JP4166142B2 - 無線通信システム、およびそれにおける送信機に対する受信機の存在方向の決定をコンピュータに実行させるためのプログラム - Google Patents

無線通信システム、およびそれにおける送信機に対する受信機の存在方向の決定をコンピュータに実行させるためのプログラム Download PDF

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Description

この発明は、無線通信空間においてデータ通信を行なう無線通信システム、およびそれにおける送信機に対する受信機の存在方向の決定をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
無線通信空間においてデータ通信を行なう無線通信システムにおいては、指向性を有する指向性アンテナを用いてデータを送受信することが行なわれている。そして、指向性アンテナを用いてデータを送受信する場合、送信機のアンテナの指向性が受信機の方向と異なると、受信機における電波の受信強度が低下し、受信機がデータを正確に受信することが困難になる。
従って、端末間でデータを正確に送受信するためには、受信信号の品質が良くなるようにアンテナの指向性を設定する必要がある。そこで、可変指向性アンテナの指向性をスキャンしてデータを送信し、受信側において、受信したデータの品質が最も良くなる指向性を検出し、その検出した指向性に可変指向性アンテナの指向性を設定してデータを送受信する方法が知られている(特許文献1)。
特開2002−353867号公報
しかし、特許文献1に開示された方法では、可変指向性アンテナの指向性を決定する動作を行なった後に、本来のデータを送受信する動作を開始することも想定されるため、可変指向性アンテナの指向性を決定するための無線通信空間及び通信時間が必要となり、本来のデータ通信のための無線通信空間及び通信時間が減少するという問題がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、その目的は、無線通信空間及び通信時間の減少を抑制して送信機に対する受信機の方向を決定可能な無線通信システムを提供することである。
また、この発明の別の目的は、無線通信空間及び通信時間の減少を抑制して送信機に対する受信機の方向の決定をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することである。
この発明によれば、無線通信システムは、送信機と、受信機とを備える。送信機は、通常のデータ通信期間において、アンテナの指向性を複数種類に切換えながら無線通信空間において通信データを送信し、複数種類に切換えられた指向性に対応して検出された通信データの複数の受信電界強度に基づいて受信機が存在する方向を推定する。受信機は、アンテナの指向性が複数種類に切換えられたときの通信データを無線通信空間において受信し、その受信した通信データの受信電界強度を複数種類の指向性に対応して検出し、その検出した複数の受信電界強度を送信機へ送信する。
好ましくは、送信機は、最も高い受信電界強度が得られる方向を受信機が存在する方向と推定する。
好ましくは、送信機は、複数種類の指向性に対応し、かつ、各々が対応する指向性における受信電界強度に応じて上下する複数の評価値からなる指向性テーブルを保持しており、他の評価値よりも大きい評価値を有する方向を受信機が存在する方向として指向性テーブルから抽出する。
好ましくは、送信機は、複数の受信電界強度に基づいて、受信電界強度が低下した指向性に対する評価値を小さくし、受信電界強度が上昇した指向性に対する評価値を大きくして指向性テーブルを更新し、他の評価値よりも大きい評価値を有する方向を受信機が存在する方向として更新した指向性テーブルから抽出する。
好ましくは、送信機は、評価値が最も大きい方向を受信機が存在する方向として抽出する。
好ましくは、受信機は、送信機から受信電界強度の送信要求を受けると、複数の受信電界強度を送信機へ送信する。
好ましくは、受信機は、一定量の前記通信データを受信したとき、複数の受信電界強度を送信機へ送信する。
好ましくは、受信機は、一定周期毎に、複数の受信電界強度を送信機へ送信する。
好ましくは、受信機は、受信電界強度を記憶する電界強度テーブルを保持しており、電界強度テーブルが満杯になると複数の受信電界強度を送信機へ送信する。
好ましくは、送信機は、推定した方向を中心にして通信データを受信機との間で無線通信を行なう。
また、この発明によれば、コンピュータに実行させるためのプログラムは、無線通信空間中でデータ通信を行なう無線通信システムにおいて、送信機に対する受信機の存在方向の決定をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、通常のデータ通信期間において、送信機のアンテナの指向性を複数種類に切換えながら通信データを送信する第1のステップと、アンテナの指向性が複数種類に切換えられたときの通信データを受信機において受信し、受信機が受信した通信データの受信電界強度を複数種類の指向性に対応して検出する第2のステップと、検出された複数の受信電界強度を送信機へ送信する第3のステップと、送信機において、複数の受信電界強度に基づいて受信機の存在方向を推定する第4のステップとをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
好ましくは、第4のステップは、最も高い受信電界強度が得られる方向を受信機の存在方向と推定する。
好ましくは、送信機は、複数種類の指向性に対応し、かつ、各々が対応する指向性における受信電界強度に応じて上下する複数の評価値からなる指向性テーブルを保持している。プログラムの第4のステップは、他の評価値よりも大きい評価値を有する方向を受信機が存在する方向として指向性テーブルから抽出する。
好ましくは、第4のステップは、送信機が受信機から複数の受信電界強度を受信する第1のサブステップと、複数の受信電界強度に基づいて、受信電界強度が低下した指向性に対する評価値を小さくし、受信電界強度が上昇した指向性に対する評価値を大きくして指向性テーブルを更新する第2のサブステップと、他の評価値よりも大きい評価値を有する方向を受信機が存在する方向として更新された指向性テーブルから抽出する第3のサブステップとを含む。
好ましくは、第3のサブステップは、評価値が最も大きい方向を受信機が存在する方向として抽出する。
好ましくは、第3のステップは、受信機が送信機から受信電界強度の送信要求を受けると、複数の受信電界強度を送信機へ送信する。
好ましくは、第3のステップは、受信機が一定量の通信データを受信したとき、複数の受信電界強度を送信機へ送信する。
好ましくは、第3のステップは、一定周期毎に、複数の受信電界強度を送信機へ送信する。
好ましくは、受信機は、受信電界強度を記憶する電界強度テーブルを保持している。プログラムの第3のステップは、電界強度テーブルが満杯になると複数の受信電界強度を送信機へ送信する。
好ましくは、プログラムは、推定した方向を中心として通信データを送信機と受信機との間で無線通信を行なう第5のステップを更にコンピュータに実行させる。
この発明による無線通信システムにおいては、送信機は、通常のデータ通信期間に通信データをアンテナの指向性を変えながら受信機へ送信し、受信機は、送信機からの通信データの受信電界強度を測定して送信機へ送信する。そして、送信機は、受信機から受信した受信電界強度が大きい方向を受信機が存在する方向と推定する。
従って、この発明によれば、受信機の存在方向を推定するための無線通信空間及び通信時間を減少できる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、この発明の実施の形態による無線通信システムの概略ブロック図である。無線通信システム100は、端末装置11〜1N(Nは、2以上の自然数)からなる。端末装置11〜1Nは、無線通信空間30に配置される。そして、端末装置11〜1Nは、それぞれアンテナ21〜2Nを備え、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)プロトコルを用いて無線通信空間30において相互にデータを送受信する。
無線通信システム100は、少なくとも2つの端末装置から構成される。従って、以下においては、端末装置11を送信機TXとし、端末装置12を受信機RXとして説明する。
送信機TXは、通常のデータ通信期間において、アンテナ21の指向性を複数種類に切換えながら所定のデータからなる送信信号をパケットとして受信機RXへ送信する。そして、送信機TXは、アンテナ21の指向性を複数種類に切換えたときの受信機RXにおける受信信号の受信電界強度を受信機RXから受信し、その受信した受信電界強度に基づいて、後述する方法によって送信機TXに対する受信機RXの方向を推定する。
受信機RXは、送信機TXからの送信信号を受信し、受信信号の受信電界強度を検出する。そして、受信機RXは、複数種類の指向性に対応する複数の受信電界強度を送信機TXへ送信する。
図2は、図1に示す送信機TXの概略ブロック図である。送信機TXは、可変指向性送受信アンテナ110と、送受信切替器111と、受信増幅器112と、送信増幅器113と、変復調器114と、搬送波発振器115と、送受信制御部116と、一般処理部117と、受信機情報収集部118と、送信方向評価判定部119と、送信方向決定部120と、送信方向記憶部121と、指向性制御部122とを含む。
可変指向性送受信アンテナ110は、図1に示すアンテナ21に相当し、指向性制御部122によって指向性が所定の指向性に設定される。そして、可変指向性送受信アンテナ110は、指向性制御部122によって設定された指向性で信号を受信し、その受信した信号を送受信切替器111へ出力する。また、可変指向性送受信アンテナ110は、送受信切替器111からの信号を指向性制御部122によって設定された指向性で送信する。
送受信切替器111は、送信機TXの受信モードにおいて、可変指向性送受信アンテナ110からの受信信号を受信増幅器112へ出力し、送信機TXの送信モードにおいて、送信増幅器113からの送信信号を可変指向性送受信アンテナ110へ出力する。
受信増幅器112は、送受信切替器111からの受信信号を増幅して変復調器114へ出力する。送信増幅器113は、変復調器114によって変調された送信信号を増幅して送受信切替器111へ出力する。
変復調器114は、送受信制御部116からの送信信号を搬送波発振器115からの搬送波に重畳して所定の方式に変調し、その変調した送信信号を送信増幅器113へ出力する。また、変復調器114は、受信増幅器112からの受信信号を復調して送受信制御部116へ出力する。
搬送波発振器115は、所定の周波数を有する搬送波を発振し、その発振した搬送波を変復調器114へ出力する。送受信制御部116は、変復調器114からの受信信号を一般処理部117または受信機情報収集部118へ出力する。また、送受信制御部116は、一般処理部117から送信信号を受け、送信信号にMACヘッダを付与して変復調器114へ出力する。更に、送受信制御部116は、送信機TXに対する受信機RXの方向を推定するとき、その旨を示す制御信号SCHを一般処理部117へ出力する。
一般処理部117は、送受信制御部116からの受信信号を再生して再生データを出力する。また、一般処理部117は、送信信号の信号長に応じてセグメント数を決定する。そして、一般処理部117は、決定したセグメント数からなる複数のセグメントに送信信号を分割し、その分割した複数のセグメントにフラグメントオフセットを付与し、更に、フラグメントオフセットが付与された複数のセグメントにIPパケット識別番号を含むIPヘッダを付与して送受信制御部116へ出力する。更に、一般処理部117は、送受信制御部116からの制御信号SCHに応じて、IPパケット識別番号とフラグメントオフセットとを対応付けて受信機情報収集部118へ出力する。
受信機情報収集部118は、送信信号の識別情報としてのIPパケット識別番号及びフラグメントオフセットと、受信機RXにおける受信信号の受信電界強度とを送受信制御部116から受け、その受けたIPパケット識別番号及びフラグメントオフセットと受信電界強度とを送信方向評価判定部119へ出力する。また、受信機情報収集部118は、一般処理部117からのIPパケット識別番号とフラグメントオフセットとを送信方向評価判定部119へ出力する。
送信方向評価判定部119は、受信機情報収集部118からIPパケット識別番号及びフラグメントオフセットと受信電界強度とを受け、送信方向記憶部121から送信信号の送信方向を受ける。そして、送信方向評価判定部119は、IPパケット識別番号、フラグメントオフセット、受信電界強度及び送信方向に基づいて、後述する方法によって受信機RXが存在する方向を推定し、その推定した推定方向を送信方向決定部120へ出力する。
送信方向決定部120は、送信方向評価判定部119から受信機RXの推定方向を受け、その受けた受信機RXの推定方向を中心にして、信号を送受信する可変指向性送受信アンテナ110の指向性を決定する。そして、送信方向決定部120は、決定した指向性を送信方向記憶部121及び指向性制御部122へ出力する。また、送信方向決定部120は、受信機RXの方向を推定する場合、可変指向性送受信アンテナ110の指向性をランダムに切換えるための複数の方向を決定し、その決定した複数の方向を指向性制御部122へ出力する。
送信方向記憶部121は、送信方向決定部120から受けた指向性に対応する送信方向を記憶する。指向性制御部122は、送信方向決定部120からの指向性に従って可変指向性送受信アンテナ110の指向性を切換える。
図3は、図1に示す受信機RXの概略ブロック図である。受信機RXは、送受信アンテナ210と、送受信切替器211と、受信増幅器212と、送信増幅器213と、変復調器214と、搬送波発振器215と、送受信制御部216と、一般処理部217と、受信電界強度測定部218と、受信電界強度記憶部219と、受信機情報送信部220とを含む。
送受信アンテナ210は、送信機TXからの送信信号を受信し、その受信した受信信号を送受信切替器211へ出力する。また、送受信アンテナ210は、送受信切替器211からの送信信号を送信機TXへ送信する。
送受信切替器211は、受信機RXの受信モードにおいて、送受信アンテナ210からの受信信号を受信増幅器212へ出力し、受信機RXの送信モードにおいて、送信増幅器213からの送信信号を送受信アンテナ210へ出力する。
受信増幅器212は、送受信切替器211からの受信信号を増幅して変復調器214及び受信電界強度測定部218へ出力する。送信増幅器213は、変復調器214によって変調された送信信号を増幅して送受信切替器211へ出力する。
変復調器214は、送受信制御部216からの送信信号を搬送波発振器215からの搬送波に重畳して所定の方式に変調し、その変調した送信信号を送信増幅器213へ出力する。また、変復調器214は、受信増幅器212からの受信信号を復調して送受信制御部216へ出力する。
搬送波発振器215は、所定の周波数を有する搬送波を発振し、その発振した搬送波を変復調器214へ出力する。送受信制御部216は、変復調器214からの受信信号を一般処理部217または受信機情報送信部220へ出力する。また、送受信制御部216は、一般処理部217または受信機情報送信部220からの送信信号にMACヘッダを付加して変復調器214へ出力する。
一般処理部217は、送受信制御部216からの受信信号を再生して再生データを出力する。また、一般処理部217は、送信信号の信号長に応じてセグメント数を決定する。そして、一般処理部217は、決定したセグメント数からなる複数のセグメントに送信信号を分割し、その分割した複数のセグメントにフラグメントオフセットを付与し、更に、フラグメントオフセットが付与された複数のセグメントにIPパケット識別番号を含むIPヘッダを付与して送受信制御部216へ出力する。
受信電界強度測定部218は、受信増幅器212から受信信号を受け、受信信号の受信電界強度を測定し、その測定した受信電界強度を受信電界強度記憶部219へ出力する。受信電界強度記憶部219は、受信機情報送信部220からのIPパケット識別番号及びフラグメントオフセットに対応付けて受信電界強度測定部218からの受信電界強度を記憶するとともに、受信機情報送信部220からの読出要求RDEに応じて、記憶したIPパケット識別番号、フラグメントオフセット及び受信電界強度を受信機情報送信部220へ出力する。
受信機情報送信部220は、送受信制御部216から受信信号を受け、受信電界強度記憶部219からIPパケット識別番号、フラグメントオフセット及び受信電界強度を受ける。そして、受信機情報送信部220は、受信信号に付与されたIPパケット識別番号及びフラグメントオフセットを抽出し、その抽出したIPパケット識別番号及びフラグメントオフセットを受信電界強度記憶部219へ出力する。また、受信機情報送信部220は、送受信制御部216からの送信要求TDEに応じて読出要求RDEを生成して受信電界強度記憶部219へ出力するとともに、受信電界強度記憶部219から受けた複数個のデータ[IPパケット識別番号、フラグメントオフセット、受信電界強度]に基づいて、[IPパケット識別番号、フラグメントオフセット、受信電界強度]、[IPパケット識別番号、フラグメントオフセット、受信電界強度]、・・・からなるデータ列を作成してTCPヘッダを付加し、IPセグメントに分割し、IPヘッダを付加して送受信制御部216へ出力する。
図4は、図1及び図2に示す送信機TXが送信するデータの構成図である。データ長が所定値よりも長いデータD1は、例えば、4つのセグメントSG1〜SG4に分割される。そして、フラグメントオフセットFG1〜FG4がそれぞれセグメントSG1〜SG4に付与される。このフラグメントオフセットFG1〜FG4は、セグメントSG1〜SG4の順番を示すシーケンス番号である。従って、セグメントSG1〜SG4は、それぞれ、「0」からなるフラグメントオフセットFG1、「1」からなるフラグメントオフセットFG2、「2」からなるフラグメントオフセットFG3、及び「3」からなるフラグメントオフセットFG4が付与される。
フラグメントオフセットFG1〜FG4がそれぞれセグメントSG1〜SG4に付与された後、データD1が所定値よりも長いデータであることを示すIPパケット識別番号IPNが各セグメントSG1〜SG4に付与される。この実施の形態においては、所定値よりも長いデータであることを示すIPパケット識別番号として「1」が付与される。これにより、パケットPKT1〜PKT4が生成される。
また、データ長が所定値よりも短いデータD2は、例えば、2つのセグメントSG5,SG6に分割される。そして、「0」からなるフラグメントオフセットFG5及び「1」からなるフラグメントオフセットFG6がそれぞれセグメントSG5,SG6に付与される。その後、データD2が所定値よりも短いデータであることを示す「2」からなるIPパケット識別番号IPNがセグメントSG5,SG6に付与される。これにより、パケットPKT5,PKT6が生成される。
そして、パケットPKT1〜PKT6は、それぞれ、異なる指向性で送信される。
図5は、図1に示す送信機TXが受信機RXの方向を推定する方法を説明するための概念図である。送信機TXの送信方向決定部120は、通信初期において、可変指向性送受信アンテナ110の指向性を指向性1〜8の各々が等確率で選択されるように決定し、その決定した指向性1〜8を送信方向記憶部121及び指向性制御部122へ出力する。
送信方向記憶部121は、送信方向決定部120からの指向性1〜8に基づいて、指向性1〜8に対応する8個の方向を記憶するとともに、この8個の方向を送信方向評価判定部119へ出力する。指向性制御部122は、送信方向決定部120からの指向性1〜8に基づいて、可変指向性送受信アンテナ110の指向性を指向性1〜8に順次切換える。そして、可変指向性送受信アンテナ110は、指向性を指向性1〜8に順次切換えながら送受信切替器111からの送信信号を受信機RXへ送信する。即ち、可変指向性送受信アンテナ110は、上述したパケットPKT1〜PKT6をそれぞれ異なる指向性1〜8で受信機RXへ送信する。
送信方向評価判定部119は、指向性テーブル40を保持している。指向性テーブル40は、指向性1〜8に対応する8個の方向に対する8個の評価値41〜48をx軸及びy軸からなる直交座標上にプロットした図形からなる。通信初期においては、評価値41〜48は、同一であるので、送信方向評価判定部119は、8個の方向に基づいて正八角形からなる指向性テーブル40を作成して保持する。
この発明においては、送信機TXは、各指向性1〜8で送信したパケットPKT1〜PKT6の受信機RXにおける受信電界強度を受信機RXから受け、IPパケット識別番号IPN及びフラグメントオフセットFGを介して各パケットPKT1〜PKT6の受信電界強度を抽出する。そして、送信機TXは、抽出した受信電界強度をIPパケット識別番号IPN及びフラグメントオフセットFGを介してデータの送信方向と対応付け、各方向における受信電界強度に応じて、各方向の評価値を増減して新たな指向性テーブルを更新する。
指向性テーブルが更新されると、送信機TXは、更新された指向性テーブルにおいて、評価値が最も大きい方向を受信機RXの方向として推定する。
より具体的に説明する。パケットPKT1〜PKT6が異なる指向性1〜8で受信機RXへ送信されたとき、受信機RXの受信電界強度測定部218は、パケットPKT1〜PKT6の各受信電界強度を測定し、その測定した受信電界強度を受信電界強度記憶部219へ出力する。また、受信機情報送信部220は、受信機RXが受信したパケットPKT1〜PKT6のIPパケット識別番号IPN及びフラグメントオフセットFGを抽出して受信電界強度記憶部219へ出力する。
受信電界強度記憶部219は、受信電界強度測定部218からの受信電界強度を、受信機情報送信部220からのIPパケット識別番号IPN及びフラグメントオフセットFGに対応付けて記憶する。即ち、受信電界強度記憶部219は、表1を作成して記憶する。
Figure 0004166142
表1においては、最上段の列は、IPパケット識別番号が「1」であり、フラグメントオフセットが「0」であるパケットの受信電界強度が「40」であることを示す。即ち、上述したパケットPKT1の受信電界強度が「40」であることを示す。その他についても同様である。なお、「??」は、受信電界強度のデータが無いことを表わす。
受信機RXが受信電界強度の送信要求TDEを送信機TXから受信すると、送受信制御部216は、受信電界強度の送信要求TDEを受信機情報送信部220へ出力する。受信機情報送信部220は、送信要求TDEを受けると、データ[IPパケット識別番号、フラグメントオフセットFG、受信電界強度]の読出要求RDEを受信電界強度記憶部219へ出力する。
受信電界強度記憶部219は、読出要求RDEに応じて、記憶している全てのデータ[IPパケット識別番号、フラグメントオフセットFG、受信電界強度](即ち表1)を受信機情報送信部220へ出力する。受信機情報送信部220は、複数個のデータ[IPパケット識別番号、フラグメントオフセットFG、受信電界強度]を[IPパケット識別番号、フラグメントオフセットFG、受信電界強度]、[IPパケット識別番号、フラグメントオフセットFG、受信電界強度]、・・・からなるデータ列にして送受信制御部216へ出力する。その後、データ列の変調及び増幅が行なわれ、受信機RXは、複数個のデータ[IPパケット識別番号、フラグメントオフセットFG、受信電界強度]を送信機TXへ送信する。即ち、送信機TXは、表1に示す複数個のデータ[IPパケット識別番号、フラグメントオフセットFG、受信電界強度]を受信する。
送信機TXは、複数個のデータ[IPパケット識別番号、フラグメントオフセット、受信電界強度]を受信機RXから受信すると、IPパケット識別番号IPN及びフラグメントオフセットFGを介して、各送信方向と各受信電界強度とを対応付ける。送信機TXは、パケットPKT1〜PKT6を受信機RXへ送信するとき、各セグメントSG1〜SG6に付与されたIPパケット識別番号IPN及びフラグメントオフセットFGと送信方向とを対応付けて保持しているので、その保持したIPパケット識別番号IPN及びフラグメントオフセットFGと同じIPパケット識別番号IPN及びフラグメントオフセットFGに対応する受信電界強度を抽出すれば、各送信方向と各受信電界強度とを対応付けることができる。そして、送信機TXは、各データがIPパケット識別番号IPN、フラグメントオフセットFG、送信方向及び受信電界強度からなる表2を作成する。
Figure 0004166142
なお、表2における送信方向は、図5に示す指向性1の方向を「0度」とした場合に、指向性1の方向から反時計方向に回転した角度により表わされている。また、「??」は、表1におけるのと同じ意味である。
表2においては、最上段の列は、IPパケット識別番号が「1」であり、フラグメントオフセットが「0」であり、315度の方向に送信されたパケットの受信電界強度が「40」であることを示す。また、上から二段目の列は、IPパケット識別番号が「1」であり、フラグメントオフセットが「1」であり、0度の方向に送信されたパケットの受信電界強度が「46」であることを示す。その他についても、同様である。従って、同じIPパケット識別番号IPNを有するパケットであっても、異なるフラグメントオフセットFGを有するパケットは、異なる方向、即ち、異なる指向性で受信機RXへ送信され、受信機RXにおいてその受信電界強度が測定される。
送信機TXは、表2を作成すると、各送信方向における各受信電界強度に応じて、指向性テーブル40の評価値を増減する。即ち、送信機TXは、表2に示す複数の受信電界強度「22」、「24」、「40」、「46」及び「80」を、例えば、最大の受信電界強度「80」によって規格化し、その規格化の数値の大小に応じて指向性テーブル40の評価値を増減する。送信機TXは、表2に示す場合、「45度」の送信方向が最も受信電界強度が大きいので、その送信方向(矢印9で示す方向)の評価値を最も増加させ、「225度」の送信方向の受信電界強度が最も小さいので、その送信方向の評価値を最も減少させて指向性テーブル40Aを作成する。
そして、送信機TXは、受信電界強度が最も大きい指向性2の方向(矢印9で示す方向)を受信機RXの方向と推定する。送信機TXは、受信機RXの方向を推定すると、指向性2を選択する確率を最も高く設定し、指向性1及び3を設定する確率を次に高く設定し、指向性4〜8を選択する確率を最も低く設定してパケットを送信する。つまり、送信機TXは、指向性2に対応する方向を中心としてパケットを受信機RXへ送信する。
上記においては、受信機RXは、IPパケット識別番号、フラグメントオフセットFG及び受信電界強度をデータ[IPパケット識別番号、フラグメントオフセットFG、受信電界強度]の形式で送信機TXへ送信すると説明したが、この発明においては、受信機RXは、同じ受信電界強度のパケットに付与されたIPパケット識別番号IPN及びフラグメントオフセットFGをまとめて送信機TXへ送信するようにしてもよい。
この場合、受信機情報送信部220は、送受信制御部216から受信電界強度の送信要求TDEを受けると、複数個のデータ[IPパケット識別番号、フラグメントオフセットFG、受信電界強度]を上述した方法により受信電界強度記憶部219から読出し、その読出した複数個のデータ[IPパケット識別番号、フラグメントオフセットFG、受信電界強度]に基づいて、同じ受信電界強度に対応するIPパケット識別番号及びフラグメントオフセットFGを抽出してデータ[受信電界強度(IPパケット識別番号、フラグメントオフセットFG)]からなる表3を作成する。
Figure 0004166142
表3の具体例を表4に示す。
Figure 0004166142
そして、受信機情報送信部220は、複数個のデータ[受信電界強度(IPパケット識別番号、フラグメントオフセットFG)]を送受信制御部216へ出力する。その後、複数個のデータ[受信電界強度(IPパケット識別番号、フラグメントオフセットFG)]に対する変調及び増幅が行なわれ、受信機RXは、複数個のデータ[受信電界強度(IPパケット識別番号、フラグメントオフセットFG)]を送信機TXへ送信する。
図6は、受信機RXの方向を推定する動作を説明するためのフローチャートである。一連の動作が開始されると、送信機TXの一般処理部117は、送信するデータの長さに応じて、複数のセグメントSG1〜SG4またはSG5,SG6に分割し、その分割した複数のセグメントSG1〜SG4またはSG5,SG6にフラグメントオフセットFG及びIPパケット識別番号IPNを順次付与してパケットPKT1〜PKT4またはPKT5,PKT6を作成し、その作成したパケットPKT1〜PKT4またはPKT5,PKT6を送受信制御部116へ出力する。送受信制御部116は、送信機TXに対する受信機RXの方向を推定することを示す信号SCHを生成して一般処理部117へ出力する。一般処理部117は、送受信制御部116からの信号SCHに応じて、複数のセグメントSG1〜SG4またはSG5,SG6に付与したフラグメントオフセットFG及びIPパケット識別番号IPNを含むIPパケットを受信機情報収集部118へ出力する。
送受信制御部116は、パケットPKT1〜PKT4またはPKT5,PKT6にMACヘッダを順次付与して変復調器114へ出力する。変復調器114は、搬送波発振器115からの搬送波にパケットPKT1〜PKT4またはPKT5,PKT6を重畳して所定の方式に変調し、その変調した送信信号を送信増幅器113へ出力する。送信増幅器113は、送信信号を増幅して送受信切替器111へ出力し、送受信切替器111は、送信信号を可変指向性送受信アンテナ110へ出力する。
一方、受信機情報収集部118は、一般処理部117から受けたIPパケット識別番号IPN及びフラグメントオフセットFGを送信方向評価判定部119へ出力する。送信方向決定部120は、送信信号を送信するときの可変指向性送受信アンテナ110の指向性を指向性1〜8が等確率に選択されるように決定し、その決定した指向性1〜8を送信方向記憶部121及び指向性制御部122へ出力する。
送信方向記憶部121は、送信方向決定部120からの指向性1〜8に対応する8個の方向、より具体的には、「0度」、「45度」、「90度」、「135度」、「180度」、「225度」、「270度」及び「315度」を記憶するとともに、「0度」、「45度」、「90度」、「135度」、「180度」、「225度」、「270度」及び「315度」を送信方向評価判定部119へ出力する。
送信方向評価判定部119は、送信方向記憶部121からの送信方向(「0度」、「45度」、「90度」、「135度」、「180度」、「225度」、「270度」及び「315度」)を受信機情報収集部118からのIPパケット識別番号IPN及びフラグメントオフセットFGに対応付けて保持する。
また、指向性制御部122は、送信方向決定部120からの指向性1〜8に基づいて、可変指向性送受信アンテナ110の指向性を指向性1〜8に順次切換える。そして、可変指向性送受信アンテナ110は、送信信号である複数のパケットPKT1〜PKT4またはPKT5,PKT6を指向性を変えながら受信機RXへ送信する(ステップS1)。
受信機RXの送受信アンテナ210は、複数のパケットPKT1〜PKT4またはPKT5,PKT6を受信し(ステップS2)、その受信した複数のパケットPKT1〜PKT4またはPKT5,PKT6を送受信切替器211へ出力する。送受信切替器211は、複数のパケットPKT1〜PKT4またはPKT5,PKT6を受信増幅器212へ出力し、受信増幅器212は、複数のパケットPKT1〜PKT4またはPKT5,PKT6を増幅し、その増幅した複数のパケットPKT1〜PKT4またはPKT5,PKT6を変復調器214及び受信電界強度測定部218へ出力する。
変復調器214は、複数のパケットPKT1〜PKT4またはPKT5,PKT6を復調して送受信制御部216へ出力する。送受信制御部216は、複数のパケットPKT1〜PKT4またはPKT5,PKT6を受信機情報送信部220へ出力するとともに、複数のパケットPKT1〜PKT4またはPKT5,PKT6から複数のセグメントSG1〜SG4またはSG5,SG6を抽出して一般処理部217へ出力する。一般処理部217は、複数のセグメントSG1〜SG4またはSG5,SG6に含まれるデータを再生して再生データを出力する。
一方、受信電界強度測定部218は、複数のパケットPKT1〜PKT4またはPKT5,PKT6の受信電界強度を測定し(ステップS3)、その測定した受信電界強度を受信電界強度記憶部219へ出力する。受信機情報送信部220は、送受信制御部216から受けた複数のパケットPKT1〜PKT4またはPKT5,PKT6に含まれるIPパケット識別番号IPN及びフラグメントオフセットFGを抽出して受信電界強度記憶部219へ出力する。受信電界強度記憶部219は、受信電界強度測定部218からの受信電界強度を受信機情報送信部220からのIPパケット識別番号IPN及びフラグメントオフセットFGに対応付けて記憶する(ステップS4)。
その後、送信機TXの送受信制御部116は、受信電界強度の送信要求TDEを生成する。そして、送信機TXは、受信電界強度の送信要求TDEを受信機RXへ送信する(ステップS5)。受信機RXの送受信アンテナ210は、受信電界強度の送信要求TDEを受信し(ステップS6)、その受信した送信要求TDEを送受信切替器211へ出力する。
送受信切替器211は、受信増幅器212及び変復調器214を介して送信要求TDEを送受信制御部216へ出力する。送受信制御部216は、送信要求TDEを受けると、その受けた送信要求TDEを受信機情報送信部220へ出力する。受信機情報送信部220は、送信要求TDEに応じて、読出要求RDEを生成して受信電界強度記憶部219へ出力する。
受信電界強度記憶部219は、読出要求RDEに応じて、複数個のデータ[IPパケット識別情報、フラグメントオフセット、受信電界強度]を受信機情報送信部220へ出力する。受信機情報送信部220は、複数個のデータ[IPパケット識別情報、フラグメントオフセット、受信電界強度]を[IPパケット識別情報、フラグメントオフセット、受信電界強度]、[IPパケット識別情報、フラグメントオフセット、受信電界強度]、・・・からなるデータ列にし、TCPヘッダ及びIPヘッダを付与してセグメントに分割し、送受信制御部216へ出力する。
送受信制御部216は、受信機情報送信部220からのデータ列にMACヘッダを付与して変復調器214へ出力する。変復調器214は、搬送波発振器215からの搬送波にデータ列を重畳して所定の方式に変調し、その変調した送信信号を送信増幅器213へ出力する。送信増幅器213は、送信信号を増幅して送受信切替器211へ出力し、送受信切替器211は、送信信号を送受信アンテナ210へ出力する。そして、送受信アンテナ210は、[IPパケット識別情報、フラグメントオフセット、受信電界強度]、[IPパケット識別情報、フラグメントオフセット、受信電界強度]、・・・のデータ列からなる送信信号を送信機TXへ送信する(ステップS7)。
送信機TXの可変指向性送受信アンテナ110は、指向性を指向性1〜8に切換えながら[IPパケット識別情報、フラグメントオフセット、受信電界強度]、[IPパケット識別情報、フラグメントオフセット、受信電界強度]、・・・のデータ列からなるデータ列を受信し(ステップS9)、その受信したデータ列を送受信切替器111へ出力する。
送受信切替器111は、データ列を受信増幅器112へ出力し、受信増幅器112は、データ列を増幅して変復調器114へ出力する。変復調器114は、データ列を復調して送受信制御部116へ出力する。送受信制御部116は、データ列を受信機情報収集部118へ出力し、受信機情報収集部118は、[IPパケット識別情報、フラグメントオフセット、受信電界強度]、[IPパケット識別情報、フラグメントオフセット、受信電界強度]、・・・のデータ列から各データ[IPパケット識別情報、フラグメントオフセット、受信電界強度]を抽出して送信方向評価判定部119へ出力する。
送信方向評価判定部119は、保持しているデータ[IPパケット識別番号、フラグメントオフセット、送信方向]のIPパケット識別番号及びフラグメントオフセットと同じIPパケット識別情報及びフラグメントオフセットを有するデータ[IPパケット識別情報、フラグメントオフセット、受信電界強度]を検出して送信方向と受信電界強度とを対応付け、データ[IPパケット識別番号、フラグメントオフセット、送信方向、受信電界強度]からなる表2を作成する。
そして、送信方向評価判定部119は、作成した表2に含まれる送信方向及び受信電界強度に基づいて、上述した方法によって指向性テーブルを更新して受信電界強度が大きい方向を抽出し、その抽出した方向を受信機RXの方向と推定する(ステップS9)。
その後、送信機TXは、推定した方向を中心にして無線通信空間30における無線通信を受信機RXとの間で行なう(ステップS10)。これにより、一連の動作が終了する。
図6に示すフローチャートのステップS1においては、通常のデータが通常のデータ通信期間において受信機RXへ送信されるので、送信機TXは、通常のデータ通信期間を利用して受信機RXの方向を推定できる。その結果、送信機TXに対する受信機RXの方向を推定するための無線通信空間30及び通信時間を減少できる。
送信機TXは、図6に示すフローチャートに従って受信機RXの方向を推定する動作を一定期間毎に行なう。また、送信機TXは、図6に示すフローチャートに従って受信機RXの方向を推定する動作を新たなデータを受信機RXとの間で送受信する毎に行なうようにしてもよい。
なお、上記においては、IPパケット識別番号IPN及びフラグメントオフセットFGを介して送信方向と受信電界強度とを対応付けると説明したが、この発明においては、シーケンス番号と始点・終点ポート番号の組とを介して送信方向と受信電界強度とを対応付けてもよい。シーケンス番号は、TCP/IPのシーケンス番号であり、始点ポート番号は、送信元のポート番号であり、終点ポート番号は、送信先ポート番号である。
この場合、受信機RXは、データ[シーケンス番号、始点・終点ポート番号、受信電界強度]からなる表5を作成して記憶する。
Figure 0004166142
また、送信機TXは、データ[シーケンス番号、始点・終点ポート番号、送信方向、受信電界強度]からなる表6を作成して送信方向と受信電界強度とを対応付ける。
Figure 0004166142

なお、表5及び表6における「??」は、表1及び表2における「??」と同じことを意味する。
始点・終点ポート番号の組は、1つの通信経路を表わすので、各通信経路において可変指向性送受信アンテナ110の指向性が変えられる。例えば、パケットは、[23・23]の通信経路において、指向性8、指向性5、及び指向性2と変えられて送信され、[135.135]の通信経路において、指向性1及び指向性4と変えられて送信される。そして、各通信経路で指向性を変えながら送信されたパケットの受信電界強度が測定され、シーケンス番号及び始点・終点ポート番号を介して送信方向と受信電界強度とが対応付けられる。
なお、表1及び表5は、「電界強度テーブル」を構成する。そして、受信電界強度記憶部219は、電界強度テーブルを記憶する。
また、上記においては、受信機RXは、送信機TXから受信電界強度の送信要求TDEがあったとき、複数個のデータ[IPパケット識別番号、フラグメントオフセット、受信電界強度]を送信機TXへ送信すると説明したが、この発明においては、これに限らず、受信機TXは、一定量のパケットを受信したときに複数個のデータ[IPパケット識別番号、フラグメントオフセット、受信電界強度]を送信機TXへ送信するようにしてもよく、一定周期ごとに複数個のデータ[IPパケット識別番号、フラグメントオフセット、受信電界強度]を送信機TXへ送信するようにしてもよく、更に、受信電界強度記憶部219に格納された電界強度テーブル(表1または表5)が満杯になったときに複数個のデータ[IPパケット識別番号、フラグメントオフセット、受信電界強度]を送信機TXへ送信するようにしてもよい。
更に、送信機TXは、通常のデータ通信期間の初期において、通常のデータを可変指向性送受信アンテナ110の指向性を変えながら受信機RXへ送信し、受信機RXの存在方向を推定した後に、その推定した存在方向に対応する指向性の選択確率を他の指向性の選択確率よりも高くして受信機RXとの間で通常のデータを送受信するようにしてもよい。これにより、通常のデータをより正確に送受信できる。
この発明によれば、送信機TXは、通常のデータ通信期間に通信データを可変指向性送受信アンテナ110の指向性を変えながら受信機RXへ送信し、受信機RXは、送信機TXからの通信データの受信電界強度を測定して送信機TXへ送信する。そして、送信機TXは、受信機RXから受信した受信電界強度が大きい方向を受信機RXが存在する方向と推定する。
従って、この発明によれば、受信機RXの存在方向を推定するための無線通信空間及び通信時間を減少できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、無線通信空間及び通信時間の減少を抑制して送信機に対する受信機の方向を決定可能な無線通信システムに適用される。また、この発明は、無線通信空間及び通信時間の減少を抑制して送信機に対する受信機の方向の決定をコンピュータに実行させるためのプログラムに適用される。
この発明の実施の形態による無線通信システムの概略ブロック図である。 図1に示す送信機TXの概略ブロック図である。 図1に示す受信機RXの概略ブロック図である。 図1及び図2に示す送信機TXが送信するデータの構成図である。 図1に示す送信機TXが受信機RXの方向を推定する方法を説明するための概念図である。 受信機RXの方向を推定する動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1〜8 指向性、9 矢印、11〜1N 端末装置、21〜2N アンテナ、30 無線通信空間、40,40A 指向性テーブル、41〜48 評価値、100 無線通信システム、110 可変指向性送受信アンテナ、111,211 送受信切替器、112,212 受信増幅器、113,213 送信増幅器、114,214 変復調器、115,215 搬送波発振器、116,216 送受信制御部、117,217 一般処理部、118 受信機情報収集部、119 送信方向評価判定部、120 送信方向決定部、121 送信方向記憶部、122 指向性制御部、210 送受信アンテナ、218 受信電界強度測定部、219 受信電界強度記憶部、220 受信機情報送信部。

Claims (18)

  1. 通常のデータ通信期間において、アンテナの指向性を複数種類に切換えながら無線通信空間において通常の通信データを送信し、前記複数種類に切換えられた指向性に対応して検出された前記通常の通信データの複数の受信電界強度に基づいて受信機が存在する方向を推定する送信機と、
    前記アンテナの指向性が前記複数種類に切換えられたときの前記通常の通信データを前記無線通信空間において受信し、その受信した通常の通信データの受信電界強度を前記複数種類の指向性に対応して検出し、その検出した複数の受信電界強度を前記送信機へ送信する受信機とを備え、
    前記送信機は、前記推定した方向に一致する第1の指向性を選択する確率を最も高くし、前記第1の指向性の両隣の第2の指向性を選択する確率を前記第1の指向性を選択する確率の次に高くして前記通常の通信データを前記受信機へ送信する、無線通信システム。
  2. 前記送信機は、最も高い受信電界強度が得られる方向を前記受信機が存在する方向と推定する、請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記送信機は、前記複数種類の指向性に対応し、かつ、各々が対応する指向性における受信電界強度に応じて上下する複数の評価値からなる指向性テーブルを保持しており、他の評価値よりも大きい評価値を有する方向を前記受信機が存在する方向として前記指向性テーブルから抽出する、請求項1または請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記送信機は、前記複数の受信電界強度に基づいて、前記受信電界強度が低下した指向性に対する評価値を小さくし、前記受信電界強度が上昇した指向性に対する評価値を大きくして前記指向性テーブルを更新し、前記他の評価値よりも大きい評価値を有する方向を前記受信機が存在する方向として前記更新した指向性テーブルから抽出する、請求項3に記載の無線通信システム。
  5. 前記送信機は、前記評価値が最も大きい方向を前記受信機が存在する方向として抽出する、請求項3または請求項4に記載の無線通信システム。
  6. 前記受信機は、前記送信機から前記受信電界強度の送信要求を受けると、前記複数の受信電界強度を前記送信機へ送信する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  7. 前記受信機は、一定量の前記通常の通信データを受信したとき、前記複数の受信電界強度を前記送信機へ送信する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  8. 前記受信機は、一定周期毎に、前記複数の受信電界強度を前記送信機へ送信する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  9. 前記受信機は、前記受信電界強度を記憶する電界強度テーブルを保持しており、前記電界強度テーブルが満杯になると前記複数の受信電界強度を前記送信機へ送信する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  10. 無線通信空間中でデータ通信を行なう無線通信システムにおいて、送信機に対する受信機の存在方向の決定をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    通常のデータ通信期間において、前記送信機のアンテナの指向性を複数種類に切換えながら通常の通信データを送信する第1のステップと、
    前記アンテナの指向性が前記複数種類に切換えられたときの前記通常の通信データを前記受信機において受信し、前記受信機が前記受信した通常の通信データの受信電界強度を前記複数種類の指向性に対応して検出する第2のステップと、
    前記検出された複数の受信電界強度を前記送信機へ送信する第3のステップと、
    前記送信機において、前記複数の受信電界強度に基づいて前記受信機の存在方向を推定する第4のステップと、
    前記推定した方向に一致する第1の指向性を選択する確率を最も高くし、前記第1の指向性の両隣の第2の指向性を選択する確率を前記第1の指向性を選択する確率の次に高くして前記通常の通信データを前記送信機と前記受信機との間で無線通信を行なう第5のステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 前記第4のステップは、最も高い受信電界強度が得られる方向を前記受信機の存在方向と推定する、請求項10に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  12. 前記送信機は、前記複数種類の指向性に対応し、かつ、各々が対応する指向性における受信電界強度に応じて上下する複数の評価値からなる指向性テーブルを保持しており、
    前記第4のステップは、他の評価値よりも大きい評価値を有する方向を前記受信機が存在する方向として前記指向性テーブルから抽出する、請求項10または請求項11に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. 前記第4のステップは、
    前記送信機が前記受信機から前記複数の受信電界強度を受信する第1のサブステップと、
    前記複数の受信電界強度に基づいて、前記受信電界強度が低下した指向性に対する評価値を小さくし、前記受信電界強度が上昇した指向性に対する評価値を大きくして前記指向性テーブルを更新する第2のサブステップと、
    前記他の評価値よりも大きい評価値を有する方向を前記受信機が存在する方向として前記更新された指向性テーブルから抽出する第3のサブステップとを含む、請求項12に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  14. 前記第3のサブステップは、前記評価値が最も大きい方向を前記受信機が存在する方向として抽出する、請求項12または請求項13に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  15. 前記第3のステップは、前記受信機が前記送信機から前記受信電界強度の送信要求を受けると、前記複数の受信電界強度を前記送信機へ送信する、請求項11から請求項14のいずれか1項に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  16. 前記第3のステップは、前記受信機が一定量の前記通常の通信データを受信したとき、前記複数の受信電界強度を前記送信機へ送信する、請求項10から請求項14のいずれか1項に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  17. 前記第3のステップは、一定周期毎に、前記複数の受信電界強度を前記送信機へ送信する、請求項10から請求項14のいずれか1項に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
  18. 前記受信機は、前記受信電界強度を記憶する電界強度テーブルを保持しており、
    前記第3のステップは、前記電界強度テーブルが満杯になると前記複数の受信電界強度を前記送信機へ送信する、請求項10から請求項14のいずれか1項に記載のコンピュータに実行させるためのプログラム。
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