JP4168889B2 - 静電荷像現像用トナー及び静電荷像現像用トナーの製造方法 - Google Patents
静電荷像現像用トナー及び静電荷像現像用トナーの製造方法 Download PDFInfo
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また例えば、一方がSi、他方がTi原子を含む2種類の微粒子を用いる技術が報告されている(特許文献2)。
また例えば、小粒径外添剤および大粒径外添剤を用い、小粒径外添剤の付着強度を大粒径外添剤の付着強度よりも大きくしたトナーが報告されている(特許文献3)。
上記いずれの技術においても上記微粒子はヘンシェルミキサーで処理されてトナー粒子に付着される。
本発明はまた帯電安定性に優れた静電荷像現像用トナーを提供することを目的とする。
本発明はまた上記トナーを製造するのに適した新規かつ有用な製造方法を提供することを他の目的とする。
また、本発明の静電荷像現像用トナーの製造方法は、無機微粒子の種類に適した付着方法をとることで、無機微粒子の比誘電率に応じてトナー粒子に対する付着強度を簡便かつ正確に制御できるので、本発明の上記トナーを容易に得ることができる。
着色剤の添加量は、結着樹脂100重量部に対して0.5〜20重量部、好ましくは2〜10重量部とするのが適当である。
このように(2)の方法では、乾式のみで処理でき加熱も行わないので処理工程が複雑にならない。
以下、具体的な実施例について説明する。実施例および比較例において特に断らない限り「部」は「重量部」を表している。
成分 重量部
・ポリエステル樹脂 100
(ガラス転移温度Tg:67℃、数平均分子量Mn:5700、分子量分布Mw/Mn:5.5)
・ポリエチレンワックス 5
・銅フタロシアニンブルー顔料(東洋インキ製造社製) 4
・帯電制御剤ボントロンE−84(オリエント化学社製) 2
上記材料を、溶媒としてのトルエン400部中へ添加し、超音波ホモジナイザー(出力400μA)を用いて30分間処理し、上記材料を溶媒中へ溶解・分散させ着色樹脂溶液を得た。
成分 重量部
・ポリエステル樹脂(Tg:67℃、Mn:5700、Mw/Mn:5.5) 100
・ポリエチレンワックス 5
・銅フタロシアニンブルー顔料(東洋インキ製造社製) 4
・帯電制御剤ボントロンE−84(オリエント化学社製) 2
上記材料を、溶媒としてのトルエン400部中へ添加し、超音波ホモジナイザー(出力400μA)を用いて30分間処理し、上記材料を溶媒中へ溶解・分散させ着色樹脂溶液を得た。
攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、および原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、ドデシルスルホン酸ソーダ1.4部をイオン交換水600部に溶解させた溶液を仕込み、窒素気流下200rpmの攪拌速度で攪拌しながら、内温を80℃に昇温させた。この溶液に、過硫酸カリウム1.8部をイオン交換水40部に溶解させた溶液を添加し、温度を75℃とした後、スチレン14部、n−ブチルアクリレート4部、メタクリル酸2部からなる単量体混合液を30分かけて滴下し、この系を75℃にて2時間重合させ、ラテックスA1を調製した。
成分 重量部
・スチレン・n−ブチルメタクリレート樹脂 100
(Tg:65℃、Mn:8300、Mw/Mn:2.3)
・ポリプロピレンワックス 2
・キナクリドン顔料(大日精化社製) 4
・帯電制御剤ボントロンE−51(オリエント化学社製) 2
上記材料を、ヘンシェルミキサーで混合した後、混練押出機で140℃に加熱し溶融混練し冷却し、フェザーミルで粉砕し風力分級機で処理して6.5μmのトナー粒子を得た。このトナー粒子100部に炭酸カルシウム(比誘電率8.5、平均一次粒径0.15μm)2部を加え、ハイブリダイゼーションシステムにて下記条件で処理した。さらにシリカ(比誘電率4.5、平均一次粒径0.012μm)1部をヘンシェルミキサーにて毎分2000回転で5分混合処理してトナー4を得た。
(ハイブリダイゼーションシステム条件)
・6000rpm、5分
・室温(25℃)
TKホモミキサーによる硫酸バリウムの混合処理を行うことなくトナー粒子を得たこと、および硫酸バリウムをトナー粒子の乾燥後にシリカとともにヘンシェルミキサーで一括混合処理したこと以外は実施例1と同様にして、平均粒径6μmのトナー5を得た。
TKホモミキサーによる酸化チタンの混合処理を行うことなくトナー粒子を得たこと、および酸化チタンをトナー粒子の乾燥後にシリカとともにヘンシェルミキサーで一括混合処理したこと以外は実施例3と同様にして、平均粒径6μmのトナー6を得た。
TKホモミキサーによる硫酸バリウムの混合処理を行うことなくトナー粒子を得たこと、およびトナー粒子に硫酸バリウムを加えヘンシェルミキサーにて毎分2000回転で(5分混合処理した後、さらにシリカを加えヘンシェルミキサーにて2000回転で5分混合処理したこと以外は実施例1と同様にして、平均粒径6μmのトナー7を得た。
TKホモミキサーによる硫酸バリウムの混合処理を行うことなくトナー粒子を得たこと、およびトナー粒子に硫酸バリウムを加えヘンシェルミキサーにて毎分3500回転で5分混合処理した後、さらにシリカを加えヘンシェルミキサーにて2000回転で5分混合処理したこと以外は実施例1と同様にして、平均粒径6μmのトナー8を得た。
TKホモミキサーによる硫酸バリウムの混合処理を行うことなくトナー粒子を得たこと、およびトナー粒子にシリカ1部を加えTKホモミキサーにて毎分6000回転で10分混合処理した後、さらに硫酸バリウム0.2部を加えTKホモミキサーにて3000回転で5分混合処理したこと以外は実施例1と同様にして、平均粒径6μmのトナー9を得た。
(1)付着強度
トナー4gをポリオキシエチルフェニルエーテルの0.2%水溶液40gに濡れさせ、超音波式ホモジナイザーUS−1200T(日本精機社製;仕様周波数15kHz)にて、超音波エネルギーを本体装置に付属の振動指示値を示す電流計の値が60μA(50w)を示すように調整し5分間印加した後の第1および第2無機微粒子の残存率をそれぞれ蛍光X線により算出し、付着強度とする。
実施例および比較例で得られたトナーを、シリコーンアクリルコートキャリアに対して5重量%の割合で混合した現像剤30gを調製し、これを50cc容量のポリエチレン瓶に入れ、120rpmで5分間、900分間回転させた後、帯電量を測定した。
実施例1、2および比較例1、3〜5のトナーをキャリアと混合してトナー濃度5%の現像剤を調製した。この現像剤をCF−2002(ミノルタ社製)で1万枚の耐刷試験を行い、初期と1万枚後の画像を調べた。また、実施例3,4および比較例2のトナーをmagicolor2300DL(ミノルタQMS社製)で3000枚の耐刷試験を行い、初期と3000枚後の画像を調べた。なおランク付けは以下に従い、目視判断にて行った。
〇;地肌カブリのない場合;
△;地肌カブリはあるが、使用上問題のない場合;
×;使用上問題のある地肌カブリの場合。
結果を以下に示す。「−」は測定しなかったことを意味する。
比誘電率
無機微粒子を内径2cmの容器に厚さ1.0mmで充填し、交流ブリッジ法にて25℃、大気中、1kHzの周波数における比誘電率を求めた。
Claims (2)
- 少なくともトナー粒子と、該トナー粒子に付着した無機微粒子とを含む静電荷像現像用トナーにおいて、前記無機微粒子には、平均一次粒子径0.05〜1μm、比誘電率5〜500の第1無機微粒子と平均一次粒子径0.01〜0.5μm、比誘電率1〜250の第2無機微粒子とが含まれ、第2無機微粒子の比誘電率に対する第1無機微粒子の比誘電率の比が1.5以上であり、前記第1無機微粒子のトナー粒子に対する付着強度が、前記第2無機微粒子のトナー粒子に対する付着強度よりも大きく、かつ第1無機微粒子が第2無機微粒子より大きく、トナー4gをポリオキシエチルフェニルエーテルの0.2%水溶液40gに濡れさせ、超音波式ホモジナイザーUS−1200T(日本精機社製;仕様周波数15kHz)にて、超音波エネルギーを本体装置に付属の振動指示値を示す電流計の値が60μA(50w)を示すように調整し5分間印加した後に蛍光X線により算出した第2無機微粒子の残存率が50%以上であることを特徴とする静電荷像現像用トナー。
- 請求項1に記載の静電荷像現像用トナーを製造する方法であって、第1無機微粒子と第2無機微粒子とで、トナー粒子への付着方法が異なっており、第1無機微粒子を湿式法でトナー粒子に付着させるか、または自ら発熱しない部材により機械的エネルギーを与えることによってトナー粒子に付着させるようにすることを特徴とする静電荷像現像用トナーの製造方法。
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