JP4869203B2 - 無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信装置に関する。例えば、フレームの検出方法に関する。
IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a規格に準拠する無線通信は、CSMA(Carrier Sense Multiple Access)通信方式の一つである。CSMA通信方式では、受信機は自身が使用する通信チャネルを監視して、送信機から非同期で送出される固有のフレームフォーマットを検出する。一般にCSMA通信方式で用いられるフレームフォーマットにおいては、その先頭にプリアンブルと呼ばれる既知の信号が設けられている。受信機はこのプリアンブルを用いて、フレームを検出する。プリアンブルを用いてフレームを検出する際に良く用いられているのが、マッチドフィルタを用いた検出手法である(例えば、非特許文献1参照)。
また現在、IEEE802.11n規格が策定中である。IEEE802.11a規格では20MHz帯域を通信チャネルとして用いて通信が行われるのに対し、IEEE802.11n規格では、20MHz帯域のみならず、2つの20MHz帯域を結合した40MHz帯域を用いた通信が可能である。すなわち、2つの通信チャネルを用いた通信が可能である。この2つの通信チャネルは、それぞれプライマリチャネル(primary channel)及びセカンダリチャネル(secondary channel)と呼ばれている。そして、プライマリチャネルのみを用いた20MHz帯域での通信と、両方のチャネルを用いた40MHz帯域での通信が可能とされているが、セカンダリチャネルのみを使用した通信は禁止されている(例えば、非特許文献2参照)。
すると、上記IEEE802.11n規格に従来のマッチドフィルタを単純に適用したのみでは、フレームの検出精度が悪化するという問題があった。すなわち、マッチドフィルタをプライマリチャネルに最適化すると、40MHz帯域で送信されたフレームの検出精度が低下する。他方、マッチドフィルタを40MHz帯域に最適化すると、セカンダリチャネルで送信されたフレームを誤検出し易くなる、という問題があった。
"Low-complexity correlation system for timing synchronization in IEEE802.11a wireless LANs"、Taehyeun Ha, Seongjoo Lee, Jaseok Jim著、Radio and Wireless Conference, 2003、RAWCON 2003、IEEE Proceedings 10-13 August 2003、page 51-54 IEEE P802.11n/D1.04、2006年9月
本発明は、フレームの検出精度を向上出来る無線通信装置を提供する。
本発明の一態様に係る無線通信装置は、第1周波数帯域を第1通信チャネルとして使用し、且つ前記第1通信チャネルと該第1通信チャネルに隣接する第2通信チャネルとを含む第2周波数帯域を第3通信チャネルとして使用して無線通信を行う無線通信装置であって、受信信号の電力を監視し、該電力が予め定められた閾値を超えた場合に検出信号を出力する信号強度測定部と、前記第1通信チャネルに前記フレームが存在するか否かを検出する第1フィルタ、または前記第3通信チャネルに前記フレームが存在するか否かを検出する第2フィルタのいずれかとして機能するマッチドフィルタと、前記信号強度測定部からの前記検出信号の有無と、前記マッチドフィルタにおける検出結果とに応じて、前記第2通信チャネルにおける前記フレームの有無を判断し、前記第2通信チャネルに前記フレームが存在すると判断した場合には、前記マッチドフィルタを前記第1フィルタとして機能させ、存在しないと判断した場合には、前記マッチドフィルタを前記第2フィルタとして機能させる制御部とを具備する。
本発明によれば、フレームの検出精度を向上出来る無線通信装置を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。この説明に際し、全図にわたり共通する部分には共通する参照符号を付す。
[第1の実施形態]
この発明の第1の実施形態に係る無線通信装置について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る無線通信システムの概念図であり、IEEE802.11n規格に従った無線LAN(Local Area Network)システムのブロック図である。
図示するように、無線LANシステムは、無線通信基地局1及び複数の無線通信端末2、3を備えており、これらによって通信ネットワーク(LAN)が構成されている。無線通信端末2、3は、無線通信基地局2との間で、20MHzの周波数帯域、または40MHzの周波数帯域を用いた無線通信を行う。無線通信基地局1は、無線通信端末2、3を収容してBSS(Basic Service Set)を形成する。そして無線通信基地局1は、例えば有線LANによって図示せぬサーバに接続され、またはメタル回線や光ファイバ等によってインターネットサービスプロバイダを介してインターネットに接続される。なお図1では、BSS内に含まれる無線通信端末が2つである場合を示しているが、無線通信端末の数には特に制限はない。
本実施形態では、無線通信基地局1及び無線通信端末2は2つのアンテナを備え、無線通信基地局3は1つのアンテナを備えている。しかし、複数のアンテナを備えた無線通信基地局1と、単一アンテナを備えた無線通信端末2、3が混在するBSSであってもよい。更には、無線通信基地局1や無線通信端末2、3に実装されるアンテナの本数は、無線LANシステムにおける通信方式に応じて1本でも良いし、複数実装されていてもよい。
<通信チャネルについて>
次に、本実施形態に係る無線LANシステムにおいて用いる通信チャネルについて、図2を用いて説明する。図2は、本実施形態に係る無線LANシステムにおいて使用される周波数帯域を示すバンド図である。
図示するように無線LANシステムは、互いに重複する第1周波数帯域と第2周波数帯域とを使用する。第1周波数帯域は、aMHzから(a+20)MHzまでの20MHzの帯域幅を有している。この第1周波数帯域がプライマリチャネルであり、以下では第1通信チャネルと呼ぶことがある。また第2周波数帯域は、プライマリチャネルと、(a+20)MHzから(a+40)MHzまでの帯域とを含む。この(a+20)MHzから(a+40)MHzまでの帯域がセカンダリチャネルであり、以下では第2通信チャネルと呼ぶことがある。また、第2周波数帯域を第3通信チャネルと呼ぶことがある。すなわち、本実施形態に係る無線LANシステムでは、第1通信チャネル及び第3通信チャネルを用いた無線通信が可能であり、第3通信チャネルはIEEE802.11n規格により使用可能とされた通信チャネルである。
なお、図2の例ではセカンダリチャネルがプライマリチャネルよりも高周波数側に位置する場合を示しているが、低周波数側に位置していても良い。更に、プライマリチャネル及びセカンダリチャネルの帯域幅は20MHzに限らず、例えば40MHz等であっても良い。この場合、第3通信チャネルの帯域幅は80MHzとなる。
<無線通信基地局及び端末の構成について>
次に、上記無線通信基地局1及び無線通信端末2、3の構成について説明する。無線通信基地局1及び無線通信端末2、3はほぼ同様の構成を有しており、以下では無線通信基地局2の場合を例に説明する。図3は、無線通信基地局1のブロック図である。図示するように無線LAN基地局2は、おおまかにはRF(Radio Frequency)部10、アンテナ11、物理部20、及びMAC(Media Access Control)部30を備えている。
RF部10は、無線伝送路上で通信を行う際に使用する高周波数帯域の信号の授受を行い、送受信されるアナログ信号のデータの増幅等を行う。そして、アンテナ11からデータを送信、または受信する。RF部10は、データの送信時には、物理部20から供給されたアナログ信号を5GHz帯域の無線信号にアップコンバートして、アンテナ11から無線通信端末2、3に送信する。逆にデータの受信時には、アンテナ11で受信した5GHz帯の無線信号をダウンコンバートして、物理部20へと供給する。
物理部20及びMAC部30は、送信データ及び受信データのそれぞれ物理層及びMAC層についての処理を行う。以下、物理部20及びMAC部30の詳細について説明する。
まず物理部20について説明する。物理部20は、物理層受信部21及び物理層送信部22を備えている。
物理層受信部21は、RF部20から与えられる受信信号(アナログ信号)につき、A/D変換を行ってデジタル信号を得る。更に、このデジタル信号につき復調処理を行う。すなわち、例えば直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調及び誤り訂正復号を行って、受信フレームを得る。そして、得られた受信フレームをMAC部30へ出力する。また物理層受信部21は、前述のマッチドフィルタを用いた検出手法により、受信信号からフレームを検出する。フレーム検出に関わる構成及び動作は後述する。
物理層送信部22は、MAC部30から送信フレームと送信レートとを受け取る。そして、受け取った送信フレームの冗長符号化及びOFDM変調を行い、更にD/A変換を行うことによりアナログ信号を得て、このアナログ信号を送信信号としてRF部10へ出力する。この物理層送信部22によって送信フレームは、MAC部30で定められた送信レートにより、RF部10及びアンテナ11を介して無線通信端末2、3へ送信される。
次にMAC部30について説明する。MAC部30は、MAC層受信部31及びMAC層送信部32を備えている。
まず、MAC層受信部31について説明する。MAC層受信部32は、物理層受信部21から受信フレームを受け取る。そして、受信フレームからMACヘッダを取り除いてパケットを組み立てる。パケットとは、送受信データがパーソナルコンピュータ等において扱えるデータ構造に組み立てられたものであり、またフレームとは、無線通信により通信可能に組み立てられた送受信データのことである。受信フレームがデータフレームであれば、更に上位層の処理を行う図示せぬデータ処理部(例えばパーソナルコンピュータ等)へ送られる。他方、受信フレームがコントロールフレーム等の、MAC層におけるプロトコル処理に仕様されるフレームの場合には、MAC層受信部31内で処理される。コントロールフレームの一例は、送達確認フレームである。
次に、MAC層送信部32について説明する。MAC層送信部32は、図示せぬデータ生成部から、送信データをパケットとして受け取る。送信データ生成部は送信データを生成するブロックであり、例えばパーソナルコンピュータ等である。そしてMAC層送信部32は、パケットにMACヘッダを付加する等の送信フレーム生成処理を行い、送信フレームを組み立てる。更にMAC層送信部32は、組み立てた送信フレームと、当該送信フレームを送信する際の送信レートとを、物理層送信部22へ出力する。
次に、上記物理層受信部21の構成について、特にフレーム検出に係るブロックに着目して、以下説明する。図示するように物理層送受信部21は、信号強度測定部40、マッチドフィルタ41、係数制御部42、及び復調部43を備えている。
信号強度測定部40は、RF部10から与えられる受信信号につき、電力を測定する。信号強度測定部40は、背景雑音に対して、ある閾値以上の強度を有する電力を検知した場合、第1乃至第3通信チャネルのいずれかにおいてフレームが送信されたとみなし、係数制御部42へ検出信号を出力する。すなわち、電力が閾値以上となった場合には“1”を出力し、閾値未満の場合には“0”を出力する。信号強度測定部40によるフレーム検出方法としては、例えば次のような方法を用いることが出来る。すなわち、ある時点における受信信号の強度が、当該受信信号の観測時から3μs前の強度に対して10dB以上大きく、且つ当該受信信号の観測時の10μs後の強度に対しても10dB以上大きい場合に、フレームが存在する、と判断する。
マッチドフィルタ41は、RF部10から与えられる信号につき、フレームの検出を行う。そしてその検出結果を、係数制御部42及び復調部43へ出力する。すなわちマッチドフィルタ41は、フレームのプリアンブル(preamble)に基づいて、第1通信チャネルにフレームが存在するか否か、または第3通信チャネルにフレームが存在するか否かを検出する。フレーム検出のためにマッチドフィルタ41は、第1通信チャネルでフレームを通過させる第1フィルタ、及び第3通信チャネルでフレームを通過させる第2フィルタのいずれかとして機能し、第1フィルタ及び第2フィルタの出力を一定の閾値で判別した結果を、判別結果として係数制御部42へ出力する。すなわち、フィルタの出力を一定の閾値で判別して、フレームが存在する場合には“1”を出力し、存在しない場合には“0”を出力する。ここで、フレームの構成について図4を用いて説明する。図4は、IEEE802.11規格に従ったフレームの構成を示す概念図である。
図示するようにフレームは、大まかにはプリアンブル50とデータ部51とを含んでいる。前述の通りプリアンブル50は既知の信号であり、送受信するデータの同期を図るための信号である。より詳しくは、プリアンブル50はL−STF(Legacy-Short Training Field)、L−LTF(Legacy-Long Training Field)、L−SIG(Legacy-Signal Field)、HT−STF(High Throughput-STF)、HT−LTF(High Throughput-LTF)、及びHT−SIG(High Throughput-SIG)を含んでいる。
L−STF、L−LTF、及びL−SIGは、IEEE802.11n規格に従った通信環境下において、IEEE.802.11a規格に従ったフレームを送受信するための情報である。つまり、第1通信チャネルのみを使用した20MHz帯域で送信されるフレームのプリアンブルは、L−STF、L−LTF、及びL−SIGを含み、HT−STF、HTLTF、及びHT−SIGを含まない。
他方、HT−STF、HT−LTF、及びHT−SIGは、IEEE802.11n規格に従ったフレームを送受信するための情報である。つまり、第3通信チャネルを使用した40MHz帯域で送信されるフレームのプリアンブルは、L−STF、L−LTF、及びL−SIGのみならず、HT−STF、HT−LTF、及びHT−SIGも含む。なお、IEEE802.11n規格に従った無線通信装置間でのフレーム送受信を行う際には、L−STF、L−LTF、及びL−SIGが省かれても良い。
L−STF及びHT−STFは、信号を受信するために同期処理を行う際に使用するフィールドであり、主にフレーム検出やタイミングの検出に使用される。L−LTF及びHT−LTFは、同じく信号を受信するための同期処理を行う際に使用するフィールドであり、主にキャリア周波数の誤差の補正や、基準振幅及び位相の検出等に使用される。L−SIG及びHT−SIGは、フレームのデータ部に含まれているデータの長さ、伝送速度、及び変調方式等の情報を保持する。
またデータ部51は、大まかにはMACヘッダ、フレームボディ(frame body)、及びFCS(Frame Check Sequence)を含んでいる。MACヘッダは、MAC層の受信処理に必要な情報であり、例えばデータの送信元、送信先、またフレームの種類に関する情報が含まれる。フレームボディは、当該フレームにより送信先に送信すべき正味のデータを保持する。FCSは、MACヘッダ及びフレームボディが正常に受信されたか否かを判定する為に用いる、例えばCRC(Cyclic Redundancy Code)である。
上記の通り、プリアンブルは第1通信チャネルに存在するフレームと第3通信チャネルに存在するフレームとで異なる。そこでマッチドフィルタ41は、第1フィルタまたは第2フィルタとして機能することで、フレームがいずれの通信チャネルに存在するかを検出する。以下、マッチドフィルタ41によるフレーム検出の様子について、図5(a)、(b)を用いて説明する。図5(a)は、マッチドフィルタ41が第1フィルタとして機能する場合のフィルタ出力、図5(b)は第2フィルタとして機能する場合のフィルタ出力を示しており、それぞれにつき第1乃至第3通信チャネルにフレームが存在する場合について示している。
まず図5(a)について説明する。マッチドフィルタ41が第1フィルタとして機能する場合、マッチドフィルタ41の検出特性は、第1通信チャネル(プライマリチャネル)のフレームに対して最適とされている。従って、第1通信チャネルのフレームを受信した場合には出力が大きくなる(>Ith1)。すなわちフレームの検出精度が高い。
これに対して第2通信チャネル(セカンダリチャネル)のフレームを受信した場合には、出力は低くなる(<Ith2)。すなわち、フレームの検出精度が低い。また第3通信チャネル(40MHz)のフレームを受信した場合には、当該フレームは第1通信チャネルの成分も含むため、その出力はIth1より小さいがIth2よりは大きい。
従ってマッチドフィルタ41は、第1フィルタの出力を閾値Ith2の強度で判別することで、第1通信チャネルのフレームと、第3通信チャネルのフレームとを検出する。
次に図5(b)について説明する。マッチドフィルタ41が第2フィルタとして機能する場合、マッチドフィルタ41の検出特性は、第3通信チャネル(40MHz帯域)のフレームに対して最適とされている。従って、第3通信チャネルのフレームを受信した場合には出力が大きくなる(>Ith4)。すなわちフレームの検出精度が高い。
これに対して第1通信チャネル(プライマリチャネル)及び第2通信チャネル(セカンダリチャネル)のフレームを受信した場合には、出力は低くなる(<Ith4)。そしてフィルタ出力は、第1、第2通信チャネル共に同程度となる。この場合マッチドフィルタ41は、第2フィルタの出力を閾値Ith4の強度で判別することで、第3通信チャネルのフレームを検出する。
以下、マッチドフィルタ41が第1フィルタとして機能している状態を第1動作モードと呼び、第2フィルタとして機能している状態を第2動作モードと呼ぶことがある。
図3に戻って物理層受信部21の構成の説明を続ける。
復調部43は、マッチドフィルタ41においてフレームが検出された際に、フレームのデータ部51につき前述の復調処理(OFDM復調や誤り訂正復号)を行う。また復調部43は、復調処理と共にMACヘッダの解析を行い、その解析結果を係数制御部42へ出力する。
係数制御部42は、信号強度測定部40からの検出信号の有無と、マッチドフィルタ41における判別結果に基づいて、第2通信チャネル(セカンダリチャネル)におけるフレームの有無を判断する。そして判断結果に基づき、マッチドフィルタ41に対してフィルタ係数を選択的に適用することで、マッチドフィルタ41を第1フィルタまたは第2フィルタとして機能させる。
<無線通信基地局及び端末の動作について>
次に、上記構成の無線通信基地局1及び無線通信端末2、3において無線信号を受信した際の動作について、特にマッチドフィルタの制御に着目して、図6を用いて説明する。図6は無線通信基地局1の動作の流れを示すフローチャートである。以下では基地局1の動作を例に説明するが、端末2、3の動作も同様である。
まず、無線通信基地局1はアンテナ11を介してRF部10で無線信号を受信する。そしてRF部10でダウンコンバートされた無線信号が物理層受信部21に与えられる(ステップS10)。
すると、信号強度測定部40は受信信号の強度を測定する(S11)。測定の結果、受信信号の強度が背景雑音に対し一定の閾値未満であった場合(S12、NO)、フレームを受信していないと判断され、それ以上の処理は行われない。
一定の閾値以上であった場合(S12、YES)、信号強度測定部40はフレームを受信したと判断し、検出信号を係数制御部42へ出力する(S13)。すると係数制御部42は、第1乃至第3通信チャネルにおいてフレームが存在することを認識する。そして係数制御部42は、信号強度測定部40の検出信号、マッチドフィルタ41における判別結果、及び復調部43における解析結果に基づいて、フレームの存在する通信チャネルが第2通信チャネル(セカンダリチャネル)であるか否かを判断する(S15)。
ステップS15の結果、フレームが第2通信チャネルに存在すると判断された場合(S16、YES)、係数制御部42は、第3通信チャネルは使用出来ないと判断する(S17)。そこで係数制御部42は、第1通信チャネルのフレーム検出に最適となるようフィルタ係数を選択し、マッチドフィルタ41に適用する(S18)。その結果、マッチドフィルタ41は第1モードとなり、第1フィルタとして機能する。つまり、図5(a)で説明した動作を行う。
逆にステップS15の結果、フレームが第2通信チャネルに存在しないと判断された場合(S16、NO)、係数制御部42は、第3通信チャネルが使用可能であると判断する(S19)。そこで係数制御部42は、第3通信チャネルのフレーム検出に最適となるようフィルタ係数を選択し、マッチドフィルタ41に適用する(S20)。その結果、マッチドフィルタ41は第2モードとなり、第2フィルタとして機能する。つまり、図5(b)で説明した動作を行う。
<効果>
上記のように、この発明の第1の実施形態に係る無線通信装置であると、下記(1)の効果が得られる。
(1)フレームの検出精度を向上出来る。
背景技術で説明した通り、IEEE802.11n規格に従った無線通信装置に、従来のマッチドフィルタを単純に適用したのみでは、フレームの検出精度が悪化するという問題があった。この点について図5(a)、(b)を用いて説明する。
図5(a)に示すように、マッチドフィルタがプライマリチャネルに最適化されている場合、プライマリチャネルにおけるフレーム検出精度は向上するが、40MHz帯域におけるフレーム検出精度は低下するという問題がある。
また図5(b)に示すように、マッチドフィルタが40MHz帯域に最適化されている場合、40MHz帯域におけるフレーム検出精度は向上するが、プライマリチャネルにおけるフレーム検出精度は低下する。そこで、マッチドフィルタの閾値レベルを下げる必要があるが、下げすぎるとセカンダリチャネルのフレームを誤検出するという問題がある。
しかし、本実施形態に係る構成であると、係数制御部42はセカンダリチャネルにおけるフレームの有無に応じて、マッチドフィルタ41の動作を制御している。従って、フレームの検出精度を向上出来る。本効果について、以下説明する。
(1−1)セカンダリチャネル(第2通信チャネル)にフレームが存在する場合。
前述の通り、セカンダリチャネルのみを用いた通信は禁止されている。それにも関わらずセカンダリチャネルにフレームが存在するということは、自身にとってのセカンダリチャネルを、他の無線LANシステムがプライマリチャネルとして使用していることを意味する。従って、自身が収容されている無線LANシステムでは、この周波数帯域を含む40MHz帯域での通信が出来ないことになる。つまり、自身は第3通信チャネルを使用出来ず、第1通信チャネルのみを使用した通信を行わなければならない。この様子を図7に示す。図7は、プライマリチャネル及びセカンダリチャネルにおけるフレームの様子を示す模式図である。図示するように、自らにとってのセカンダリチャネルを、他の無線LANシステムが使用している。従って、セカンダリチャネルは使用出来ず、且つセカンダリチャネルにおけるフレームを検出してはならない。
そこで係数制御部42は、マッチドフィルタ41を第1フィルタとして機能させる。すなわち、マッチドフィルタ41を、プライマリチャネルにおけるフレーム検出に最適なフィルタとして機能させる。第1フィルタの動作は図5(a)で説明した通りである。
すると、セカンダリチャネルはプライマリチャネルと排他的な通信チャネルであるから、セカンダリチャネルにおけるフレームは、第1フィルタとして機能しているマッチドフィルタ41では検出されない。従って、セカンダリチャネルにおけるフレームを誤って検出することを防止出来る。その結果、セカンダリチャネルにおけるフレームを検出した場合に、復調部43が不要な復調処理を行うことを防止出来、消費電力を削減出来る。
また、第1フィルタとして機能することで、マッチドフィルタ41の40MHz帯域におけるフレーム検出精度は低下する。しかし、このケースでは、40MHz帯域でフレームが送信されることは殆ど無い。なぜなら、セカンダリチャネルが他の無線LANシステムで既に使用されているからである。従って、40MHz帯域におけるフレーム検出精度が低下したとしても、それは実使用上、問題になることはない。仮に、他の無線LANシステムにおけるセカンダリチャネルの使用が終了し、40MHz帯域でフレームが送信されたとしても、第1フィルタとして機能するマッチドフィルタ41は、当該フレームを検出することが可能であるから、この場合も問題は生じない。セカンダリチャネルの使用頻度によっては、40MHz帯域での通信を継続することも出来る。
つまり、マッチドフィルタ41を第1フィルタとして機能させることで、利用頻度の高い第1通信チャネルのフレーム検出精度が向上し、フレームの見逃しを防止出来る。また、第3通信チャネルのフレームを受信することも可能であり、スループットを向上出来る。更に、通信に不要な第2通信チャネルのフレームを無視することが出来、フレームの誤検出を防止出来る。
(1−2)セカンダリチャネル(第2通信チャネル)にフレームが存在しない場合。
セカンダリチャネルにフレームが存在しない場合には、プライマリチャネルとセカンダリチャネルとを含む40MHz帯域での通信が可能となる。この様子を図8に示す。図示するように、セカンダリチャネルにフレームが存在しなければ、通信帯域を20MHzから40MHz帯域に拡張出来る。
そこで係数制御部42は、マッチドフィルタ41を第2フィルタとして機能させる。すなわち、マッチドフィルタ41を、40MHz帯域におけるフレーム検出に最適なフィルタとして機能させる。第2フィルタの動作は図5(b)で説明した通りである。
これにより、40MHz帯域におけるフレームの検出精度を向上出来る。この場合には、プライマリチャネルのフレーム検出精度が低下するので、マッチドフィルタ41はその閾値を低下させる必要がある。すると、プライマリチャネルだけでなくセカンダリチャネルのフレームも検出可能な状態となるが、そもそもセカンダリチャネルを用いた通信は行われていないため、誤検出の問題が発生することは無い。
つまり、マッチドフィルタ41を第2フィルタとして機能させることで、利用頻度の高い第2通信チャネルのフレーム検出精度が向上し、フレームの見逃しを防止出来る。また、第1通信チャネルのフレームを受信することも可能であり、スループットを向上出来る。更に、このケースでは第2通信チャネルにフレームが存在しないため、マッチドフィルタ41を第2フィルタとして機能させたとしても、フレームの誤検出を防止出来る。
[第2の実施形態]
次に、この発明の第2の実施形態に係る無線通信装置について説明する。本実施形態は、上記第1の実施形態における係数制御部42の、第2通信チャネルにおけるフレームの有無の判断方法に関するものである。従って、その他の構成及び動作は第1の実施形態と同様であるので、以下では第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
<第2通信チャネルにおけるフレームの有無の判断方法>
以下、図9を用いて係数制御部42の動作の詳細について説明する。図9は、係数制御部の動作を示すフローチャートであり、上記第1の実施形態で説明したステップS15及びS16に相当するものである。
図示するように係数制御部42は、第1乃至第3通信チャネルのいずれかにフレームが存在することを認識した後に、現在のマッチドフィルタ41の動作モードを確認する(S30)。
その結果、マッチドフィルタ41が第1動作モードであった場合(S31、YES)、すなわち、第1フィルタとして機能していた場合には、係数制御部42はマッチドフィルタ部41から与えられる判別情報を確認する(S32)。ステップS32の結果、マッチドフィルタ41が第1通信チャネルにおいてフレームを検出した場合(S33、YES)、すなわち、マッチドフィルタ41からの出力信号があった場合(出力信号=“1”)、係数制御部42は第2通信チャネルにフレームは存在しないと判断する(S34)。逆にステップS32の結果、マッチドフィルタ41が第1通信チャネルにおいてフレームを検出しなかった場合(S33、NO)、すなわち、マッチドフィルタ41からの出力信号がなかった場合(出力信号=“0”)、係数制御部42は第2通信チャネルにフレームが存在すると判断する(S35)。
また、ステップS30の結果、マッチドフィルタ41が第2動作モードであった場合(S31、NO)、すなわち第2フィルタとして機能していた場合には、係数制御部42は、復調部43における解析結果を確認する(S36)。解析結果として復調部43が係数制御部42に対してエラーを返した場合には(S37、YES)、係数制御部42はフレームが第2通信チャネルに存在すると判断する(S35)。他方、エラーでなければ(S37、NO)、係数制御部42はフレームが第2通信チャネルに存在すると判断する(S38)。
<効果>
上記のように、この発明の第2の実施形態に係る無線通信装置であると、上記第1の実施形態で説明した(1)の効果に加えて、下記(2)の効果が得られる。
(2)第2通信チャネルにおけるフレームの有無を高精度に判断出来る。
本実施形態に係る構成であると、係数制御部42は、マッチドフィルタ41の状態に応じて、マッチドフィルタ41の出力と復調部43の解析結果とのいずれかによって、第2通信チャネルにおけるフレームの有無を判断している。従って、フレームの有無を高精度に判別出来る。本効果について、以下説明する。
(2−1)マッチドフィルタ41が第1フィルタとして機能している場合。
上記第1の実施形態で説明した通り、第2通信チャネルのフレームは、第1フィルタとして機能しているマッチドフィルタ41では検出されない。
従って、このような場合にマッチドフィルタ41でフレームが検出された場合には、そのフレームが存在する通信チャネルは第2通信チャネルでは無いことが分かる。つまり、セカンダリチャネルのみを用いて送信されたフレームでは無い。
他方、信号強度測定部40で電力が測定されたにも関わらずマッチドフィルタ41でフレームが検出されなければ、マッチドフィルタ41の特性から、そのフレームが存在する通信チャネルが第2通信チャネルである、つまり、セカンダリチャネルのみを用いて送信されたフレームであることが分かる。
以上の判定は、ある一定期間において信号強度測定部40から出力があったか否か、及びマッチドフィルタ41から出力があったか否かを監視することで実現出来、例えばタイマーカウンタなどの簡単な回路で実現できる。
(2−2)マッチドフィルタ41が第2フィルタとして機能している場合。
上記第1の実施形態で説明した通り、第2フィルタとして機能するマッチドフィルタ41は、第1乃至第3通信チャネルの全てにおいてフレームを検出する。従って、マッチドフィルタ41の出力からだけでは、そのフレームがいずれの通信チャネルに存在するのかを判別出来ない。
そこで本実施形態では、復調部43における解析結果を用いている。つまり、第1通信チャネル及び第3通信チャネルにおけるフレームは自局宛であるから、復調部43にのいて正常に復調出来る。しかし、第2通信チャネルにおけるフレームは自局宛では無いはずである。従って、この場合には復調部43は解析結果としてエラーを係数制御部42に返す。そのため、復調部43における解析結果がエラーであるか否かによって、判別が可能となる。
なお、無線通信ではプリアンブルの後に、送信レートや送信データ長などを格納したシグナルフィールドが送信され、このシグナルフィールド(図4で説明したデータ部51に相当)に誤り検出符号(図4で説明したCRC等)が付与される。そして復調部43は、このCRCに基づいて誤りを検出した際にエラーを返す。すなわち復調部43は、受信したフレームがプライマリチャネルのフレームであってもセカンダリチャネルのフレームであっても、それがプライマリチャネルのフレームであるものとして復調を行う。従って、受信したフレームがセカンダリチャネルであった場合、シグナルフィールドに含まれる値は、復調部43で復調困難な程度にランダム(でたらめ)な値となる。このような場合、復調部43は受信フレームを正しく復調出来ないため、エラーを出力する。
またその判別は、解析結果がエラーであるか否かを検出できれば十分であるので、非常に簡単な回路で実現出来る。
[第3の実施形態]
次に、この発明の第3の実施形態に係る無線通信装置について説明する。本実施形態は、上記第1、第2の実施形態において、マッチドフィルタ41の動作モードを切り替えるタイミングに関するものである。以下では、上記第1、第2の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
<係数制御部の構成について>
本実施形態に係る係数制御部42の構成について、図10を用いて説明する。図10は、本実施形態に係る物理層受信部21のブロック図である。図示するように係数制御部42は、制御部50、カウンタ51、及び切り替え装置52を備えている。
制御部50は、信号強度測定部40から与えられる検出信号と、復調部43からの解析結果を受け取り、受信したフレームが第2通信チャネルに存在するか否かを判定する。そして第1通信チャネルまたは第3通信チャネルに存在すると判断した際に、カウンタ51に対してカウントアップを命令する。また制御部50は、内部にメモリ53を保持し、メモリ53に規定値N(Nは自然数)を保持する。そして、カウンタ51のカウンタ値と規定値Nとを比較する。
カウンタ51は、制御部50の命令に従ってカウントアップを行い、第1通信チャネルまたは第3通信チャネルのフレームを受信した回数をカウントする。
切り替え装置52は、制御部50の命令に従って、マッチドフィルタ41の動作モードを第1動作モードから第2動作モードへ切り替え、また第2動作モードから第1動作モードへ切り替える。
<係数制御部の動作について>
次に、上記係数制御部42の動作について、図11を用いて説明する。図11は係数制御部42の動作を示すフローチャートであり、第1の実施形態で説明したステップS15以降の処理の詳細に相当する。
図示するように制御部50は、まずフレームの存在する通信チャネルが第2通信チャネルであるか否かを判断する(ステップS40)。具体的な判断方法としては、例えば第1の実施形態で説明した方法を用いることが出来る。
ステップS40の結果、第2通信チャネルでないと判断した場合(S41、NO)、制御部50はカウンタ51に対してカウントアップを命令する。これに応答してカウンタ51は、カウンタ値を“+1”する(S42)。引き続き制御部50は、マッチドフィルタ41の現在の動作モードを確認する(S43)。その結果、第1動作モードであった場合(S44、YES)、すなわち、マッチドフィルタ41が第1フィルタとして機能している場合には、制御部50はカウンタ51のカウンタ値を確認し、メモリ53内の規定値と比較する(S45)。
ステップS45の結果、カウンタ値が規定値に達していた場合(S46、YES)、制御部50は切り替え装置52に対し、第1動作モードから第2動作モードへの切り替え命令を出力する。この切り替え命令に応答して、切り替え装置52は、マッチドフィルタ41を第1動作モードから第2動作モードへ切り替える。すなわち、マッチドフィルタ41におけるフィルタ係数を変更して、マッチドフィルタ41を第2フィルタとして機能させる(S47)。
ステップS45の結果、カウンタ値が規定値に達していない場合(S46、NO)、制御部50は切り替え命令を出力しない。従って、マッチドフィルタ41は第1動作モードを維持する(S48)。すなわち、マッチドフィルタ41は第1フィルタとして機能し続ける。
また、ステップS43の結果、マッチドフィルタ41が第1動作モードでなかった場合(S44、NO)、すなわち第2フィルタとして機能していた場合にも、制御部50は切り替え命令を出力しない。従って、マッチドフィルタ41は第2動作モードを維持する(S49)。すなわち、マッチドフィルタ41は第2フィルタとして機能し続ける。
次に、ステップS40の結果、第2通信チャネルであると判断された場合(S41、YES)について説明する。この場合、制御部50はカウンタ51に対してカウンタ値のクリアを命令する。これに応答してカウンタ51は、カウンタ値を“0”にする(S50)。引き続き制御部50は、マッチドフィルタ41の現在の動作モードを確認する(S51)。その結果、第1動作モードであった場合(S52、YES)、ステップS48の処理に進む。すなわち、マッチドフィルタ41は第1動作モードを維持する。
ステップS51の結果、第1動作モードでなかった場合(S52、NO)、すなわち第2フィルタとして機能していた場合には、制御部50は切り替え装置52に対し、第2動作モードから第1動作モードへの切り替え命令を出力する。この切り替え命令に応答して、切り替え装置52は、マッチドフィルタ41を第2動作モードから第1動作モードへ切り替える。すなわち、マッチドフィルタ41におけるフィルタ係数を変更して、マッチドフィルタ41を第1フィルタとして機能させる(S47)。
<係数制御部の動作の具体例について>
次に、図11に示す動作の具体例について、図12を用いて説明する。図12は、プライマリチャネル及びセカンダリチャネルにおけるフレームの送受信の様子、カウンタ51のカウンタ値、及びマッチドフィルタ41の動作モードを示す模式図である。なお、規定値が“3”である場合について示している。
図示するように、時刻t1においてマッチドフィルタ41が第1動作モードであったとする。そして時刻t1、t2、t3において、プライマリチャネルでフレームを受信したとする。すると、時刻t3でフレームを受信した時点で、カウンタ51のカウンタ値が規定値の“3”に達する。すなわち、時刻t1〜t3の期間、セカンダリチャネルのフレームは受信されていない。
そこで切り替え装置52は、時刻t4でマッチドフィルタ41を第2動作モードに切り替える。またセカンダリチャネルの使用頻度が低いため、当該無線LANシステムは、使用する帯域を20MHzから40MHz帯域に拡げる。そして、時刻t11でセカンダリチャネルのフレームを受信するまで、40MHz帯域の通信を行い、マッチドフィルタ41は第2動作モードを維持する。
時刻t11でセカンダリチャネルのフレームが検出されると、切り替え装置52はマッチドフィルタ41を第2動作モードから第1動作モードへ切り替える。以後、プライマリチャネルまたは40MHz帯域でのフレームを連続して、規定値に達する回数だけ受信するまで、マッチドフィルタ41は第1動作モードを継続する。
<効果>
上記のように、この発明の第3の実施形態に係る無線通信装置であると、上記第1、及び第2の実施形態で説明した(1)、(2)の効果に加えて、下記(3)の効果が得られる。
(3)データの通信効率を向上できる。
本実施形態に係る構成であると、係数制御部42の制御部50は、マッチドフィルタ41が第1フィルタとして機能している期間、連続して受信した第1通信チャネル及び第3通信チャネルのフレーム数を計数している。そしてその数が規定値に達した際に、マッチドフィルタ41を第2フィルタとして機能させる。
つまり、一定期間、セカンダリチャネルが使用されていないことを確認できた場合に、マッチドフィルタ41を第2フィルタとして機能させる。換言すれば、フレーム受信に関する過去の統計情報を利用することで、次回受信するフレームがセカンダリチャネルに存在する確率を推定する。そして確率が低いと判断できた時点で、すなわちカウンタ値が規定値に達した時点で、マッチドフィルタ41を第2フィルタとして機能させると共に、40MHz帯域での通信を行う。これにより、効率的に40MHz帯域での通信を行うことが出来、データの通信効率を向上出来る。
また、マッチドフィルタ41を第2フィルタとして機能させている期間に、1度でもセカンダリチャネルのフレームを受信した場合には、切り替え装置52はマッチドフィルタ41を速やかに第1動作モードに切り替える。これにより、セカンダリチャネルのフレームの誤検出を防止出来る。
なお、メモリ53の備える規定値は、製造時に予め定められた値であっても良いし、またはカウンタ51におけるカウンタ値の平均値等を用いても良い。すなわち、カウンタ51がカウントアップを開始してクリアされるまでのカウント数の平均を、規定値としても良く、規定値は適宜決定してよい。
上記のように、この発明の第1乃至第3の実施形態に係る無線通信装置であると、セカンダリチャネルのみを用いて送信されたフレームの有無に応じて、マッチドフィルタの特性を制御する。従って、マッチドフィルタにおけるフレームの検出精度を向上出来る。
なおマッチドフィルタ41は、第1通信チャネル(プライマリチャネル)にフレームが存在するか否かを検出する第1フィルタ、または第3通信チャネル(プライマリチャネルとセカンダリチャネルとを含む40MHz帯域)にフレームが存在するか否かを検出する第2フィルタのいずれかとして機能出来れば良く、その構成は限定されるものでは無い。マッチドフィルタ41の構成例を図13及び図14に示す。
図13の例であるとマッチドフィルタ41は、第1フィルタ60及び第2フィルタ61を備えている。そして、切り替え装置52の命令により、第1フィルタ60と第2フィルタ61とのいずれかが使用される。図14の例であると、マッチドフィルタ41は、特性が可変な1つのフィルタ62を備えている。そして、切り替え装置52から与えられるフィルタ係数に応じて、第1フィルタまたは第2フィルタとしての特性を有する。
なお、本願発明は上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。
この発明の第1実施形態に係る無線LANシステムのブロック図。 この発明の第1実施形態に係る無線LANシステムが使用する周波数帯域を示すバンド図。 この発明の第1実施形態に係る無線通信基地局のブロック図。 フレームの概念図。 この発明の第1実施形態に係るマッチドフィルタの出力信号を示すグラフであり、(a)図は第1フィルタとして機能する場合、(b)図は第2フィルタとして機能する場合について示す図。 この発明の第1実施形態に係る無線通信基地局の動作を示すフローチャート。 この発明の第1実施形態に係る無線LANシステムにおけるフレームの送受信の様子を示す模式図。 この発明の第1実施形態に係る無線LANシステムにおけるフレームの送受信の様子を示す模式図。 この発明の第2実施形態に係る無線通信基地局の動作を示すフローチャート。 この発明の第3実施形態に係る無線通信基地局のブロック図。 この発明の第3実施形態に係る無線通信基地局の動作を示すフローチャート。 この発明の第3実施形態に係る無線LANシステムにおけるフレームの送受信の様子を示す模式図。 この発明の第1乃至第3の実施形態の第1変形例に係るマッチドフィルタの回路図。 この発明の第1乃至第3の実施形態の第2変形例に係るマッチドフィルタの回路図。
符号の説明
1…無線通信基地局、2、3…無線通信端末、10…RF部、11…アンテナ、20…物理部、21…物理層受信部、22…物理層送信部、30…MAC部、31…MAC層受信部、32…MAC層送信部、40…信号強度測定部、41…マッチドフィルタ、42…係数制御部、43…復調部、50…プリアンブル、51…データ部、50…制御部、51…カウンタ、52…切り替え装置、53…メモリ、60…第1フィルタ、61…第2フィルタ、62…特性可変フィルタ

Claims (5)

  1. 第1周波数帯域を第1通信チャネルとして使用し、且つ前記第1通信チャネルと該第1通信チャネルに隣接する第2通信チャネルとを含む第2周波数帯域を第3通信チャネルとして使用して無線通信を行う無線通信装置であって、
    受信信号の電力を監視し、該電力が予め定められた閾値を超えた場合に検出信号を出力する信号強度測定部と、
    前記第1通信チャネルに前記フレームが存在するか否かを検出する第1フィルタ、または前記第3通信チャネルに前記フレームが存在するか否かを検出する第2フィルタのいずれかとして機能するマッチドフィルタと、
    前記信号強度測定部からの前記検出信号の有無と、前記マッチドフィルタにおける検出結果とに応じて、前記第2通信チャネルにおける前記フレームの有無を判断し、前記第2通信チャネルに前記フレームが存在すると判断した場合には、前記マッチドフィルタを前記第1フィルタとして機能させ、存在しないと判断した場合には、前記マッチドフィルタを前記第2フィルタとして機能させる制御部と
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記マッチドフィルタが前記第1フィルタとして機能している場合において、前記制御部は、前記マッチドフィルタにおいて前記フレームが検出されず、且つ前記信号強度測定部が前記検出信号を出力する場合に、前記第2通信チャネルに前記フレームが存在すると判断する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. 前記第1乃至第3通信チャネルで受信した前記フレームを復調して該フレーム内のフレームヘッダを解析し、解析結果を前記制御部へ出力する復調部を更に備え、
    前記マッチドフィルタが前記第2フィルタとして機能している場合において、前記制御部は、前記復調部が前記解析結果としてエラーを出力した場合に、前記第2通信チャネルに前記フレームが存在すると判断する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  4. 前記マッチドフィルタが前記第1フィルタとして機能している場合において、前記制御部は、前記第1通信チャネル及び前記第3通信チャネルでフレームを受信した回数を計数し、該計数結果が規定値を超えた場合に、前記マッチドフィルタを前記第2フィルタとして機能させる
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  5. 前記マッチドフィルタが前記第2フィルタとして機能している場合において、前記制御部は、1度でも前記第2通信チャネルで前記フレームが検出された場合、前記マッチドフィルタを前記第1フィルタとして機能させる
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
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