JP4168648B2 - 電池の残量計測装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池の残量計測装置に関し、特に、外部の負荷や充電装置に接続された状態、あるいは使用されないで放置されたままの状態において、リチウムイオン電池に蓄えられている電気量(残量)を正確に測定するための電池の残量計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、外部の負荷や充電装置に接続された状態、あるいは使用されないで放置されたままの状態において、リチウムイオン電池に蓄えられている現在の電気量(残量)を正確に測定するための計測装置として、電池の残量計測装置が使用されている。
【0003】
図17は、従来の電池の残量計測装置の1構成例を示すブロック図である。
図17に示す従来の電池の残量計測装置では、リチウムイオン電池931が充電される2次電池であり、このリチウムイオン電池931は、通常、電池パック93の中に、リチウムイオン電池931に流れる充放電電流を検出する電流センサ932、電池の温度を検出する温度センサ933と共に収められている。電流センサ932及び温度センサ933からの検出信号は、検出装置92によって演算装置91に取り込まれ、演算装置91では内部の演算アルゴリズム911が起動されてリチウムイオン電池931に蓄えられた電気量(残量912)が演算され、その結果が外部装置である電気量表示部99へ出力されている。
【0004】
また、放電時には、残量912を、検出した放電電流または所定の電流値で割る除算を行うことにより放電残時間913(放電可能時間)を求め、この放電残時間913を外部装置である時間表示部910に出力し、充電時には、満充電量から残量912を差し引いた電気量を、検出した充電電流または所定の電流値で割る除算を行うことにより充電残時間(充電可能時間)を求め、この充電残時間を外部装置である時間表示部910に出力している。なお、上記の所定の電流値としては、所定時間内の平均電流や、これから流そうとする予定電流値等が用いられている。
【0005】
演算アルゴリズム911は、充放電時(即ち、電流が流れている時)と、非充放電時(即ち、電流が流れていない放置時)とで異なり、充放電時には、残量メモリ98に記録された前回の残量に、充電電気量を加算すると共に放電電気量を減算することによって残量を求め、非充放電時には前回の残量から自己放電量を減算することにより現在の残量を求める。なお、充電電気量は電流センサ932で検出された充電電流とタイマ97で計測される時間との積(即ち、所定時間の充電電気量)に充電効率を乗算することで得られ、放電電気量は、電流センサ932で検出された放電電流とタイマ97で計測される時間との積(即ち、所定時間の放電電気量)を放電効率で除算することで得られている。
【0006】
ここで、上記の充電効率とは、充電電荷量(即ち、充電可能電荷量)に対する実際に蓄えられた電気量の比であり、この値は、温度、電流、残量によって変化する。
図18は、従来の電池の残量計測装置における温度と充電効率との関係の1例を示すグラフである。
【0007】
図18に示すグラフからは、温度が低くなる程、充電効率が低下していることが分かる。また、上記の放電効率とは、常温(20℃)の0.2C(A)の総放電電荷量に対する所定温度で所定電流の総放電電荷量の割合を示す比率であり、温度と電流によって変化する。
図19は、従来の電池の残量計測装置における放電効率と温度との関係の1例を示すグラフである。
【0008】
図19に示すグラフからは、温度が低く、電流が大きい程効率が低下することが分かる。例えば、充電効率が0.9で検出した電流を積算することにより得られた充電電気量が1000Cであった場合、認識される実際の充電電気量は900C(1000C×0.9)となり、放電効率が0.9で検出した電流を積算することにより得られた放電電気量が1000Cであった場合、認識される実際の放電電気量は1111C(1000C/0.9)となる。
【0009】
リチウムイオン電池は、電池を使用しないで放置した場合においても残量が低下する。これは自己放電と呼ばれる現象であり、この大きさは残量と温度及び放置期間に依存する。
図20は、従来の電池の残量計測装置における満充電状態における電池の放置期間と、温度と、残量率との間の関係の1例を示すグラフである。
【0010】
電池の完全充電状態における電気量(満充電量)に対する残量の比を残量率とした時、満充電状態における電池の放置期間と、温度と、残量率との間の関係は、図20に示す通りである。即ち、自己放電量は、温度が高い程大きくなり、また、放置期間と共に増加することが分かる。
これら充電効率、放電効率、自己放電量の値は、それぞれ充電効率メモリテーブル94、放電効率メモリテーブル95、自己放電量メモリテーブル96に格納されており、演算の際に検出された各種の条件に対応した値が選ばれて使用されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の残量計測装置は、温度や電流により充放電効率が変化するという考え方が基となっている。しかし、実験の結果、充放電において条件(温度・電流等)が変化した場合、充放電効率が変化するのではなく、各充放電条件で一時的に充電・放電できない電気量が存在し、その量が変化するという考え方の方が適当であることが分かった。
【0012】
図21は、従来の電池の残量計測装置における2種類の充電条件(温度)で連続的に充電を行った場合の結果の1例を示すグラフである。
完全放電の後、所定温度で完全充電されるまで(充電電流が0.05C(A)になるまで)定電圧定電流充電を行い(先行充電のグラフ)、常温でさらにもう一度完全充電されるまで充電を行った(追加充電のグラフ)ものであるが、所定温度で完全充電された後も、温度を常温にすることによって、さらにある程度の電気量が充電され、その合計電気量は完全放電状態から完全充電状態まで常温で連続して充電した場合の電気量と等しいことが分かる。
【0013】
このことから、充電条件が変化した場合、充電効率(充電電気量)は一定で、一時的に一部の電気量が充電できない状態となっていることが分かる。つまり従来の考え方で残量計測を行った場合、例えば0℃の充電の後、温度が常温になった場合を想定すると、0℃では蓄えられる電気量を小さく見積もるため、常温における残量は実際の残量に比べて小さくなるという問題が生じる。
【0014】
図22は、従来の電池の残量計測装置における2種類の放電条件(温度・電流)で連続的に放電した場合の結果の1例を示すグラフである。
図23は、従来の電池の残量計測装置における2種類の放電条件(温度・電流)で連続的に放電した場合の結果の1例を示す他のグラフである。
完全充電の後、所定温度で完全放電するまで(電池電圧が2.5Vになるまで)定電流放電を行い(先行放電のグラフ)、常温でさらにもう一度完全放電するまで放電を行った(追加放電のグラフ)ものであるが、所定条件で完全放電した後も、常温(20℃)でさらにある程度の電気量が放電され、その合計電気量は完全充電状態から完全放電状態まで常温(20℃)で連続して放電した場合の電気量と等しいことが分かる。
【0015】
このことから放電条件が変化した場合も、放電効率(放電電気量)は一定で、一時的に一部の電気量が放電できない状態になっていることが分かる。つまり、従来の考え方で残量計測を行った場合、例えば0℃の放電の後、温度が常温になった場合を想定すると、0℃では放出する電気量を大きく見積もるため、常温における残量は実際の残量に比べて小さくなるという問題が生じる。
【0016】
また、非放電時には自己放電量を考慮した残量計算を行なっているが、検出する複数の状態(残量、温度、放置期間)から自己放電量を間接的に求めているため、その精度は悪くなり、非充放電状態が繰り返されると誤差の蓄積により内部で認識される残量が実際の残量と大きく異なってしまうという問題もあった。
さらに、電池は、電気の充電・放電を繰り返すことにより劣化が進み、容量が減少することが一般に知られているが、従来の装置には劣化具合を正確に認識して残量を求める方法が無かった。
【0017】
もう一つの問題点は、消費電力の問題である。残量計測装置の検出装置92と、演算装置91には、アナログ・ロジック回路やCPU等が用いられることが多いが、その動作電源にはリチウムイオン電池931が使用されている。本来リチウムイオン電池931は外部負荷を動作させるための電源であり、それ以外の電気量の放出は極力抑える必要があるが、電池の自己放電量は無視できない大きさであり、従来の残量計測装置では非充放電時に常に(定期的に)自己放電量の測定を行なっているため、回路またはCPUは充放電時・非充放電時に関わらず常に動作し続け電力を消費している。
【0018】
本発明は、以上のような従来の充電装置における問題点に鑑みてなされたものであり、電池の使用状態や周囲環境に関わらず、電池の残量を正確に求めることができる電池の残量計測装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記の課題を解決するために、電流検出抵抗の両端の電圧降下によりリチウムイオン電池に流れる電流を検出する電流センサと、リチウムイオン電池の周囲温度を検出する温度センサと、電流センサが検出するリチウムイオン電池に流れる電流と温度センサが検出するリチウムイオン電池の周囲温度を取り込む検出装置と、取り込んだリチウムイオン電池に流れる電流と周囲温度を基にリチウムイオン電池の残量(以下、単に「残量」と書くこともある、また、この残量は残時間を意味することもある)を計算する演算装置と、時間を計測するタイマと、温度と所定温度で一時的に充電できないと見なされる電気量(非充電量)との関係を記録したメモリテーブル(温度・非充電量メモリテーブル)もしくは関係を示す関数またはその関数を実現するアルゴリズム(以下メモリテーブル、関数、アルゴリズムをまとめて関係記述手段と記述する)と、温度と電流と所定温度・所定電流で一時的に放電できないと見なされる電気量(非放電量)に関する関係記述手段を持たせ、検出した電流とタイマで計測した時間から所定時間内の充放電電気量を求めて記録していた所定時間経過前の残量との加減算を行うことで所定時間経過後の残量を求め、電流が充電方向に流れている場合には、測定した温度から温度・非充電量に関する関係記述手段により所定温度における非充電量を求め、予め設定したリチウムイオン電池の完全充電状態における電気量(満充電量)から非充電量と残量を減算することで所定温度における充電可能電気量を求め、この充電可能電気量を、検出した充電電流または所定の電流値で除算して充電残時間を求め、電流が放電方向に流れている場合には、測定した温度と電流から温度・電流・非放電量に関する関係記述手段により所定温度・所定電流における非放電量を求め、残量から非放電量を減算することで所定温度・所定電流における放電可能電気量を求め、この放電可能電気量を、検出した放電電流または所定の電流値で除算して放電残時間を求める構成としている。
【0020】
このように構成することにより、リチウムイオン電池に充放電電流が流れている時には、電池の残量は充放電条件(温度・残量・電流等)とは無関係に、電流センサで検出される電流を基にした純粋な電気量の積算によって求めることができる。即ち、充電時には、その時の条件(温度)で、充電可能な電気量(充電可能電気量)を求めることができる。また、放電時には、その時の条件(温度・電流)で放電可能な電気量(放電可能電気量)を求めることができる。
【0021】
また、リチウムイオン電池の電圧を検出する電圧センサと、リチウムイオン電池に電流が流れない状態(電流ゼロ状態)での電池電圧(開放電圧)とリチウムイオン電池に蓄えられた電気量(残量)に関する関係記述手段を持たせ、電流ゼロ状態を検出した時にタイマ計測を開始することにより電流ゼロ状態の時間(電流ゼロ時間)を計測し、電流ゼロ時間が所定の時間に達した時(開放電圧測定時間)に電流ゼロ状態の電池電圧(開放電圧)を測定し、測定した開放電圧から開放電圧・残量に関する関係記述手段により残量を求める構成とすることにより、無負荷時の安定した電池電圧が検出され、電池の満充電量に対する残量を正確に求めることができる。
【0022】
さらに、開放電圧とリチウムイオン電池に蓄えられた電気量の割合(残量率)に関する関係記述手段を持たせ、電流ゼロ状態時に、測定した開放電圧から開放電圧・残量率に関する関係記述手段により残量率を求め、満充電量と乗算することで残量を求める構成とすることにより、無負荷時の安定した電池電圧を検出し、正規の電流以外の電流(例えば、自己放電電流)や劣化による影響を見込んだ電池の正確な残量及び残量率を求めることができるようにしている。
【0023】
また、開放電圧と開放電圧・残量率に関する関係記述手段とにより得られた残量率が、記憶されている所定の残量率よりも小さい場合に残量率と残量を更新する構成としている(例えば、開放電圧を開放電圧・残量率メモリテーブルと照合させることで得られた残量率が50〜80%の場合に、残量率と残量を更新する構成としている)ので、開放電圧の測定誤差による影響を回避することができる。
【0024】
さらに、温度と開放電圧修正量に関する関係記述手段を持たせ、電流ゼロ状態時に、測定した温度から温度・開放電圧修正量に関する関係記述手段により所定温度における開放電圧修正量を求め、測定した開放電圧を求めた開放電圧修正量により修正し、修正された開放電圧から開放電圧・残量率に関する関係記述手段により残量率を求め、満充電量と乗算することにより残量を求める構成としているので、無負荷時の安定した開放電圧が、温度により若干変動しても、温度補正を行なうことにより、その影響を無くすことを可能にしている。
【0025】
また、リチウムイオン電池の充放電サイクル数をカウントするサイクルカウンタを持たせ、サイクルカウンタのカウント数に応じて開放電圧の測定時間を延長させることができる構成としている。また、この構成に加えて、測定した開放電圧が所定値以上であった場合に、満充電量を、記憶している所定の残量値に置き換える構成も実現可能としている。
【0026】
さらに、充電時に電池電圧が所定値以上で、かつ電流値が所定値以下であつた場合、満充電量を、記憶している所定の残量値に置き換えることができる構成としたので、電池の満充電状態を検出した時に、電池の満充電量を、例えば、劣化等の影響により変化した時の値に更新することができる。
また、電流が流れ始める寸前の電池電圧(動作直前開放電圧)を検出する開放電圧センサを持たせ、検出装置に含まれる電流検出回路が非電流ゼロ状態を検出した時に全ての検出装置及び演算装置の動作を再開させる機能を持たせ、電流ゼロ時間が開放電圧測定時間に達した時、電流検出回路と開放電圧検出回路以外の検出装置及び演算装置の動作を中断し、電流検出回路が非電流ゼロ状態を検出し装置の動作を再開した際に動作直前開放電圧を測定し、測定した開放電圧から開放電圧・残量率に関する関係記述手段により残量率を求め、満充電量と乗算することで残量を求める構成としたので、電流ゼロ状態で電池の残量計測装置の演算装置の動作を中止することで、電流ゼロ状態時の消費電力を無くすことができる。しかも、電流ゼロ状態で上記演算装置の動作を中止させても、非電流ゼロ状態の時には、開放電圧を測定することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電池の残量計測装置の全体構成を示すブロック図である。
【0028】
本実施の形態に係る電池の残量計測装置は、現在のリチウムイオン電池31の周囲条件でのリチウムイオン電池31の残量を計算するための演算装置1と、現在のリチウムイオン電池31の周囲条件を検出して演算装置に取り込む検出装置2と、リチウムイオン電池31を格納している電池パック3と、一時的に充電できない電気量を温度との対応関係により記録する温度・非充電量メモリテーブル4と、一時的に放電できない電気量を温度と電流との対応関係により記録する温度・電流・非放電量メモリテーブル5と、リチウムイオン電池31の自己放電量を記録する自己放電量メモリテーブル6と、リチウムイオン電池31の充電時間または放電時間を計測するタイマ7と、リチウムイオン電池31の残量(電気量、ここでは電荷量とする)を記録する残量メモリ8と、電気量表示部9と、時間表示部10を有する。
【0029】
また、電池パック3は、残量の測定対象であるリチウムイオン電池31と、リチウムイオン電池31からの放電電流、またはリチウムイオン電池31への充電電流の値を検出する電流センサ32と、リチウムイオン電池31の周囲温度(以下、単に「温度」と書くこともある)を検出する温度センサ33を含む。
なお、電気量表示部9と時間表示部10は、外部の装置とすることもできる。
【0030】
以下、図1を参照して、本実施の形態に係る電池の残量計測装置の動作を説明する。
電池パック104に含まれる電流センサ32が検出するリチウムイオン電池31の充放電電流の値と、温度センサ33が検出するリチウムイオン電池31の周囲温度とは、検出装置2によって演算装置1に取り込まれる。
【0031】
演算装置1では、内部の演算アルゴリズム11が起動されて、リチウムイオン電池31に蓄えらた電気量が演算される。
演算アルゴリズム11での処理方法は、充放電時(電流が流れている時)と、非充放電時(電流が流れていない時)とで異なり、非放電時の残量の演算方法は従来と同様である。充放電時には、残量メモリ8に記録された前回の残量に、充電電気量を加算し、かつ放電電気量を減算することによって今回(現在)の残量を求める。ここで充電電気量は、電流センサ32で検出された充電電流とタイマ7で計測される時間との積(即ち、所定充電時間内の充電電気量)であり、放電電気量は電流センサ102で検出された放電電流とタイマ107で計測される時間との積(即ち、所定放電時間内の放電電気量)である。
【0032】
また、リチウムイオン電池31の充電時には、温度センサ33で検出されたリチウムイオン電池31の周囲温度を、温度・非充電量メモリテーブル4と照合することで、現在の充電条件(周囲温度)での非充電量を求め、予め設定された満充電量から非充電量と残量を減算することで、現在の充電条件(周囲温度と残量)における充電可能量を計算する。
【0033】
さらに、リチウムイオン電池31の放電時には、温度センサ33で検出されたリチウムイオン電池31の周囲温度と電流を、温度・電流・非放電量メモリテーブル5と照合することで、現在の放電条件(周囲温度と電流値)での非放電量を求め、残量から非放電量を減算することで、現在の放電条件(周囲温度と電流、及び残量)での放電可能量12を計算する。
【0034】
ここで、温度・非充電量メモリテーブル4のデータには、前述の図21のグラフに示す追加充電の場合の充電電気量を用い、温度・電流・非放電量メモリテーブル5のデータには、前述の図22,23のグラフに示す追加放電の場合の放電電気量を用いる。
なお、温度が常温(20℃)より高い場合には、充電、放電のいずれの場合にも、常温(20℃)の時以上の電荷量となるため、所定温度の電荷量から常温(20℃)の場合の電荷量を差し引いた値を非充電量・非放電量とし、この値を便宜上マイナスの値で示す。電気量の基準を常温(20℃)ではなく、高温(例えば60℃)とした場合も考えられ、この場合の非充電量・非放電量は全てプラスの値で示すものとする。
【0035】
計算した各種電気量(充電可能量、放電可能量12等)を、検出した放電電流または所定電流値で除算することにより、各種時間(充電残時間、放電残時間13等)を求め、この各種電気量は電気量表示部9において、各種時間は時間表示部10において、それぞれ表示する。ここで、この所定電流値には所定時間内の平均電流や、これから流そうとする予定電流値等を用いることができる。
【0036】
本実施の形態により、リチウムイオン電池31の周囲温度が変化する場合に、その残量が実際の残量と一致しないといった問題点を解決することができる。
(第2の実施の形態)
図2は、本発明の第2の実施の形態に係る電池の残量計測装置の全体構成を示すブロック図である。
【0037】
本発明の第2の実施の形態に係る電池の残量計測装置の構成は、本発明の第1の実施の形態に係る電池の残量計測装置の構成と比べると、自己放電量メモリテーブル6が無くなり、開放電圧・残量メモリテーブル26が追加されている。また、電池パック23の内容構成が電池パック3とは異なる。電池パック23には、電池パック3の内容に電圧センサ34が追加されている。
【0038】
さらに、演算アルゴリズム21は、充放電時の処理方法については前述の図1に示す演算アルゴリズム1と同じであるが、非充放電時の処理方法に違いがある。
充放電時の電圧は、電流の方向(充電か放電か)や、その大きさで異なるが、非充放電時(電流ゼロ状態時)の電圧は、時間の経過と共に飽和(安定)する。
【0039】
図3は、常温(20℃)における電圧の電流ゼロ状態直後からの時間変化を示すグラフである。
図3に示すラフからは、電流の方向や、その大きさによって電圧が飽和する時間は若干異なるが、1時間で、全ての条件の電圧が完全に飽和していることが分かる。
【0040】
図4は、飽和電圧(開放電圧)と残量との関係を示すグラフである。
図4に示すグラフからは、開放電圧の残量に対する変化量が比較的大きく、一定の関係を持つことから、開放電圧から残量を求めることが可能であることが分かる。
以上のことから、本実施の形態では、非充放電時に、以下の方法で残量を求めている。
【0041】
まず、電流センサ102により電流がゼロの状態(電流ゼロ状態)を検出した時にタイマ7で時間の計測を開始し、電流ゼロ状態の時間(電流ゼロ時間)を計測する。そして、電流ゼロ時間が1時間になった時(開放電圧測定時間)の電圧を開放電圧として、これを電圧センサ34により検出する。
次に、この測定した開放電圧を、開放電圧・残量メモリテーブル26のデータと照合することでリチウムイオン電池31の残量を求める。ここで、開放電圧の測定時間は、電圧が飽和するまでの待ち時間とし、必ずしも1時間に限定されるものではない。なお、本実施の形態では、従来の自己放電量の間接的測定方法と比べると、リチウムイオン電池31の残量を直接測定する方法に極めて近いため、リチウムイオン電池31の残量を自己放電量を考慮して正確に測定することができる。
【0042】
(第3の実施の形態)
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る電池の残量計測装置の全体構成を示すブロック図である。
本発明の第3の実施の形態に係る電池の残量計測装置の構成は、図2に示す本発明の第2の実施の形態に係る電池の残量計測装置の構成と比べると、開放電圧・残量メモリテーブル26が無くなり、開放電圧・残量率メモリテーブル27が追加されたものとなっている。また演算アルゴリズム31は、充放電時の処理方法については前述の図2に示す演算アルゴリズム21と同じであるが、非充放電時の処理方法に若干の違いがある。
【0043】
前述の図4のグラフでは、リチウムイオン電池31の開放電圧と残量の初期特性を示しているが、リチウムイオン電池31は充放電を繰り返すことによって開放電圧と残量の関係が若干変化する。
図6は、開放電圧と残量の初期(充放電サイクル0Cycle)特性及び劣化(充放電サイクル300Cycle)特性を示すグラフである。
【0044】
劣化特性は初期特性に比べて最大充電電気量(満充電量)が小さく、残量に対する開放電圧の変化量が若干大きい。
図7は、開放電圧と残量率との初期(充放電サイクル0Cycle)特性及び劣化(充放電サイクル300Cycle)特性を示すグラフである。
図7に示すグラフでは、図6に示すグラフの横軸(残量)が、残量率(満充電量に対する残量の比率)に変えられているが、図6と比較すると、初期特性と劣化特性とがほぼ一致していることが分かる。即ち、電池の長期的な使用を考えると開放電圧と残量率との関係を利用して残量を算出する方が精度の点で有利と言える。
【0045】
以上のことから、本実施の形態では、非充放電時に、以下の方法で残量を求めている。
まず、電流ゼロ状態を検出すると、開放電圧測定時間(例えば1時間)経過後に電圧(開放電圧)を測定する。次に測定した開放電圧を開放電圧・残量率メモリテーブル27のデータと照合することで残量率を求める。さらに残量率と予め設定されたリチウムイオン電池の完全充電状態における電気量(満充電量)とを乗算することで残量を求める。
【0046】
本実施の形態では、リチウムイオン電池の充放電サイクルによる劣化の影響を受けないため、長期間の正確な残量計測が可能となる。
(第4の実施の形態)
図8は、本発明の第4の実施の形態に係る電池の残量計測装置の全体構成を示すブロック図である。
【0047】
本発明の第4の実施の形態に係る電池の残量計測装置の構成は、図3に示す本発明の第2の実施の形態に係る電池の残量計測装置の構成に、温度・開放電圧修正量メモリテーブル41を追加したものである。また、演算アルゴリズム41は、充放電時の処理方法については前述の図5に示す演算アルゴリズム31と同じであるが、非充放電時の処理方法に若干の違いがある。
【0048】
前述の図7のグラフに示す特性を詳細に見ると、残量率が80%以上の場合、初期特性に比べて劣化特性の電圧が若干低めとなり、残量率が50%以下の場合は、逆に劣化特性の電圧が若干高めになつている。さらに残量率が低いと充電と放電の特性差も大きくなっており、以上の特徴を踏まえると、残量率が50〜80%の特性だけを利用することによって、より精度の高い残量の計測が可能となる。
【0049】
図9は、温度を変化させた時の開放電圧と残量率との関係を示すグラフである。
図10は、温度を変化させた時の開放電圧と残量率との関係を示した他のグラフである。
図9に示すグラフからは、温度が変化することによって、特に中低残量率の領域(70%以下)において、開放電圧と残量率の特性が大きく変化することが分かる。即ち、検出される温度によって開放電圧と残量率との関係を補正すればより精度の高い残量計測を行なうことができる。
【0050】
以上のことから、本実施の形態では、非充放電時に、以下の方法で残量を求めている。
前述の図5に示す本発明の第3の実施の形態では、測定した開放電圧を開放電圧・残量率メモリテーブル27に照合して直接残量率を得ていたが、本実施の形態では、まず測定した温度を温度・開放電圧修正量メモリテーブル41に照合することで開放電圧修正量を得て、測定した開放電圧に、この開放電圧修正量を加減算することによって温度を考慮した開放電圧を求め、この温度補正された開放電圧を開放電圧・残量率メモリテーブル27に照合することで残量を求める。
【0051】
なお、同じ考えの別の方法として、温度と開放電圧と残量率との関係を示した温度・開放電圧・残量率メモリテーブルを使い、測定した温度と開放電圧から直接残量率を求める方法も可能である。
このような方法を用いることによりリチウムイオン電池31の温度による影響を受けない残量計測が可能となる。但し、前述の図9のグラフに示す特性を詳細に見ると、温度が低い場合には充電時の特性が大きく変化するのに対し、放電時の特性は常温とほぼ同じで、逆に温度が高い場合には放電時の特性が大きく変化するのに対し、充電時の特性は常温とほぼ同じになっている(図10参照)。つまり常温以外の温度においては、電流ゼロ状態になる前の電流の方向(充電・放電)を把握し、電流の方向に応じた開放電圧・残量メモリテーブルを準備するか、電流の方向に応じた温度・開放電圧修正量メモリテーブルを準備する必要がある。
【0052】
(第5の実施の形態)
図11は、本発明の第5の実施の形態に係る電池の残量計測装置の全体構成を示すブロック図である。
本発明の第5の実施の形態に係る電池の残量計測装置の構成は、前述の図5に示す本発明の第3の実施の形態に係る電池の残量計測装置の構成に満充電量メモリ52を追加したものである。また、演算アルゴリズム51は、充放電時の処理方法については前述の図5に示す演算アルゴリズム31と同じであるが、非充放電時の処理方法に若干の違いがある。
【0053】
図12は、開放電圧から残量率を求めるための両者の対応関係の1例を示すグラフである。
図11の開放電圧・残量率メモリテーブル27は、開放電圧・残量率特性から得られる開放電圧と残量率との関係を数値化したものであり、例えばこの表に示した開放電圧と残量率との組合せ等が考えられる。もしも、開放電圧・残量率メモリテーブル27に表形式のデータを使用した場合、検出された開放電圧が4.0Vであったとすれば、残量率は85%ということになる。しかしノイズや測定誤差等の影響で4.0Vであるべき開放電圧の測定値が4.1Vとなった場合には、残量率を誤って95%と認識してしまうことになる。しかしながら、開放電圧から残量率を求める処理は非充放電時に行なわれるので、自己放電や劣化等による残量低下を補正する意味も有しているが、このような補正による残量率の低下も考慮すると、開放電圧から得られる残量は、既に認識されている残量に比べて小さくなることはあっても増加することはない。よって、残量率が増加することは有り得ず、もしも、このような残量率を示した場合には開放電圧値に誤差が含まれていることが考えられ、残量率を更新しない方が望ましい。
【0054】
以上の考えから、本実施の形態では、前述の図5に示す本発明の第3の実施の形態の電池の残量計測装置とは異なって、非充放電時に、求めた残量率が記憶されている所定の残量率よりも小さい場合(例えば、50%〜80%の場合)にのみ、残量率と残量を更新するようにしている。
図13は、充放電サイクルを300Cycle繰り返した後の開放電圧の時間的変化を示すグラフである。
【0055】
前述の図3は初期(充放電サイクル0Cycle)特性を示したものであるが、この初期特性では電流が流れなくなってから1時間後に電圧が完全に安定(飽和)しているのに対し、充放電サイクルを300Cycle繰り返した後では、1時間では電圧が飽和しきれず約3時間で飽和していることが分かる。即ち、電圧が飽和する時間は充放電サイクル数が増えるに従って長くなり、これは電池の充放電による劣化が原因であると思われる。
【0056】
開放電圧を測定するまでの待ち時間である開放電圧測定時間は、この充放電サイクルによる劣化を見越して最初から長くする(例えば5時間とする)方法も考えられるが、開放電圧から残量率を求める処理は各種の補正(劣化補正、積算誤差等)を行なう意味もあってできるだけ回数を増やしたいにもかかわらず、開放電圧測定時間を長くするとそれだけ補正する回数が少なくなる(長時間の非充電状態が必要)ため、充放電サイクル数に応じて開放電圧測定時間を延ばす方法が望ましい。
【0057】
電池は使用される装置にもよるが、満充電になる途中までの充電や完全放電になる途中までの放電が多く、その充放電の深度も様々である。そのため充放電サイクルの定義やカウントは難しいが、例えば放電電気量を積算し、その合計電気量が満充電電気量と等しくなった時を充放電サイクル=1とする考え方もあり、本発明の実施の形態では、このような考え方に基づく方法で測定された充放電サイクル数によって開放電圧測定時間を可変にさせている。
【0058】
前述の図5に示す本発明の第3の実施の形態に係る電池の残量計測装置は、予め設定した満充電量を使って各種演算(充電可能量=満充電量−非充電量−残量、残量=満充電量×残量率)を行なっているが、充放電サイクルによってリチウムイオン電池31が劣化してくると、充電できる電気量(満充電量)が減少するため、算出される残量(残量=満充電量×残量率)に誤差が生じる。そこで、開放電圧から求まる残量率が、充放電サイクルによりリチウムイオン電池31が劣化した場合も、その時点におけるリチウムイオン電池31の満充電量に対する残量率を示すことから、これを利用して満充電量を学習させることができる。
【0059】
以上のことから、本実施の形態では、非充放電時に、以下の方法で残量を求めている。
つまり、非放電時には、図5に示す本発明の第3の実施の形態に係る電池の残量計測装置と同様、測定した開放電圧を開放電圧・残量率メモリテーブルに照合することで残量率を求めるが、次の残量の計算においては予め設定した満充電量ではなく、満充電量メモリ52に記録されている満充電量を用いる。
【0060】
また、この時、初期状態では、満充電メモリ52に記録されている満充電量を電池の容量仕様に合わせた値に設定するが、充放電が幾度か繰り返され、非充放電において開放電圧が予め設定した電圧(満充電電圧、例えば4.1V)以上となった場合、電池が満充電状態であると判断し、その時点での残量を満充電メモリ52に転記することにより満充電量を更新する。
【0061】
(第6の実施の形態)
図14は、本発明の第6の実施の形態に係る電池の残量計測装置の全体構成を示すブロック図である。
本発明の第6の実施の形態に係る電池の残量計測装置の構成は、前述の図11に示す本発明の第5の実施の形態に係る電池の残量計測装置の構成と全く同じであるが、演算アルゴリズム61の処理方法に若干の違いがある。前述の図11に示す本発明の第5の実施の形態に係る電池の残量計測装置では、非放電時に満充電状態を検出した場合に満充電量を更新したのに対し、本実施の形態では、充電時において電池電圧が予め設定した電圧(満充電電圧、例えば4.15V)以上となり、かつ充電電流が予め設定した電流(満充電電流、例えば0.05C(A))以下になった場合に、電池が満充電状態であると判断し、この時点での残量を満充電用メモリ52に転記することにより満充電量を更新する。
【0062】
なお、本実施の形態は、前述の図11に示す本発明の第5の実施の形態に係る電池の残量計測装置の方法と併合することにより、充電時と非充放電時の両方で、満充電量更新処理を行うことも可能である。
(第7の実施の形態)
図15は、本発明の第7の実施の形態に係る電池の残量計測装置の全体構成を示すブロック図である。
【0063】
本発明の第7の実施の形態に係る電池の残量計測装置の構成は、前述の図5に示す本発明の第3の実施の形態に係る電池の残量計測装置の構成と比べて、電池パック23が電池パック53に、検出装置2が検出装置72に変わり、電池パック53には、非電流ゼロ状態時に電流ゼロ状態時の電池電圧を検出する開放電圧センサ35が追加され、検出装置72には、開放電圧センサ35からの出力を受ける開放電圧検出回路721が追加された構成となっている。また演算アルゴリズム71に、非充放電時の装置動作停止処理と、装置動作再開時の残量更新アルゴリズムが追加されている。
【0064】
前述の図5に示す本発明の第3の実施の形態に係る電池の残量計測装置では、非充放電時の電流ゼロ状態が開放電圧測定時間になった時に開放電圧を測定し、残量率と残量とを更新しているが、本実施の形態では、さらに所定の回路及び所定の装置の動作を停止させる処理を行なう。ここで動作を停止させる上記の所定の回路及び所定の装置は、検出装置72の電圧検出回路723と、温度検出回路724と、演算アルゴリズム71を実行している演算装置1である。
【0065】
上記装置の動作が停止した状態では、検出装置72の開放電圧検出回路721と電流検出回路722だけが動作した状態となっているが、電流検出回路722が装置停止時に充放電電流を検出すると、上記装置の動作を再開させる機能を持ち、再開された後、電流が流れ始めることによって全ての上記装置が再び動作を始め、演算装置1は、上記装置の動作が再開すると電池パック53の開放電圧センサ35より動作直前の電池の開放電圧を検出し、この開放電圧を開放電圧・残量率メモリテーブル27のデータに照合することで残量率を求める。
【0066】
さらに、この残量率と、予め設定されたリチウムイオン電池31の完全充電状態における電気量(満充電量)とを乗算することで残量を求める。このような方法をとることで、非充放電時に電力消費量の大きい装置を停止させることが可能となり、電力消費量を抑えることができる。
図16は、開放電圧センサ35と開放電圧検出回路721の1構成例を示す回路図である。
【0067】
一般的に、電池Eの+極側は、電池Eの充放電を制御するための充放電FET(Tr1,Tr2)を経由して電池パックの+端子Tm1へとつながれ、−極側は、電流検出抵抗Rを経由してGNDにつながれている。
この標準的な回路に、電池Eの+極側から常時閉タイプで開閉を外部信号で操作できる電圧保持スイッチSW(アナログスイッチ等)を経由して、電圧保持アンプAMP3へとつなぐ回路を加える。電圧保持スイッチSWが閉じている時、電圧保持アンプAMP3から出力される電圧は、電池Eの現時点の電圧を示しているが、電圧保持アンプAMP3の入力端子に電圧保持コンデンサCが接続されているため、電圧保持スイッチSWが開放された時には、該スイッチが開放される直前の電圧を保持することになる。ここで、電池Eに電流が流れると同時に電圧保持スイッチSWを開放させることができれば、電流ゼロ状態での電池の電圧が、電圧保持アンプAMP3の電圧出力Eoutから得られる。
【0068】
この電圧保持スイッチSWを開放するトリガ信号には、電流検出抵抗Rの両端の電圧降下をスイッチ制御アンプAMP2で増幅した信号、若しくは充放電FET(Tr1,Tr2)の電圧をスイッチ制御アンプAMP1で増幅した信号等を用いることができる。
なお、図15に示す開放電圧センサ35と開放電圧検出回路721を図16に示す回路構成とした場合、出力される電圧出力Eoutは、通常(即ち、電圧保持スイッチSWを操作しない時)、現在の電池電圧を示すことから、電圧センサ34と電圧検出回路723とを兼ねることもできる。
【0069】
また、各実施の形態でメモリテーブルを使用した例を示しているが、メモリテーブルを関数に置き換えるのは良く知られた手段であり、本発明でもメモリテーブルを関数もしくは当該関数を実現するアルゴリズムに置き換えても良い。例えば図24は開放電圧と残留率の関係に関する実験値とその近似曲線(2次の多項式)をプロットしたものであるが、開放電圧と残留率の関係に関するメモリテーブルの代わりに図24に示される関数(2次の多項式)を適用しても良い。
なお、図24には充電と放電の二つのデータがあるが、充電データは残量ゼロ状態から所定残量率まで充電を行い、一定時間放置して電池電圧がほぼ一定になった時の電圧と所定残量率の関係を示すものである。放電データは満充電状態から所定残量率まで放電を行い、その後一定時間放置して電池電圧がほぼ一定になった時の電圧と所定残量率の関係を示すものである。
【0070】
【発明の効果】
以上に説明したとおり、本発明では、充電時に電池の周囲温度が変化した場合でも正確な残量(残時間)を表示することができる。
また、放電時に電池の周囲温度や、電流が変化した場合でも、正確な残量(残時間)を表示することができる。
【0071】
さらに、電池が未使用のまま長期間に渡って放置され、自己放電により残量が減少した場合でも、自己放電を含めた正確な残量(残時間)を表示することができる。
また、電池が長期間に渡って使用され、充放電サイクルによる劣化で容量が減少した場合でも、劣化による容量の減少を含めた正確な残量(残時間)を表示することができる。
【0072】
さらに、電池が未使用のまま長期間に渡って放置された場合における内部画路の電力消責が極めて小さく、電池容量の滅少が少ないため、負荷に対して効率よく電気量を供給することができる。
また、残量(残時間)の精度が高く、実際に本装置が使用できる時間と、本装置に表示された使用時間とが一致しているため、ユーザが表示された使用時間を信頼することが可能となり、安心して装置を使用することができる。
【0073】
さらに、残量(残時間)の精度が高く、実際に本装置が使用できる時間と、本装置に表示された使用時間とが一致しているため、電池に蓄えられた電気量を有効に最後まで使い切ることができるので、負荷に対して長時間に渡って十分な電気量を供給することができる。
また、本装置に表示された使用残時間が残っているのに電池残量がゼロとなり、ユーザが装置を使っている途中でシステムダウンし、それまでの本装置及び負荷を使用した作業内容が無駄になるといったトラブルを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電池の残量計測装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る電池の残量計測装置の全体構成を示すブロック図である。
【図3】常温(20℃)における電圧の電流ゼロ状態直後からの時間変化を示すグラフである。
【図4】飽和電圧(開放電圧)と残量との関係を示すグラフである。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る電池の残量計測装置の全体構成を示すブロック図である。
【図6】開放電圧と残量の初期(充放電サイクル0Cycle)特性及び劣化(充放電サイクル300Cycle)特性を示すグラフである。
【図7】開放電圧と残量率との初期(充放電サイクル0Cycle)特性及び劣化(充放電サイクル300Cycle)特性を示すグラフである。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る電池の残量計測装置の全体構成を示すブロック図である。
【図9】温度を変化させた時の開放電圧と残量率との関係を示すグラフである。
【図10】温度を変化させた時の開放電圧と残量率との関係を示した他のグラフである。
【図11】本発明の第5の実施の形態に係る電池の残量計測装置の全体構成を示すブロック図である。
【図12】開放電圧から残量率を求めるための両者の対応関係の1例を示すグラフである。
【図13】充放電サイクルを300Cycle繰り返した後の開放電圧の時間的変化を示すグラフである。
【図14】本発明の第6の実施の形態に係る電池の残量計測装置の全体構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の第7の実施の形態に係る電池の残量計測装置の全体構成を示すブロック図である。
【図16】開放電圧センサ35と開放電圧検出回路721の1構成例を示す回路図である。
【図17】従来の電池の残量計測装置の1構成例を示すブロック図である。
【図18】従来の電池の残量計測装置における温度と充電効率との関係の1例を示すグラフである。
【図19】従来の電池の残量計測装置における放電効率と温度との関係の1例を示すグラフである。
【図20】従来の電池の残量計測装置における満充電状態における電池の放置期間と、温度と、残量率との間の関係の1例を示すグラフである。
【図21】従来の電池の残量計測装置における2種類の充電条件(温度)で連続的に充電を行った場合の結果の1例を示すグラフである。
【図22】従来の電池の残量計測装置における2種類の放電条件(温度・電流)で連続的に放電した場合の結果の1例を示すグラフである。
【図23】従来の電池の残量計測装置における2種類の放電条件(温度・電流)で連続的に放電した場合の結果の1例を示す他のグラフである。
【図24】開放電圧と残留率の関係に関する実験値とその近似曲線の1例を示すグラフである。
【符号の説明】
1 演算装置
2 検出装置
3 電池パック
4 温度・非充電量メモリテーブル
5 温度・電流・非放電量メモリテーブル
6 自己放電量メモリテーブル
7 タイマ
8 残量メモリ
9 電気量表示部
10 時間表示部
11 演算アルゴリズム
12 放電可能量
13 放電残時間(=放電可能量÷電流)
31 リチウムイオン電池
32 電流センサ
33 温度センサ

Claims (12)

  1. 電池の残量として、前記電池の放電可能電気量及び放電可能時間を計測する電池の残量計測装置であって、
    電流検出抵抗の両端の電圧降下により検出した前記電池を流れる電流が充電方向である場合に実行されるべき手段として、前記電池の周囲温度を温度と非充電量との所定の対応関係を示すグラフと照合することにより前記電池の非充電量を求める手段と、予め設定した前記電池の満充電量から前記非充電量と残量を減算することにより前記電池の充電可能電気量を求める手段と、前記電池を流れる充電電流または所定の電流値でもって前記充電可能電気量を除算することにより前記電池の充電可能時間を求める手段を備え、
    電流検出抵抗の両端の電圧降下により検出した前記電池を流れる電流が放電方向である場合に実行されるべき手段として、前記電池の周囲温度と前記電池を流れる電流の電流値を温度及び電流と非放電量との所定の対応関係を示すグラフと照合することにより前記電池の非放電量を求める手段と、前記電池の現在の残量から前記非放電量を減算することにより前記電池の放電可能電気量を求める手段と、前記電池を流れる放電電流または所定の電流値でもって前記放電可能電気量を除算することにより前記電池の放電残時間を求める手段とを備えたことを特徴とする電池の残量計測装置。
  2. リチウムイオン電池に流れる電流を前記電流検出抵抗の両端の電圧降下により検出する電流センサと、リチウムイオン電池の周囲温度を検出する温度センサと、前記電流センサが検出する前記リチウムイオン電池に流れる電流と前記温度センサが検出する前記リチウムイオン電池の周囲温度を取り込む検出装置と、取り込んだ前記リチウムイオン電池に流れる電流と前記リチウムイオン電池の周囲温度を基にリチウムイオン電池の残量を計算する演算装置と、前記電池の充電時間または放電時間を計測するタイマと、温度と所定温度で一時的に充電できないと見なされる電気量との関係を記録した温度・非充電量関係記述手段と、温度と電流と所定温度・所定電流で一時的に放電できないとみなされる電気量との関係を記録した温度・電流・非放電量関係記述手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の電池の残量計測装置。
  3. 前記電流センサで検出した前記リチウムイオン電池に流れる電流が充電方向に流れている場合には、前記温度センサで検出した温度から前記温度・非充電量関係記述手段によりリチウムイオン電池の非充電量を求め、かつ予め設定した前記リチウムイオン電池の満充電量から前記非充電量と残量を減算することにより前記リチウムイオン電池の充電可能電気量を求め、かつ前記電流センサで検出した充電電流または所定の電流値でもって前記充電可能電気量を除算することにより前記リチウムイオン電池の充電可能時間を求め、
    前記電流センサで検出した前記リチウムイオン電池に流れる電流が放電方向に流れている場合には、前記温度センサで検出した温度と電流値とから前記温度・電流・非放電量関係記述手段により前記リチウムイオン電池の非放電量を求め、かつ現在の前記リチウムイオン電池の残量から前記非放電量を減算することにより前記リチウムイオン電池の放電可能電気量を求め、かつ前記電流センサで検出した放電電流または所定の電流値でもって前記放電可能電気量を除算することにより前記リチウムイオン電池の放電可能時間を求めることを特徴とする請求項2記載の電池の残量計測装置。
  4. 前記リチウムイオン電池の電圧を検出する電圧センサを備えると共に、前記リチウムイオン電池に電流が流れない電流ゼロ状態での電池電圧と前記リチウムイオン電池に蓄えられている電気量との関係を記録した開放電圧・残量関係記述手段を備え、前記電流ゼロ状態を検出した時に、前記タイマにより前記電流ゼロ状態が継続する時間を計測し、前記時間が所定の時間に達した時に、前記電流ゼロ状態の電池電圧を測定すると共に、前記測定した電池電圧から前記開放電圧・残量関係記述手段により前記リチウムイオン電池の残量を求めることを特徴とする請求項2または請求項3記載の電池の残量計測装置。
  5. 前記リチウムイオン電池の開放電圧と残量率との関係を記録した開放電圧・残量率関係記述手段を備え、前記リチウムイオン電池に電流が流れない電流ゼロ状態時に、検出装置により測定した開放電圧から前記開放電圧・残量率関係記述手段により前記リチウムイオン電池の残量率を求め、かつ前記残量率を前記リチウムイオン電池の満充電量と乗算することにより前記リチウムイオン電池の残量を求める請求項2または請求項3記載の電池の残量計測装置。
  6. 前記検出装置により測定した開放電圧から前記開放電圧・残量率関係記述手段により得られた前記リチウムイオン電池の残量率が50〜80%の場合に、測定前の前記リチウムイオン電池の残量率と残量とを、測定後の残量率と残量でもって更新することを特徴とする請求項5記載の電池の残量計測装置。
  7. 前記リチウムイオン電池の周囲温度と開放電圧修正量との関係を記録した温度・開放電圧修正量関係記述手段を備え、前記電流ゼロ状態時に、前記温度センサにより測定した前記リチウムイオン電池の周囲温度から、前記温度・開放電圧修正量関係記述手段により前記リチウムイオン電池の周囲温度における開放電圧修正量を求め、前記検出装置により測定した開放電圧を前記開放電圧修正量により修正すると共に、該修正された開放電圧から前記開放電圧・残量率関係記述手段により前記リチウムイオン電池の残量率を求め、かつ満充電量と乗算することにより前記リチウムイオン電池の残量を求めることを特徴とする請求項5記載の電池の残量計測装置。
  8. 前記検出装置により測定した開放電圧から前記開放電圧・残量率関係記述手段により得られた前記リチウムイオン電池の残量率が、所定の残量率よりも小さい場合に、測定前の前記リチウムイオン電池の残量率と残量とを、測定後の残量率と残量でもって更新することを特徴とする請求項5記載の電池の残量計測装置。
  9. リチウムイオン電池の充放電サイクル数をカウントするサイクルカウンタを備え、前記サイクルカウンタのカウント数に応じて開放電圧測定時間を延長させることを特徴とする請求項5記載の電池の残量計測装置。
  10. 前記検出装置により測定した開放電圧が所定値以上であった場合に、前記満充電量を所定の残量値に置き換えることを特徴とする請求項5記載の電池の残量計測装置。
  11. 充電時に前記リチウムイオン電池の電池電圧が所定値以上で、かつ電流値が所定値以下であった場合に、前記満充電量を所定の残量値に置き換えることを特徴とする請求項5記載の電池の残量計測装置。
  12. 前記リチウムイオン電池に電流が流れ始める寸前の動作直前開放電圧を検出する開放電圧センサを備え、前記検出装置に含まれる電流検出回路が非電流ゼロ状態を検出した時に、前記検出装置及び前記演算装置の動作を再開させると共に、前記電流ゼロ時間が開放電圧測定時間に達した時に、前記検出装置に含まれる前記電流検出回路と開放電圧検出回路以外の回路の動作を中断し、前記電流検出回路が非電流ゼロ状態を検出して前記検出装置及び前記演算装置の動作を再開する際に、前記動作直前開放電圧を測定し、該測定した開放電圧から前記開放電圧・残量率関係記述手段により前記リチウムイオン電池の残量率を求め、かつ満充電量と乗算することにより前記リチウムイオン電池の残量を求める請求項5記載の電池の残量計測装置。
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