JP4166357B2 - 多層構造体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、製造時の熱安定性(ロングラン性)及び高速製膜性が改善された、エチレン−ビニルアルコール共重合体(以下EVOHと略すことがある)とヒンダードアミン基を有する化合物からなる樹脂組成物層および紙基材層を有する多層構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
EVOHは酸素遮蔽性、耐油性、非帯電性、機械強度等に優れた有用な高分子材料であり、フィルム、シート、容器等各種包装材料として広く用いられる。EVOHを各種包装材として用いた場合、使用目的に対する性能はもとより、外観上のわずかな着色や孔、フィッシュアイ、ストリーク、肌荒れおよび透明性が問題視される。
【0003】
しかしEVOHは、溶融成形を行うに際し、着色や孔、フィッシュアイ、ストリーク、肌荒れを発生しやすいという問題を有している。そこで従来、これらの問題点を抑制する方法として以下のような様々な手法が提案されている。
【0004】
EVOHは通常エチレン酢酸ビニル系共重合体に苛性アルカリを加え、鹸化することにより得られるが、該鹸化物をそのまま溶融成形した場合は、熱分解しやすく、溶融粘度が著しく低下するとともに、激しく着色して使用できない。この改善について、従来多くの方策が講じられている。例えば、EVOHを十分水で洗浄したり、酸あるいは酸溶液に浸漬するなどの操作によって、ある程度は改善されることは、特公昭46−37664号、特開昭48−25048号、特開昭51−88544号、特開昭51−88545号、特公昭55−19242号などに記載されている。
【0005】
ある種の金属塩の熱安定化効果が著しいとして金属塩を添加し、溶融成形性を改善することも例えば特開昭52−954号、特開昭52−955号、特開昭56−41204号などに開示されている。
【0006】
オレフィン、ビニルシラン系化合物共重合ポリオレフィン等をブレンドすることにより、弾性効果でスジ状の流れムラが改善されることも、特開平3−197138号に開示されている。
【0007】
しかし、これらの処理方法を用いたEVOHは、通常の溶融押出(押出温度:融点より約20℃高い温度)で製膜した場合、ある程度、製膜性を改善できるが、EVOHにとって厳しい条件、すなわち使用するEVOHの融点より50℃以上高い温度で製膜した場合、押出成形機内で激しく劣化し、フィルム膜面にフィッシュアイ、ストリークを生じ、フィルム外観不良となり、遂には使用に耐えうる成形物が得られなくなる。
【0008】
特に、生産性を確保するために高速で押出コーティングする場合には、ネックイン変動幅を小さくするためにEVOHの溶融粘度を低くする必要がある。そのため、高温度で溶融製膜することとなり、上述の樹脂の劣化の影響は大きい。
中でも、紙基材上にEVOHを含む溶融多層体をコーティングする場合には、コストや要求性能の関係から、EVOH層を薄くかつ均一に形成する必要があり、そのため樹脂の劣化による成形品の欠陥を生じやすい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、製造時の熱安定性(ロングラン性)及び高速製膜性が改善された、エチレン−ビニルアルコール共重合体(以下EVOHと略すことがある)とヒンダードアミン基を有する化合物からなる樹脂組成物層および紙基材層を有する多層構造体を製造する製法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、ダイス温度240℃以上、引き取り速度100m/分以上の条件で、エチレン含有量10〜60モル%、ケン化度90%以上、粘度平均重合度300〜2000のエチレンビニルアルコール共重合体100重量部およびヒンダードアミン基を有する化合物0.001〜0.5重量部からなる樹脂組成物層を含む溶融多層体を基材上に共押出コーティングする多層構造体の製法を提供することによって達成される。
【0011】
このとき、好適には上記多層体が紙基材層を有する多層構造体である。このとき樹脂組成物層の厚みが2〜30μmである場合が重要である。
【0012】
このとき、上記樹脂組成物に加えて、ホウ酸(H3BO3)換算で0.01〜0.5重量部のホウ素化合物からなる樹脂組成物が好適である。またかかる樹脂組成物が、エチレン含有量10〜60モル%、ケン化度90%以上、粘度平均重合度300〜2000のエチレンビニルアルコール共重合体100重量部、ヒンダードアミン基を有する化合物0.001〜0.5重量部からなり、不活性ガス気流下、250℃において1%の重量減少に要する時間(T1)とエチレン含有量(Et)の関係が下記式(1)を満たすことも好適である。
T1≧7×Et−170 (1)
T1:250℃で1%の重量減少に要する時間(分)
Et:エチレン含有量(mol%)
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられるEVOHは、エチレン−脂肪酸ビニル共重合体をケン化して得られるものでエチレン含有量10〜60モル%、好適には20〜55モル%、より好適には20〜50モル%であり、かつ共重合体の脂肪酸ビニル成分のケン化度が90%以上、好適には95%以上である。エチレン含有量が10モル%より小さいと、成形物の耐水性、耐熱水性等の性能が低下するばかりでなくEVOH自身がゲル化しやすく、ストリーク、フィッシュアイの発生が顕著となり本発明の効果が発現しにくくなる。一方、エチレン含有量60モル%を超えるか、あるいはケン化度90%未満ではガスバリアー性が低下し、EVOH本来の特性を保持しえなくなる。
【0014】
本発明のEVOHの粘度平均重合度はフェノール/水=85/15(重量比)混合溶媒を用いて温度30℃で測定した極限粘度より算出した値であり、その範囲は300〜2000の範囲である。好適には500以上、より好適には700以上である。重合度が300未満では成形体の機械的強度が低くなり実用性に欠けるとともに、高温度での溶融成形時に溶融粘度が低くなりすぎて安定に製膜することが困難になる。また好適には1800以下、より好適には1500以下である。2000を超過すると溶融粘度が高くなりすぎて溶融成形、特に引き取り速度が高速である場合の溶融製膜が困難になる。
【0015】
EVOHの重合度を調整する方法としては、(1)重合時に重合触媒の量、重合温度等を調整して重合度を調整する方法、(2)重合時にビニルトリメトキシシラン等の架橋性のコモノマーと共重合する方法、(3)高重合度のEVOHと低重合度のEVOHを配合して調整する方法等を例示することができる。また、これらの方法を併用することも可能である。上記方法を用いて、粘度平均重合度が300〜2000のEVOHを得る。
【0016】
また、本発明の目的が阻害されない範囲で、他の共重合体[例えば、プロピレン、ブチレン、不飽和カルボン酸またはそのエステル(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステルなど)、ビニルピロリドン(N−ビニルピロリドンなど)を共重合成分として使用することもできる。さらに可塑剤、熱安定化剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色剤、フィラー、増粘剤、他の樹脂(ポリアミド、部分鹸化エチレン酢酸ビニル共重合体など)をブレンドすることも本発明の効果を阻害しない範囲で自由である。
【0017】
以下、本発明のEVOHの製造法について詳しく説明する。エチレンとビニルエステルの重合は溶液重合、縣濁重合、乳化重合、バルク重合のいずれであってもよく、また連続式、回分式のいずれであってもよいが、例えば、回分式の溶液重合の場合の重合条件は次の通りである。
【0018】
溶媒;アルコール類が好ましいが、その他エチレン、ビニルエステルおよびエチレンビニルエステル共重合体を溶解し得る有機溶剤(ジメチルスルホキシドなど)を用いることもできる。アルコール類としてはメチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアルコール、n−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール等を用いることができ、特にメチルアルコールが好ましい。
【0019】
触媒;2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス−(4−メチル−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2’−アゾビス−(2−シクロプロピルプロピオニトリル)等のアゾニトリル系開始剤およびイソブチリルパーオキサイド、クミルパーオキシネオデカノエイト、ジイソプロピルパーオキシカーボネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシネオデカノエイト、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物系開始剤等を用いることができる。
温度;20〜90℃、好ましくは40℃〜70℃。
時間;2〜15時間、好ましくは3〜11時間。
重合率;仕込みビニルエステルに対して10〜90%、好ましくは30〜80%。
重合後の溶液中の樹脂分;5〜85%、好ましくは20〜70%。
共重合体中のエチレン含有率;20〜60モル%、好ましくは25〜55モル%。
【0020】
なお、エチレンとビニルエステル以外にこれらと共重合し得る単量体、例えば、プロピレン、ブチレン、不飽和カルボン酸またはそのエステル{(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル(メチル、エチル)など、ビニルピロリドン(N−ビニルピロリドンなど)}を共重合成分として使用することもできる。
【0021】
所定時間の重合後、所定の重合率に達した後、必要に応じて重合禁止剤を添加し、未反応のエチレンガスを蒸発除去した後、未反応ビニルエステルを追い出す。エチレンを蒸発除去したエチレンビニルエステル共重合体から未反応のビニルエステルを追い出す方法としては、例えば、ラシヒリングを充填した塔の上部から該共重合体溶液を一定速度で連続的に供給し、塔下部よりメタノール等の有機溶剤蒸気を吹き込み塔頂部よりメタノール等の有機溶剤と未反応ビニルエステルの混合蒸気を流出させ、塔底部より未反応ビニルエステルを除去した該共重合体溶液を取り出す方法などが採用される。
【0022】
未反応ビニルエステルを除去した該共重合体溶液にアルカリ触媒を添加し、該共重合体中のビニルエステル成分をケン化する。ケン化方法は連続式、回分式いずれも可能である。アルカリ触媒としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アルカリ金属アルコラートなどが用いられる。例えば、回分式の場合のケン化条件は次の通りである。
該共重合体溶液濃度;10〜50%。
反応温度;30〜60℃。
触媒使用量;0.02〜0.6当量(ビニルエステル成分当り)。
時間;1〜6時間。
ケン化度は条件によって任意に調整できる。
【0023】
反応後のEVOHはアルカリ触媒、副生塩類、その他不純物等を含有するため、これらを必要に応じて中和後、洗浄することにより除去する。
得られたEVOHにリン酸、ピロリン酸、亜リン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、酒石酸、クエン酸、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、酢酸等の酸または多塩基酸及びその塩を添加することも可能である。
【0024】
なかでも、本発明の効果をより顕著に発揮させるためには、EVOHを上記化合物の溶液に浸漬させる方法が望ましい。この処理は、バッチ方式、連続方式のいずれによる操作でも実施可能である。また、その際該ケン化物の形状は、粉末、粒状、球状、円柱形チップ状等の任意の形状であってよい。
【0025】
本発明の樹脂組成物は、ヒンダードアミン基を有する化合物をEVOH100重量部に対して0.001〜0.5重量部含有するものである。これにより、高温、高速条件下での溶融製膜においても長時間の運転が可能となり、外観良好な成形物が得られる。
【0026】
ヒンダードアミン基を有する化合物として好ましいものはピペリジン誘導体であり、特に4位に置換基を有する2,2,6,6−テトラアルキルピペリジン誘導体が好ましい。その4位の置換基としては、カルボキシル基、アルコキシ基、アルキルアミノ基が挙げられる。そのようなヒンダードアミン基を有する化合物の例としては、以下の(1)〜(16)式に示す化合物を例示することができる。
また、N位にはアルキル基が置換していてもよいが、水素原子が結合しているものを用いる方が熱安定効果に優れ好ましい。さらに、分子量250以上、好適には300以上であることが溶融混練時の熱安定性の維持の観点から好ましい。
【0027】
【化1】
【0028】
【化2】
【0029】
【化3】
【0030】
【化4】
【0031】
【化5】
【0032】
【化6】
【0033】
【化7】
【0034】
【化8】
【0035】
【化9】
【0036】
【化10】
【0037】
【化11】
【0038】
【化12】
【0039】
【化13】
【0040】
【化14】
【0041】
【化15】
【0042】
【化16】
【0043】
ヒンダードアミン基を有する化合物の添加量はEVOH100重量部に対して0.001〜0.5重量部、好適には0.01〜0.3重量部、より好適には0.01〜0.1重量部である。0.5重量部以上添加すると、押出機内で激しく着色し、使用できない。一方、0.001重量部未満の使用量では本発明の目的を達成することができない。なお、これらのヒンダードアミン基を有する化合物は単独で使用しても、また、2種類以上を併用してもよい。
【0044】
ヒンダードアミン基を有する化合物を含有させる方法は特に限定されない。例えば、上記化合物が溶解している溶液に該ケン化物を浸漬させる方法、該ケン化物を溶融させて上記化合物を混合する方法、該ケン化物を適当な溶媒に溶解させて上記化合物を混合させる方法、押出機内で溶融ブレンドする方法等を例示することができる。
なかでも、EVOHとヒンダードアミン基を有する化合物を溶融ブレンドする方法がより簡便な点で望ましい。
【0045】
また、本発明の樹脂組成物がホウ素化合物を含有することが、熱安定性、特に高温下におけるロングラン性をさらに改善できることから好ましい。ホウ素化合物の含有量は、EVOH100重量部に対して、ホウ酸(H3BO3)換算で0.01〜0.5重量部、好ましくは0.05〜0.3重量部、最も好適には0.07〜0.2重量部である。尚、本発明においては、用いられるホウ素化合物がホウ酸以外の場合には、ホウ素含有量からホウ酸(H3BO3)含有量に換算した値をもってその含有量とした。
【0046】
本発明で用いるホウ素化合物としては、ホウ酸、ホウ酸エステル、ホウ酸塩等のホウ酸誘導体が好ましく用いられる。ホウ酸としては、オルトホウ酸、メタホウ酸、四ホウ酸などが挙げられ、ホウ酸塩としてはメタホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、五ホウ酸ナトリウム、ホウ砂、ホウ酸リチウム、ホウ酸カリウムなどが挙げられる。ホウ酸エステルとしてはホウ酸トリエチル、ホウ酸トリメチルなどが挙げられる。このうちオルトホウ酸(単にホウ酸と表示)、ホウ砂およびこれらの誘導体の効果が大きく、しかも廉価であるので好ましい。
【0047】
樹脂組成物に、ホウ素化合物を含有させる方法は特に限定されない。例えば、ホウ素化合物が溶解している溶液に該ケン化物を浸漬させる方法、該ケン化物を溶融させてホウ素化合物を混合する方法、該ケン化物を適当な溶媒に溶解させてホウ素化合物を混合させる方法等がある。
【0048】
EVOHをホウ素化合物の含む溶液に浸漬する場合、上記溶液中のホウ素化合物の濃度は、特に限定されるものではない。また溶液の溶媒は特に限定されないが、取扱い上の理由等から水溶液であることが好ましい。該ケン化物を浸漬する際の溶液の重量が、乾燥時の該ケン化物重量に対して3倍以上、好ましくは20倍以上であることが望ましい。浸漬時間はEVOHの形態によってその好適範囲は異なるが、1〜10mm程度のチップの場合には1時間以上、好ましくは2時間以上が望ましい。
【0049】
また、本発明の樹脂組成物が、不活性ガス気流下、250℃において1%の重量減少に要する時間(T1)とエチレン含有量(Et)の関係が下記式(1)を満たすことも高温熱安定性が良好になる点から好適である。
T1≧7×Et−170 (1)
T1:250℃で1%の重量減少に要する時間(分)
Et:エチレン含有量(mol%)
(1’)式を満足することが、より好適である。
T1≧10×Et−170 (1’)
【0050】
本発明の樹脂組成物にはEVOH以外の熱可塑性樹脂を発明の効果を阻害しない範囲内で配合することも可能である。熱可塑性樹脂としては各種ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ1−ブテン、ポリ4−メチル−1−ペンテン、エチレンプロピレン共重合体、エチレンと炭素数4以上のα−オレフィンとの共重合体、ポリオレフィンと無水マレイン酸との共重合体、エチレンビニルエステル共重合体、エチレンアクリル酸エステル共重合体、またはこれらのポリオレフィンに不飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性した変性ポリオレフィンなど)、各種ナイロン(ナイロン6、ナイロン66、ナイロン6/66共重合体など)、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリウレタン、ポリアセタールおよび変性ポリビニルアルコール樹脂などが用いられる。また、重合度、エチレン含有率およびケン化度の異なるEVOHをブレンドし溶融成形することも可能である。
【0051】
また樹脂組成物には、各種可塑剤、安定剤、界面活性剤、色剤、紫外線吸収剤、スリップ剤、帯電防止剤、乾燥剤、架橋剤、金属塩、充填剤、各種繊維等の補強剤などを適量添加することも可能である。
【0052】
得られた樹脂組成物は溶融成形によりフィルム、シート、容器、パイプ、繊維等、各種の成形体に成形される。このとき、これらの成形物は再使用の目的で粉砕し再度成形することも可能である。また、フィルム、シート、繊維等を一軸または二軸延伸することも可能である。溶融成形法としては押出成形、インフレーション押出、ブロー成形、溶融紡糸、射出成形等を例示することができる。
【0053】
なかでも、本発明の樹脂組成物は押出コーティング用として使用されることが好ましい。かかる押出コーティング成形においては生産効率の向上の観点から高速度での製膜が望まれることが多く、そのためネックイン防止のために通常よりも高温度での溶融製膜が行われる。かかる場合に熱安定性と高速製膜性に優れた本発明の樹脂組成物を用いることが好ましいのである。
【0054】
また、押出コーティングのうちでも、樹脂組成物層を含む溶融多層体を基材上に共押出コーティングする方法が以下のような理由から好ましい。すなわちEVOH樹脂は一般にポリオレフィン等の汎用樹脂に比べて高コストであるので共押出コーティングにより本発明の樹脂組成物層を薄くすることができる。また基材との接着性を確保する接着性樹脂(以下ADと略すことがある)、特にカルボン酸変性ポリオレフィンからなる接着性樹脂層や樹脂組成物の吸湿を防止する疎水性樹脂層との積層構成を一度のコーティング操作で形成することもできる。さらにポリオレフィン等の押出成形の容易な樹脂と同時に押し出すことで、樹脂組成物単層でコーティングするよりも安定な製膜が可能になることも多いからである。
【0055】
EVOHとともに共押出コーティングされるカルボン酸変性ポリオレフィンとは、分子中にカルボキシル基を有するポリオレフィンのことをいい、ポリオレフィンをα,β−不飽和カルボン酸またはその無水物を用いてグラフト変性したものや、オレフィン単量体とα,β−不飽和カルボン酸またはその無水物とをランダム共重合させたものが例示される。
α,β−不飽和カルボン酸またはその無水物とは、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、無水マレイン酸、無水イタコン酸などが挙げられるが、無水マレイン酸が好適である。
【0056】
かかるカルボン酸変性ポリオレフィンとしては、密度が0.88〜0.94g/cm3、好適には0.90〜0.93g/cm3、より好適には0.905〜0.92g/cm3のカルボン酸変性ポリエチレンが好ましい。かかるカルボン酸変性ポリエチレンの代表例としては、高圧法で製造される低密度ポリエチレンや低圧法でチーグラー型触媒を用いて製造される直鎖上低密度ポリエチレン(LLDPE)をベース樹脂としたものが挙げられるが、なかでもLLDPEをベース樹脂としたものが製膜性の観点から好ましい。
【0057】
また、カルボン酸変性ポリオレフィンのメルトインデックス(190℃、2160g荷重下)は3〜15g/10分である。好適には12g/10分以下、より好適には10g/10分以下である。また好適には4g/10分以上、より好適には6g/10分以上である。同時に共押出されるEVOHとメルトインデックスの差がない方が、界面のムラが発生しにくく、外観良好な成形品が得られるからである。
【0058】
本発明の樹脂組成物の溶融成形温度は該共重合体の融点や成形方法等により異なり、特に限定されるものではないが、本発明の効果、すなわち高温成形での長時間の安定性をより発揮できるという点からは、ダイス温度が240℃以上であることが好ましい。より好ましくは250℃以上であり、さらに好ましくは260℃以上である。また、押出コーティングする際の引き取り速度は200m/分以上であることが、高速製膜安定性という本発明の効果を効率的に奏することができるという点から好ましい。より好適には250m/分であり、さらに好適には300m/分である。
【0059】
本発明の樹脂組成物を用いて製造される多層構造体の構成は特に限定されるものではないが、紙、プラスチックフィルム、金属箔等の基材にコーティングされ、積層されてなる構成が好ましい。特に紙基材は、それ自体を溶融成形することができないものであり、またガスバリア性を有しない基材であることから、本発明の樹脂組成物を押出コーティング成形する有用性が最も大きいものである。
コーティングされる紙基材は、紙基材の上に低密度ポリエチレン(以下LDPEと略すことがある)等の樹脂がその両面にまたは片面に既にコーティングされてなるものであっても構わない。
【0060】
こうして得られる、EVOH層およびそれに隣接するカルボン酸変性ポリオレフィン層からなる溶融多層体を基材上に共押出コーティングしてなる多層構造体の層構成は特に限定されるものではないが、以下のような構成が好ましいものとして挙げられる。ここで、カルボン酸変性ポリオレフィン層はAD、熱可塑性樹脂層はTRと示した。
【0061】
内層:AD/EVOH/AD/基材:外層
内層:TR/AD/EVOH/AD/TR/基材/TR:外層
内層:TR/AD/EVOH/AD/TR/TR/基材/TR:外層
内層:EVOH/AD/TR/基材/TR:外層
内層:TR/AD/EVOH/基材/TR:外層
内層:EVOH/AD/TR/AD/EVOH/AD/TR/基材/TR:外層
内層:TR/AD/EVOH/AD/基材/TR:外層
内層:AD/EVOH/AD/基材/TR:外層
【0062】
なお上記例示においてTRで表されている熱可塑性樹脂は特に限定されるものではなく、異なる種類のものを一つの多層構造体の中で用いても良い。最も代表的な熱可塑性樹脂はポリオレフィンであり、中でもポリエチレン、特に密度が0.88〜0.94g/cm3、好適には0.90〜0.93g/cm3、より好適には0.905〜0.92g/cm3のポリエチレンが本発明においては重要である。かかるポリエチレンは、耐湿性、ヒートシール性、柔軟性、低価格といった面から有用である。かかるポリエチレンの代表例としては、高圧法で製造される低密度ポリエチレンと、低圧法でチーグラー型触媒を用いて製造される直鎖上低密度ポリエチレン(LLDPE)が挙げられるが、なかでもLLDPEが製膜性の観点から好ましい。
【0063】
また、本発明の多層構造体におけるEVOH層の厚みは2〜30μmである。2μm未満では、高速製膜条件下においてピンホールの発生を防止することが困難になる。より好適には3μm以上である。逆に30μmを超えると材料コストが上昇するとともに、成形品表面の外観が悪化する。より好適には15μm以下であり、さらに好適には8μm以下である。
【0064】
こうして得られた、紙基材を含む多層構造体は、カートンあるいはカップ等の形状に加工され、各種紙容器として用いられる。かかる紙容器は、各種飲料等を長期に保存することが可能である。
【0065】
【実施例】
次に実例をあげて本発明の組成物をさらに具体的に説明する。以下「%」、「部」とあるのは特に断わりのない限り重量基準である。尚、水はすべてイオン交換水を使用した。
【0066】
・250℃における1%の重量減少に要する時間
250℃における1%の重量減少に要する時間の測定はセイコー電子工業(株)製示差熱熱重量同時測定装置(TG/DTA 220)を用いてJIS K7120に準じ、熱重量測定を行った。試験片重量は6〜9mg、流入ガスは窒素 100ml/分とした。加熱速度を10℃/分とし、250℃まで昇温した後、250℃で保持した。TG曲線は縦軸を質量、横軸を時間とし、JIS K7120に準じた方法で測定した。試料の水分の影響を除去する為、測定前に真空乾燥し、揮発分0.1%以下とした。
測定開始後、測定前重量から1重量%減少した点の時間(T1)を読み取った。
【0067】
・粘度平均重合度
30℃、含水フェノール溶液{フェノール/水=85/15(重量比)}中で測定した極限粘度の値及び試料のエチレン含有量の値からMark−Houwink−Sakuradaの式(2)を用いて算出した。
Pv=([η]/k)1/ α (2)
ここで、
k=1.3×10(-3)・exp(−0.13×Et)
α=0.65−0.059(Et−0.2)
ただし、
[η]:30℃、含水フェノール溶液{フェノール/水=85/15(重量比)}中で測定した極限粘度(dl/g)
Et:エチレン含有量(mol%×1/100)
【0068】
・ホウ素化合物の定量
試料とする乾燥チップ100gを磁性ルツボに入れ、電気炉内で灰化させた。得られた灰分を0.01規定の硝酸水溶液200mLに溶解し、原子吸光分析によってホウ素の含有量を定量し、かかるホウ素の含有量からホウ素化合物の含有量をホウ酸(H3BO3)換算値に換算した。
【0069】
・メルトインデックス(MI)
ASTM−D1238に準じ、メルトインデクサーを使用し、温度190°C、荷重2160gの条件にて測定した。本発明においては、融点が190℃付近より高いEVOHについては190℃以上の数点の温度で荷重2160gにて測定し、温度190℃に外挿した値を用いる。
【0070】
・押出製膜試験
試料とする乾燥チップをダイス温度240℃でカートン紙(厚み約500μm、坪量40g/m2)に押出コートした。成形開始から8時間連続製膜し、フィッシュアイ、ストリークを目視にて判定した。押出機の仕様は以下の通り。
形式 単軸押出機(ノンベントタイプ)
L/D 26
口径 40mmφ
スクリュー 一条フルフライトタイプ、表面窒化鋼
回転数 40rpm
モーター容量 DC7.5KW(定格45A)
ヒーター 4分割タイプ
ダイス幅 300mm
ダイス内樹脂温度 240℃
引取り速度 10m/min
フィッシュアイ、ストリーク発生状況は以下のように判定した。
A;フィッシュアイ、ストリークは認められなかった。
B;かすかなフィッシュアイ、ストリークが確認された。
C;明らかなフィッシュアイ、ストリークが確認された。
D;多数のフィッシュアイ、ストリークが確認された。
【0071】
・共押出コート試験
基材としてカートン紙(厚み500μm、坪量40g/m2)を用い、当該カートン紙に3種5層の共押出の共押出コートを行った。
共押出コート部分の構成は低密度ポリエチレン/接着層/EVOH/接着層/低密度ポリエチレンであり、厚み構成は20/5/5/5/20μmである。低密度ポリエチレン用押出機、EVOH用押出機、接着層用押出機とそれぞれの押出機から供給される樹脂を合流、分配するフィードブロックとT型ダイスを使用した。低密度ポリエチレンとしては線状低密度ポリエチレン(三井化学工業 ウルトゼックス2022L)を、また、接着層としては無水マレイン酸で変性されたポリプロピレン(三井石油化学工業 アドマーQF−500)を使用した。共押出コートの温度条件は、フィードブロック、ダイス 250℃、引取速度は300m/minとした。尚、フィルム外観は目視にて観察し、以下のように判定した。
A;フィッシュアイ、ストリークは認められなかった。
B;かすかなフィッシュアイ、ストリークが確認された。
C;明らかなフィッシュアイ、ストリークが確認された。
D;多数のフィッシュアイ、ストリークが確認された。
【0072】
実施例1
耐圧100kg/cm2の重合槽に酢酸ビニル19600部、メタノール2180部、AIBN(アゾビスイソブチロニトリル)7.5部を仕込み、撹拌しながら窒素置換後、昇温、昇圧し内温60℃、エチレン圧力35.5kg/cm2に調整した。3.5時間その温度、圧力を保持し重合させた後、ハイドロキノン5部を添加し、重合槽を常圧に戻し、エチレンを蒸発除去した。引き続き、このメタノール溶液をラシヒリングを充填した追い出し塔の塔上部より連続的に流下させ、一方、塔底部よりメタノール蒸気を吹き込んで未反応酢酸ビニル単量体をメタノール蒸気とともに塔頂部より放出させコンデンサーを通して除去することにより、未反応酢酸ビニル0.01%以下のエチレン酢酸ビニル共重合体の45%メタノール溶液を得た。この時の重合率は仕込み酢酸ビニルに対して47%、エチレン含有率は44モル%であった。
【0073】
次に、エチレン酢酸ビニル共重合体のメタノール溶液をケン化反応器に仕込み、苛性ソーダ/メタノール溶液(80g/L)を共重合体中の酢酸ビニル成分に対し、0.4当量となるように添加し、メタノールを添加して共重合体濃度が20%になるように調整した。60℃に昇温し反応器内に窒素ガスを吹き込みながら約4時間反応させた。その後、酢酸で中和し反応を停止させ、円形の開口部を有する金板から水中に押し出して析出させ、切断することで直径約3mm、長さ約5mmのチップを得た。得られたチップは遠心分離機で脱液しさらに大量の水を加え洗浄・脱液する操作を繰り返した。
【0074】
このペレット状物300gを水0.5Lに分散させ、ホウ酸0.2g/L、酢酸0.1g/L、リン酸二水素カリウム 0.3g/Lを添加し、4時間攪拌した。その後、得られたペレットを取り出し、遠心脱液後、105℃で熱風乾燥した。
乾燥後、このペレットに含まれるホウ酸含有量は0.05wt%、MI8.0g/10分、粘度平均重合度640であった。
得られたペレットのエチレン含有量は44モル%、ケン化度は99.6%であった。
【0075】
このペレット状物に前述のヒンダードアミン(2)を500ppm添加し、溶融押出試験を行った。このペレットのMIは8.0g/10minであった。また、250℃における1%の重量減少に要する時間は150分であった。
単層製膜試験において、フィルム外観は大変良好であった。共押出コートを行った結果、ネックインは小さく良好であった。
【0076】
実施例2〜8、比較例1〜6
実施例1で用いた樹脂組成物の代わりに、表1に示す樹脂組成物を用いた以外は実施例1と同様にして共押出コーティング試験を行い評価した。結果を表1にまとめて示す。
【0077】
【表1】
【0078】
【発明の効果】
本発明によれば、押出機内の熱劣化を低減し、製造時の熱安定性(ロングラン性)及び高速製膜性が改善された、EVOHとヒンダードアミン基を有する化合物からなる樹脂組成物層および紙基材層を有する外観の良好な多層構造体が提供される。
Claims (6)
- ダイス温度240℃以上、引き取り速度100m/分以上の条件で、エチレン含有量10〜60モル%、ケン化度90%以上、粘度平均重合度300〜2000のエチレン−ビニルアルコール共重合体100重量部およびヒンダードアミン基を有する化合物0.001〜0.5重量部からなる樹脂組成物層を含む溶融多層体を基材上に共押出コーティングする多層構造体の製法。
- 上記引き取り速度が200m/分以上である請求項1に記載の多層構造体の製法。
- 上記基材が紙である請求項1または2に記載の多層構造体の製法。
- 上記樹脂組成物層の厚みが2〜30μmである請求項1〜3のいずれかに記載の多層構造体の製法。
- さらに、上記樹脂組成物がエチレン−ビニルアルコール共重合体100重量部に対してホウ酸(H3BO3)換算で0.01〜0.5重量部のホウ素化合物を含む請求項1〜4のいずれかに記載の多層構造体の製法。
- 上記樹脂組成物が、不活性ガス気流下、250℃において1%の重量減少に要する時間(T1)とエチレン含有量(Et)との関係が下記式(1)を満たす樹脂組成物である、請求項1〜5のいずれかの項に記載の多層構造体の製法。
T1≧7×Et−170 (1)
T1:250℃で1%の重量減少に要する時間(分)
Et:エチレン含有量(mol%)
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