JP2965901B2 - マイクロマシン用光電変換デバイス - Google Patents

マイクロマシン用光電変換デバイス

Info

Publication number
JP2965901B2
JP2965901B2 JP8028034A JP2803496A JP2965901B2 JP 2965901 B2 JP2965901 B2 JP 2965901B2 JP 8028034 A JP8028034 A JP 8028034A JP 2803496 A JP2803496 A JP 2803496A JP 2965901 B2 JP2965901 B2 JP 2965901B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
photoelectric conversion
micromachine
conversion element
light
conversion device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8028034A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09223808A (ja
Inventor
博昭 伊豆
孝久 榊原
精一 木山
信哉 津田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Denki Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Denki Co Ltd filed Critical Sanyo Denki Co Ltd
Priority to JP8028034A priority Critical patent/JP2965901B2/ja
Publication of JPH09223808A publication Critical patent/JPH09223808A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2965901B2 publication Critical patent/JP2965901B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/548Amorphous silicon PV cells

Landscapes

  • Micromachines (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロマシンに
搭載される光電変換デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大型発電施設の熱交換器、配管系
などのメンテナンス用あるいは医療用として、マイクロ
マシンが注目されている。マイクロマシンは、全長は1
00μm〜数cm程度の狭所空間内での作業が可能な機
械である。
【0003】このようなマイクロマシンにおいては、マ
イクロマシン自体の移動のため、またはマイクロマシン
が行う作業のために駆動部及び制御回路等が必要であ
り、また該駆動部等を駆動させるためのエネルギー供給
手段が必要である。このようなエネルギー供給手段の一
つとして、マイクロマシンに光を照射し、照射された光
のエネルギーを電気エネルギーに変換し、これを駆動部
等に供給する方法が検討されている。具体的には、マイ
クロマシンの上に光起電力素子を搭載し、この光起電力
素子に照射された光を直接電力に変換し、これを駆動部
等に供給する。
【0004】また、マイクロマシンにおいては、遠隔制
御によって所望の作業を行わせることが必要であり、制
御信号をマイクロマシンに送信し、マイクロマシンのア
クチュエータあるいは超音波センサー等を制御すること
が必要になる。
【0005】このような制御信号の送信及び受信の方法
として電波による送信及び受信が考えられるが、マイク
ロマシンには、上述のように光起電力素子を搭載する必
要があり、電波を受信するためのアンテナ等の受信ユニ
ットを搭載するスペースをさらに確保しなければならな
い。従って、このようなアンテナ等の電波による送信及
び受信は、マイクロマシンを小型化するには好ましくな
い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決
する方法として、マイクロマシンに照射する光を制御信
号によって変調し、これをマイクロマシン上に設けられ
た光学センサによって検知し、光通信により制御信号を
送信及び受信する方法が考えられる。このような光通信
に用いる光学センサとして、マイクロマシンに搭載する
光起電力素子と同様の光電変換素子を用いれば、マイク
ロマシンに搭載する光電変換素子の一部を光学センサと
して用い、制御信号を受信することができる。
【0007】ところで、マイクロマシンに用いられるア
クチュエータは、静電型アクチュエータや、ピエゾ縦効
果型アクチュエータのように、高い電圧で使用するアク
チュエータが多い。また損失の少ない電力の供給方法と
しては、高い電圧で電力を供給することが必要である。
このような観点からは、マイクロマシンに搭載する光起
電力素子として、非晶質シリコンの光起電力素子が好ま
しい。しかしながら、光学センサとしては、非晶質シリ
コンの光電変換素子よりも、結晶系シリコンの光電変換
素子の方が応答時間が短く好ましいことが知られてい
る。例えば、非晶質シリコンの光センサでは応答時間が
100μ秒であるのに対し、pn接合の結晶系シリコン
の光センサでは約0.1〜10μ秒であり、さらにpi
n接合の結晶系シリコンの光センサでは約6〜50n秒
である。
【0008】従って、電力供給用の光電変換素子として
非晶質シリコン光電変換素子を用い、制御信号を検知す
るための光学センサとしては結晶系シリコン光電変換素
子を用いることが好ましい。しかしながら、マイクロマ
シン上に非晶質シリコン光電変換素子と結晶系シリコン
光電変換素子の両方を搭載すると、マイクロマシンが大
型化すると共に、マイクロマシンの構造が複雑になると
いう問題を生じる。
【0009】本発明の目的は、上述の従来の問題点を解
消し、マイクロマシン内に供給する電力を効率よく発電
することができるとともに、光通信による制御信号を感
度よく検知し制御性を高めることができ、しかも軽量化
及び小型化を図ることができるマイクロマシン用光電変
換デバイスを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のマイクロマシン
用光電変換デバイスは、マイクロマシンに照射される光
によって制御信号が与えられ、かつマイクロマシンに照
射される光を電気エネルギーに変換することにより電力
が供給されるマイクロマシン用の光電変換デバイスであ
り、制御信号を検知するための光学センサとして結晶系
シリコン光電変換素子が設けられ、この上に該結晶系シ
リコン光電変換素子の受光部領域を露出させて、電力を
供給するための光起電力素子としての非晶質シリコン光
電変換素子を設けたことを特徴としている。
【0011】本発明によれば、光学センサデバイスとし
て応答時間の短い結晶系シリコン光電変換素子を用いて
いるため、アクチュエータ等への制御信号を感度よく検
知し制御性を高めることができる。また、電力供給用の
光電変換素子として非晶質シリコン光電変換素子を用い
ているので、高い電圧の電力を供給することができ、静
電型及び圧電型のアクチュエータ等に適した電力を供給
することができる。また光起電力素子として非晶質シリ
コン光電変換素子を用いるので、容易に集積化を図るこ
とができ、より高い電圧で電力を供給することが可能に
なる。
【0012】また、本発明によれば、非晶質シリコン光
電変換素子を、結晶系シリコン光電変換素子の上に形成
しているので、従来非晶質シリコン光電変換素子を形成
する場合に必要であったガラス基板等の基板が必要でな
くなる。すなわち、本発明によれば、結晶系シリコン光
電変換素子を薄膜形成用の基板として用い、この上に薄
膜を形成することにより、非晶質シリコン光電変換素子
を形成している。また、本発明では、両方の光電変換素
子を積層しているので、結晶系シリコン光電変換素子と
非晶質シリコン光電変換素子をマイクロマシン上に搭載
しても、大型化することがない。従って、軽量化及び小
型化を図ることができる。
【0013】結晶系シリコン光電変換素子の上に非晶質
シリコン光電変換素子を形成する際には、それぞれの素
子の電極が互いに接触しないように、一般には、これら
の素子の間に絶縁層を設ける。このような絶縁層として
は、In2 3 、ZnO、Al2 3 、Cr2 3 、S
iO、SiO2 、TiO、TiO2 などの酸化膜を用い
ることができる。
【0014】さらに、本発明においては、結晶系シリコ
ン光電変換素子の受光部の上に波長選択フィルターを設
け、特定波長の光のみを結晶系シリコン光電変換素子に
受光させることができる。このように波長選択フィルタ
ーによって特定波長の光のみを受光させることにより、
特定波長の光を制御信号によって変調し、制御信号を送
信することができる。
【0015】複数の制御信号を同時に1つのマイクロマ
シンに対して送信したい場合には、複数の光電変換デバ
イスを設け、各光電変換デバイスの結晶系シリコン光電
変換素子の受光部の上にそれぞれ透過波長域が異なる波
長選択フィルターを設けることが好ましい。制御信号を
送信する光として、各波長選択フィルターの透過波長域
に対応した波長を有する光を用いることにより、これら
の光を同時に照射することができる。各光電変換デバイ
スでは、各波長選択フィルターによって特定波長の光の
みが受光されるので、受光された光に対応する制御信号
を取り出すことができる。
【0016】制御信号に応じてマイクロマシンに照射す
る光を変調する方式としては、種々の方式を採用するこ
とができる。例えば、制御信号として必要な情報量に応
じ、複数種類の光の周波数スペクトラムを予め規定して
おき、制御信号に応じて予め規定された周波数スペクト
ラムの光を照射する波長変調方式が採用できる。また、
FM変調、AM変調、PWM変調等の変調方式も採用す
ることができる。また、光をオン/オフすることによっ
てパルス幅や周波数を変調する方式や、パルス毎のレベ
ルを変調する方式なども採用することもできる。
【0017】
【発明の実施の形態】図3は、本発明の光電変換デバイ
スを搭載したマイクロマシン及びこのマイクロマシンに
電力及び制御信号を供給するシステムを示す模式図であ
る。図3を参照して、マイクロマシン1には光電変換デ
バイス2が搭載されている。マイクロマシン1には、ハ
ロゲンランプ等の光源5からの光が照射される。光源5
からマイクロマシン1に照射される光は、光源5に接続
されたパワーコントローラ6により、その出力等が制御
される。パワーコントローラ6は、情報処理装置7より
制御されており、情報処理装置7は、マイクロマシン1
の機能動作に必要な制御信号を作成し、これをパワーコ
ントローラ6に与える。制御信号がパワーコントローラ
6に与えられると、光源5からの光の出力等が変化し、
制御信号により変調を受けた光がマイクロマシン1の光
電変換デバイス2に照射される。
【0018】光電変換デバイス2は、非晶質シリコン光
電変換素子3からなる被照射領域と、結晶系シリコン光
電変換素子の受光部4aからなる被照射領域を有してお
り、これらの被照射領域に光が照射される。
【0019】図1は、図3に示す光電変換デバイスを製
造する工程を示す断面図である。図1(a)を参照し
て、n型単結晶シリコン基板を用い、n型単結晶シリコ
ン層11の表層部に、ボロン(B)等を不純物として拡
散させることにより、p型単結晶シリコン層12を形成
する。このようなpn接合形成のための不純物導入法と
しては、不純物拡散法、イオン打ち込み法、及びイオン
注入法などを採用することができる。またn型単結晶シ
リコン層の上にエピタキシャル成長法によりp型単結晶
シリコン層を新たに形成し、pn接合を形成させてもよ
い。単結晶シリコン基板としては、約0.1Ωcm程度
の抵抗率の低いn+ 型単結晶シリコン基板を用いること
が好ましい。また、上述のようにpin接合のフォトダ
イオードは、pn接合のフォトダイオードよりも応答時
間が早い。従って、高速応答素子を形成する場合には、
pin接合を形成することが好ましい。このような場合
には、約0.01Ωcm程度のさらに抵抗率の低いn+
型の単結晶シリコン基板を用い、この上にエピタキシャ
ル成長法により数十μm程度の厚さの1〜10Ωcm程
度の高い抵抗率を有するi層を形成する。次に、このi
層の上に数μm〜数十μm程度の厚さのp層を形成す
る。
【0020】また、n型単結晶シリコン基板に代えてp
型単結晶シリコン基板を用い、p型シリコン層の表層部
にn型シリコン層を形成してもよい。n型単結晶シリコ
ン層11の裏面には、結晶系シリコン光電変換素子10
で発生した電力を取り出すための電極14が形成され
る。この電極14は、スパッタリング法などの蒸着法、
メッキ法、Agペーストなどを用いた印刷法等により形
成することができる。p型単結晶シリコン層12の上に
は、ITOなどからなる透明電極13がCVD法等によ
り形成される。
【0021】次に、図1(b)を参照して、透明電極1
3の上にSiO2 などの酸化膜等からなる絶縁層20が
形成される。絶縁層20は、例えばイオンプレーティン
グ法、CVD法等により形成することができる。
【0022】次に、図1(c)を参照して、絶縁層20
の上に、上述の電極14と同様に、スパッタリング法等
により、金属膜などからなる電極31(例えば膜厚0.
2〜1μm程度)が形成される。次に、結晶系シリコン
光電変換素子10に光が入射されるように、電極31の
端部を、レーザー照射により除去しパターニングして、
受光部4aを形成する。
【0023】次に、図1(d)を参照して、電極31の
上に、プラズマCVD法などにより非晶質シリコン層
(例えば膜厚0.5μm程度)を形成する。非晶質シリ
コン層32の形成工程において、反応ガスを変えること
により、n層、i層及びp層を形成し積層する。非晶質
シリコン層30の形成後、電極31と同様にして、レー
ザー照射によりパターニングにより、受光部4a内の非
晶質シリコン層を除去する。
【0024】次に、図1(e)参照して、非晶質シリコ
ン層32の上に、ITOなどからなる透明電極(例えば
膜厚0.2〜0.5μm程度)をCVD法等により形成
する。電極31及び非晶質シリコン層32と同様に、受
光部4a内の透明電極層をレーザー照射により除去しパ
ターニングする。
【0025】以上のようにして、結晶シリコン光電変換
素子10の上に、絶縁層20を介して非晶質シリコン光
電変換素子3を形成し、光電変換デバイスを製造するこ
とができる。
【0026】図2は、図1(e)に示す光電変換デバイ
スを上方から見たときの平面図である。図2に示される
ように非晶質光電変換素子3の端部に、結晶系シリコン
光電変換素子の受光部4aが形成されている。
【0027】図1及び図2に示す光電変換デバイスにお
いて、光は非晶質シリコン光電変換素子3側から入射す
る。従って、受光部4a以外の領域では非晶質シリコン
光電変換素子3に入射した光が、電気エネルギーに変換
され、透明電極33及び電極31により取り出される。
透明電極33及び電極31は、マイクロマシン内のアク
チュエータやセンサ等の電極に接続され、非晶質シリコ
ン光電変換素子3からの電力は、このようなアクチュエ
ータやセンサ等に供給される。
【0028】受光部4aの部分では、非晶質シリコン光
電変換素子が存在しないので、結晶系シリコン光電変換
素子10に光が入射する。結晶系シリコン光電変換素子
10は、光学センサとして機能するように設けられてお
り、このような光学センサからの出力は、例えばA/D
変換器及び復調・制御回路に与えられ、照射光から制御
信号を取り出すことができる。取り出された制御信号
は、アクチュエータやセンサ等に与えられ、アクチュエ
ータやセンサ等の動作がこの制御信号によって制御され
る。上記のA/D変換器及び復調・制御回路を駆動する
ための電力は、非晶質シリコン光電変換素子3からの電
力を用いることができる。
【0029】従って、本発明の光電変換デバイスでは、
照射光から電力を取り出すための光起電力素子として非
晶質シリコン光電変換素子3が用いられ、照射光から制
御信号を取り出すための光学センサとして結晶系シリコ
ン光電変換素子10が用いられる。従って、応答時間等
が早く、受光デバイスとして優れた検知素子とすること
ができるとともに、高い電圧で電力を取り出すことがで
きる。
【0030】マイクロマシンに照射する光の波長は特に
限定されるものではないが、例えば、0.4〜1.2μ
mの波長の光を用いることができる。図4は、本発明に
従う他の実施形態の光電変換デバイスを示す平面図であ
る。図4に示すように、受光部は素子の周辺部にほぼ均
一な幅で形成されていてもよい。このように、本発明に
おいては、受光部の形成される位置及びその形状は特に
限定されるものではない。
【0031】図5は、本発明に従うさらに他の実施形態
の光電変換デバイスを示す図である。本実施形態では、
複数の光電変換デバイス50a,50b、50cが設け
られる。本実施形態において、光電変換デバイス50a
は赤色光を検知するように構成され、光電変換デバイス
50bは緑色光を検知するように設けられ、光電変換デ
バイス50cは青色光を検知するように設けられてい
る。光電変換デバイス50aでは、結晶系シリコン光電
変換素子10aの上に赤色フィルター41が設けられ、
この赤色フィルター41の上に、絶縁層20aを介して
非晶質シリコン光電変換素子30aが設けられている。
非晶質シリコン光電変換素子30aの端部には、レーザ
ーでパターニングされることにより、受光部44aが形
成されている。
【0032】光電変換デバイス50bの結晶系シリコン
光電変換素子10bの上には、緑色フィルター42が設
けられ、緑色フィルター42の上に絶縁層20bを介し
て非晶質シリコン光電変換素子30bが設けられてい
る。非晶質シリコン光電変換素子30bの端部はレーザ
ーによりパターニングされ、受光部44bが形成されて
いる。
【0033】光電変換デバイス50cの結晶系シリコン
光電変換素子10cの上には、青色フィルタ43が設け
られており、青色フィルタ43の上に絶縁層20cを介
して、非晶質シリコン光電変換素子30cが設けられて
いる。非晶質シリコン光電変換素子30cの端部はレー
ザーによりパターニングされ、受光部44cが形成され
ている。
【0034】以上のように、各光電変換デバイス50
a,50b、50cでは、赤色フィルター41、緑色フ
ィルター42、青色フィルター43を介して、光学セン
サとしての結晶系シリコン光電変換素子10a,10
b,10cにそれぞれ光が入射するので、各フィルター
に対応する波長の光のみが受光される。
【0035】各光電変換デバイス50a,50b,50
cを照射する光源としては、図5に示すように、光源5
1〜54が設けられている。光源51は各光電変換デバ
イスに光を照射し、電力を供給するための光源であり、
例えば白色光源が用いられる。光源52は光電変換デバ
イス50aに対し制御信号を送信するための光源として
設けられており、赤色光のみを照射する光源である。同
様に光源53は光電変換デバイス50bによって検知さ
れる緑色光のみを照射する光源であり、光源54は光電
変換デバイス50cによって検知される青色光のみを照
射する光源である。
【0036】従って、光源52,53,54のそれぞれ
から照射される赤色光、緑色光、及び青色光のそれぞれ
を制御信号によって変調し、それぞれに対応した各光電
変換デバイス50a,50b,50cの結晶系シリコン
光電変換素子10a,10b,10cによって検知する
ことにより、別個の制御信号をパラレルに受信すること
ができる。
【0037】また各光電変換デバイス50a,50b,
50cの非晶質シリコン光電変換素子30a,30b,
30cでは、光源51からの光によって光起電力が生
じ、得られた電力をアクチュエータ等に供給することが
できる。
【0038】図6は、図5に示すような3つの光電変換
デバイスを搭載したマイクロマシンを示す模式図であ
る。図6に示すように、図3に示す実施形態と同様に、
3つの光電変換デバイス50a,50b,50cをマイ
クロマシン1上に搭載することができる。複数の光電変
換デバイスを搭載することにより、複数の制御信号を扱
うことができる。
【0039】図7は、本発明に従うさらに他の実施形態
の光電変換デバイスを搭載したマイクロマシン及びこれ
を制御するシステムを示す模式図である。図7に示すマ
イクロマシン1は、光電変換デバイス60を搭載してい
る。この光電変換デバイス60は、非晶質シリコン光電
変換素子の部分が複数のセルに分割され、各セルを直列
に接続することにより集積化し、高い電圧を取り出すこ
とができるようにされている。
【0040】図8は、図7に示す光電変換デバイスを示
す斜視図である。図8に示すように、光電変換素子60
は、結晶系シリコン光電変換素子61の上に、絶縁層6
6を介して、集積化した非晶質シリコン光電変換素子7
1を積層することにより構成されている。非晶質光電変
換素子71においては、非晶質シリコンからなる発電層
73が複数に分割されており、各発電層73は隣接する
セル間で絶縁層66上の裏面電極72と発電層73上に
形成された透明電極74を電気的に接続することにより
直列に接続されている。従って、非晶質シリコン光電変
換素子71から取り出される電力は高い電圧の電力とし
て取り出される。上述のようにマイクロマシンに使用さ
れるアクチュエータは、静電型及び圧電型のアクチュエ
ータが多く、高い電圧で駆動するものであるので、マイ
クロマシン搭載用の光電変換デバイスとして、高い電圧
で電力を取り出す必要がある場合には、図8に示したよ
うな非晶質シリコン光電変換素子を集積化した光電変換
デバイスが好ましい。
【0041】
【発明の効果】本発明に従えば、制御信号を検知するた
めの光学センサとして、結晶系シリコン光電変換素子が
用いられ、電力を供給するための光起電力素子として非
晶質シリコン光電変換素子が設けられている。従って、
アクチュエータ等に供給する電力を効率よく発電するこ
とができるとともに、光通信によるアクチュエータ等へ
の制御信号を感度よく検知し制御性を高めることができ
る。
【0042】また、結晶系シリコン光電変換素子を基板
として、この上に非晶質シリコン光電変換素子を形成す
ることができるので、従来のような非晶質シリコン光電
変換素子を形成するためのガラス基板等が不要になり、
軽量化を図ることができるとともに、小型化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う一実施形態の光電変換デバイスを
製造する工程を示す断面図。
【図2】図1(e)に示す光電変換デバイスの平面図。
【図3】図1及び図2に示す光電変換デバイスを搭載し
たマイクロマシン及びこれを制御するシステムを示す模
式図。
【図4】本発明に従う他の実施形態の光電変換デバイス
を示す平面図。
【図5】本発明に従うさらに他の実施形態の光電変換デ
バイスを示す断面図。
【図6】図5に示す光電変換デバイスを搭載したマイク
ロマシン及びこれを制御するためのシステムを示す模式
図。
【図7】本発明に従うさらに他の実施形態の光電変換デ
バイスを搭載したマイクロマシン及びこれを制御するた
めのシステムを示す模式図。
【図8】図7に示す集積型非晶質シリコン光電変換素子
を有する光電変換デバイスを示す斜視図。
【符号の説明】
1…マイクロマシン 2…光電変換デバイス 3…非晶質光電変換素子 4a…結晶系シリコン光電変換素子の受光部 5…光源 6…パワーコントローラ 7…情報処理装置 10…結晶系シリコン光電変換素子 11…n型単結晶シリコン層 12…p型単結晶シリコン層 13…透明電極 14…電極 20…絶縁層 31…電極 32…非晶質シリコン発電層 33…透明電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 信哉 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−274417(JP,A) 特開 平4−241004(JP,A) 特開 平1−212433(JP,A) 特開 昭63−208282(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 31/04 - 31/078

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロマシンに照射される光によって
    制御信号が与えられ、かつマイクロマシンに照射される
    光を電気エネルギーに変換することにより電力が供給さ
    れるマイクロマシン用の光電変換デバイスであって、 前記制御信号を検知するための光学センサとして結晶系
    シリコン光電変換素子が設けられ、この上に該結晶系シ
    リコン光電変換素子の受光部領域を露出させて、前記電
    力を供給するための光起電力素子としての非晶質シリコ
    ン光電変換素子を設けたことを特徴とするマイクロマシ
    ン用光電変換デバイス。
  2. 【請求項2】 前記結晶系シリコン光電変換素子の上に
    絶縁層を介して前記非晶質シリコン光電変換素子が設け
    られている請求項1に記載のマイクロマシン用光電変換
    デバイス。
  3. 【請求項3】 前記結晶系シリコン光電変換素子の受光
    部の上に波長選択フィルターが設けられ、特定波長の光
    のみを前記結晶系シリコン光電変換素子が受光する請求
    項1または2に記載のマイクロマシン用光電変換デバイ
    ス。
  4. 【請求項4】 複数の光電変換デバイスから構成され、
    各光電変換デバイスの結晶系シリコン光電変換素子の受
    光部の上にそれぞれ透過波長域が異なる波長選択フィル
    ターを設け、各波長選択フィルターの透過波長域に対応
    した波長を有する光をそれぞれ照射することにより、各
    光電変換デバイス毎に別個の制御信号を受信可能にした
    ことを特徴とする請求項3に記載のマイクロマシン用光
    電変換デバイス。
JP8028034A 1996-02-15 1996-02-15 マイクロマシン用光電変換デバイス Expired - Fee Related JP2965901B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8028034A JP2965901B2 (ja) 1996-02-15 1996-02-15 マイクロマシン用光電変換デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8028034A JP2965901B2 (ja) 1996-02-15 1996-02-15 マイクロマシン用光電変換デバイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09223808A JPH09223808A (ja) 1997-08-26
JP2965901B2 true JP2965901B2 (ja) 1999-10-18

Family

ID=12237463

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8028034A Expired - Fee Related JP2965901B2 (ja) 1996-02-15 1996-02-15 マイクロマシン用光電変換デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2965901B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006073669A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 National Institute Of Advanced Industrial & Technology センサ、センサアレイ、電流測定装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006073669A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 National Institute Of Advanced Industrial & Technology センサ、センサアレイ、電流測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09223808A (ja) 1997-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5133809A (en) Photovoltaic device and process for manufacturing the same
US5259891A (en) Integrated type solar battery
CN101901853B (zh) 集成薄膜太阳能电池及其制造方法
EP0081827A2 (en) Semiconductor optical logic device
US20050081908A1 (en) Method and apparatus for generation of electrical power from solar energy
US20060112987A1 (en) Transparent thin-film solar cell module and its manufacturing method
US5232519A (en) Wireless monolithic photovoltaic module
EP1005096A3 (en) Solar cell module
CN102024871A (zh) 光电装置及其制造方法
JP2986875B2 (ja) 集積化太陽電池
CN111341875A (zh) 一种石墨烯/二硒化钯/硅异质结自驱动光电探测器
WO2010098467A1 (ja) 光電変換モジュールおよびその製造方法
JP4203457B2 (ja) 発光モジュールおよび発光システム
JP2965901B2 (ja) マイクロマシン用光電変換デバイス
WO2017057029A1 (ja) 薄膜化合物太陽電池、薄膜化合物太陽電池の製造方法、薄膜化合物太陽電池アレイおよび薄膜化合物太陽電池アレイの製造方法
EP0911880A3 (en) Integrated thin film solar battery and method for fabricating the same
EP0350284B1 (en) An optically driven semiconductor device
JP2004186443A (ja) 透光性薄膜太陽電池及び透光性薄膜太陽電池モジュール
JPH073875B2 (ja) 光起電力装置
JPH1168133A (ja) 薄膜素子モジュールおよびその製造方法
JPS6213829B2 (ja)
JP2006041291A (ja) 発光モジュールおよび発光システム
JP4169486B2 (ja) 光電変換装置
JP2001036104A (ja) 太陽電池モジュール
EP0347471A1 (en) Solar cell array for driving mosfet gates

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees