JP4166697B2 - 光学遷移を空間的に狭く限定して励起する方法と装置 - Google Patents

光学遷移を空間的に狭く限定して励起する方法と装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4166697B2
JP4166697B2 JP2003542911A JP2003542911A JP4166697B2 JP 4166697 B2 JP4166697 B2 JP 4166697B2 JP 2003542911 A JP2003542911 A JP 2003542911A JP 2003542911 A JP2003542911 A JP 2003542911A JP 4166697 B2 JP4166697 B2 JP 4166697B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
excitation light
excitation
focal point
partial beams
wavefront
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003542911A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005509157A (ja
Inventor
ヘル・シュテファン
ディバ・マルクス
Original Assignee
マックス−プランク−ゲゼルシャフト ツール フェルデルンク デル ヴィッセンシャフテン エー.ファウ.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by マックス−プランク−ゲゼルシャフト ツール フェルデルンク デル ヴィッセンシャフテン エー.ファウ. filed Critical マックス−プランク−ゲゼルシャフト ツール フェルデルンク デル ヴィッセンシャフテン エー.ファウ.
Publication of JP2005509157A publication Critical patent/JP2005509157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4166697B2 publication Critical patent/JP4166697B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N21/00Investigating or analysing materials by the use of optical means, i.e. using sub-millimetre waves, infrared, visible or ultraviolet light
    • G01N21/62Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light
    • G01N21/63Systems in which the material investigated is excited whereby it emits light or causes a change in wavelength of the incident light optically excited
    • G01N21/64Fluorescence; Phosphorescence
    • G01N21/645Specially adapted constructive features of fluorimeters
    • G01N21/6456Spatial resolved fluorescence measurements; Imaging
    • G01N21/6458Fluorescence microscopy

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Laser Surgery Devices (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Lasers (AREA)

Description

本発明は、光学遷移を空間的に狭く限定して励起する方法に関する。この場合、1本の励起光線の波長が励起すべき光学遷移に合わせられているこの励起光線の焦点を越えて広がる焦点範囲が、光学遷移に任意の方法で影響し、部分ビームに分割され、この焦点範囲内で焦点合わせされた部分ビームの形態で、異なる側からそれ自体干渉される1本の非励起光線の、焦点で1つの最小強度を有しこの焦点の異なる側で多数の最大強度を有する空間的な干渉縞と重畳する。
さらに本発明は、この方法を実施する装置に関する。この装置は、励起光線を出力する励起光源,励起光線を焦点上に焦点合わせする第1対物レンズ,非励起光線を出力する非励起光源及び非励起光線を部分ビームに分割するビームスプリッタを有する。この場合、これらの部分ビームを干渉させるため、これらの部分ビームの一方の部分ビームが、第1対物レンズを通じて焦点上に焦点合わせされ、そしてこれらの部分ビームの他方の部分ビームを焦点合わせする少なくとも1つの第2対物レンズによって他方の方向からこの焦点上に焦点合わせされる。
光源から入射する光線が、1つのレンズによって実際には空間的な拡大なしに零次元の焦点に焦点合わせ可能ではなくて、通常は幾何学的な焦点の周りの葉巻状の焦点範囲内だけに焦点合わせ可能であることが、エルンスト・アッベによって1873年に既に発見されている。この焦点範囲の最小寸法は、約λ/(2n)である。この場合、λは光の波長であり、nは屈折率である。この範囲は、いろいろな技術分野で観測される。具体的には、非接触式に光によって空間的に限定された領域上に集中しなければならない場所ならどこでも観測される、例えば光学顕微鏡検査,リトグラフや光学式データ記憶媒体の書き込みで観測される。
蛍光顕微鏡検査の分野では、1本の励起光線の焦点範囲の一部が試料の励起放射を引き起こす複数の刺激光線の焦点範囲と重畳することによって、試料が別々に検出可能な蛍光を自然放射するために励起される領域を有効に小さくすることが、ドイツ連邦共和国特許発明第 0 801 759号明細書から公知である。これによって、試料の励起されたエネルギー状態が再び非励起になる。蛍光の自然放射が、この励起されたエネルギー状態から起こる。注目すべき自然放射された蛍光は、異なる波長又は放射の異なる時点に基づいて励起放射に起因した光から分離できる。励起光線の有効に小さくなった焦点範囲から捉えられた自然放射された蛍光は、この励起光線の実際の焦点範囲よりも小さい範囲から発生する。
光線の有効な焦点範囲を小さくするもう1つの出発点は、干渉縞をこの焦点範囲内に生成することである。そのため、励起光線が、部分ビームに分割され、これらの部分ビームが、異なる方向、特に逆方向から焦点範囲内で互いに重畳される。この干渉縞の最大強度の限界が、λ/4nの下限を有する。しかし通常は、焦点の1つの最大強度の近くで、さらに2つの最大強度も、両部分ビームの共通の焦点範囲内の焦点の前後で発生する。
この隣の最大強度を取り除くため、1本の刺激光線(Stimulationslichtstrahl) の部分ビームからの干渉縞を励起光線(Anregungslichtstrahl)の部分ビームの干渉縞に重畳することが、冒頭で述べた種類の方法としてStefan W.Hell:"Increasing the Resolution of Far-Field Fluorescence Light Microscopy by Point-Spread-Function Engineering" in "Topics in Flurescence Spectroscopy";Volume 5:"Nonlinear and Two-Photon-Induced Fluorescence", J.Lakowicz, Plenum Press, New York, 1997著から公知である。この場合、刺激光線の干渉縞は、焦点内に最小強度を有する。この場合、この刺激光線の波長は、励起光線の波長の二倍の大きさである。こうして、焦点の前後に存在する刺激光線の最大強度が、励起光線の隣の最大強度に重畳する。その結果、励起光線の主最大強度だけが、焦点で自然放射に励起される。この自然放射の蛍光が検出される。刺激光が励起光の二倍の波長を有する場合に限定されることには、著しい欠点がある。さらに、励起光と刺激光線との双方を部分ビームに分割する必要があり、かつ逆方向から同一の焦点範囲内に焦点合わせする必要があり、同時に両部分ビーム対の位相の相対位置をこの焦点に対して調整する必要があるので、この方法を実現する装置は極端な調節経費を特徴とする。すなわち、対応する装置が試料の励起の有効範囲を励起光によってλ/2nの限界を大きく下回る可能性を潜在的に開示するものの、この装置は今日まで実際に実現されなかった。
本発明は、蛍光顕微鏡の用途に限定されない。本発明は、もはや光学遷移が励起光によって励起可能である全ての場合に及ぶ。この場合、光学遷移は、励起光によって任意の方法で影響を受ける。このことは、励起放射によるエネルギー状態が非励起光で再び非励起にされる場合を含む。非励起光が基底状態を下げることも含まれる。光学遷移が、励起光によってこの基底状態から励起され得る。励起すべき光学遷移は、光化学過程を引き起こすこともできる。この光学過程は、非励起光によって任意の方法で阻止されるか又は少なくとも阻止される。それ故に、励起光の概念又は励起光線の概念は、この説明の範囲内では励起すべき光学遷移が任意の方法で影響されるという意味だけを与える。この場合、本発明は、光学遷移の励起の有効範囲を励起光線の使用によって小さくする。このことは、例えば非励起光線の所望の作用が時系列でまだ与えられている限り、励起光線を励起光線に重畳させることが焦点範囲内への同時の入射を必要とするということを意味しない。
本発明の課題は、実現を阻む高い調節経費なしに、光学遷移の有効な励起の範囲を励起光線によってλ/2nよりも明らかに小さい寸法に低減することが可能である冒頭で述べた種類の方法と装置を提供することにある。
冒頭で述べた種類の方法の場合、この課題は、本発明により、逆方向から焦点に向かって焦点合わせされた非励起光線の部分ビームの波面が、焦点への焦点合わせ前に同様にずれ(aberrieren)、その結果、焦点の最小強度を取り除くことなしに、干渉縞の最大強度が、焦点の各側で空間的に広がることによって解決される。
この新規の方法の場合、励起光線の焦点範囲が、それ自体干渉される非励起光線の干渉縞に重畳される。この場合、励起すべき光学遷移の励起だけが、焦点の周りの狭く限定された領域内で実施されるように、焦点の両側で形成される干渉縞の最大強度が発生する。非励起光線の干渉縞が、この領域内で最小強度を有する。この最小強度は、対称性の理由から励起光線の部分ビームの波面の収差によってほとんど影響されない。しかし、干渉パターンの最大強度がその狭い空間的な限定を失い拡大することによって、これらの波面の収差は、絶対的な対称性が部分ビーム間で与えられていない焦点の前後で作用する。その結果、励起光線の全ての焦点範囲が、焦点に対する干渉縞の最小強度の外側で検出可能である。すなわち、励起すべき光学遷移の有効な励起が、焦点の周りの小さい領域に集中する。この領域の寸法は、λ/2nの限界を遥かに下回る。λ/10以上の場所分解能が、この範囲内で実現可能である。
この新規の方法の場合、励起光線の部分ビームが、互いに逆方向から焦点に向かって焦点合わせされて干渉縞を形成することが好ましい。しかし、励起光線及び励起光線の部分ビームを焦点合わせするための2つより多い対物レンズが使用可能である場合、例えば部分ビームが成す角度を80〜120 °の範囲内にしてもよい。
この新規の方法の場合、励起光線が、焦点範囲内で特にそれ自体干渉されない。何故なら、このことには、さらに重要な利点がないからである。同時にこれは、この新規の方法の実施時に調節経費を明らかに上げる。何故ならこのとき、2つの干渉縞を互いに調節する必要があるからである。
焦点の外側の励起光線の焦点範囲を取り除くために非励起光線の干渉縞の最大強度を十分に評価する基準は、第1最大強度及び第2最大強度が焦点の各側で重畳する点にある。このことは、焦点の各側の第1最大強度と第2最大強度との間の強度の零点が消滅することを意味する。
非励起光線のずれた部分ビームの干渉縞の最小強度を焦点で獲得した際に対称を完全に利用するため、これらの部分ビームの波面が同様にずらされる。
非励起光線の波面が、部分ビームへの分割前にずらされる(aberriert) ことによって、部分ビームの波面が同様にかつ簡単にずらされる(aberriert) 。これによって、両部分ビームの波面の完全に等しい収差が得られる。その結果、焦点での部分ビームの干渉縞内の最小強度が損なわれるという危険が全くない。
非励起光線の部分ビームの波面の収差時に、例えば波面の中心領域をその縁領域に対して移相させることができる。
非励起光線の部分ビームの波面の収差時に、これらの波面の領域が互いに移相する場合、個々の領域からの非励起光がもはや破壊的に干渉できないように、非励起光線のコヒーレント長よりも大きく移相させることが好ましい。したがって、ずれなかった部分ビームの干渉縞の最小強度の強度が上昇する。非励起光線がパルス状の場合、そのコヒーレント長は、パルス長と一致する。
特に、部分ビームが、この新規の方法の場合に複数の同じ光学系によって焦点に焦点合わせされる。この場合、これらの光学系は、1.0 を可能な限り大きく超える大きなアパーチャの観点下で選択する必要がある。58°より大きい半開口角が好ましい。励起光線も両光学系のうちの1つの光学系によって焦点に焦点合わせされるので、励起光線の焦点範囲が、光学軸線の方向に沿って可能な限り僅かな空間的寸法を有する。両部分ビームの干渉縞も、この領域に集中する。
この新規の方法の場合、励起光線と非励起光線との波長及び/又は焦点範囲内に入射する時点及び/又は形が区別できる。特にただ1つのレーザが、励起光線用の励起光源の一部としても非励起光線用の励起光源の一部としても使用され得る。
別の非励起光線の光強度が焦点範囲内で励起光線に重畳することによって、この新しい方法の空間分解能がさらに向上する。この場合、別の非励起光線が重要である。この非励起光線は、非励起光線の部分ビームの波面の収差の種類だけで第1非励起光線から区別が付く。その結果、この新規の方法は、第1非励起光線によっても実現される。部分ビームの波面がずれないか又は干渉縞を形成するために部分ビームに全く分割されない非励起光線も重要である。したがって、この非励起光線は、主に従来の技術から公知の原理によって生成される。別の非励起光線を使用することは、軸線方向の限定に対して有効に補足するというよりむしろ特にこの非励起光線の軸線に対して半径方向にこの非励起光線による有効な励起範囲を限定するために想定可能である。この限定は、この新規の方法の主な目的である。この目的で、簡単な、すなわちそれ自体干渉しない別の励起光線が使用可能である。この別の励起光線のコア領域の残りのコア領域が、焦点合わせ後に焦点の周りにドーナツ状の強度分布を有し、励起光線による有効な励起をこの励起光線の軸線に対する全ての半径方向で制限するように、この別の励起光線のコア領域は形成される。
この新規の方法のもう1つの補足は、複数の方法ステップを多数の相並んでいる焦点範囲及び/又は相前後している焦点範囲内で同時に実施することである。このことは、例えば励起光線と非励起光線とを相前後して延在する多数の部分ビームに分割することによって実施できる。これらの部分ビームは、多数の焦点範囲内で焦点合わせされる。このようなビームを分割する公知の手段は、開口アレイやマイクロレンズアレイである。
この新規の方法の具体的な実施形では、励起光線が試料を励起して蛍光を自然放射するために使用され、非励起光線が励起を変化させるため又は試料の刺激放射を起動させるために使用される。この場合、自然放射された蛍光が共焦点的に検出される。この方法は、蛍光顕微鏡検査に相当する。自然放射された蛍光を分離するため、波長を選択する光学要素に加えて、特定の期間も使用され得る。この特定の期間の場合、自然放射された蛍光が、非励起光線の減衰直後に検出される。この減衰自体は、励起光線に続くか又はこの励起光線より少なくとも後に減衰する。しかし、このような同期手段自体は公知である。
しかし、励起光線は、光化学処理の出力状態である状態を使用するためにも使用され得、非励起光線は、この光化学処理を阻止するために使用される。すなわち、例えば光学データ媒体が書き込まれ得る。
冒頭で述べた種類の装置は、本発明により、波面をずらす光学要素がそれぞれの対物レンズの前方で逆方向から焦点上に焦点合わせされる両部分ビームのビーム経路内に配置されていることを特徴とする。
特に、第1対物レンズ及び第2対物レンズが、部分ビームを互いに逆方向から焦点上に焦点合わせする。
さらに、励起光線の一部が第2対物レンズを経由して焦点範囲内に到達しないように、可能なビーム経路が励起されていることが好ましい。
波面をずらす光学要素は、ビームスプリッタの前方で非励起光線内に配置され得る。
波面をずらす光学要素は、非励起光の位相を波面を超えて変化させる光学要素でもよい。ずらす光学要素の可能な実施形は、例えば位相遅れ板をこの光学要素内に有する。これによって、位相段が、波面内に挿入される。しかし、波面を別形態でずらす、例えば波面を傾けるか又は湾曲させるその他の光学要素も使用可能である。
希望の収差を設定するため、コンピュータで番地付け可能である波面をずらす光学要素が特に好ましい。このような光学要素は、能動的な光学ミラーの形態で、例えば機械的な調節要素を有する薄膜ミラーとして及び強誘電性の光学要素の形態で、例えば液晶として公知でありかつ任意に使用可能である。
特にこの新規の装置の両対物レンズは、等しくかつ58°より大きい半開口角を有する。焦点上の非励起光線の部分ビームの干渉縞の最小強度を調節するためには、位相調節要素をこれらの部分ビームのうちの1つの部分ビームのビーム経路内に配置することが必要である。圧電アクチュエータによって移動するビームスプリッタの形態の位相調節要素もこれに相当する。この位相調節要素のずれは、部分ビームのうちの1つの部分ビームだけに現れる。
この新規の装置の好適な実施形では、能動的な光源が1つだけ設けられている。この光源は、励起光源として又は非励起光源として直接使用される。この場合、その都度異なる形態の光源を構成するためには、非線形の光学受動素子を使用してもよい。能動的な光源は、例えばパルスレーザであり、非線形の光学受動素子は、例えば周波数を二倍にする結晶又は光学パラメータ発信機である。
この新規の装置の実際の用途では、干渉縞が実際に強度零点を焦点に形成できるように、非励起光線の部分ビームを同じ強度に設定することが重要である。部分ビームの強度を調節するため、調節可能な強度減衰手段が、両部分ビームのうちの少なくとも1つの部分ビーム内に配置され得る。この場合、この強度減衰手段は、吸収物質から成る溶液を有する光学セルである。例えば硫酸銅が適している。
この新規の装置の実施形として蛍光顕微鏡を実現するためには、蛍光を受け止める装置を焦点に対して共焦点配置に配置してもよい。
以下に、本発明を蛍光顕微鏡の構成に関するものの本発明を限定すると解釈してはならない実施の形態に基づいて詳しく説明する。
図1中に概略的に示された装置1は、励起光線3を出力する励起光源2を有する。この励起光源2は、波長が554nm でパルス期間が250fs のレーザーパルス4を出力する。励起光線3は、ミラー5,第1複色性ミラー6,ビームスプリッタ7そして第2複色性ミラー8を介して第1対物レンズ9内に入射し、対物レンズ9によって試料10の領域内で焦点11上に焦点合わせされる。この焦点11は、ここでは拡大図で試料10の隣に配置されている。この場合、励起光線3からビームスプリッタ7内で分割された1本の部分ビームが、波長選択要素40によって遮断される。この波長選択要素40は、励起光線13の波長を有する光を通過させない。励起光線3は、回折範囲に基づいて対物レンズ9によって実際には零次元の焦点11上ではなくて、焦点範囲12内に焦点合わせされる。この焦点範囲は、特定の空間的な広がりを特に対物レンズ9の光学軸線の方向に有する。この全ての焦点範囲12内では、試料10が、励起されるエネルギー状態に励起される。この試料10は、エネルギー状態から自然蛍光13を放射する。この自然蛍光13は、対物レンズ9,複色性ミラー,ミラー14,レンズ15そしてピンホール16を介して検出器17に到達する。この複色性ミラーの透過波長が、蛍光13の波長に調節されている。場所分解能を蛍光の記録時に検出器17によって上げるため、ピンホール16は、焦点11に対して共焦点に配置されている。しかしここでは、蛍光の検出時の局所的な分解能が、非励起光源19から来る非励起光線18によって著しく改良される。非励起光源19は、期間が13psで波長が750nm の範囲内のレーザーパルス20を出力する。励起光線3の波長は、自然蛍光を放射する試料10のエネルギー状態の励起に調節されている一方で、励起光線18の波長は、励起されたエネルギー状態を再び非励起する試料10の刺激放射が起動されるように選択されている。特定の方法で焦点範囲12内で非励起光線18を励起光線3に重畳させることによって、範囲が、焦点11の周りの狭い範囲上に局所的に限定され得る。検出器17が、この範囲から蛍光13を受ける。この場合、最初に励起光線3のレーザーパルス4が試料10上に照射され、次いで非励起光線18のレーザーパルス20が試料10上に照射され、引き続きレーザーパルス20及びこのレーザーパルス20によって起動された試料10の刺激放射が減衰されている後に、検出器17が自然放射された試料10の蛍光を受けるために起動されることによって、この検出器17又は(図示しなかった)前方に接続された光学要素が、蛍光13からずれている波長に基づいて試料10の刺激放射を識別するか又は時間的に識別する。
試料を非励起光線18によって焦点11の外側全体で再び非励起にする一方で、焦点11で影響を受けないため、最初に非励起光線18が、その波面をずらす光学要素21を通過する。引き続き、非励起光線18が、非励起光線18の波長で反射する複色性ミラー6によって励起光線3と一緒にされる。非励起光線18は、ビームスプリッタ7内で2本の部分ビーム22,23に分割される。部分ビーム22は、励起光線のように誘導される。部分ビーム23は、非励起光線18の波長で透過する波長選択要素40そしてミラー24を介して対物レンズ9に等しく構成されている第2対物レンズ25に到達する。この部分ビーム23は、対物レンズ25によって焦点11上に焦点合わせされる。こうして、励起光線が、その部分ビーム22,23の形態で焦点範囲12内で一緒に重畳する。干渉縞が形成される。焦点11に対する干渉縞の位相位置は、最小強度がこの焦点11で発生するように設定される。このことは、例えば圧電アクチュエータによってビームスプリッタ7を二重矢印26方向にシフトすることによって実現される。ビームスプリッタ7は、部分ビーム23のビーム経路上だけでシフトする、すなわち部分ビーム22,23の相対位相位置上でシフトする。最大強度が焦点11の両側で発生しているという意味で、部分ビーム22,23の干渉縞が、そのずれた波面27によって歪められている。その結果、これらの最大強度は内側に移動する。その結果、干渉縞の高次の最小強度の強度が上昇する。このことは、図3に関連してさらに以下で詳しく説明する。
図2は、非励起光線18の到着する平坦な波面28に対する光学要素21の作用を示す。波面28の位相が、光学要素21の中央内の位相板29によって局所的に遅れる。ステップ状にずれた波面27が、ここから発生する。これらの波面27は、図1中の焦点11の隣に配置されている。しかしその他の収差も同様に利用可能であり適している。最大強度を焦点11の両側の部分ビーム22,23の干渉縞内で重畳させるためには、平坦な波面が十分に変形することが重要である。
図3の上部(a)は、図1の対物レンズ9,25を介して焦点範囲12に入射する平坦な波面28から発生した干渉縞30を示す。この場合、第1次又は第2次の干渉縞31,32がそれぞれ、干渉縞30の中央内の焦点11の両側で発生することが分かる。これらの最大強度は、これらの最大強度間にある最小強度33によって互いに鮮明に分離されている。これに対して図3(b)は、ずれた波面27によって干渉縞30に対して得られる作用下で示す。第1次と第2次の最大強度31,32は、焦点11から多少離れて延在し、特にこれらの最大強度31,32がこれらの最大強度間にある図3(a)の最小強度33の領域内で重畳する範囲内で拡張し、非励起光の強度がそこで上昇する。しかし対称の理由から、最小強度が、焦点11に存在する。したがって図3(b)の干渉縞30によって、試料10の励起が、図1の全焦点範囲12内で焦点11のすぐ近くの周りの領域まで再び戻され得る。これに応じて、蛍光が検出され得る。この蛍光の光源が、焦点11の周りの狭い領域に集中する。
図4は、試料内の薄い蛍光層の場合に1.2 の開口数を有する液侵対物レンズ9,25を使用したときの例えば試料の深さzに対する検出器17の信号をマイクロメートルで示す。この場合、図1の装置の検出信号34が、対応する共焦点蛍光顕微鏡の検出信号35と比較して示されている。蛍光層の位置の周りの信号34の明らかにより僅かな半値幅39が際立っている。この半値幅は、ここでは46±5nmである。これは、励起光線の波長の10分の1より明らかに小さい。共焦点蛍光顕微鏡の信号35の半値幅は、1オーダー程度大きい。
図5は、バクテリアの画像を示す。このバクテリアの細胞膜は、蛍光色素で示されている。この場合、図5(a)は、左側にバクテリアの2次元画像を示し、右側にバクテリアの画像中に示された線36に沿った信号の変化を示す。これらはそれぞれ、共焦点蛍光顕微鏡によって記録された。図5(b)は、図1の装置1による対応する記録を図5(a)と比較して示す。ここでは、バクテリア38の細胞膜37が非常により良好にかつより鮮明に分解される。分解能が、図5(b)の線形な濾波によってさらに向上可能である。
新規の装置の原理構成を示す。 新規の装置の波面の収差を示す。 共焦点蛍光顕微鏡の測定結果と比較したこの装置によって得られた第1測定結果を示す。 共焦点蛍光顕微鏡の測定結果と比較したこの装置によって得られた第2測定結果を示す。
符号の説明
1 装置
2 励起光源
3 励起光線
4 レーザーパルス
5 ミラー
6 ミラー
7 ビームスプリッタ
8 ミラー
9 対物レンズ
10 試料
11 焦点
12 焦点範囲
13 蛍光
14 ミラー
15 レンズ
16 ピンホール
17 検出器
18 非励起光線
19 非励起光源
20 レーザーパルス
21 光学要素
22 部分ビーム
23 部分ビーム
24 ミラー
25 対物レンズ
26 二重矢印
27 ずれた波面
28 波面
29 位相板
30 干渉縞
31 最大強度
32 最大強度
33 最小強度
34 検出信号
35 検出信号
36 線
37 細胞膜
38 バクテリア
39 半値幅
40 波長選択要素

Claims (23)

  1. 光学遷移を空間的に狭く限定して励起する方法にあって、この場合、1本の励起光線の波長が励起すべき光学遷移に合わせられているこの励起光線の焦点を越えて広がる焦点範囲が、1本の非励起光線の空間的な干渉縞と重畳し、前記非励起光線は、この光学遷移に任意の方法で影響し、部分ビームに分割され、異なる方向から来たこれらの部分ビームが、この焦点範囲内で焦点合わせされる形態でそれ自体干渉され、前記干渉縞は、前記焦点で1つの最小強度を有し、この焦点の異なる側で多数の最大強度を有する方法において、 異なる方向から焦点(11)に向かって焦点合わせされた前記部分ビーム(22,23)の波面(28)が、焦点(11)への焦点合わせ前にずれ、その結果、焦点の最小強度を取り除くことなしに、干渉縞(30)の最大強度(31,32)が、焦点(11)の各側で空間的に広がること、及び、励起光線(3)は、試料(10)を励起して蛍光(13)を自然放射するために使用され、非励起光線(18)は、励起を阻止するため又は試料(10)の刺激放射を起動させるために使用されることを特徴とする方法。
  2. 光学遷移を空間的に狭く限定して励起する方法にあって、この場合、1本の励起光線の波長が励起すべき光学遷移に合わせられているこの励起光線の焦点を越えて広がる焦点範囲が、1本の非励起光線の空間的な干渉縞と重畳し、前記非励起光線は、この光学遷移に任意の方法で影響し、部分ビームに分割され、異なる方向から来たこれらの部分ビームが、この焦点範囲内で焦点合わせされる形態でそれ自体干渉され、前記干渉縞は、前記焦点で1つの最小強度を有し、この焦点の異なる側で多数の最大強度を有する方法において、
    異なる方向から焦点(11)に向かって焦点合わせされた前記部分ビーム(22,23)の波面(28)が、焦点(11)への焦点合わせ前にずれ、その結果、焦点の最小強度を取り除くことなしに、干渉縞(30)の最大強度(31,32)が、焦点(11)の各側で空間的に広がること、及び、励起光線(3)は、光化学処理の出力状態である状態を使用するために使用され、非励起光線(18)は、この光化学処理を阻止するために使用されることを特徴とする方法。
  3. 部分ビーム(22,23)は、逆方向から焦点(11)上に焦点合わせされることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 励起光線(3)は、焦点範囲(12)内でそれ自体干渉しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 焦点(11)の各側の第1最大強度(31)と第2最大強度(32)との間の強度の零点が消滅するように、干渉縞(30)のこれらの最大強度(31,32)が空間的に大きく広がることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  6. 非励起光線(18)の部分ビーム(22,23)の波面は、同様にずらされることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  7. 非励起光線(18)の波面(28)は、その分割前に部分ビーム(22,23)にずらされることを特徴とする請求項に記載の方法。
  8. 波面(28)の中心領域が、非励起光線(18)の部分ビーム(22,23)の波面(28)の収差時にその縁領域に対して移相されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  9. 非励起光線(18)の部分ビーム(22,23)の波面(28)の収差時に、これらの波面の領域(28)が、非励起光線(18)のコヒーレント長よりも大きく移相されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  10. 部分ビーム(22,23)は、58°より大きい半開口角を有する等しい光学系 (9,25)によって焦点(11)上に焦点合わせされることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の方法。
  11. 励起光線(3)及び非励起光線(18)は、それらの波長及び/又はそれらの焦点範囲(11)内への入射時点及び/又はそれらによって生成されたレーザーパルス(4,20)の形で区別が付くことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 別の非励起光線の光強度が、焦点範囲内で励起光線に重畳することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 自然放射された蛍光(13)が、共焦点的に検出されることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 励起光線を出力する励起光源,励起光線を焦点上に焦点合わせする第1対物レンズ,非励起光線を出力する非励起光源及び非励起光線を部分ビームに分割するビームスプリッタを有し、この場合、これらの部分ビームを干渉させるため、これらの部分ビームの一方の部分ビームが、第1対物レンズを通じて焦点上に焦点合わせされ、そしてこれらの部分ビームの他方の部分ビームを焦点合わせする少なくとも1つの第2対物レンズによって他方の方向からこの焦点上に焦点合わせされる光学遷移を空間的に狭く限定して励起する装置において、
    光学要素(21)が、それぞれの対物レンズ(9,25)の前方で異なる方向から焦点(11)上に焦点合わせされる両部分ビーム(22,23)のビーム経路内に配置されていて、この光学要素(21)が、非励起光の位相を波面(28)を超えて変化させることによって、この光学要素(21)は、波面(28)をずらすことを特徴とする装置。
  15. 第1対物レンズ(9)及び第2対物レンズ(25)は、部分ビーム(22,23)を互いに逆方向から焦点(11)上に焦点合わせすることを特徴とする請求項14に記載の装置。
  16. 励起光線(3)の一部が、第2対物レンズ(25)を経由して焦点範囲(12)内に到達しないことを特徴とする請求項14又は15に記載の装置。
  17. 波面(28)をずらす光学要素(21)は、ビームスプリッタ(7)の前方で非励起光線(18)内に配置されていることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の装置。
  18. 波面(28)をずらす光学要素(21)は、非励起光の位相を波面(28)を超えて変化させる光学要素を有することを特徴とする請求項14〜17のいずれか1項に記載の装置。
  19. 希望の収差を設定するため、波面(28)をずらす光学要素(21)は、コンピュータで番地付け可能であることを特徴とする請求項15〜18のいずれか1項に記載の装置。
  20. 両対物レンズ(9,25)は、等しくかつ 58 °より大きい半開口角を有すること、及び、位相調節要素が、部分ビーム(22,23)のうちの1つの部分ビームのビーム経路内に配置されていることを特徴とする請求項14〜19のいずれか1項に記載の装置。
  21. 蛍光(13)を受け止める装置(17)が、焦点に対して共焦点配置に配置されていることを特徴とする請求項14〜20のいずれか1項に記載の装置。
  22. 調節可能な強度減衰手段が、両部分ビームのうちの少なくとも1つの部分ビーム内に配置されていて、非励起光線(18)の部分ビーム(22,23)の強度が、この強度減衰手段によって調節可能であることを特徴とする請求項14〜21のいずれか1項に記載の装置。
  23. 能動的な光源が1つだけ設けられていて、この光源は、励起光源として又は非励起光源として直接構成され、この場合、その都度別の光源が、この能動的な光源に加えて非線形の光学受動素子をさらに有することを特徴とする請求項14〜22のいずれか1項に記載の装置。
JP2003542911A 2001-11-09 2002-09-18 光学遷移を空間的に狭く限定して励起する方法と装置 Expired - Fee Related JP4166697B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10154699A DE10154699B4 (de) 2001-11-09 2001-11-09 Verfahren und Vorrichtung zum räumlich eng begrenzten Anregen eines optischen Übergangs
PCT/EP2002/010456 WO2003040706A1 (de) 2001-11-09 2002-09-18 Verfahren und vorrichtung zum räumlich eng begrenzten anregen eines optischen übergangs

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005509157A JP2005509157A (ja) 2005-04-07
JP4166697B2 true JP4166697B2 (ja) 2008-10-15

Family

ID=7704928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003542911A Expired - Fee Related JP4166697B2 (ja) 2001-11-09 2002-09-18 光学遷移を空間的に狭く限定して励起する方法と装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7253893B2 (ja)
EP (1) EP1444503B1 (ja)
JP (1) JP4166697B2 (ja)
AT (1) ATE293250T1 (ja)
DE (2) DE10154699B4 (ja)
WO (1) WO2003040706A1 (ja)

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5866911A (en) * 1994-07-15 1999-02-02 Baer; Stephen C. Method and apparatus for improving resolution in scanned optical system
EP1582858A1 (de) 2004-03-29 2005-10-05 Max-Planck-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. Verfahren zur Anregung der Moleküle von einem ersten Zustand in einen zweiten Zustand mit einem optischen Signal
DE102004039035A1 (de) * 2004-04-07 2005-10-27 EuroPhoton GmbH Gesellschaft für optische Sensorik Verfahren und Vorrichtung zur Fluoreszenz-Lebensdauer-Imaging-Nanoskopie
ITMI20040198U1 (it) 2004-04-30 2004-07-30 Agostino Ferrari Spa Anta con apertura a pressione
WO2006085391A1 (ja) * 2005-02-09 2006-08-17 Japan Fine Ceramics Center 可干渉な波動による観察技術
DE102005012739B4 (de) 2005-03-19 2010-09-16 MAX-PLANCK-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. Verfahren zur Herstellung räumlicher Feinstrukturen
DE102005013969A1 (de) 2005-03-26 2006-10-05 MAX-PLANCK-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. Verfahren zur mikroskopischen Untersuchung einer räumlichen Feinstruktur
DE102005027896B4 (de) * 2005-06-16 2012-03-15 MAX-PLANCK-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. Verfahren zum optischen Messen einer Probe
DE102006009831B4 (de) * 2006-03-01 2013-07-04 Leica Microsystems Cms Gmbh Verfahren und Mikroskop zur räumlich hochauflösenden Untersuchung von Proben
DE102006009833B4 (de) * 2006-03-01 2009-01-08 Leica Microsystems Cms Gmbh Verfahren und Mikroskop zur räumlich hochauflösenden Untersuchung von Proben
US7679741B2 (en) 2006-03-01 2010-03-16 Leica Microsystems Cms Gmbh Method and microscope for high spatial resolution examination of samples
DE102006026204A1 (de) * 2006-05-31 2007-12-06 Carl Zeiss Microimaging Gmbh Mikroskop mit erhöhter Auflösung
US8421035B2 (en) * 2006-08-11 2013-04-16 The Regents Of The University Of California High-resolution microscope using optical amplification
DE102006046369A1 (de) * 2006-09-29 2008-04-03 Carl Zeiss Microimaging Gmbh Auflösungsgesteigerte Lumineszenzmikroskopie
US7916304B2 (en) * 2006-12-21 2011-03-29 Howard Hughes Medical Institute Systems and methods for 3-dimensional interferometric microscopy
US8217992B2 (en) 2007-01-11 2012-07-10 The Jackson Laboratory Microscopic imaging techniques
DE102007025688A1 (de) * 2007-06-01 2008-12-11 MAX-PLANCK-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. Wellenlängen- oder polarisationssensitiver optischer Aufbau und dessen Verwendung
US7772569B2 (en) 2008-04-01 2010-08-10 The Jackson Laboratory 3D biplane microscopy
DE102008019957B4 (de) 2008-04-21 2015-04-30 MAX-PLANCK-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. Verfahren zum Bestrahlen einer Probe mit Licht und Fluoreszenzlichtmikroskop mit einer Beleuchtungseinheit zum Bestrahlen einer Probe mit Licht
DE102009031481A1 (de) 2008-07-03 2010-02-11 Ohnesorge, Frank, Dr. Konzept für optische (Fernfeld-/Fresnel-Regime aber auch Nahfeld-) Mikroskopie/Spektroskopie unterhalb/jenseits des Beugungslimits - Anwendungen für optisches (aber auch elektronisches) schnelles Auslesen von ultrakleinen Speicherzellen in Form von lumineszierenden Quantentrögen - sowie in der Biologie/Kristallographie
WO2010141608A1 (en) 2009-06-02 2010-12-09 Imflux Llc Superresolution optical fluctuation imaging (sofi)
US8547533B2 (en) 2009-12-28 2013-10-01 The United States Of America, As Represented By The Secretary, Department Of Health And Human Services Composite probes and use thereof in super resolution methods
EP2524259B2 (en) * 2010-01-15 2021-08-18 Koninklijke Philips N.V. A stimulated emission depletion (sted) microscopy system
DE102010007676A1 (de) 2010-02-10 2011-08-11 Ohnesorge, Frank, Dr., 91054 Konzept für lateral aufgelöste Fourier Transformations Infrarot Spektroskopie unterhalb/jenseits des Beugungslimits - Anwendungen für optisches (aber auch elektronisches) schnelles Auslesen von ultrakleinen Speicherzellen in Form von lumineszierenden Quantentrögen - sowie in der Biologie/Kristallographie
EP2535755A1 (en) 2011-06-14 2012-12-19 Ecole Polytechnique Fédérale de Lausanne (EPFL) Cumulant microscopy
EP3004848B1 (en) 2013-06-03 2021-10-27 LUMICKS DSM Holding B.V. Method and system for imaging a molecular strand
GB2587809A (en) * 2019-10-01 2021-04-14 Sumitomo Chemical Co Data storage method and composition

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4416558C2 (de) * 1994-02-01 1997-09-04 Hell Stefan Verfahren zum optischen Messen eines Probenpunkts einer Probe und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
EP0801759B1 (de) * 1994-02-01 2001-08-08 Stefan Dr. Hell Vorrichtung und verfahren zum optischen messen eines probenpunktes einer probe mit hoher ortsauflösung
US6259104B1 (en) * 1994-07-15 2001-07-10 Stephen C. Baer Superresolution in optical microscopy and microlithography
DE19653413C2 (de) * 1996-12-22 2002-02-07 Stefan Hell Rastermikroskop, bei dem eine Probe in mehreren Probenpunkten gleichzeitig optisch angeregt wird
DE10012462B4 (de) * 2000-03-15 2004-07-08 Leica Microsystems Heidelberg Gmbh Beleuchtungsvorrichtung für die konfokale Fluoreszenz-Rastermikroskopie
US6844963B2 (en) * 2000-03-23 2005-01-18 Olympus Optical Co., Ltd. Double-resonance-absorption microscope
US7274446B2 (en) * 2001-04-07 2007-09-25 Carl Zeiss Jena Gmbh Method and arrangement for the deep resolved optical recording of a sample
DE10118355B4 (de) * 2001-04-12 2005-07-21 MAX-PLANCK-Gesellschaft zur Förderung der Wissenschaften e.V. Verfahren und Vorrichtung zur Mehrphotonenanregung einer Probe

Also Published As

Publication number Publication date
US7253893B2 (en) 2007-08-07
DE50202806D1 (de) 2005-05-19
WO2003040706A1 (de) 2003-05-15
EP1444503A1 (de) 2004-08-11
DE10154699A1 (de) 2003-05-28
EP1444503B1 (de) 2005-04-13
US20040207854A1 (en) 2004-10-21
DE10154699B4 (de) 2004-04-08
ATE293250T1 (de) 2005-04-15
JP2005509157A (ja) 2005-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4166697B2 (ja) 光学遷移を空間的に狭く限定して励起する方法と装置
US10247934B2 (en) Method for examining a specimen by means of light sheet microscopy
US10684225B2 (en) Method and scanning fluorescence microscope for multi-dimensional high-resolution imaging a structure or a path of a particle in a sample
JP7349270B2 (ja) 位相マスクおよび顕微鏡を較正するための方法
US8705172B2 (en) Microscopy method and microscope with enhanced resolution
US10642015B2 (en) Light sheet microscope with a phase-selective element for illumination
US7679741B2 (en) Method and microscope for high spatial resolution examination of samples
US20150362713A1 (en) Rapid adaptive optical microscopy over large multicellular volumes
WO2016054118A1 (en) Non-linear structured illumination microscopy
EP2976670B1 (en) Random access stimulated emission depletion (sted) microscopy
WO2016188143A1 (en) Methods and systems for generating non-diffracting light sheets for multicolor fluorescence microscopy
JP2007233370A (ja) 試料を高い空間分解能で検査するための方法および顕微鏡
EP2498116B1 (en) Microscope apparatus
US10576580B2 (en) Light irradiating device and light irradiating method
JP2016532904A (ja) 顕微鏡及び顕微鏡用の音響光学ビームコンバイナ
JP2024016219A (ja) プログラム可能な多点照明器、共焦点フィルタ、共焦点顕微鏡、および共焦点顕微鏡を操作する方法
Engel et al. Creating λ/3 focal holes with a Mach–Zehnder interferometer
JP2016529563A (ja) 音響光学装置を備えている顕微鏡
JP2006058477A (ja) 超解像顕微鏡
JP6632531B2 (ja) 照明光の焦点の形状を変える部材を有する顕微鏡
CN108593620B (zh) 一种应用于4pi显微架构的多色超分辨成像系统
WO2017082357A1 (ja) 超解像顕微鏡
KR20050024559A (ko) 유도 브릴루앙 산란 위상공액거울을 가진 증폭기에서위상을 자체제어하는 장치 및 방법
JP2022518162A (ja) 誘導放出抑制顕微鏡法用パルス整形
US11156818B2 (en) Flexible light sheet generation by field synthesis

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050506

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071120

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080219

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080226

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20080318

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20080326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080418

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees