出手段により前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれていると判断したときは当該判断を行った前記読取った画像データに前記読取った画像データの出力を禁止する処理を行う処理手段と、を備えている画像処理装置である。
また、副走査方向に変倍して原稿画像を読取った画像データの前記変倍の変倍倍率の情報を取得する変倍倍率取得手段と、この取得した変倍倍率が拡大変倍の場合は、前記画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとする変倍正規化手段と、この縮小後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第1の検出手段と、前記取得した変倍倍率が縮小変倍かつ所定の変倍率以上の場合は、前記読取った画像データの画像中の前記画像データの出力の禁止を意味する情報と、前記取得した変倍倍率に対応して予め設けられた画像データの出力の禁止を意味する情報とを比較することにより、前記読取った画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第2の検出手段と、前記取得した変倍倍率が縮小変倍かつ所定の変倍率未満の場合は、前記画像データを所定の拡大倍率で拡大変倍した画像データとする拡大変倍手段と、この拡大後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを当該画像データの出力の禁止を意味する情報を前記取得した変倍倍率に前記所定の拡大倍率を乗じた倍率に応じて変えて検出する第3の検出手段と、前記第1、第2又は第3の検出手段により前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれていると判断したときは当該判断を行った前記読取った画像データに前記読取った画像データの出力を禁止する処理を行う処理手段と、をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムである。
あるいは、副走査方向に変倍して原稿画像を読取った画像データの前記変倍の変倍倍率の情報を取得する変倍倍率取得手段と、この取得した変倍倍率が拡大変倍の場合は、前記画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとする第1の変倍正規化手段と、この縮小後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第1の検出手段と、前記取得した変倍倍率が縮小変倍かつ所定の変倍率以上の場合は、前記読取った画像データの画像中の前記画像データの出力の禁止を意味する情報と、前記取得した変倍倍率に対応して予め設けられた画像データの出力の禁止を意味する情報とを比較することにより、前記読取った画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第2の検出手段と、前記取得した変倍倍率が縮小変倍かつ所定の変倍倍率未満の場合は、前記画像データを前記取得した変倍倍率に関わらず前記所定の変倍倍率と同じかまたはそれ以上の変倍倍率である第2の変倍率となるように拡大した画像データとする第2の変倍正規化手段と、この拡大後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを当該画像データの出力の禁止を意味する情報を、前記取得した変倍倍率に関わらない前記第2の所定の変倍倍率に応じて変えて検出する第3の検出手段と、前記第1、第2又は第3の検出手段により前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれていると判断したときは当該判断を行った前記読取った画像データに前記読取った画像データの出力を禁止する処理を行う処理手段と、を備えている画像処理装置である。
また、副走査方向に変倍して原稿画像を読取った画像データの前記変倍の変倍倍率の情報を取得する変倍倍率取得手段と、この取得した変倍倍率が拡大変倍の場合は、前記画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとする第1の変倍正規化手段と、この縮小後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第1の検出手段と、前記取得した変倍倍率が縮小変倍かつ所定の変倍率以上の場合は、前記読取った画像データの画像中の前記画像データの出力の禁止を意味する情報と、前記取得した変倍倍率に対応して予め設けられた画像データの出力の禁止を意味する情報とを比較することにより、前記読取った画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第2の検出手段と、前記取得した変倍倍率が縮小変倍かつ所定の変倍倍率未満の場合は、前記画像データを前記取得した変倍倍率に関わらず前記所定の変倍倍率と同じかまたはそれ以上の変倍倍率である第2の変倍率となるように拡大した画像データとする第2の変倍正規化手段と、この拡大後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを当該画像データの出力の禁止を意味する情報を、前記取得した変倍倍率に関わらない前記第2の所定の変倍倍率に応じて変えて検出する第3の検出手段と、前記第1、第2又は第3の検出手段により前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれていると判断したときは当該判断を行った前記読取った画像データに前記読取った画像データの出力を禁止する処理を行う処理手段と、をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラムである。
本発明によれば、変倍倍率が拡大変倍の場合は、画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとしてから、この縮小後の画像データの画像中に所定の情報が含まれているか否かを検出し、変倍倍率が縮小変倍の場合は、画像データの画像中に所定の情報が含まれているか否かを当該所定の情報を変倍倍率に応じて変えて検出することなどができるので、変倍倍率にかかわらず常にリアルタイム性の高い処理を実行することができる。
また、前述の(2)に記載の本発明によれば、変倍倍率が縮小変倍である程度以上小さくなった場合も、より高精度に画像データの画像中に所定の情報が含まれているか否かを検出することなどができるので、変倍倍率にかかわらず検出精度が高く、かつ、リアルタイム性もある程度保つことのできる検出処理を実行することができる。
すなわち、本発明ではある変倍率未満で副走査方向縮小された入力画像を拡大してから検出処理を行う上記第3の検出処理では、前述の(1)の発明で述べたように検出処理すべきライン数が入力ライン数に比して増加してしまいリアルタイム処理が困難になる問題はある。これについては、パターンの検知精度の低下はある縮小率以下で顕在化するので、縮小時に必ずしも等倍相当まで変倍正規化する必要はなく、パターンの検知精度の低下が顕在化しない所定の変倍率まで変倍正規化してやるか、扱うべき最小変倍率のものが、このパターンの検知精度の低下が顕在化しない変倍率になるような固定倍率で拡大してやればよい。すなわち、拡大率は処理ライン数の増加すなわち直接処理量に効いてくるが、このようにすれば無用に処理ライン数が増加をしないようにできる。また、例えば拡大倍率を2倍とすることで、拡大処理部分を簡単化して全体でのソフトウェアでの処理量またはハードウェアでの回路規模の増加を少しでも軽減することができる。
本発明を実施するための最良の一形態について説明する。
図1は、本実施の形態である画像処理装置1のハードウェアの構成例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施の形態の画像処理装置1は、例えば、スキャナ101及びプロッタ103をシステムコントローラ104で制御するデジタル複写機として実施される。あるいは、システムコントローラ104をPC(パーソナルコンピュータ)で実現して、このPCであるシステムコントローラ104にスキャナ101及びプロッタ103を接続して構成してもよい。画像処理部102は、システムコントローラ104が実行する処理により実現してもよいし、システムコントローラ104とは別の画像処理用の信号処理プロセッサにより実現してもよいし、ワイヤードロジックにより実現してもよいし、これらを併用して実現してもよい。この例では、画像処理部102をシステムコントローラ104が実行する処理により実現する例を説明する。
システムコントローラ104は、内蔵するCPU(Central Processing Unit)104a、ROM(Read Only Memory)104b、及びRAM(Random Access Memory)104cから構築されるコンピュータ機能を活用し、操作表示部105からの指示に応じてスキャナ101、画像処理部102、及びプロッタ103を制御し、必要な情報を操作表示部105に返して表示させる。また、システムコントローラ104には、スキャナ101で画像読み取りした原稿画像の画像データを蓄積する画像メモリ構成の画像蓄積部106、外部インターフェイスとして機能する通信処理部107も接続されており、画像処理装置1は、通信処理部107を介してネットワーク通信網に接続される。さらに、通信処理部107には、遠隔操作部108が接続され、この遠隔操作部108によって画像処理装置1を制御することが可能となっている。
画像処理装置1をデジタル複写機などとして実施する場合は、画像処理部102などで実行される後述する処理は、画像処理部102の機能をソフトウェアで、あるいは、ソフトウェアを中心として所定の画像処理回路も併用して実行する場合には、かかる処理はROM104bに記憶されている制御プログラムに基づいて実行される。画像処理装置1をPCなどとして実施する場合は、画像処理部102などで実行される後述する処理は、媒体読取装置109で記憶媒体110から読取り(あるいは通信処理部107を介してインターネットなどのネットワーク通信網からダウンロードして)、磁気記憶装置111にインストールした制御プログラムに基づいて実行される。なお、媒体読取装置109は、記憶媒体110がCD、DVD、フレキシブルディスクなどのいずれのメディアであるかによって、光ディスクドライブ、フレキシブルディスクなどが使用される。
スキャナ101は、その走行体の速度を変えることで副走査方向の変倍を行って画像を読み取ることができる。また、主走査方向の変倍は画像の読取後に画像処理により行なう。
プロッタ103は、用紙などの媒体上に画像データに基づいて画像形成するが、その印刷方式は、電子写真方式のほか、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式など様々な方式を用いることができる。
なお、画像処理装置1は、デジタル複写機や、スキャナ101、プロッタ103を接続したPCとして実施するほか、画像読取装置として実施することなども可能である。この場合は、プロッタ103に代えて、画像処理部102で処理後の画像データを外部に出力する所定のインターフェイスを設ければよい。
以下では、画像処理部102が実行する機能を中心として本実施の形態を説明する。
図2は、画像処理部102の機能ブロック図である。図3は、画像処理装置1で原稿のコピーを行なう場合の処理のフローチャートである。
まず、ユーザが操作表示部105を操作して所定の倍率に拡大、縮小を行ってコピーを実行しようとすると(ステップS1のY)、スキャナ101は、前述のようにその走行体の速度を変えることで副走査方向の変倍を行って画像を読み取る(ステップS2)。よって、この読み取った画像は等倍の画像に比べて副走査方向に圧縮され、あるいは引き伸ばされている。但し、主走査方向には等倍の画像と同等のままとなっている。このような画像データは、画像処理部102で画像処理手段121に出力される。次に、選択出力手段122は、ユーザが操作表示部105を操作して画像の変倍として拡大を選択したか、縮小を選択したかの別と、その変倍倍率の情報(これらの情報を「変倍率情報」という)を取得する(変倍倍率取得手段)(ステップS3)。そして、この変倍率情報で拡大が選択されたか、縮小を選択されたかにより、拡大が選択されたときは(ステップS4のY)、変倍正規化手段123で、画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとする変倍正規化処理を行ない(変倍正規化手段)(ステップS4)、検出手段124により、この縮小後の画像データの画像中に所定の情報、画像データの出力の禁止を意味する情報として予め登録されているドットパターン(後述)が含まれているか否かを検出して(第1の検出手段)(ステップS5)、その結果を画像処理手段121に出力する。
一方、縮小が選択されたときは(ステップS4のN)、検出手段125により、画像データの画像中に所定の情報、画像データの出力の禁止を意味する情報として予め登録されているドットパターンが含まれているか否かを、当該ドットパターンを縮小の変倍倍率に応じて変えて検出し(第2の検出手段)(ステップS6)、その結果を画像処理手段121に出力する。
そして、ステップS5,S6により予め登録されているドットパターンが含まれていると判断したときは(ステップS7のY)、画像処理手段121で、当該判断を行った画像データに所定の処理を行う(処理手段)(ステップS8)。ここで行う所定の処理としては、画像データに所定の画像処理を施して、原稿の画像の判別がまったくできないように加工することが考えられる。なお、ここでの目的は、原稿に所定のドットパターンが含まれていることを検出することで、原稿がコピーの禁止されている秘密文書などであると判断したときに、そのコピーの目的が遂げられないようにすることにあるので、さまざまな手段が考えられる。よって、例えば、画像のプロッタ103への出力を禁止して画像データを破棄するなどの手段を用いてもよい。なお、画像処理手段121では、読取画像に施される様々な画像処理も実行するので、ステップS7の判断にかかわらず、これらの画像処理も実行する(ステップS9)。
そして、画像処理手段121で処理後の画像データはプロッタ103に出力され、プロッタ103で用紙などの媒体上に画像データに基づいた画像形成がなされ(ステップS10)、原稿のコピーが完了する。
次に、変倍正規化手段123、検出手段124,125で実行する処理について説明する。
ユーザは、コピーを禁止したい画像があるときは、この画像にドットパターンを重畳した画像を作成する。図4は、これらの一例を示すものである。例えば、コピーを禁止したい画像が図4(a)に示すように背景白地の原稿201であった場合に、図4(b)(c)に示すように、ドット202から構成されるドットパターン203を背景白地の原稿201の背景に(あるいは、前面(原稿201の文字などの画像のレイヤの上)に又は全面(画像の全体に敷き詰める)に)形成した原稿204を作成する。図4(b)の例では縦横等間隔に連続するドット202から構成されるドットパターン203の例を示し、図4(c)の例では図4(d)に示すようなドットパターン203を縦横に連続した例を示す。これらのほかにもドットパターン203には様々な形態のものを用いることができる。
図5は、スキャナ101で読み取った画像中のドットパターン203を構成する一ドット202の等倍時の拡大図(a)と、50%に縮小時の拡大図(b)と、125%に拡大時の拡大図(c)とを示している。等倍時のドット202に対して縮小時のドット202は副走査方向に圧縮されていることがわかる。また、等倍時のドット202に対して拡大時のドット202は副走査方向に引き伸ばされて拡大されていることがわかる。
このような複写が禁止される原稿204が変倍されてスキャナ101で読み取られると、図5を参照して説明したように副走査方向に圧縮され、あるいは拡大されたドット202で構成されるドットパターン203が含まれる画像を画像処理部102で処理することになる。そのため、等倍時のドット202(図5(a))から構成されるドットパターン203だけを予め用意して当該ドットパターン203がスキャナ101で読み取った画像中に含まれているか否かを判定しても、変倍によりドット202が副走査方向に変形しているため検出できないことが考えられる。
そこで、拡大時、縮小時には変倍正規化手段123、検出手段124,125を用いて、具体的に次のような処理を行う(ステップS4〜S6)。
まず、変倍正規化手段123で行う処理の一例について説明する。例えば、副走査方向のみ125%に拡大変倍された画像を等倍相当に正規化するには、100/125、すなわち80%に縮小変倍すればよい。これには、図6のように125%拡大変倍された画像の画素値(+)からその画素間隔を逆に125/100倍した位置の画素値(*)を順次補間生成してやればよい。例えば、2ライン分のデータからその中間にあるラインのデータを線形補間により生成する。図6で(+)や(*)の間隔は副走査方向の画素間隔(ライン間隔)を表す。
次に、検出手段124で行う処理について説明する。図7は、検出手段124の機能ブロック図であり、図8は、この場合の処理のフローチャートである。すなわち、スキャナ101から画像データが入力すると(ステップS11のY)、画像蓄積部106のメモリ領域へ画像をコピーし(ステップS12)、この画像から予め登録されているドットパターン203のドット202をドット検出部301が検出する(ステップS13)。この検出には例えばパターンマッチングを用いることができる。そして、ドット密度判断部302は、検出したドット202の画像のある面積内における密度(ドット密度)を計算し(ステップS14)、そのドット密度がドットパターン203のドット密度として予め登録されている数値の範囲内に入るか否かを判断する(ステップS15)。これは、一つの原稿用紙が含んでいる複写禁止のドットパターン203のドット数や、あらかじめ規定の原稿サイズに打たれる複写禁止ドットパターン203の数は決まっているので、隠蔽などの影響を考慮しても同一性があれば一定の数値の範囲内に入るはずである。
入る場合は(ステップS15のY)、そのドット数を累積して(ステップS16)、ドット数判断部203は、ドット密度判断部302で計算されたドット202の数が、予め登録されているドット数に関する数値範囲内に含まれていると判定した場合(ステップS17のY)、画像中にはドットパターン203が含まれていると判断し、画像は複写禁止文書の画像であると判断する(ステップS18)。この場合は、前述のように画像処理手段121で画像の判別ができないような画像処理を施すなどの所定の処理がなされることになる。
図9は、図7の機能ブロックを用いた図8とは別の処理例のフローチャートである。すなわち、スキャナ101から画像データが入力すると(ステップS21のY)、画像蓄積部106のメモリ領域へ画像をコピーし(ステップS22)、この画像から予め登録されているドットパターン203のドット202をドット検出部301が検出する(ステップS23)。この検出には例えばパターンマッチングを用いることができる。そして、ドット202で構成されるドットパターン203(例えば、図4(d)に示すようなドットパターン203)を検出して(ステップS24)、ドット密度判断部302は、検出したドットパターン203の画像のある面積内における密度(ドットパターン密度)を計算し(ステップS25)、そのドットパターン密度がドットパターン203のドットパターン密度として予め登録されている数値の範囲内に入るか否かを判断する(ステップS26)。これも、一つの原稿用紙が含んでいる複写禁止のドットパターン203のドット数や、あらかじめ規定の原稿サイズに打たれる複写禁止ドットパターン203の数は決まっているので、隠蔽などの影響を考慮しても同一性があれば一定の数値の範囲内に入るはずである。
入る場合は(ステップS26のY)、そのドットパターン数を累積して(ステップS27)、ドット数判断部203は、ドット密度判断部302で計算されたドットパターン203の数が、予め登録されているドットパターン数に関する数値範囲内に含まれていると判定した場合(ステップS28のY)、画像中にはドットパターン203が含まれていると判断し、画像は複写禁止文書の画像であると判断する(ステップS29)。この場合も、前述のように画像処理手段121で画像の判別ができないような画像処理を施すなどの所定の処理がなされることになる。
検出手段124における処理においては、予め登録しておくドットパターン203は、変倍正規化手段123があるため一種類でよい。但し、原稿を読み取る際に原稿が斜めに傾いて読み取られる場合もあるため、例えば、図4(d)のドットパターン203であれば、図10に示すように、ドットパターン203を所定角度回転した複数パターン用意して、ドット検出部301での処理を行う。なお、図10の例では、図4(d)のドットパターン203について、回転のないもの(a)、右90°回転したもの(b)、左90°回転したもの(c)、180°回転したもの(d)、をそれぞれ例示している。
画像が縮小変倍されているときは検出手段125を用いる。この検出手段125における処理も図7〜図9を参照して前述した処理と基本的に同様であるため、詳細な説明は省略する。但し、検出手段125では、変倍正規化手段123での処理を経ていない画像を対象とするため、ドット検出部301での処理においては、ドットパターン203を縮小倍率を変えて縮小したドットパターン203の複数のパターンを用意して予め登録しておく必要がある。そして、変倍率情報が示す変倍率の大きさに応じて、この複数のパターンの中から使用するものを選択する。また、このパターンごとに、図10を参照して前述したようなドットパターン203を所定角度回転した複数パターンのドットパターン203も用意する必要がある。例えば、図10に示すように、等倍の場合の図4(d)のドットパターン203を回転した複数パターンを用意するほかに、図11に示すように、50%縮小の場合の図4(d)のドットパターン203を回転した複数パターンを用意する。なお、図11の例においても、図4(d)のドットパターン203について、回転のないもの(a)、右90°回転したもの(b)、左90°回転したもの(c)、180°回転したもの(d)、をそれぞれ例示している。実際には、この2パターンだけでなく、縮小倍率を変えたさらに多くのパターンを用意する。
以上説明したように、拡大変倍が選択されたときは(ステップS4のY)、変倍正規化手段123で、画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとする変倍正規化処理を行なってから(ステップS4)、検出手段124により、この縮小後の画像データの画像中に所定の情報として予め登録されているドットパターン(後述)が含まれているか否かを検出するので(ステップS5)、ドットパターン203の検出の精度を高くでき、
しかも、検出手段125による前述の処理を経ないため、単位時間当たりの処理量が増加して、処理のリアルタイム性を損なうという不具合を防止できる。
一方、縮小変倍が選択されたときは(ステップS4のN)、検出手段125により、画像データの画像中に所定の情報として予め登録されているドットパターンが含まれているか否かを当該ドットパターンを縮小の変倍倍率に応じて変えて検出するので(ステップS6)、検出手段124による前述の処理を経ないため、単位時間当たりの処理量が増加して、処理のリアルタイム性を損なうという不具合を防止できる。
次に、別の実施の形態について説明する。
この実施の形態が画像処理装置1のハードウェアの構成例は図1と同様であり、詳細な説明は省略する。
以下では、本実施の形態の画像処理装置1において、画像処理部102が実行する機能を中心として本実施の形態を説明する。以下では、前述の実施の形態と同様の機能ブロックなどについては前述の同様の符号を用い、詳細な説明は省略する。
図12は、画像処理部102の機能ブロック図であり、図13は、図12の画像処理装置1で原稿のコピーを行なう場合の処理のフローチャートである。また、図14は、画像処理部102の他の構成例の機能ブロック図であり、図15は、図14の画像処理装置1で原稿のコピーを行なう場合の処理のフローチャートである。
まず、ユーザが操作表示部105を操作して所定の倍率に拡大、縮小を行ってコピーを実行しようとすると、スキャナ101は、前述のようにその走行体の速度を変えることで副走査方向の変倍を行って画像を読み取る(ステップS101)。よって、この読み取った画像は等倍の画像に比べて副走査方向に圧縮され、あるいは引き伸ばされている。但し、主走査方向には等倍の画像と同等のままとなっている。このような画像データは、画像処理部102で画像処理手段121に出力されるほか、選択出力手段122にも出力される。次に、選択出力手段122は、ユーザが操作表示部105を操作して画像の変倍として拡大を選択したか、縮小を選択したかの別と、その変倍倍率の情報(これらの情報を「変倍率情報」という)を取得する(変倍倍率取得手段)(ステップS102)。そして、この変倍率情報で拡大が選択されたか、縮小を選択されたかにより、拡大が選択されたときは(ステップS103のY)、変倍正規化手段123で、画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとする変倍正規化処理を行う(変倍正規化手段)(ステップS104)。そして、検出手段124により、この縮小後の画像データの画像中に所定の情報、画像データの出力の禁止を意味する情報として予め登録されているドットパターン(後述)が含まれているか否かを検出する(第1の検出手段)(ステップS5)。
一方、縮小が選択されたときは(ステップS103のN)、図13の例では、所定の縮小率Rt以上であれば(ステップS106のN)、検出手段125により、画像データの画像中に所定の情報、画像データの出力の禁止を意味する情報として予め登録されているドットパターンが含まれているか否かを、当該ドットパターンを縮小の変倍倍率に応じて変えて検出する(第2の検出手段)(ステップS7)。また、所定の縮小率Rt未満であれば(ステップS106のY)、拡大変倍手段126で、画像データを所定倍率で画像を拡大した画像データとする拡大変倍処理を行う(拡大変倍手段)(ステップS108)。そして検出手段127により、画像データの画像中に所定の情報、画像データの出力の禁止を意味する情報として予め登録されているドットパターンが含まれているか否かを、当該ドットパターンを縮小の変倍倍率に所定の拡大倍率を乗じた倍率に応じて変えて検出する(第3の検出手段)(ステップS109)。
また、縮小が選択されたときは(ステップS103のN)、図15の例では、所定の縮小率Rt以上であれば(ステップS106のN)、検出手段125により、画像データの画像中に所定の情報、画像データの出力の禁止を意味する情報として予め登録されているドットパターンが含まれているか否かを、当該ドットパターンを縮小の変倍倍率に応じて変えて検出する(第2の検出手段)(ステップS107)。また、所定の縮小率Rt未満であれば(ステップS106のY),変倍正規化手段128で、画像データを所定の正規化倍率の画像データとする変倍正規化処理2を行う(第2の変倍正規化手段)(ステップS208)。そして検出手段127により、画像データの画像中に所定の情報、画像データの出力の禁止を意味する情報として予め登録されているドットパターンが含まれているか否かを、当該ドットパターンを所定の正規化倍率に応じて変えて検出する(第3の検出手段)(ステップS209)。
そして、図13、図15のいずれの処理においても、ステップS105,S107、S109、S209により予め登録されているドットパターンが含まれていると判断したときは、画像処理手段121で、当該判断を行った画像データに所定の処理を行う(処理手段)(ステップS110)。ここで行う所定の処理としては、画像データに所定の画像処理を施して、原稿の画像の判別がまったくできないように加工することが考えられる。なお、ここでの目的は、原稿に所定のドットパターンが含まれていることを検出することで、原稿がコピーの禁止されている秘密文書などであると判断したときに、そのコピーの目的が遂げられないようにすることにあるので、さまざまな手段が考えられる。よって、例えば、画像のプロッタ103への出力を禁止して画像データを破棄するなどの手段を用いてもよい。なお、画像処理手段121では、読取画像に施される様々な画像処理も実行するので、ステップS7の判断にかかわらず、これらの画像処理も実行する(ステップS111)。
そして、画像処理手段121で処理後の画像データはプロッタ103に出力され、プロッタ103で用紙などの媒体上に画像データに基づいた画像形成がなされ(ステップS112)、原稿のコピーが完了する。
次に、変倍正規化手段123,126、検出手段124,125,127で実行する処理について説明する。
ユーザは、コピーを禁止したい画像があるときは、この画像にドットパターンを重畳した画像を作成する。図4は、これらの一例を示すものである。例えば、コピーを禁止したい画像が図4(a)に示すように背景白地の原稿201であった場合に、図4(b)(c)に示すように、ドット202から構成されるドットパターン203を背景白地の原稿201の背景に(あるいは全面に)形成した原稿204を作成する。図4(b)の例では縦横等間隔に連続するドット202から構成されるドットパターン203の例を示し、図4(c)の例では図4(d)に示すようなドットパターン203を縦横に連続した例を示す。これらのほかにもドットパターン203には様々な形態のものを用いることができる。
図5は、スキャナ101で読み取った画像中のドットパターン203を構成する一ドット202の等倍時の拡大図(a)と、50%に縮小時の拡大図(b)と、125%に拡大時の拡大図(c)とを示している。等倍時のドット202に対して縮小時のドット202は副走査方向に圧縮されていることがわかる。また、等倍時のドット202に対して拡大時のドット202は副走査方向に引き伸ばされて拡大されていることがわかる。
このような複写が禁止される原稿204が変倍されてスキャナ101で読み取られると、図5を参照して説明したように副走査方向に圧縮され、あるいは拡大されたドット202で構成されるドットパターン203が含まれる画像を画像処理部102で処理することになる。そのため、等倍時のドット202(図5(a))から構成されるドットパターン203だけを予め用意して当該ドットパターン203がスキャナ101で読み取った画像中に含まれているか否かを判定しても、変倍によりドット202が副走査方向に変形しているため検出できないことが考えられる。
そこで、拡大時、縮小時には変倍正規化手段123、126、検出手段124,125,127を用いて、具体的に次のような処理を行う(ステップS104〜S209)。
まず、変倍正規化手段123で行う処理(ステップS104)の一例について説明する。例えば、副走査方向のみ125%に拡大変倍された画像を等倍相当に正規化するには、100/125、すなわち80%に縮小変倍すればよい。これには、図6のように125%拡大変倍された画像の画素値(+)からその画素間隔を逆に125/100倍した位置の画素値(*)を順次補間生成してやればよい。例えば、2ライン分のデータからその中間にあるラインのデータを線形補間により生成する。図6で(+)や(*)の間隔は副走査方向の画素間隔(ライン間隔)を表す。変倍正規化手段128では、逆に副走査方向のみに縮小変倍された画像を所定の倍率まで変倍正規化(拡大)する(ステップS208)が、これも変倍正規化手段123で行う処理と同様に、補間生成すべき副走査ライン位置のラインデータをその前後の入力ラインデータから線形補間するなどすれば良い。また拡大変倍手段126での固定倍率での拡大処理(ステップS108)は、変倍正規化手段128と同じ手段でも良いし、単純2倍で良ければ、図16に示すような、より簡単な手段で実現できる。すなわち、画像データをラインごとに図16の回路に入力し、現時点のラインの画像データをラインメモリ401に保持し、ひとつ前のラインの画像データをラインメモリ402に保持して、ライン補間部403で現時点のラインとひとつ前のラインの画像データから1ライン分の画像データを補間生成して、これをラインメモリ404に保持するようにする。
次に、検出手段124で行う処理については、図7〜図9を参照して前述した処理と基本的に同様であるため、詳細な説明は省略する。
また、画像が所定の変倍率Rt未満で縮小変倍されているときは検出手段127または129を用いる。この検出手段127または129における処理も図7〜図9を参照して前述した処理と基本的に同様であるため、詳細な説明は省略する。
但し、検出手段127では、拡大変倍手段126により固定倍率で拡大された画像を対象とするため、ドット検出部301での処理においては、ドットパターン203を変倍率情報が示すスキャナ読取り時の変倍率にこの固定拡大倍率を乗じた倍率に変えて縮小したドットパターン203の複数のパターンを用意して予め登録しておく必要がある。そして、変倍率情報が示す変倍率に固定拡大倍率を乗じた倍率の大きさに応じて、この複数のパターンの中から使用するものを選択する。たとえばスキャナ読取り時の変倍率が25%で固定拡大率が2倍であれば、図11の50%縮小用のドットパターンを選択し用いればよい。
また検出手段129では、変倍正規化手段126により所定の倍率に変倍正規化された画像を対象とするため、ドット検出部301での処理においては、ドットパターン203をこの正規化される所定の変倍率に変えて縮小したドットパターン203のパターンを用意して予め登録しておく必要がある。たとえば正規化される所定の変倍率が50%ならば、所定の変倍率Rt未満においては変倍率によらず図11の50%縮小用のドットパターンを用いればよい。
以上説明したように、拡大変倍が選択されたときは(ステップS103のY)、変倍正規化手段123で、画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとする変倍正規化処理を行なってから(ステップS104)、検出手段124により、この縮小後の画像データの画像中に所定の情報として予め登録されているドットパターン(後述)が含まれているか否かを検出するので(ステップS105)、ドットパターン203の検出の精度を高くでき、しかも、検出手段125による前述の処理を経ないため、単位時間当たりの処理量が増加して、処理のリアルタイム性を損なうという不具合を防止できる。
一方、所定の変倍率Rt以上での縮小変倍が選択されたときは(ステップS106のN)、検出手段125により、画像データの画像中に所定の情報として予め登録されているドットパターンが含まれているか否かを当該ドットパターンを縮小の変倍倍率に応じて変えて検出するので(ステップS107)、検出手段124による前述の処理を経ないため、単位時間当たりの処理量が増加して、処理のリアルタイム性を損なうという不具合を防止できる。
また、所定の変倍率Rt未満での縮小変倍が選択されたときは(ステップS106のY)、検出手段127により、画像データの画像中に所定の情報として予め登録されているドットパターンが含まれているか否かを当該ドットパターンを縮小の変倍倍率に固定拡大倍率を乗じた倍率に応じて変えて検出する(ステップS109)か、または検出手段129により、画像データの画像中に所定の情報として予め登録されているドットパターンが含まれているか否かを当該ドットパターンを所定の正規化倍率に応じて変えて検出する(ステップS209)ので、参照パターンの縮小による誤った類似パターンへの誤検出を回避して高精度の検出ができる。これら所定の変倍率Rt未満の処理では、検出処理の前で入力画像が拡大されて処理すべきライン数が増加し、処理のリアルタイム性を損なう方向へ行くが、パターンの検知精度の低下はある縮小率以下で顕在化するので、縮小時に必ずしも等倍相当まで変倍正規化する必要はなく、前述のようにパターンの検知精度の低下が顕在化しない所定の変倍率まで変倍正規化するか、扱うべき最小変倍率のものが、このパターンの検知精度の低下が顕在化しない変倍率になるような固定倍率で拡大すれば、無用に処理ライン数が増加をしないようにできる。また、例えば拡大倍率を2倍とすることで、拡大処理部分を簡単化して全体でのソフトウェアでの処理量またはハードウェアでの回路規模の増加を少しでも軽減することができる。
本実施形態の画像処理装置の電気的な接続を示すブロック図である。 画像処理部の機能ブロック図である。 画像処理装置で変倍してコピーを行なう場合の処理のフローチャートである。 原稿の例や原稿に埋め込むドットパターンの例を示す説明図である。 ドットパターンを構成するドットの拡大図である。 変倍正規化処理の一例の説明図である。 検出手段の機能ブロック図である。 拡大変倍の場合に検出手段が実行する処理のフローチャートである。 縮小変倍の場合に検出手段が実行する処理のフローチャートである。 予め登録しておくドットパターンの例を示す説明図である。 予め登録しておくドットパターンの例を示す説明図である。 本発明の別の実施の形態の画像処理装置における画像処理部の機能ブロック図である。 図12の画像処理装置で変倍してコピーを行なう場合の処理のフローチャートである。 本発明の別の実施の形態の画像処理装置における画像処理部の機能ブロック図である。 図14の画像処理装置で変倍してコピーを行なう場合の処理のフローチャートである。 2倍に拡大変倍する処理の説明図である。 縮小ドットパターンが類似パターンとの差が小さくなることの説明図である。
符号の説明
1 画像処理装置
101 スキャナ
103 プロッタ
110 記憶媒体
121 処理手段
123 変倍正規化手段、第1の変倍正規化手段
124 第1の検出手段
125 第2の検出手段
128 第2の変倍正規化手段
129 第3の検出手段
201 画像
202 ドット
203 ドットパターン、所定の情報、画像の出力の禁止を意味する情報

Claims (19)

  1. 副走査方向に変倍して原稿画像を読取った画像データの前記変倍の変倍倍率の情報を取得する変倍倍率取得手段と、
    この取得した変倍倍率が拡大変倍の場合は、前記画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとする変倍正規化手段と、
    この縮小後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第1の検出手段と、
    前記取得した変倍倍率が縮小変倍の場合は、前記読取った画像データの画像中の前記画像データの出力の禁止を意味する情報と、前記取得した変倍倍率に対応して予め設けられた画像データの出力の禁止を意味する情報とを比較することにより、前記読取った画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第2の検出手段と、
    前記第1又は第2の検出手段により前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれていると判断したときは当該判断を行った前記読取った画像データに前記読取った画像データの出力を禁止する処理を行う処理手段と、
    を備えている画像処理装置。
  2. 副走査方向に変倍して原稿画像を読取った画像データの前記変倍の変倍倍率の情報を取得する変倍倍率取得手段と、
    この取得した変倍倍率が拡大変倍の場合は、前記画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとする変倍正規化手段と、
    この縮小後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第1の検出手段と、
    前記取得した変倍倍率が縮小変倍かつ所定の変倍率以上の場合は、前記読取った画像データの画像中の前記画像データの出力の禁止を意味する情報と、前記取得した変倍倍率に対応して予め設けられた画像データの出力の禁止を意味する情報とを比較することにより、前記読取った画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第2の検出手段と、
    前記取得した変倍倍率が縮小変倍かつ所定の変倍率未満の場合は、前記画像データを所定の拡大倍率で拡大変倍した画像データとする拡大変倍手段と、
    この拡大後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを当該画像データの出力の禁止を意味する情報を前記取得した変倍倍率に前記所定の拡大倍率を乗じた倍率に応じて変えて検出する第3の検出手段と、
    前記第1、第2又は第3の検出手段により前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれていると判断したときは当該判断を行った前記読取った画像データに前記読取った画像データの出力を禁止する処理を行う処理手段と、
    を備えている画像処理装置。
  3. 前記所定の拡大倍率は2倍である、請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 副走査方向に変倍して原稿画像を読取った画像データの前記変倍の変倍倍率の情報を取得する変倍倍率取得手段と、
    この取得した変倍倍率が拡大変倍の場合は、前記画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとする第1の変倍正規化手段と、
    この縮小後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第1の検出手段と、
    前記取得した変倍倍率が縮小変倍かつ所定の変倍率以上の場合は、前記読取った画像データの画像中の前記画像データの出力の禁止を意味する情報と、前記取得した変倍倍率に対応して予め設けられた画像データの出力の禁止を意味する情報とを比較することにより、前記読取った画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第2の検出手段と、
    前記取得した変倍倍率が縮小変倍かつ所定の変倍倍率未満の場合は、前記画像データを前記取得した変倍倍率に関わらず前記所定の変倍倍率と同じかまたはそれ以上の変倍倍率である第2の変倍率となるように拡大した画像データとする第2の変倍正規化手段と、
    この拡大後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを当該画像データの出力の禁止を意味する情報を、前記取得した変倍倍率に関わらない前記第2の所定の変倍倍率に応じて変えて検出する第3の検出手段と、
    前記第1、第2又は第3の検出手段により前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれていると判断したときは当該判断を行った前記読取った画像データに前記読取った画像データの出力を禁止する処理を行う処理手段と、
    を備えている画像処理装置。
  5. 前記第1、第2又は第3の検出手段は、前記出力の禁止を意味する情報として前記原稿画像の背景又は全面に埋め込まれているドットパターンである、請求項1〜4のいずれかの一に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1、第2又は第3の検出手段は、前記ドットパターンのドット数により前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かの判断を行う、請求項に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1、第2又は第3の検出手段は、前記ドットパターンの数により前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かの判断を行う、請求項に記載の画像処理装置。
  8. 前記処理手段は、前記読取った画像データの出力を禁止する処理として前記読取った画像データに所定の画像処理を施す、請求項1〜のいずれかの一に記載の画像処理装置。
  9. 原稿の画像を副走査方向に変倍して読み取り可能なスキャナと、
    この変倍の有無と倍率の設定をユーザから受け付ける入力装置と、
    を備え、
    前記変倍倍率取得手段は、前記変倍倍率の情報を前記入力装置から取得する、
    請求項1〜のいずれかの一に記載の画像処理装置。
  10. 前記処理手段で処理後又は前記処理手段で処理がなされなかった前記画像データに基づいて媒体上に画像の形成を行うプロッタを備えている請求項1〜のいずれかの一に記載の画像処理装置。
  11. 副走査方向に変倍して原稿画像を読取った画像データの前記変倍の変倍倍率の情報を取得する変倍倍率取得手段と、
    この取得した変倍倍率が拡大変倍の場合は、前記画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとする変倍正規化手段と、
    この縮小後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第1の検出手段と、
    前記取得した変倍倍率が縮小変倍の場合は、前記読取った画像データの画像中の前記画像データの出力の禁止を意味する情報と、前記取得した変倍倍率に対応して予め設けられた画像データの出力の禁止を意味する情報とを比較することにより、前記読取った画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第2の検出手段と、
    前記第1又は第2の検出手段により前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれていると判断したときは当該判断を行った前記読取った画像データに前記読取った画像データの出力を禁止する処理を行う処理手段と、
    をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラム。
  12. 副走査方向に変倍して原稿画像を読取った画像データの前記変倍の変倍倍率の情報を取得する変倍倍率取得手段と、
    この取得した変倍倍率が拡大変倍の場合は、前記画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとする変倍正規化手段と、
    この縮小後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第1の検出手段と、
    前記取得した変倍倍率が縮小変倍かつ所定の変倍率以上の場合は、前記読取った画像データの画像中の前記画像データの出力の禁止を意味する情報と、前記取得した変倍倍率に対応して予め設けられた画像データの出力の禁止を意味する情報とを比較することにより、前記読取った画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第2の検出手段と、
    前記取得した変倍倍率が縮小変倍かつ所定の変倍率未満の場合は、前記画像データを所定の拡大倍率で拡大変倍した画像データとする拡大変倍手段と、
    この拡大後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを当該画像データの出力の禁止を意味する情報を前記取得した変倍倍率に前記所定の拡大倍率を乗じた倍率に応じて変えて検出する第3の検出手段と、
    前記第1、第2又は第3の検出手段により前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれていると判断したときは当該判断を行った前記読取った画像データに前記読取った画像データの出力を禁止する処理を行う処理手段と、
    をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラム。
  13. 前記所定の拡大倍率は2倍である、請求項11に記載のプログラム。
  14. 副走査方向に変倍して原稿画像を読取った画像データの前記変倍の変倍倍率の情報を取得する変倍倍率取得手段と、
    この取得した変倍倍率が拡大変倍の場合は、前記画像データをほぼ等倍相当の画像に縮小した画像データとする第1の変倍正規化手段と、
    この縮小後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第1の検出手段と、
    前記取得した変倍倍率が縮小変倍かつ所定の変倍率以上の場合は、前記読取った画像データの画像中の前記画像データの出力の禁止を意味する情報と、前記取得した変倍倍率に対応して予め設けられた画像データの出力の禁止を意味する情報とを比較することにより、前記読取った画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを検出する第2の検出手段と、
    前記取得した変倍倍率が縮小変倍かつ所定の変倍倍率未満の場合は、前記画像データを前記取得した変倍倍率に関わらず前記所定の変倍倍率と同じかまたはそれ以上の変倍倍率である第2の変倍率となるように拡大した画像データとする第2の変倍正規化手段と、
    この拡大後の画像データの画像中に前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かを当該画像データの出力の禁止を意味する情報を、前記取得した変倍倍率に関わらない前記第2の所定の変倍倍率に応じて変えて検出する第3の検出手段と、
    前記第1、第2又は第3の検出手段により前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれていると判断したときは当該判断を行った前記読取った画像データに前記読取った画像データの出力を禁止する処理を行う処理手段と、
    をコンピュータに実行させるコンピュータに読み取り可能なプログラム。
  15. 前記第1及び第2の検出手段は、前記出力の禁止を意味する情報として前記原稿画像の背景又は全面に埋め込まれているドットパターンである、請求項11〜14のいずれかの一に記載のプログラム。
  16. 前記第1及び第2の検出手段は、前記ドットパターンのドット数により前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かの判断を行う、請求項15に記載のプログラム。
  17. 前記第1及び第2の検出手段は、前記ドットパターンの数により前記前記画像データの出力の禁止を意味する情報が含まれているか否かの判断を行う、請求項15に記載のプログラム。
  18. 処理手段は、前記前記読取った画像データの出力を禁止する処理として前記読取った画像データに所定の画像処理を施す、請求項11〜17のいずれかの一に記載のプログラム。
  19. 請求項11〜18のいずれかの一に記載のプログラムを記憶している、記憶媒体。
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