JP2005269760A - 充電電池あるいは充電電池パック - Google Patents
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Abstract
【解決手段】充電電池が放電状態にあるときに積算放電量を算出して記憶する積算放電量算出手段と、充電電池の等価回路の回路素子のデータを記憶する素子データ記憶手段と、素子データ記憶手段のデータと現在の放電電流値から充電率に応じた推定放電特性を得る推定放電特性算出手段と、放電開始時の充電電池の残容量とその後に積算放電量算出手段により算出される積算量とに応じて算出する充電率算出手段と、現在の充電率における充電電池の電圧値と満充電時の電圧値との差と、現在の充電率に対応する推定放電特性から得られる電圧値と満充電時の電圧値との差の比率を算出して推定放電特性を前記比率に応じて補正する放電特性補正手段とを備え、前記の放電開始時における充電電池の残容量を補正した推定放電特性により得るものである。
【選択図】図1
Description
また、充放電切換のスイッチ回路の多くは、充電、放電のそれぞれの方向にスイッチ回路等に並列にダイオードを挿入して一方向の電流を選択し、逆方向の電流を阻止するダイオード回路を有している。
この種の充電電池を有する電子装置にあっては、AC電源に接続され電子装置が動作していないとき、あるいは動作しているときに、充電電池に対して充電が行われ、AC電源が取り外されて電子装置を動作させるときには充電電池からの電力により電子装置が動作する。
この電池の状態として転送されるデータの1つに、充電電池の残容量を示すデータがある。充電電池の残容量データは、通常、電子装置内で予定されているデータ処理が現在の充電電池の残容量により誤動作なく、処理できるかどうかの判定に利用される。
しかし、そのときどきの放電電流値や温度等、その他の放電条件が相違すれば、それに応じて放電停止までの総放電容量が相違するので、残容量も変動してくる。そのため、放電末期から満充電終了までの充電量、あるいは放電量を計測することにより満充電容量の測定、いわゆる満充電学習が行われている(特許文献1)。
また、このような満充電学習を不要とするために、充電電池について開放回路電圧特性(以下OCV特性)を測定してその測定値(データ)をメモリに関数データあるいはテーブルとして記憶しておき、この特性を利用して満充電容量を算出し、残容量を検出することが行われている。OCV特性は、電池の劣化状態に依存しないとう特徴があるので、電池劣化を考慮せずに残容量の算出ができる利点がある。
なお、OCV特性は、図2に示すものであり、実質的に負荷を接続しない状態で、長時間、例えば、8時間以上放置されたときの電池の端子間電圧V(開放電圧V)と、満充電のときの容量を1としたときの充電容量の割合(%)との関係を特性として示すものである。
放電時においては、放電開始時点における充電電池の電圧からOCV特性を参照して充電率K(%)を求め、F×K(%)により、そのときの放電開始時の残容量が算出される。これと実際の放電電流とからそのときどきの残容量を算出するものである。
これは、溶液抵抗Rと、電荷移動抵抗r、ワーブルグインピーダンス(拡散抵抗)Zw、電池容量C、そして理想電池Epとかなる回路を充電電池を等価回路として、この等価回路を溶液抵抗Rの値と、電荷移動抵抗rおよびワーブルグインピーダンス(拡散抵抗)Zwの値を充電率の関数としてデータあるいはテーブル化しておき、放電開始時の放電電流値と前記等価回路とから放電特性を推定して、放電開始時の放電電流値でそのまま放電が継続すると仮定したときの推定放電特性上から残容量を算出するものである。
この発明の目的は、このような従来技術の問題点を解決するものであって、残容量の算出精度を向上させることができる充電電池および充電電池パックを提供することにある。
その結果、推定放電特性が実測値の特性に近い形で補正されるので、放電開示時に推定放電特性に応じて充電電池の残容量を算出してもその精度が向上し、この残容量に基づいてその後の充電電池の残容量を積算放電量から算出してもあるいは前記補正された推定放電特性から算出しても高い精度で充電電池の残容量を算出することができる。
図1において、20は、電子装置であって、その内部には着脱可能に装着された電池内充電制御回路を有する充電電池10を有している。
充電電池10は、リチウム電池セル(以下電池本体あるいは素電池)1a,1b,…,1nが複数(図では3個)、直列接続された組電池を有していて、装置本体21に設けられた電源回路22から充放電端子14a,充放電電源ライン+Vcc(以下電源ライン+Vcc)、充放電切換スイッチ回路13を介して充電電流を受け、装置本体21は、充放電端子14aを介して電池本体側からの放電電流により電力が供給される。また、充電電池10は、装置本体21に設けられたMPU23によりSMバス12を介して充電電池10の現在の電池の残容量が読出される。
なお、電源ライン+Vccは、充放電端子14aに接続され、これを介して装置本体21に接続されている。また、グランドラインGNDLは、接地端子14bに接続され、これを介して装置本体21のグランドGNDに接続されている。
充電電池10の電池本体1aの正極側の電極と電源ライン+Vccとの間に設けられた充放電切換スイッチ回路13は、充電側スイッチと放電側スイッチとを有していて、充電、放電に応じてコントローラ2により充電側スイッチと放電側スイッチとが充放電に応じてON、OFF制御される。
充電電池10の内部には、このようなコントローラ2のほかに、電圧検出回路3、電流値検出回路4、温度検出回路5が設けられている。
コントローラ2は、各電池本体1a,1b,…,1nの端子電圧を電圧検出回路3から各電池本体対応に制御信号に応じて得て、検出された電圧値に応じて電池本体1a,1b,…,1nのいずれか1つが過充電あるいは過放電になったときには、充放電切換スイッチ回路13を制御して過充電のときに充電側のスイッチをOFFし、過放電のときに放電側のスイッチをOFFしてそれぞれに充放電動作を停止させる。
電流値検出回路4は、検出抵抗Rsを有していて、この検出抵抗Rsは、電池本体1nの負極側の電極とグランドラインGNDLとの間に直列に挿入されている。そして、コントローラ2からの制御信号に従ってコントローラ2に現在の充放電の電流値を出力する。なお、充電電流か、放電電流かは、検出抵抗Rsの端子電圧の極性による。
温度検出回路5は、温度センサ(図示せず)を有していて、温度センサからの信号を受けてコントローラ2からの制御信号に従ってコントローラ2に現在の温度値を出力する。
なお、メモリ7は、基本的には、例えば、EEPROM等の不揮発性メモリを主体として構成され、一時的に処理するデータを記憶する作業領域についてはRAM等により構成されている。
タイマ9は、充電中あるいは放電中は、所定の周期(前記時間Δt毎=5秒毎)に定期的に割込み信号を発生して積算放電量算出プログラム7bをMPU6に実行させる。
タイマ9は、充放電が終了している休止期間に、例えば、8時間ごとにタイマ割込み信号を発生し、スリープ状態のMPU6を起動して開放電圧Vを測定してOCV特性の現在のデータを採取してメモリに現在の充電率Kとともに記憶する。なお、現在の充電率Kは、最後の充電あるいは放電終了後において検出された開放電圧VからそのときのOCV特性を参照して得られた充電率である。
MPU6は、スリープ状態のときにこのタイマ割込み信号により起動させて後述するOCV特性測定プログラム7aの処理を実行する。
パラメータ記憶領域7hには、満充電のときの総容量QA、残容量Qc等が記憶されている。また、電池の等価回路テーブル7gには、図5(a)に示す充電電池の等価回路の溶液抵抗値R(一定値)、電荷移動抵抗の抵抗値r、容量C、拡散抵抗値Zw(分極電圧Ep)、理想電池電圧Eが記憶されている。そのうち、電荷移動抵抗の抵抗値rと拡散抵抗値Zw(Ep)とは、図5(b),(c)に示すような特性として充電率Kに対応してテーブル化されて記憶されいる。
充電中はすでに記憶されているOCV特性の電圧特性よりも高い開放電圧が得られ、放電中はその逆になる。そのため、それぞれにおいて補正する必要が生じる。補正は、補正特性データあるいは所定の関数等をメモリ7に記憶しておき、これらにより補正する方法と、等価回路等により補正する方法とがある。
積算充放電量算出プログラム7bは、充電開始時あるいは放電開始時を基準として充電中あるいは放電中のときに所定の周期(前記時間Δt毎=5秒毎)に定期的にコールされてMPU6により実行される。これが実行されたときには、電流値検出回路4を介して現在の電池の放電電流値i(充電時には充電電流i)を検出してメモリ7に記憶し、一つ前の放電容量Qn-1(充電時には充電容量Qn-1)に現在の電流値iと時間Δtとから算出される使用放電容量i×Δt(充電時には充電容量i×Δt)との和により放電を開始したときから現在までの放電量あるいは充電を開始してから現在までの充電容量の積算値Qn(以下積算充放電量値)を算出してそれをメモリ7に記憶する。そして、放電時には、この後、MPU6は、残容量算出プログラム7cをコールして実行する。
なお、充電時における積算値Qnは、すでに記憶されている充電率から現在の充電率Kを算出する場合に利用される。これによりOCV特性測定のための充電率を得ることができる。また、これにより満充電量(総容量QA)を算出することができる。
図4(a)に示すように、放電開始の制御信号Pcが発生すると、その立上がりで、前記の開放電圧Voが読込まれ、時点t1の、その立下がりで、図4(b)に示すように、放電電流が流れ始める。この時点t1が実際の放電開示時点であり、このとき、(c)に示すような充電電池の端子電圧降下特性が現れる。すなわち、この時点t1で充電電池の端子電圧Vが瞬間的に電圧VRに落ちて、その後徐々に落ちて電圧Vr分だけさらに落ちて一定の電池端子電圧Vbになる。通常、一定電圧Vbになるのは、10秒程度後であるので、これらの電圧VR,電圧Vrを電圧検出回路3から得られる電圧から10秒程度後に得られる一定電圧までの降下電圧Vcから逆算して算出することができる。これら算出された電圧VR,電圧Vrは、パラメータ記憶領域7hにそれぞれ記憶される。
その結果、図3の推定放電特性Dに示すように、放電開始時点で電圧が所定量降下し、その後に直線状の傾斜となって、時点t2で電池端子電圧Vbに至り、推定される放電特性D上に乗ることになる。
得られた放電特性Dの特性データは、メモリ7の作業領域に記憶される。このとき、検出した現在の電流値iに対応して後述する補正係数Pがパラメータ記憶領域7hに記憶されているときには、特性データを補正係数Pに応じて補正して、補正された推定放電特性Dを生成する。そうでないときには、そのまま補正しない特性データを放電特性Dとして生成する。なお、補正係数Pによる補正は後述する。
この特性データの算出後に、MPU6は、残容量算出プログラム7cにリターンして、放電開始後から10秒以上経った時点t2において、安定した現在の充電電池の端子電圧Vbを電圧検出回路3を介して得て、この推定放電特性D上における電圧Vbにおける推定放電率Kbを得る。さらに、図3において示す放電停止電圧Vt(例えば、3.0V、時点t4)と推定放電特性Dとの間において推定放電率Kbから後の斜線部分の面積Sを推定残容量Qbとして算出して、算出された推定残容量Qbをパラメータ記憶領域7hに記憶する。このとき前に推定残容量Qbがあるときにはそれが更新される。
これは、前記と同様に変化したときの現在の電流値iに対応する補正係数Pがあるときにはそれによる補正をし、そうでないときには補正なしに推定特性Dの算出して現在の検出電圧Vbからこの推定放電特性D上の電圧Vbに対応する推定放電率Kbを得て、推定残容量Qbとして算出して、算出された残容量Qbをパラメータ記憶領域7hに更新して記憶する。
ところで、前記の放電特性Dの推定は、電池の等価回路テーブル7gのデータから推定するものであるが、これとは別に図4(c)に示す電圧Vrと現在の電流値iと電池の容量Cとから抵抗値を求め、図5(b)の電荷移動抵抗rの特性テーブルを参照して現時の放電率Kを求め、これによりこのときの残容量を算出することも可能である。
それは、図4(a)の電圧Vrの変化特性は、容量Cと電荷移動抵抗rとの時定数で決定されているからである。ただし、このようにすると多少精度が低下する。
なお、この残容量Qcは、装置本体21側からの転送要求により送信プログラム等をMPU6が実行して装置本体21に転送される。
以下、これについて説明すると、まず、電圧検出回路3から得られた現在の検出電圧Vbと電流値検出回路4から得られた現在の電流値iと、さらに算出された前記の残容量Qcからこれに対応する推定放電特性D上における推定電圧Vcを算出する。この推定電圧Vcは、例えば、推定放電特性Dにおいて放電停止電圧Vtまでの満充電における全容量に対する算出残容量Qcの比により現在の充電率Kbを得て、充電率Kbに対応する電圧値を推定放電特性Dのデータ上で算出すればよい。
次に、実測放電特性上の満充電時の電圧4.2Vとの差値ΔVbと推定放電特性D上の満充電時の電圧4.2Vとの差値ΔVcと、これらの比を補正係数Pとして次のように算出する。
ΔVb=4.2−Vb
ΔVc=4.2−Vc
P=ΔVb/ΔVc
そして、パラメータ記憶領域7hに現在の電流値iとこれに対応して算出した補正係数Pとを記憶する。すでに、電流値iについて補正係数があるときにはそれを更新して記憶する。また、それがないときには順次追加記憶する。
なお、前記満充電時の電圧4.2Vは、これに対応する実際の放電特性に応じて決定される所定の一定電圧、例えば、4.3Vあるいは4.0V等が使用されてもよい。
図6に示すように、ある電流値iで放電が継続するものとすれば、前記積算値Qnにより放電開始時点の残容量残容量Qbから実測される実測放電特性Aと推定放電特性Dとの間には差がある。これら特性を直線として近似した場合に、満充電時の端子電圧4.2Vからの差分についての実測放電特性Aと推定放電特性Dと比率は、どの位置でもほぼ同じと考えることができる。そこで、放電が停止した時点t3で(図3,図6参照)、これらの差分割合を補正係数Pとして記憶しておき、推定放電特性Dをこの補正係数Pで補正することで推定放電特性Dを実測放電特性Aに近づける。
なお、図6における時点t4は、放電停止電圧Vtに対応するタイミングである。
これにより端子電圧値Vbを補正をして前に電流値iで放電したときに採取した実測データに近い値に放電特性データに補正する。その結果、推定放電特性Dが実測データに近い特性に補正することができる。
そこで、この補正係数Pにより補正された推定放電特性Dから算出される残容量Qbも実測値に近い値となり、この残容量Qbから算出される残容量Qcの精度が向上する。
ところで、ここで算出している充電電池の残容量は、放電停止電圧Vtまでの残容量であるが、残容量は、必ずしも放電停止電圧までの容量である必要はなく、使用可能な容量全体からの残容量あるいは電池が本来的に持っている総放電容量からみた残容量であってもよい。
さらに、OCV特性テーブル7f、電池の等価回路テーブル7gのデータは、実測されたデータに基づいて、それぞれに順次更新することができる。これは、放電中あるいは充電中、その他のタイミングで、充電電池の端子電圧、現在電流値等を定期的に測定して、所定の関数に従って演算をすれば得ることができる。
したがって、この発明におけるOCV特性テーブル7f、電池の等価回路テーブル7gの各データは、このような測定されて更新されたたデータであってもよいことはもちろんである。
さらに、実施例では、残容量算出の際に、残容量を積算充放電量算出プログラム7bにより積算された電荷量を算出して実測データとして算出しているが、補正された推定放電特性Dは、実測値に近い値になるので、必ずしも積算することなく、直接補正された推定放電特性Dを用いて残容量を算出してもよい。この場合には、各電流値に対応して多数の補正係数Pが算出される必要がある。
したがって、残容量の算出は、実測から得られる補正係数Pが存在すれば、積算充放電量算出プログラム7bにより算出された積算値を用いる必要がなくなる。
ところで、この発明の充電電池は、リチウム電池に限定されないことはもちろんである。
2…コントローラ、3…電圧検出回路、
4…電流値検出回路、5…温度検出回路、
6,23…MPU、7…メモリ、
7a…OCV特性測定プログラム、
7b…積算充放電量算出プログラム、
7c…残容量算出プログラム、
7d…推定放電特性補正プログラム、
7e…電圧差補正係数算出プログラム、
7f…OCV特性テーブル、7g…電池の等価回路テーブル、
7h…パラメータ記憶領域、
7i…時間カウンタ7i(いわゆるソフトカウンタ)、
8…A/D変換回路(A/D)、9…タイマ、10…充電電池、11…バス、
12…SMバス、13…充放電切換スイッチ回路、
20…電子装置、21…装置本体、
22…電源回路、23…MPU。
Claims (7)
- 充電電池が放電状態にあるときに放電開始時から現在までの放電電荷の積算放電量を算出して記憶する積算放電量算出手段と、
充電電池の等価回路を形成するための回路素子のデータを記憶する素子データ記憶手段と、
前記素子データ記憶手段のデータを参照して現在の放電電流値から充電率に応じた推定放電特性を得る推定放電特性算出手段と、
前記放電開始時における前記充電電池の前記残容量とその後に前記積算放電量算出手段により算出される積算量とに応じて前記充電電池の現在の充電率を算出する充電率算出手段と、
現在の充電率における前記充電電池の電圧値と満充電時の電圧値あるいはこれに相当する所定の電圧値との第1の差と、前記現在の充電率に対応する前記推定放電特性から得られる電圧値と前記満充電時の電圧値あるいはこれに相当する所定の電圧値との第2の差の比率を算出して前記推定放電特性を前記比率に応じて補正する放電特性補正手段とを備え、
前記放電開始時における前記充電電池の前記残容量を前記補正した前記推定放電特性により得る充電電池。 - さらに、前記放電電流の電流値検出回路と、前記充電電池の電圧値検出回路とを有し、
前記充電率算出手段は、さらに前記放電開始時における前記充電電池の前記残容量と前記積算放電量算出手段により算出される積算量とに応じて前記充電電池の残容量を算出するものであり、
前記推定放電特性算出手段は、前記現在の放電電流値を前記電流値検出回路から得るものであり、
前記放電特性補正手段は、前記比率を、その比率が算出されたときあるいはその比率が算出されるときの前記放電電流値に対応して記憶し、前記電流値検出回路により検出される放電時の電流値に対応する前記比率が記憶されているときに、前記推定放電特性を記憶されている前記比率に応じて補正する請求項1記載の充電電池。 - 前記放電特性補正手段は、前記電流値検出回路により検出される放電時の電流値に対応する前記比率が記憶されていないときには、前記推定放電特性を補正しない請求項2記載の充電電池。
- 前記放電開始時における前記充電電池の前記残容量は、前記電圧値検出回路により検出された電圧値に応じて前記推定放電特性のデータから得られる充電率と放電停止電圧とに対応して算出されるものであり、
前記放電特性補正手段は、前記放電電流値が変化したときに前記推定放電特性を記憶されている前記比率に応じて補正する請求項3記載の充電電池。 - 前記素子データ記憶手段は、少なくとも溶液抵抗値、電荷移動抵抗値、電池の容量、拡散抵抗値あるいは分極電圧Ep、そして理想電池電圧Eに相当する値についてのデータを記憶するものであり、前記放電特性補正手段は、前記推定放電特性のデータにおける各充電率に対応する電圧値と前記満充電時の電圧値との差を前記比率に応じて補正することにより前記推定放電特性のデータを補正するものであり、前記算出された残容量が外部に送出される請求項4記載の充電電池。
- さらに、プロセッサとメモリとA/D変換回路を有し、前記電流値検出回路と、前記電圧値検出回路との検出値が前記D/A変換回路を介して前記プロセッサに渡されて、前記積算放電量算出手段は、前記プロセッサが所定の周期で所定のプログラムを実行して前記積算放電量を算出してそれを前記メモリに記憶することで実現され、前記充電率算出手段は、前記積算放電量算出手段による前記積算放電量の算出に応じて前記プロセッサが所定のプログラムを実行して前記充電電池の現在の充電率を算出することで実現され、前記推定放電特性算出手段と前記放電特性補正手段とは、前記プロセッサが所定のプログラムを実行することで実現される請求項5記載の充電電池。
- 請求項1〜6記載の充電電池を内蔵する充電電池パック。
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