JP4165991B2 - 光走査装置およびこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置およびこれを用いた画像形成装置 Download PDF

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    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/125Details of the optical system between the polygonal mirror and the image plane

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザービームプリンター、普通紙ファクシミリ、デジタル複写機等に用いられる光走査装置に関するもので、特に複数の感光体を有するカラー機等に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
レーザーなどからなる光源からの光束を、回転多面鏡などからなる光偏向器の偏向反射面により等角速度的に偏向させ、偏向光束を走査結像光学系により被走査面上に光スポットとして集光して、被走査面を等速度的に光走査する光走査装置がある。光走査装置は、レーザープリンタ、ファクシミリ、デジタル複写装置等の画像形成装置として広く用いられている。このような光走査装置には、光走査によって形成される画像の更なる高品質化と、装置の低コスト化が求められている。光走査装置で書き込まれ、形成される画像の品質における改良すべき点として、シェーディングに起因する「濃度むら」の問題がある。
【0003】
光走査装置の光学系では、光偏向器の偏向反射面による光束の偏向が行われ、偏向光束が走査結像光学系に入射する入射角は1回の偏向ごとに、偏向が行われる間に連続的に変化する。偏向反射面と被走査面との間には、光学系のレイアウトに応じて、偏向光束の光路を屈曲させるための折り曲げミラーあるいは折り返しミラー等の反射光学系が配備される。また、偏向反射面の回転音が装置外部に漏れないようにするための防音ガラスや、光学系内部に塵等が入り込まないようにするための防塵ガラスなど、透明な平行平板が配備されることも多い。
【0004】
よく知られているように、光の反射率は入射角に応じて変化する。このため、防音ガラス、防塵ガラスや、折り返しミラー等による偏向光束の反射率も、偏向光束の偏向に伴い連続的に変動することになる。したがって、被走査面に到達する偏向光束の光強度が、1回の偏向ごとに連続的に変動することになる。このような1回の偏向内で、すなわち1ラインの光走査内で生じる光スポットの光強度の変動は「シェーディング」と呼ばれている。光走査光学系による光走査にシェーディングがあると、書き込まれる画像を可視化した記録画像に「濃度むら」が現われる。このような濃度むらは、特にハーフトーンの画像において目立ちやすく、形成画像の品質を低下させる一つの要因となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、光走査光学系においてシェーディングを有効に軽減することにより、形成される画像の品質を高めることができる光走査装置およびこれを用いた画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、光走査装置に関するもので、光源と、光源からの光束を偏向する偏向反射面と、偏向反射面により偏向走査された光束を被走査面上に結像させる走査結像光学系と、偏向反射面と被走査面の間に配置された2枚の透明な平行平板とを有し、
偏向反射面への入射光束と走査結像光学系の光軸とが、偏向面内で開き角を有し、
上記透明な平行平板の入射光束に垂直な面に対する傾きを偏向反射面への光束の入射側から副走査断面を見て時計回りを正としてこれをΘ´(°)とし、
関数f(i)を、iが偶数のときf(i)=1、iが奇数のときf(i)=−1と定義し、
光源後方から見て時計回りを正として、光源から出射直後の光束の、偏光方向の主走査方向に対する角度θが、
0°<θ<45°、または、−90°<θ<−45° (条件1)あるいは、
−45°<θ<0°、または、45°<θ<90° (条件2)のとき、
条件1があてはまる場合には、上記透明な平行平板の2枚共に、光源と上記平行平板の間の偏向反射面を除いた反射部材数をm個として、f(m)×Θ´>0の条件を満たしているか、あるいは、上記透明な平行平板の1枚のみ、光源と上記平行平板の間の偏向反射面を除いた反射部材数をm個として、f(m)×Θ´>0の条件を満たしており、そのΘ´の絶対値は、他方1枚の平行平板のΘ´の絶対値より大きく、
条件2があてはまる場合には、上記透明な平行平板の2枚共に、光源と上記平行平板の間の偏向反射面を除いた反射部材数をm個として、f(m)×Θ´<0の条件を満たしているか、あるいは、前記透明な平行平板の1枚のみ、光源と上記平行平板の間の偏向反射面を除いた反射部材数をm個として、f(m)×Θ´<0の条件を満たしており、そのΘ´の絶対値は、他方1枚の平行平板のΘ´の絶対値より大きいことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記条件1があてはまる場合には、前記反射部材の少なくとも一つは、光源から光束の進行方向に数えて偏向反射面を除きn個目にあって、f(n)×Θ>0の条件を満たし、かつ、その反射防止コート層数は、光源から光束の進行方向に数えて偏向反射面を除きn個目にあってf(n)×Θ<0の条件を満たす前記反射部材の平均反射防止コート層数より少なく、
条件2があてはまる場合には、前記反射部材の少なくとも一つは、光源から光束の進行方向に数えて偏向反射面を除きn個目にあって、f(n)×Θ<0の条件を満たし、かつ、その反射防止コート層数は、光源から光束の進行方向に数えて偏向反射面を除きn個目にあってf(n)×Θ>0の条件を満たす前記反射部材の平均反射防止コート層数よりも少ないことを特徴とする。
【0012】
請求項記載の発明は、請求項1に記載されている光走査装置を用いた画像形成装置であって、被走査面は、感光体からなる像担持体表面であり、この像担持体表面が偏向光束によって走査されることにより、像担持体表面に静電潜像が形成されることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明にかかる光走査装置およびこれを用いた画像形成装置の実施の形態について説明する。
まず、図1、図2を参照しながら本発明の原理を説明する。図1は光走査装置の例を示す主走査対応方向の平面図であり、図2は図1を下から見た副走査対応方向の断面図である。符号1は光源、2は反射部材としてのミラー、3は複数の偏向反射面を有するポリゴンミラー、4は透明体からなる平行平板、5は折り返しミラーをそれぞれ示している。平行平板4は、防音ガラス、防塵ガラスなどとして用いられる。
【0014】
図1、図2において、半導体レーザーなどからなる光源1から射出された光束は、図示されないカップリングレンズによってほぼ平行な光束とされ、この平行光束は反射ミラー2によって斜めに反射され、ポリゴンミラー3の偏向反射面に至る。ポリゴンミラー3に入射した光束は、ポリゴンミラー3の回転によってその偏向反射面で偏向走査され、平行平板4を通過し、折り返しミラー5で所望の方向へ偏向され、図示されない被走査面に至る構成となっている。
ここで、光源1から射出される光束の偏光方向は、光源1の後方から見て時計回りを正として、光源1から出射直後の光束の、偏光方向の主走査方向に対する角度をθ°で表しており、図6(a)に示すように、
0°<θ<45°、または、−90°<θ<−45°を条件1とし、
図6(b)に示すように、
−45°<θ<0°、または、45°<θ<90°を条件2としている。
なお、図6において、Y軸方向が主走査方向であり、Y軸とZ軸の交点が光束を示している。
【0015】
また、ポリゴンミラー3の偏向反射面の回転角を、図1において、反時計回りを正として、θP°で表し、平行平板4の副走査断面での光束に垂直な面に対する角度を、図2において、時計回りを正として、θG°で表し、折り返しミラー5の副走査断面での光束の偏向角を、図2において、時計回りを正として、θM°で表している。
【0016】
走査光学系において、光束が円偏光でない限り、必ずどこかでシェーディングが発生する。そこで、ある光学素子で発生するシェーディングと逆のシェーディングを別の光学素子で発生させて、光学系全体でシェーディングを低減させる方法を採る。
【0017】
図3から図5までは各光学素子の反射率あるいは透過率を示している。何れも、ポリゴンミラー3の偏向反射面の回転角θP°に対するもので、図3はポリゴンミラー3の反射率を、図4は折り返しミラー5の反射率を、図6は透明な平行平板4の透過率をそれぞれ示している。ここで、ポリゴンミラー3はアルミ面に単層コートを施したもの、透明な平行平板4はコートなしのガラス板からなり、折り返しミラー5は基材にアルミ蒸着しさらに単層コートを施している。
【0018】
図3に示すように、ポリゴンミラー3では、|θ|=45°であればシェーディングはほとんどないが、−45°<θ<45°では右上がりの、−90°<θ<−45°または、45°<θ<90°では左上がりのシェーディングが発生する。
【0019】
折り返しミラー5では、θ=0、90°であればシェーディングはほとんどないが、図4に示すように、0°<θ<90°では、θM>0°であれば右上がりの、θM<0°であれば左上がりのシェーディングが発生し、−90°<θ<0°では、θM>0°であれば左上がりの、θM<0°であれば右上がりのシェーディングが発生する。
【0020】
透明な平行平板4では、θ=0、90°であればシェーディングはほとんどないが、図5に示すように、0°<θ<90°では、θP>0°であれば右上がりの、θP<0°であれば左上がりのシェーディングが発生し、−90°<θ<0°では、θP>0°であれば左上がりの、θP<0°であれば右上がりのシェーディングが発生する。
【0021】
よって、例えば、0°<θ<45°の場合には、ポリゴンミラー3で右上がりのシェーディングが発生するので、折り返しミラー5をθM<0°とすることにより左上がりのシェーディングを発生させ、光学系全体のシェーディングを低減することができる。
【0022】
ここで、反射部材の入射光束に垂直な面に対する傾きを、偏向反射面への光束の入射側から副走査断面を見て、時計回りを正としてこれをΘ(°)とする。また、関数f(i)を、iが偶数のときf(i)=1、iが奇数のときf(i)=−1と定義する。偏向反射面を除き、光源から光束の進行方向に数えた反射部材の順番をnとしたとき、折り返しミラー5はn=2であり、f(2)=1である。
θ<0°は、Θ=−θ>0°であり、f(2)×Θ>0となる。
【0023】
また、反射防止コート層数が多いほどシェーディングの発生は低減されるため、ポリゴンミラーで発生するシェーディングと同じ方向にシェーディングを発生する反射部材では、反射防止コート層数を増やして反射部材でのシェーディング発生を抑え、ポリゴンミラーで発生するシェーディングと逆方向にシェーディングを発生する反射部材では反射防止コート層数を減らし、ポリゴンミラーで発生するシェーディングを相殺させることが望ましい。
【0024】
あるいは、ポリゴンミラーで発生するシェーディングと同じ方向にシェーディングを発生する反射部材を減らして、ポリゴンミラーで発生するシェーディングと同じ方向のシェーディングをさらに強くすることを防ぎ、ポリゴンミラーで発生するシェーディングと逆方向にシェーディングを発生する反射部材はこれを増やして、ポリゴンミラーで発生するシェーディングを相殺させることが望ましい。
【0025】
また、0°<θ<45°の場合には、ポリゴンミラー3で右上がりのシェーディングが発生するので、透明な平行平板4をθ>0°とすることにより左上がりのシェーディングを発生させると、光学系全体のシェーディングを低減することができる。
ここで、光源1と上記平行平板4との間に存在する反射部材(偏向反射面は除く)は、m=1であり、f(1)=−1である。
θ<0°は、Θ=−θ<0°であり、f(1)×Θ>0である。
【0026】
また、反射防止コート層数が多いほどシェーディングの発生は低減されるため、ポリゴンミラーで発生するシェーディングと同じ方向にシェーディングを発生する透明な平行平板では、反射防止コートの層数を増やして透明な平行平板でのシェーディング発生を抑え、ポリゴンミラーで発生するシェーディングと逆方向にシェーディングを発生する透明な平行平板では、反射防止コートの層数を減らしてポリゴンミラーで発生するシェーディングを相殺させることが望ましい。
【0027】
また、平行平板の傾き角が大きいほどシェーディングは大きく発生するため、ポリゴンミラーで発生するシェーディングと逆方向にシェーディングを発生する透明な平行平板の傾き角を増やして、ポリゴンミラーで発生するシェーディングを相殺させることが望ましい。
【0028】
また、各々の請求項で反射部材が偶数個目か、奇数個目かで、符号の代わる関数f(i)が、用いられているが、これは、光束が反射部材で反射されるたびに、光束の進行方向に対する偏光方向が逆になるためである。
【0029】
次に、本発明にかかる光走査装置およびこれを用いた画像形成装置の一実施例を示す。図8は偏向反射面以降の副走査断面図であり、図7は偏向走査面を含む平面に光学系を展開した図である。図7、図8において、符号1は半導体レーザーからなる光源、12はカップリングレンズ、13はアパーチャ、14はシリンドリカルレンズ、3はポリゴンミラー、6は第1走査結像レンズ、7は第2走査結像レンズ、8は被走査面、9は平行平板である防音ガラス、10は平行平板である防塵ガラス、21は第1折り返しミラー、22は第2折り返しミラー、23は第3折り返しミラーをそれぞれ示す。
【0030】
光源1からの発散光はカップリングレンズ12で集束され、それ以後の光学系にカップリングされる。光束の断面はアパーチャ13を通ることによって整形され、シリンドリカルレンズ14によって副走査方向にのみ集束され、ポリゴンミラー3の偏光反射面近傍に、主走査対応方向に長い線像が結ばれる。光束はさらにポリゴンミラー3の回転駆動によって所定の角度範囲において偏向され、第1走査結像レンズ6と第2走査結像レンズ7とによって被走査面8に光スポットとして結像される。ポリゴンミラー3の偏光反射面は、その回転により、光束を等角速度的に偏向するのに対し、第1走査結像レンズ6と第2走査結像レンズ7はfθ機能を有していて、被走査面8において上記光スポットを等速度的に走査させる。
【0031】
光偏向器3の偏向反射面への入射光束と、第1走査結像レンズ6および第2走査結像レンズ7からなる走査結像光学系の光軸とが、偏向面内で開き角を有している。
ポリゴンミラー3は防音と防塵を兼ねたケースに収納され、光束の入出射位置に、防音ガラスと防塵ガラスを兼ねた透明な平行平板9が配置されている。したがって、光源1側から平行平板9を透過して光偏向器3の偏向反射面3Aに光束が入射し、偏向反射された光束が平行平板9を透過して出射する。図8に示すように、第1走査結像レンズ6と第2走査結像レンズ7との間には第1折り返しミラー21が配置されて光束を曲げるようになっており、第2走査結像レンズ7と被走査面8との間にも、第2折り返しミラー22と第3折り返しミラー23が配置されている。さらに、折り返しミラー23と被走査面8との間には、透明な平行平板10が配置されている。
【0032】
上記実施例の光偏向器3より後の光学系データを以下に示す。
光源波長:780nm
Rm:メリジオナル方向曲率半径(mm)
Rs:サジタル方向曲率半径(mm)
N :使用波長での屈折率
X :光軸方向の距離(mm)
Y :光軸と垂直方向の距離(mm)としたとき、
*で示される面は共軸非球面であり、下式で表される。
【0033】
面番号1の面は
K=2.667、A=1.79E−07、B=−1.08E−12、
C=−3.18E−14、D=3.74E−18である。
面番号2の面は
K=0.02、A=2.50E−07、B=9.61E−12、
C=4.54E−15、D=−3.03E−18である。
**で示される面は、主走査方向の形状が非円弧形状であり、副走査方向の曲半径はレンズ高さにより連続的に変化する。
面番号3の主走査対応方向の形状は(2)式で表現され、
K=−71.73、 A=4.33E−08、 B=−5.97E−13、
C=−1.28E−16、 D=5.73E−21である
面番号3の面は、主走査対応方向における光軸からの距離:Yを変数とする偏向面に直交する面内の曲率半径をRs(Y)としたとき、これらRs(Y)を特定するのに、次の多項式
Cs(Y)=(1/Rs(0))+Σbj・Yj (j=1、2、3、…)
で表すことにする。
面番号3の面は、主走査対応方向において光軸対称で
Rs(0)=−47.7、 B2=1.60E−03、
B4=−2.32E−07、 B6= 1.60E−11、
B8=−5.61E−16、 B10=2.18E−20、
B12=−1.25E−24である。
【0034】
なお、本光学系において、厚さ1.9mmの防音ガラス(屈折率1.511)および厚さ1.9mmの防塵ガラス(屈折率1.511)を挿入し、計算している。
光源1の偏光は、光源1の後方から見て時計回りを正として、光源から出射直後の光束の、偏光方向の主走査方向に対する角度をθで表すと、
θ=17.13°である。
【0035】
偏向器より後の光学素子のコート条件は次の通りである。
【0036】
この場合の各光学素子のシェーディングを図10に示す。
0°<θ<45°であるから、条件1に当てはまる。
ポリゴンミラーにより右上がりのシェーディングが発生している。
いま、図7に示すように、光走査装置を中心にして、偏向反射面3Aへの光束の入射側から副走査断面を見た場合を矢印aで示し、反対側から副走査断面を見た場合を矢印bで示す。図7、図8に示す実施例では、反射部材を光源1から光束の進行方向に数えて(偏向反射面3Aは除く)偶数番目である第2折り返しミラー22が、偏向反射面への光束の入射側から矢印aで示すように副走査断面を見て(図8の紙面裏側から見て)、時計回りに光束を偏向するように配置されている。また、反射部材を光源1から光束の進行方向に数えて(偏向反射面は除く)奇数番目である第3折り返しミラー23が、偏向反射面3Aへの光束の入射側から副走査断面を見て(図8の紙面裏側から見て)、反時計回りに光束を偏向するように配置されている。こうすることによって、左上がりのシェーディングを発生させ光学系全系のシェーディングを抑えている。
【0037】
さらに、光源1から光束の進行方向に数えて(偏向反射面は除く)奇数番目で、偏向反射面の回転軸を含む副走査断面を境に、光源1のある側から図7の矢印aで示すように副走査断面を見て(図8の紙面裏側から見て)、時計回りに光束を偏向する第1折り返しミラー21は、これを4層コートとし、また、光源1から光束の進行方向に数えて(偏向反射面は除く)奇数番目の反射部材であり、偏向反射面への光束の入射側から副走査断面を見て(図8の紙面裏側から見て)反時計回りに光束を偏向する第3折り返しミラー22はこれを2層コートとすることによって、左上がりのシェーディングを大きく発生させ、光学系全系のシェーディングを抑えている。
【0038】
また、光源から光束の進行方向に数えて(偏向反射面は除く)偶数番目の反射部材であり、偏向反射面への光束の入射側から副走査断面を見て(図8の紙面裏側から見て)、時計回りに光束を偏向する第2折り返しミラー22と、光源から光束の進行方向に数えて(偏向反射面は除く)奇数番目の反射部材であり、偏向反射面への光束の入射側から副走査断面を見て(図8の紙面裏側から見て)、反時計回りに光束を偏向する第3折り返しミラー23との2つの反射部材に対し、偏向反射面の回転軸を含む副走査断面を境に光源のある側から副走査断面を見て(図6の紙面裏側から見て)奇数番目の反射部材で、時計回りに光束を偏向する第1折り返しミラー21は一つだけとし、左上がりのシェーディングを大きく発生させ、光学系全系のシェーディングを抑えている。
【0039】
さらに、防塵ガラス9は、光源1との間の反射部材(偏向反射面は除く)が奇数個であるので、偏向反射面への光束の入射側から副走査断面を見て(図8の紙面裏側から見て)、入射光束に垂直な面から反時計回りに傾けることにより、左上がりのシェーディングを大きく発生させ、光学系全系のシェーディングを抑えている。
【0040】
また、偏向反射面を除いて光源1との間に反射部材が存在しない位置に配置されたガラスであって、偏向反射面への光束の入射側から副走査断面を見て(図8の紙面裏側から見て)、入射光束に垂直な面から反時計回りに傾いている防音ガラス9が2層コートなのに対して、防塵ガラス10はコートなしとすることにより、左上がりのシェーディングを大きく発生させ、光学系全系のシェーディングを抑えている。
【0041】
また、上記防音ガラス9の傾け角が2°であるのに対して、防塵ガラス10の傾け角を17°にすることによって、左上がりのシェーディングを大きく発生させ、光学系全系のシェーディングを抑えている。
以上により、全系のシェーディングは、図9に示すように4.1%以下に抑えられている。
【0042】
以上説明した光走査装置は、これを画像形成装置に用いることができる。すなわち、以上説明した光走査装置の被走査面は、これを感光体からなる像担持体表面とし、この像担持体表面に、次の手順に従って電子写真プロセスを実行すればよい。まず、像担持体表面が偏向光束によって走査されることにより、像担持体表面が露光され、像担持体表面に静電潜像が形成される。静電潜像が形成された像担持体表面をトナーで現像してトナー像を形成し、これを転写紙に転写する。転写紙は熱定着工程に付することにより画像を転写紙に定着する。転写後の像担持体表面はクリーニング工程に付し、さらに帯電工程で一様に帯電させて次の露光工程に備える。
【0043】
なお、ここでは光源が1つの場合のみを実施例として挙げているが、複数の半導体レーザー、LDアレイ、面発光レーザー等を用いた複数光源を持つ光学系についても、各々の光源に対して適用できる。
【0044】
【発明の効果】
請求項1に記載された光走査装置によれば、請求項に記載されている条件を満たすことによって、光学系全系のシェーディングを抑えることができる。
【0045】
請求項記載の画像形成装置によれば、請求項1に記載されている条件を満たす光走査装置を用いて画像形成装置を構成したため、濃度むらの少ない、高品質の画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光走査装置の実施の形態を主走査対応方向から示す光学配置図である。
【図2】上記実施の形態を副走査対応方向から示す光学配置図である。
【図3】上記実施の形態においてポリゴンミラー回転角の変化に対するポリゴンミラーの反射率変化を示すグラフである。
【図4】上記実施の形態においてポリゴンミラー回転角の変化に対する折り返しミラーの反射率の変化を示すグラフである。
【図5】上記実施の形態においてポリゴンミラー回転角の変化に対する平行平板の透過率の変化を示すグラフである。
【図6】上記実施の形態において光源から射出される光束の偏光方向を光源の後方から見た状態で示す説明図である。
【図7】本発明にかかる光走査装置およびこれを用いた画像形成装置の実施例を主走査平面対応方向から示す平面図である。
【図8】上記実施例を副走査対応方向から示す側面図である。
【図9】上記実施例における全光学系のシェーディングを示すグラフである。
【図10】上記実施例における各光学部品によって生じるシェーディングを示すグラフである。
【符号の説明】
1 光源
2 反射部材
3 光偏向器
3A 偏向反射面
4 平行平板
5 反射部材
6 第1走査結像素子
7 第1走査結像レンズ
8 第2走査結像レンズ
9 第3走査結像レンズ
10 平行平板
21 第1折り返しミラー
22 第2折り返しミラー
23 第3折り返しミラー

Claims (2)

  1. 光源と、
    光源からの光束を偏向する偏向反射面と、
    偏向反射面により偏向走査された光束を被走査面上に結像させる走査結像光学系と、
    偏向反射面と被走査面の間に配置された2枚の透明な平行平板とを有し、
    偏向反射面への入射光束と走査結像光学系の光軸とが偏向面内で開き角を有し、
    上記透明な平行平板の入射光束に垂直な面に対する傾きを偏向反射面への光束の入射側から副走査断面を見て時計回りを正としてこれをΘ´(°)とし、
    関数f(i)を、iが偶数のときf(i)=1、iが奇数のときf(i)=−1と定義し、
    光源後方から見て時計回りを正として、光源から出射直後の光束の、偏光方向の主走査方向に対する角度θが、
    0°<θ<45°、または、−90°<θ<−45° (条件1)
    あるいは、
    −45°<θ<0°、または、45°<θ<90° (条件2)
    のとき、
    条件1があてはまる場合には、上記透明な平行平板の2枚共に、光源と上記平行平板の間の偏向反射面を除いた反射部材数をm個として、f(m)×Θ´>0の条件を満たしているか、あるいは、上記透明な平行平板の1枚のみ、光源と上記平行平板の間の偏向反射面を除いた反射部材数をm個として、f(m)×Θ´>0の条件を満たしており、そのΘ´の絶対値は、他方1枚の平行平板のΘ´の絶対値より大きく、
    条件2があてはまる場合には、上記透明な平行平板の2枚共に、光源と上記平行平板の間の偏向反射面を除いた反射部材数をm個として、f(m)×Θ´<0の条件を満たしているか、あるいは、前記透明な平行平板の1枚のみ、光源と上記平行平板の間の偏向反射面を除いた反射部材数をm個として、f(m)×Θ´<0の条件を満たしており、そのΘ´の絶対値は、他方1枚の平行平板のΘ´の絶対値より大きいことを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1に記載されている光走査装置を用いた画像形成装置であって、被走査面は、感光体からなる像担持体表面であり、この像担持体表面が偏向光束によって走査されることにより、像担持体表面に静電潜像が形成されることを特徴とする画像形成装置。
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