JP2002131671A - 光走査装置およびこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

光走査装置およびこれを用いた画像形成装置

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JP2002131671A JP2000320404A JP2000320404A JP2002131671A JP 2002131671 A JP2002131671 A JP 2002131671A JP 2000320404 A JP2000320404 A JP 2000320404A JP 2000320404 A JP2000320404 A JP 2000320404A JP 2002131671 A JP2002131671 A JP 2002131671A
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    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光走査光学系においてシェーディングを有効
に軽減し、形成される画像の品質を高めた光走査装置お
よびこれを用いた画像形成装置を得る。 【解決手段】 偏向反射面と被走査面の間に少なくとも
1つの反射部材。反射部材の入射光束に垂直な面に対す
る傾きを、偏向反射面への光束の入射側から副走査断面
を見て時計回りを正としてこれをΘ(°)、関数f
(i)を、iが偶数のときf(i)=1、iが奇数のと
きf(i)=−1と定義。光源後方から見て時計回りを
正として、光源から出射直後の光束の、偏光方向の主走
査方向に対する角度θが、0°<θ<45°又は−90
°<θ<−45°を条件1、あるいは−45°<θ<0
°又は45°<θ<90°を条件2とする。反射部材の
少なくとも一つは、条件1のとき、光源から光束の進行
方向に数えて偏向反射面を除きn個目にありf(n)×Θ
>0を満たし、条件2のとき、光源から光束の進行方向
に数えて偏向反射面を除きn個目にありf(n)×Θ<0
を満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザービームプ
リンター、普通紙ファクシミリ、デジタル複写機等に用
いられる光走査装置に関するもので、特に複数の感光体
を有するカラー機等に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】レーザーなどからなる光源からの光束
を、回転多面鏡などからなる光偏向器の偏向反射面によ
り等角速度的に偏向させ、偏向光束を走査結像光学系に
より被走査面上に光スポットとして集光して、被走査面
を等速度的に光走査する光走査装置がある。光走査装置
は、レーザープリンタ、ファクシミリ、デジタル複写装
置等の画像形成装置として広く用いられている。このよ
うな光走査装置には、光走査によって形成される画像の
更なる高品質化と、装置の低コスト化が求められてい
る。光走査装置で書き込まれ、形成される画像の品質に
おける改良すべき点として、シェーディングに起因する
「濃度むら」の問題がある。
【0003】光走査装置の光学系では、光偏向器の偏向
反射面による光束の偏向が行われ、偏向光束が走査結像
光学系に入射する入射角は1回の偏向ごとに、偏向が行
われる間に連続的に変化する。偏向反射面と被走査面と
の間には、光学系のレイアウトに応じて、偏向光束の光
路を屈曲させるための折り曲げミラーあるいは折り返し
ミラー等の反射光学系が配備される。また、偏向反射面
の回転音が装置外部に漏れないようにするための防音ガ
ラスや、光学系内部に塵等が入り込まないようにするた
めの防塵ガラスなど、透明な平行平板が配備されること
も多い。
【0004】よく知られているように、光の反射率は入
射角に応じて変化する。このため、防音ガラス、防塵ガ
ラスや、折り返しミラー等による偏向光束の反射率も、
偏向光束の偏向に伴い連続的に変動することになる。し
たがって、被走査面に到達する偏向光束の光強度が、1
回の偏向ごとに連続的に変動することになる。このよう
な1回の偏向内で、すなわち1ラインの光走査内で生じ
る光スポットの光強度の変動は「シェーディング」と呼
ばれている。光走査光学系による光走査にシェーディン
グがあると、書き込まれる画像を可視化した記録画像に
「濃度むら」が現われる。このような濃度むらは、特に
ハーフトーンの画像において目立ちやすく、形成画像の
品質を低下させる一つの要因となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来技術の問題点を解消するためになされたもので、光
走査光学系においてシェーディングを有効に軽減するこ
とにより、形成される画像の品質を高めることができる
光走査装置およびこれを用いた画像形成装置を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、光走査装置に関するもの
で、光源と、光源からの光束を偏向する偏向反射面と、
偏向反射面により偏向走査された光束を被走査面上に結
像させる走査結像光学系と、偏向反射面と被走査面の間
に、光束を被走査面に導く少なくとも1つの反射部材と
を有し、偏向反射面への入射光束と走査結像光学系の光
軸とが、偏向面内で開き角を有し、前記反射部材の入射
光束に垂直な面に対する傾きを、偏向反射面への光束の
入射側から副走査断面を見て、時計回りを正としてこれ
をΘ(°)とし、関数f(i)を、iが偶数のときf
(i)=1、iが奇数のときf(i)=−1と定義し、
光源後方から見て時計回りを正として、光源から出射直
後の光束の、偏光方向の主走査方向に対する角度θが、
0°<θ<45°、または、−90°<θ<−45°
(条件1)あるいは、−45°<θ<0°、または、4
5°<θ<90° (条件2)のとき、条件1があては
まる場合には、前記反射部材の少なくとも一つは、光源
から光束の進行方向に数えて偏向反射面を除きn個目に
あって、f(n)×Θ>0の条件を満たし、条件2があて
はまる場合には、前記反射部材の少なくとも一つは、光
源から光束の進行方向に数えて偏向反射面を除きn個目
にあって、f(n)×Θ<0の条件を満たすことを特徴と
する。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記条件1があてはまる場合には、前記反
射部材の少なくとも一つは、光源から光束の進行方向に
数えて偏向反射面を除きn個目にあって、f(n)×Θ
>0の条件を満たし、かつ、その反射防止コート層数
は、光源から光束の進行方向に数えて偏向反射面を除き
n個目にあってf(n)×Θ<0の条件を満たす前記反
射部材の平均反射防止コート層数より少なく、条件2が
あてはまる場合には、前記反射部材の少なくとも一つ
は、光源から光束の進行方向に数えて偏向反射面を除き
n個目にあって、f(n)×Θ<0の条件を満たし、か
つ、その反射防止コート層数は、光源から光束の進行方
向に数えて偏向反射面を除きn個目にあってf(n)×
Θ>0の条件を満たす前記反射部材の平均反射防止コー
ト層数よりも少ないことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、条件1があてはまる場合には、光源から光
束の進行方向に数えて偏向反射面を除きn個目にあって
f(n)×Θ>0を満たす前記反射部材は、光源から光
束の進行方向に数えて偏向反射面を除きn個目にあって
f(n)×Θ<0の条件を満たす前記反射部材より多
く、条件2があてはまる場合には、光源から光束の進行
方向に数えて偏向反射面を除きn個目にあってf(n)
×Θ<0の条件を満たす前記反射部材は、光源から光束
の進行方向に数えて偏向反射面を除きn個目にあってf
(n)×Θ>0の条件を満たす前記反射部材より多いこ
とを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、光走査装置に関す
るもので、光源と、光源からの光束を偏向する偏向反射
面と、偏向反射面により偏向走査された光束を被走査面
上に結像させる走査結像光学系と、偏向反射面と被走査
面の間に配置された少なくとも1枚の透明な平行平板と
を有し、偏向反射面への入射光束と走査結像光学系の光
軸とが偏向面内で開き角を有し、上記透明な平行平板
の、入射光束に垂直な面に対する傾きを、偏向反射面へ
の光束の入射側から副走査断面を見て時計回りを正とし
てこれをΘ´(°)とし、関数f(i)を、iが偶数の
ときf(i)=1、iが奇数のときf(i)=−1、f
(0)=1と、定義し、光源後方から見て時計回りを正
として、光源から出射直後の光束の、偏光方向の主走査
方向に対する角度θが0°<θ<45°または、−90
°<θ<−45° (条件1)あるいは、−45°<θ
<0°または、45°<θ<90° (条件2)のと
き、条件1があてはまる場合には、前記透明な平行平板
の少なくとも1枚は、光源と上記平行平板の間の偏向反
射面を除いた反射部材数をm個として、f(m)×Θ´
>0の条件を満たし、条件2があてはまる場合には、前
記透明な平行平板の少なくとも1枚は、光源と上記平行
平板の間の偏向反射面を除いた反射部材数をm個とし
て、f(m)×Θ´<0の条件を満たしていることを特
徴とする。
【0010】請求項5記載の発明は、光走査装置に関す
るもので、光源と、光源からの光束を偏向する偏向反射
面と、偏向反射面により偏向走査された光束を被走査面
上に結像させる走査結像光学系と、偏向反射面と被走査
面の間に配置された複数の透明な平行平板とを有し、偏
向反射面への入射光束と走査結像光学系の光軸とが、偏
向面内で開き角を有し、上記透明な平行平板の、入射光
束に垂直な面に対する傾きを、偏向反射面への光束の入
射側から副走査断面を見て、時計回り正ととしてΘ´
(°)とし、関数f(i)を、iが偶数のときf(i)
=1、iが奇数のときf(i)=−1、f(0)=1、
と定義し、光源後方から見て時計回りを正として、光源
から出射直後の光束の、偏光方向の主走査方向に対する
角度θが0°<θ<45°または、−90°<θ<−4
5° (条件1)あるいは、−45°<θ<0°また
は、45°<θ<90° (条件2)のとき、条件1が
あてはまる場合には、上記透明な平行平板の少なくとも
1枚は、光源と上記平行平板の間の偏向反射面を除いた
反射部材数をm個として、f(m)×Θ´>0の条件を
満たしており、かつ、その反射防止コート層数は、奇数
個であれば、時計回りに、光源と上記平行平板の間の偏
向反射面を除いた反射部材数をm個として、f(m)×
Θ´<0の条件を満たしている上記透明な平行平板の平
均反射防止コート層数より少なく、条件2があてはまる
場合には、上記透明な平行平板の少なくとも1枚は、光
源と該平行平板の間の反射部材(偏向反射面は除く)数
をm個として、f(m)×Θ´<0の条件を満たしてお
り、かつ、その反射防止コート層数は、奇数個であれ
ば、時計回りに、光源と該平行平板の間の偏向反射面を
除いた反射部材数をm個として、f(m)×Θ´>0の
条件を満たしている上記透明な平行平板の平均反射防止
コート層数より少ないことを特徴とする。
【0011】請求項6記載の発明は、光走査装置に関す
るもので、光源と、光源からの光束を偏向する偏向反射
面と、偏向反射面により偏向走査された光束を被走査面
上に結像させる走査結像光学系と、偏向反射面と被走査
面の間に配置された2枚の透明な平行平板とを有し、偏
向反射面への入射光束と走査結像光学系の光軸とが偏向
面内で開き角を有し、上記透明な平行平板の、入射光束
に垂直な面に対する傾きを、偏向反射面への光束の入射
側から副走査断面を見て時計回り正としてΘ´(°)と
し、関数f(i)を、iが偶数のときf(i)=1、i
が奇数のときf(i)=−1、f(0)=1、と定義
し、光源後方から見て時計回りを正として、光源から出
射直後の光束の、偏光方向の主走査方向に対する角度θ
が0°<θ<45°または、−90°<θ<−45°
(条件1)あるいは、−45°<θ<0°または、45
°<θ<90° (条件2)のとき、条件1があてはま
る場合には、上記透明な平行平板の2枚共に、光源と上
記平行平板の間の偏向反射面を除いた反射部材数をm個
として、f(m)×Θ´>0の条件を満たしているか、
あるいは、上記透明な平行平板の1枚のみ、光源と上記
平行平板の間の偏向反射面を除いた反射部材数をm個と
して、f(m)×Θ´>0の条件を満たしており、その
Θ´の絶対値は、他方1枚の平行平板のΘ´の絶対値よ
り大きく、条件2があてはまる場合には、上記透明な平
行平板の2枚共に、光源と上記平行平板の間の偏向反射
面を除いた反射部材数をm個として、f(m)×Θ´<
0の条件を満たしているか、あるいは、前記透明な平行
平板の1枚のみ、光源と上記平行平板の間の偏向反射面
を除いた反射部材数をm個として、f(m)×Θ´<0
の条件を満たしており、そのΘ´の絶対値は、他方1枚
の平行平板のΘ´の絶対値より大きいことを特徴とす
る。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1から請求
項6までの何れかに記載されている光走査装置を用いた
画像形成装置であって、被走査面は、感光体からなる像
担持体表面であり、この像担持体表面が偏向光束によっ
て走査されることにより、像担持体表面に静電潜像が形
成されることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる光走査装置およびこれを用いた画像形成装置の
実施の形態について説明する。まず、図1、図2を参照
しながら本発明の原理を説明する。図1は光走査装置の
例を示す主走査対応方向の平面図であり、図2は図1を
下から見た副走査対応方向の断面図である。符号1は光
源、2は反射部材としてのミラー、3は複数の偏向反射
面を有するポリゴンミラー、4は透明体からなる平行平
板、5は折り返しミラーをそれぞれ示している。平行平
板4は、防音ガラス、防塵ガラスなどとして用いられ
る。
【0014】図1、図2において、半導体レーザーなど
からなる光源1から射出された光束は、図示されないカ
ップリングレンズによってほぼ平行な光束とされ、この
平行光束は反射ミラー2によって斜めに反射され、ポリ
ゴンミラー3の偏向反射面に至る。ポリゴンミラー3に
入射した光束は、ポリゴンミラー3の回転によってその
偏向反射面で偏向走査され、平行平板4を通過し、折り
返しミラー5で所望の方向へ偏向され、図示されない被
走査面に至る構成となっている。ここで、光源1から射
出される光束の偏光方向は、光源1の後方から見て時計
回りを正として、光源1から出射直後の光束の、偏光方
向の主走査方向に対する角度をθ°で表しており、図6
(a)に示すように、0°<θ<45°、または、−9
0°<θ<−45°を条件1とし、図6(b)に示すよ
うに、−45°<θ<0°、または、45°<θ<90
°を条件2としている。なお、図6において、Y軸方向
が主走査方向であり、Y軸とZ軸の交点が光束を示して
いる。
【0015】また、ポリゴンミラー3の偏向反射面の回
転角を、図1において、反時計回りを正として、θP°
で表し、平行平板4の副走査断面での光束に垂直な面に
対する角度を、図2において、時計回りを正として、θ
G°で表し、折り返しミラー5の副走査断面での光束の
偏向角を、図2において、時計回りを正として、θM°
で表している。
【0016】走査光学系において、光束が円偏光でない
限り、必ずどこかでシェーディングが発生する。そこ
で、ある光学素子で発生するシェーディングと逆のシェ
ーディングを別の光学素子で発生させて、光学系全体で
シェーディングを低減させる方法を採る。
【0017】図3から図5までは各光学素子の反射率あ
るいは透過率を示している。何れも、ポリゴンミラー3
の偏向反射面の回転角θP°に対するもので、図3はポ
リゴンミラー3の反射率を、図4は折り返しミラー5の
反射率を、図6は透明な平行平板4の透過率をそれぞれ
示している。ここで、ポリゴンミラー3はアルミ面に単
層コートを施したもの、透明な平行平板4はコートなし
のガラス板からなり、折り返しミラー5は基材にアルミ
蒸着しさらに単層コートを施している。
【0018】図3に示すように、ポリゴンミラー3で
は、|θ|=45°であればシェーディングはほとんど
ないが、−45°<θ<45°では右上がりの、−90
°<θ<−45°または、45°<θ<90°では左上
がりのシェーディングが発生する。
【0019】折り返しミラー5では、θ=0、90°で
あればシェーディングはほとんどないが、図4に示すよ
うに、0°<θ<90°では、θM>0°であれば右上
がりの、θM<0°であれば左上がりのシェーディング
が発生し、−90°<θ<0°では、θM>0°であれ
ば左上がりの、θM<0°であれば右上がりのシェーデ
ィングが発生する。
【0020】透明な平行平板4では、θ=0、90°で
あればシェーディングはほとんどないが、図5に示すよ
うに、0°<θ<90°では、θP>0°であれば右上
がりの、θP<0°であれば左上がりのシェーディング
が発生し、−90°<θ<0°では、θP>0°であれ
ば左上がりの、θP<0°であれば右上がりのシェーデ
ィングが発生する。
【0021】よって、例えば、0°<θ<45°の場合
には、ポリゴンミラー3で右上がりのシェーディングが
発生するので、折り返しミラー5をθM<0°とするこ
とにより左上がりのシェーディングを発生させ、光学系
全体のシェーディングを低減することができる。
【0022】ここで、反射部材の入射光束に垂直な面に
対する傾きを、偏向反射面への光束の入射側から副走査
断面を見て、時計回りを正としてこれをΘ(°)とす
る。また、関数f(i)を、iが偶数のときf(i)=
1、iが奇数のときf(i)=−1と定義する。偏向反
射面を除き、光源から光束の進行方向に数えた反射部材
の順番をnとしたとき、折り返しミラー5はn=2であ
り、f(2)=1である。θM<0°は、Θ=−θM>0
°であり、f(2)×Θ>0となり、請求項1記載の条
件と合致する。
【0023】また、反射防止コート層数が多いほどシェ
ーディングの発生は低減されるため、ポリゴンミラーで
発生するシェーディングと同じ方向にシェーディングを
発生する反射部材では、反射防止コート層数を増やして
反射部材でのシェーディング発生を抑え、ポリゴンミラ
ーで発生するシェーディングと逆方向にシェーディング
を発生する反射部材では反射防止コート層数を減らし、
ポリゴンミラーで発生するシェーディングを相殺させる
ことが望ましい。この条件が請求項2記載の条件であ
る。
【0024】あるいは、ポリゴンミラーで発生するシェ
ーディングと同じ方向にシェーディングを発生する反射
部材を減らして、ポリゴンミラーで発生するシェーディ
ングと同じ方向のシェーディングをさらに強くすること
を防ぎ、ポリゴンミラーで発生するシェーディングと逆
方向にシェーディングを発生する反射部材はこれを増や
して、ポリゴンミラーで発生するシェーディングを相殺
させることが望ましい。この条件が請求項3記載の条件
である。
【0025】また、0°<θ<45°の場合には、ポリ
ゴンミラー3で右上がりのシェーディングが発生するの
で、透明な平行平板4をθG>0°とすることにより左
上がりのシェーディングを発生させると、光学系全体の
シェーディングを低減することができる。ここで、光源
1と上記平行平板4との間に存在する反射部材(偏向反
射面は除く)は、m=1であり、f(1)=−1であ
る。θG<0°は、Θ=−θG<0°であり、f(1)×
Θ>0であり、請求項4記載の条件と合致する。
【0026】また、反射防止コート層数が多いほどシェ
ーディングの発生は低減されるため、ポリゴンミラーで
発生するシェーディングと同じ方向にシェーディングを
発生する透明な平行平板では、反射防止コートの層数を
増やして透明な平行平板でのシェーディング発生を抑
え、ポリゴンミラーで発生するシェーディングと逆方向
にシェーディングを発生する透明な平行平板では、反射
防止コートの層数を減らしてポリゴンミラーで発生する
シェーディングを相殺させることが望ましい。この条件
が、請求項5記載の条件である。
【0027】また、平行平板の傾き角が大きいほどシェ
ーディングは大きく発生するため、ポリゴンミラーで発
生するシェーディングと逆方向にシェーディングを発生
する透明な平行平板の傾き角を増やして、ポリゴンミラ
ーで発生するシェーディングを相殺させることが望まし
い。この条件が請求項6記載の条件である。
【0028】また、各々の請求項で反射部材が偶数個目
か、奇数個目かで、符号の代わる関数f(i)が、用い
られているが、これは、光束が反射部材で反射されるた
びに、光束の進行方向に対する偏光方向が逆になるため
である。
【0029】次に、本発明にかかる光走査装置およびこ
れを用いた画像形成装置の一実施例を示す。図8は偏向
反射面以降の副走査断面図であり、図7は偏向走査面を
含む平面に光学系を展開した図である。図7、図8にお
いて、符号1は半導体レーザーからなる光源、12はカ
ップリングレンズ、13はアパーチャ、14はシリンド
リカルレンズ、3はポリゴンミラー、6は第1走査結像
レンズ、7は第2走査結像レンズ、8は被走査面、9は
平行平板である防音ガラス、10は平行平板である防塵
ガラス、21は第1折り返しミラー、22は第2折り返
しミラー、23は第3折り返しミラーをそれぞれ示す。
【0030】光源1からの発散光はカップリングレンズ
12で集束され、それ以後の光学系にカップリングされ
る。光束の断面はアパーチャ13を通ることによって整
形され、シリンドリカルレンズ14によって副走査方向
にのみ集束され、ポリゴンミラー3の偏光反射面近傍
に、主走査対応方向に長い線像が結ばれる。光束はさら
にポリゴンミラー3の回転駆動によって所定の角度範囲
において偏向され、第1走査結像レンズ6と第2走査結
像レンズ7とによって被走査面8に光スポットとして結
像される。ポリゴンミラー3の偏光反射面は、その回転
により、光束を等角速度的に偏向するのに対し、第1走
査結像レンズ6と第2走査結像レンズ7はfθ機能を有
していて、被走査面8において上記光スポットを等速度
的に走査させる。
【0031】光偏向器3の偏向反射面への入射光束と、
第1走査結像レンズ6および第2走査結像レンズ7から
なる走査結像光学系の光軸とが、偏向面内で開き角を有
している。ポリゴンミラー3は防音と防塵を兼ねたケー
スに収納され、光束の入出射位置に、防音ガラスと防塵
ガラスを兼ねた透明な平行平板9が配置されている。し
たがって、光源1側から平行平板9を透過して光偏向器
3の偏向反射面3Aに光束が入射し、偏向反射された光
束が平行平板9を透過して出射する。図8に示すよう
に、第1走査結像レンズ6と第2走査結像レンズ7との
間には第1折り返しミラー21が配置されて光束を曲げ
るようになっており、第2走査結像レンズ7と被走査面
8との間にも、第2折り返しミラー22と第3折り返し
ミラー23が配置されている。さらに、折り返しミラー
23と被走査面8との間には、透明な平行平板10が配
置されている。
【0032】上記実施例の光偏向器3より後の光学系デ
ータを以下に示す。 光源波長:780nm Rm:メリジオナル方向曲率半径(mm) Rs:サジタル方向曲率半径(mm) N :使用波長での屈折率 X :光軸方向の距離(mm) Y :光軸と垂直方向の距離(mm)としたとき、 *で示される面は共軸非球面であり、下式で表される。 (Y2)/R X=―――――――――――――――――+AY4+BY6+CY8+DY10 1+√{1-(1+K)*(Y/R)2} …(2)
【0033】面番号1の面は K=2.667、A=1.79E−07、B=−1.0
8E−12、C=−3.18E−14、D=3.74E
−18である。 面番号2の面は K=0.02、A=2.50E−07、B=9.61E
−12、C=4.54E−15、D=−3.03E−1
8である。**で示される面は、主走査方向の形状が非
円弧形状であり、副走査方向の曲半径はレンズ高さによ
り連続的に変化する。面番号3の主走査対応方向の形状
は(2)式で表現され、K=−71.73、 A=4.
33E−08、 B=−5.97E−13、C=−1.
28E−16、 D=5.73E−21である 面番号3の面は、主走査対応方向における光軸からの距
離:Yを変数とする偏向面に直交する面内の曲率半径を
Rs(Y)としたとき、これらRs(Y)を特定するの
に、次の多項式 Cs(Y)=(1/Rs(0))+Σbj・Yj (j=1、2、3、…) で表すことにする。面番号3の面は、主走査対応方向に
おいて光軸対称でRs(0)=−47.7、 B2=
1.60E−03、B4=−2.32E−07、 B6
= 1.60E−11、B8=−5.61E−16、
B10=2.18E−20、B12=−1.25E−2
4である。
【0034】なお、本光学系において、厚さ1.9mm
の防音ガラス(屈折率1.511)および厚さ1.9m
mの防塵ガラス(屈折率1.511)を挿入し、計算し
ている。光源1の偏光は、光源1の後方から見て時計回
りを正として、光源から出射直後の光束の、偏光方向の
主走査方向に対する角度をθで表すと、θ=17.13
°である。
【0035】偏向器より後の光学素子のコート条件は次
の通りである。
【0036】この場合の各光学素子のシェーディングを
図10に示す。0°<θ<45°であるから、条件1に
当てはまる。ポリゴンミラーにより右上がりのシェーデ
ィングが発生している。いま、図7に示すように、光走
査装置を中心にして、偏向反射面3Aへの光束の入射側
から副走査断面を見た場合を矢印aで示し、反対側から
副走査断面を見た場合を矢印bで示す。図7、図8に示
す実施例では、反射部材を光源1から光束の進行方向に
数えて(偏向反射面3Aは除く)偶数番目である第2折
り返しミラー22が、偏向反射面への光束の入射側から
矢印aで示すように副走査断面を見て(図8の紙面裏側
から見て)、時計回りに光束を偏向するように配置され
ている。また、反射部材を光源1から光束の進行方向に
数えて(偏向反射面は除く)奇数番目である第3折り返
しミラー23が、偏向反射面3Aへの光束の入射側から
副走査断面を見て(図8の紙面裏側から見て)、反時計
回りに光束を偏向するように配置されている。こうする
ことによって、左上がりのシェーディングを発生させ光
学系全系のシェーディングを抑えている。
【0037】さらに、光源1から光束の進行方向に数え
て(偏向反射面は除く)奇数番目で、偏向反射面の回転
軸を含む副走査断面を境に、光源1のある側から図7の
矢印aで示すように副走査断面を見て(図8の紙面裏側
から見て)、時計回りに光束を偏向する第1折り返しミ
ラー21は、これを4層コートとし、また、光源1から
光束の進行方向に数えて(偏向反射面は除く)奇数番目
の反射部材であり、偏向反射面への光束の入射側から副
走査断面を見て(図8の紙面裏側から見て)反時計回り
に光束を偏向する第3折り返しミラー22はこれを2層
コートとすることによって、左上がりのシェーディング
を大きく発生させ、光学系全系のシェーディングを抑え
ている。
【0038】また、光源から光束の進行方向に数えて
(偏向反射面は除く)偶数番目の反射部材であり、偏向
反射面への光束の入射側から副走査断面を見て(図8の
紙面裏側から見て)、時計回りに光束を偏向する第2折
り返しミラー22と、光源から光束の進行方向に数えて
(偏向反射面は除く)奇数番目の反射部材であり、偏向
反射面への光束の入射側から副走査断面を見て(図8の
紙面裏側から見て)、反時計回りに光束を偏向する第3
折り返しミラー23との2つの反射部材に対し、偏向反
射面の回転軸を含む副走査断面を境に光源のある側から
副走査断面を見て(図6の紙面裏側から見て)奇数番目
の反射部材で、時計回りに光束を偏向する第1折り返し
ミラー21は一つだけとし、左上がりのシェーディング
を大きく発生させ、光学系全系のシェーディングを抑え
ている。この条件は、請求項3記載の条件に対応する。
【0039】さらに、防塵ガラス9は、光源1との間の
反射部材(偏向反射面は除く)が奇数個であるので、偏
向反射面への光束の入射側から副走査断面を見て(図8
の紙面裏側から見て)、入射光束に垂直な面から反時計
回りに傾けることにより、左上がりのシェーディングを
大きく発生させ、光学系全系のシェーディングを抑えて
いる。この条件は請求項4記載の条件に対応する。
【0040】また、偏向反射面を除いて光源1との間に
反射部材が存在しない位置に配置されたガラスであっ
て、偏向反射面への光束の入射側から副走査断面を見て
(図8の紙面裏側から見て)、入射光束に垂直な面から
反時計回りに傾いている防音ガラス9が2層コートなの
に対して、防塵ガラス10はコートなしとすることによ
り、左上がりのシェーディングを大きく発生させ、光学
系全系のシェーディングを抑えている。この条件は請求
項5記載の条件に対応している。
【0041】また、上記防音ガラス9の傾け角が2°で
あるのに対して、防塵ガラス10の傾け角を17°にす
ることによって、左上がりのシェーディングを大きく発
生させ、光学系全系のシェーディングを抑えている。こ
の条件は請求項6記載の条件に対応している。以上によ
り、全系のシェーディングは、図9に示すように4.1
%以下に抑えられている。
【0042】以上説明した光走査装置は、これを画像形
成装置に用いることができる。すなわち、以上説明した
光走査装置の被走査面は、これを感光体からなる像担持
体表面とし、この像担持体表面に、次の手順に従って電
子写真プロセスを実行すればよい。まず、像担持体表面
が偏向光束によって走査されることにより、像担持体表
面が露光され、像担持体表面に静電潜像が形成される。
静電潜像が形成された像担持体表面をトナーで現像して
トナー像を形成し、これを転写紙に転写する。転写紙は
熱定着工程に付することにより画像を転写紙に定着す
る。転写後の像担持体表面はクリーニング工程に付し、
さらに帯電工程で一様に帯電させて次の露光工程に備え
る。
【0043】なお、ここでは光源が1つの場合のみを実
施例として挙げているが、複数の半導体レーザー、LD
アレイ、面発光レーザー等を用いた複数光源を持つ光学
系についても、各々の光源に対して適用できる。
【0044】
【発明の効果】請求項1から6に記載された光走査装置
によれば、それぞれの請求項に記載されている条件を満
たすことによって、光学系全系のシェーディングを抑え
ることができる。
【0045】請求項7記載の画像形成装置によれば、請
求項1から6に記載されている条件を満たす光走査装置
を用いて画像形成装置を構成したため、濃度むらの少な
い、高品質の画像を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる光走査装置の実施の形態を主走
査対応方向から示す光学配置図である。
【図2】上記実施の形態を副走査対応方向から示す光学
配置図である。
【図3】上記実施の形態においてポリゴンミラー回転角
の変化に対するポリゴンミラーの反射率変化を示すグラ
フである。
【図4】上記実施の形態においてポリゴンミラー回転角
の変化に対する折り返しミラーの反射率の変化を示すグ
ラフである。
【図5】上記実施の形態においてポリゴンミラー回転角
の変化に対する平行平板の透過率の変化を示すグラフで
ある。
【図6】上記実施の形態において光源から射出される光
束の偏光方向を光源の後方から見た状態で示す説明図で
ある。
【図7】本発明にかかる光走査装置およびこれを用いた
画像形成装置の実施例を主走査平面対応方向から示す平
面図である。
【図8】上記実施例を副走査対応方向から示す側面図で
ある。
【図9】上記実施例における全光学系のシェーディング
を示すグラフである。
【図10】上記実施例における各光学部品によって生じ
るシェーディングを示すグラフである。
【符号の説明】
1 光源 2 反射部材 3 光偏向器 3A 偏向反射面 4 平行平板 5 反射部材 6 第1走査結像素子 7 第1走査結像レンズ 8 第2走査結像レンズ 9 第3走査結像レンズ 10 平行平板 21 第1折り返しミラー 22 第2折り返しミラー 23 第3折り返しミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/113 H04N 1/04 104A Fターム(参考) 2C362 AA26 AA28 BA51 BA86 BA87 DA03 DA14 2H045 AA03 BA02 CB35 DA01 2H087 KA19 LA22 PA02 PA17 PB02 QA03 QA07 QA12 QA21 QA32 QA41 RA05 RA08 RA13 5C072 AA03 BA08 BA19 DA01 DA04 HA08 HA13 XA01 XA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 光源からの光束を偏向する偏向反射面と、 偏向反射面により偏向走査された光束を被走査面上に結
    像させる走査結像光学系と、 偏向反射面と被走査面の間に、光束を被走査面に導く少
    なくとも1つの反射部材とを有し、 偏向反射面への入射光束と走査結像光学系の光軸とが、
    偏向面内で開き角を有し、 前記反射部材の入射光束に垂直な面に対する傾きを、偏
    向反射面への光束の入射側から副走査断面を見て、時計
    回りを正としてこれをΘ(°)とし、 関数f(i)を、iが偶数のときf(i)=1、iが奇
    数のときf(i)=−1と定義し、 光源後方から見て時計回りを正として、光源から出射直
    後の光束の、偏光方向の主走査方向に対する角度θが、 0°<θ<45°、または、−90°<θ<−45° (条件1) あるいは、 −45°<θ<0°、または、45°<θ<90° (条件2) のとき、 条件1があてはまる場合には、前記反射部材の少なくと
    も一つは、光源から光束の進行方向に数えて偏向反射面
    を除きn個目にあって、f(n)×Θ>0の条件を満た
    し、 条件2があてはまる場合には、前記反射部材の少なくと
    も一つは、光源から光束の進行方向に数えて偏向反射面
    を除きn個目にあって、f(n)×Θ<0の条件を満たす
    ことを特徴とする光走査装置。
  2. 【請求項2】 上記の条件1があてはまる場合には、前
    記反射部材の少なくとも一つは、光源から光束の進行方
    向に数えて偏向反射面を除きn個目にあって、f(n)
    ×Θ>0の条件を満たし、かつ、その反射防止コート層
    数は、光源から光束の進行方向に数えて偏向反射面を除
    きn個目にありf(n)×Θ<0の条件を満たす前記反
    射部材の平均反射防止コート層数より少なく、 条件2があてはまる場合には、前記反射部材の少なくと
    も一つは、光源から光束の進行方向に数えて偏向反射面
    を除きn個目にあって、f(n)×Θ<0の条件を満た
    し、かつ、その反射防止コート層数は、光源から光束の
    進行方向に数えて偏向反射面を除きn個目にあってf
    (n)×Θ>0の条件を満たす前記反射部材の平均反射
    防止コート層数よりも少ないことを特徴とする請求項1
    記載の光走査装置。
  3. 【請求項3】 前記条件1があてはまる場合には、光源
    から光束の進行方向に数えて偏向反射面を除きn個目に
    あってf(n)×Θ>0の条件を満たす前記反射部材
    は、光源から光束の進行方向に数えて偏向反射面を除き
    n個目にあってf(n)×Θ<0の条件を満たす前記反
    射部材より多く、 前記条件2があてはまる場合には、光源から光束の進行
    方向に数えて偏向反射面を除きn個目にあってf(n)
    ×Θ<0の条件を満たす前記反射部材は、光源から光束
    の進行方向に数えて偏向反射面を除きn個目にあってf
    (n)×Θ>0の条件を満たす前記反射部材より多いこ
    とを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  4. 【請求項4】 光源と、 光源からの光束を偏向する偏向反射面と、 偏向反射面により偏向走査された光束を被走査面上に結
    像させる走査結像光学系と、 偏向反射面と被走査面の間に配置された少なくとも1枚
    の透明な平行平板とを有し、 偏向反射面への入射光束と走査結像光学系の光軸とが偏
    向面内で開き角を有し、 上記透明な平行平板の、入射光束に垂直な面に対する傾
    きを、偏向反射面への光束の入射側から副走査断面を見
    て時計回りを正としてこれをΘ´(°)とし、 関数f(i)を、iが偶数のときf(i)=1、iが奇
    数のときf(i)=−1、f(0)=1と、定義し、 光源後方から見て時計回りを正として、光源から出射直
    後の光束の、偏光方向の主走査方向に対する角度θが 0°<θ<45°または、−90°<θ<−45° (条件1) あるいは、 −45°<θ<0°または、45°<θ<90° (条件2) のとき、 条件1があてはまる場合には、前記透明な平行平板の少
    なくとも1枚は、光源と上記平行平板の間の偏向反射面
    を除いた反射部材数をm個として、f(m)×Θ´>0
    の条件を満たし、 条件2があてはまる場合には、前記透明な平行平板の少
    なくとも1枚は、光源と上記平行平板の間の偏向反射面
    を除いた反射部材数をm個として、f(m)×Θ´<0
    の条件を満たしていることを特徴とする光走査装置。
  5. 【請求項5】 光源と、 光源からの光束を偏向する偏向反射面と、 偏向反射面により偏向走査された光束を被走査面上に結
    像させる走査結像光学系と、 偏向反射面と被走査面の間に配置された複数の透明な平
    行平板とを有し、 偏向反射面への入射光束と走査結像光学系の光軸とが、
    偏向面内で開き角を有し、 前記透明な平行平板の、入射光束に垂直な面に対する傾
    きを、偏向反射面への光束の入射側から副走査断面を見
    て、時計回り正ととしてΘ´(°)とし、 関数f(i)を、iが偶数のときf(i)=1、iが奇
    数のときf(i)=−1、f(0)=1、と定義し、 光源後方から見て時計回りを正として、光源から出射直
    後の光束の、偏光方向の主走査方向に対する角度θが 0°<θ<45°または、−90°<θ<−45° (条件1) あるいは、 −45°<θ<0°または、45°<θ<90° (条件2) のとき、 条件1があてはまる場合には、上記透明な平行平板の少
    なくとも1枚は、光源と上記平行平板の間の偏向反射面
    を除いた反射部材数をm個として、f(m)×Θ´>0
    の条件を満たしており、かつ、その反射防止コート層数
    は、奇数個であれば、時計回りに、光源と上記平行平板
    の間の偏向反射面を除いた反射部材数をm個として、f
    (m)×Θ´<0の条件を満たしている上記透明な平行
    平板の平均反射防止コート層数より少なく、 条件2があてはまる場合には、上記透明な平行平板の少
    なくとも1枚は、光源と該平行平板の間の反射部材(偏
    向反射面は除く)数をm個として、f(m)×Θ´<0
    の条件を満たしており、かつ、その反射防止コート層数
    は、奇数個であれば、時計回りに、光源と該平行平板の
    間の偏向反射面を除いた反射部材数をm個として、f
    (m)×Θ´>0の条件を満たしている上記透明な平行
    平板の平均反射防止コート層数より少ないことを特徴と
    する光走査装置。
  6. 【請求項6】 光源と、 光源からの光束を偏向する偏向反射面と、 偏向反射面により偏向走査された光束を被走査面上に結
    像させる走査結像光学系と、 偏向反射面と被走査面の間に配置された2枚の透明な平
    行平板とを有し、 偏向反射面への入射光束と走査結像光学系の光軸とが偏
    向面内で開き角を有し、 上記透明な平行平板の、入射光束に垂直な面に対する傾
    きを、偏向反射面への光束の入射側から副走査断面を見
    て時計回り正としてΘ´(°)とし、 関数f(i)を、iが偶数のときf(i)=1、iが奇
    数のときf(i)=−1、f(0)=1、と定義し、 光源後方から見て時計回りを正として、光源から出射直
    後の光束の、偏光方向の主走査方向に対する角度θが 0°<θ<45°または、−90°<θ<−45° (条件1) あるいは、 −45°<θ<0°または、45°<θ<90° (条件2) のとき、 条件1があてはまる場合には、上記透明な平行平板の2
    枚共に、光源と上記平行平板の間の偏向反射面を除いた
    反射部材数をm個として、f(m)×Θ´>0の条件を
    満たしているか、あるいは、上記透明な平行平板の1枚
    のみ、光源と上記平行平板の間の偏向反射面を除いた反
    射部材数をm個として、f(m)×Θ´>0の条件を満
    たしており、そのΘ´の絶対値は、他方1枚の平行平板
    のΘ´の絶対値より大きく、 条件2があてはまる場合には、上記透明な平行平板の2
    枚共に、光源と上記平行平板の間の偏向反射面を除いた
    反射部材数をm個として、f(m)×Θ´<0の条件を
    満たしているか、あるいは、前記透明な平行平板の1枚
    のみ、光源と上記平行平板の間の偏向反射面を除いた反
    射部材数をm個として、f(m)×Θ´<0の条件を満
    たしており、そのΘ´の絶対値は、他方1枚の平行平板
    のΘ´の絶対値より大きいことを特徴とする光走査装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までの何れかに記
    載されている光走査装置を用いた画像形成装置であっ
    て、被走査面は、感光体からなる像担持体表面であり、
    この像担持体表面が偏向光束によって走査されることに
    より、像担持体表面に静電潜像が形成されることを特徴
    とする画像形成装置。
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