JP4169486B2 - 光電変換装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光を受けて発電する光起電力部と、光信号を受けて該光信号を電気信号に変換する光信号変換部とを備え、例えばマイクロマシンへ駆動電力と制御信号とを伝送する光電変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マイクロマシンに備えられた光電変換装置は、該マイクロマシンを駆動する駆動電力と該マイクロマシンを制御する制御信号とを得るために、可視光を受光して発電する光起電力部と、赤外線を用いた光信号を受光して該光信号を電気信号に変換する光信号変換部とを備える。
図13は、従来の光電変換装置の模式的平面図、図14は、図13のXIV−XIV線の断面図である。
図中1は基板であり、該基板1上に、平板状の光起電力部20を積層し、該光起電力部20上に、光起電力部20の面積よりも小さい面積を有する平板状の光信号変換部30を積層してある。
【0003】
以上のような光電変換装置を用いる場合、可視光5,5,…及び光信号6,6,…は、直接的に、又は、例えば光ファイバを用いて、夫々同一方向から同時的に光起電力部20及び光信号変換部30に入射するよう照射される。
この場合、可視光5,5,…が光起電力部20に入射したとき、該光起電力部20は可視光5,5,…を受光して発電し、また、光信号6,6,…が光信号変換部30に入射したとき、該光信号変換部30は光信号6,6,…を受光して電気信号に変換する。
発電された電力、及び電気信号は、図示しない電極を介してマイクロマシンへ伝送される。このとき、マイクロマシンは前記電力を用いて駆動し、前記電気信号を制御信号として受け付けて所要の動作を行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の光電変換装置は、光起電力部20と光信号変換部30とが隣り合うようにして光起電力部20と光信号変換部30とを配置する必要があり、このため光起電力部20の面積と光信号変換部30の面積とを夫々充分に確保することができず、発電量が不足し、また、光信号を確実に受信することが困難になるという問題があった。
また、充分な発電量を確保し、また、光信号を確実に受信するために、光起電力部20の面積と光信号変換部30の面積とを大きくする場合、装置全体の平面的な寸法が増大するという問題もあった。
【0005】
本発明は斯かる問題を解決するためになされたものであり、同一方向から照射される電力供給用の光と制御用の光信号とを分離する分光部を備えることにより、同じ方向に向くよう配置されていない光起電力部及び光信号変換部の内、光起電力部は光を、光信号変換部は光信号を夫々受光することができる光電変換装置を提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、同一方向から照射される電力供給用の光と制御用の光信号とを分離する分光部を備えることにより、重なるように配置してある光起電力部及び光信号変換部の内、光起電力部は光を、光信号変換部は光信号を夫々受光することができる光電変換装置を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、発光部を備えることにより、光信号を送受信することができる光電変換装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、基板上に第1光起電力部を配置し、基板と第2光起電力部との間に光信号変換部を配置し、制御用の光信号を光信号変換部に入射させる分光部を第1光起電力部上に配置することにより、装置全体の平面的な寸法を増大することなく、又は設置面積を増大することなく、第1光起電力部及び第2光起電力部の面積と光信号変換部の面積とを夫々充分に確保でき、特に第1光起電力部及び第2光起電力部が受光し易くなる光電変換装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、第2光起電力部と基板との間に発光部を配置することにより、第2光起電力部と基板との間のスペースを有効に利用することができ、また、光信号を送受信することができる光電変換装置を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、基板上に第1光信号変換部を配置し、基板と第2光信号変換部との間に光起電力部を配置し、電力供給用の光を光起電力部に入射させる分光部を第1光信号変換部上に配置することにより、装置全体の平面的な寸法を増大することなく、又は設置面積を増大することなく、第1光信号変換部及び第2光信号変換部の面積と光起電力部の面積とを夫々充分に確保でき、また、複数の光信号を受信することができる光電変換装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
第1発明に係る光電変換装置は、光を受けて発電する光起電力部と、光信号を受けて該光信号を電気信号に変換する光信号変換部とを備える光電変換装置において、前記光起電力部と前記光信号変換部とが、互いに異なる方向を向くように配置してあり、光が前記光起電力部に入射し、光信号が前記光信号変換部に入射するように、同一方向から照射される光と光信号とを分離する分光部を備えることを特徴とする。
【0009】
第1発明にあっては、光起電力部と光信号変換部とが夫々所要の向きに配置してあり、例えば外部の光源から照射された光と、外部の光通信装置から照射された光信号とが、同一方向から同時的に入射する場合、光と光信号とを分離する分光部が前記光又は前記光信号の進行方向を変更して、前記光が光起電力部に入射し、前記光信号が光信号変換部に入射するよう構成してあるため、同じ方向に向くよう配置されていない光起電力部及び光信号変換部の内、光起電力部は光を、光信号変換部は光信号を夫々受光することができる。
【0010】
第2発明に係る光電変換装置は、光を受けて発電する光起電力部と、光信号を受けて該光信号を電気信号に変換する光信号変換部とを備える光電変換装置において、前記光起電力部と前記光信号変換部とを積層配置してあり、光が前記光起電力部に入射し、光信号が前記光信号変換部に入射するように、同一方向から照射される光と光信号とを分離する分光部を備えることを特徴とする。
【0011】
第2発明にあっては、光起電力部が光信号変換部を覆うように、又は、光信号変換部が光起電力部を覆うように、光起電力部と光信号変換部とが配置してあり、例えば外部の光源から照射された光と、外部の光通信装置から照射された光信号とが、同一方向から同時的に入射する場合、光と光信号とを分離する分光部が前記光又は前記光信号の進行方向を変更して、前記光が光起電力部に入射し、前記光信号が光信号変換部に入射するよう構成してあるため、重なるように配置してある光起電力部及び光信号変換部の内、光起電力部は光を、光信号変換部は光信号を夫々受光することができる。
【0012】
第3発明に係る光電変換装置は、電気信号を光信号に変換して該光信号を発光する発光部を備えることを特徴とする。
第3発明にあっては、例えば光電変換装置がマイクロマシンに備えられたとき、マイクロマシンから伝送された電気信号を発光部が光信号に変換して、該光信号を分光部に照射することによって光信号が外部の光通信装置へ入射するよう構成することができるため、光信号を送受信することができる。
【0013】
第4発明に係る光電変換装置は、基板の一部に、平板状の第1光起電力部を配置し、前記基板の残部に、前記基板から適宜の距離を隔てて平板状の第2光起電力部を配置し、該第2光起電力部と前記基板との間に前記光信号変換部を配置し、前記第1光起電力部上に、前記第1光起電力部に向けて照射される前記光を透過し、前記第1光起電力部に向けて照射される前記光信号の進行方向を、該光信号が前記光信号変換部に入射するよう変更する前記分光部を配置してあることを特徴とする。
【0014】
第4発明にあっては、第1光起電力部の受光面及び第2光起電力部の受光面を基板の一面側全体に配置して各受光面の面積を最大限に確保することができる。また、光信号変換部は第2光起電力部と基板との間に配置されており、前記受光面に向けて照射される光及び光信号の内、第1光起電力部の受光面上に配置してある分光部によって進行方向を変更された光信号が光信号変換部の受光面に入射するよう構成することができ、また、前記分光部は光の進行方向を変更せず透過させて、透過させた光が第1光起電力部の受光面に受光するため、装置全体の平面的な寸法を増大することなく、又は設置面積を増大することなく、第1光起電力部及び第2光起電力部の面積と光信号変換部の面積とを夫々充分に確保でき、特に第1光起電力部及び第2光起電力部が受光し易くなる。
また、例えば外部の光源を用いて、光が第1光起電力部及び第2光起電力部の全面に向けて照射されるよう構成する場合は、各受光面が充分な量の光を受光することができるため、最大限の発電量を得ることができる。
【0015】
第5発明に係る光電変換装置は、前記光信号と光路を同一とするように、前記第2光起電力部と前記基板との間に前記発光部を配置してあることを特徴とする。
第5発明にあっては、例えば光電変換装置がマイクロマシンに備えられたとき、マイクロマシンから伝送された電気信号を、第2光起電力部と基板との間に配置された発光部が光信号に変換して、該光信号を分光部に照射することによって光信号が外部の光通信装置へ入射するよう構成することができるため、第2光起電力部と基板との間のスペースを有効に利用することができ、また、光信号を送受信することができる。
【0016】
第6発明に係る光電変換装置は、基板の一部に、平板状の第1光信号変換部を配置し、前記基板の残部に、前記基板から適宜の距離を隔てて平板状の第2光信号変換部を配置し、該第2光信号変換部と前記基板との間に前記光起電力部を配置し、前記第1光信号変換部上に、前記第1光信号変換部に向けて照射される前記光信号を透過し、前記第1光信号変換部に向けて照射される前記光の進行方向を、該光が前記光起電力部に入射するよう変更する前記分光部を配置してあることを特徴とする。
【0017】
第6発明にあっては、第1光信号変換部の受光面及び第2光信号変換部の受光面を基板の一面側全体に配置して各受光面の面積を最大限に確保することができる。また、光起電力部は第2光信号変換部と基板との間に配置されており、前記受光面に向けて照射される光及び光信号の内、第1光信号変換部の受光面上に配置してある分光部によって進行方向を変更された光が光起電力部の受光面に入射するよう構成することができ、また、前記分光部は光信号の進行方向を変更せず透過させて、透過させた光信号が第1光信号変換部の受光面に受光するため、装置全体の平面的な寸法を増大することなく、又は設置面積を増大することなく、第1光信号変換部及び第2光信号変換部の面積と光起電力部の面積とを夫々充分に確保できる。
また、例えば外部の光通信装置を用いて、2種類の光信号を第1光信号変換部及び第2光信号変換部に向けて照射し、第1光信号変換部が一方の光信号を受光し、第2光信号変換部が他方の光信号を受光するよう構成することができるため、複数の光信号を受信することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態 1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る光電変換装置の模式的平面図、図2は、図1のII−II線の断面図である。また、図3は該光電変換装置の光起電力部の模式的断面図である。
図中1は基板であり、該基板1は矩形の金属、セラミック、又は合成樹脂等を用いてなる。第1光起電力部31及び第2光起電力部32は矩形の平板状であって、波長400〜700nmの可視光5を受光して発電する。光信号変換部2は平板状であって、光通信用に変調された波長800nm以上の赤外線を用いた光信号6を受光して該光信号6を電気信号に変換する。
【0019】
第1光起電力部31及び第2光起電力部32は、公知の製造方法で形成されたアモルファスSi光起電力素子であり、図3に示すように、夫々矩形の基板3d上に、電極膜3b、半導体層3a、透光性電極膜3cを積層して形成され、透光性電極膜3cが第1光起電力部31の受光面31a又は第2光起電力部32の受光面32aとなり、前記基板3dが基板1上又はスペーサ7上に配置される。
光電変換装置は、第1光起電力部31を、受光面31aを基板1の一面と同じ方向に向けて該一面上に直接設置し、該第1光起電力部31と隣り合うようにして前記一面上に直方体のスペーサ7を設置し、該スペーサ7の第1光起電力部31側の側面に、光信号変換部2の受光面2aを第1光起電力部31側に向けて光信号変換部2を密着してあり、光信号変換部2及びスペーサ7を覆うようにして、受光面32aを前記一面と同じ方向に向けて第2光起電力部32をスペーサ7に設置してある。
【0020】
図4は、本発明の実施の形態1に係る光電変換装置の分光部の模式的断面図である。
分光部4は、例えばガラスを用いてなる三角柱の透光性基体4aの一側面に、可視光を透過し赤外線を反射する誘電体多層薄膜4bを形成してなり、該誘電体多層薄膜4bを光信号変換部2側へ向けて、第1光起電力部31の受光面31a上に配置してある。
【0021】
以上のような光電変換装置は、外部の光源及び光通信装置を用いて、可視光5及び光信号6を受光面31a及び受光面32aに向けて同時的に照射して用いる。このとき、第1光起電力部31の受光面31a及び第2光起電力部32の受光面32aを基板1の一面側全体に配置して受光面31a及び受光面32aの面積を最大限に確保してあるため、また、光信号変換部2は第2光起電力部32と基板1との間に配置されており、可視光5及び光信号6の内、受光面31a上に配置してある分光部4によって進行方向を変更された光信号6が光信号変換部2の受光面2aに入射するよう構成してあるため、更に、分光部4は可視光5の進行方向を変更せず透過させて、透過させた可視光5が受光面31aに受光するため、装置全体の平面的な寸法を増大することなく、又は設置面積を増大することなく、受光面31a及び受光面32aの面積と受光面2aの面積とを夫々充分に確保でき、特に受光面31a及び受光面32aが受光し易くなり、最大限の発電量を得ることができる。
【0022】
図5は、本発明の実施の形態1に係る光電変換装置の光起電力部の模式的断面図であり、図6は、該光電変換装置の分光部の模式的断面図である。
第1光起電力部31は、図5に示すように、基板1の一部に電極膜3b、半導体層3a、透光性電極膜3c、受光面31aとなる透光性基板3eを積層して構成しても良い。また、図6に示すように、分光部4は、ガラスを用いてなる平板状の透光性基体4cの一面に誘電体多層薄膜4bを形成し、該誘電体多層薄膜4bが光信号変換部2側へ向くように、受光面31aに対して傾斜角を設けて透光性基体4cを受光面31a上に配置しても良い。
【0023】
なお、第1光起電力部及び第2光起電力部の配置は、例えば第2光起電力部をスペーサを介して基板の中央部に配置し、第1光起電力部はスペーサを取り囲むようにして基板上にロの字型に配置しても良く、このとき光信号変換部をスペーサの全周に配置しても良い。
また、スペーサは基板と一体化して設けても良い。
また、第1光起電力部及び第2光起電力部として結晶系Si光起電力素子を用いた場合であっても、アモルファスSi光起電力素子を用いた場合と同様の効果を得ることができる。
更に、金属又は金属メッキを施されたセラミック等を基板として用いる場合は、該基板を光信号変換部、第1光起電力部又は第2光起電力部の電極として用いることができる。
【0024】
図7及び図8は本発明の実施の形態1に係る光電変換装置の応用例の説明図である。
図7に示すように、光電変換装置11は、代表長さが数センチメートル以下である微小機械82に、基板1が該微小機械82の本体に垂直になるよう配置して用いる。光電変換装置11に光ファイバ81を用いて可視光5及び光信号6を照射して、微小機械82へ駆動電力及び制御信号を伝送する。
【0025】
また、図8に示すように、光電変換装置11は、配管83内部で作業するマイクロマシン10に、該マイクロマシン10の本体に基板1側を取り付けて用いる。該光電変換装置11に配管83を通して可視光5及び光信号6を照射して、マイクロマシン10へ駆動電力及び制御信号を伝送する。
このとき、光電変換装置11を備えたマイクロマシン10は、可視光5を用いて発電することによって外部から無索でエネルギーを供給され、また、光信号6を受光して電気信号に変換することによって無索で外部から制御信号を受信することができるため、内部にエネルギー源を搭載する必要がなく、このためマイクロマシン10全体の大きさ又は重量を抑制でき、エネルギーの供給又はマイクロマシンの制御を有索で行なう方式のマイクロマシンに比べて、移動又は作業等の制限が少なくなる。
【0026】
実施の形態 2.
図9は本発明の実施の形態2に係る光電変換装置の模式的平面図、図10は図9のX−X線の断面図である。
図中9は発光部であり、該発光部9は平板状であって、光電変換装置が備えられる装置本体(例えばマイクロマシン)から伝送される電気信号を、光通信用に変調された波長800nm以上の赤外線を用いた光信号61に変換して発光する発光面9aを有する。
本実施の形態は、基板1に垂直な方向の長さが、前述した実施の形態1のスペーサ7よりも長いスペーサ71を用い、該スペーサ71の側面に、前述した実施の形態1と同様にして光信号変換部2を配置し、該光信号変換部2に隣接して前記側面に発光部9を配置してある。
その他、実施の形態1と同一部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
【0027】
以上のような光電変換装置は、前記電気信号を発光部9が光信号61に変換して発光し、該光信号61を分光部4に入射させることによって、分光部4で進行方向を変更された光信号61が、例えば外部の光通信装置へ入射するよう構成することができるため、第2光起電力部32と基板1との間のスペースを有効に利用することができ、また、光信号61及び光信号6を用いて制御信号を送受信することができる。
【0028】
実施の形態 3.
図11は本発明の実施の形態3に係る光電変換装置の模式的平面図、図12は図11のXII−XII線の断面図である。
本実施の形態は、前述した実施の形態1の第1光起電力部31及び第2光起電力部32の代わりに第1光信号変換部21及び第2光信号変換部22を配置する。第1光信号変換部21は光信号6を受光して、第2光信号変換部22は光信号62を受光して、夫々所要の電気信号に変換する。
また、平面方向の断面積が、実施の形態1のスペーサ7よりも小さいスペーサ72を用い、スペーサ72と光起電力部3とが隣接するようにして、光起電力部3の受光面3fを基板1に向けて、第2光信号変換部22の受光面22a側とは逆側の面に光起電力部3を密着してある。
【0029】
分光部41は、第1光信号変換部21の受光面21a上に配置され、受光面21aに向けて同時的に照射された可視光5、光信号6及び光信号62の内、光信号6及び光信号62を透過させることによって該光信号6及び光信号62の進行方向を変えることなく、可視光5を反射することによって該可視光5の進行方向を変更して、可視光5と光信号6及び光信号62とを分離する。このとき、透過した光信号6は受光面21aに入射し、また、反射した可視光5は光起電力部3の受光面3fへ入射するよう構成してある。
その他、実施の形態1と同一部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
【0030】
以上のような光電変換装置は、外部の光源及び光通信装置を用いて、可視光5、光信号6及び光信号62を受光面21a及び受光面22aに向けて同時的に照射して用いる。このとき、第1光信号変換部21の受光面21a及び第2光信号変換部22の受光面22aを基板1の一面側全体に配置して受光面21a及び受光面22aの面積を最大限に確保してあるため、また、光起電力部3は第2光信号変換部22と基板1との間に配置されており、可視光5及び光信号6の内、受光面21a上に配置してある分光部41によって進行方向を変更された可視光5が光起電力部3の受光面3fに入射するよう構成してあるため、更に、分光部41は光信号6の進行方向を変更せず透過させて、透過させた光信号6が受光面21aに受光するため、装置全体の平面的な寸法を増大することなく、又は設置面積を増大することなく、受光面21a及び受光面22aの面積と受光面3fの面積とを夫々充分に確保でき、特に受光面21a及び受光面22aが受光し易くなり、光信号6及び光信号62を確実に受信することができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明の光電変換装置によれば、同一方向から照射される電力供給用の光と制御用の光信号とを分離する分光部を備えることにより、光起電力部と光信号変換部とが夫々所要の向きに配置してあり、例えば外部の光源から照射された光と、外部の光通信装置から照射された光信号とが、同一方向から同時的に入射する場合、光と光信号とを分離する分光部が前記光又は前記光信号の進行方向を変更して、前記光が光起電力部に入射し、前記光信号が光信号変換部に入射するよう構成してあるため、同じ方向に向くよう配置されていない光起電力部及び光信号変換部の内、光起電力部は光を、光信号変換部は光信号を夫々受光することができる。
【0032】
また、光起電力部が光信号変換部を覆うように、又は、光信号変換部が光起電力部を覆うように、光起電力部と光信号変換部とが配置してあり、例えば外部の光源から照射された光と、外部の光通信装置から照射された光信号とが、同一方向から同時的に入射する場合、光と光信号とを分離する分光部が前記光又は前記光信号の進行方向を変更して、前記光が光起電力部に入射し、前記光信号が光信号変換部に入射するよう構成してあるため、重なるように配置してある光起電力部及び光信号変換部の内、光起電力部は光を、光信号変換部は光信号を夫々受光することができる。
【0033】
また、発光部を備えることにより、例えば光電変換装置がマイクロマシンに備えられたとき、マイクロマシンから伝送された電気信号を発光部が光信号に変換して、該光信号を分光部に照射することによって光信号が外部の光通信装置へ入射するよう構成することができるため、光信号を送受信することができる。
【0034】
また、基板上に第1光起電力部を配置し、基板と第2光起電力部との間に光信号変換部を配置し、制御用の光信号を光信号変換部に入射させる分光部を第1光起電力部上に配置することにより、第1光起電力部の受光面及び第2光起電力部の受光面を基板の一面側全体に配置して各受光面の面積を最大限に確保することができる。また、光信号変換部は第2光起電力部と基板との間に配置されており、前記受光面に向けて照射される光及び光信号の内、第1光起電力部の受光面上に配置してある分光部によって進行方向を変更された光信号が光信号変換部の受光面に入射するよう構成することができ、また、前記分光部は光の進行方向を変更せず透過させて、透過させた光が第1光起電力部の受光面に受光するため、装置全体の平面的な寸法を増大することなく、又は設置面積を増大することなく、第1光起電力部及び第2光起電力部の面積と光信号変換部の面積とを夫々充分に確保でき、特に第1光起電力部及び第2光起電力部が受光し易くなる。
また、例えば外部の光源を用いて、光が第1光起電力部及び第2光起電力部の全面に向けて照射されるよう構成する場合は、各受光面が充分な量の光を受光することができるため、最大限の発電量を得ることができる。
【0035】
また、第2光起電力部と基板との間に発光部を配置することにより、例えば光電変換装置がマイクロマシンに備えられたとき、マイクロマシンから伝送された電気信号を、第2光起電力部と基板との間に配置された発光部が光信号に変換して、該光信号を分光部に照射することによって光信号が外部の光通信装置へ入射するよう構成することができるため、第2光起電力部と基板との間のスペースを有効に利用することができ、また、光信号を送受信することができる。
【0036】
また、基板上に第1光信号変換部を配置し、基板と第2光信号変換部との間に光起電力部を配置し、電力供給用の光を光起電力部に入射させる分光部を第1光信号変換部上に配置することにより、第1光信号変換部の受光面及び第2光信号変換部の受光面を基板の一面側全体に配置して各受光面の面積を最大限に確保することができる。また、光起電力部は第2光信号変換部と基板との間に配置されており、前記受光面に向けて照射される光及び光信号の内、第1光信号変換部の受光面上に配置してある分光部によって進行方向を変更された光が光起電力部の受光面に入射するよう構成することができ、また、前記分光部は光信号の進行方向を変更せず透過させて、透過させた光信号が第1光信号変換部の受光面に受光するため、装置全体の平面的な寸法を増大することなく、又は設置面積を増大することなく、第1光信号変換部及び第2光信号変換部の面積と光起電力部の面積とを夫々充分に確保できる。
また、例えば外部の光通信装置を用いて、2種類の光信号が第1光信号変換部及び第2光信号変換部に向けて照射されるよう構成する場合は、第1光信号変換部が一方の光信号を受光し、第2光信号変換部が他方の光信号を受光することができるため、複数の光信号を受信することができる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る光電変換装置の模式的平面図である。
【図2】図1のII−II線の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係る光電変換装置の光起電力部の模式的断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係る光電変換装置の分光部の模式的断面図である。
【図5】本発明の実施の形態1に係る光電変換装置の光起電力部の模式的断面図である。
【図6】本発明の実施の形態1に係る光電変換装置の分光部の模式的断面図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係る光電変換装置の応用例の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係る光電変換装置の応用例の説明図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係る光電変換装置の模式的平面図である。
【図10】図9のX−X線の断面図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係る光電変換装置の模式的平面図である。
【図12】図11のXII−XII線の断面図である。
【図13】従来の光電変換装置の模式的平面図である。
【図14】図13のXIV−XIV線の断面図である。
【符号の説明】
1 基板
2 光信号変換部
2a 受光面
31 第1光起電力部
31a 受光面
32 第2光起電力部
32a 受光面
4 分光部
5 可視光
6 光信号
9 発光部
Claims (6)
- 光を受けて発電する光起電力部と、光信号を受けて該光信号を電気信号に変換する光信号変換部とを備える光電変換装置において、
前記光起電力部と前記光信号変換部とが、互いに異なる方向を向くように配置してあり、光が前記光起電力部に入射し、光信号が前記光信号変換部に入射するように、同一方向から照射される光と光信号とを分離する分光部を備えることを特徴とする光電変換装置。 - 光を受けて発電する光起電力部と、光信号を受けて該光信号を電気信号に変換する光信号変換部とを備える光電変換装置において、
前記光起電力部と前記光信号変換部とを積層配置してあり、光が前記光起電力部に入射し、光信号が前記光信号変換部に入射するように、同一方向から照射される光と光信号とを分離する分光部を備えることを特徴とする光電変換装置。 - 電気信号を光信号に変換して該光信号を発光する発光部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の光電変換装置。
- 基板の一部に、平板状の第1光起電力部を配置し、前記基板の残部に、前記基板から適宜の距離を隔てて平板状の第2光起電力部を配置し、該第2光起電力部と前記基板との間に前記光信号変換部を配置し、前記第1光起電力部上に、前記第1光起電力部に向けて照射される前記光を透過し、前記第1光起電力部に向けて照射される前記光信号の進行方向を、該光信号が前記光信号変換部に入射するよう変更する前記分光部を配置してあることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の光電変換装置。
- 前記光信号と光路を同一とするように、前記第2光起電力部と前記基板との間に前記発光部を配置してあることを特徴とする請求項4に記載の光電変換装置。
- 基板の一部に、平板状の第1光信号変換部を配置し、前記基板の残部に、前記基板から適宜の距離を隔てて平板状の第2光信号変換部を配置し、該第2光信号変換部と前記基板との間に前記光起電力部を配置し、前記第1光信号変換部上に、前記第1光信号変換部に向けて照射される前記光信号を透過し、前記第1光信号変換部に向けて照射される前記光の進行方向を、該光が前記光起電力部に入射するよう変更する前記分光部を配置してあることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の光電変換装置。
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