JP4168540B2 - 車両外装照明具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、夜間に車両の外部を表示または照明する車両外装照明具に関するものであり、また、その車両外装照明具を装備して車両のステップを照明する車両外装照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来からなれない車両では、車両に乗り込む際に、車両のサイドステップから足を踏み外す可能性があった。また、車両のサイドステップとの距離が明確でないと、なれない駐車場、路上等では、車両に乗り込む際に、地面のぬかるみに足を取られたり、水溜り、U字溝に足を踏み入れたりする可能性があった。
【0003】
一方、サイドステップの照明については、特開平8−11632号公報に掲載の技術がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
まず、特開平8−11632号公報に掲載の技術は、サイドステップ自体に照明装置を取付け、その照明方向を可変とするものであるが、サイドステップ自体が取付け取外し自在な構造のものであり、通常の乗り降りに使用することは困難である。また、そこに取付けられた照明装置についても、当然ながら走行中には使用することができない。
【0005】
そこで、車両のサイドステップを車両の外部から照明する方法が考えられる。しかし、車両外部に照明具を配設すると、そのシール性が問題となり、泥水等の雨水及び塵、ほこりの侵入を完全に封止する必要がある。
【0006】
また、車両のステップを車両の外部から照明する照明具を取付けても、その稼働は夜間のドアの開閉のみの時間となり、稼働効率が良くない。
【0007】
本発明は、このような上記問題点を解決すべくなされたもので、少なくとも、通常の車両の乗降時に使用でき、車両の外部に取付けても、泥水等の雨水が侵入したり、塵、ほこりが侵入したりすることがなく、かつ、見栄えのよい車両外装照明具の提供を課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1にかかる車両外装照明具は、不透明な部材で形成されたハウジングに設けた開口から光を外に導く導光体と、発光ダイオードを収容した少くとも光を出力する部分が透明体からなる光源用ハウジングと、前記導光体と前記光源用ハウジングの光を出力する部分との間に導光性ゲルを介在させたものであるから、通常の車両の乗降時に使用でき、車両の外部に取付けても、雨水が侵入したり、ほこりが侵入したりすることがなく、見栄えのよい車両外装照明具とすることができる。
【0009】
請求項2にかかる車両外装照明具の前記導光体と前記光源用ハウジングとは、その屈折率が同等である。
また、請求項3にかかる車両外装照明具の前記導光体は、透明な合成樹脂板からなる透光板と、前記透光板に接合し、拡散剤が混練された合成樹脂板からなる拡散板との2層からなり、白色シートは拡散板との間に前記間隙を形成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
図1は本発明の実施の形態1における車両外装照明具の意匠面側の正面図、図2は図1の車両外装照明具の反意匠面側である裏面図、図3は図1の車両外装照明具の導光体と発光ダイオードとの関係を示す要部断面図、図4は図1の車両外装照明具の導光体の構造を示す要部断面図である。
【0012】
図において、不透明な合成樹脂からなるハウジング1は、その長手方向に長い開口1a及び開口1bが形成されている。開口1aは運転席または助手席側のサイドステップ側に位置し、開口1bは後部座席側のサイドステップ側に位置するものであり、後輪の位置がサイドステップ側に延びているので、その長さは開口1bが開口1aの1/2程度に短くなっている。このハウジング1は所定の肉厚で略凸状となった肉抜き構造となっている。
【0013】
ハウジング1の開口1a及び開口1bの内側には、それらの開口1a及び開口1bよりも若干幅及び長さが長い導光体2が配設されている。導光体2は透明な合成樹脂板からなる透光板2A及びその透光板2Aに接合し拡散剤が混練された合成樹脂板からなる拡散板2Bの2層からなっている。
【0014】
導光体2の拡散板2Bの透光板2Aの反対側には、両端に両面テープ6を取付けた白色シート7が、拡散板2Bとの距離を所定距離だけ隔てて白色シート7と拡散板2Bとの間に所定の間隙8を形成して配設されている。拡散板2Bと白色シート7との間に所定の間隙8を形成することにより、拡散板2Bと白色シート7との接触による島模様または斑模様となるのを防止し、全体を均一化している。
【0015】
ハウジング1の開口1a側に対向し、互いの光軸が交わるように配設された各2個からなる発光ダイオード3G,3Bを収容した光源用ハウジング5は、ハウジング1に収容され、全体が透明体または少くとも光を出力する導光体2に対向する部分が透明体で形成されている。各2個からなる発光ダイオード3G,3Bは、ハウジング1の開口1aの開口長及び開口面積及びその面の輝度によって決定したものである。特に、本実施の形態では、ハウジング1の開口1aの端部から各2個からなる発光ダイオード3G,3Bまでの距離は、1.5mm以上離しており、互いの光軸が交わる点は1.5mm以上離れた位置となっている。
【0016】
導光体2の端部と発光ダイオード3G,3Bを収容した光源用ハウジング5との間には、僅かな隙間を形成し、そこに透明体からなる導光性ゲル10が挿着されている。導光性ゲル10の温度変化による移動防止及びシール性を良くするために、導光性ゲル10の切欠からなる係合部5aを光源用ハウジング5に設け、そこに導光性ゲル10を挟み込み、その移動を拘束している。また、ハウジング1の開口1aの反対側は、両面テープ6に接合したシール板9によって封止している。本実施の形態の導光性ゲル10は、ハウジング1の開口1a側のものを説明したが、本発明を実施する場合には、ハウジング1の開口1b側も同様に構成される。ここでは重複するので、その説明を省略する。
【0017】
図5及び図6は本実施の形態の車両外装照明具100の取付状態を示す説明図で、図5は本実施の形態の車両外装照明具100のサイドステップ上部に取付けた状態を示す説明図である。また、図6は本実施の形態の車両外装照明具100のバックステップ上部に取付けた状態を示す説明図である。
【0018】
車両80はRV車の事例であり、助手席側ドア(フロントドア)81及び後部左席側ドア(リヤドア)82の下部にはサイドステップ83が配設されている。助手席側ドア81及び後部左席側ドア82の下端より下で、サイドステップ83より上部の車体に上記構成からなる車両外装照明具100が配設されている。このとき、助手席側ドア81の下部にはハウジング1の開口1a側、また、後部左席側ドア82の下部にはハウジング1の開口1b側がそれぞれ位置するように配設される。また、車両80の運転席側も同様に配置される。
【0019】
更に、必要に応じて、車両80の後部ドア84及びその補助ドア85の下部にはリヤステップ87が後部バンバー86の略中央位置に配設されている。リヤステップ87の場合には、その長さからハウジング1の開口1aまたは開口1bの一方のみのものを使用することとなる。
【0020】
本実施の形態の車両外装照明具100は、不透明な部材で形成されたハウジング1と、そのハウジング1に設けた開口1a及び開口1bから光を外に導き出す透光板2A及び拡散板2Bからなる導光体2と、発光ダイオード3G,3Bを収容した少くとも光を出力する部分が透明体からなる光源用ハウジング5と、導光体2と光源用ハウジング5の光を出力する部分との間に介在させた導光性ゲル10とを具備するものである。
【0021】
このように構成することによって、通常状態では、光源用ハウジング5内の発光ダイオード3G,3Bが発光すると、光源用ハウジング5の光を出力する部分、即ち、例えば、砲弾型の発光ダイオード3G,3Bのパッケージの凸部分に対向する部分を通して、導光性ゲル10に光が入射され、導光性ゲル10に入射された光は、導光体2の透光板2A及び拡散板2Bに光を入射し、更に、導光体2に入射された光は、透光板2A及び拡散板2B内を導光され、繰返し反射され、ハウジング1に設けた開口1a及び開口1bから光を外に導出する。このとき、拡散板2Bによって発光する光は、拡散板2Bから白色シート7に対して光が出力されるが、白色シート7で反射した光は、再度、拡散板2Bに入射される。このとき、白色シート7と拡散板2Bとの間に間隙が形成されているから、拡散板2Bには白色シート7の明度が直接転写されることなく、白色シート7の明るさが発散して拡散板2Bに入射されるから、拡散板2Bは略均一な明るさとなる。
【0022】
また、温度の変化によってハウジング1と導光体2との間に相対変位が生じたとき、相互間の間隙は、導光性ゲル10のハウジング1の長さ方向の変化となって、相互間の間隙の封止を継続する。勿論、ハウジング1の長さ方向に対して直角な方向、即ち、幅方向の変化についても、導光性ゲル10の変化によったシール性を確保できる。したがって、特に、泥水等の雨水、塵、ほこりが光源用ハウジング5と導光体2との間に侵入することがないから、ハウジング1の開口1a及び開口1bから導出される明るさが低下したり、泥水等の雨水、塵、ほこりの侵入によって生ずるハウジング1の開口1a及び開口1bから出力される明るさに乱れが発生することがない。
【0023】
ところで、本実施の形態の不透明な部材で形成されたハウジング1は、合成樹脂で形成した前提で説明したが、本発明を実施する場合には、アルミニウム、ステンレス等の金属とすることもできる。
【0024】
また、本実施の形態のハウジング1に設けた開口1a及び開口1bから光を外に導き出す透光板2A及び拡散板2Bからなる導光体2は、2枚の板材で形成されているが、本発明を実施する場合には、一枚の板材に両機能を持たせてもよい。
【0025】
そして、本実施の形態の導光体2と光源用ハウジング5の光を出力する部分との間に介在させた導光性ゲル10は、本発明を実施する場合には、導光体2と光源用ハウジング5との屈折率を略同等の材料の使用が望ましい。
【0026】
更に、各2個からなる発光ダイオード3G,3Bの互いの光軸が交わるように、発光ダイオード3G,3Bが配設されているから、所定の距離離れた位置で混色が発生し、各発光ダイオード3Gまたは発光ダイオード3Bの点灯の確認が容易であり、各2個からなるダイオード3G,3Bの混色によって見栄えが良くなる。この所定の距離離れた位置で混色させるために、所定の距離で互いの光軸が交わるようにするのは、本実施の形態の2個の発光ダイオードに限定されるものではなく、複数の異色の発光ダイオードに使用できる。また、ハウジング1の開口1aの端部から各2個からなる発光ダイオード3G,3Bまでの距離が、1.5mm以上離しているから、光軸が交わる点は1.5mm以上離れた位置となり、ハウジング1に設けた開口1a及び開口1bの混色の光を外に導き出す効率を良くすることができ、かつ、その見栄えもよくなる。
【0027】
次に、本実施の形態の車両外装照明具100の制御について説明する。
【0028】
図7は本実施の形態の車両外装照明具を駆動する要部回路を示す回路図であり、図8は図7の回路を制御する明るさ設定のフロートチャートであり、図9は図7の回路の発光ダイオードを点灯制御するフロートチャートである。
【0029】
図において、制御回路40はマイクロコンピュータからなり、イグニッションスイッチ及びテンキー、各ドアスイッチ、スモールライトスイッチのオン・オフ信号が入力されている。発光ダイオード3Gは緑色に発光する発光ダイオードであり、発光ダイオード3Bは青色に発光する発光ダイオード(LED)である。これらの発光ダイオード3Gと発光ダイオード3Bは2個直列に接続されて、ハウジング1の開口1aに必要な所定の明るさを確保している。また、ハウジング1の開口1bは開口1aの約1/2の距離であるので、発光ダイオード33G及び発光ダイオード33Bは各々1個設けたものである。ここで、発光ダイオード33Gは緑色に発光する発光ダイオードであり、発光ダイオード33Bは青色に発光する発光ダイオードである。これらの発光ダイオード33Gと発光ダイオード33Bは各1個接続し、ハウジング1の開口1bに必要な所定の明るさを確保している。
【0030】
発光ダイオード3Bは抵抗31B及びドライバ32Bを介して制御回路40の出力に接続されている。また、発光ダイオード3Gは抵抗31G及びドライバ32Gを介して制御回路40の出力に接続されている。同様に、発光ダイオード33Bは抵抗34B及びドライバ35Bを介して制御回路40の出力に接続され、発光ダイオード33Gは抵抗34G及びドライバ35Gを介して制御回路40の出力に各々接続されている。これら発光ダイオード3Gと発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Gと発光ダイオード33Bは、クロックパルスを分周したパルスによってPWM変調信号で点滅させられる。
【0031】
次に、図8及び図9を用いて制御動作について説明する。なお、本実施の形態では、説明の理解のしやすさから、ドアスイッチの何れが動作しても、即ち、何れのドアが開いても、車両80の全車両外装照明具100が動作することを前提に説明するが、本発明を実施する場合には、各ドアスイッチ毎に各車両外装照明具100が動作するように設定することができる。
【0032】
まず、これら発光ダイオード3Gと発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Gと発光ダイオード33Bの明るさを設定するために、イグニッションスイッチが投入された後、任意の所定時間内、例えば、5秒以内に『**』の入力があるかをステップS1で判断し、ステップS2でイグニッションスイッチが投入されてからの経過時間を計測し、所定時間内に『**』の入力がなかったとき、明るさ設定を行わないとして、このルーチンを脱する。即ち、このルーチンは初期設定ルーチンとして機能する。
【0033】
所定時間内に『**』の入力がなかったとき、ステップS3で発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Bの明るさを設定するPWM信号のデューティ比を何パーセントに設定するかをテンキーによって『60』または『80』と2桁でPWM信号のデューティ比のパーセント設定する。そして、ステップS4で設定した発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Bの明るさを確認するため、任意の所定の時間、例えば、10秒だけ点灯し、この間に運転者等がその明るさを確認するから、その明るさに設定するということを意味する『*』の入力をステップS5で判断し、ステップS5で『*』の入力が到来しないときには、ステップS3からステップS5のルーチンを繰返し実行する。
【0034】
ステップS5で『*』の入力が到来したときには、ステップS6でそのデューティ比が発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Bの明るさであるとして、そのデューティ比を内蔵のメモリに記憶しておく。そして、ステップS7で発光ダイオード3Gと発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Gと発光ダイオード33Bの明るさを設定するPWM信号のデューティ比を何パーセントに設定するかをテンキーによって2桁でパーセント設定する。また、ステップS8で設定した発光ダイオード3Gと発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Gと発光ダイオード33Bの明るさを確認するため、所定の時間、例えば、10秒だけ点灯し、その明るさに設定するということを意味する『*』の入力をステップS9で判断し、ステップS9で『*』の入力が到来しないときには、ステップS7からステップS9のルーチンを繰返し実行する。
【0035】
ステップS9で『*』の入力が到来したときには、ステップS10でそのデューティ比が発光ダイオード3Gと発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Gと発光ダイオード33Bの明るさであるとして、そのデューティ比を内蔵のメモリに記憶しておく。そして、ステップS11で発光ダイオード3G及び発光ダイオード33Gの明るさを設定するPWM信号のデューティ比を何パーセントに設定するかをテンキーによって2桁でパーセント設定する。ステップS11で設定した発光ダイオード3G及び発光ダイオード33Gの明るさを確認するため、ステップS12で任意の所定の時間だけ点灯させ、その明るさに設定するということを意味する『*』の入力をステップS13で判断し、ステップS13で『*』の入力が到来しないときには、ステップS11からステップS13のルーチンを繰返し実行する。ステップS13で『*』の入力が到来したときには、ステップS14でそのデューティ比が発光ダイオード3G及び発光ダイオード33Gの明るさであるとして、そのデューティ比を内蔵のメモリに記憶し、このルーチンを脱する。
【0036】
なお、本実施の形態では、発光ダイオード3B及び発光ダイオード33B、発光ダイオード3Gと発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Gと発光ダイオード33B、発光ダイオード3G及び発光ダイオード33Gの明るさを、独立設定できる事例で説明したが、本発明を実施する場合には、発光ダイオード3Gと発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Gと発光ダイオード33Bの明るさは、発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Bと発光ダイオード3G及び発光ダイオード33Gの明るさの総和として設定することができる。
【0037】
また、電源容量を大きくさせないようにするため、点灯時間の移送をずらせて最大ピーク電流を小さく設定することもできる。
【0038】
このように設定した明るさは、次のように出力させることができる。
【0039】
イグニッションスイッチの投入の後、任意の所定時間(例えば、5秒)を経過すると、ステップS21からのルーチンがコールされる。
【0040】
まず、ステップS21でスモールライトスイッチのオンを判断し、スモールライトスイッチのオンが検出できないときには、ステップS22で発光ダイオード3Gと発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Gと発光ダイオード33Bを消灯させステップS24の処理に入る。
【0041】
ステップS21でスモールライトスイッチのオンが検出されたとき、ステップS23で発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Bを点灯し、ステップS24でドアの開をドアスイッチによって判断し、ステップS24でドアの開が検出されなかったとき、このルーチンを脱する。
【0042】
ステップS24でドアの開が検出されたとき、ステップS25で発光ダイオード3Gと発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Gと発光ダイオード33Bを点灯し、ステップS26でドアの閉が検出されるのを判断する。ステップS26でドアの閉が検出されなければ、ステップS25及びステップS26のルーチンを継続する。即ち、ドアの開が検出されたとき、発光ダイオード3Gと発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Gと発光ダイオード33Bを緑青で点灯し、ドアの閉が確認されるまで照明を継続する。
【0043】
ステップS26でドアの閉が検出されると、ステップS27で発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Bを消灯し、ステップS28でタイマの所定時間の経過、例えば、10秒の経過を待つ。即ち、ドアの閉が検出されると、ドアがロックされたことを発光ダイオード3G及び発光ダイオード33Gの緑色の点灯によって外部の人に知らせ、乗降が安全になされたことを示す。そして、その後、ステップS29で発光ダイオード3G及び発光ダイオード33Gの緑色の点灯を消灯させる。
【0044】
したがって、車両80に対する乗降の際には、ステップS24でドアの開が検出されると、ステップS26でドアの閉が検出されるまで、発光ダイオード3Gと発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Gと発光ダイオード33Bを点灯し、サイドステップ83、リヤステップ87を照明し、人が安全に乗降できるようにする。また、人が車両80に乗降した後には、ドアが完全にロックされたことを発光ダイオード3G及び発光ダイオード33Gの緑色の点灯によって所定の時間だけ外部の人に知らせる。
【0045】
また、ステップS21でスモールライトスイッチのオンが判断されると、ステップS23で発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Bを点灯させ、車両80のマーカとして装飾に寄与する。
【0046】
このように、本実施の形態の車両外装照明具100の利用においては、車両80に配設され、車両80のサイドステップ83及び/またはリヤステップ87等のステップの上部に位置し、サイドステップ83及び/またはリヤステップ87等のステップ上面及び側面に対して照明を行う発光ダイオード3Gと発光ダイオード3Bと発光ダイオード33Gと発光ダイオード33B等の複数の発光ダイオードを有する車両外装照明具100と、ドアの解放によって発光ダイオード3Gと発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Gと発光ダイオード33B等の緑青等の特定の発光色で発光を行わせ、スモールライトのオンによって前記発光ダイオードの前記ドアスイッチで点灯する緑青等の発光色以外の発光ダイオード3B及び発光ダイオード33B等の発光色で発光を行わせる制御回路40とを具備するものである。
【0047】
この構成によって、車両80に対する乗降の際にドアの開が検出されると、ドアの閉が検出されるまで、発光ダイオード3Gと発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Gと発光ダイオード33Bによって緑青を点灯し、サイドステップ83、リヤステップ87等のステップを照明し、人が安全に乗降できるようにする。また、人が車両80に乗降した後には、ドアが完全にロックされたことを発光ダイオード3G及び発光ダイオード33Gの緑色の点灯によって所定の時間だけ外部の人に知らせる。そして、スモールライトスイッチのオンが判断されると、発光ダイオード3B及び発光ダイオード33Bを点灯させ、車両80のマーカとして装飾に寄与する。
【0048】
ところで、本実施の形態のサイドステップ83及び/またはリヤステップ87等のステップは、RV車に限定されるものではなく、乗用車、トラック等の他の車両にも使用できる。
【0049】
また、本実施の形態のドアの解放によって点灯されるサイドステップ83及び/またはリヤステップ87等のステップ上面及び側面に対して照明を行う発光ダイオード3Gと発光ダイオード3Bと発光ダイオード33Gと発光ダイオード33B等の緑青色の発光ダイオードと、スモールライトのオンによって点灯される発光ダイオード3G及び発光ダイオード33Gの緑色は、車両の規定によって緑青色の発光ダイオードと緑色の発光ダイオードを設定したが、本発明を実施する場合には、両者の色が異なればよく、色まで特定を行う必要がない。
【0050】
そして、本実施の形態では、人が車両80に乗降した後には、ドアが完全にロックされたことを発光ダイオード3G及び発光ダイオード33Gの緑色の点灯によって所定の時間だけ外部の人に知らせる構成となっているが、本発明を実施する場合には、色の変更を点滅周期の変更として連続点灯から点滅に変更することも可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の車両外装照明具においては、不透明な部材で形成されたハウジングに設けた開口から光を外に導く導光体と、発光ダイオードを収容した少くとも光を出力する部分が透明体からなる光源用ハウジングとを具備し、前記導光体と前記光源用ハウジングの光を出力する部分との間に導光性ゲルを介在させたものであるから、温度の変化によってハウジングと導光体との間に相対変位が生じても、その相互間の間隙は導光性ゲルの変化となって、相互間の間隙の封止を継続するから、シール性を確保できる。よって、泥水等の雨水、塵、ほこりが光源用ハウジングと導光体との間に侵入し、それによってハウジングの開口から導出される明るさが低下したり、泥水等の雨水、塵、ほこりの侵入によって、ハウジングの開口から出力される明るさに乱れが発生することがない。
更に、白色シートと拡散板との間に間隙が形成されているから、拡散板には白色シートの明度が直接転写されることなく、白色シートの明るさが発散して拡散板に入射されるから、拡散板は略均一な明るさとなる。
更にまた、導光性ゲルの切欠からなる係合部を光源用ハウジングに設け、そこに導光性ゲルを挟み込み、その移動を拘束しているから、導光性ゲルの温度変化による移動防止及びシール性を良くすることができる。
【0052】
請求項2の車両外装照明装置の前記導光体と前記光源用ハウジングとは、その屈折率を同等としたものである。
【0053】
請求項3の車両外装照明装置の前記導光体は、透明な合成樹脂板からなる透光板と、前記透光板に接合し、拡散剤が混練された合成樹脂板からなる拡散板との2層からなり、白色シートは拡散板との間に前記間隙を形成したものであるから、拡散板と白色シートとの間に所定の間隙を形成することにより、拡散板と白色シートとの接触による島模様または斑模様となるのを防止し、全体を均一化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1における車両外装照明具の意匠面側の正面図である。
【図2】 図2は図1の車両外装照明具の反意匠面側である裏面図である。
【図3】 図3は図1の車両外装照明具の導光体と発光ダイオードとの関係を示す要部断面図である。
【図4】 図4は図1の車両外装照明具の導光体の構造を示す要部断面図である。
【図5】 図5は本発明の実施の形態1におけるRV車の車両外装照明具の設置位置を示す車両の前方からみた全体斜視図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態1におけるRV車の車両外装照明具の設置位置を示す車両の後方からみた要部斜視図である。
【図7】 図7は本実施の形態の車両外装照明具を駆動する要部回路を示す回路図である。
【図8】 図8は図7の回路を制御する明るさ設定のフロートチャートである。
【図9】 図9は図7の回路の発光ダイオードを点灯制御するフロートチャートである。
【符号の説明】
1 ハウジング
1a,1b 開口
2 導光体
2A 透光板
2B 拡散板
3B,33B 発光ダイオード(青色)
3G,33G 発光ダイオード(緑色)
5 光源用ハウジング
10 導光性ゲル
40 制御回路
80 車両
83 サイドステップ
87 リヤステップ
100 車両外装照明具
Claims (3)
- 車両に配設され、車両のステップの上部に位置し、ステップ上面及び側面に対して照明を行う車両外装照明装置であって、
不透明な部材で形成されたハウジングと、
前記ハウジングに設けた開口から光を外に導く導光体と、
該導光体との間に間隙が形成されるよう配設される白色シートと、
発光ダイオードを収容した少くとも光を出力する前記導光体に対向する部分が透明体からなる光源用ハウジングと、
前記導光体と前記光源用ハウジングの光を出力する部分との間に介在させた導光性ゲルとを具備し、
前記導光性ゲルの切欠からなる係合部を前記光源用ハウジングに設け、導光性ゲルを挟み込むことで拘束したことを特徴とする車両外装照明具。 - 前記導光体と前記光源用ハウジングとは、その屈折率が同等であることを特徴とする請求項1に記載の車両外装照明具。
- 前記導光体は透明な合成樹脂板からなる透光板と、前記透光板に接合し、拡散剤が混練された合成樹脂板からなる拡散板との2層からなり、白色シートは拡散板との間に前記間隙を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両外装照明具。
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