JP4167927B2 - ハンドカート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は床板を跳ね上げることによって重ね合わせが可能となり保管スペースを縮小できるハンドカート(手押し式運搬台車)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平9−109895号公報
【特許文献2】
特開平11−334602号公報
【特許文献3】
実用新案登録第2602258号公報
【0003】
上記特許文献1〜3により知られたハンドカートは、車台フレームの平面形状がH字形またはZ字形に形成され、該フレーム上に床板が一方に跳ね上げ可能に設けられており、非使用時に該床板を跳ね上げることにより、該フレームを一平面上で重ね合わせることが可能となり、複数台のハンドカートを狭い保管スペースでも収納できるように構成したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、これらのハンドカートでは床板を跳ね上げ状態に係止するためのフックをすでに側枠に設けていたが、従来のフックは床板を跳ね上げることで自然と係合するものではなく、一方の手で床板を跳ね上げた状態に保持しつつ、他方の手でフックを操作する必要があった。このため操作が面倒であるだけでなく、注意して行わないと危険を伴うものであった。
【0005】
そこで本発明は、床板を跳ね上げるだけでフックが自動的に係合するようにし、上記のような従来のハンドカートの問題点を解消しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのために本発明のハンドカートは、側枠を有した車台フレームと、該車台フレーム上に跳ね上げ可能に枢着された床板とからなるハンドカートであって、フックは鈍角にてく字形に折れ曲がった形態であって重心がその折曲部付近にあるように形成され、該フックの一端に支軸を設け、該フックの先端に鉤状の係合部を形成し、前記床板の上面自由端寄りに収納孔を開設するとともに該自由端とは反対側寄りの該収納孔の内側面に軸受部を形成し、該軸受部に前記支軸を回転自在に支持することで前記フックを該収納孔に装着し、該床板を跳ね上げる途中にて前記重心が前記支軸より前方に移動することにより該フックが該収納孔から突出した状態となって前記係合部が前記側枠に対向し、さらに前記係合部と前記側枠との衝突対向面は該フックに上向きの回転モーメントを生じさせる傾斜面状に形成されることで該係合部が該側枠に衝突したとき該フックがいったん上向きに回転してから自重で復帰し該係合部が該側枠に係合するように構成したことを特徴とする。
このため、手間がかからず、しかも安全に床板を跳ね上げ操作できるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に図面に従い本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係るハンドカートの斜視図、図2はその縦断面図、図3はその床板1を跳ね上げたときの斜視図、図4はその縦断面図である。このハンドカートは、側枠3を有する車台フレーム2と、該車台フレーム上に跳ね上げ可能に設けられた床板1とからなる。車台フレーム2は、図3に示されるように平面形状が鋼材によって略H字形に形成され、その両端部上に一対の側枠3が垂直に樹立され、該車台フレーム2の四隅には車輪の転動方向を自在なるように支持したキャスター4を設けたものである。なお、側枠3は縦桟3aと横桟3bとからなり、該横桟3bには棚板(図示せず)を着脱することもできる。
【0009】
また床板1は、プラスチック製で長方形に成形され、図5に示したように下面には補強のための格子状リブ5が一体に形成され、上面には凹凸模様6が形成され、滑り止めのためのグロメット7が装着されている。8は該床板1を車台フレーム2の一端部に跳ね上げ可能に枢着する蝶番、9は該蝶番の取付用ボルトを示す。なお、10は該床板1の側面に形成された手掛用の切欠部である。また、12は使用時に車台フレーム2を構成する鋼材を挟着し床板1を安定させるために該床板1の下面に突設された挟着リブである。
【0010】
上記床板1の自由端面寄りには長方形状の収納孔13が開設され、該収納孔内にフック14を支軸15により回転自在に支持する。該フック14は、図6の縦断面図および図7の分解斜視図に示したように、鈍角にてく字形に折れ曲がった形態で、その一端に支軸15が一体に形成され、先端に鉤状の係合部16が形成されている。そして収納孔13の内側面に該支軸15を回転自在に支持し得る軸受部17が形成され、該軸受部17に支軸15を遊嵌することにより、該フック14は収納孔13から該係合部16が出没自在なるように装着される。
【0011】
そして床板1を約80度程跳ね上げたとき、該フックの重心Gが前記支軸15より前方に移動するように設定する。これによって図8に示したように床板1が跳ね上げられる途中にてフック14の係合部16が収納孔13から突出する。また、フック14の側枠3との衝突対向面14aを該フックに上向きの回転モーメントを生じさせる傾斜面状に形成するとともに、図9に示したように該フックを側枠3に衝突させたとき、前記支軸15はその衝突部より低位置にあるように設定する。こうすることで、フック14の衝突対向面14aが側枠3の横桟3bに衝突したとき該フック14は上向きに回転し、その後、自重により復帰し、図10に示したように係合部16が該横桟3bに確実に係合する。
【0012】
このようにこのハンドカートでは、床板1を跳ね上げるだけでフック14が突出し側枠3に自然と係合して該床板1を跳ね上げ状態に保持することができるので、非使用時における重ね合わせ作業を容易で安全なものにできる。そして、使用に際してはフック14を持ち上げることで側枠3との係合が外され、床板1を元のように車台フレーム2上に支持させることができる。
【0013】
なお、この実施形態ではフック14の衝突対向面14aを傾斜面状にしたが、横桟3bの横断面形状を楔形等の傾斜面状にしその傾斜面をフック14の先端部が滑るようにすることで、フック14に上向きの回転モーメントを生じさせるようにしてもよい。また、この実施形態は床板が1枚であるものについて説明したが、車台フレーム上に複数枚の床板が設けられたものにも適用できることは言うまでもない。
【0014】
【発明の効果】
このように本発明に係るハンドカートは、床板に開設された収納孔内にフックを支軸により回転自在に支持し、床板が跳ね上げられる途中にて該フックの重心が該支軸より前方に移動するように設定することにより、床板を跳ね上げたとき該フックが該収納孔から突出し車台フレームの側枠に自然と係合するようにしたので、いちいち係合のための操作をしなくても床板が確実に起立状態に保持され、重ね合わせ作業を容易で安全なものにできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すハンドカートの斜視図。
【図2】図1のハンドカートの縦断面図。
【図3】図1のハンドカートの床板を跳ね上げたときの斜視図。
【図4】図3のハンドカートの縦断面図。
【図5】本発明の実施形態を示すハンドカートの床板の下面の斜視図。
【図6】本発明の実施形態を示すハンドカートの床板の要部拡大縦断面図。
【図7】本発明の実施形態を示すハンドカートの床板の要部拡大分解斜視図。
【図8】本発明の実施形態を示すハンドカートの床板の跳ね上げ途中の縦断面図。
【図9】本発明の実施形態を示すハンドカートのフックと側枠とを衝突させたときの縦断面図。
【図10】本発明の実施形態を示すハンドカートのフックを側枠に係合させたときの縦断面図。
【符号の説明】
1 床板
2 車台フレーム
3 側枠
4 キャスター
8 蝶番
13 収納孔
14 フック
14a 衝突対向面
15 支軸
16 係合部
17 軸受部
G フックの重心
Claims (1)
- 側枠を有した車台フレームと、該車台フレーム上に跳ね上げ可能に枢着された床板とからなるハンドカートであって、フックは鈍角にてく字形に折れ曲がった形態であって重心がその折曲部付近にあるように形成され、該フックの一端に支軸を設け、該フックの先端に鉤状の係合部を形成し、前記床板の上面自由端寄りに収納孔を開設するとともに該自由端とは反対側寄りの該収納孔の内側面に軸受部を形成し、該軸受部に前記支軸を回転自在に支持することで前記フックを該収納孔に装着し、該床板を跳ね上げる途中にて前記重心が前記支軸より前方に移動することにより該フックが該収納孔から突出した状態となって前記係合部が前記側枠に対向し、さらに前記係合部と前記側枠との衝突対向面は該フックに上向きの回転モーメントを生じさせる傾斜面状に形成されることで該係合部が該側枠に衝突したとき該フックがいったん上向きに回転してから自重で復帰し該係合部が該側枠に係合するように構成したことを特徴とするハンドカート。
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