JP4167916B2 - Lvds回路及びlvds回路を使用した光ディスク記録装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、低電圧差動信号(以下、LVDSと呼ぶ)回路に関し、特に光ディスク記録装置に使用するLVDS回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、集積回路の微細化、高速化に伴い、信号の伝達手段として低電圧差動信号LVDS回路が多く用いられるようになっている。LVDS回路は小振幅の差動信号を扱うため、該差動信号を出力するドライバ回路と、ドライバ回路から出力された差動信号を受け取るレシーバ回路に、小信号を正しく送受信するための精度が求められている。
【0003】
一方、半導体集積回路では、その特性上、プロセスによるバラツキ、温度によるバラツキ、電源電圧の振れ等が生じ、小信号を正しく送受信するための精度が得られないという問題があった。このようなことから、LVDS構成の出力回路にドライバ駆動用の電流を調整するためのMOSFETを付加し、その1つをダミー出力回路として用いて出力端子に終端抵抗を接続してハイ(High)レベルとロー(Low)レベルを形成し、該ハイレベル及びローレベルの信号がそれぞれ所望の出力レベルになるように電流調整用MOSFETの制御信号を形成すると共に、該制御信号を他の複数の出力回路の電流調整用MOSFETにそれぞれ供給して電流を自動調整する回路が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−134082号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように、プロセスによるバラツキ、温度によるバラツキ、電源電圧の振れ等によって生じる差動電圧のバラツキを考慮して、送信する側の電流値を調整できるようすることにより、ドライバ回路から出力される差動電圧の振幅が一定になるようにしたものがあった。しかし、このようにした場合、電流を調整するための回路を付加しなければならず、回路構成要素が増加するという問題が発生する。
【0006】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、回路構成要素を付加することなく、プロセスによるバラツキ、温度によるバラツキ、電源電圧の振れ等によって生じるドライバ回路からの差動信号の変動を低減させることができるLVDS回路及びLVDS回路を使用した光ディスク記録装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るLVDS回路は、入力されたディジタル信号に応じた差動信号をなす電流を一対の出力端から出力するドライバ回路と、該ドライバ回路から出力される電流の電流値を制御するバイアス電流を該ドライバ回路に供給するバイアス回路と、前記ドライバ回路の各出力端から出力された電流をそれぞれ電圧に変換して出力する電流−電圧変換回路と、該電流−電圧変換回路から出力された各電圧の電圧値を比較し、該比較結果を示す信号を出力するレシーバ回路とを備えるLVDS回路において、
前記ドライバ回路は1つの半導体チップに形成され、前記バイアス回路、電流−電圧変換回路及びレシーバ回路が他の1つの半導体チップに形成されるものである。
【0010】
また、前記バイアス回路及び電流−電圧変換回路は、同一プロセスで形成されるようにしてもよい。
【0013】
前記ドライバ回路、バイアス回路、電流−電圧変換回路及びレシーバ回路は、マルチチップモジュールで形成されるようにしてもよい。
【0014】
また、この発明に係る光ディスク記録装置は、ホスト装置から入力された光ディスクへの書き込み用データを所定の方法でエンコードするエンコード部と、該エンコード部でエンコードされたデータ信号に基づいて光ディスクにレーザ光を照射する半導体レーザの駆動制御を行う半導体レーザ駆動制御部とを備え、前記エンコード部の出力回路部と、前記半導体レーザ駆動制御部の入力回路部とをLVDS回路で構成した、ホスト装置から入力されたデータを光ディスクに記録する光ディスク記録装置において、
前記LVDS回路は、
入力されたディジタル信号に応じた差動信号をなす電流を一対の出力端から出力するドライバ回路と、
該ドライバ回路から出力される電流の電流値を制御するバイアス電流を該ドライバ回路に供給するバイアス回路と、
前記ドライバ回路の各出力端から出力された電流をそれぞれ電圧に変換して出力する電流−電圧変換回路と、
該電流−電圧変換回路から出力された各電圧の電圧値を比較し、該比較結果を示す信号を出力するレシーバ回路と、
を備え、
前記ドライバ回路は1つの半導体チップに形成され、前記バイアス回路、電流−電圧変換回路及びレシーバ回路が他の1つの半導体チップに形成されるものである。
【0017】
また、前記バイアス回路及び電流−電圧変換回路は、同一プロセスで形成されるようにした。
【0020】
前記ドライバ回路、バイアス回路、電流−電圧変換回路及びレシーバ回路は、マルチチップモジュールで形成されるようにしてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
次に、図面に示す実施の形態に基づいて、本発明を詳細に説明する。
第1の実施の形態.
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるLVDS回路の例を示した図である。なお、図1では、MCM(マルチチップモジュール)で構成されている場合を例にして示している。
図1において、LVDS回路1は、入力端INに入力されたディジタル信号に応じた電流を一対の出力端から出力するドライバ回路2と、該ドライバ回路2から出力された電流をそれぞれ電圧に変換する電流−電圧変換回路3と、該電流−電圧変換回路3で電圧に変換された一対の信号の電圧を比較し該比較結果を示す2値の信号を出力するレシーバ回路4と、ドライバ回路2の出力電流を制御するためのバイアス電流Ibをドライバ回路2に供給するバイアス回路5とを備えている。
【0022】
図1の場合、ドライバ回路2が半導体チップA上に形成されており、電流−電圧変換回路3、レシーバ回路4及びバイアス回路5は、半導体チップB上にそれぞれ形成されている。ドライバ回路2は、出力端OUT1及びOUT2を備え、ハイ(High)レベルの信号が入力されると、バイアス回路5からのバイアス電流ibに応じた電流が出力端OUT2に流れ込むと共に出力端OUT1からの電流の流れ込みが停止する。
【0023】
また、ドライバ回路2は、ロー(Low)レベルの信号が入力されると、バイアス回路5からのバイアス電流ibに応じた電流が出力端OUT1に流れ込むと共に出力端OUT2からの電流の流れ込みが停止する。出力端OUT1は半導体チップAの出力端子OA1に、出力端OUT2は半導体チップAの出力端子OA2にそれぞれ接続されている。出力端子OA1は、信号線6及び半導体チップBの入力端子IB1を介してレシーバ回路4の一方の入力端に接続され、出力端子OA2は、信号線7及び半導体チップBの入力端子IB2を介してレシーバ回路4の他方の入力端に接続されている。
【0024】
電流−電圧変換回路3は、抵抗11〜13で構成されており、電源電圧VDDと入力端子IB1との間に抵抗11及び12が直列に接続されており、抵抗11及び抵抗12の接続部と入力端子IB2との間には抵抗13が接続されている。また、バイアス回路5は、電圧比較器21、所定の基準電圧Vrを生成して出力する基準電圧発生回路22、PMOSトランジスタ23,24、NMOSトランジスタ25〜27及び抵抗28で構成されている。PMOSトランジスタ23及び24はカレントミラー回路を形成しており、電源電圧VDDと接地電圧との間に、PMOSトランジスタ23、NMOSトランジスタ25及び抵抗28が直列に接続されており、NMOSトランジスタ25のゲートは電圧比較器21の出力端に接続されている。PMOSトランジスタ23及び24の各ゲートは接続され、該接続部はPMOSトランジスタ23のドレインに接続されている。
【0025】
NMOSトランジスタ25と抵抗28との接続部は、電圧比較器21の一方の入力端に接続され、電圧比較器21の他方の入力端には基準電圧Vrが入力されている。一方、NMOSトランジスタ26及び27はカレントミラー回路を形成しており、NMOSトランジスタ26及び27の各ゲートは接続され、該接続部はNMOSトランジスタ27のドレインに接続されている。NMOSトランジスタ26のドレインは、バイアス回路5の出力端をなし、半導体チップBの接続端子CB1及び半導体チップAの接続端子CA1を介してドライバ回路2に接続されている。
【0026】
図2は、図1のドライバ回路2の回路例を示した図であり、図2において、ドライバ回路2は、インバータ31〜35及びNMOSトランジスタ36及び37を備えている。NMOSトランジスタ36は、出力端子OA1と接続端子CA1との間に接続され、NMOSトランジスタ37は、出力端子OA2と接続端子CA1との間に接続されている。NMOSトランジスタ36のドレインはドライバ回路2の出力端OUT1を、NMOSトランジスタ37のドレインがドライバ回路2の出力端OUT2をそれぞれなしている。また、ドライバ回路2の入力端INとNMOSトランジスタ36のゲートとの間には、インバータ31〜33が直列に接続されており、ドライバ回路2の入力端INとNMOSトランジスタ37のゲートとの間には、インバータ34,35が直列に接続されている。
【0027】
このような構成において、入力端INにローレベルの信号が入力されると、NMOSトランジスタ36がオンしてNMOSトランジスタ37がオフする。このため、電流−電圧変換回路3の抵抗11及び12、半導体チップBの入力端子IB1、信号線6、半導体チップAの出力端子OA1、ドライバ回路2のNMOSトランジスタ36、半導体チップAの接続端子CA1、半導体チップBの接続端子CB1、及びバイアス回路5のNMOSトランジスタ26にバイアス電流ibが流れる。このとき、出力端子OA2には電流が流れない。
【0028】
このため、入力端子IB1に接続されたレシーバ回路4の入力端IN1の電圧よりも、入力端子IB2に接続されたレシーバ回路4の入力端IN2の電圧が大きくなり、レシーバ回路4からはローレベルの信号が出力される。例えば、電源電圧VDDが1.8Vで、抵抗11が180Ω、抵抗12及び13がそれぞれ110Ω、基準電圧Vrが1.2V、抵抗28が12kΩであるとする。更に、PMOSトランジスタ23のドレイン電流の5倍のドレイン電流がPMOSトランジスタ24から流れ、NMOSトランジスタ27のドレイン電流の8倍の電流がNMOSトランジスタ26のドレインに流れるものとする。抵抗28に100μAの電流が流れるとすると、PMOSトランジスタ24から500μAの電流が出力され、NMOSトランジスタ26のドレインには4mAの電流が流れる。
【0029】
これらのことから、ドライバ回路2は、2つの差動伝達経路の一方のみ、すなわち出力端OUT1からのみ4mAを引き込むようになっている。ドライバ回路2の出力端OUT1に4mAの電流を引き込んでいる場合は、レシーバ回路4の正側入力電圧、すなわち入力端IN1の電圧は{1.8V−(4mA×290Ω)}=0.64Vとなり、負側入力電圧、すなわち入力端IN2の電圧は{1.8V−(4mA×180Ω)}=1.08Vになって、レシーバ回路4は、ローレベルの信号を出力する。
【0030】
次に、入力端INにハイレベルの信号が入力されると、NMOSトランジスタ36がオフしてNMOSトランジスタ37がオンする。このため、電流−電圧変換回路3の抵抗11及び13、半導体チップBの入力端子IB2、信号線7、半導体チップAの出力端子OA2、ドライバ回路2のNMOSトランジスタ37、半導体チップAの接続端子CA1、半導体チップBの接続端子CB1、及びバイアス回路5のNMOSトランジスタ26にバイアス電流ibが流れる。このとき、出力端子OA1には電流が流れない。
【0031】
このため、入力端子IB2に接続されたレシーバ回路4の入力端IN2の電圧よりも、入力端子IB1に接続されたレシーバ回路4の入力端IN1の電圧が大きくなり、レシーバ回路4からはハイレベルの信号が出力される。例えば、入力端INにハイレベルの信号が入力されたときと同様の例の場合、ドライバ回路2は、2つの差動伝達経路の一方のみ、すなわち出力端OUT2からのみ4mAを引き込むようになっている。ドライバ回路2の出力端OUT2に4mAの電流を引き込んでいる場合、レシーバ回路4の入力端IN2の電圧は{1.8V−(4mA×290Ω)}=0.64Vとなり、レシーバ回路4の入力端IN1の電圧は{1.8V−(4mA×180Ω)}=1.08Vになって、レシーバ回路4は、ハイレベルの信号を出力する。
【0032】
ここで、例えば、半導体チップBにおいて、プロセス上のバラツキにより抵抗値が所望する値より10%小さく製造されたとする。すると、電流−電圧変換回路3の抵抗11は、180Ωから162Ωに、抵抗12及び13は、それぞれ110Ωから99Ωになる。仮に、バイアス回路5が半導体チップAにある場合、レシーバ回路4に入力されるハイレベルの電圧は、{1.8V−(4mA×162Ω)}=1.152Vとなり、レシーバ回路4に入力されるハイレベルの電圧は、{1.8V−(4mA×261Ω)}=0.756Vとなる。この値は、所望するハイレベルの電圧値1.08V及びローレベルの電圧値0.64Vよりも、ハイレベルで0.072V、ローレベルで0.116Vずれることになる。
【0033】
これに対して、バイアス回路5が半導体チップBにある場合は、抵抗28の抵抗値も同様に10%小さくなるため、該抵抗値は12kΩから10.8kΩになり、抵抗28に流れる電流は、100μAから111μAになり、最終的にはドライバ回路2に対するバイアス電流ibは、4mAから4.44mAになる。このとき、レシーバ回路4が受け取るハイレベルの信号の電圧は、{1.8V−(4.44mA×162Ω)}=1.081Vになり、ローレベルの信号の電圧は、{1.8V−(4.44mA×261Ω)}=0.641Vになり、所望の値からのずれ量は、ハイレベル及びローレベル共に0.001Vとかなり小さくなる。
【0034】
次に、例えば、半導体チップBにおいて、電源電圧VDDが10%大きくなった場合を考える。このとき、半導体チップBの電源電圧VDDは、1.98Vになる。仮に、バイアス回路5が半導体チップAにあれば、レシーバ回路4が受け取るハイレベルの信号の電圧は、{1.98V−(4mA×180Ω)}=1.26Vになり、レシーバ回路4が受け取るローレベルの信号の電圧は、{1.98V−(4mA×290Ω)}=0.82Vになる。この値は、所望するハイレベルの電圧値1.08V及びローレベルの電圧値0.64Vよりも、ハイレベル及びローレベル共に0.18Vずれることになる。
【0035】
これに対して、バイアス回路5が半導体チップBにある場合は、バイアス回路5に供給される電源電圧VDDも10%大きくなるため、抵抗28に印加される電圧は1.2Vから1.32Vになり、抵抗28に流れる電流は100μAから110μAになり、最終的にはバイアス電流ibは4.4mAになる。このとき、レシーバ回路4が受け取るハイレベルの信号の電圧は、{1.98V−(4.4mA×180Ω)}=1.188Vになり、ローレベルの信号の電圧は、{1.98V−(4.4mA×290Ω)}=0.704Vになり、所望値からのずれ量は、ハイレベルで0.108V、ローレベルで0.064Vと小さくなる。このように、電流−電圧変換回路3及びバイアス回路5を、同じ半導体チップ上に設けることにより、プロセス、温度又は電源電圧の変動に影響を受けにくいLVDS回路を得ることができる。
【0036】
なお、図1では、電流−電圧変換回路3及びバイアス回路5が、半導体チップBに設けられた例を示して説明したが、電流−電圧変換回路3及びバイアス回路5は、半導体チップAに設けられるようにしてもよい。この場合、図1は、図3のようになり、図3の各部の動作は図1の場合と同様であるのでその説明を省略する。
【0037】
次に、図4は、図1及び図2で示したLVDS回路1を用いた光ディスク記録装置の構成例を示した概略のブロック図である。
図4において、光ディスク記録装置40は、光ディスク41にレーザ光を照射してデータの記録を行うレーザダイオード42と、入力されたデータに応じて該レーザダイオード42の動作制御を行うLDドライバ43と、パーソナルコンピュータ等のホスト装置51から入力された光ディスク41への書き込み用データを所定の方法でエンコードして該LDドライバ43に出力するCD・DVDエンコーダ44と、該CD・DVDエンコーダ44の動作制御を行うCPU45とを備えている。なお、LDドライバ43は半導体レーザ駆動制御部を、CD・DVDエンコーダ44はエンコード部をそれぞれなしている。
【0038】
CD・DVDエンコーダ44からLDドライバ43にデータ信号を出力する際、LVDS回路が使用されている。すなわち、図1のLVDS回路の場合、CD・DVDエンコーダ44の出力回路にドライバ回路2が使用され、LDドライバ43の入力回路に電流−電圧変換回路3、レシーバ回路4及びバイアス回路5が使用されている。このため、CD・DVDエンコーダ44とLDドライバ43は、一対の信号線6,7で接続されており、CD・DVDエンコーダ44が半導体チップAに設けられており、LDドライバ43が半導体チップBに設けられている。半導体チップA及びBは、1つのモジュールに形成されたMCMをなしている。
【0039】
なお、前記説明では、電流−電圧変換回路3及びバイアス回路5を半導体チップB又は半導体チップAのいずれかに設けた場合を例にして説明したが、これは一例であり、本発明は、これに限定するものではなく、電流−電圧変換回路3及びバイアス回路5が同一チップ上に設けられ及び/又は同一プロセスで形成されるようにすればよい。例えば、ドライバ回路2が半導体チップAに形成され、レシーバ回路4が半導体チップBに形成され、電流−電圧変換回路3及びバイアス回路5が半導体チップCに形成される場合、図1及び図3は図5のようになる。
【0040】
このように、本第1の実施の形態におけるLVDS回路は、ドライバ回路2から出力された電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路3と、ドライバ回路2から出力される電流値の制御を行うバイアス回路5を同一チップ上に設けた及び/又は同一プロセスで形成されるようにした。このことから、プロセス、温度又は電源電圧の変動に影響を受けにくくすることができる。また、本第1の実施の形態におけるLVDS回路を光ディスク記録装置に使用することにより、プロセス、温度又は電源電圧の変動による光ディスクへのデータ書き込み精度の低下を防止することができる。
【0041】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明のLVDS回路によれば、ドライバ回路から出力された電流を電圧に変換する電流−電圧変換回路と、ドライバ回路から出力される電流値の制御を行うバイアス回路を同一チップ上に設けた及び/又は同一プロセスで形成されるようにした。このことから、プロセス、温度又は電源電圧の変動に影響を受けにくくすることができる。
【0042】
また、本発明の光ディスク記録装置によれば、エンコード部の出力回路部と、半導体レーザ駆動制御部の入力回路部とをLVDS回路で構成し、ドライバ回路から出力された電流をそれぞれ電圧に変換する電流−電圧変換回路と、ドライバ回路から出力される電流値の制御を行うバイアス回路を同一チップ上に設けた及び/又は同一プロセスで形成されるようにした。このことから、プロセス、温度又は電源電圧の変動による光ディスクへのデータ書き込み精度の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態におけるLVDS回路の例を示した図である。
【図2】 図1のドライバ回路2の回路例を示した図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態におけるLVDS回路の他の例を示した図である。
【図4】 図1及び図2で示したLVDS回路1を用いた光ディスク記録装置の構成例を示した概略のブロック図である。
【図5】 本発明の第1の実施の形態におけるLVDS回路の他の例を示した図である。
【符号の説明】
1 LVDS回路
2 ドライバ回路
3 電流−電圧変換回路
4 レシーバ回路
5 バイアス回路
6,7 信号線
41 光ディスク
42 レーザダイオード
43 LDドライバ
44 CD・DVDエンコーダ
45 CPU
A,B,C 半導体チップ
Claims (6)
- 入力されたディジタル信号に応じた差動信号をなす電流を一対の出力端から出力するドライバ回路と、該ドライバ回路から出力される電流の電流値を制御するバイアス電流を該ドライバ回路に供給するバイアス回路と、前記ドライバ回路の各出力端から出力された電流をそれぞれ電圧に変換して出力する電流−電圧変換回路と、該電流−電圧変換回路から出力された各電圧の電圧値を比較し、該比較結果を示す信号を出力するレシーバ回路とを備えるLVDS回路において、
前記ドライバ回路は1つの半導体チップに形成され、前記バイアス回路、電流−電圧変換回路及びレシーバ回路が他の1つの半導体チップに形成されることを特徴とするLVDS回路。 - 前記バイアス回路及び電流−電圧変換回路は、同一プロセスで形成されることを特徴とする請求項1記載のLVDS回路。
- 前記ドライバ回路、バイアス回路、電流−電圧変換回路及びレシーバ回路は、マルチチップモジュールで形成されることを特徴とする請求項1又は2記載のLVDS回路。
- ホスト装置から入力された光ディスクへの書き込み用データを所定の方法でエンコードするエンコード部と、該エンコード部でエンコードされたデータ信号に基づいて光ディスクにレーザ光を照射する半導体レーザの駆動制御を行う半導体レーザ駆動制御部とを備え、前記エンコード部の出力回路部と、前記半導体レーザ駆動制御部の入力回路部とをLVDS回路で構成した、ホスト装置から入力されたデータを光ディスクに記録する光ディスク記録装置において、
前記LVDS回路は、
入力されたディジタル信号に応じた差動信号をなす電流を一対の出力端から出力するドライバ回路と、
該ドライバ回路から出力される電流の電流値を制御するバイアス電流を該ドライバ回路に供給するバイアス回路と、
前記ドライバ回路の各出力端から出力された電流をそれぞれ電圧に変換して出力する電流−電圧変換回路と、
該電流−電圧変換回路から出力された各電圧の電圧値を比較し、該比較結果を示す信号を出力するレシーバ回路と、
を備え、
前記ドライバ回路は1つの半導体チップに形成され、前記バイアス回路、電流−電圧変換回路及びレシーバ回路が他の1つの半導体チップに形成されることを特徴とする光ディスク記録装置。 - 前記バイアス回路及び電流−電圧変換回路は、同一プロセスで形成されることを特徴とする請求項4記載の光ディスク記録装置。
- 前記ドライバ回路、バイアス回路、電流−電圧変換回路及びレシーバ回路は、マルチチップモジュールで形成されることを特徴とする請求項4又は5記載の光ディスク記録装置。
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